JP3121724B2 - 車両用窓ガラス開閉装置 - Google Patents
車両用窓ガラス開閉装置Info
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- JP3121724B2 JP3121724B2 JP06159181A JP15918194A JP3121724B2 JP 3121724 B2 JP3121724 B2 JP 3121724B2 JP 06159181 A JP06159181 A JP 06159181A JP 15918194 A JP15918194 A JP 15918194A JP 3121724 B2 JP3121724 B2 JP 3121724B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、窓ガラスによる挟み
込み事故防止機能を具備した車両用窓ガラス開閉装置の
改良に関し、特に操作スイッチをOFF操作後において
もモーターの回転状態から挟み込み事故が発生している
ことを確実に検出することができるようにした車両用窓
ガラス開閉装置に関する。
込み事故防止機能を具備した車両用窓ガラス開閉装置の
改良に関し、特に操作スイッチをOFF操作後において
もモーターの回転状態から挟み込み事故が発生している
ことを確実に検出することができるようにした車両用窓
ガラス開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術は、例えば実公平5−
12464号公報に開示している。一般に、車両用窓ガ
ラス開閉装置に使用するモーターでは、停止時において
電気的急制動をさせるためにモーターの両端部を短絡
し、自己誘導電流によって急制動を行っている。しかし
ながら、モーターを慣性回転させないで停止させること
は実際不可能であり、該モーターは印加電圧を消滅した
後も慣性により若干量回転し、そのため、モーターに対
する印加電圧を消滅した後の慣性回転によって窓ガラス
の位置検出精度に誤差を生ずる。そのため、上記した従
来技術では、モーターへの印加電圧を消滅させる直前の
モーターの回転速度をもとに、予め作成したデータマッ
プから検索した補正値で窓ガラスの位置データの慣性回
転分を補正していた。
12464号公報に開示している。一般に、車両用窓ガ
ラス開閉装置に使用するモーターでは、停止時において
電気的急制動をさせるためにモーターの両端部を短絡
し、自己誘導電流によって急制動を行っている。しかし
ながら、モーターを慣性回転させないで停止させること
は実際不可能であり、該モーターは印加電圧を消滅した
後も慣性により若干量回転し、そのため、モーターに対
する印加電圧を消滅した後の慣性回転によって窓ガラス
の位置検出精度に誤差を生ずる。そのため、上記した従
来技術では、モーターへの印加電圧を消滅させる直前の
モーターの回転速度をもとに、予め作成したデータマッ
プから検索した補正値で窓ガラスの位置データの慣性回
転分を補正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術や他の従来技術の場合、挟み込み検出はモー
ターへ電圧が印加されている間しか検出せず、換言する
と印加電圧の消滅後は挟み込み検出できない構成となっ
ていた。そのため、操作スイッチをOFF操作直後に挟
み込み状態が発生すると、この挟み込み状態を検出する
ことなく、窓ガラスを開放側に逆転させる所謂挟み込み
防止制御モードが作動しない。また、実際に挟み込み状
態が発生してから所定の遅れを伴って挟み込み状態を検
出するので、操作スイッチをOFF操作する直前に挟み
込み状態が発生しても、挟み込み状態を検出しないこと
が有った。
た従来技術や他の従来技術の場合、挟み込み検出はモー
ターへ電圧が印加されている間しか検出せず、換言する
と印加電圧の消滅後は挟み込み検出できない構成となっ
ていた。そのため、操作スイッチをOFF操作直後に挟
み込み状態が発生すると、この挟み込み状態を検出する
ことなく、窓ガラスを開放側に逆転させる所謂挟み込み
防止制御モードが作動しない。また、実際に挟み込み状
態が発生してから所定の遅れを伴って挟み込み状態を検
出するので、操作スイッチをOFF操作する直前に挟み
込み状態が発生しても、挟み込み状態を検出しないこと
が有った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した課題
を解決するものであり、操作スイッチをOFF操作して
モーターに対する印加電圧を消滅した後においても、操
