JP2002250175A - 開閉体の開閉制御装置 - Google Patents

開閉体の開閉制御装置

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JP2002250175A
JP2002250175A JP2001048399A JP2001048399A JP2002250175A JP 2002250175 A JP2002250175 A JP 2002250175A JP 2001048399 A JP2001048399 A JP 2001048399A JP 2001048399 A JP2001048399 A JP 2001048399A JP 2002250175 A JP2002250175 A JP 2002250175A
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motor
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estimated
closing
voltage
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JP2001048399A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kawai
浩明 河合
Yasuhiro Watanabe
康弘 渡辺
Hiroyuki Yogo
博行 余吾
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挟み込み検出に係る調整工程を低減するとと
もに、経年変化等の外乱によるモータ負荷特性の変化に
対しても挟み込みの検出精度を向上することができる開
閉体の開閉制御装置を提供する。 【解決手段】 パワーウィンドシステムは、ウィンドガ
ラスWを直流モータ12により駆動して開閉制御する。
マイコン21は、直流電源11の電源電圧Vsに基づき
モータの推定回転数Nsを演算する。マイコン21は、
回転数センサ16からの検出値に基づき直流モータ12
の実際の回転数Nmを検出する。推定回転数Nsは、回
転数Nm及び推定回転数Nsの所定時間内での偏差に基
づき補正される。そして、この補正された推定回転数N
s及びモータの回転数Nmの偏差が挟み込み検出しきい
値を超えたときに挟み込み状態と判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体の開閉制御
装置に係り、詳しくは挟み込み検出機能を有する開閉体
の開閉制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両のパワーウィンドシス
テム等に採用される開閉体(ウィンドガラス)の開閉制
御装置においては、開閉体をモータで駆動して開閉す
る。そして、開閉体の閉動作中に異物等の挟み込みが検
出されると、例えばモータを停止・反転させてその挟み
込み状態の回避を図っている。
【0003】こうした開閉体の開閉制御装置として、例
えば特開平9−21274号公報に記載されたものが知
られている。この開閉制御装置は、開閉体を開閉駆動す
るモータの回転数変化量を所定の挟み込み検出しきい値
と比較している。そして、モータの回転数変化量が挟み
込み検出しきい値を超えた場合には、挟み込みが発生し
ているものと判断している。
【0004】あるいは、開閉体を開閉駆動するモータの
電流変化量を所定の挟み込み検出しきい値と比較してい
る。そして、モータの電流変化量が挟み込み検出しきい
値を超えた場合には、挟み込みが発生しているものと判
断している。
【0005】一般に、モータ負荷が一定の場合には電源
電圧に応じてモータは所定の回転数を維持する。そし
て、モータにはこの回転数に対応する所定の電流が流れ
る。従って、モータの回転数変化量、若しくは、モータ
の電流変化量を所定の挟み込み検出しきい値と比較する
ことで挟み込みが検出されるのである。
【0006】一方、モータ負荷が一定でない場合に対応
して、上記各場合において、モータの電圧変化量、若し
くは、モータの電圧変化速度及び電流変化速度をそれぞ
れ対応するしきい値と比較している。そして、このしき
い値を超えている場合には、上記挟み込み検出しきい値
に補正を加えて誤った挟み込み判断の回避を図ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした開
閉体の開閉制御装置では、例えば開閉体(ウィンドガラ
ス)の軌道に応じて車両(車種)毎に固有のモータ負荷
特性を有するため、上記各しきい値は車両毎に調整する
必要がある。従って、挟み込み検出に係る調整工数の増
大を余儀なくされる。
【0008】また、走行路面の凹凸や経年変化等の外乱
によるモータ負荷特性の変化に対しては、挟み込みの検
出精度が低減される。本発明の第1の目的は、挟み込み
検出に係る調整工程を低減するとともに、経年変化等の
外乱によるモータ負荷特性の変化に対しても挟み込みの
検出精度を向上することができる開閉体の開閉制御装置
を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、路面凹凸の外乱に
よるモータ負荷特性の変動時においても挟み込みの検出
精度を向上することができる開閉体の開閉制御装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、開閉体をモータ駆動に
より開閉制御する開閉体の開閉制御装置において、電源
電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モータの回転
数を検出する回転数検出手段と、前記検出された電源電
圧に基づきモータの推定回転数を演算する演算手段と、
前記検出されたモータの回転数及び前記演算されたモー
タの推定回転数に基づき該モータの推定回転数を補正す
る補正手段と、前記補正されたモータの推定回転数及び
前記検出されたモータの回転数の偏差が挟み込み検出し
きい値を超えたときに挟み込み状態と判定する判定手段
とを備えたことを要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の開閉体の開閉制御装置において、前記補正手段は、前
記検出されたモータの回転数及び前記演算されたモータ
の推定回転数の所定時間内での偏差の合計値及び平均値
のいずれか一方に基づき、該モータの推定回転数を補正
することを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の開閉体の開閉制御装置において、前記検出され
たモータの回転数に基づき路面状態を推定する推定手段
と、前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しき
い値を補正するしきい値補正手段とを備え、前記判定手
段は、前記補正されたモータの推定回転数及び前記検出
されたモータの回転数の偏差が前記補正された挟み込み
検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定するこ
とを要旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、開閉体をモータ
駆動により開閉制御する開閉体の開閉制御装置におい
て、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モー
タの回転数を検出する回転数検出手段と、前記検出され
た電源電圧に基づきモータの推定回転数を演算する演算
手段と、前記検出されたモータの回転数に基づき路面状
態を推定する推定手段と、前記推定された路面状態に基
づき挟み込み検出しきい値を補正するしきい値補正手段
と、前記演算されたモータの推定回転数及び前記検出さ
れたモータの回転数の偏差が前記補正された挟み込み検
出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定する判定
手段とを備えたことを要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の開閉体の開閉制御装置において、前記推定手段
は、前記検出されたモータの回転数の所定時間内での変
動幅に基づき路面状態を推定することを要旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、開閉体をモータ
駆動により開閉制御する開閉体の開閉制御装置におい
て、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モー
タに印加されるモータ電圧を検出するモータ電圧検出手
段と、前記検出された電源電圧に基づき推定モータ電圧
を演算する演算手段と、前記検出されたモータ電圧及び
前記演算された推定モータ電圧に基づき該推定モータ電
圧を補正する補正手段と、前記補正された推定モータ電
圧及び前記検出されたモータ電圧の偏差が挟み込み検出
しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定する判定手
段とを備えたことを要旨とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の開閉体の開閉制御装置において、前記補正手段は、前
記検出されたモータ電圧及び前記演算された推定モータ
電圧の所定時間内での偏差の合計値及び平均値のいずれ
か一方に基づき、該推定モータ電圧を補正することを要
旨とする。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項6又は7
に記載の開閉体の開閉制御装置において、前記検出され
たモータ電圧に基づき路面状態を推定する推定手段と、
前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しきい値
を補正するしきい値補正手段とを備え、前記判定手段
は、前記補正された推定モータ電圧及び前記検出された
モータ電圧の偏差が前記補正された挟み込み検出しきい
値を超えたときに挟み込み状態と判定することを要旨と
する。
【0018】請求項9に記載の発明は、開閉体をモータ
駆動により開閉制御する開閉体の開閉制御装置におい
て、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モー
