JP2002105695A - めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

めっき装置及びめっき方法

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JP2002105695A JP2000294665A JP2000294665A JP2002105695A JP 2002105695 A JP2002105695 A JP 2002105695A JP 2000294665 A JP2000294665 A JP 2000294665A JP 2000294665 A JP2000294665 A JP 2000294665A JP 2002105695 A JP2002105695 A JP 2002105695A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成されるめっき膜の膜厚が基板全
面において均一となるように膜付けすることができるめ
っき装置及びめっき方法を提供する。 【解決手段】 基板Wから離間させて該基板Wと平行に
アノード98を対向配置し、基板Wとアノード98との
間にめっき液を供給しつつ電流を通電して基板Wの表面
にめっき膜を形成するめっき装置において、基板Wの表
面の外周側の部分がアノード98に対向する時間より
も、基板Wの表面の中心側の部分がアノード98に対向
する時間が長くなるように、基板Wがアノード98に対
向する部分を移動させる移動装置46,99を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき装置に係
り、特に半導体基板上に形成された配線用の窪みに銅な
どの金属を充填する等の用途に用いられるめっき装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板にめっき処理を施して、基板に形成
された配線パターンに銅などの金属又はその合金を充填
する場合には、図29に示すように、めっき液300が
収容されためっき液槽301に、基板Wとアノード30
2とを互いに対向させて平行に配置し、これら基板Wと
アノード302との間に電流iを通電することにより行
われる。
【0003】基板Wの表面に形成されるめっきの膜厚h
は、流れる電流iと通電時間との積に比例する。図29
における電流iは、以下の式で表すことができる。 i=E/(R1+R2+R3+R4) ・・・(1) 上記(1)式において、Eは電源電圧、R1はアノード
分極抵抗、R2はめっき液300の抵抗、R3は基板
(カソード)分極抵抗、R4はその位置における基板W
のシート抵抗である。なお、アノード分極抵抗R1及び
基板分極抵抗R3は、アノード302及び基板Wの界面
抵抗であり、添加剤やめっき液の濃度により変化する。
めっき液300の抵抗R2は、アノード302と基板
(カソード)Wとの間の離間距離に比例する。
【0004】ここで、基板Wへの給電はカソード電極3
03を介して行われ、このカソード電極303は一般に
基板Wの外周部分に接続される。従って、基板Wの外周
からの距離が大きくなるに伴って、即ち基板Wの中心P
に近づくに伴って、上記シート抵抗R4は大きくなる。
このため、基板Wの中心側の方が基板の外周側よりも流
れる電流iが小さくなり(上記(1)式参照)、基板W
の中心側の膜厚の方が基板の外周側の膜厚よりも薄くな
る傾向にある。このように、従来のめっき装置において
は、基板全面において均一な膜厚のめっき膜の形成がで
きないという問題があった。特に、LSI配線をめっき
処理により形成する場合には、基板(Si基板)のシー
ド層が100〜200nmと薄いために、シート抵抗R
4がより大きくなり、このシート抵抗R4が膜厚に与え
る影響が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、基板上に形
成されるめっき膜の膜厚が基板全面において均一となる
ように膜付けすることができるめっき装置及びめっき方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような従来技術にお
ける問題点を解決するために、本発明は、基板から離間
させて該基板と平行にアノードを対向配置し、上記基板
とアノードとの間にめっき液を供給しつつ電流を通電し
て基板表面にめっき膜を形成するめっき方法において、
上記基板表面の外周側の部分が上記アノードに対向する
時間よりも、上記基板表面の中心側の部分が上記アノー
ドに対向する時間が長くなるように、上記基板が上記ア
ノードに対向する部分を移動させることを特徴とする。
【0007】これにより、基板の中心側の部分の通電時
間を基板の外周側の部分の通電時間よりも長くして、各
点を流れる電流値と通電時間との積を基板の全面に亘っ
て同一とすることが可能となる。従って、基板に形成さ
れるめっき膜の膜厚を基板の全面において均一にするこ
とができる。
【0008】また、上記アノードを固定配置すると共
に、上記基板を回転させて上記基板が上記アノードに対
向する部分を移動させることを特徴とする。
【0009】更に、本発明の他の態様においては、上記
アノードも回転させることを特徴とする。
【0010】また、本発明の他の態様においては、上記
アノードを並進させて上記基板が上記アノードに対向す
る部分を移動させることを特徴とする。
【0011】更に、本発明の他の態様においては、上記
基板の中心側の部分と上記アノードとの離間距離を、上
記基板の外周側の部分と上記アノードとの離間距離より
小さくしたことを特徴とする。
【0012】これにより、基板の中心側の部分における
めっき液の抵抗値を基板の外周側の部分に比べて小さく
することができるので、基板の中心側の部分を流れる電
流値を基板の外周側の部分に比べて大きくすることがで
き、基板に形成されるめっき膜の膜厚を基板の全面に亘
って均一にすることができる。
【0013】また、本発明の他の態様においては、めっ
き処理の開始後に上記基板とアノードとの離間距離を変
化させることを特徴とする。
【0014】これにより、めっき処理の開始時におい
