JP2007132123A - 開閉部材制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時に生じる通常の小さな外乱や、悪路走行時に生じる大きな外乱によって挟み込みを誤検出してしまうことを防止すると共に、挟み込み荷重を低く抑えることができる開閉部材制御装置を提供する。
【解決手段】ウインドウガラス11をモータ駆動により開閉駆動制御するパワーウインドウ装置1であって、モータ20と、回転検出装置27と、モータ20の回転速度Nに基づいて算出したモータ作動負荷Sが挟み込みしきい値Tを超えたか否かによって異物の挟み込みを検出するコントローラ31(挟み込み検出手段)を備え、コントローラ31は、回転速度変動量ΔNに基づいて外乱状態であるか否かを判定する外乱検出手段と、外乱検出手段の判定に応じて挟み込みしきい値Tを補正する補正手段を備え、補正手段は外乱状態である場合に、回転速度Nが閉方向の加速に転じたときの回転速度Nに基づいて挟み込みしきい値Tを補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は開閉部材制御装置に係り、特に開閉部材による異物の挟み込みを検出可能な開閉部材制御装置に関する。
従来、車両のパワーウインドウ装置やサンルーフ装置等の開閉部材を開閉駆動する装置では、開閉部材による異物の挟み込み検出時に自動反転制御を行っている。このような装置では、挟み込み検出処理において異物の挟み込みによって生じる変動(駆動モータ回転数や変動率の変動,開閉部材の移動速度の変動等)を算出し、この変動が所定の挟み込み判定しきい値を超えた場合に挟み込みが生じたと判定している。
例えば、パワーウインドウ装置を例にとると、ドア開閉時や車両走行時には振動によって外的負荷(外乱)が掛かる。特に、悪路走行時には大きな外的負荷が加わる。そして、この外的負荷によって挟み込み時と同様に、上昇方向のモータ駆動を妨げて、モータ回転速度を減速させる変動が生じる場合がある。これにより、ドア開閉時や車両走行時にウインドウガラスを閉動作させている途中で、挟み込みの誤検出によりパワーウインドウ装置が反転動作してしまうという問題があった。
このような誤検出を回避するために、外乱を検出したときには、一定期間、挟み込み判定しきい値を感度が鈍くなるように大きな値に変更する方法がある。
例えば、特許文献1に記載のウインドウ制御装置は、パワーウインドウモータの回転速度の低下量が挟み込み判定値以上となって所定継続期間経過したときに挟み込みを確定するものである。そして、通常路走行時には、通常感度の小さな挟み込み判定値および短い継続期間が採用され、悪路走行時には、感度を鈍くした大きな挟み込み判定値および長い継続期間が採用される。
一般に、悪路走行に起因する振動,衝撃によってモータ回転速度は変動する。特許文献1に記載のウインドウ制御装置では、悪路走行に起因する衝撃に基づいてモータ回転速度が所定の設定値以上に増速されたときに、悪路を走行していると判定される。
そして、悪路走行時には、モータ回転速度が設定値を一旦超えた後にその設定値以下となってからも一定期間経過するまでは、悪路走行用の挟み込み判定値が継続して採用される。
このように特許文献1のウインドウ制御装置では、悪路走行時に大きな挟み込み判定値および長い継続期間が採用されるので、挟み込みを誤検出する可能性を低減することができる。
また、特許文献2に記載のパワーウインドウシステムでは、モータの電源電圧から算出したモータ回転数の推定値(推定回転数)から所定値および路面状態に応じて設定された補正値を差し引いて挟み込み判定しきい値を設定し、モータ回転数の実測値が挟み込み判定しきい値を下回ったときに、挟み込みを検出し反転動作を行わせるように構成されている。
このように特許文献2に記載のパワーウインドウシステムでは、悪路走行等の路面状態に応じて適宜に設定された補正値によって、挟み込み判定しきい値が補正されるので挟み込みを誤検出する可能性を低減することができる。
特開2002−96632号公報 特開2002−250175号公報
しかしながら、特許文献1に記載のウインドウ制御装置において、悪路走行時の挟み込み判定に用いる継続期間が長く設定されると、悪路脱出直後には挟み込みを検出することができない期間が生じたり、また、継続期間が短く設定されると、継続期間よりも長い振動を挟み込みと誤判定してしまったりするような問題が生じる。また、悪路走行用の挟み込み判定値が継続して採用される期間が長く設定されると、悪路から通常路に戻った後もしばらくは反転荷重が大きくなってしまうという不都合があった。
また、特許文献2に記載のパワーウインドウシステムでは、路面状況の変化に合わせて補正値が適宜変更されるように構成されているものの、モータ回転数の実測値の変動に追随するように挟み込み判定しきい値が変動しないので、誤判定させないためには反転荷重を大きめに設定する必要があるという不都合があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、車両走行時に生じる通常の小さな外乱や、悪路走行時に生じる大きな外乱によって挟み込みを誤検出してしまうことを防止すると共に、挟み込み荷重を低く抑えることができる開閉部材制御装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、開閉部材をモータ駆動により開閉駆動制御する開閉部材制御装置であって、前記開閉部材を開閉駆動するモータと、該モータの回転速度を検出する回転検出手段と、該回転検出手段によって検出された前記モータの回転速度に基づいて算出した算出量が挟み込み判定しきい値を超えたか否かによって開閉部材による異物の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、を備え、前記挟み込み検出手段は、前記回転速度の加速変動量に基づいて前記モータに外乱が加わっている外乱状態であるか否かを判定する外乱検出手段と、該外乱検出手段の判定に応じて前記挟み込み判定しきい値を補正する補正手段と、を備え、該補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態であると判定されている場合に、前記回転速度が閉方向の加速に転じたときに、そのときの回転速度に基づいて前記挟み込み判定しきい値を補正することにより解決される。
例えば、車両の悪路走行時にパワーウインドウ装置のモータに外乱が加わっている状態(外乱状態)では、モータの回転速度が路面状況に応じて、不定変動幅で加速,減速を繰り返す。本発明では、外乱検出手段によって外乱が加わっていると判定されている場合に、補正手段が、開閉部材を閉じる方向にモータの回転速度が加速,減速を繰り返す過程で加速に転じたタイミングにおける回転速度に基づいて挟み込み判定しきい値を補正する。
