JP2002105786A - ループヤーンおよびその製造方法ならびに織編物 - Google Patents
ループヤーンおよびその製造方法ならびに織編物Info
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Abstract
さらにはストレッチ性や寸法安定性、工程通過性にも優
れたループヤーンおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】ポリトリメチレンテレフタレートを含んで
なる芯糸と、ポリエステルからなる鞘糸とからなり、表
層部に形成されたループ毛羽のうち、毛羽長が0. 35
mm以上のループ毛羽の個数が250ケ/m以上であ
り、かつ、20%伸長し、除重後に、下記式を満足する
ことを特徴とするループヤーン。 Y値(交絡均斉度)≧20 DLmax≦20mm Y値:1m当たりの交絡数/DLmax DLmax:1m当たりの非交絡部の最大長(mm)
Description
その製造方法ならびに織物または編物(本発明において
は、これらを総称して「織編物」と略記することがあ
る)に関するものである。
られるループヤーンは、糸条表面に多数のループを有
し、表面の風合が柔らかでボリューム感が得られるの
で、多用途に利用されている。しかしながら、従来のル
ープヤーンはストレッチ性がほとんどなく、スポーツ衣
料等のストレッチ性が要求される用途には全く用いられ
ていないのが現状である。
トな風合いおよびボリューム感を併せもち、さらにはス
トレッチ性や寸法安定性に優れたループヤーンおよびそ
の製造方法を提供することにある。
リトリメチレンテレフタレートを含んでなる芯糸と、ポ
リエステルからなる鞘糸とからなり、表層部に形成され
たループ毛羽のうち、毛羽長が0. 35mm以上のルー
プの個数が250ケ/m以上であり、かつ、20%伸長
し、除重後に、下記式を満足するループヤーンである。
レートを含んでなるマルチフィラメントを、張力が0.
3cN/dtex〜2.5cN/dtexとなる緊張領
域に通過せしめ、通過後、ポリエステルからなるマルチ
フィラメントと合流せしめ、流体攪乱処理を施すループ
ヤーンの製造方法である。
た織編物である。
方法により製造されたループヤーンを用いた織編物であ
る。
は、ポリトリメチレンテレフタレート(以下、PTTと
も略称する)を含んでなるマルチフィラメントを用い
る。ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)とは、
テレフタル酸を主たる酸性分とし、1・3プロパンジオ
−ルを主たるグリコ−ル成分として得られるポリエステ
ルである。
明のループヤーンを布帛としたとき、ソフトな風合いを
得ることができる。また、PTTからなる糸を芯糸に用
いることにより、優れたストレッチ性を得ることができ
る。さらに、PTTからなる糸は弾性回復性に優れるた
め、流体乱流処理工程において鞘糸を引っ張り込みなが
らループヤーンを形成することができ、したがって、ル
ープヤーンの芯鞘の複合状態は強固に絡み合ったものと
なり、タルミや粗大ループの発生を抑え、解舒性も向上
させることができる。
貼り合わされ、そのうち一方の成分がポリトリメチレン
テレフタレート、もう一方の成分がポリエチレンテレフ
タレートを含んでなる複合繊維フィラメントを用いる
と、それらの弾性回復率や収縮特性の差によって、コイ
ル捲縮を発現するので好ましい。コイル捲縮が顕在化し
た芯糸はノズル内で開繊しやすく、生じるループヤーン
をより交絡させることができる。
に通過せしめることによって、捲縮が顕在化することに
より、芯糸がノズル直前でストレッチバックし、鞘糸B
を巻き込みながら流体攪乱処理されるので、芯糸Aのま
わりを鞘糸Bが撚回、反転を繰り返し、実質的により強
固に絡み合ったものになる。
フィラメントを流体攪乱処理することで高いストレッチ
性を示すループヤーンを得ることができる。
おいて、好ましくは20モル%以下、より好ましくは1
0モル%以下の割合で、他のエステル結合の形成可能な
