JPH10169310A - ウインドウ開閉制御装置 - Google Patents
ウインドウ開閉制御装置Info
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- JPH10169310A JPH10169310A JP8333986A JP33398696A JPH10169310A JP H10169310 A JPH10169310 A JP H10169310A JP 8333986 A JP8333986 A JP 8333986A JP 33398696 A JP33398696 A JP 33398696A JP H10169310 A JPH10169310 A JP H10169310A
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Abstract
効に活用し、当該負荷変動をウインドウの異物の挟み込
みとして誤判定することを防止するようにしたウインド
ウ開閉制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 モータの回転周期の変動率Rnが自動車
の悪路走行による大きな外乱負荷を表す所定値+nより
大きいとき、ウインドウの異物挟み込みの判定のための
閾値THを、ウインドウの異物挟み込みの検知感度を鈍
くするように、TH=TH−hと補正する。そして、自
動車の悪路走行中、挟み込み判定が、上記補正閾値(T
H−h)に基づき行われる。
Description
他各種のウインドウの開閉を制御するに適したウインド
ウ開閉制御装置に関する。
においては、ウインドウの閉動作中において、このウイ
ンドウを駆動するモータの負荷変動値が所定の閾値を超
えたとき、ウインドウの異物の挟み込みと判定する。
ウ開閉制御装置では、大きな外乱、例えば、車両の悪路
走行時におけるような大きな負荷変動が生ずると、上述
のような閾値の更新では閾値の更新量が不足して、挟み
込みの誤判定を招くおそれがある。これに対し、本発明
者等は、車両の悪路走行時における大きな負荷変動の発
生状態を検討してみた。これによれば、悪路走行時にお
ける大きな負荷変動の方向は、一側方向に偏ることな
く、一側方向及びその反対側方向に、周期的に変わるこ
とが分かった。
きいときは負荷変動の減速側変動率も大きく、逆に、負
荷変動の減速側変動率が大きいときは負荷変動の加速側
変動率も大きいこと意味する。従って、このような負荷
変動の周期的特徴を活用して、上記閾値を、挟み込み感
度を鈍感にするように補正すれば、大きな外乱を起因と
した挟み込みの誤判定の防止が可能である。
乱による周期的負荷変動の特徴を有効に活用し、当該負
荷変動をウインドウの異物の挟み込みとして誤判定する
ことを防止するようにしたウインドウ開閉制御装置を提
供することを目的とする。
め、請求項1乃至4に記載の発明によれば、変化度合判
定手段が、算出手段による算出変化度合がウインドウに
対する大きな外乱負荷を表す所定変化度合より大きいか
と判定すると、閾値補正手段が、所定の閾値を、ウイン
ドウの異物挟み込みの検知感度を鈍くするように補正
し、挟み込み判定手段が、その判定を、所定の閾値に代
えて閾値補正手段による補正閾値に基づき行う。
が作用しても、この外乱負荷に基づく算出変化度合が補
正閾値を超えることがない。このため、当該大きな外乱
負荷のために異物挟み込みと誤判定することがない。ま
た、請求項2に記載の発明によれば、閾値補正手段が、
所定の閾値の補正を、算出変化度合に応じて検知感度を
鈍くするように行うので、補正閾値が算出変化度合の変
化に追随してきめ細かく変化する。このため、かかる補
正閾値のきめ細かい変化に基づき上記外乱負荷による異
物挟み込みとの誤判定の防止をきめ細かく行える。
値補正手段が、その補正閾値を、変化度合判定手段によ
る大きいとの判定後の所定期間経過後に所定の閾値に戻
す。このため、所定期間を適正に選んでおけば、上述し
た閾値の補正及びこれに基づく挟み込み判定が、ウイン
ドウに上記外乱が作用している間に限られる。従って、
その後の通常の挟み込み判定が適正な閾値に基づきなさ
れ得る。
値補正手段が、変化度合判定手段による大きいとの判定
回数に応じて期間補正手段により所定期間を補正した補
正期間の経過後に上記補正閾値を所定の閾値に戻す。こ
のため、上記補正期間が、ウインドウに上記外乱が作用
する期間の変動に合わせて変化する。従って、請求項3
に記載の作用効果がウインドウに上記外乱が作用する期