このように本発明では、加速に転じた時のモータの回転速度を基準として挟み込み判定しきい値を設定するため、回転速度の変動に連動して挟み込み判定しきい値を補正することができる。これにより、挟み込みが検出されたときの反転荷重(挟み込み荷重)を必要以上に大きくすることなく、適切な挟み込み検出が可能となる。
また、前記課題は、本発明によれば、開閉部材をモータ駆動により開閉駆動制御する開閉部材制御装置であって、前記開閉部材を開閉駆動するモータと、該モータの回転速度を検出する回転検出手段と、該回転検出手段によって検出された前記モータの回転速度に基づいて算出した算出量が挟み込み判定しきい値を超えたか否かによって開閉部材による異物の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、を備え、前記挟み込み検出手段は、前記回転速度の加速変動量に基づいて前記モータに外乱が加わっている外乱状態であるか否かを判定する外乱検出手段と、該外乱検出手段の判定に応じて前記挟み込み判定しきい値を補正する補正手段と、を備え、前記外乱検出手段は、前記回転速度が閉方向に加速されているときには外乱検出カウンタに所定の第1カウント値を加算し、前記回転速度が閉方向に減速されているときには前記外乱検出カウンタから所定の第2カウント値を減算し、前記外乱検出カウンタが所定値を超えているときに外乱状態であると判定することにより解決される。
このように本発明では、外乱検出手段が有する外乱検出カウンタが所定値を超えたか否かによって外乱が加わっているか否かを判定することができる。具体的には、回転速度の加速,減速に基づいて外乱の程度を算出し、この外乱の程度に応じて外乱の有無を判断する。したがって、回転速度の変動に伴って変動する外乱の程度に連動させて挟み込み判定しきい値を補正することができる。これにより、反転荷重を必要以上に大きくすることなく、挟み込みの誤検出を防ぐことができる。
また、前記補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態であると判定されたときに、そのときの回転速度に基づいて補正を行うと好適である。
本発明では、外乱が加わっているか否かは、外乱検出手段によって回転速度の加速変動量に基づいて判定される。すなわち、モータの回転速度が加速され上昇したときに、その加速方向の変動量によって外乱状態となったことが検出され、このとき挟み込み判定しきい値は、補正手段によって補正される。したがって、ある程度大きくなったモータの回転速度を基準として挟み込み判定しきい値が補正されるので、外乱が加わっていると判定されてからすぐに挟み込みが発生した場合を含めて、反転荷重を低く抑えることができる。
また、前記補正手段は、前記回転速度が閉方向の減速から加速に転じる毎に、そのときの回転速度に基づいて補正を行うと好適である。
このように本発明では、外乱によって変動する回転速度の極小点を基準として挟み込み判定しきい値を補正する。これにより、外乱が加わっている状態であっても、その外乱の変動に連動させて挟み込み判定しきい値を設定することができるので、必要以上に補正量を大きく設定しなくて済むので反転荷重を低く抑えることができる。
また、前記補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態と判定されなくなると、前記挟み込み判定しきい値を算出するための補正値を、外乱状態用の補正値から通常状態用の補正値に戻すと好適である。
このように本発明では、モータに外乱が加わる状態から外乱が加わらない通常状態に戻ったときに、挟み込み判定しきい値が通常値に戻されるため、通常状態に戻った直後に反転荷重が通常よりも大きなままに維持されてしまうことを防ぐことができる。
また、前記挟み込み検出手段は、前記回転速度の変化量に基づいて算出されるモータ作動負荷に応じて挟み込み検出を行うようにすることができる。
また、前記第1カウント値は、前記第2カウント値よりも大きな値に設定されていると好適である。このように設定すると、一旦、外乱によって装置に衝撃や振動が加わると、継続的に外乱状態と判定し続けることができるので、挟み込みの誤検出をより確実に防ぐことが可能となる。
本発明の開閉部材制御装置では、外乱検出時において、モータ作動負荷に連動させて挟み込み判定しきい値を設定する。これにより、外乱検出時においても挟み込み荷重を必要以上に大きくすることなく挟み込みを検出することができると共に、車両走行時に生じる通常の小さな外乱や、特に悪路走行時に生じる大きな外乱によって挟み込みを誤検出してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する構成、手順等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図8は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はパワーウインドウ装置の説明図、図2は図1のパワーウインドウ装置の電気構成図、図3はドア開閉時の挟み込み判定処理の説明図、図4は悪路走行時の挟み込み判定処理の説明図、図5は悪路走行時に挟み込みが発生したときの挟み込み判定処理の説明図、図6〜図8は挟み込み判定処理の処理フローである。
以下に本発明の開閉部材制御装置をパワーウインドウ装置に適用した一実施形態について説明する。図1に本例のパワーウインドウ装置1(以下、「装置1」という)の説明図、図2にその電気構成図を示す。本例のパワーウインドウ装置1は、車両のドア10に配設される開閉部材としてのウインドウガラス11をモータ20の回転駆動により昇降(開閉)作動させるものである。パワーウインドウ装置1は、ウインドウガラス11を開閉駆動する駆動手段2と、駆動手段2の作動を制御するための制御手段3と、乗員が作動を指令するための操作スイッチ4を主要構成要素としている。
本例では、ウインドウガラス11は不図示のレールに沿って上方の全閉位置と下方の全開位置との間を昇降動作する。
本例の駆動手段2は、ドア10に固定された減速機構を有するモータ20と、モータ20に駆動される扇形状のギヤ21aを備えた昇降アーム21と、昇降アーム21とクロスして枢支される従動アーム22と、ドア10に固定された固定チャンネル23およびウインドウガラス11と一体のガラス側チャンネル24とを主要構成要素としている。
本例のモータ20は、制御手段3から電力供給を受けることにより、回転子の巻線に通電され、これにより回転子とマグネットを有する固定子との間で磁気吸引作用が生じて回転子が正逆回転するように構成されている。本例の駆動手段2では、モータ20の回動に応じて昇降アーム21および従動アーム22が揺動すると、これらの各端部がチャンネル23,24により摺動規制を受け、Xリンクとして駆動し、ウインドウガラス11を昇降作動させる。