て、基板の中心側の電位勾配が外周側の電位勾配よりも
高くなるので、基板の中心側に多くのめっき膜が形成さ
れ、その後、基板とアノードとの離間距離を大きくする
ことで、この関係を逆転させることができるため、結果
として基板全面のめっき膜の膜厚を均一とすることが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るめっき装置の
第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明す
る。本実施形態のめっき装置は、半導体基板の表面に電
解銅めっきを施して、銅層からなる配線が形成された半
導体装置を得るのに使用される。
【0016】まず、めっき工程を図1を参照して説明す
る。半導体基板Wには、図1(a)に示すように、半導
体素子が形成された半導体基板1上の導電層1aの上に
SiOからなる絶縁膜2が堆積され、リソグラフィ・
エッチング技術によりコンタクトホール3と配線用の溝
4が形成され、その上にTiN等からなるバリア層5、
更にその上に電解めっきの給電層としてシード層7が形
成されている。
【0017】そして、図1(b)に示すように、上記半
導体基板Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基板
1のコンタクトホール3及び溝4の内部に銅を充填させ
ると共に絶縁膜2上に銅層6を堆積させる。その後、化
学的機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅層6
を除去して、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充
填させた銅層6の表面と絶縁膜2の表面とを略同一平面
にする。これにより、図1(c)に示すように銅層6か
らなる配線が形成される。
【0018】図2は、本実施形態に係るめっき装置の全
体構成を示す平面図である。図2に示すように、このめ
っき装置には、同一設備内に位置して、内部に複数の基
板Wを収納する2基のロード・アンロード部10と、め
っき処理及びその付帯処理を行う2基のめっきユニット
12と、ロード・アンロード部10とめっきユニット1
2との間で基板Wの受渡しを行う搬送ロボット14と、
めっき液タンク16を有するめっき液供給設備18が備
えられている。
【0019】図3は、図2のめっきユニット12を示す
平面図である。図3に示すように、めっきユニット12
には、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部2
0が備えられ、この基板処理部20に隣接して、めっき
液を溜めるめっき液トレー22が配置されている。ま
た、回転軸24を中心に揺動する揺動アーム26の先端
に保持されて上記基板処理部20とめっき液トレー22
との間を揺動する電極部28を有する電極アーム部30
が備えられている。更に、基板処理部20の側方に位置
して、プレコート・回収アーム32と、純水やイオン水
等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射する固定ノ
ズル34が配置されている。この実施の形態において
は、3つの固定ノズル34が備えられ、その内の1つを
純水の供給用に用いている。
【0020】図4は図3のA−A線断面図、図5は図4
の部分拡大断面図であり、また、図6から図9はそれぞ
れ図3の正面図、右側面図、背面図、左側面図である。
図4及び図5に示すように、めっきユニット12の基板
処理部20には、めっき面を上向きにして基板Wを保持
する基板保持部36と、この基板保持部36の上方に該
基板保持部36の周縁部を囲繞するように配置されたカ
ソード部38が備えられている。更に、基板保持部36
の周囲を囲繞して処理中に用いる各種薬液の飛散を防止
する有底略円筒状のカップ40が、エアシリンダ42を
介して上下動自在に配置されている。
【0021】ここで、上記基板保持部36は、エアシリ
ンダ44によって、下方の基板受渡し位置Aと、上方の
めっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cと
の間を昇降し、基板回転装置としての回転モータ46及
びベルト48を介して、任意の加速度及び速度で上記カ
ソード部38と一体に回転するように構成されている。
この基板受渡し位置Aに対向して、めっきユニット12
のフレーム側面の搬送ロボット14側には、図7に示す
ように、基板搬出入口50が設けられ、また基板保持部
36がめっき位置Bまで上昇した時に、基板保持部36
で保持された基板Wの周縁部に、後述するカソード部3
8のシール材90とカソード電極88とが当接するよう
になっている。一方、上記カップ40は、その上端が上
記基板搬出入口50の下方に位置し、図5に仮想線で示
すように、上昇した時に上記基板搬出入口50を塞いで
カソード部38の上方に達するようになっている。
【0022】めっきユニット12のめっき液トレー22
は、めっきを実施していない時に、電極アーム部30の
下記のめっき液含浸材110及びアノード98をめっき
液で湿潤させるためのもので、図6に示すように、この
めっき液含浸材110が収容できる大きさに設定され、
図示しないめっき液供給口とめっき液排水口を有してい
る。また、フォトセンサがめっき液トレー22に取付け
られており、めっき液トレー22内のめっき液の満水、
即ちオーバーフローと、排水との検出が可能になってい
る。めっき液トレー22の底板52は着脱が可能であ
り、めっき液トレーの周辺には、図示しない局所排気口
が設置されている
【0023】上記電極アーム部30は、図8及び図9に
示すように、上下動モータ54と図示しないボールねじ
を介して上下動し、旋回モータ56を介して、上記めっ
き液トレー22と基板処理部20との間を旋回(揺動)
するようになっている。
【0024】また、プレコート・回収アーム32は、図
10に示すように、上下方向に延びる支持軸58の上端
に連結されて、ロータリアクチュエータ60を介して旋
回(揺動)し、エアシリンダ62(図7参照)を介して