作スイッチをOFF操作する前後のモーターの回転状態
から窓ガラスによる挟み込み状態を確実に検出する車両
用窓ガラス開閉装置を提供することを目的とする。
を解決するものであり、操作スイッチをOFF操作して
モーターに対する印加電圧を消滅した後においても、操
作スイッチをOFF操作する前後のモーターの回転状態
から窓ガラスによる挟み込み状態を確実に検出する車両
用窓ガラス開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】この発明は、上記目的を達成するために、
車両の窓ガラス開閉機構に設けたモーターと、該モータ
ーに接続した駆動回路及び回転検出回路と、車両の乗員
席に設けた操作スイッチと、前記回転検出回路、駆動回
路及び操作スイッチに接続するとともに前記回転検出回
路の出力信号から操作スイッチをOFF操作後における
窓ガラスの慣性移動量を予測演算しかつ該予測値に比べ
て実測値が小さい値であるとき挟み込み防止制御を実行
する機能を有した制御回路とを備えたことを特徴とする
車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
車両の窓ガラス開閉機構に設けたモーターと、該モータ
ーに接続した駆動回路及び回転検出回路と、車両の乗員
席に設けた操作スイッチと、前記回転検出回路、駆動回
路及び操作スイッチに接続するとともに前記回転検出回
路の出力信号から操作スイッチをOFF操作後における
窓ガラスの慣性移動量を予測演算しかつ該予測値に比べ
て実測値が小さい値であるとき挟み込み防止制御を実行
する機能を有した制御回路とを備えたことを特徴とする
車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
【0006】また、前記発明において、前記回転検出回
路が、前記モーターの回転状態を前記操作スイッチの操
作状態にかかわらず電気信号に常時変換する変換素子を
有し、前記制御回路が、前記操作スイッチをOFF操作
前の前記変換素子の出力信号から操作スイッチをOFF
操作後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算する機
能と、前記操作スイッチをOFF操作後の前記変換素子
の出力信号から窓ガラスの慣性移動量を実測する機能
と、前記慣性移動量の予測値に比べて実測値が小さい値
であるとき挟み込み防止制御を実行する機能とを有した
ことを特徴とする車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
路が、前記モーターの回転状態を前記操作スイッチの操
作状態にかかわらず電気信号に常時変換する変換素子を
有し、前記制御回路が、前記操作スイッチをOFF操作
前の前記変換素子の出力信号から操作スイッチをOFF
操作後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算する機
能と、前記操作スイッチをOFF操作後の前記変換素子
の出力信号から窓ガラスの慣性移動量を実測する機能
と、前記慣性移動量の予測値に比べて実測値が小さい値
であるとき挟み込み防止制御を実行する機能とを有した
ことを特徴とする車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
【0007】また、前記発明において、前記駆動回路
が、非作動状態であるとき前記モーターの両端部を短絡
する常閉接点及び可動接片を有し、前記回転検出回路
が、前記モーターと常閉接点及び可動接片とがなす短絡
回路中に接続した前記変換素子を有したことを特徴とす
る車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
が、非作動状態であるとき前記モーターの両端部を短絡
する常閉接点及び可動接片を有し、前記回転検出回路
が、前記モーターと常閉接点及び可動接片とがなす短絡
回路中に接続した前記変換素子を有したことを特徴とす
る車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
【0008】
【実施例】添付図面は、この発明の好適な実施例を説明
する図面であり、図1は電気的回路図、図2はフローチ
ャート、図3は電気的特性図である。図1において、1
はモーター、2は駆動回路、3は回転検出回路、4は操
作スイッチ、5は制御回路、6は電源回路、7はウオッ
チドッグ回路、8はイグニションスイッチ及び9は直流