本例のモータ20には、回転検出装置27が一体に備えられている。回転検出装置27は、モータ20の回転と同期したパルス信号(回転速度信号)を制御手段3へ出力するものである。本例の回転検出装置27は、モータ20の出力軸と共に回動するマグネットの磁気変化を複数のホール素子で検出するように構成されている。すなわち、パルス信号は、ウインドウガラス11の所定移動量毎もしくはモータ20の所定回転角毎に出力される。これにより、回転検出装置27は、モータ20の回転速度およびウインドウガラス11の移動距離に略比例した信号を出力可能である。そして、回転検出装置27からのパルス信号によって、制御手段3はモータ20の回転速度(またはウインドウガラス11の移動速度)を算出している。本例では、回転検出装置27と制御手段3によって回転検出手段が構成されている。
なお、本例では、回転検出装置27にホール素子を用いたものを採用しているが、これに限らず、モータ20の回転速度を検出することができれば、エンコーダを採用してもよい。また、本例では、モータ20の出力軸の回転速度またはウインドウガラス11の移動速度を検出するために、モータ20に回転検出装置27を一体に設けているが、これに限らず、公知の手段によってウインドウガラス11の移動速度を直接的に検出し、これからモータ20の回転速度を換算するようにしてもよい。
本例の制御手段3は、コントローラ31と、駆動回路32から構成されている。コントローラ31,駆動回路32には、車両に搭載されるバッテリ5から作動に必要な電力が供給される。
本例のコントローラ31は、CPU、ROM,RAM等のメモリ、入力回路、出力回路等を備えるマイクロコンピュータで構成されている。CPUは、メモリ、入力回路及び出力回路とバスを介して互いに接続されている。なお、これに限らず、コントローラ31をDSPやゲートアレイで構成してもよい。
コントローラ31は、通常時、操作スイッチ4からの操作信号に基づいて駆動回路32を介してモータ20を正逆回転させて、ウインドウガラス11を開閉動作させる。また、コントローラ31は、回転検出装置27からパルス信号を受け取り、このパルス信号に基づいてウインドウガラス11の上端部と窓枠との間における異物の挟み込みの検出が可能となっている。異物の挟み込みが検出された場合には、コントローラ31は、駆動回路32を介してモータ20を開方向へ回転させて、ウインドウガラス11を開駆動する。
本例の駆動回路32は、FETを有するICによって構成されており、コントローラ31からの入力信号に基づいて、モータ20への電力供給の極性を切換えている。すなわち、駆動回路32は、コントローラ31から正回転指令信号を受けたときは、モータ20を正回転方向に回転させるようにモータ20へ電力を供給し、コントローラ31から逆回転指令信号を受けたときは、モータ20を逆回転方向に回転させるようにモータ20へ電力を供給する。なお、駆動回路32は、リレー回路を用いて極性を切換えるように構成してもよい。また、駆動回路32がコントローラ31内に組み込まれた構成であってもよい。
コントローラ31は、入力されるパルス信号からパルス信号の立上がり部,立下がり部(パルスエッジ)を検出し、このパルスエッジの間隔(周期)に基づいてモータ20の回転速度(回転周期)を算出すると共に、各パルス信号の位相差に基づいてモータ20の回転方向を検出する。つまり、コントローラ31は、モータ20の回転速度(回転周期)に基づいてウインドウガラス11の移動速度を間接的に算出し、モータ20の回転方向に基づいてウインドウガラス11の移動方向を特定している。また、コントローラ31は、パルスエッジをカウントしている。このパルスカウント値は、ウインドウガラス11の開閉動作に伴って加減算される。コントローラ31は、このパルスカウント値の大きさによってウインドウガラス11の開閉位置を特定する。
また、コントローラ31は、パルス信号ごとに回転速度Nを算出すると共に、前回のパルス信号に対応する回転速度Nと現在のパルス信号に対応する回転速度Nとの差分を算出して、回転速度変化量ΔN(=N−N)を算出している。つまり、閉方向に減速されているときには回転速度変化量ΔNは負の値となり(減速時:ΔN<0)、閉方向に加速されているときには回転速度変化量ΔNは正の値となる(加速時:ΔN>0)。なお、処理精度および安定化を図るために、数パルス信号をグループ化して、グループ単位で回転速度Nおよび回転速度変化量ΔNを算出してもよい。
本例の操作スイッチ4は、2段階操作可能な揺動型スイッチ等で構成され、開スイッチ,閉スイッチ及びオートスイッチを有している。この操作スイッチ4を乗員が操作することにより、コントローラ31へウインドウガラス11を開閉動作させるための指令信号が出力される。
具体的には、操作スイッチ4は、一端側へ1段階操作されると開スイッチがオンされ、ウインドウガラス11を通常開動作(すなわち操作している間だけ開動作)させるための通常開指令信号をコントローラ31へ出力する。また、操作スイッチ4は、他端側へ1段階操作されると閉スイッチがオンされ、ウインドウガラス11を通常閉動作(すなわち操作している間だけ閉動作)させるための通常閉指令信号をコントローラ31へ出力する。
また、操作スイッチ4は、一端側へ2段階操作されると開スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウインドウガラス11をオート開動作(すなわち操作を止めても全開位置まで開動作)させるためのオート開指令信号をコントローラ31へ出力する。また、操作スイッチ4は、他端側へ2段階操作されると閉スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウインドウガラス11をオート閉動作(すなわち操作を止めても全閉位置まで閉動作)させるためのオート閉指令信号をコントローラ31へ出力する。
コントローラ31は、操作スイッチ4から通常開指令信号を受けている間中(操作スイッチ4が操作されている間中)、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を通常開動作させる。一方、コントローラ31は、操作スイッチ4から通常閉指令信号を受けている間中(操作スイッチ4が操作されている間中)、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を通常閉動作させる。
また、コントローラ31は、操作スイッチ4からオート開指令信号を受けると、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を全開位置までオート開動作させる。一方、コントローラ31は、操作スイッチ4からオート閉指令信号を受けると、駆動回路32を介してモータ20を駆動し、ウインドウガラス11を全閉位置までオート閉動作させる。
コントローラ31は、ウインドウガラス11を閉動作(通常閉動作及びオート閉動作)させているとき、ウインドウガラス11による挟み込みの有無を監視している。すなわち、挟み込みが生じると、ウインドウガラス11の移動速度およびこれに関連してモータ20の回転速度Nが低下する(回転周期が長くなる)。このため本例のコントローラ31は、モータ20の回転速度Nの変動を常時監視している。