上下動するよう構成されている。このプレコート・回収
アーム32には、その自由端側にプレコート液吐出用の
プレコートノズル64が、基端側にめっき液回収用のめ
っき液回収ノズル66がそれぞれ保持されている。そし
て、プレコートノズル64は、例えばエアシリンダによ
って駆動するシリンジに接続されて、プレコート液がプ
レコートノズル64から間欠的に吐出され、また、めっ
き液回収ノズル66は、例えばシリンダポンプまたはア
スピレータに接続されて、基板上のめっき液がめっき液
回収ノズル66から吸引されるようになっている。
【0025】図11は基板保持部の平面図であり、図1
2は図11のB−B線断面図、図13は、図11のC−
C線断面図である。図11から図13に示すように、基
板保持部36は、円板状のステージ68を備え、このス
テージ68の周縁部の円周方向に沿った6カ所に、上面
に基板Wを水平に載置して保持する支持腕70が立設さ
れている。この支持腕70の1つの上端には、基板Wの
端面に当接して位置決めする位置決め板72が固着さ
れ、この位置決め板72を固着した支持腕70に対向す
る支持腕70の上端には、基板Wの端面に当接し回動し
て基板Wを位置決め板72側に押付ける押付け片74が
回動自在に支承されている。また、他の4個の支持腕7
0の上端には、回動して基板Wをこの上方から下方に押
付けるチャック爪76が回動自在に支承されている。
【0026】ここで、上記押付け片74及びチャック爪
76の下端は、コイルばね78を介して下方に付勢した
押圧棒80の上端に連結されて、この押圧棒80の下動
に伴って押付け片74及びチャック爪76が内方に回動
して閉じるようになっており、ステージ68の下方には
上記押圧棒80に下面に当接してこれを上方に押上げる
支持板82が配置されている。
【0027】これにより、基板保持部36が図5に示す
基板受渡し位置Aに位置する時、押圧棒80は支持板8
2に当接し上方に押上げられて、押付け片74及びチャ
ック爪76が外方に回動して開き、ステージ68を上昇
させると、押圧棒80がコイルばね78の弾性力で下降
して、押付け片74及びチャック爪76が内方に回転し
て閉じるようになっている。
【0028】図14はカソード部38の平面図であり、
図15は図14のD−D線断面図である。図14及び図
15に示すように、カソード部38は、上記支持板82
(図5及び図13等参照)の周縁部に立設した支柱84
の上端に固着した環状の枠体86と、この枠体86の下
面に内方に突出させて取付けた、この例では6分割され
たカソード電極88と、このカソード電極88の上方を
覆うように上記枠体86の上面に取付けた環状のシール
材90とを有している。このシール材90は、その内周
縁部が内方に向け下方に傾斜し、かつ徐々に薄肉となっ
て、内周端部が下方に垂下するように構成されている。
【0029】これにより、図5に示すように、基板保持
部36がめっき位置Bまで上昇した時に、この基板保持
部36で保持した基板Wの周縁部にカソード電極88が
押付けられて通電し、同時にシール材90の内周端部が
基板Wの周縁部上面に圧接し、ここを水密的にシールし
て、基板の上面(被めっき面)に供給されためっき液が
基板Wの端部から染み出すのを防止すると共に、めっき
液がカソード電極88を汚染することを防止するように
なっている。なお、本実施形態において、カソード部3
8は、上下動不能で基板保持部36と一体に回転するよ
うになっているが、上下動自在で、下降した時にシール
材90が基板Wの被めっき面に圧接するように構成して
もよい。
【0030】図16は電極アーム部30の平面図、図1
7は基板保持部36を含む図16の縦断正面図、図18
は図16のE−E線断面図である。図20は電極アーム
部30の電極部28のハウジング94を除いた状態の平
面図である。図16から図20に示すように、電極アー
ム部30の電極部28は、揺動アーム26の自由端にボ
ールベアリング92を介して連結したハウジング94
と、このハウジング94の周囲を囲繞する中空の支持枠
96と、上記ハウジング94と支持枠96で周縁部を挟
時して固定したアノード98とを有し、このアノード9
8は、上記ハウジング94の開口部を覆って、ハウジン
グ94の内部に吸引室100が形成されている。この吸
引室100の内部には、めっき液供給設備18(図2参
照)から延びるめっき液供給管102に接続され直径方
向に延びるめっき液導入管104がアノード98の上面
に当接して配置され、更に、ハウジング94には、吸引
室100に連通するめっき液排出管106が接続されて
いる。
【0031】ここで、図17に示すように、アノード9
8の大きさ(径)は基板Wの大きさ(径)よりも小さ
く、アノード98の面積は基板Wの面積よりも小さくさ
れている。また、電極部28の上端にはアノード回転装
置としての回転モータ99が設置されており、この回転
モータ99によってアノード98を回転させることがで
きる。
【0032】上記めっき液導入管104は、マニホール
ド構造とすると被めっき面に均一なめっき液を供給する
のに有効である。即ち、図19に示すように、その長手
方向に連続して延びるめっき液導入路104aと該導入
路104aに沿った所定のピッチで、下方に連通する複
数のめっき液導入口104bが設けられ、また、アノー
ド98の該めっき液導入口104bに対応する位置に、
めっき液供給口98aが設けられている。更に、アノー
ド98には、その全面に亘って上下に連通する多数の通
孔98bが設けられている。これにより、めっき液供給
管102からめっき液導入管104に導入されためっき
液は、めっき液導入口104b及びめっき液供給口98
aからアノード98の下方に達し、またアノード98を
めっき液中に浸した状態で、めっき液排出管106を吸
引することで、アノード98の下方のめっき液は、通孔
98bから吸引室100を通過して該めっき液排出管1
06から排出されるようになっている。
【0033】ここで、上記アノード98は、スライムの
生成を抑制するため、含有量が0.03〜0.05%の
リンを含む銅(含リン銅)で構成されている。このよう