共重合成分を含んでも良い。共重合可能な化合物とし
て、例えば、イソフタル酸、コハク酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン酸など
のジカルボン酸類、一方、グリコ−ル成分として、例え
ば、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ブタ
ンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキサン
ジメタノ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレ
ングリコ−ルなどを挙げることができるが、これらに限
られるものではない。また、艶消剤として2酸化チタ
ン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤
としてヒンダ−ドフェノ−ル誘導体、着色顔料などを必
要に応じて添加することができる。
とすることが好ましい。0.5以上とすることで、安定
した紡糸が可能となり、糸切れが発生しない。また、繊
度むらが抑えられ、引張強度や耐屈曲摩耗性などにも優
れた糸が得られる。また極限粘度を1.2以上とするこ
とで、安定して紡糸することを可能とし、繊維の風合い
もソフトにすることができる。より好ましくは0.8以
上1.0以下である。
合わされた、もう一方の成分である、ポリエチレンテレ
フタレートとしては、80%以上のエチレンテレフタレ
ート単位を含有するエチレンテレフタレート系重合体が
好ましい。このエチレンテレフタレートには、共重合成
分として、例えばアジピン酸、セバシン酸、イソフタル
酸、ジフェニルジカルボン酸、ナフタリンジカルボン酸
等の二塩基酸類、オキシ安息香酸等のオキシ酸類および
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール等のグリコール類および5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸等の1種または2種以上を共重合
することができる。
リエステルからなる糸を用いる。ポリエステルからなる
糸とは、その主成分がポリエチレンテレフタレート、ポ
リメチレンテレフタレート、PTT、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレートのいず
れかからなるフィラメント糸をさす。耐アイロン性の点
からは、ポリエチレンテレフタレートを用いることが好
ましい。
織物の表面タッチはナイロン調のサラサラ感のあるソフ
トな風合いを有するので、これも好ましい。
形状は特に限定されるものではなく、円形、三角形、扁
平、六角形など、繊度は30デシテックス(dtex)
から1000デシテックス(dtex)の範囲で用途目
的にあわせて適宜選択すればよい。また、ソフトタツチ
を得るためには、鞘糸の単繊維繊度は0.33〜3.3
デシテックス(0.3〜3デニール)が好ましい。
れたループ毛羽のうち、毛羽長が0. 35mm以上のル
ープ毛羽の個数が250ケ/m以上であることを特徴と
する。表層部に形成されたループ毛羽のうち、毛羽長が
0. 35mm以上のループ毛羽の個数が250ケ/m以
上であることにより、編織物を形成したときの表面の肌
触りがソフトとなる。一方、450ケ/mを超えるルー
プ毛羽を形成することは極めて困難であり、450ケ/
m以下であることが好ましい。
長し、除重後に、下記式を満足する。
が、交絡部と非交絡部との区別認識は、一定条件下での
糸条に刺したピンの移動により行う。
交絡部の数が多く、しかも芯糸と鞘糸の絡んでない部分
が小さいことを意味する。逆に、交絡均斉度が小さいと
いうことは、交絡部が少ないか、または交絡部が多いが
非交絡部が大きいことを意味する。
式を満足するということは、本発明のループヤーンにス
トレッチを加えたときに、ループが外れることなく、ス
トレッチに追従する優れたループの保持性を有している