本例のコントローラ31では、モータ20に掛かる負荷(モータ作動負荷)に比例する算出量S(回転速度変化量ΔNの累積値)が、設定された挟み込み判定しきい値Tを超えた場合に異物を挟み込んだと判定(挟み込み検出)する。
なお、本明細書において回転速度変化量ΔNに基づいて算出される、モータ20に掛かる負荷に比例する算出量Sを単にモータ作動負荷Sと称して以下に説明する。
回転速度Nの変化量は、モータ作動負荷Sに略比例することから、本例では、閉動作時の所定の基準位置または基準回転速度に到達してからの回転速度変化量ΔNの累積値をモータ作動負荷Sとしている。すなわち、本例のモータ作動負荷Sは、基準位置または基準回転速度に到達してからの回転速度差に相当する。
このようにして算出された本例のモータ作動負荷Sは、実際のモータ作動負荷とは異なり、負荷が掛かって回転速度Nが小さくなったときに小さな値になる傾向を有する。すなわち、本例のモータ作動負荷Sは、モータ20に掛かる負荷が小さくなってモータ20の回転が増速されるときに大きな値となり、負荷が大きくなって減速されるときに小さな値となる。
そして、本例では、このモータ作動負荷Sが、挟み込み判定しきい値Tを超えて小さくなったときに挟み込みが発生したと判断される。本例では、コントローラ31は挟み込み検出手段に相当する。
また、本例のコントローラ31は、回転速度Nの加速変動量に基づいてモータ20に外乱が加わっているか否かを判定する。すなわち、ドア10を開閉動作時や走行中(特に、悪路走行中)には、モータ20やウインドウガラス11等に振動や衝撃が加わる。この振動等は、ウインドウガラス11に開方向および閉方向の外力を与える。この外力によって、モータ20の回転速度は、閉方向に加速,減速される。
悪路走行中の外乱は、一般に最初に閉方向に移動させる外力としてウインドウガラス11に加わり、引き続いて開方向に移動させる外力として加わる。
ウインドウガラス11を閉方向に移動させる外力は、挟み込み時とは逆方向の外力である。本例では、回転速度Nの加速変動量に基づいてモータ20に外乱が加わっているか否かを判定する、詳しくは、ウインドウガラス11を閉方向に移動させる外力(すなわち、モータ20の回転を加速させる外力)に基づいてモータ20に外乱が加わっているか否かを判定するので、実際の挟み込み発生を外乱と誤判定することを防止することができる。
本例では具体的には、コントローラ31は、回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値−ΔNa(ΔNaは正の値)よりも小さいときに(ΔN<−ΔNa)、モータ20の回転が減速されていると判定し、速度基準値−ΔNaからΔNaの範囲にあるときに(−ΔNa≦ΔN≦ΔNa)、速度変動がないものと判定し、速度基準値ΔNaよりも大きいときに(ΔNa<ΔN)、加速されていると判定する。
この速度基準値−ΔNa,ΔNaは、通常状態における振動によって生じる回転速度変化量ΔNを誤って外乱と判定してしまわないように設定されたものであり、通常状態における振動によって生じる回転速度変化量ΔNの変動幅に一定マージンを付加して設定されている。なお、本例では、正負の速度基準値の絶対値を同じに設定しているが、これに限らず、異ならせて設定してもよい。
コントローラ31は、外乱の程度を判定するための外乱検出用カウンタを有している。この外乱検出用カウンタのカウント値Cが所定の外乱判定しきい値Ca以上となったときに外乱がモータ20に加わっていると判定される。
本例では、モータ20の回転が加速されていると判定されたときには、この外乱検出用カウンタのカウント値Cに第1カウント値(本例では8)が加算され、減速されていると判定されたときには、第2カウント値(本例では1)が減算され、速度変動がないと判定されたときには、第3カウント値(本例では2)が減算されるようになっている。
したがって、加速時には外乱検出用カウンタのカウント値Cに大きく加算され、減速時には小さく減算され、速度変動がないときには減速時よりは大きく減算される。
このように構成されているので、外乱時にモータ20の回転が加速,減速を繰り返している場合には、外乱検出用カウンタのカウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上に保持されるので、外乱状態の判定が継続する。
また、外乱状態から外乱が掛からない通常状態に戻ったときには、速度変動がなくなるので第3カウント値による減算の繰り返しによって、比較的速やかにカウント値Cが外乱判定しきい値Caよりも小さくなり、外乱状態の判定が通常状態の判定に戻される。
なお、本例では、カウント値Cは、上限値CMAX,下限値0を超えることがないように制限されている。
本例のコントローラ31は、外乱検出手段に相当する。
また、本例では、通常状態(C<Ca)と外乱状態(C≧Ca)では、挟み込み検出に用いられる挟み込み判定しきい値Tの設定方法が異なるように構成されている。上述のように本例では、モータ作動負荷Sが、挟み込み判定しきい値Tよりも小さくなったときに挟み込みが発生したと判断される。
通常状態では、回転速度Nが加速または変動していないと判断したとき、コントローラ31はそのときのモータ作動負荷Sから通常時用の補正値Sthaを差し引いた値を挟み込み判定しきい値Tに設定する。すなわち、通常状態では、回転速度Nが減速されていない場合に、挟み込み判定しきい値Tがそのときのモータ作動負荷Sに連動して変更される。したがって、通常状態では回転速度Nの連続した低下量に基づいて挟み込みが判定される。
通常時用の補正値Sthaは、摺動抵抗や通常の振動等によって通常生じる小さな変動範囲に、挟み込みの誤検出を防ぐために所定のマージンを付加して決定されている。
また、外乱状態では回転速度Nが減少から加速に転じる度に、そのときのモータ作動負荷Sから外乱時用の補正値Sthbを差し引いた値を挟み込み判定しきい値Tに設定する。外乱時用の補正値Sthbは、通常時用の補正値Sthaよりも大きく設定されている。すなわち、外乱状態の方が余裕度を大きくして、挟み込みの誤検出が生じないように設定されている。
このように本例では、挟み込み判定しきい値Tが回転速度Nおよびモータ作動負荷Sの変動に連動して時間的に変動するように構成されている。そして、このように時間的に変動するモータ作動負荷Sに連動して所定の補正値Stha,Sthb分のマージンだけ余裕度を持たせているので、挟み込みではない外乱による回転速度Nの変動によって、モータ作動負荷Sが挟み込み判定しきい値Tを超えてしまって挟み込みと誤検出することを防ぐことができる。
これにより、挟み込みが検出されたときの反転荷重(挟み込み荷重)を必要以上に大きくすることなく、適切な挟み込み検出が可能となる。