に、アノード98に含リン銅を使用すると、めっきの進
行に伴ってアノード98の表面にブラックフィルムと呼
ばれる黒膜が形成される。このブラックフィルムは、リ
ンやClを含むCu錯体で、CuCl・Cu
・CuP等で構成されるものである。このブラックフ
ィルムの形成により銅の不均化反応が抑制されるので、
ブラックフィルムをアノード98に表面に安定して形成
することは、めっきを安定化させる上で重要であるが、
これが乾燥したり酸化したりしてアノード98から脱落
すると、パーティクルの原因となる。
【0034】そこで、この実施の形態にあっては、アノ
ード98の下面に該アノード98の全面を覆う保水性材
料からなるめっき液含浸材110を取付け、このめっき
液含浸材110にめっき液を含ませて、アノード98の
表面を湿潤させることで、ブラックフィルムの基板のめ
っき面への脱落を防止し、同時に基板のめっき面とアノ
ード98との間にめっき液を注入する際に、空気を外部
に抜きやすくしている。このめっき液含浸材110は、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリウレタン及びこれらの誘導体の少なくとも1つの材
料からなる織布、不織布又はスポンジ状の構造体、ある
いはポーラスセラミックスからなる。
【0035】即ち、下端に頭部を有する多数の固定ピン
112を、この頭部をめっき液含浸材110の内部に上
方に脱出不能に収納し軸部をアノード98の内部を貫通
させて配置し、この固定ピン112をU字状の板ばね1
14を介して上方に付勢させることで、アノード98の
下面にめっき液含浸材110を板ばね114の弾性力を
介して密着させて取付けている。このように構成するこ
とにより、めっきの進行に伴って、アノード98の肉厚
が徐々に薄くなっても、アノード98の下面にめっき液
含浸材110を確実に密着させることができる。従っ
て、アノード98の下面とめっき液含浸材110との間
に空気が混入してめっき不良の原因となることが防止さ
れる。なお、アノードの上面側から、例えば径が2mm
程度の円柱状のPVC(塩ビ)又はPET製のピンをア
ノードを貫通させて配置し、アノード下面に現れた該ピ
ンの先端面に接着剤を付けてめっき液含浸材と接着固定
するようにしてもよい。
【0036】そして、上記電極部28は、基板保持部3
6がめっき位置B(図5参照)にある時に、基板保持部
36で保持された基板Wとめっき液含浸材110との隙
間が、例えば0.5〜3mm程度となるまで下降し、こ
の状態で、めっき液供給管102からめっき液を供給し
て、めっき液含浸材110にめっき液を含ませながら、
基板Wの上面(被めっき面)とアノード98との間にめ
っき液を満たして、これによって、基板Wの被めっき面
にめっきが施される。
【0037】次に、本実施形態のめっき装置の動作につ
いて説明する。まず、ロード・アンロード部10からめ
っき処理前の基板Wを搬送ロボット14で取り出し、被
めっき面を上向きにした状態で、フレームの側面に設け
られた基板搬出入口50から一方のめっきユニット12
の内部に搬送する。この時、基板保持部36は、下方の
基板受渡し位置Aにあり、搬送ロボット14は、そのハ
ンドがステージ68の真上に到達した後に、ハンドを下
降させることで、基板Wを支持腕70上に載置する。そ
して、搬送ロボット14のハンドを上記基板搬出入口5
0を通って退去させる。
【0038】搬送ロボット14のハンドの退去が完了し
た後、カップ40を上昇させ、同時に基板受渡し位置A
にあった基板保持部36を前処理・洗浄位置Cに上昇さ
せる。この時、この上昇に伴って、支持腕70上に載置
された基板は、位置決め板72と押付け片74で位置決
めされ、チャック爪76で確実に把持される。
【0039】一方、電極アーム部30の電極部28は、
この時点ではめっき液トレー22上の通常位置にあっ
て、めっき液含浸材110あるいはアノード98がめっ
き液トレー22内に位置しており、この状態でカップ4
0の上昇と同時に、めっき液トレー22及び電極部28
にめっき液の供給を開始する。そして、基板のめっき工
程に移るまで、新しいめっき液を供給し、併せてめっき
液排出管106を通じた吸引を行って、めっき液含浸材
110に含まれるめっき液の交換と泡抜きを行う。な
お、カップ40の上昇が完了すると、フレーム側面の基
板搬出入口50はカップ40で塞がれて閉じ、フレーム
内外の雰囲気が遮断状態となる。
【0040】カップ40が上昇するとプレコート処理に
移る。即ち、基板Wを受け取った基板保持部36を回転
させ、待避位置にあったプレコート・回収アーム32を
基板と対峙する位置へ移動させる。そして、基板保持部
36の回転速度が設定値に到達したところで、プレコー
ト・回収アーム32の先端に設けられたプレコートノズ
ル64から、例えば界面活性剤からなるプレコート液を
基板の被めっき面に間欠的に吐出する。この時、基板保
持部36が回転しているため、プレコート液は基板Wの
被めっき面の全面に行き渡る。次に、プレコート・回収
アーム32を待避位置へ戻し、基板保持部36の回転速
度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面のプレコ
ート液を振り切って乾燥させる。
【0041】このプレコート完了後にめっき処理に移
る。まず、基板保持部36を、この回転を停止、若しく
は回転速度をめっき時速度まで低下させた状態で、めっ
きを施すめっき位置Bまで上昇させる。すると、基板W
の周縁部はカソード電極88に接触して通電可能な状態
となり、同時に基板Wの周縁部上面にシール材90が圧
接して、基板Wの周縁部が水密的にシールされる。
【0042】一方、搬入された基板Wのプレコート処理
が完了したという信号に基づいて、電極部28がめっき
液トレー22上方からめっきを施す位置の上方に位置す
るように電極アーム部30を水平方向に旋回させ、この
位置に到達した後に、電極部28をカソード部38に向
かって下降させる。電極部28の下降が完了した時点
で、めっき電流を投入し、めっき液供給管102からめ
っき液を電極部28の内部に供給して、アノード98を
貫通しためっき液供給口98aよりめっき液含浸材11