電源である。なお、モーター1、駆動回路2、回転検出
回路3、操作スイッチ4は運転席、助手席及び後部座席
に各々設けてあるが、図1では一組だけを例示してい
る。
する図面であり、図1は電気的回路図、図2はフローチ
ャート、図3は電気的特性図である。図1において、1
はモーター、2は駆動回路、3は回転検出回路、4は操
作スイッチ、5は制御回路、6は電源回路、7はウオッ
チドッグ回路、8はイグニションスイッチ及び9は直流
電源である。なお、モーター1、駆動回路2、回転検出
回路3、操作スイッチ4は運転席、助手席及び後部座席
に各々設けてあるが、図1では一組だけを例示してい
る。
【0009】まずモーター1は、励磁電流を印加した方
向に応じて正転及び逆転するモーターである。該モータ
ー1は、窓ガラス開閉機構(図示せず)に設けており、
例えば正転時に窓ガラス(図示せず)を閉鎖作動し、逆
転時に開放作動するよう構成している。
向に応じて正転及び逆転するモーターである。該モータ
ー1は、窓ガラス開閉機構(図示せず)に設けており、
例えば正転時に窓ガラス(図示せず)を閉鎖作動し、逆
転時に開放作動するよう構成している。
【0010】また駆動回路2は、リレーコイル21,2
2、常開接点23,24、常閉接点25,26、可動接
片27,28及びパワートランジスタ29,20からな
る。そして常開接点23,24及びリレーコイル21,
22は直流電源9の正極に接続し、常閉接点25,26
は直流電源9の負極に接続している。また可動接片27
はモーター1の一端部1aに接続し、可動接片28は回
転検出回路3の変換素子31を介してモーター1の他端
部1bに接続している。さらにパワートランジスタ2
9,20は制御回路5の端部P01,P02に接続して
いる。
2、常開接点23,24、常閉接点25,26、可動接
片27,28及びパワートランジスタ29,20からな
る。そして常開接点23,24及びリレーコイル21,
22は直流電源9の正極に接続し、常閉接点25,26
は直流電源9の負極に接続している。また可動接片27
はモーター1の一端部1aに接続し、可動接片28は回
転検出回路3の変換素子31を介してモーター1の他端
部1bに接続している。さらにパワートランジスタ2
9,20は制御回路5の端部P01,P02に接続して
いる。
【0011】また回転検出回路3は、変換素子31、リ
プル検出部32及び誘起電流検出部33を有している。
変換素子31は、モーター1の励磁電流を電圧に変換す
るための、例えば数10[mΩ]程度の低抵抗器によっ
て構成している。尚、該変換素子31は、他の構成、例
えばトランスによって構成することもできる。またリプ
ル検出部32は、該変換素子31の出力信号からモータ
ー1に流れる電流中のリプル信号成分を検出するもので
あり、フィルター、増幅器及び波形整形器等によって構
成している。
プル検出部32及び誘起電流検出部33を有している。
変換素子31は、モーター1の励磁電流を電圧に変換す
るための、例えば数10[mΩ]程度の低抵抗器によっ
て構成している。尚、該変換素子31は、他の構成、例
えばトランスによって構成することもできる。またリプ
ル検出部32は、該変換素子31の出力信号からモータ
ー1に流れる電流中のリプル信号成分を検出するもので
あり、フィルター、増幅器及び波形整形器等によって構
成している。
【0012】また誘起電流検出部33は、該変換素子3
1の出力信号から常閉接点25,26がモーター1の両
端部1a,1b間を短絡した状態であるときのモーター
1に流れる誘起電流を検出するものであり、誘起電流の
直流成分を絶対値に変換して検出する絶対値検出部33
aと、誘起電流の流れる方向を検出する方向検出部33
bとで構成している。そしてリプル検出部32は制御回
路5の端部P03に、絶対値検出部33aは制御回路5
の端部P04に、方向検出部33bは制御回路5の端部
P05,P06にそれぞれ接続している。
1の出力信号から常閉接点25,26がモーター1の両
端部1a,1b間を短絡した状態であるときのモーター
1に流れる誘起電流を検出するものであり、誘起電流の
直流成分を絶対値に変換して検出する絶対値検出部33
aと、誘起電流の流れる方向を検出する方向検出部33
bとで構成している。そしてリプル検出部32は制御回
路5の端部P03に、絶対値検出部33aは制御回路5
の端部P04に、方向検出部33bは制御回路5の端部
P05,P06にそれぞれ接続している。
【0013】また操作スイッチ4は、車両の乗員席に設
けた手動操作式のスイッチである。該操作スイッチ4