ことを意味する。
除重後の伸長回復率が70%以上であることが好まし
い。70%以上であれば編織物を形成したとき、良好な
形態安定性およびストレッチ性を得ることができ、スト
レッチ素材として好適であり、特にスポーツ衣料など
で、編織物がストレッチに十分に追従し、肘、膝部分の
ワライの発生を抑えることができる。
cN/dtex以上12.0cN/dtex以下である
ことが好ましく、12.0cN/dtex以下とするこ
とで風合いがソフトになり、8.0cN/dtex以上
とすることで、ハリ腰、反撥性を保つことができる。
らかい表面タッチ、ハリ腰、ふくらみ、軽量感、清涼
感、ストレッチ性、形態安定性に優れ、衣料用として、
特に、ジャンパー、ジャケット、ボトムなどのアウター
やジャージ、アスレチックウェア、スキーウェアなどの
スポーツ衣料などストレッチ素材として用いることがで
きる。
プヤーンの加工方法について説明する。本発明のループ
ヤーンの製造方法では、芯糸となるPTTからなるマル
チフィラメントと鞘糸となるポリエステルからなるマル
チフィラメントとを合流せしめて流体攪乱処理を施す。
また、合流せしめる前に、PTTからなるマルチフィラ
メントを張力が0.3cN/dtex〜2.5cN/d
texとなる緊張領域に通過せしめることが重要であ
る。
法の一例を示す模式図である。PTTからなるマルチフ
ィラメントAを芯糸として、一方ポリエステルからなる
マルチフィラメントを鞘糸として、好ましくは鞘糸を芯
糸よりも過供給しつつ合流させ、ノズル5にて流体攪乱
処理を施す。ここで、芯糸となるPPTマルチフィラメ
ントを、鞘糸となるマルチフィラメントに合流せしめる
前に、張力が0.3cN/dtex〜2.5cN/dt
exとなる緊張領域に通過せしめることが重要である。
前述のようにPTTからなるマルチフィラメントは弾性
回復性に優れるため、一旦緊張状態としてこれを解放さ
せながら鞘糸と合流させると、ストレッチバックにより
鞘糸を引き込み、ループヤーンの芯鞘の複合状態を強固
に絡み合ったものとすることが可能となるからである。
緊張領域を通過せしめる手段としては、例えば以下のよ
うな方法がある。 (1)図1のごとくローラの直前にマグネットテンサー
を挿入し、張力を掛ける。 (2)図2のごとくローラ間で引伸する。 (3)またさらに、図3のごとくローラ間に熱ピン11
を配し、PTTからなる高配向未延伸糸、もしくは未延
伸糸を、ガラス転移温度以上で延伸することも好ましい
態様である。
ては、いわゆる、タスラン型ノズルを用いることが好ま
しい。また、流体攪乱圧力は、2.5〜8.0MPaが
好ましい。
ことが好ましい。熱セット温度は、チューブヒータ7の
温度で130℃以上210℃以下の範囲とするのが好ま
しい。熱セット温度を130℃以上とすることでが十分
に熱セットされ、流体攪乱処理により形成されたループ
は収縮し、編織物を形成したときにソフトな表面感とな
る微細なループを形成する。また、熱セット温度を21
0℃以下とすることで、繊維の熱劣化による単糸切れに
よる糸強力の低下を抑えることができる。特に、鞘糸に
もポリトリメチレンテレフタレート糸条を用いる場合
は、融点が低いので、熱セット温度は180℃以下がさ
らに好ましい。
ーラ8を経て、テイクアップローラに巻き取られる。
ックス当たり0.08826cNの初荷重をかけた状態
で20cmのつかみの間隔に取付、引張速度を20cm
/minとして、20%の伸度まで引き伸ばし、直ち
に、同じ速度で除重した。完全に除重した後、直ちに、
初荷重まで引き伸ばし、この時の回復伸びを伸長回復率
とした。
まず、自記記録装置付定速伸長型引張試験機を用い、1
デシテックス当たり0.08826cNの初荷重をかけ
た状態で100cmのつかみの間隔に取付、引張速度を
100cm/minとして、20%の伸度まで引き伸ば
し、直ちに、同じ速度で除重した。完全に除重した後、
次のようにして各値を測定した。
引き伸ばし、そのときの1m当たりの交絡部の数を交絡
数とした。
伸ばし、非交絡部にピンを刺し、糸条1mにわたり0.