0にめっき液を供給する。この時、めっき液含浸材11
0は基板Wの被めっき面に接触させず、0.5mm〜3
mm程度に近接した状態となっている。
【0043】めっき液の供給が続くと、めっき液含浸材
110から染み出した銅イオンを含むめっき液が、めっ
き液含浸材110と基板Wの被めっき面との間の隙間に
満たされ、基板の被めっき面に銅めっきが施される。こ
の時、回転モータ46を駆動させ、基板保持部36と基
板Wとを一体的に回転させる
【0044】ところで、上述したように、基板Wのシー
ト抵抗の影響により基板Wの中心側における電流値の方
が外周側における電流値よりも小さくなるが、基板Wの
中心側の通電時間を基板Wの外周側の通電時間よりも長
くすることができれば、電流値と通電時間との積を基板
Wの中心側と外周側とで同一にすることが可能である。
基板Wの表面に形成されるめっき膜の膜厚は、流れる電
流値と通電時間との積に比例するので、これらの積を同
一にすることができれば、形成されるめっき膜の膜厚を
均一にすることができる。
【0045】本実施形態においては、アノード98の面
積を基板Wの面積より小さくすると共に、上記めっき処
理中に、基板回転装置としての回転モータ46を駆動さ
せ、基板保持部36と基板Wとを一体的に回転させるこ
とにより、上記通電時間の調整を行い、均一な膜厚のめ
っき膜の形成を実現している。即ち、基板Wが回転して
いる間、基板の中心側に位置する図21のP1点は、常
にアノード98に対向し、常に通電される。一方、基板
の外周側に位置するP2点は、実線部分Fを移動(回
転)する間はアノード98に対向するが、点線部分Gを
移動(回転)する間はアノード98には対向せず通電さ
れない。従って、P2点よりもP1点の方が通電時間が
長くなる。
【0046】このように、本発明では、アノード98の
形状、大きさ、面積、配置及び基板Wの回転速度を適宜
選択し、基板Wの中心側の通電時間を基板Wの外周側の
通電時間よりも長くすることで、流れる電流値と通電時
間との積を基板Wの全面に亘って同一とし、均一な膜厚
のめっき膜を形成することが可能となる。これに加え
て、アノード98の面積を基板Wの面積より小さくして
いるので、アノード98に対向しない基板表面、即ち、
アノード98側に露出した基板Wの表面を利用して、例
えば、光学的な膜厚測定などをめっき膜の形成と同時に
行うことが可能となる。
【0047】ここで、アノード98の面積は、上述のよ
うにめっき膜の膜厚が基板全面で均一となる範囲から選
択されるが、好ましくは基板Wの面積の25〜95%と
なるように選択する。アノード98を円板状とした場
合、アノード98の面積が基板Wの面積の25%未満、
即ち、アノード98の直径が基板Wの半径よりも小さい
場合には、基板Wの中心近傍においてめっきされない部
分が生じることとなる。また、基板Wの回転数は、好ま
しくは毎分3〜60回転、より好ましくは毎分5〜40
回転とする。
【0048】なお、めっき処理中には、アノード回転装
置としての回転モータ99を駆動させ、アノード98を
回転させながらめっき処理を実施することとしてもよい
し、あるいは、回転モータ99を停止し、アノード98
を基板に対して固定配置した状態でめっき処理を実施す
ることとしてもよい。アノード98を回転させながらめ
っき処理を実施する場合には、アノード98の回転方向
は、基板Wの回転方向と同方向であっても、反対方向で
あってもよいが、基板の回転方向と同方向に回転させる
のが好ましい。また、アノードの回転数は、好ましくは
毎分3〜60回転、より好ましくは毎分5〜40回転と
する。また、アノード98の形状は、基板全面でめっき
膜の膜厚を均一とすることができればどのような形状で
あってもよく、例えば、楕円形やハート形とすることも
できる。
【0049】このようにして、めっき処理が完了する
と、電極アーム部30を上昇させ旋回させてめっき液ト
レー22上方へ戻し、通常位置へ下降させる。次に、プ
レコート・回収アーム32を待避位置から基板Wに対峙
する位置へ移動させて下降させ、めっき液回収ノズル6
6から基板W上のめっきの残液を回収する。このめっき
残液の回収が終了した後、プレコート・回収アーム32
を待避位置へ戻し、基板のめっき面のリンスのために、
純水用の固定ノズル34から基板Wの中央部に純水を吐
出し、同時に基板保持部36をスピードを増して回転さ
せて基板Wの表面のめっき液を純水に置換する。このよ
うに、基板Wのリンスを行うことで、基板保持部36を
めっき位置Bから下降させる際に、めっき液が跳ねて、
カソード部38のカソード電極88が汚染されることが
防止される。
【0050】このリンス終了後に水洗工程に入る。即
ち、基板保持部36をめっき位置Bから前処理・洗浄位
置Cへ下降させ、純水用の固定ノズル34から純水を供
給しつつ基板保持部36及びカソード部38を回転させ
て水洗を実施する。この時、カソード部38に直接供給
した純水、又は基板Wの面から飛散した純水によってシ
ール材90及びカソード電極88も基板と同時に洗浄す
ることができる。
【0051】この水洗完了後にドライ工程に入る。即
ち、固定ノズル34からの純水の供給を停止し、更に基
板保持部36及びカソード部38の回転スピードを増し
て、遠心力により基板表面の純水を振り切って乾燥させ
る。併せて、シール材90及びカソード電極88も乾燥
される。ドライ工程が完了すると基板保持部36及びカ
ソード部38の回転を停止させ、基板保持部36を基板
受渡し位置Aまで下降させる。すると、チャック爪76
による基板Wの把持が解かれ、基板Wは、支持腕70の
上面に載置された状態となる。これと同時に、カップ4
0も下降させる。
【0052】以上でめっき処理及びそれに付帯する前処
理や洗浄・乾燥工程の全て工程を終了し、搬送ロボット
14は、そのハンドを基板搬出入口50から基板Wの下
方に挿入し、そのまま上昇させることで、基板保持部3
6から処理後の基板Wを受取る。そして、搬送ロボット
14は、この基板保持部36から受取った処理後の基板
Wをロード・アンロード部10に戻す。
【0053】次に、本発明の第2の実施形態について図