また、本例では挟み込みが検出されると、ウインドウガラス11を閉動作から反転動作させて開方向へ駆動し、異物を挟み込み状態から開放する。本例では、挟み込み判定しきい値Tを時間的に変動する回転速度Nやモータ作動負荷Sに連動させて設定している。すなわち、外乱状態で挟み込み判定しきい値Tを一定値とせず、時間的に変動するモータ作動負荷Sに対して適切なマージンの挟み込み判定しきい値を設定している。したがって、実際に挟み込みが発生した場合の挟み込み荷重が過大となってしまうことを防ぐことができる。本例のコントローラ31は、補正手段に相当する。
次に、図3〜図5に基づいて本例の装置1の挟み込み処理の概略について説明する。
まず、図3に基づいてモータ20の作動によりウインドウガラス11を閉方向に駆動しているときに、ドア10を開状態から閉状態としてモータ20に振動(外乱)が加わった場合の挟み込み判定に関する処理について説明する。図3の例は、通常路走行時又は停車時等の悪路走行時以外の状態を示している。
図3(A)に示すように、回転速度Nは、時間t1までは一定である。そして、時間t1付近でドア10を閉動作したことによりモータ20に振動が加わり、回転速度Nは、時間t1から時間t3までは加速され、時間t3から時間t4までは減速され、時間t4から時間t5までは加速され、時間t5以降は再び一定となっている。
図3(B)に示すように、このときの外乱検出カウンタのカウント値Cは、時間t1までは0であり、時間t1から時間t3までは加速中なのでカウント値Cは回転検出装置27からのパルス検出毎に大きな第1カウント値が加算されていく。時間t3から時間t4までは減速中なのでカウント値Cはパルス検出毎に小さな第2カウント値が減算されていき、時間t4から時間t5までは加速中なのでカウント値Cは再び第1カウント値が加算されていき、時間t5以降は回転速度Nが変動していないのでカウント値Cは中程度の大きさの第3カウント値が減算されていく。時間t7でカウント値Cは0に到達し、それ以降、カウント値Cは0に保持される。
このようにカウント値Cが時間的に変動するので、時間t1から時間t3の間の時間t2でカウント値Cは外乱判定しきい値Caに達し、また、時間t5から時間t7の間の時間t6でカウント値Cは外乱判定しきい値Caに達する。
すなわち、時間t2まで及び時間t6以降は、カウント値Cが外乱判定しきい値Ca未満であるので外乱がない通常状態と判定される。また、時間t2から時間t6まではカウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上であるので外乱状態と判定される。
なお、図3の例では、時間t3付近および時間t4付近において回転速度Nが変動していないと判定される期間が極短いものとして、外乱検出カウンタのカウント値Cが第3カウント値を減算される期間の図示を省略している。
図3(C)はモータ作動負荷S(実線)と挟み込み判定しきい値T(破線)の時間変化を示している。図3(C)に示すように、時間t2まで及び時間t6以降は通常状態であるので、通常時用の補正値Sthaによって補正された挟み込み判定しきい値Tが用いられ、時間t2から時間t6までは外乱状態であるので、外乱時用の補正値Sthbによって補正された挟み込み判定しきい値Tが用いられている。
通常状態では、回転速度Nが減速中でない場合(加速または変動なし)に、そのときの回転速度Nに基づいて算出されたモータ作動負荷Sから通常時用の補正値Sthaを差し引いた値が挟み込み判定しきい値Tに設定される。図3の例では、通常状態において減速期間がないので通常状態の間中、常時、そのときのモータ作動負荷Sの変動に追従するように挟み込み判定しきい値Tの設定が繰り返される。
また、外乱状態では、外乱状態と判定された時間t2には、そのときの回転速度Nに基づいて算出されたモータ作動負荷Sから外乱時用の補正値Sthbを差し引いた値が挟み込み判定しきい値Tに設定される。外乱状態となった当初は、加速傾向にあるときの回転速度Nをもとに算出されたモータ作動負荷Sに基づいて挟み込み判定しきい値Tが設定される。このように、ある程度大きくなった回転速度Nを基準として挟み込み判定しきい値Tが設定されるので、外乱状態の検出当初においても、モータ作動負荷Sと設定された挟み込み判定しきい値Tとの差が全体として小さく抑えられるので、このとき異物を挟み込んだ場合には、回転速度Nが比較的大きな値において挟み込みの検出(判定)が行われることになり、挟み込み荷重(反転荷重)を低く抑えることができる。
そして、時間t2から時間t6の間では、回転速度Nが減速から加速に転じたとき(本例では時間t4)、すなわち回転速度Nが極小値をとったときに、そのときの回転速度Nをもとに算出されたモータ作動負荷Sから外乱時用の補正値Sthbを差し引いた値が挟み込み判定しきい値Tに設定される。
このように本例では、外乱状態では、回転速度Nが極小値をとる毎に、そのときのモータ作動負荷Sの大きさに連動して挟み込み判定しきい値Tが段階的に更新されていく。したがって、挟み込みの誤検出を防ぐことができると共に、常時、実際のモータ作動負荷Sの変動に対して、適切なマージンの挟み込み判定しきい値Tを設定することができるので、挟み込みが発生した場合の挟み込み荷重(反転負荷)を低く抑えることが可能となる。
次に、図4に基づいて悪路走行中にモータ20の作動によりウインドウガラス11を閉方向に駆動した場合の挟み込み判定に関する処理について説明する。
図4(A)に示すように、時間t1までは通常路を走行中であり回転速度Nは変動していないが(もしくは、変動が無視できる程度)、時間t1以降は回転速度Nが加速,減速を繰り返している。しかしながら、加速,減速の度合および周期は一定ではない。
図4(B)に示すように、時間t1まではカウント値Cは0であり、時間t1から時間t3までは加速中でありカウント値Cに第1カウント値が逐次加算されていく。時間t3から時間t4までは減速中でありカウント値Cから第2カウント値が逐次減算されていく。そして、回転速度Nは時間t5で減速から加速に転じるが、時間t4から時間t5を経て時間t6までは減速度合および加速度合が小さいため変動がないものと判定され、この期間はカウント値Cから第3カウント値が逐次減算されていく。
また、これ以降、時間t6から時間t7,時間t8から時間t10は加速中であり、それぞれカウント値Cに第1カウント値が加算され、時間t7から時間t8,時間t11から時間t12は減速中であり、それぞれカウント値Cから第2カウント値が減算される。
なお、時間t9でカウント値Cが上限値CMAXに達したため、時間t9から時間t10の間は加速中であるが、カウント値Cへの加算が制限されている。また、時間t10から時間t11は、回転速度Nの変動がないものと判定され、この間に回転速度Nは加速から減速に転じている。
また、時間t12以降は回転速度Nに変動がないものと判定されるが、時間t12以降の時間t13に回転速度Nの変動は比較的緩やかなものの減速から加速に転じている。