タに印加されるモータ電圧を検出するモータ電圧検出手
段と、前記検出された電源電圧に基づき推定モータ電圧
を演算する演算手段と、前記検出されたモータ電圧に基
づき路面状態を推定する推定手段と、前記推定された路
面状態に基づき挟み込み検出しきい値を補正するしきい
値補正手段と、前記補正された推定モータ電圧及び前記
検出されたモータ電圧の偏差が前記補正された挟み込み
検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定する判
定手段とを備えたことを要旨とする。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の開閉体の開閉制御装置において、前記推定手
段は、前記検出されたモータ電圧の所定時間内での変動
幅に基づき路面状態を推定することを要旨とする。
【0020】(作用)一般に、モータ負荷が一定の場合
には電源電圧に応じてモータは所定の回転数を維持す
る。従って、電源電圧から推定されるモータの回転数
(推定モータ回転数)Nsは実際に検出されたモータの
回転数Nmと略一致する。しかしながら、個体ばらつき
や経年変化等の影響があると、図18に示されるように
これら推定回転数Ns及び検出されたモータ回転数Nm
の間には、例えば略一定の偏差Δが継続的に生じること
が出願人によって確認されている。
【0021】また、同様に電源電圧から推定されるモー
タ電圧(推定モータ電圧)Vs’及び実際に検出された
モータに印加されるモータ電圧Vmの間にも、例えば略
一定の偏差Δが継続的に生じることが出願人によって確
認されている。
【0022】さらに、当該装置が搭載される車両の走行
路面の状態による振動等の影響によって検出されたモー
タ回転数Nmには、例えば著しい変動幅が生じることも
出願人によって確認されている。
【0023】さらにまた、同様に実際に検出されたモー
タに印加されるモータ電圧Vmにも、例えば著しい変動
幅が生じることも出願人によって確認されている。請求
項1に記載の発明によれば、検出されたモータの回転数
及び演算されたモータの推定回転数に基づき同モータの
推定回転数を補正した。例えば、検出されたモータの回
転数及び演算されたモータの推定回転数の略一定の偏差
を吸収するように同モータの推定回転数を補正する。そ
して、この補正されたモータの推定回転数及び前記検出
されたモータの回転数の偏差が挟み込み検出しきい値を
超えたときに挟み込み状態と判定することで、検出され
たモータの回転数及び演算されたモータの推定回転数に
基づきモータの推定回転数を補正し、補正されたモータ
の推定回転数及び検出されたモータの回転数の偏差によ
り挟み込み状態の判定が行えるので、経年変化等の外乱
によるモータ負荷特性の変化に対しても挟み込みの検出
精度は向上される。また、モータ負荷特性の個体ばらつ
きに対しても挟み込みの検出精度は向上され、挟み込み
検出に係る調整工程は低減される。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、検出され
たモータの回転数及び演算されたモータの推定回転数の
所定時間内での偏差の合計値及び平均値のいずれか一方
に基づき、モータの推定回転数を補正する。従って、一
時的な変動を排除した好適なモータの推定回転数の補正
が可能となる。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、検出され
たモータの回転数に基づき路面状態を推定した。例え
ば、検出されたモータの回転数の変動幅に基づき路面状
態を推定する。そして、推定された路面状態に基づき挟
み込み検出しきい値を補正した。例えば、振動を誘起す
るような粗い路面状態では、上記挟み込み検出しきい値
が大きくなるように補正する。この補正されたモータの
推定回転数及び検出されたモータの回転数の偏差が上記
補正された挟み込み検出しきい値を超えたときに挟み込
み状態と判定することで、路面凹凸の外乱によるモータ
負荷特性の変動時においても挟み込みの検出精度は向上
される。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、検出され
たモータの回転数に基づき路面状態を推定した。例え
ば、検出されたモータの回転数の変動幅に基づき路面状
態を推定する。そして、推定された路面状態に基づき挟
み込み検出しきい値を補正した。例えば、振動を誘起す
るような粗い路面状態では、上記挟み込み検出しきい値
が大きくなるように補正する。この演算されたモータの
推定回転数及び検出されたモータの回転数の偏差が上記
補正された挟み込み検出しきい値を超えたときに挟み込
み状態と判定することで、路面凹凸の外乱によるモータ
負荷特性の変動時においても挟み込みの検出精度は向上
される。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、検出され
たモータの回転数の所定時間内での変動幅に基づき路面
状態を推定する。従って、一時的な変動や過去の変動を
排除した好適な路面状態の推定が可能となる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、検出され
たモータ電圧及び演算された推定モータ電圧に基づき同
推定モータ電圧を補正した。例えば、検出されたモータ
電圧及び演算された推定モータ電圧の略一定の偏差を吸
収するように同推定モータ電圧を補正する。そして、こ
の補正された推定モータ電圧及び前記検出されたモータ
電圧の偏差が挟み込み検出しきい値を超えたときに挟み
込み状態と判定することで、経年変化等の外乱によるモ
ータ負荷特性の変化に対しても挟み込みの検出精度は向
上される。また、モータ負荷特性の個体ばらつきに対し
ても挟み込みの検出精度は向上され、挟み込み検出に係
る調整工程は低減される。
【0029】請求項7に記載の発明によれば、検出され
たモータ電圧及び演算された推定モータ電圧の所定時間
内での偏差の合計値及び平均値のいずれか一方に基づ
き、推定モータ電圧を補正する。従って、一時的な変動
を排除した好適な推定モータ電圧の補正が可能となる。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、検出され
たモータ電圧に基づき路面状態を推定した。例えば、検
出されたモータ電圧及の変動幅に基づき路面状態を推定
する。そして、推定された路面状態に基づき挟み込み検
出しきい値を補正した。例えば、振動を誘起するような
粗い路面状態では、上記挟み込み検出しきい値が大きく
なるように補正する。この補正された推定モータ電圧及
び検出されたモータ電圧の偏差が上記補正された挟み込
み検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定する
ことで、路面凹凸の外乱によるモータ負荷特性の変動時
においても挟み込みの検出精度は向上される。
【0031】請求項9に記載の発明によれば、検出され
たモータ電圧に基づき路面状態を推定した。例えば、検
出されたモータ電圧の変動幅に基づき路面状態を推定す
る。そして、推定された路面状態に基づき挟み込み検出
しきい値を補正した。例えば、振動を誘起するような粗
い路面状態では、上記挟み込み検出しきい値が大きくな
るように補正する。この演算された推定モータ電圧及び
検出されたモータ電圧の偏差が上記補正された挟み込み
検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定するこ
とで、路面凹凸の外乱によるモータ負荷特性の変動時に
おいても挟み込みの検出精度は向上される。
【0032】請求項10に記載の発明によれば、検出さ
れたモータ電圧の所定時間内での変動幅に基づき路面状
態を推定する。従って、一時的な変動や過去の変動を排
除した好適な路面状態の推定が可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
車両のパワーウィンドシステムに具体化した第1実施形
態について図1〜図9に従って説明する。
【0034】図1は、本実施形態のパワーウィンドシス
テムを示すブロック図である。同図に示されるように、
このシステムは、例えば12Vの直流電源11と、車両
ドアDに支持されたウィンドガラスWを所定のリンク機
構を介して上下動させる直流モータ12と、ECU(電
子制御装置)13とを備えている。また、このシステム
は、ウィンドガラスWをそれぞれ開作動及び閉作動させ
るための窓開スイッチ14及び窓閉スイッチ15と、直
流モータ12の回転数を検出する回転数センサ16とを
備えている。
【0035】上記ECU13は、マイコン(マイクロコ
ントローラ)21と、リレー駆動回路22と、第1リレ
ー23と、第2リレー24とを備えている。上記マイコ
ン21には、直流電源11のプラス極が接続されてお
り、同直流電源11の実際の電圧が電源電圧Vsとして
読み込まれている。また、このマイコン21には、直流
モータ12の上流側(第1リレー23に対して直流電源
11のプラス極側)の給電線に接続されており、直流モ
ータ12に実際に印可される電圧がモータ電圧Vmとし
て読み込まれている。
【0036】さらに、上記ECU13には、窓開スイッ
チ14及び窓閉スイッチ15が接続されており、これら
スイッチ14,15のオン・オフに応じて運転者等の操
作状態、すなわちウィンドガラスWの開・閉作動状態が
検出されている。
【0037】さらにまた、上記マイコン21には、回転
数センサ16が接続されており、同回転数センサ16の
検出値が入力されている。この回転数センサ16の検出
値は、直流モータ12の実際の回転数Nmの検出に供さ
れるものである。
【0038】上記マイコン21には、所定のプログラム
及び初期データ等が記憶されている。マイコン21は、
上記電源電圧Vs、モータ電圧Vm、スイッチ14,1
5の操作状態及び回転数センサ16の検出値に基づき所
要の演算を行う。マイコン21にはリレー駆動回路22
が接続されており、マイコン21は上記演算結果に応じ
た制御信号を出力して同リレー駆動回路22を駆動制御
する。
【0039】上記リレー駆動回路22は、マイコン21
からの制御信号に応じて第1及び第2リレー23,24
に駆動信号を出力する。直流モータ12は、リレー駆動
回路22からの駆動信号に応じた第1及び第2リレー2
3,24の作動によって選択的に正転駆動若しくは逆転
駆動される。具体的には、例えば直流モータ12の一側
端子12aが第1リレー23を介して直流電源11のプ