面を参照して説明する。図22は本実施形態に係るめっ
き装置の電極アーム部30の平面図である。本実施形態
に係るめっき装置の構成は、上述の第1の実施形態と基
本的に同様であるが、電極アーム部30には長手方向に
溝99aが設けられており、電極部28の上端のアノー
ド回転装置99は、該アノード98を並進させるアノー
ド並進装置としても機能するように構成されている。従
って、このアノード並進装置としても機能する回転モー
タ99により、図23の矢印Hに示す方向にアノード9
8を並進させることができる。なお、他の構成について
は上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0054】本実施形態におけるめっき装置も第1の実
施形態のめっき装置と同様に動作するが、本実施形態に
おいては、基板のめっき処理中に、基板回転装置46に
よって基板Wを回転させると共に、上記アノード並進装
置99によってアノード98を図23の矢印H方向に並
進させる。この場合におけるアノード98の並進速度
は、毎分5〜40往復とするのが好ましい。
【0055】なお、第1及び第2の実施形態において
は、基板回転装置が基板の中心点を回転軸とした例をあ
げたが、回転軸をずらして偏心させた公転を行うように
構成してもよい。また、回転装置そのものをアノード面
に対して並進動作するように構成してもよい。
【0056】次に、本発明の第3の実施形態について図
面を参照して説明する。図24は本実施形態に係るめっ
き装置における電極部28と基板Wとの関係を示す模式
図である。本実施形態に係るめっき装置の構成は、上述
の第1の実施形態と基本的に同様であるが、図24に示
すように、電極部28のアノード98を基板Wに対して
傾斜させている点で異なる。他の構成については上述の
第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0057】アノード98は、図24に示すように、基
板Wの中心側における離間距離が小さく、基板Wの外周
側における離間距離が大きくなるように傾斜されてい
る。この傾斜角度、即ち、図24における角αは、30
°以下とするのが好ましい。このようにアノード98を
傾斜させることにより、上述した図29に示すめっき液
の抵抗R2を、基板の中心側において小さく、基板の外
周側において大きくしている。これにより、基板の中心
側を流れる電流値を大きく、基板Wの外周側を流れる電
流値を小さくすることができ、従って、第1の実施形態
で述べた通電時間に加えて、各点を流れる電流値をも調
整し、通電時間と電流値との積を基板全面に亘って同一
とすることができる。これにより、基板Wに形成される
めっき膜の膜厚を基板Wの全面において均一にすること
ができる。
【0058】なお、この場合において、アノード98と
基板Wとの最小離間距離、即ち基板Wの中心における離
間距離は2〜65mmとするのが好ましい。また、めっ
き液含浸材110の厚みは2〜15mmとするのが好ま
しい。更に、アノード98を基板Wと同じ大きさとし、
図25に示すように、基板の中心軸に対して対象となる
ようにしてもよい。この場合には、上述した通電時間の
調整をする必要がなく、電流値のみを調整することによ
って、均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0059】次に、本発明の第4の実施形態について図
面を参照して説明する。図26は本実施形態における基
板とアノードとの関係を示す模式図であり、図26
(a)はめっき開始時の状態、図26(b)はめっき完
了時の状態を示している。また、図27(a)及び
(b)は、図26(a)及び(b)それぞれの状態にお
けるアノード98と基板Wとの間の電場の状態を示す等
電位線図である。本実施形態に係るめっき装置の構成
は、上述の第1の実施形態と基本的に同様であるが、図
26(a)及び(b)に示すように、電極部28のアノ
ード98が基板Wと同じ大きさであり、また、上下動モ
ータ54(図8及び図9参照)がアノード98と基板W
との離間距離を変化させる手段(引き離し装置)として
機能する点で異なる。他の構成については上述の第1の
実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0060】本実施形態におけるめっき装置も第1の実
施形態のめっき装置と同様に動作するが、本実施形態に
おいては、めっき処理の開始時(図26(a))からめ
っき処理完了時(図26(b))までの間に、引き離し
装置としての上下動モータ54によってアノード98と
基板Wとの離間距離を変化させる。即ち、めっき開始時
(図26(a))において、アノード98と基板Wとの
離間距離を好ましくは2〜18mmとし、この離間距離
を保ったまま、基板Wの表面に100nm程度のめっき
膜を形成する。その後、上下動モータ54によって電極
部28を上方に引き上げ、アノード98と基板Wとの離
間距離を大きくしながらめっき処理を継続し、所望のめ
っき膜厚が得られたところでめっき処理が完了する(図
26(b))。このめっき処理の完了時におけるアノー
ド98と基板Wとの離間距離は3〜50mmとするのが
好ましい。
【0061】ここで、上記めっき処理の開始時において
はアノード98と基板Wとの離間距離が小さいので、図
27(a)に示すように、基板Wの外周側よりも中心側
の方が電位勾配が高くなっている。従って、基板Wの外
周側よりも中心側の方が流れる電流値が大きくなり、中
心側により多くのめっき膜が形成されることとなる。こ
のように基板Wの表面にめっき膜が形成されると、めっ
き膜が形成された部分、即ち、基板の中心側の抵抗値が
低くなり、そのままの状態を維持すると基板の中心側の
めっき膜の膜厚が厚くなってしまう。そこで、本実施形
態では、上述したように、めっき処理の途中でアノード
98と基板Wとの離間距離を大きくしている。
【0062】アノード98と基板Wとの離間距離を大き
くした場合には、図27(b)に示すように、基板Wの
中心側よりも外周側の方が電位勾配が高くなるので、基
板Wの中心側よりも外周側の方が流れる電流値が大きく