間の変動に追随してきめ細かくなされ得る。
図面により説明する。図1及び図2は、本発明が適用さ
れた自動車用ウインドウ開閉制御装置の構成を示してい
る。当該自動車はドア10を有しており、このドア10
の窓枠11には、ウインドウ12が開閉可能に装着され
ている。ここで、ウインドウ12はその上昇に伴い閉
じ、一方、その下降に伴い開く。
を備えており、この駆動機構20は、モータMの正転或
いは逆転に伴いウインドウ12を上昇或いは下降させ
る。また、ウインドウ開閉制御装置は、図1にて示すよ
うに、閉操作スイッチ30及び開操作スイッチ40と、
回転センサ50と、これら閉操作スイッチ30、開操作
スイッチ40及び回転センサ50に接続したマイクロコ
ンピュータ60と、このマイクロコンピュータ60に接
続した駆動回路70を備えている。
閉じるとき、オン操作される。開操作スイッチ40は、
ウインドウ12を開くとき、オン操作される。回転セン
サ50は、例えば、ホール素子からなるもので、この回
転センサ50は、モータMの回転を検出してパルス信号
(図3参照)を発生する。電源回路60aは、当該自動
車への本発明装置の搭載時にバッテリBに直結されて、
常時、定電圧を発生する。
0aから定電圧を受けて作動状態となり、図4及び図5
にて示すフローチャートに従いコンピュータプログラム
を実行し、この実行中において、モータMの回転周期に
相当するパルス信号の周期T(以下、パルス周期Tとい
う)の算出、このパルス周期Tの変動率Rn及びウイン
ドウ12の開閉制御等のための演算処理をする。
0による制御のもと、駆動機構20を介しモータMを正
転或いは逆転させるように駆動する。このように構成し
た本第1実施の形態において、本発明に係る窓開閉制御
装置が当該自動車に搭載されると、マイクロコンピュー
タ60が、図1にて示すごとく、電源回路60aを介し
てバッテリBの正側端子に接続される。
定電圧が発生すると、マイクロコンピュータ60が、図
4及び図5のフローチャートに従いコンピュータプログ
ラムの実行を開始する。なお、ウインドウ12は当該自
動車の走行のもと開状態にあるものとする。しかして、
ステップ100においてNOとの判定が繰り返されてい
る間に、閉操作スイッチ30がオン操作されると、ウイ
ンドウ12の上昇要求ありとの判断のもとに、両ステッ
プ100における判定がYESとなる。
グFがF=0とセットされるとともに閾値補正量DがD
=0とクリアされる。その後、ステップ110におい
て、上記閉操作スイッチ30のオン操作に基づき、ウイ
ンドウ12の上昇要求ありとの判断のもと、YESと判
定される。すると、ステップ111において、ウインド
ウ12を上昇させるための上昇処理がなされて上昇指令
がマイクロコンピュータ60から出力される。
出力に基づき駆動機構20を介しモータMを駆動し、ウ
インドウ12がその上昇により閉動作を開始する。この
とき、回転センサ50がモータMの回転を検出し順次パ
ルス信号を出力し始める。ステップ111における処理
後、回転センサ50からパルス信号の入力があると、ス
テップ120にてYESと判定され、ステップ121に
おいて、前回のパルス周期TがTn-1 とセットされる。
さらに、回転センサ50からの今回のパルス信号と前回
のパルス信号とによりパルス周期Tが演算されてパルス
周期Tn とセットされる。
Rnが、次の数1の式に基づきパルス周期Tn-1 及びパ
ルス周期Tn に応じて演算される。
憶されている。ステップ122における演算後、ステッ
プ123において、ウインドウ12の異物挟み込みを表
す所定の閾値th(マイクロコンピュータ60のROM
に予め記憶済み)が閾値THとしてセットされる。ここ
で、th<0である。
が所定値+n(n>0)と比較判定される。ここで、所
定値+nは、当該自動車が、大きな外乱、例えば悪路を
走行している場合に生ずると予測される大きな周期的負
荷変動の正の最大変動率よりも幾分小さい値であって、
マイクロコンピュータ60のROMに予め記憶されてい
る。
率Rnが所定値+nより大きい場合には、当該自動車が
悪路走行に入ったとの判断に基づき、ステップ130に
おける判定がYESとなる。このYESとの判定は、ウ
インドウ12の上昇中にて当該自動車が上記悪路走行に
入ったことを前提に、モータMが加速状態にあるために
なされる。このことは、モータMの加速状態はその後減
速状態に反転し、このときの変動率Rnが、上記最新の
変動率Rnを負にした値をとるものと予測できることを