ラス極に接続され、同他側端子12bが第2リレー24
を介して接地されると、同直流モータ12は正転する。
このとき、ウィンドガラスWは閉作動する。
【0040】一方、直流モータ12の一側端子12aが
第1リレー23を介して接地され、同他側端子12bが
第2リレー24を介して直流電源11のプラス極に接続
されると、同直流モータ12は逆転する。このとき、ウ
ィンドガラスWは開作動する。
【0041】次に、本実施形態における開閉制御態様に
ついて、図2〜図7のフローチャートに基づき説明す
る。なお、この処理は、所定時間(例えば、2mse
c)ごとの定時割り込みにより実行される。
【0042】処理がこのルーチンに移行すると、まず、
ステップ101においてマイコン21は入力処理を行
う。具体的には、電源電圧Vs及びスイッチ14,15
の操作状態を読み込むとともに、回転数センサ16から
の検出値を入力する。そして、マイコン21はステップ
102に移行する。
【0043】ステップ102においてマイコン21は、
現在、窓閉スイッチ15がオンか否かを判断する。ここ
で、窓閉スイッチ15がオフと判断されると、ウィンド
ガラスWは閉作動していないと判定し、そのままその後
の処理を一旦終了する。
【0044】一方、ステップ102において窓閉スイッ
チ15がオンと判断されると、ウィンドガラスWは閉作
動していると判定してマイコン21はステップ103に
移行する。
【0045】ステップ103においてマイコン21は、
上記回転数センサ16からの検出値に基づき直流モータ
12の実際の回転数Nmを演算し、ステップ104に移
行する。
【0046】ステップ104においてマイコン21は、
ステップ101において読み込まれた電源電圧Vsに基
づき直流モータ12の推定回転数Nsを演算する。一般
に、モータ負荷が一定の場合には電源電圧Vs及び直流
モータ12の回転数の間に略比例関係を有する。上記推
定回転数Nsは、電源電圧Vsとの比例関係により推定
される回転数である。この推定回転数Nsを演算したマ
イコン21はステップ105に移行する。
【0047】ステップ105において、マイコン21は
推定値誤差演算を行う。具体的には、マイコン21は上
記回転数Nmと推定回転数Nsとの偏差Δ(=Nm−N
s)を演算周期の都度に合計した合計値Δsを演算す
る。
【0048】次いで、マイコン21はステップ106に
移行して、一定時間経過したか否かを判断する。ここ
で、一定時間経過していないと判断されると、マイコン
21はそのままステップ109に移行する。一方、一定
時間経過していると判断されると、マイコン21はステ
ップ107に移行して補正値演算する。具体的には、補
正値Cをこの時点で合計演算されている合計値Δsに設
定する。そして、補正値Cを演算したマイコン21は、
ステップ108に移行してこの時点での合計値Δsを一
旦、リセットしてステップ109に移行する。
【0049】上記ステップ105〜108の処理は、一
定時間経過するまでの間は演算の都度に上記合計値Δs
の更新を続け、経過するとこのときの合計値Δsを補正
値Cとして設定した後、同合計値Δsをリセットして新
たに合計値Δsの演算を開始するものである。換言する
と、この補正値Cは、一致時間経過するまでの間の偏差
Δの合計値となっている。従って、この補正値Cは、個
体ばらつきや経年変化等の影響によって継続して生じる
略安定した偏差に相当するものである。
【0050】ステップ109においてマイコン21は、
ステップ104で演算された推定回転数Nsを補正す
る。具体的には、ステップ104で演算された推定回転
数Nsにステップ107で演算された補正値Cを加算し
て新たな推定回転数Nsとして更新する。このように補
正された推定回転数Nsは、全体として実際の回転数N
mに近いレベルに補正される。すなわち、推定回転数N
sは、個体ばらつきや経年変化等の影響によって継続し
て生じる略安定した偏差を吸収するように補正される。
【0051】推定回転数Nsを補正したマイコン21
は、ステップ110に移行して挟み込み検出しきい値N
Aを演算する。具体的には、ステップ109において補
正された推定回転数Nsから所定値Aを減算して挟み込
み判定しきい値NAを演算する。この所定値Aは、走行
路面状態に影響されない状態、すなわち走行路面が良好
な状態において、推定回転数Nsと実際の回転数Nmと
の偏差に基づく挟み込み検出に好適な値に設定されてい
る。
【0052】次いで、マイコン21はステップ200の
サブルーチンに移行して後述の路面判定を行い、更にス
テップ300のサブルーチンに移行して後述の起動処理
を行い、図2のステップ111に移行する。
【0053】ステップ111においてマイコン21は、
ステップ200のサブルーチンで判定・設定された路面
状態のモードが極悪路モードか否かを判断する。ここ
で、路面状態のモードが極悪路モードと判断されるとマ
イコン21は、ステップ112に移行して対応する補正
値A1をしきい値補正値Bとして設定する。
【0054】一方、ステップ111において路面状態の
モードが極悪路モードではないと判断されると、マイコ
ン21はステップ113に移行して路面状態のモードが
悪路モードか否かを判断する。ここで、路面状態のモー
ドが悪路モードと判断されるとマイコン21は、ステッ
プ114に移行して対応する補正値A2をしきい値補正
値Bとして設定する。
【0055】一方、ステップ113において路面状態の
モードが悪路モードではないと判断されると、マイコン
21はステップ115に移行する。そして、マイコン2
1は、路面状態のモードが極悪路モード及び悪路モード
のいずれでもない(良路モードである)と判断して対応
する補正値A3をしきい値補正値Bとして設定する。
【0056】ステップ112,114,115のいずれ
かにおいてしきい値補正値Bを設定したマイコン21
は、ステップ116に移行してしきい値補正を行う。具
体的には、前記ステップ110において演算された挟み
込み検出しきい値NAから更にステップ112,11
4,115のいずれかにおいて設定されたしきい値補正
値Bを減算して同挟み込み検出しきい値NAを更新す
る。
【0057】なお、上記補正値A1〜A3は、A1>A
2>A3の関係を有している。従って、走行路面の状態
が悪いほど挟み込み検出しきい値NAが小さくなるよう
に補正している。これは、走行路面の状態が悪い分、挟
み込み検出しきい値NAが小さくなるように補正するこ
とで、挟み込みの誤判定を抑制するためである。これら
各補正値A1〜A3は、それぞれ走行路面が極悪路状
態、悪路状態及び良路状態に応じた好適な補正値となっ
ている。
【0058】しきい値補正を行ったマイコン21は、ス
テップ117に移行して、現在、ウィンドガラスWが全
閉位置にあるか否かを判断する。ここで、ウィンドガラ
スWが全閉位置にあると判断されると、マイコン21は
ステップ118に移行して駆動出力停止を行い、その後
の処理を一旦終了する。具体的には、上記リレー駆動回
路22に出力する制御信号に基づき、同リレー駆動回路
22を介して直流モータ12への給電を停止する。
【0059】一方、ステップ117において、現在、ウ
ィンドガラスWが全閉位置にないと判断されると、マイ
コン21はステップ119に移行して、前記ステップ1
03で演算された回転数Nmがステップ116で補正さ
れた挟み込み検出しきい値NAよりも小さいか否かを判
断する。ここで、上記回転数Nmが挟み込み検出しきい
値NAよりも小さいと判断されると、マイコン21は著
しい回転数低下があるものと判定し、ステップ120に
移行して挟み込み判定を設定する。そして、マイコン2
1は、ステップ121に移行して駆動出力反転・停止を
行い、その後の処理を一旦終了する。具体的には、上記
リレー駆動回路22に出力する制御信号に基づき、同リ
レー駆動回路22を介して直流モータ12が反転するよ
うにその給電を切り替え、所定時間後に同給電を停止す
る。これにより、検出された挟み込み状態に対する回避
処理が行われる。
【0060】また、ステップ119において、上記回転
数Nmが挟み込み検出しきい値NA以上と判断される
と、マイコン21は著しい回転数低下がないものと判定
し、そのままその後の処理を一旦終了する。
【0061】次に、本実施形態における路面判定のサブ
ルーチン200について、図4〜図6のフローチャート
に基づき説明する。このサブルーチン200に移行する
と、ステップ201においてマイコン21は、現在設定
されている変動モードmodeを前回の変動モードom
odeとして更新する。この変動モードmodeは、回
転数Nm及び推定回転数Nsの偏差Δがプラス側に変動
しているか、マイナス側に変動しているか、あるいはそ
れ以外かに応じて設定されるモード変数である。従っ
て、この変動モードmodeを前回の変動モードomo
deとして更新するのは、今回、新たに設定される変動
モードmodeと比較することで偏差Δの推移を監視す
るためである。
【0062】また、ステップ201においてマイコン2
1は、最大側カウント値cnt_up及び最小側カウン
ト値cnt_dnをそれぞれ「1」、インクリメントす
る。これら最大側カウント値cnt_up及び最小側カ
ウント値cnt_dnは、それぞれ回転数Nmに基づく
後述の最大回転数maxrpm及び最小回転数minr
pmが更新される都度にクリアされる。従って、これら
最大側カウント値cnt_up及び最小側カウント値c
nt_dnを演算の都度にそれぞれ「1」、インクリメ
ントするのは、上記最大回転数maxrpm及び最小回
転数minrpmの更新後の時間を監視するためであ
る。
【0063】次いで、マイコン21はステップ202に
移行して、回転数Nm及び推定回転数Nsの偏差Δが所
定値R(正数)を超えているか否かを判断する。ここ
で、この偏差Δが所定値Rを超えていると判断される
と、マイコン21は偏差Δがプラス側に変動していると
判定してステップ203に移行する。そして、ステップ
203において、現在の変動モードmodeを「1」に
更新設定する。
【0064】一方、ステップ202において、上記偏差
Δが所定値Rを超えていないと判断されると、マイコン
21はステップ204に移行する。そして、上記偏差Δ
が所定値−R(負数)を下回っているか否かを判断す
る。ここで、この偏差Δが所定値−Rを下回っていると
判断されると、マイコン21は偏差Δがマイナス側に変
動していると判定してステップ205に移行する。そし
て、ステップ205において、現在の変動モードmod