なり、図27(a)の場合とは異なり外周側により多く
のめっき膜が形成される。従って、図26(a)から図
26(b)の状態に遷移させることで、結果として、基
板全面のめっき膜の膜厚を均一にすることができる。な
お、電極部28を上方に引き上げる際には、時間をかけ
て徐々に引き上げてもよいし、一気に引き上げてもよ
い。
【0063】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、そ
の技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施
されてよいものである。また、上述した各実施形態を組
み合わせて実施することも可能である。上述の実施形態
は、めっき処理及びそれに付帯する処理を単一のユニッ
トで行うことができる含浸式のめっき装置について説明
したが、これに限られず、フェイスダウン式のめっき装
置やフェイスアップ式のめっき装置などあらゆるめっき
装置に本発明を適用することができる。参考までに、フ
ェイスダウン式のめっき装置に本発明の第1の実施形態
を適用した場合の全体構成を図28に示す。図28に示
すめっき装置は、基板Wを着脱自在に下向きに保持する
基板保持部200を備えており、めっき液を収容する略
円筒状のめっき槽201の底部に円板状のアノード20
2(このアノードは基板Wの大きさよりも小さい)が基
板中心から偏心した位置に配置されている。このアノー
ド202の下部にはアノード回転装置としての回転モー
タ203が設けられている。また、基板保持部200を
支持するフレーム204の上部には基板回転装置として
の回転モータ205が設けられている。このようにアノ
ード回転装置203や基板回転装置205を設けること
により、上述した含浸式のめっき装置と同様に、基板W
の中心側の通電時間を基板Wの外周側の通電時間よりも
長くすることができ、均一な膜厚のめっき膜を形成する
ことが可能となる。
【0064】
【発明の効果】上述したように本発明は、基板表面の外
周側の部分がアノードに対向する時間よりも、基板表面
の中心側の部分がアノードに対向する時間が長くなるよ
うに、基板がアノードに対向する部分を移動させること
により、基板の中心側の部分の通電時間を基板の外周側
の部分の通電時間よりも長くして、各点を流れる電流値
と通電時間との積を基板の全面に亘って同一とすること
ができる。従って、基板に形成されるめっき膜の膜厚を
基板の全面において均一にすることができる。
【0065】また、基板の中心側の部分とアノードとの
離間距離を、基板の外周側の部分とアノードとの離間距
離より小さくしたことにより、基板の中心側の部分にお
けるめっき液の抵抗値を基板の外周側の部分に比べて小
さくすることができるので、基板の中心側の部分を流れ
る電流値を基板の外周側の部分に比べて大きくすること
ができ、基板に形成されるめっき膜の膜厚を基板の全面
に亘って均一にすることができる。
【0066】更に、めっき処理の開始後に上記基板とア
ノードとの離間距離を変化させることにより、めっき処
理の開始時においては、基板の中心側の電位勾配が外周
側に比べて高くなるので、基板の中心側に多くのめっき
膜が形成され、その後、基板とアノードとの離間距離を
大きくすることで、この関係を逆転させることができる
ため、基板全面のめっき膜の膜厚を均一とすることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板めっき装置方法によってめっきを
行う工程の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるめっき装置の
全体構成を示す平面図である。
【図3】図2のめっきユニットを示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図4の部分拡大断面図である。
【図6】図3の正面図である。
【図7】図3の右側面図である。
【図8】図3の背面図である。
【図9】図3の左側面図である。
【図10】プレコート・回収アームを示す正面図であ
る。
【図11】基板保持部の平面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】カソード部38の平面図である。
【図15】図14のD−D線断面図である。
【図16】電極アーム部の平面図である。
【図17】基板保持部を含む図16の縦断正面図であ
る。
【図18】図16のE−E線断面図である。
【図19】図18の一部を拡大して示す拡大図である。
【図20】電極アーム部の電極部のハウジングを除いた
状態の平面図である。
【図21】本発明の第1の実施形態における基板とアノ
ードとの関係を示す平面図である。
【図22】本発明の第2の実施形態における電極アーム
部の平面図である。
【図23】本発明の第2の実施形態における基板とアノ
ードとの関係を示す平面図である。
【図24】本発明の第3の実施形態におけるめっき装置
における電極部と基板との関係を示す模式図である。
【図25】本発明の他の実施形態におけるめっき装置に
おける電極部と基板との関係を示す模式図である。
【図26】本発明の第4の実施形態における基板とアノ
ードとの関係を示す模式図であり、(a)はめっき処理
の開始時の状態、(b)はめっき処理の完了時の状態を
示す。
【図27】図27(a)は図26(a)の状態における
等電位線図、図27(b)は図26(b)の状態におけ
る等電位線図である。
【図28】本発明を適用したフェイスダウン式のめっき
装置の全体構成図である。
【図29】一般的なめっき装置及びそのめっき処理によ
って形成される回路を模式的に示した図である。
【符号の説明】
10 ロード・アンロード部 12 めっきユニット 14 搬送ロボット 20 基板処理部 22 めっき液トレー 26 揺動アーム 28 電極部 30 電極アーム部 32 プレコート・回収アーム 34 固定ノズル 36 基板保持部 38 カソード部 40 カップ 46 回転モータ(基板回転装置) 50 基板搬出入口 54 上下動モータ(引き離し装置) 58 支持軸 64 プレコートノズル 66 めっき液回収ノズル 68 ステージ 70 支持腕 72 位置決め板 74 押付け片 76 チャック爪 78 コイルばね 80 押圧棒 82 支持板 84 支柱 86 枠体 88 カソード電極 90 シール材 92 ボールベアリング 94 ハウジング 98 アノード 98a めっき液供給口 98b 通孔 99 回転モータ(アノード回転装置、アノード並進