0826cN/dtexの張力でピンを糸の長手方向の
上下に移動せしめ、移動した距離を非交絡部の長さと
し、そのうちの最大長をDLmaxとした。一方、ピン
が止まる部分が交絡部である。この測定を、同一糸条の
異なる箇所について5回測定し、その最小値と最大値を
除いて平均して求めた。
抵抗度測定に準じ定速伸長形引張試験機を用い測定し
た。
5mm以上突出したル−プ毛羽の個数を光電型毛羽測定
機(TORAY FRAY COUNTER)を用い、
糸速度60m/分、走行糸張力0.1g/dの条件で測
定した。
トラブチルチタネートを触媒として用い、140〜23
0℃でメタノールを留出しつつエステル交換を行った。
更に、250℃温度一定の条件下で重合を行い、ポリト
リメチレンテレフタレートを得た。
が0.89のポリトリメチレンテレフタレートを通常の
紡糸機により紡糸温度260℃で、形状が丸形で24孔
の口金を用いて吐出し、紡糸速度1800m/minで
紡糸し、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を、1st
ホットロール温度70℃、延伸倍率1.4倍、2ndホ
ットロール温度130℃、延伸速度600m/minで
延伸した後、スピンドル巻き取り装置を用いて巻き取
り、83dtex、24フィラメント、ヤング率が2
3.3cN/dtex、伸度40.9%、20%伸長時
の伸長回復率が66.9%の延伸糸を得て、これを芯糸
側供給糸とした。
ポリエチレンテレフタレート延伸糸を用いた。
件でエアー加工を実施した。流体攪乱処理直前の芯糸に
張力を付与するためマグネットテンサーを用いた。 得られたループヤーンは、毛羽長が0. 35mm以上の
ループ毛羽の個数が329個/m、ループのストレッチ
追従性について、Y値が89、DLmaxが4mm、ヤ
ング率が9.63cN/dtex、20%伸長時の伸長
回復率は80.6%であった。
dtex、24フィラメントのポリエチレンテレフタレ
ート延伸糸を用い、レピア織機により製織し、織物を形
成した。解舒性に問題はなく、工程通過性は良好であっ
た。引き続き97℃の熱水でリラックス精練、テラシル
ネイビーブルー色の分散染料で130℃で染色、160
℃で仕上熱固定した。本発明糸を使用した織物は染色
性、反発性に富み、ソフトな肌触りを併せ持ち、寸法安
定性、ストレッチ性が良好であった。
リメチレンテレフタレートを通常の紡糸機により紡糸温
度260℃で、形状が丸形で36孔の口金を用いて吐出
し、紡糸速度3000m/minで引き取りつつ110
℃に加熱された2ゴデーロールで乾熱処理を行い、10
6dtex、36フィラメント、伸度が109.8%の
高配向未延伸糸を得、これを芯糸側供給糸とした。
用して、以下の条件でエアー加工を実施した。ただし、
流体攪乱処理直前の芯糸に張力を付与するためマグネッ
トテンサーではなく、図3のように熱ピンに1回転巻き
付け延伸した。 得られたループヤーンは、毛羽長が0. 35mm以上の
ループ毛羽の個数が356個/m、ループのストレッチ
追従性について、Y値が85、DLmaxが5mm、ヤ
ング率が9.39cN/dtex、20%伸長時の伸長
回復率は82.2%であった。
い、経糸として56dtex、24フィラメントのポリ
エチレンテレフタレート延伸糸を用い、レピア織機によ
り製織し、織物を形成した。解舒性に問題はなく、工程
通過性は良好であった。引き続き97℃の熱水でリラッ
クス精練、テラシルネイビーブルー色の分散染料で染
色、160℃で仕上熱固定した。該織物は実施例1と同
様染色性、寸法安定性、ストレッチ性が良好であった。
5cN/dtex、伸度34.9%、20%伸長時の伸
長回復率が71.9%のサイドバイサイド型に貼り合わ
され、そのうち一方がポリトリメチレンテレフタレー
ト、もう一方がポリエチレンテレフタレートからなる延
伸糸を得て、これを芯糸側供給糸とした。 (2)鞘糸側供給糸 実施例1と同様のものを用いた。
用して、以下の条件でエアー加工を実施した。 得られたループヤーンは、毛羽長が0. 35mm以上の
ループ毛羽の個数が395個/m、ヤング率が9.12
cN/dtex、20%伸長時の伸長回復率は85.5
%であった。
い、経糸として56dtex、24フィラメントのポリ
エチレンテレフタレート延伸糸を用い、レピア織機によ
り製織し、織物を形成した。解舒性に問題はなく、工程
通過性は良好であった。引き続き97℃の熱水でリラッ
クス精練、テラシルネイビーブルー色の分散染料で染
色、160℃で仕上熱固定した。該織物は実施例1と同
様染色性、寸法安定性、ストレッチ性が良好であった。