eを「2」に更新設定する。
【0065】一方、ステップ204において、上記偏差
Δが所定値−Rを下回っていないと判断されると、マイ
コン21は上記偏差Δは著しい変動のない不感帯(−R
≦Δ≦R)に属しているものと判定し、ステップ206
に移行する。そして、現在の変動モードmodeを
「0」に更新設定する。
【0066】ステップ203,205,206のいずれ
かにおいて現在の変動モードmodeを更新設定したマ
イコン21は、ステップ207に移行する。そして、変
動モードomodeが「1」ではなく変動モードmod
eが「1」か否かを判断する。ここで、前回の変動モー
ドomodeが「1」ではなく、今回、新たに設定され
た変動モードmodeが「1」であると判断されると、
偏差Δがプラス側に変動したと判定してステップ208
に移行する。そして、ステップ208において、現在の
回転数Nmを初期最大回転数maxrpm0として記憶
し、図5のステップ211に移行する。
【0067】一方、ステップ207において、変動モー
ドomodeが「1」でなく、変動モードmodeが
「1」であると判断されない場合、マイコン21はステ
ップ209に移行する。そして、上記変動モードomo
deが「2」ではなく、変動モードmodeが「2」か
否かを判断する。ここで、変動モードomodeが
「2」ではなく、変動モードmodeが「2」であると
判断されると、偏差Δがマイナス側に変動したと判定し
てステップ210に移行する。そして、ステップ210
において、現在の回転数Nmを初期最小回転数minr
pm0として記憶し、図5のステップ211に移行す
る。
【0068】一方、ステップ209において、変動モー
ドomodeが「2」でなく、変動モードmodeが
「2」であると判断されない場合、マイコン21はその
まま図5のステップ211に移行する。
【0069】ステップ211においてマイコン21は、
変動モードmodeが「1」か否かを判断する。ここ
で、変動モードmodeが「1」と判断されると、偏差
Δがプラス側に変動していると判定してステップ212
に移行する。そして、現在の回転数Nmが初期最大回転
数maxrpm0よりも大きいか否かを判断する。
【0070】ステップ212において、現在の回転数N
mが初期最大回転数maxrpm0よりも大きいと判断
されると、マイコン21はステップ213に移行して現
在の回転数Nmを初期最大回転数maxrpm0として
記憶し、ステップ217に移行する。また、ステップ2
12において、現在の回転数Nmが初期最大回転数ma
xrpm0以下と判断されると、マイコン21はそのま
まステップ217に移行する。これは、例えば偏差Δが
今回、プラス側に推移した場合に、初期最大回転数ma
xrpm0の記憶更新を行うためである。
【0071】一方、ステップ211において、変動モー
ドmodeが「1」でないと判断されると、マイコン2
1はステップ214に移行する。そして、変動モードm
odeが「2」か否かを判断する。ここで、変動モード
modeが「2」と判断されると、偏差Δがマイナス側
に変動していると判定してステップ215に移行する。
そして、現在の回転数Nmが初期最小回転数minrp
m0よりも小さいか否かを判断する。
【0072】ステップ215において、現在の回転数N
mが初期最小回転数minrpm0よりも小さいと判断
されると、マイコン21はステップ216に移行して現
在の回転数Nmを初期最小回転数minrpm0として
記憶し、ステップ217に移行する。一方、ステップ2
15において、現在の回転数Nmが初期最小回転数mi
nrpm0以上と判断されると、マイコン21はそのま
まステップ217に移行する。これは、例えば偏差Δが
今回、マイナス側に推移した場合に、初期最小回転数m
inrpm0の記憶更新を行うためである。
【0073】また、ステップ214において、変動モー
ドmodeが「2」ではないと判断されると、偏差Δが
不感帯にあると判定してそのままステップ217に移行
する。これは、偏差Δの小変動の検出を回避するためで
ある。
【0074】ステップ217においてマイコン21は、
上記変動モードomodeが「1」であり、変動モード
modeが「1」でないか否かを判断する。ここで、変
動モードomodeが「1」であり、変動モードmod
eが「1」でないと判断されると、マイコン21はステ
ップ218に移行して、現在の初期最大回転数maxr
pm0を最大回転数maxrpmとして記憶する。そし
て、この最大回転数maxrpmの更新に併せて上記最
大側カウント値cnt_upをリセットし、図6のステ
ップ221に移行する。
【0075】一方、ステップ217において、変動モー
ドomodeが「1」であり、変動モードmodeが
「1」でないと判断されない場合、マイコン21はステ
ップ219に移行する。そして、変動モードomode
が「2」であり、変動モードmodeが「2」でないか
否かを判断する。ここで、変動モードomodeが
「2」であり、変動モードmodeが「2」でないと判
断されると、マイコン21はステップ220に移行し
て、現在の初期最小回転数minrpm0を最小回転数
minrpmとして記憶する。そして、この最小回転数
minrpmの更新に併せて上記最小側カウント値cn
t_dnをリセットし、図6のステップ221に移行す
る。
【0076】また、ステップ219において、変動モー
ドomodeが「2」であり、変動モードmodeが
「2」でないと判断されない場合、マイコン21はその
まま図6のステップ221に移行する。
【0077】ステップ221においてマイコン21は、
上記最大回転数maxrpmと最小回転数minrpm
との差が所定値N1よりも大きいか否かを判断する,こ
こで、上記最大回転数maxrpmと最小回転数min
rpmとの差が所定値N1よりも大きいと判断される
と、マイコン21は著しい回転数変動が発生している
(回転数の変動幅が大きい)ものと判定してステップ2
22に移行する。
【0078】ステップ222においてマイコン21は、
上記カウント値cnt_up,cnt_dnのうち大き
くないほうの値が所定値T1を超えているか否かを判断
する。すなわち、前回、最大回転数maxrpm若しく
は最小回転数minrpmが更新されてから所定時間経
過しているか否かを判断する。そして、上記カウント値
cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほうの値
が所定値T1を超えていると判断されるとマイコン21
は、現在、記憶されている最大回転数maxrpm及び
最小回転数minrpmがかなり前の状態を表している
ものと判定し、ステップ223に移行する。そして、前
記路面状態のモードを良路モードに設定して図2のステ
ップ300に戻る。
【0079】また、ステップ222において上記カウン
ト値cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほう
の値が所定値T1を超えていないと判断されると、マイ
コン21はステップ224に移行する。そして、ステッ
プ224においてマイコン21は、上記カウント値cn
t_up,cnt_dnのうち大きくないほうの値が所
定値T2(<T1)を超えているか否かを判断する。す
なわち、前回、最大回転数maxrpm若しくは最小回
転数minrpmが更新されてから所定時間経過してい
るか否かを判断する。そして、上記カウント値cnt_
up,cnt_dnのうち大きくないほうの値が所定値
T2を超えていると判断されるとマイコン21は、現
在、記憶されている最大回転数maxrpm及び最小回
転数minrpmが若干、前の状態を表しているものと
判定し、ステップ225に移行する。そして、前記路面
状態のモードを悪路モードに設定して図2のステップ3
00に戻る。
【0080】一方、ステップ224において上記カウン
ト値cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほう
の値が所定値T2を超えていないと判断されるとマイコ
ン21は、現在、記憶されている最大回転数maxrp
m及び最小回転数minrpmが現在の状態を表してい
るものと判定し、ステップ226に移行する。そして、
前記路面状態のモードを極悪路モードに設定して図2の
ステップ300に戻る。
【0081】また、上記ステップ221において上記最
大回転数maxrpmと最小回転数minrpmとの差
が所定値N1以下と判断されると、マイコン21はステ
ップ227に移行する。そして、上記最大回転数max
rpmと最小回転数minrpmとの差が所定値N2
(<N1)よりも大きいか否かを判断する。ここで、上
記最大回転数maxrpmと最小回転数minrpmと
の差が所定値N2よりも大きいと判断されると、マイコ
ン21は若干の回転数変動が発生している(回転数の変
動幅がやや大きい)ものと判定してステップ228に移
行する。
【0082】ステップ228においてマイコン21は、
上記カウント値cnt_up,cnt_dnのうち大き
くないほうの値が所定値T2を超えているか否かを判断
する。すなわち、前回、最大回転数maxrpm若しく
は最小回転数minrpmが更新されてから所定時間経
過しているか否かを判断する。そして、上記カウント値
cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほうの値
が所定値T2を超えていると判断されるとマイコン21
は、現在、記憶されている最大回転数maxrpm及び
最小回転数minrpmが若干、前の状態を表している
ものと判定し、ステップ229に移行する。そして、前
記路面状態のモードを良路モードに設定して図2のステ
ップ300に戻る。
【0083】一方、ステップ228において上記カウン
ト値cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほう
の値が所定値T2を超えていないと判断されるとマイコ
ン21は、現在、記憶されている最大回転数maxrp
m及び最小回転数minrpmが現在の状態を表してい
るものと判定し、ステップ230に移行する。そして、
前記路面状態のモードを悪路モードに設定して図2のス
テップ300に戻る。
【0084】さらに、ステップ227において上記最大
回転数maxrpmと最小回転数minrpmとの差が
所定値N2以下と判断されるとマイコン21は、回転数
の変動幅が小さいと判定し、ステップ231に移行す