このようにカウント値Cが変動することにより、カウント値Cは、時間t1と時間t3の間の時間t2で外乱判定しきい値Caに達し、時間t13と時間t15の間の時間t14で再び外乱判定しきい値Caに達している。すなわち、時間t2まで及び時間t14以降は、通常状態と判定され、時間t2から時間t14までは外乱状態と判定される。
このとき、図4(C)に示すように、時間t2まで及び時間t14以降は通常状態であるので、通常時用の補正値Sthaが用いられ、時間t2から時間t14までは外乱状態であるので、外乱時用の補正値Sthbが用いられる。
時間t2では、このときの回転速度Nをもとに算出されたモータ作動負荷Sから外乱時用の補正値Sthbを差し引いた値を挟み込み判定しきい値Tに設定している。
また、時間t2から時間t14では、時間t5,t8,t13において回転速度Nが極小となっているので、各時間における回転速度Nをもとに算出されたモータ作動負荷Sから外乱時用の補正値Sthbを差し引いた値を挟み込み判定しきい値Tに設定している。
そして、時間t14は通常状態に戻ったときであるので、通常時用の補正値Sthaを用いて挟み込み判定しきい値Tが設定される。時間t14以降、回転速度Nは変動していないので、そのときのモータ作動負荷Sから通常時用の補正値Sthaを差し引いた値が挟み込み判定しきい値Tに設定される。
図5は、図4の例において挟み込みが発生した場合について示している。図5において、時間t13までは図4の時間t13までと同じである。なお、図5(A)〜(C)において、時間t20以降に実線に引き続いて示されている一点鎖線は、図4の各図における変動を表わしている。
図5の例では、時間t13と時間t14の間の時間t20において、ウインドウガラス11によって異物が挟み込まれ、図5(A)に示すように回転速度Nが減速し始めている。時間t13から時間t20までの間は、回転速度Nの変動がないと判定されている期間であるが、図5(B)に示すように、この時点では外乱検出カウンタのカウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上であり外乱状態と判定されている。
時間t20における挟み込み判定しきい値Tは、回転速度Nが極小となった直近の時間t13において設定された値に保持されている。
時間t20以降、回転速度Nが減速されるに従って、これに基づいて算出されるモータ作動負荷Sも減少を続け、時間t21でモータ作動負荷Sが挟み込み判定しきい値Tに到達する。これにより、本例ではコントローラ31は、挟み込みが発生したことを確定(検出)する。
そして、挟み込みを確定した場合には、コントローラ31は、ウインドウガラス11にて挟持された異物を解放すべくモータ20を反転させ、ウインドウガラス11を所定量だけ開動作させるように制御する。なお、挟み込みを検出した場合に、モータ20の作動を停止してウインドウガラス11のそれ以上の閉動作を停止させて、ウインドウガラス11にて挟持した異物を解放可能とするように制御してもよい。
次に、図6〜図8に基づいて、本例のコントローラ31による挟み込み判定の処理フローについて説明する。コントローラ31は、この処理を所定時間毎に繰り返し行っている。
まず、コントローラ31は、操作スイッチ4から閉指令信号(通常閉指令信号,オート閉指令信号)を受けてモータ20を閉方向に駆動しているか否かを判定する(ステップS1)。
モータ20を閉方向に駆動していない場合(ステップS1;No)は、挟み込み判定処理を行う必要がないので、そのまま処理を終了する。
一方、モータ20を閉方向に駆動している場合(ステップS1;Yes)は、コントローラ31は、回転検出装置27からのパルス信号の入力があったか否かを判定する(ステップS2)。
パルス信号の入力がなかった場合(ステップS2;No)は、そのまま処理を終了する。
一方、パルス信号の入力があった場合(ステップS2;Yes)は、コントローラ31は、このパルス信号と前回入力があったパルス信号とに基づいて、これらの時間間隔からモータ20の回転速度Nを算出する(ステップS3)。
コントローラ31は、最新の回転速度Nを回転速度Nとしてメモリに記憶すると共に、この最新の回転速度Nを含めて複数の回転速度N(例えば8つ)を記憶している。そして、パルス信号の入力の度に、メモリを最新の複数の回転速度Nに順次更新している。
回転速度Nを算出すると、コントローラ31は、回転速度変化量ΔNを算出しメモリに記憶する(ステップS4)。本例では、回転速度変化量ΔNも回転速度Nと同様に最新の複数のものを順次更新しながら記憶している。本例では、回転速度変化量ΔNは、具体的には今回算出した回転速度Nから前回算出して記憶していた回転速度Nを差し引く処理によって算出される。すなわち、回転速度変化量ΔNは、前回のパルス信号入力時における回転速度Nと現在の回転速度Nとの差分に相当する。
回転速度変化量ΔNを算出すると、コントローラ31は、モータ作動負荷Sを算出しメモリに記憶する(ステップS5)。具体的には、前回までに記憶していたモータ作動負荷Sに今回算出した回転速度変化量ΔNを加算する。これにより、本例では、所定の基準位置からの回転速度変化量ΔNの累積値が算出される。そして、この算出値(累積値)は、基準位置における回転速度Nと現在の回転速度Nとの差分(変化量)に相当する。
次に、コントローラ31は、モータ20の回転が閉方向に加速中であるか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、今回算出した回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値ΔNaよりも大きいか否かを判定する。すなわち、回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値ΔNaよりも大きい場合に、モータ20の回転が閉方向に加速中であると判定される。
モータ20の回転が閉方向に加速中である場合(ステップS6;Yes)は、コントローラ31は、メモリに設定された外乱検出カウンタのカウント値Cに第1カウント値(本例では8)を加算する(ステップS8)。
一方、モータ20の回転が閉方向に加速中でない場合(ステップS6;No)は、コントローラ31は、モータ20の回転が閉方向に減速中であるか否かを判定する(ステップS7)。具体的には、今回算出した回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値−ΔNaよりも小さいか否かを判定する。すなわち、回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値−ΔNaよりも小さい場合にモータ20の回転が閉方向に減速中であると判定される。
モータ20の回転が閉方向に減速中である場合(ステップS7;Yes)は、コントローラ31は、メモリに設定された外乱検出カウンタのカウント値Cから第2カウント値(本例では1)を減算する(ステップS9)。