は、窓ガラスを閉鎖側に作動させたいときに操作するた
めのUPスイッチ41と、窓ガラスを開放側に作動させ
たいときに操作するためのDOWNスイッチ42と、窓
ガラスをワンタッチで閉鎖又は開放させたいときに操作
するためのAUTOスイッチ43とで構成しており、制
御回路5の端部P12,P13及びP14に接続してい
る。但し、AUTOスイッチ43は運転席のみに設けて
いる。
けた手動操作式のスイッチである。該操作スイッチ4
は、窓ガラスを閉鎖側に作動させたいときに操作するた
めのUPスイッチ41と、窓ガラスを開放側に作動させ
たいときに操作するためのDOWNスイッチ42と、窓
ガラスをワンタッチで閉鎖又は開放させたいときに操作
するためのAUTOスイッチ43とで構成しており、制
御回路5の端部P12,P13及びP14に接続してい
る。但し、AUTOスイッチ43は運転席のみに設けて
いる。
【0014】また制御回路5は、マイクロコンピュータ
と、その周辺回路とによって構成したものであり、前記
リプル検出部32及び誘起電流検出部33を介して入力
した変換素子31からの信号に基づき窓ガラスの開閉位
置を演算するとともに、モーター1の回転状態から窓ガ
ラスによる挟み込み状態を検出し、挟み込み防止制御を
実行すべくプログラムしてある。以下、該プログラムに
ついて、図2のフローチャートをもとに説明する。
と、その周辺回路とによって構成したものであり、前記
リプル検出部32及び誘起電流検出部33を介して入力
した変換素子31からの信号に基づき窓ガラスの開閉位
置を演算するとともに、モーター1の回転状態から窓ガ
ラスによる挟み込み状態を検出し、挟み込み防止制御を
実行すべくプログラムしてある。以下、該プログラムに
ついて、図2のフローチャートをもとに説明する。
【0015】図2は各席の窓ガラスを制御するフローチ
ャートである。まずステップ100でスタートしたあ
と、ステップ101に進む。該ステップ101は、回転
検出回路3からモーター1の回転に伴うリプル信号が入
力したか否かを判断するステップである。該リプル信号
は、リプル検出部32から端部P03を介して制御回路
5に読み込んだものである。リプル検出部32は、駆動
回路2が作動状態であるとき、すなわち可動接片27ま
たは28が常開接点23または24に接続した状態であ
るとき、変換素子31の出力信号に基づいてモーター1
に流れる励磁電流中のリプル電流成分を検出し、パルス
信号に波形整形して制御回路5に入力している。そし
て、該ステップ101の判断がYESの場合はステップ
102に進み、NOの場合はステップ101に帰還す
る。
ャートである。まずステップ100でスタートしたあ
と、ステップ101に進む。該ステップ101は、回転
検出回路3からモーター1の回転に伴うリプル信号が入
力したか否かを判断するステップである。該リプル信号
は、リプル検出部32から端部P03を介して制御回路
5に読み込んだものである。リプル検出部32は、駆動
回路2が作動状態であるとき、すなわち可動接片27ま
たは28が常開接点23または24に接続した状態であ
るとき、変換素子31の出力信号に基づいてモーター1
に流れる励磁電流中のリプル電流成分を検出し、パルス
信号に波形整形して制御回路5に入力している。そし
て、該ステップ101の判断がYESの場合はステップ
102に進み、NOの場合はステップ101に帰還す
る。
【0016】ステップ102は、上記ステップ101で
入力したリプル信号からモーター1の回転速度の平均値
を演算し、続いてステップ103に進む。
入力したリプル信号からモーター1の回転速度の平均値
を演算し、続いてステップ103に進む。
【0017】ステップ103は、操作スイッチ4をOF
F操作したか否かを判断するステップである。そして該
ステップ103の判断がYESの場合はステップ104
に進み、NOの場合はステップ101に帰還する。
F操作したか否かを判断するステップである。そして該
ステップ103の判断がYESの場合はステップ104
に進み、NOの場合はステップ101に帰還する。
【0018】ステップ104は、前記ステップ102で
算出したモーター1の操作スイッチ4をOFF操作する
直前の平均回転速度から、操作スイッチ4をOFF操作
後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算し、ステッ
プ105に進む。
算出したモーター1の操作スイッチ4をOFF操作する
直前の平均回転速度から、操作スイッチ4をOFF操作
後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算し、ステッ