る。そして、前記路面状態のモードを良路モードに設定
して図2のステップ300に戻る。
【0085】上記ステップ221〜231の処理によ
り、回転数の変動幅とこれの検出後の経過時間に応じた
好適な路面状態の判定が行われる。なお、このように判
定された路面状態の判定モードが既述のステップ111
〜115において補正値Bの設定に供されるのはいうま
でもない。
【0086】次に、本実施形態における起動処理のサブ
ルーチン300について、図7のフローチャートに基づ
き説明する。このサブルーチン300に移行すると、ス
テップ301においてマイコン21は、カウント値cn
t_freeが所定値T0を超えているか否かを判断す
る。このカウント値cnt_freeは、新たに窓閉ス
イッチ15がオンされる都度にクリアされるもので、ウ
ィンドガラスWを閉作動開始(起動)後の時間を監視す
るためのものである。
【0087】ここで、カウント値cnt_freeが所
定値T0を超えていると判断されると、マイコン21は
起動状態ではないと判定してそのまま図3のステップ1
11に戻る。
【0088】一方、ステップ301においてカウント値
cnt_freeが所定値T0を超えていないと判断さ
れると、マイコン21は回転数Nmの不安定な起動状態
であると判定してステップ302に移行する。
【0089】ステップ302においてマイコン21は、
不安定な起動状態に対応させて路面状態の判定モードを
悪路モードに設定する。これは、路面状態とは関係な
く、既述のステップ111〜115における補正値Bの
設定によってその分、挟み込み検出しきい値NAが小さ
くなるように補正するためである。換言すると、不安定
な起動状態においては、誤判定を抑制するために挟み込
みを検出しにくく補正している。
【0090】ステップ302においてマイコン21は、
更にカウント値cnt_freeを「1」、インクリメ
ントした後、ステップ303に移行する。ステップ30
3においてマイコン21は、カウント値cnt_fre
eが所定値T0か否かを判断する。ここで、カウント値
cnt_freeが所定値T0と判断されると、マイコ
ン21がは起動状態が略終了したと判定してステップ3
04に移行する。
【0091】そして、マイコン21は、補正値Cをこの
時点で合計演算されている合計値Δs(ステップ10
5)に設定する。そして、補正値Cを演算したマイコン
21は、ステップ305に移行してこの時点での合計値
Δsを一旦、リセットして図3のステップ111に戻
る。ちなみに、上記所定値T0相当の時間は、ステップ
106における一定時間よりも短く設定されている。従
って、ステップ106〜108の処理による補正値Cの
演算完了前に、ステップ302〜305の処理による補
正値Cの演算を完了させて、特に起動時の推定モータ回
転数Nsの補正を図っている。
【0092】一方、ステップ303においてカウント値
cnt_freeが所定値T0でないと判断されると、
マイコン21はそのまま図3のステップ111に戻る。
次に、このような制御態様に基づくモータ回転数Nm、
推定回転数Ns及び挟み込み検出しきい値NAの推移に
ついて図8及び図9のタイムチャートに基づき説明す
る。なお、同図において、実線、2点鎖線、1点鎖線に
てそれぞれモータ回転数Nm、推定回転数Ns及び挟み
込み検出しきい値NAを表している。図8(a)は、路
面状態が良好な通常走行時において、ウィンドガラスW
を閉作動している推移を示し、図8(b)は、路面状態
が良好な通常走行時において、ウィンドガラスWによる
挟み込みが発生している推移を示す。また、図9(a)
は、路面状態が不良な波状路逆位相走行時において、ウ
ィンドガラスWを閉作動している推移を示し、図9
(b)は、走行中にクランキングを発生させて意図的に
モータ電圧を降下させた状態において、ウィンドガラス
Wを閉作動している推移を示す。
【0093】図8(a)に示されるように、通常走行時
のモータ回転数Nm及び推定回転数Ns間の偏差、すな
わち個体ばらつきや経年変化等による偏差は吸収されて
いる。従って、この推定回転数Nsに基づく挟み込み検
出しきい値NAも好適に設定されている。そして、図8
(b)に示されるように、挟み込み発生による回転数低
下が発生すると、上記挟み込み検出しきい値NAに基づ
き時刻t1において挟み込みが検出される。
【0094】また、図9(a)に示されるように、路面
状態が不良な波状路逆位相走行時においては、その分、
上記挟み込み検出しきい値NAが小さくなるように補正
されている。従って、走行路面状態に起因する回転数変
動を挟み込みと誤判定することが抑制されている。
【0095】さらに、図9(b)に示されるように、負
荷変動に起因するモータ電圧の急激な降下に対しても、
モータ回転数Nm及び推定回転数Ns間の偏差は好適に
吸収されている。
【0096】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、一定時間内のモータの回転数N
m及び推定回転数Nsの偏差の合計値Δsに基づき同モ
ータの推定回転数Nsを補正した。そして、モータの回
転数Nmがこの補正されたモータの推定回転数Nsから
所定値A,Bを減算して求めた挟み込み検出しきい値N
Aよりも小さくなったときに挟み込み状態と判定した。
従って、経年変化等の外乱によるモータ負荷特性の変化
に対しても挟み込みの検出精度を向上できる。また、モ
ータ負荷特性の個体ばらつきに対しても挟み込みの検出
精度を向上し、挟み込み検出に係る調整工程を低減でき
る。
【0097】(2)本実施形態では、一定時間内のモー
タの回転数Nm及び推定回転数Nsの偏差の合計値Δs
に基づき同偏差を吸収するようにモータの推定回転数N
sを補正した。従って、一時的な変動を排除した好適な
モータの推定回転数Nsの補正が可能となる。
【0098】(3)本実施形態では、検出されたモータ
の回転数Nmに基づき路面状態を推定した。そして、振
動を誘起するような粗い路面状態では、上記挟み込み検
出しきい値NAが小さくなるように補正して挟み込みを
検出しにくくした。従って、路面凹凸の外乱によるモー
タ負荷特性の変動時においても挟み込みの検出精度を向
上できる。
【0099】(4)本実施形態では、検出されたモータ
の回転数Nmの所定時間内での変動幅に基づき路面状態
を推定した。従って、一時的な変動や過去の変動を排除
した好適な路面状態の推定が可能となる。
【0100】(第2実施形態)以下、本発明を車両のパ
ワーウィンドシステムに具体化した第2実施形態につい
て図10〜図17に従って説明する。なお、第2実施形
態は、第1実施形態の直流モータ12の状態を回転数N
mに代えてこれに印可されるモータ電圧Vmと変更し
た。そして、これに合わせて推定回転数Nsを電源電圧
Vsに基づく推定モータ電圧Vs’と変更したのみの構
成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は
省略する。
【0101】図10〜図15は、本実施形態における開
閉制御態様を示すフローチャートである。この処理も、
所定時間(例えば、2msec)ごとの定時割り込みに
より実行される。
【0102】処理がこのルーチンに移行すると、まず、
ステップ501においてマイコン21は入力処理を行
う。具体的には、電源電圧Vs、モータ電圧Vm及びス
イッチ14,15の操作状態を読み込みステップ502
に移行する。
【0103】ステップ502においてマイコン21は、
現在、窓閉スイッチ15がオンか否かを判断する。ここ
で、窓閉スイッチ15がオフと判断されると、ウィンド
ガラスWは閉作動していないと判定し、そのままその後
の処理を一旦終了する。
【0104】一方、ステップ502において窓閉スイッ
チ15がオンと判断されると、ウィンドガラスWは閉作
動していると判定してマイコン21はステップ504に
移行する。
【0105】ステップ504においてマイコン21は、
ステップ501において読み込まれた電源電圧Vsに基
づき直流モータ12の推定モータ電圧Vs’を演算す
る。一般に、モータ負荷が一定の場合には電源電圧Vs
及び直流モータ12のモータ電圧の間に略比例関係を有
する。上記推定モータ電圧Vs’は、電源電圧Vsとの
比例関係により推定されるモータ電圧である。この推定
モータ電圧Vs’を演算したマイコン21はステップ5
05に移行する。
【0106】ステップ505において、マイコン21は
推定値誤差演算を行う。具体的には、マイコン21は上
記モータ電圧Vmと推定モータ電圧Vs’との偏差Δ
(=Vm−Vs’)を演算周期の都度に合計した合計値
Δsを演算する。
【0107】次いで、マイコン21はステップ506に
移行して、一定時間経過したか否かを判断する。ここ
で、一定時間経過していないと判断されると、マイコン
21はそのままステップ509に移行する。一方、一定
時間経過していると判断されると、マイコン21はステ
ップ507に移行して補正値演算する。具体的には、補
正値Cをこの時点で合計演算されている合計値Δsに設
定する。そして、補正値Cを演算したマイコン21は、
ステップ508に移行してこの時点での合計値Δsを一
旦、リセットしてステップ509に移行する。
【0108】上記ステップ505〜508の処理は、一
定時間経過するまでの間は演算の都度に上記合計値Δs
の更新を続け、経過するとこのときの合計値Δsを補正
値Cとして設定した後、同合計値Δsをリセットして新
たに合計値Δsの演算を開始するものである。換言する
と、この補正値Cは、一致時間経過するまでの間の偏差
Δの合計値となっている。従って、この補正値Cは、個
体ばらつきや経年変化等の影響によって継続して生じる
略安定した偏差に相当するものである。
【0109】ステップ509においてマイコン21は、
ステップ504で演算された推定モータ電圧Vs’を補
正する。具体的には、ステップ504で演算された推定
モータ電圧Vs’にステップ507で演算された補正値
Cを加算して新たな推定モータ電圧Vs’として更新す
る。このように補正された推定モータ電圧Vs’は、全
体として実際のモータ電圧Vmに近いレベルに補正され
る。すなわち、推定モータ電圧Vs’は、個体ばらつき
や経年変化等の影響によって継続して生じる略安定した
偏差を吸収するように補正される。
【0110】推定モータ電圧Vs’を補正したマイコン
21は、ステップ510に移行して挟み込み検出しきい
値VAを演算する。具体的には、ステップ509におい
て補正された推定モータ電圧Vs’から所定値Aを減算