一方、モータ20の回転が閉方向に減速中でない場合(ステップS7;No)は、コントローラ31は、メモリに設定された外乱検出カウンタのカウント値Cから第3カウント値(本例では2)を減算する(ステップS10)。すなわち、ステップS10が行われるのは、回転速度変化量ΔNが所定の速度基準値−ΔNaから速度基準値ΔNaの範囲にあり、モータ20の回転が変動していないと判定された場合である。
ステップS8〜S10で外乱検出カウンタのカウント値Cを更新すると、コントローラ31は、更新したカウント値Cが上限値CMAXよりも大きいか否かを判定する(ステップS11)。
更新されたカウント値Cが上限値CMAX以下である場合(ステップS11;No)は、ステップS12をスキップしてステップS13へ移行する。
一方、更新されたカウント値Cが上限値CMAXよりも大きい場合(ステップS11;Yes)は、カウント値Cを上限値CMAXに設定する(ステップS12)。この処理により、モータ20の回転の加速状態が長く継続したとしてもカウント値Cが上限値CMAXに制限されるので、過度に外乱状態と判断される期間が長く継続してしまうことを防止することができる。
外乱状態において用いられる挟み込み判定しきい値Tを算出するための外乱時用の補正値Sthbが、通常状態において用いられる挟み込み判定しきい値Tを算出するための通常時用の補正値Sthaよりも大きく設定されているので、外乱状態の方が通常状態よりも挟み込み荷重(反転荷重)が大きくなる。
そして、本例では、カウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上のときに外乱状態と判定されるが、カウント値Cが上限値CMAXに制限されるので、外乱がなくなると速やかに外乱判定しきい値Ca未満に減算させることができる。
したがって、モータ20へ掛かる外乱がなくなった後、コントローラ31が速やかに外乱状態から通常状態に判定を移行させることにより、通常状態に復帰直後の挟み込み荷重が外乱状態における挟み込み荷重と同等に大きくなってしまうことを防止することができる。
次に、コントローラ31は、更新したカウント値Cが下限値0よりも小さいか否かを判定する(ステップS13)。
更新されたカウント値Cが下限値0以上である場合(ステップS13;No)は、ステップS14をスキップしてステップS15へ移行する。
一方、更新されたカウント値Cが下限値0よりも小さい場合(ステップS13;Yes)は、カウント値Cを下限値0に設定する(ステップS14)。この処理により、挟み込みと判定されることなく、モータ20の回転の減速状態が長く継続したとしてもカウント値Cが下限値0に制限されるので、モータ20に外乱が掛かっているにもかかわらず、カウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上とならないために、通常状態と判定する期間が長く継続してしまうことを防止することができる。
次に、コントローラ31は、回転速度変化量ΔNが速度基準値−ΔNa以上であるか否かを判定する(ステップS15)。すなわち、回転速度Nが加速もしくは変動なしであるか否かが判定される。
回転速度変化量ΔNが速度基準値−ΔNaよりも小さいと判定した場合(ステップS15;No)は、ステップS16をスキップしてステップS17へ移行する。
一方、回転速度変化量ΔNが速度基準値−ΔNa以上であると判定した場合(ステップS15;Yes)は、コントローラ31は、通常時の基準モータ作動負荷Saをそのときのモータ作動負荷Sに設定する(ステップS16)。したがって、減速中には基準モータ作動負荷Saは更新されない。
次に、コントローラ31は、外乱検出カウンタのカウント値Cが外乱判定しきい値Caよりも小さいか否かを判定する(ステップS17)。すなわち、現在が外乱状態であるか通常状態であるかを決定する。
外乱検出カウンタのカウント値Cが外乱判定しきい値Caよりも小さい場合(ステップS17;Yes)は、通常状態であり、ステップS18でステップS15と同様の判定処理が行われる。
ステップS18で減速していないと判定された場合(ステップS18;Yes)は、コントローラ31は、ステップS20で外乱時の基準モータ作動負荷Sbをそのときのモータ作動負荷Sに設定する。これにより、通常状態においても外乱時の基準モータ作動負荷Sbが更新されるので、通常状態から外乱状態に切り替わった当初もそのときのモータ作動負荷Sに基づいて挟み込み判定しきい値Tを設定することができる。
一方、ステップS18で減速していると判定された場合(ステップS18;No)は、挟み込みの可能性があるので、コントローラ31は、ステップS20をスキップしてステップS21へ移行する。
また、外乱検出カウンタのカウント値Cが外乱判定しきい値Ca以上である場合(ステップS17;No)は、外乱状態であり、コントローラ31は、ステップS19で減速状態または変動がない状態から加速状態に変化したか否かを判定する。すなわち、ステップS19では、回転速度変化量ΔNが前回の処理において0又は負の値であったものが、今回の処理において正の値に転じたか否かを判定する。
なお、この判定処理において、所定のしきい値を設けてもよい。例えば、しきい値を上述の速度基準値ΔNaとして、前回の処理で速度基準値ΔNaを超えていなかった回転速度変化量ΔNが、今回の処理で速度基準値ΔNaを超えたか否かを判定するようにしてもよい。
減速状態または変動がない状態から加速状態に変化した場合(ステップS19;Yes)は、ステップS20で外乱時の基準モータ作動負荷Sbの更新を行う。すなわち、外乱状態において、回転速度Nが減速(および変動がない状態)から加速に転じたときに外乱時の基準モータ作動負荷Sbが更新される。
一方、減速状態または変動がない状態から加速状態に変化していない場合(ステップS19;No)は、ステップS20をスキップしてステップS21へ移行する。
ステップS21では、ステップS17と同様にコントローラ31は現在が外乱状態であるか通常状態であるかを判定する。
そして、通常状態と判定した場合(ステップS21;Yes)は、基準モータ作動負荷Sを更新して通常時のモータ作動負荷Saに設定する(ステップS22)。
一方、外乱状態と判定した場合(ステップS21;No)は、基準モータ作動負荷Sを更新して外乱時のモータ作動負荷Sbに設定する(ステップS23)。
次に、ステップS24では、ステップS17,S21と同様にコントローラ31は現在が外乱状態であるか通常状態であるかを判定する。
そして、通常状態と判定した場合(ステップS24;Yes)は、挟み込み補正値Sthを更新して通常用の挟み込み補正値Sthaに設定する(ステップS25)。
一方、外乱状態と判定した場合(ステップS24;No)は、挟み込み補正値Sthを更新して外乱用の挟み込み補正値Sthbに設定する(ステップS26)。