意味する。
正フラグFがF=1とセットされるとともに、補正期間
カウンタデータtがt=0とクリアされる。ここで、F
=1は、当該自動車が悪路走行に入ったことを表す。つ
いで、ステップ132にて、閾値補正量DがD=所定補
正量hとセットされる。ここで、所定補正量hは、後述
する(TH−D)の絶対値が上記ステップ122におけ
る最新の変動率Rnよりも大きい値をとるように、所定
の正の値としてマイクロコンピュータ60のROMに予
め記憶されている。
が、次の数2の式の基づき、D=h及びステップ123
における閾値TH=thに基づき算出される。
が所定補正量hだけ増大される。このことは、モータM
の減速方向におけるウインドウ12の挟み込み感度が所
定補正量hだけ鈍くなることを意味する。
変動率Rnが所定値+nよりも小さいために上記ステッ
プ130における判定がNOとなる場合には、ステップ
140において閾値補正フラグFについて判定される。
現段階ではF=0故、このステップ140における判定
がYESとなり、次のステップ150において、上記最
新の変動率Rnが所定値−nと比較判定される。ここ
で、所定値−nは、上記所定値+nとは反対の符号をと
る値であって、マイクロコンピュータ60のROMに予
め記憶されている。
小さい場合には、ステップ150における判定がYES
となる。このYESとの判定は、ウインドウ12の上昇
中にて当該自動車が上記悪路走行に入ったことを前提
に、モータMが減速状態にあるためになされる。このこ
とは、モータMの減速状態はその後加速状態に反転し、
このときの変動率Rnが、上記最新の変動率Rnを正に
した値をとるものと予測できることを意味する。
正フラグFがF=1とセットされるとともに、補正期間
カウンタデータtがt=0とクリアされる。ついで、ス
テップ132にて、上述と同様に、閾値補正量DがD=
所定補正量hとセットされ、ステップ133にて、閾値
THが、数2の式の基づき、D=h及びステップ123
における閾値TH=thに基づき算出される。
THの絶対値が所定補正量hだけ増大される。このこと
は、モータMの加速方向におけるウインドウ12の挟み
込み感度が所定補正量hだけ鈍くなることを意味する。
また、上述したステップ150における判定がNOとな
る場合には、上記ステップ122における最新の変動率
Rnが、所定値+n以下であり所定値−n以上であっ
て、当該自動車の走行路面が悪路ではないと判断され
る。従って、閾値THがステップ133において補正さ
れることなく所定閾値thのままに維持される。
ップ122における最新の変動率Rnが、閾値TH=t
hと比較判定される。ここで、ステップ170における
判定がNOとなる場合には、この判定結果に基づきステ
ップ180における判定がYESとなり、ステップ11
1における上昇処理が再びなされる。このような処理過
程にて、Rn<thの成立によりステップ170におけ
る判定がYESになる場合には、ステップ171におい
て、ウインドウ12が異物を挟み込んだ旨判定される
(図6(a)参照)。すると、ステップ172におい
て、ウインドウ12の反転処理(下降処理)がなされ、
この反転処理の指令が駆動回路70に出力される。
0によるモータMの逆転に伴い下降する。その結果、ウ
インドウ12による異物挟み込みが解消される。なお、
ステップ173にてウインドウ12の停止処理がなされ
ると、ウインドウ12が停止する。また、図6(a)に
て示すマスク期間は、ウインドウ12の上昇開始に伴う
初期負荷変動に基づく挟み込み誤判定を排除するためこ
れをマスクする期間である。
33の処理後、両ステップ130、140におけるNO
との判定がなされる場合には、当該自動車が悪路走行に
入ったときの最初の周期変動率Rnが正(即ち、ウイン
ドウ12に作用する最初の負荷変動方向が正方向)であ
る。そして、コンピュータプログラムがステップ141
に進むと、補正期間カウンタデータがt=t+1と更新
される。現段階では、補正期間カウンタデータtが、上
記悪路が通常継続すると予測される所定継続時間Taよ
りも小さいため、ステップ160における判定がYES
となり、ステップ133における閾値THの補正処理が
なされる。以後、この補正処理が、補正期間カウンタデ
ータtが所定継続時間Taに達するまで繰り返され、こ
の補正閾値TH=TH−Dと、ステップ122にて繰り
返し演算される変動率Rnとを比較する判定がステップ
170にて繰り返される。
ESとなることなくステップ160における判定がYE