して挟み込み検出しきい値VAを演算する。この所定値
Aは、走行路面状態に影響されない状態、すなわち走行
路面が良好な状態において、推定モータ電圧Vs’と実
際のモータ電圧Vmとの偏差に基づく挟み込み検出に好
適な値に設定されている。
【0111】次いで、マイコン21はステップ600の
サブルーチンに移行して後述の路面判定を行い、更にス
テップ700のサブルーチンに移行して後述の起動処理
を行い、図11のステップ511に移行する。
【0112】ステップ511においてマイコン21は、
ステップ600のサブルーチンで判定・設定された路面
状態のモードが極悪路モードか否かを判断する。ここ
で、路面状態のモードが極悪路モードと判断されるとマ
イコン21は、ステップ512に移行して対応する補正
値A1をしきい値補正値Bとして設定する。
【0113】一方、ステップ511において路面状態の
モードが極悪路モードではないと判断されると、マイコ
ン21はステップ513に移行して路面状態のモードが
悪路モードか否かを判断する。ここで、路面状態のモー
ドが悪路モードと判断されるとマイコン21は、ステッ
プ514に移行して対応する補正値A2をしきい値補正
値Bとして設定する。
【0114】一方、ステップ513において路面状態の
モードが悪路モードではないと判断されると、マイコン
21はステップ515に移行する。そして、マイコン2
1は、路面状態のモードが極悪路モード及び悪路モード
のいずれでもない(良路モードである)と判断して対応
する補正値A3をしきい値補正値Bとして設定する。
【0115】ステップ512,514,515のいずれ
かにおいてしきい値補正値Bを設定したマイコン21
は、ステップ516に移行してしきい値補正を行う。具
体的には、前記ステップ510において演算された挟み
込み検出しきい値VAから更にステップ512,51
4,515のいずれかにおいて設定されたしきい値補正
値Bを減算して同挟み込み検出しきい値VAを更新す
る。
【0116】なお、上記補正値A1〜A3は、A1>A
2>A3の関係を有している。従って、走行路面の状態
が悪いほど挟み込み検出しきい値VAが小さくなるよう
に補正している。これは、走行路面の状態が悪い分、挟
み込み検出しきい値VAが小さくなるように補正するこ
とで、挟み込みの誤判定を抑制するためである。これら
各補正値A1〜A3は、それぞれ走行路面が極悪路状
態、悪路状態及び良路状態に応じた好適な補正値となっ
ている。
【0117】しきい値補正を行ったマイコン21は、ス
テップ517に移行して、現在、ウィンドガラスWが全
閉位置にあるか否かを判断する。ここで、ウィンドガラ
スWが全閉位置にあると判断されると、マイコン21は
ステップ518に移行して駆動出力停止を行い、その後
の処理を一旦終了する。具体的には、上記リレー駆動回
路22に出力する制御信号に基づき、同リレー駆動回路
22を介して直流モータ12への給電を停止する。
【0118】一方、ステップ517において、現在、ウ
ィンドガラスWが全閉位置にないと判断されると、マイ
コン21はステップ519に移行して、モータ電圧Vm
がステップ516で補正された挟み込み検出しきい値V
Aよりも小さいか否かを判断する。ここで、上記モータ
電圧Vmが挟み込み検出しきい値VAよりも小さいと判
断されると、マイコン21は著しい電圧降下があるもの
と判定し、ステップ520に移行して挟み込み判定を設
定する。そして、マイコン21は、ステップ521に移
行して駆動出力反転・停止を行い、その後の処理を一旦
終了する。具体的には、上記リレー駆動回路22に出力
する制御信号に基づき、同リレー駆動回路22を介して
直流モータ12が反転するようにその給電を切り替え、
所定時間後に同給電を停止する。これにより、検出され
た挟み込み状態に対する回避処理が行われる。
【0119】また、ステップ519において、上記モー
タ電圧Vmが挟み込み検出しきい値VA以上と判断され
ると、マイコン21は著しい電圧降下がないものと判定
し、そのままその後の処理を一旦終了する。
【0120】次に、本実施形態における路面判定のサブ
ルーチン600について、図12〜図14のフローチャ
ートに基づき説明する。このサブルーチン600に移行
すると、ステップ601においてマイコン21は、現在
設定されている変動モードmodeを前回の変動モード
omodeとして更新する。この変動モードmode
は、モータ電圧Vm及び推定モータ電圧Vs’の偏差Δ
がプラス側に変動しているか、マイナス側に変動してい
るか、あるいはそれ以外かに応じて設定されるモード変
数である。従って、この変動モードmodeを前回の変
動モードomodeとして更新するのは、今回、新たに
設定される変動モードmodeと比較することで偏差Δ
の推移を監視するためである。
【0121】また、ステップ601においてマイコン2
1は、最大側カウント値cnt_up及び最小側カウン
ト値cnt_dnをそれぞれ「1」、インクリメントす
る。これら最大側カウント値cnt_up及び最小側カ
ウント値cnt_dnは、それぞれモータ電圧Vmに基
づく後述の最大電圧maxmtv及び最小回転数min
rpmが更新される都度にクリアされる。従って、これ
ら最大側カウント値cnt_up及び最小側カウント値
cnt_dnを演算の都度にそれぞれ「1」、インクリ
メントするのは、上記最大電圧maxmtv及び最小電
圧minmtvの更新後の時間を監視するためである。
【0122】次いで、マイコン21はステップ602に
移行して、モータ電圧Vm及び推定モータ電圧Vs’の
偏差Δが所定値R(正数)を超えているか否かを判断す
る。ここで、この偏差Δが所定値Rを超えていると判断
されると、マイコン21は偏差Δがプラス側に変動して
いると判定してステップ603に移行する。そして、ス
テップ603において、現在の変動モードmodeを
「1」に更新設定する。
【0123】一方、ステップ602において、上記偏差
Δが所定値Rを超えていないと判断されると、マイコン
21はステップ604に移行する。そして、上記偏差Δ
が所定値−R(負数)を下回っているか否かを判断す
る。ここで、この偏差Δが所定値−Rを下回っていると
判断されると、マイコン21は偏差Δがマイナス側に変
動していると判定してステップ605に移行する。そし
て、ステップ605において、現在の変動モードmod
eを「2」に更新設定する。
【0124】一方、ステップ604において、上記偏差
Δが所定値−Rを下回っていないと判断されると、マイ
コン21は上記偏差Δは著しい変動のない不感帯(−R
≦Δ≦R)に属しているものと判定し、ステップ606
に移行する。そして、現在の変動モードmodeを
「0」に更新設定する。
【0125】ステップ603,605,606のいずれ
かにおいて現在の変動モードmodeを更新設定したマ
イコン21は、ステップ607に移行する。そして、変
動モードomodeが「1」ではなく、変動モードmo
deが「1」か否かを判断する。ここで、上記変動モー
ドomodeが「1」ではなく、変動モードmodeが
「1」と判断されると、偏差Δがプラス側に変動したと
判定してステップ608に移行する。そして、ステップ
608において、現在のモータ電圧Vmを初期最大電圧
maxmtv0として記憶し、図13のステップ611
に移行する。
【0126】一方、ステップ607において、変動モー
ドomodeが「1」でなく、変動モードmodeが
「1」であると判断されない場合、マイコン21はステ
ップ609に移行する。そして、上記変動モードomo
deが「2」ではなく、変動モードmodeが「2」か
否かを判断する。ここで、変動モードomodeが
「2」ではなく、変動モードmodeが「2」であると
判断されると、偏差Δがマイナス側に変動したと判定し
てステップ610に移行する。そして、ステップ610
において、現在のモータ電圧Vmを初期最小電圧min
mtv0として記憶し、図13のステップ611に移行
する。
【0127】一方、ステップ609において、変動モー
ドomodeが「2」でなく、変動モードmodeが
「2」であると判断されない場合、マイコン21はその
まま図13のステップ611に移行する。
【0128】ステップ611においてマイコン21は、
変動モードmodeが「1」か否かを判断する。ここ
で、変動モードmodeが「1」と判断されると、偏差
Δがプラス側に変動していると判定してステップ612
に移行する。そして、現在のモータ電圧Vmが初期最大
電圧maxmtv0よりも大きいか否かを判断する。
【0129】ステップ612において、現在のモータ電
圧Vmが初期最大電圧maxmtv0よりも大きいと判
断されると、マイコン21はステップ613に移行して
現在のモータ電圧Vmを初期最大電圧maxmtv0と
して記憶し、ステップ617に移行する。また、ステッ
プ612において、現在のモータ電圧Vmが初期最大電
圧maxmtv0以下と判断されると、マイコン21は
そのままステップ617に移行する。これは、例えば偏
差Δが今回、プラス側に推移した場合に、初期最大電圧
maxmtv0の記憶更新を行うためである。
【0130】一方、ステップ611において、変動モー
ドmodeが「1」でないと判断されると、マイコン2
1はステップ614に移行する。そして、変動モードm
odeが「2」か否かを判断する。ここで、変動モード
modeが「2」と判断されると、偏差Δがマイナス側
に変動していると判定してステップ615に移行する。
そして、現在のモータ電圧Vmが初期最小電圧minm
tv0よりも小さいか否かを判断する。
【0131】ステップ615において、現在のモータ電
圧Vmが初期最小電圧minmtv0よりも小さいと判
断されると、マイコン21はステップ616に移行して
現在のモータ電圧Vmを初期最小電圧minmtv0と
して記憶し、ステップ617に移行する。一方、ステッ
プ615において、現在のモータ電圧Vmが初期最小電
圧minmtv0以上と判断されると、マイコン21は
そのままステップ617に移行する。これは、例えば偏
差Δが今回、マイナス側に推移した場合に、初期最小電
圧minmtv0の記憶更新を行うためである。
【0132】また、ステップ614において、変動モー
ドmodeが「2」ではないと判断されると、偏差Δが
不感帯にあると判定してそのままステップ617に移行
する。これは、偏差Δの小変動の検出を回避するためで
ある。
【0133】ステップ617においてマイコン21は、
上記変動モードomodeが「1」であり、変動モード