装置) 100 吸引室 102 めっき液供給管 104 めっき液導入管 104b めっき液導入口 106 めっき液排出管 110 めっき液含浸材 112 固定ピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/288 H01L 21/288 E (72)発明者 牧野 夏木 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 三島 浩二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 松田 哲朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金子 尚史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 森田 敏行 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB02 AB15 BA11 BB12 BC06 CA06 CA15 CA16 CB06 CB08 CB09 CB13 CB17 CB21 GA16 4M104 BB04 BB30 DD52 HH20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板から離間させて該基板と平行にアノ
    ードを対向配置し、上記基板とアノードとの間にめっき
    液を供給しつつ電流を通電して基板表面にめっき膜を形
    成するめっき装置において、 上記基板表面の外周側の部分が上記アノードに対向する
    時間よりも、上記基板表面の中心側の部分が上記アノー
    ドに対向する時間が長くなるように、上記基板が上記ア
    ノードに対向する部分を移動させる移動装置を備えたこ
    とを特徴とするめっき装置。
  2. 【請求項2】 上記アノードを固定配置すると共に、上
    記移動装置は上記基板を回転させる基板回転装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載のめっき装置。
  3. 【請求項3】 上記アノードを回転させるアノード回転
    装置を備え、上記移動装置は上記基板を回転させる基板
    回転装置であることを特徴とする請求項1に記載のめっ
    き装置。
  4. 【請求項4】 上記移動装置は上記アノードを並進させ
    るアノード並進装置であることを特徴とする請求項1に
    記載のめっき装置。
  5. 【請求項5】 基板から離間させて該基板と平行にアノ
    ードを対向配置し、 上記基板とアノードとの間にめっき液を供給しつつ電流
    を通電して基板表面にめっき膜を形成するめっき装置に
    おいて、 上記基板の中心側の部分と上記アノードとの離間距離
    を、上記基板の外周側の部分と上記アノードとの離間距
    離より小さくしたことを特徴とするめっき装置。
  6. 【請求項6】 基板から離間させて該基板と平行にアノ
    ードを対向配置し、上記基板とアノードとの間にめっき
    液を供給しつつ電流を通電して基板表面にめっき膜を形
    成するめっき装置において、 めっき処理の開始後に上記基板とアノードとの離間距離
    を変化させる手段を備えたことを特徴とするめっき装
    置。
  7. 【請求項7】 基板から離間させて該基板と平行にアノ
    ードを対向配置し、 上記基板とアノードとの間にめっき液を供給しつつ電流
    を通電して基板表面にめっき膜を形成するめっき方法に
    おいて、 上記基板表面の外周側の部分が上記アノードに対向する
    時間よりも、上記基板表面の中心側の部分が上記アノー
    ドに対向する時間が長くなるように、上記基板が上記ア
    ノードに対向する部分を移動させることを特徴とするめ
    っき方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のめっき方法において、
    上記アノードを固定配置すると共に、上記基板を回転さ
    せて上記基板が上記アノードに対向する部分を移動させ
    ることを特徴とするめっき方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のめっき方法において、
    上記アノードを回転させ、上記基板を回転させて上記基
    板が上記アノードに対向する部分を移動させることを特
    徴とするめっき方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のめっき方法におい
    て、上記アノードを並進させて上記基板が上記アノード
    に対向する部分を移動させることを特徴とするめっき方
    法。
  11. 【請求項11】 基板から離間させて該基板と平行にア
    ノードを対向配置し、上記基板とアノードとの間にめっ
    き液を供給しつつ電流を通電して基板表面にめっき膜を
    形成するめっき方法において、 上記基板の中心側の部分と上記アノードとの離間距離
    を、上記基板の外周側の部分と上記アノードとの離間距
    離より小さくしたことを特徴とするめっき方法。
  12. 【請求項12】 基板から離間させて該基板と平行にア
    ノードを対向配置し、上記基板とアノードとの間にめっ
    き液を供給しつつ電流を通電して基板表面にめっき膜を
    形成するめっき方法において、 めっき処理の開始後に上記基板とアノードとの離間距離
    を変化させることを特徴とするめっき方法。
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