Sになる場合には、当該自動車の悪路走行中における異
物挟み込みとの判定をすることなく、所定継続時間Ta
が経過したことになる(図6(b)参照)。これによ
り、当該自動車の悪路走行に入ったときウインドウに対
する最初の正側への負荷変動後にこれと同じ大きさの負
の負荷変動が発生しても、これをウインドウ12の異物
挟み込みとする誤って判定することがないのは勿論のこ
と、その後の悪路走行中の負荷変動に対しても同様に誤
判定することがない。
のウインドウを停止させたり反転させるような事態の発
生を未然に防止できる。ステップ160におけるNOと
の判定後は、ステップ161にてt=0とクリアされ、
F=0及びTH=thとセットされる。これにより、ウ
インドウ12の挟み込み判定処理が、当該自動車が悪路
から脱出した後の通常の処理に移行する。
ESとの判定処理の繰り返し中において、ステップ12
2における変動率Rnとステップ133における補正閾
値THとの比較判定により、ステップ170にてYES
との判定がなされた場合には、ステップ171にて、当
該自動車の悪路走行中においてウインドウ12が異物を
挟み込んだものと判定される。その後は、ステップ17
2以後の処理で異物挟み込みが解除される。
33の処理後、両ステップ130、140におけるNO
との判定がなされる場合には、当該自動車が悪路走行に
入ったときの最初の周期変動率Rnが負(即ち、ウイン
ドウ12に作用する最初の負荷変動方向が負方向)であ
る。このような場合にも、ステップ131乃至133の
処理後、両ステップ130、140におけるNOとの判
定がなされた場合と実質的に同様の作用効果が得られ
る。但し、この場合には、当該自動車の悪路走行に入っ
たときウインドウに対する最初の負側への負荷変動後に
これと同じ大きさの正の負荷変動が発生しても、これを
ウインドウ12の異物挟み込みとする誤って判定するこ
とがないのは勿論のこと、その後の悪路走行中の負荷変
動に対しても同様に誤判定することがない。
プ110にてNOとの判定がなされた場合には、ステッ
プ112においてウインドウ12の下降処理がなされ
る。また、上記第1実施の形態では、両ステップ13
0、150における判定基準の絶対値を同一の値nとし
た例について説明したが、これに代えて、両ステップ1
30、150における判定基準の絶対値を互いに異なる
値としてもよい。
160におけるYESとの処理後ステップ133におけ
る閾値の補正処理を行うようにしたが、これに代えて、
ステップ160におけるYESとの処理後ステップ18
0における処理を行うようにして、ステップ170にお
ける判定を、ステップ160におけるNOとの判定まで
マスクするようにしてもよい。
ップ132において閾値補正量Dを所定値hとする例に
ついて説明したが、これに代えて、ステップ132にお
いて閾値補正量Dをステップ122における最新の変動
率Rnの絶対値とするように変形して実施してもよい。
これにより、この変形例では、ステップ133における
補正閾値THが、図7にて示すごとく、当該自動車の悪
路走行中における逐次変わる最新の変動率Rnに伴い変
化するので、ステップ170における挟み込み判定処理
が、変動率Rnの変化に追随してきめ細かくなされ得
る。
他の変形例の要部を示している。この他の変形例におい
ては、上記第1実施の形態にて述べたフローチャート
(図4及び図5参照)に代えて、図8及び図9にて示す
フローチャートが採用されている。このように構成した
本他の変形例において、上記第1実施の形態と同様にス
テップ100における判定がYESになると、第1実施
の形態におけるステップ101における処理とは異な
り、ステップ101Aにおいて閾値補正量DのみがD=
0とクリアされる。
プステップ130に進むと、上記第1実施の形態と同様
に、ステップ122において演算した最新の変動率Rn
が所定値+nと比較判定される。しかして、当該最新の
変動率Rnが所定値+nより大きい場合には、上記第1
実施の形態と同様に、ステップ130における判定がY
ESとなる。すると、次のステップ134において、閾
値補正量Dが上記最新の変動率の絶対値|Rn|と比較
判定される。このステップ134における比較判定は、
上記第1実施の形態にて述べたごとく、ステップ130
におけるNOとの判定後ステップ150にてYESと判
定した場合にもなされる。
ステップ134における判定がYESとなり、ステップ
132Aにおいて、D=|Rn|とセットされる。これ