modeが「1」でないか否かを判断する。ここで、変
動モードomodeが「1」であり、変動モードmod
eが「1」でないと判断されると、マイコン21はステ
ップ618に移行して、現在の初期最大電圧maxmt
v0を最大電圧maxmtvとして記憶する。そして、
この最大電圧maxmtvの更新に併せて上記最大側カ
ウント値cnt_upをリセットし、図14のステップ
621に移行する。
【0134】一方、ステップ617において、変動モー
ドomodeが「1」であり、変動モードmodeが
「1」でないと判断されない場合、マイコン21はステ
ップ619に移行する。そして、変動モードomode
が「2」であり、変動モードmodeが「2」でないか
否かを判断する。ここで、変動モードomodeが
「2」であり、変動モードmodeが「2」でないと判
断されると、マイコン21はステップ620に移行し
て、現在の初期最小電圧minmtv0を最小電圧mi
nmtvとして記憶する。そして、この最小電圧min
mtvの更新に併せて上記最小側カウント値cnt_d
nをリセットし、図14のステップ621に移行する。
【0135】また、ステップ619において、変動モー
ドomodeが「2」であり、変動モードmodeが
「2」でないと判断されない場合、マイコン21はその
まま図14のステップ621に移行する。
【0136】ステップ621においてマイコン21は、
上記最大電圧maxmtvと最小電圧minmtvとの
差が所定値V1よりも大きいか否かを判断する,ここ
で、上記最大電圧maxmtvと最小電圧minmtv
との差が所定値V1よりも大きいと判断されると、マイ
コン21は著しい電圧変動が発生している(モータ電圧
の変動幅が大きい)ものと判定してステップ622に移
行する。
【0137】ステップ622においてマイコン21は、
上記カウント値cnt_up,cnt_dnのうち大き
くないほうの値が所定値T11を超えているか否かを判
断する。すなわち、前回、最大電圧maxmtv若しく
は最小電圧minmtvが更新されてから所定時間経過
しているか否かを判断する。そして、上記カウント値c
nt_up,cnt_dnのうち大きくないほうの値が
所定値T11を超えていると判断されるとマイコン21
は、現在、記憶されている最大電圧maxmtv及び最
小電圧minmtvが若干、前の状態を表しているもの
と判定し、ステップ623に移行する。そして、前記路
面状態のモードを良路モードに設定して図10のステッ
プ700に戻る。
【0138】また、ステップ622において上記カウン
ト値cnt_up,cnt_dnのうち大きくないほう
の値が所定値T11を超えていないと判断されると、マ
イコン21は、現在、記憶されている最大電圧maxm
tv及び最小電圧minmtvが現在の状態を表してい
るものと判定し、ステップ624に移行する。そして、
前記路面状態のモードを悪路モードに設定して図10の
ステップ700に戻る。
【0139】一方、上記ステップ621において上記最
大電圧maxmtvと最小電圧minmtvとの差が所
定値V1以下と判断されると、モータ電圧の変動幅が小
さいと判定し、マイコン21はステップ625に移行す
る。そして、前記路面状態のモードを良路モードに設定
して図10のステップ700に戻る。
【0140】上記ステップ621〜625の処理によ
り、モータ電圧の変動幅とこれの検出後の経過時間に応
じた好適な路面状態の判定が行われる。なお、このよう
に判定された路面状態の判定モードが既述のステップ5
11〜515において補正値Bの設定に供されるのはい
うまでもない。
【0141】次に、本実施形態における起動処理のサブ
ルーチン700について、図15のフローチャートに基
づき説明する。このサブルーチン700に移行すると、
ステップ701においてマイコン21は、カウント値c
nt_freeが所定値T0を超えているか否かを判断
する。このカウント値cnt_freeは、新たに窓閉
スイッチ15がオンされる都度にクリアされるもので、
ウィンドガラスWを閉作動開始(起動)後の時間を監視
するためのものである。
【0142】ここで、カウント値cnt_freeが所
定値T0を超えていると判断されると、マイコン21は
起動状態ではないと判定してそのまま図11のステップ
511に戻る。
【0143】一方、ステップ701においてカウント値
cnt_freeが所定値T0を超えていないと判断さ
れると、マイコン21はモータ電圧Vmの不安定な起動
状態であると判定してステップ702に移行する。
【0144】ステップ702においてマイコン21は、
不安定な起動状態に対応させて路面状態の判定モードを
極悪路モードに設定する。これは、路面状態とは関係な
く、既述のステップ511〜515における補正値Bの
設定によってその分、挟み込み検出しきい値VAが小さ
くなるように補正するためである。換言すると、不安定
な起動状態においては、誤判定を抑制するために挟み込
みを検出しにくく補正している。
【0145】ステップ702においてマイコン21は、
更にカウント値cnt_freeを「1」、インクリメ
ントした後、ステップ703に移行する。ステップ70
3においてマイコン21は、カウント値cnt_fre
eが所定値T0か否かを判断する。ここで、カウント値
cnt_freeが所定値T0と判断されると、マイコ
ン21がは起動状態が略終了したと判定してステップ7
04に移行する。
【0146】そして、マイコン21は、補正値Cをこの
時点で合計演算されている合計値Δs(ステップ50
5)に設定する。そして、補正値Cを演算したマイコン
21は、ステップ705に移行してこの時点での合計値
Δsを一旦、リセットして図11のステップ511に戻
る。ちなみに、上記所定値T0相当の時間は、ステップ
506における一定時間よりも短く設定されている。従
って、ステップ506〜508の処理による補正値Cの
演算完了前に、ステップ702〜705の処理による補
正値Cの演算を完了させて、特に起動時の推定モータ電
圧Vsの補正を図っている。
【0147】一方、ステップ703においてカウント値
cnt_freeが所定値T0でないと判断されると、
マイコン21はそのまま図11のステップ511に戻
る。次に、このような制御態様に基づくモータ電圧V
m、推定モータ電圧Vs’及び挟み込み検出しきい値V
Aの推移について図16及び図17のタイムチャートに
基づき説明する。なお、同図において、実線、2点鎖
線、1点鎖線にてそれぞれモータ電圧Vm、推定モータ
電圧Vs’及び挟み込み検出しきい値VAを表してい
る。図16(a)は、路面状態が良好な通常走行時にお
いて、ウィンドガラスWを閉作動している推移を示し、
図16(b)は、路面状態が良好な通常走行時におい
て、ウィンドガラスWによる挟み込みが発生している推
移を示す。また、図17(a)は、路面状態が不良な波
状路逆位相走行時において、ウィンドガラスWを閉作動
している推移を示し、図17(b)は、走行中にクラン
キングを発生させて意図的にモータ電圧を降下させた状
態において、ウィンドガラスWを閉作動している推移を
示す。
【0148】図16(a)に示されるように、通常走行
時のモータ電圧Vm及び推定モータ電圧Vs’間の偏
差、すなわち個体ばらつきや経年変化等による偏差は吸
収されている。従って、この推定モータ電圧Vs’に基
づく挟み込み検出しきい値VAも好適に設定されてい
る。そして、図16(b)に示されるように、挟み込み
発生による電圧降下が発生すると、上記挟み込み検出し
きい値VAに基づき時刻t11において挟み込みが検出
される。
【0149】また、図17(a)に示されるように、路
面状態が不良な波状路逆位相走行時においては、その
分、上記挟み込み検出しきい値VAが小さくなるように
補正されている。従って、走行路面状態に起因するモー
タ電圧変動を挟み込みと誤判定することが抑制されてい
る。
【0150】さらに、図17(b)に示されるように、
負荷変動に起因するモータ電圧の急激な降下に対して
も、モータ電圧Vm及び推定モータ電圧Vs’間の偏差
は好適に吸収されている。
【0151】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、一定時間内のモータ電圧Vm及
び推定モータ電圧Vs’の偏差の合計値Δsに基づき推
定モータ電圧Vs’を補正した。そして、モータ電圧V
mがこの補正された推定モータ電圧Vs’から所定値
A,Bを減算して求めた挟み込み検出しきい値VAより
も小さくなったときに挟み込み状態と判定した。従っ
て、経年変化等の外乱によるモータ負荷特性の変化に対
しても挟み込みの検出精度を向上できる。また、モータ
負荷特性の個体ばらつきに対しても挟み込みの検出精度
を向上し、挟み込み検出に係る調整工程を低減できる。
【0152】(2)本実施形態では、一定時間内のモー
タ電圧Vm及び推定モータ電圧Vs’の偏差の合計値Δ
sに基づき同偏差を吸収するように推定モータ電圧V
s’を補正した。従って、一時的な変動を排除した好適
な推定モータ電圧Vs’の補正が可能となる。
【0153】(3)本実施形態では、検出されたモータ
電圧Vmに基づき路面状態を推定した。そして、振動を
誘起するような粗い路面状態では、上記挟み込み検出し
きい値VAが小さくなるように補正して挟み込みを検出
しにくくした。従って、路面凹凸の外乱によるモータ負
荷特性の変動時においても挟み込みの検出精度を向上で
きる。
【0154】(4)本実施形態では、検出されたモータ
電圧Vmの所定時間内での変動幅に基づき路面状態を推
定した。従って、一時的な変動や過去の変動を排除した
好適な路面状態の推定が可能となる。なお、本発明の実
施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次
のように変更してもよい。
【0155】・前記第1実施形態においては、推定回転
数Nsから補正値C,Bを減算した挟み込み検出しきい
値NAと回転数Nmとを比較することで挟み込みを検出
するようにした。これに対して、推定回転数Ns及び回
転数Nmの偏差と対応する挟み込み検出しきい値(すな
わち、所定値A及びしきい値補正値Bの加算値)とを比
較することで挟み込みを検出するようにしてもよい。こ
のような変更は、単なる演算手法の変更であって、本発
明を何ら逸脱するものではない。
【0156】・前記第2実施形態においては、推定モー
タ電圧Vs’から補正値C,Bを減算した挟み込み検出
しきい値VAとモータ電圧Vmとを比較することで挟み