プ105に進む。
【0019】ステップ105は、前記ステップ101と
同様に、回転検出回路3からモーター1の回転に伴うリ
プル信号が入力したか否かを判断するステップである。
そして該ステップ105の判断がYESの場合はステッ
プ106に進み、NOの場合はステップ107に進む。
同様に、回転検出回路3からモーター1の回転に伴うリ
プル信号が入力したか否かを判断するステップである。
そして該ステップ105の判断がYESの場合はステッ
プ106に進み、NOの場合はステップ107に進む。
【0020】ステップ106は、操作スイッチ4をOF
F操作後の変換素子31の出力信号から窓ガラスの慣性
移動量を実測するステップであり、上記ステップ105
で入力したリプル信号からモーター1の慣性回転分、す
なわち窓ガラスの慣性移動量を演算する。そして、該ス
テップ106に続いてステップ107に進む。
F操作後の変換素子31の出力信号から窓ガラスの慣性
移動量を実測するステップであり、上記ステップ105
で入力したリプル信号からモーター1の慣性回転分、す
なわち窓ガラスの慣性移動量を演算する。そして、該ス
テップ106に続いてステップ107に進む。
【0021】ステップ107は、上記ステップ105で
入力したリプル信号からモーター1が回転を停止したか
否かを判断するステップであり、YESの判断でステッ
プ108に進み、NOの判断でステップ105に帰還す
る。
入力したリプル信号からモーター1が回転を停止したか
否かを判断するステップであり、YESの判断でステッ
プ108に進み、NOの判断でステップ105に帰還す
る。
【0022】ステップ108は、前記ステップ104で
算出した慣性移動量の予測値と、前記ステップ106で
算出した慣性移動量の実測値を比較するステップであ
る。そして、該予測値に比べて実測値が小さい場合は、
YESと判断し、すなわち窓ガラスによる挟み込み状態
が発生したと判断し、ステップ109に進む。またNO
と判断した場合は、ステップ110に進む。
算出した慣性移動量の予測値と、前記ステップ106で
算出した慣性移動量の実測値を比較するステップであ
る。そして、該予測値に比べて実測値が小さい場合は、
YESと判断し、すなわち窓ガラスによる挟み込み状態
が発生したと判断し、ステップ109に進む。またNO
と判断した場合は、ステップ110に進む。
【0023】ステップ109は、上記ステップ108に
よって窓ガラスによる挟み込み状態を検出したことによ
り、窓ガラスを開放側に逆転させる挟み込み防止制御を
実行するステップであり、該ステップに続いてステップ
110に進む。
よって窓ガラスによる挟み込み状態を検出したことによ
り、窓ガラスを開放側に逆転させる挟み込み防止制御を
実行するステップであり、該ステップに続いてステップ
110に進む。
【0024】この様に制御回路5は、図2のフローチャ
ートに示すごとく、リプル検出部32を介して入力した
変換素子31からの信号に基づき操作スイッチ4をOF
F操作後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算し、
かつ該予測値に比べて実測値が小さい値であるとき挟み
込み防止制御を実行する機能をプログラムしている。
ートに示すごとく、リプル検出部32を介して入力した
変換素子31からの信号に基づき操作スイッチ4をOF
F操作後における窓ガラスの慣性移動量を予測演算し、
かつ該予測値に比べて実測値が小さい値であるとき挟み
込み防止制御を実行する機能をプログラムしている。
【0025】尚、図2に示すフローチャートでは省略し
たが、制御回路5はモーター1の回転量、即ち窓ガラス
の位置データを補正する機能もプログラムしている。例
えば、モーター1が発生する誘起電流はモーター1の回
転量に比例する。この誘起電流は、変換素子31によっ
て電圧信号に変換され、さらに絶対値検出部33aによ
って絶対値に変換する。結局、該絶対値は前記誘起電流
及びモーター1の回転量に比例している。したがって、
制御回路5は、絶対値検出部33aから単位時間毎に入
力した絶対値信号を積分することによってモーター1の
回転量を検出し、そのレベルに応じて補正する。その補
正方向は方向検出部33bから入力した信号がUP側信
号であるから、UP側に補正することとなる。また、方
向検出部33bから入力した信号がDOWN側信号であ
る場合は、窓ガラス開閉位置の演算値を絶対値検出部3
3aから読み込んだ絶対値信号のレベルに応じてDOW