により、閾値補正量Dが時々刻々変動する|Rn|に応
じて設定される。一方、Dが|Rn|以上であれば、ス
テップ134における判定がNOとなる。このことは、
閾値補正量Dが|Rn|の最大値に制限されることを意
味する。
32Aにおける最新の閾値補正量Dに基づき数2の式か
ら閾値THが演算される。その他の演算処理は、上記第
1実施の形態と同様である。以上説明したように、本他
の変形例では、ステップ132Aにおける閾値補正量D
が最新の|Rn|に追随して変動するので、ステップ1
33における閾値THが、図10にて示すごとく、最大
の|Rn|に追随してきめ細かく変化する値をとる。こ
のため、ステップ170における判定基準THを過不足
のない適正な値に随時変化させる。その結果、ステップ
170における判定が、常に、最大の|Rn|を加味し
た過不足のない鈍い感度にて、余分な荷重を伴うことな
くなされ得る。
形態に述べたようなステップ160の判定を採用してい
ないので、当該自動車は、一度悪路走行へ入ったと判定
(ステップ130、140参照)されると、ウインドウ
12は、ステップ170にてYESとの判定がない限
り、その閉動作を停止位置まで維持する。その他の作用
効果は上記第1実施の形態と同様である。
0又は150におけるYESとの判定後にステップ13
4にてDを|Rn|と比較判定する例について説明した
が、これに限らず、図11にて示すように、ステップ1
34を廃止するようにしてもよい。この場合、ステップ
132Aにおける処理を、D=|Rn|とするのに代え
て、D=hとセットするようにしてもよく、このとき、
ステップ133における閾値TH=TH−Dは、図12
にて示すような値をとる。
態の要部を示している。この第2実施の形態では、上記
第1実施の形態にて述べたフローチャートに代えて、図
13及び図14にて述べたフローチャートが採用されて
いる。その他の構成は上記第1実施の形態と同様であ
る。このように構成した本第2実施の形態では、上記第
1実施の形態にて述べたと同様にステップ100におけ
る判定がYESになると、第1実施の形態におけるステ
ップ101における処理に加え、パルスカウントデータ
INC、補正期間カウンタデータt、周期データP、バ
ッファデータh1、h2が共に零とクリアされる。ま
た、補正期間データTMが初期値eに設定される。
ける判定が上記第1実施の形態と同様にYESになる
と、ステップ135において、バッファデータh2=h
1及びh1=INCとセットされるとともに、周期デー
タPがP=h2−h1に基づき演算される。ここで、こ
のステップ135における周期データPの演算は、上記
第1実施の形態にて述べたように当該自動車が悪路走行
に入ったためになされるものである。
1とセットされ、補正期間データTMがTM=kP(k
は正の定数)と演算される。さらに、補正期間カウンタ
データtがt=0とクリアされるとともに、閾値補正量
Dがステップ122における最新の変動率の絶対値|R
n|と設定される。このことは、閾値補正量Dが時々刻
々変動する|Rn|に応じてきめ細かく設定されること
を意味する。このため、ステップ133における閾値T
Hの演算が、閾値補正量Dの変動に応じて過不足なくき
め細かくなされ得る。
ップ140における判定がNOとなると、ステップ14
1におけるt=t+1の処理がなされる。そして、補正
期間カウンタデータtが補正期間データTMより短けれ
ば、ステップ160Aにおける判定がYESとなり、上
記第1実施の形態と同様にステップ133における閾値
THの演算処理がなされる。
ける判定がNOになると、当該自動車が悪路走行を脱し
たとの判断に基づき、ステップ161にてt=0とクリ
アされ、F=0及びTH=thとセットされる。その他
の処理は、上記第1実施の形態と実質的に同様である。
以上説明したように、本第2実施の形態では、ステップ
130或いは140におけるYESとの判定(当該自動
車が悪路走行に入ったとの判定)後この悪路走行中にお
いてステップ135、136、133の処理繰り返す。
そして、当該自動車がステップ140におけるNOとの
判定(当該自動車が悪路走行から脱出したとの判定)
後、補正期間カウンタデータtがステップ136におけ
る最新の周期データTMに達するまで、ステップ133
にて絶対値|Rn|に基づき演算した閾値THによりス
テップ170における判定を繰り返す(図15参照)。
Pの値、即ち、当該自動車の悪路走行期間に合わせて変
化するので、ステップ133での演算閾値THに基づく