込みを検出するようにした。これに対して、推定モータ
電圧Vs’及びモータ電圧Vmの偏差と対応する挟み込
み検出しきい値(すなわち、所定値A及びしきい値補正
値Bの加算値)とを比較することで挟み込みを検出する
ようにしてもよい。このような変更は、単なる演算手法
の変更であって、本発明を何ら逸脱するものではない。
【0157】・前記各実施形態においては、補正値Cを
一定時間内の偏差Δの合計値として演算したが、例えば
一定時間内の偏差Δの平均値であってもよい。 ・前記各実施形態においては、開閉体の開閉制御装置と
してパワーウィンドシステムに本発明を適用したが、例
えば自動ドアなどその他のシステムに適用してもよい。
【0158】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (イ)請求項1〜10のいずれかに記載の開閉体の開閉
制御装置において、前記判定手段により挟み込みが検出
されると、モータを反転・停止させることを特徴とする
開閉体の開閉制御装置。
【0159】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は6に
記載の発明によれば、挟み込み検出に係る調整工程を低
減するとともに、経年変化等の外乱によるモータ負荷特
性の変化に対しても挟み込みの検出精度を向上すること
ができる。
【0160】請求項2に記載の発明によれば、一時的な
変動を排除した好適なモータの推定回転数の補正が可能
となる。請求項3、4、8及び9のいずれかに記載の発
明によれば、路面凹凸の外乱によるモータ負荷特性の変
動時においても挟み込みの検出精度を向上することがで
きる。
【0161】請求項5及び10のいずれかに記載の発明
によれば、一時的な変動や過去の変動を排除した好適な
路面状態の推定が可能となる。請求項7に記載の発明に
よれば、一時的な変動を排除した好適な推定モータ電圧
の補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用されるパワーウィ
ンドシステムを示すブロック図。
【図2】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図3】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図6】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図7】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図8】同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。
【図9】同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。
【図10】本発明の第2実施形態の制御態様を示すフロ
ーチャート。
【図11】同実施形態の制御態様を示すフローチャー
ト。
【図12】同実施形態の制御態様を示すフローチャー
ト。
【図13】同実施形態の制御態様を示すフローチャー
ト。
【図14】同実施形態の制御態様を示すフローチャー
ト。
【図15】同実施形態の制御態様を示すフローチャー
ト。
【図16】同実施形態の制御態様を示すタイムチャー
ト。
【図17】同実施形態の制御態様を示すタイムチャー
ト。
【図18】モータ回転数の特性を示すタイムチャート。
【符号の説明】 11 直流電源 12 直流モータ 13 ECU 16 回転数センサ 21 マイコン W 開閉体としてのウィンドガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 余吾 博行 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA06 DB06 EA14 EB01 EC01 GA08 GB06 GC06 GD09 HA01 KA01 3D127 AA02 CB05 CC05 DF04 DF34 FF08 FF20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体をモータ駆動により開閉制御す
    る開閉体の開閉制御装置において、 電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記検出された電源電圧に基づきモータの推定回転数を
    演算する演算手段と、前記検出されたモータの回転数及
    び前記演算されたモータの推定回転数に基づき該モータ
    の推定回転数を補正する補正手段と、 前記補正されたモータの推定回転数及び前記検出された
    モータの回転数の偏差が挟み込み検出しきい値を超えた
    ときに挟み込み状態と判定する判定手段とを備えたこと
    を特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉体の開閉制御装
    置において、 前記補正手段は、前記検出されたモータの回転数及び前
    記演算されたモータの推定回転数の所定時間内での偏差
    の合計値及び平均値のいずれか一方に基づき、該モータ
    の推定回転数を補正することを特徴とする開閉体の開閉
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の開閉体の開閉
    制御装置において、 前記検出されたモータの回転数に基づき路面状態を推定
    する推定手段と、 前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しきい値
    を補正するしきい値補正手段とを備え、 前記判定手段は、前記補正されたモータの推定回転数及
    び前記検出されたモータの回転数の偏差が前記補正され
    た挟み込み検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と
    判定することを特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 開閉体をモータ駆動により開閉制御す
    る開閉体の開閉制御装置において、 電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記検出された電源電圧に基づきモータの推定回転数を
    演算する演算手段と、 前記検出されたモータの回転数に基づき路面状態を推定
    する推定手段と、 前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しきい値
    を補正するしきい値補正手段と、 前記演算されたモータの推定回転数及び前記検出された
    モータの回転数の偏差が前記補正された挟み込み検出し
    きい値を超えたときに挟み込み状態と判定する判定手段
    とを備えたことを特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の開閉体の開閉
    制御装置において、 前記推定手段は、前記検出されたモータの回転数の所定
    時間内での変動幅に基づき路面状態を推定することを特
    徴とする開閉体の開閉制御装置。
  6. 【請求項6】 開閉体をモータ駆動により開閉制御す
    る開閉体の開閉制御装置において、 電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記モータに印加されるモータ電圧を検出するモータ電
    圧検出手段と、 前記検出された電源電圧に基づき推定モータ電圧を演算
    する演算手段と、 前記検出されたモータ電圧及び前記演算された推定モー
    タ電圧に基づき該推定モータ電圧を補正する補正手段
    と、 前記補正された推定モータ電圧及び前記検出されたモー
    タ電圧の偏差が挟み込み検出しきい値を超えたときに挟
    み込み状態と判定する判定手段とを備えたことを特徴と
    する開閉体の開閉制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の開閉体の開閉制御装
    置において、 前記補正手段は、前記検出されたモータ電圧及び前記演
    算された推定モータ電圧の所定時間内での偏差の合計値
    及び平均値のいずれか一方に基づき、該推定モータ電圧
    を補正することを特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の開閉体の開閉
    制御装置において、 前記検出されたモータ電圧に基づき路面状態を推定する
    推定手段と、 前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しきい値
    を補正するしきい値補正手段とを備え、 前記判定手段は、前記補正された推定モータ電圧及び前
    記検出されたモータ電圧の偏差が前記補正された挟み込
    み検出しきい値を超えたときに挟み込み状態と判定する
    ことを特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  9. 【請求項9】 開閉体をモータ駆動により開閉制御す
    る開閉体の開閉制御装置において、 電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記モータに印加されるモータ電圧を検出するモータ電
    圧検出手段と、 前記検出された電源電圧に基づき推定モータ電圧を演算
    する演算手段と、 前記検出されたモータ電圧に基づき路面状態を推定する
    推定手段と、 前記推定された路面状態に基づき挟み込み検出しきい値
    を補正するしきい値補正手段と、 前記補正された推定モータ電圧及び前記検出されたモー
    タ電圧の偏差が前記補正された挟み込み検出しきい値を
    超えたときに挟み込み状態と判定する判定手段とを備え
    たことを特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の開閉体の開
    閉制御装置において、 前記推定手段は、前記検出されたモータ電圧の所定時間
    内での変動幅に基づき路面状態を推定することを特徴と
    する開閉体の開閉制御装置。
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