N側に補正することとなる。
たが、制御回路5はモーター1の回転量、即ち窓ガラス
の位置データを補正する機能もプログラムしている。例
えば、モーター1が発生する誘起電流はモーター1の回
転量に比例する。この誘起電流は、変換素子31によっ
て電圧信号に変換され、さらに絶対値検出部33aによ
って絶対値に変換する。結局、該絶対値は前記誘起電流
及びモーター1の回転量に比例している。したがって、
制御回路5は、絶対値検出部33aから単位時間毎に入
力した絶対値信号を積分することによってモーター1の
回転量を検出し、そのレベルに応じて補正する。その補
正方向は方向検出部33bから入力した信号がUP側信
号であるから、UP側に補正することとなる。また、方
向検出部33bから入力した信号がDOWN側信号であ
る場合は、窓ガラス開閉位置の演算値を絶対値検出部3
3aから読み込んだ絶対値信号のレベルに応じてDOW
N側に補正することとなる。
【0026】また、ウオッチドッグ回路7は、制御回路
5の作動が暴走状態に成らないよう制御回路5を端部P
08,P09の信号によって監視し、暴走状態を検出し
た際には端部P10にリセット信号を入力する回路であ
る。また、電源回路6は、制御回路5の端部P07から
の信号によって制御を受け、電源端部VDDに一定電圧
を印加する回路である。
5の作動が暴走状態に成らないよう制御回路5を端部P
08,P09の信号によって監視し、暴走状態を検出し
た際には端部P10にリセット信号を入力する回路であ
る。また、電源回路6は、制御回路5の端部P07から
の信号によって制御を受け、電源端部VDDに一定電圧
を印加する回路である。
【0027】次に上記構成からなる実施例の作動を図3
に示すタイムチャートに基づき説明する。尚、図3の
(A)は図1に示すA点電位、即ち操作スイッチ4のU
Pスイッチ41の操作信号を示す。また、(B)及び
(C)は図1に示すB点電位であり、(B)は挟み込み
状態が発生しないときの回転検出回路3のリプル検出部
32の出力信号を示し、(C)は挟み込み状態が発生し
たときの回転検出回路3のリプル検出部32の出力信号
を示す。
に示すタイムチャートに基づき説明する。尚、図3の
(A)は図1に示すA点電位、即ち操作スイッチ4のU
Pスイッチ41の操作信号を示す。また、(B)及び
(C)は図1に示すB点電位であり、(B)は挟み込み
状態が発生しないときの回転検出回路3のリプル検出部
32の出力信号を示し、(C)は挟み込み状態が発生し
たときの回転検出回路3のリプル検出部32の出力信号
を示す。
【0028】まず、時間t0において乗員が窓ガラスを
閉じるべく操作スイッチ4のUPスイッチ41をON操
作する。すると、制御回路5はリレーコイル21に励磁
電流を導出し、可動接片27が常開接点23に接続し、
モーター1が回転して窓ガラスが閉鎖側に動き始める。
このときモーター1に流れる電流は、変換素子31によ
って電圧に変換し、リプル検出部32に入力する。リプ
ル検出部32は、変換素子31の出力信号からリプル信
号成分を抽出し、パルス信号に波形整形して制御回路5
に入力する。制御回路5は、該リプル信号を受けると、
このリプル信号からモーター1の回転速度を演算する。
閉じるべく操作スイッチ4のUPスイッチ41をON操
作する。すると、制御回路5はリレーコイル21に励磁
電流を導出し、可動接片27が常開接点23に接続し、
モーター1が回転して窓ガラスが閉鎖側に動き始める。
このときモーター1に流れる電流は、変換素子31によ
って電圧に変換し、リプル検出部32に入力する。リプ
ル検出部32は、変換素子31の出力信号からリプル信
号成分を抽出し、パルス信号に波形整形して制御回路5
に入力する。制御回路5は、該リプル信号を受けると、
このリプル信号からモーター1の回転速度を演算する。
【0029】次に、時間t1においてUPスイッチ41
をOFF操作すると、制御回路5はリレーコイル21の
励磁を停止する。このとき、可動接片27は常閉接点2
5に接触し、モーター1の両端部が短絡して電気的急制
動が働く。しかしながら、モーター1は挟み込み状態が
発生しないときは、図3の(B)に示すごとく、慣性回
転によって時間t4まで回転する。
をOFF操作すると、制御回路5はリレーコイル21の
励磁を停止する。このとき、可動接片27は常閉接点2
5に接触し、モーター1の両端部が短絡して電気的急制
動が働く。しかしながら、モーター1は挟み込み状態が
発生しないときは、図3の(B)に示すごとく、慣性回
転によって時間t4まで回転する。
【0030】上記時間t1において操作スイッチ4をO