ステップ170における判定期間が周期データTMの変
化に追随して変化する。このため、当該自動車の悪路走
行期間の変化に追随して、ステップ170における判定
が、挟み込み感度を鈍くした状態でなされ得る。
変動率の絶対値|Rn|に追随して変化するので、ステ
ップ170における挟み込み判定感度が|Rn|に追随
して過不足ない値に変化する。このため、きめ細かい挟
み込み判定が可能となる。その他の作用効果は上記第1
実施の形態と同様である。なお、上記各実施の形態にお
いては、自動車のドアのウインドウ開閉制御装置に本発
明を適用した例について説明したが、これに限らず、自
動車のサンルーフ、各種車両や船舶或いは建築物等のウ
インドウの開閉制御装置に本発明を適用して実施しても
よい。この場合、ウインドウの開閉方向は、上下方向に
限らず、横方向等任意の方向に開閉するものであっても
よい。
の形態における閾値は、モータMの回転速度の周期の変
動率に対応するものに限ることなく、モータMの回転速
度に対応するものであってもよい。この場合、ステップ
122において、周期に代えてこれに対応する回転速度
を算出し、この回転速度を上記各実施の形態のフローチ
ャートの各対応ステップにおける周期に代えて採用す
る。
Mの回転に限らず、例えば、駆動機構20の作動を検出
するセンサの出力をホール素子50の出力に代えてマイ
クロコンピュータ60に入力するようにして実施しても
よい。また、上記各実施の形態のフローチャートにおけ
る各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハード
ロジック構成により実現するようにして実施してもよ
い。
る。
チャートである。
ーチャートの前段部である。
異物挟み込みの場合の変動率Rnとウインドウの上昇位
置との関係を示すグラフであり、及び(b)は、当該自
動車の悪路走行における変動率Rnとウインドウの上昇
位置との関係を示すグラフである。
nとウインドウの上昇位置との関係を示すグラフであ
る。
チャートの前段部である。
ドウの上昇位置との関係を示すグラフである。
フローチャートである。
率Rnとウインドウの上昇位置との関係を示すグラフで
ある。
チャートの前段部である。
インドウの上昇位置との関係を示すグラフである。
チ、50…回転センサ、60…マイクロコンピュータ、
70…駆動回路、B…バッテリ、M…モータ。
Claims (4)
- 【請求項1】 ウインドウ(12)を作動に応じて開閉
駆動する駆動手段(20、M)と、 この駆動手段の作動を検出する検出手段(50)と、 この作動検出手段の検出作動の変化度合を算出する算出
手段(121、122)と、 前記算出変化度合を、前記ウインドウの異物挟み込みを
表す所定の閾値と比較して、この比較結果に応じ前記ウ
インドウの異物挟み込みの有無を判定する挟み込み判定
手段(130、150、170)と、 この挟み込み判定手段の判定結果に基づき前記ウインド
ウの閉動作中の前記駆動手段の作動を制御する制御手段
(70、172)とを備えるウインドウ開閉制御装置に
おいて、 前記算出変化度合が、前記ウインドウに対する大きな外
乱負荷を表す所定変化度合より大きいか否かにつき判定
する変化度合判定手段(130、150)と、 この変化度合判定手段による大きいとの判定に基づき、
前記所定の閾値を、前記ウインドウの異物挟み込みの検
知感度を鈍くするように補正する閾値補正手段(13
2、133)とを備えて、 前記挟み込み判定手段が、その判定を、前記所定の閾値
に代えて前記閾値補正手段による補正閾値に基づき行う
ことを特徴とするウインドウ開閉制御装置。 - 【請求項2】 前記閾値補正手段が、前記所定の閾値の
補正を、前記算出変化度合に応じて前記検知感度を鈍く
するように行うことを特徴とする請求項1に記載のウイ
ンドウ開閉制御装置。 - 【請求項3】 前記閾値補正手段が、その補正閾値を、
前記変化度合判定手段による大きいとの判定後の所定期
間経過後に前記所定の閾値に戻すことを特徴とする請求
項1又は2に記載のウインドウ開閉制御装置。 - 【請求項4】 前記閾値補正手段が、前記所定期間を、
前記変化度合判定手段による大きいとの判定回数に応じ
て補正する期間補正手段(135、136)を備え、 この期間補正手段による補正期間の経過後に前記補正閾
値を前記所定の閾値に戻すことを特徴とする請求項3に
記載のウインドウ開閉制御装置。
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