件でエアー加工を実施した。ただし、流体攪乱処理直前
の芯糸に張力を付与するためのマグネットテンサーを取
り除いた。 得られたループヤーンは、毛羽長が0. 35mm以上の
ループ毛羽の個数が237個/m、ループの追従性につ
いてY値が26、DLmaxが11mm、ヤング率が
9.87cN/dtex、20%伸長時の伸長回復率は
79.2%であった。ループは、粗大なものが多く、タ
ルミも発生した。
い、経糸として56dtex、24フィラメントのポリ
エチレンテレフタレート延伸糸を用い、レピア織機によ
り製織し、織物を形成した。粗大毛羽が多いことから解
舒不良が発生し、製織時の停台の原因となった。引き続
き97℃の熱水でリラックス精錬、テラシルネイビーブ
ルー色の分散染料で染色、160℃で仕上熱固定した。
該織物は実施例1と同様染色性、寸法安定性、ストレッ
チ性が良好であったが粗大毛羽が多いことから、織物表
面が荒れ、目標とするソフトな風合いが得られなかっ
た。
が81.2cN/dtex、伸度が32.2%、20%
伸長時の伸長回復率が36.1%のポリエチレンテレフ
タレート延伸糸を用いた。
用して、以下の条件でエアー加工を実施した。流体攪乱
処理直前の芯糸に張力を付与するためマグネッ 得られたループヤーンは、毛羽長が0. 35mm以上の
ループ毛羽の個数が226個/m、ループの追従性につ
いて、Y値が13、DLmaxが13mm、ヤング率が
13.31cN/dtex、20%伸長時の伸長回復率
は87.2%であった。ループは、粗大なものが多く、
タルミも発生した。
い、経糸として56dtex、24フィラメントのポリ
エチレンテレフタレート延伸糸を用い、レピア織機によ
り製織し、織物を形成した。粗大毛羽が多いことから解
舒不良が発生し、製織時の停台の原因となった。引き続
き97℃の熱水でリラックス精練、テラシルネイビーブ
ルー色の分散染料で染色、160℃で仕上熱固定した。
該織物は寸法安定性、ストレッチ性が不十分であり、粗
大毛羽が多いことから、織物表面が荒れソフトな風合い
が得られなかった。
な風合いを併せもち、さらにはストレッチ性や寸法安定
性、工程通過性にも優れたループヤーンおよびその製造
方法を提供することができる。
一例を示す模式図である。
す模式図である。
す模式図である。
Claims (9)
- 【請求項1】ポリトリメチレンテレフタレートを含んで
なる芯糸と、ポリエステルからなる鞘糸とからなり、表
層部に形成されたループ毛羽のうち、毛羽長が0. 35
mm以上のループ毛羽の個数が250ケ/m以上であ
り、かつ、20%伸長し、除重後に、下記式を満足する
ことを特徴とするループヤーン。 Y値(交絡均斉度)≧20 DLmax≦20mm Y値:1m当たりの交絡数/DLmax DLmax:1m当たりの非交絡部の最大長(mm) - 【請求項2】芯糸がポリトリメチレンテレフタレートか
らなることを特徴とする請求項1に記載のループヤー
ン。 - 【請求項3】芯糸が、サイドバイサイド型に貼り合わさ
れた、そのうちの一方の成分がポリトリメチレンテレフ
タレート、もう一方の成分がポリエチレンテレフタレー
トを含んでなる複合繊維フィラメントからなることを特
徴とする請求項1または2に記載のループヤーン。 - 【請求項4】20%伸長し、除重後の伸長回復率が70
%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載のループヤーン。 - 【請求項5】ヤング率が8.0cN/dtex以上1
2.0cN/dtex以下であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載のループヤーン。 - 【請求項6】ポリトリメチレンテレフタレートを含んで
なるマルチフィラメントを、張力が0.3cN/dte
x〜2.5cN/dtexとなる緊張領域に通過せし
め、通過後、ポリエステルからなるマルチフィラメント
と合流せしめ、流体攪乱処理を施すことを特徴とするル
ープヤーンの製造方法。 - 【請求項7】緊張領域に熱ピンを配置し、ポリトリメチ
レンテレフタレートを含むマルチフィラメントを熱ピン
により延伸しつつ通過せしめることを特徴とする請求項
6に記載のループヤーンの製造方法。 - 【請求項8】請求項1〜5のいずれかに記載のループヤ
ーンを用いたことを特徴とする織編物。 - 【請求項9】請求項6または7に記載のループヤーンの
製造方法により製造されたループヤーンを用いたことを
特徴とする織編物。
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