FF操作し、時間t4においてモーター1が停止するま
での間に発生した窓ガラスの慣性移動量の実測値は、こ
のとき挟み込み状態が発生していないので、予じめ算出
した予測値と略近似した値となる。そのため、制御回路
5は挟み込み防止制御を実行しない。
FF操作し、時間t4においてモーター1が停止するま
での間に発生した窓ガラスの慣性移動量の実測値は、こ
のとき挟み込み状態が発生していないので、予じめ算出
した予測値と略近似した値となる。そのため、制御回路
5は挟み込み防止制御を実行しない。
【0031】しかしながら、時間t2において挟み込み
状態が発生した場合、モーター1は時間t3で停止す
る。そのため、上記時間t1において操作スイッチ4を
OFF操作し、時間t3においてモーター1が停止する
までの間に発生した窓ガラスの慣性移動量の実測値は、
予じめ算出した予測値に比べて小さい値となる。そのた
め、制御回路5は挟み込み防止制御を実行し、リレーコ
イル22に励磁電流を導出し、可動接片28を常開接点
24に接続し、モーター1を回転して窓ガラスを所定時
間だけ開放側に駆動する。
状態が発生した場合、モーター1は時間t3で停止す
る。そのため、上記時間t1において操作スイッチ4を
OFF操作し、時間t3においてモーター1が停止する
までの間に発生した窓ガラスの慣性移動量の実測値は、
予じめ算出した予測値に比べて小さい値となる。そのた
め、制御回路5は挟み込み防止制御を実行し、リレーコ
イル22に励磁電流を導出し、可動接片28を常開接点
24に接続し、モーター1を回転して窓ガラスを所定時
間だけ開放側に駆動する。
【0032】
【他の実施例】尚、上記した実施例では回転検出回路が
有する変換素子を低抵抗器によって構成したものを例示
したが、例えばモーターの出力ギア部にホール素子やフ
ォトインタラプタ等を用いた回転検出機構を設けた構成
であってもよい。
有する変換素子を低抵抗器によって構成したものを例示
したが、例えばモーターの出力ギア部にホール素子やフ
ォトインタラプタ等を用いた回転検出機構を設けた構成
であってもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明は上記した構成作用を有するの
で、操作スイッチをOFF操作してモーターに対する印
加電圧を消滅した後においても、操作スイッチをOFF
操作する前後のモーターの回転状態から窓ガラスによる
挟み込み状態を確実に検出することができる。そのた
め、挟み込み防止機能の安全性が向上する。特に、操作
スイッチをOFF操作前の変換素子の出力信号から、操
作スイッチをOFF操作後の窓ガラスの慣性移動量を予
測演算し、この予測値と操作スイッチをOFF操作後に
実測した窓ガラスの慣性移動量の実測値とを比較して挟
み込み状態を検出するので、例えば窓枠部に挟み込み検
出用の圧力スイッチを設ける等の特殊な構成を必要とせ
ず、操作スイッチのON操作中は勿論のこと、OFF操
作後においても単にモーターの回転状態を監視するだけ
で挟み込み状態を検出することができる。
で、操作スイッチをOFF操作してモーターに対する印
加電圧を消滅した後においても、操作スイッチをOFF
操作する前後のモーターの回転状態から窓ガラスによる
挟み込み状態を確実に検出することができる。そのた
め、挟み込み防止機能の安全性が向上する。特に、操作
スイッチをOFF操作前の変換素子の出力信号から、操
作スイッチをOFF操作後の窓ガラスの慣性移動量を予
測演算し、この予測値と操作スイッチをOFF操作後に
実測した窓ガラスの慣性移動量の実測値とを比較して挟
み込み状態を検出するので、例えば窓枠部に挟み込み検
出用の圧力スイッチを設ける等の特殊な構成を必要とせ
ず、操作スイッチのON操作中は勿論のこと、OFF操
作後においても単にモーターの回転状態を監視するだけ
で挟み込み状態を検出することができる。
【図1】この発明の好適な実施例を示す電気的回路図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す制御回路にプログラムした機能を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】図1に示す回路の電気的特性図である。
1 モーター 2 駆動回路 3 回転検出回路 4 操作スイッチ 5 制御回路 6 電源回路 7 ウオッチドッグ回路 8 イグニションスイッチ 9 直流電源 31 変換素子 32 リプル検出部 33 誘起電流検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/10 - 15/20 B60J 1/00