そして、ステップS27でコントローラ31は、挟み込み判定を行う。すなわち、基準モータ作動負荷Sから挟み込み補正値Sthを差し引いた値(挟み込み判定しきい値T)がそのときのモータ作動負荷Sよりも大きいか否かを判定する。この処理では、モータ作動負荷Sが挟み込み判定しきい値T以上の場合は挟み込みと判定されないが、モータ作動負荷Sが挟み込み判定しきい値Tよりも小さい場合は挟み込みと判定される。
挟み込みと判定された場合(ステップS27;Yes)は、コントローラ31は、モータ20を開方向に反転駆動してウインドウガラス11を開動作させ、挟み込んだ異物を解放させ(ステップS28)、処理を終了する。
一方、挟み込みと判定されなかった場合(ステップS27;No)は、コントローラ31は、ステップS28をスキップして処理を終了する。
以上のように、本例の装置1では、回転速度変化量ΔNに基づいて外乱状態の程度を見積り、外乱状態の程度が所定値(外乱判定しきい値Ca)に満たないときは通常状態に設定し、外乱状態の程度が所定値以上となったときに外乱状態に設定する。
そして、通常状態,外乱状態においてモータ作動負荷Sに連動して挟み込み判定しきい値Tを設定する。特に、外乱状態では、回転速度Nが加速に転じたときのモータ作動負荷Sに基づいて挟み込み判定しきい値Tを設定するので、挟み込みを誤検出してしまうおそれを極めて低減することができると共に、反転負荷を小さく抑えることができる。さらに、本例では、挟み込み判定しきい値Tを設定する際に、外乱状態では通常状態よりも大きな挟み込み補正値Sthb(>Stha)を用いているので、外乱時に挟み込みを誤検出しにくくなっている。
なお、上記実施形態では、外乱検出カウンタのカウント値Cの大きさに応じて、通常状態か外乱状態かを決定しているが、これに限らず、カウント値Cの大きさに応じて外乱状態を複数段階に設定してもよい。この場合、外乱状態の程度に応じて挟み込み補正値の大きさを異ならせて設定するとよい。
また、上記実施形態では、車両のパワーウインドウ装置1に本発明の開閉部材制御装置を適用した例を示したが、これに限らず、サンルーフ開閉装置やスライドドア開閉装置等の開閉部材を開閉駆動する装置に全般に適用してもよい。
本発明の一実施形態に係るパワーウインドウ装置の説明図である。 図1のパワーウインドウ装置の電気構成図である。 ドア開閉時の挟み込み判定処理の説明図である。 悪路走行時の挟み込み判定処理の説明図である。 悪路走行時に挟み込みが発生したときの挟み込み判定処理の説明図である。 挟み込み判定処理の処理フローである。 挟み込み判定処理の処理フローである。 挟み込み判定処理の処理フローである。
符号の説明
1‥パワーウインドウ装置、 2‥駆動手段、 3‥制御手段、
4‥操作スイッチ、 5‥バッテリ、 10‥ドア、 11‥ウインドウガラス、
20‥モータ、 21a‥ギヤ、 21‥昇降アーム、 22‥従動アーム、
23‥固定チャンネル、 24‥ガラス側チャンネル、 27‥回転検出装置、
31‥コントローラ、 32‥駆動回路、 C‥カウント値、
Ca‥外乱判定しきい値、 CMAX‥上限値、 N‥回転速度、
S‥モータ作動負荷、 Stha‥通常時用の補正値、
Sthb‥外乱時用の補正値、 T‥挟み込み判定しきい値、
ΔN‥回転速度変化量、ΔNa,−ΔNa‥速度基準値

Claims (7)

  1. 開閉部材をモータ駆動により開閉駆動制御する開閉部材制御装置であって、
    前記開閉部材を開閉駆動するモータと、
    該モータの回転速度を検出する回転検出手段と、
    該回転検出手段によって検出された前記モータの回転速度に基づいて算出した算出量が挟み込み判定しきい値を超えたか否かによって開閉部材による異物の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、を備え、
    前記挟み込み検出手段は、
    前記回転速度の加速変動量に基づいて前記モータに外乱が加わっている外乱状態であるか否かを判定する外乱検出手段と、
    該外乱検出手段の判定に応じて前記挟み込み判定しきい値を補正する補正手段と、を備え、
    該補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態であると判定されている場合に、前記回転速度が閉方向の加速に転じたときに、そのときの回転速度に基づいて前記挟み込み判定しきい値を補正することを特徴とする開閉部材制御装置。
  2. 開閉部材をモータ駆動により開閉駆動制御する開閉部材制御装置であって、
    前記開閉部材を開閉駆動するモータと、
    該モータの回転速度を検出する回転検出手段と、
    該回転検出手段によって検出された前記モータの回転速度に基づいて算出した算出量が挟み込み判定しきい値を超えたか否かによって開閉部材による異物の挟み込みを検出する挟み込み検出手段と、を備え、
    前記挟み込み検出手段は、
    前記回転速度の加速変動量に基づいて前記モータに外乱が加わっている外乱状態であるか否かを判定する外乱検出手段と、
    該外乱検出手段の判定に応じて前記挟み込み判定しきい値を補正する補正手段と、を備え、
    前記外乱検出手段は、前記回転速度が閉方向に加速されているときには外乱検出カウンタに所定の第1カウント値を加算し、前記回転速度が閉方向に減速されているときには前記外乱検出カウンタから所定の第2カウント値を減算し、前記外乱検出カウンタが所定値を超えているときに外乱状態であると判定することを特徴とする開閉部材制御装置。
  3. 前記補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態であると判定されたときに、そのときの回転速度に基づいて補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉部材制御装置。
  4. 前記補正手段は、前記回転速度が閉方向の減速から加速に転じる毎に、そのときの回転速度に基づいて補正を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置。
  5. 前記補正手段は、前記外乱検出手段によって外乱状態と判定されなくなると、前記挟み込み判定しきい値を算出するための補正値を、外乱状態用の補正値から通常状態用の補正値に戻すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置。
  6. 前記挟み込み検出手段は、前記回転速度の変化量に基づいて算出されるモータ作動負荷に応じて挟み込み検出を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置。
  7. 前記第1カウント値は、前記第2カウント値よりも大きな値に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の開閉部材制御装置。
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