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の窓ガラス開閉機構に設けたモータ
ー(1)と、 該モーター(1)に接続した駆動回路(2)及び回転検
出回路(3)と、 車両の乗員席に設けた操作スイッチ(4)と、 前記回転検出回路(3)、駆動回路(2)及び操作スイ
ッチ(4)に接続するとともに前記回転検出回路(3)
の出力信号から操作スイッチ(4)をOFF操作後にお
ける窓ガラスの慣性移動量を予測演算しかつ該予測値に
比べて実測値が小さい値であるとき挟み込み防止制御を
実行する機能を有した制御回路(5)とを備えたことを
特徴とする車両用窓ガラス開閉装置。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の発明において、 前記回転検出回路(3)が、前記モーター(1)の回転
状態を前記操作スイッチ(4)の操作状態にかかわらず
電気信号に常時変換する変換素子(31)を有し、 前記制御回路(5)が、前記操作スイッチ(4)をOF
F操作前の前記変換素子(31)の出力信号から操作ス
イッチ(4)をOFF操作後における窓ガラスの慣性移
動量を予測演算する機能と、前記操作スイッチ(4)を
OFF操作後の前記変換素子(31)の出力信号から窓
ガラスの慣性移動量を実測する機能と、前記慣性移動量
の予測値に比べて実測値が小さい値であるとき挟み込み
防止制御を実行する機能とを有したことを特徴とする車
両用窓ガラス開閉装置。 - 【請求項3】 前記請求項1または2記載の発明におい
て、 前記駆動回路(2)が、非作動状態であるとき前記モー
ター(1)の両端部を短絡する常閉接点(25,26)
及び可動接片(27,28)を有し、 前記回転検出回路(3)が、前記モーター(1)と常閉
接点(25,26)及び可動接片(27,28)とがな
す短絡回路中に接続した前記変換素子(31)を有した
ことを特徴とする車両用窓ガラス開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06159181A JP3121724B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 車両用窓ガラス開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06159181A JP3121724B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 車両用窓ガラス開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084418A JPH084418A (ja) | 1996-01-09 |
JP3121724B2 true JP3121724B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15688083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06159181A Expired - Fee Related JP3121724B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 車両用窓ガラス開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121724B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH107142A (ja) * | 1996-06-20 | 1998-01-13 | Nippon Tetrapack Kk | 蓋 体 |
KR100814950B1 (ko) * | 2006-08-07 | 2008-03-19 | 대성전기공업 주식회사 | 차량용 창 자동개폐장치 및 개폐방법 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP06159181A patent/JP3121724B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH084418A (ja) | 1996-01-09 |
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