JP3836632B2 - めっき装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被めっき基板のめっきを施すめっき装置に関し、特に半導体ウエハ等の表面に配線用の微細な溝や穴等が形成された被めっき基板に該溝や穴等を埋める金属めっきを施すのに好適なめっき装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体ウエハ等の表面に配線用の微細な溝や穴が形成された被めっき基板の該溝や穴等を埋めるために、銅めっき等の金属めっき装置を用い、金属めっきで該溝や穴等を埋める手法が採用されている。従来、この種のめっき装置として、フェースダウン方式の噴流めっき装置がある。図1は該フェースダウン方式の噴流めっき装置の構成を示す図である。
【0003】
フェースダウン方式の噴流めっき装置100は、図1に示すように、めっき槽101を具備すると共に、該めっき槽101の上部に半導体ウエハ等の被めっき基板102をそのめっき面を下向きにして保持する基板保持具103を具備し、めっき液貯留槽104内のめっき液Q1をポンプ105により、フィルタ106及びめっき液供給管107を通して、めっき槽101の底部から噴出させ、被めっき基板102のめっき面に垂直にめっき液の噴流を当てている。
【0004】
めっき槽101をオーバーフローしためっき液Q1はめっき槽101の外側に配置されためっき液受樋108で回収され、めっき液貯留槽104に戻るようになっている。めっき電源109より、陽極電極110と陰極電極(被めっき基板102のめっき面)の間に所定の電圧を印加することにより、該陽極電極110と被めっき基板102のめっき面との間にめっき電流が流れ、被めっき基板102のめっき面にめっき膜が形成される。
【0005】
上記従来構成のフェースダウン方式の噴流めっき装置100は、めっき槽101の上部に配置した基板保持具103に支持ピンやカソードピンを設け、被めっき基板102をそのめっき面を下に向けて保持し、めっき槽101の上端と被めっき基板102の隙間からめっき液Q1を流出させ、被めっき基板102にめっきを施している。
【0006】
しかし、被めっき基板102のめっき面に給電するためのカソードピンはめっき液Q1に触れるとカソードピン部にもめっき金属が析出し、被めっき基板を取り出す際にカソードピン近傍のめっき膜層を破壊する危険性がある。また、被めっき基板102が半導体ウエハであると、該半導体ウエハのめっき面に銅めっきを電解めっきする場合、銅はシリコン中に拡散しやすいため、半導体ウエハのめっき面にバリヤ層としてTiN、TaN等を成膜し、該バリヤ層又はその上に薄く成膜された銅層を陰極として電解めっきを行うが、半導体ウエハの裏面や側面にはバリヤ層を形成していないため、この部分に銅を含むめっき液が付着することを防止しなければならない。
【0007】
このため、被めっき基板をめっき液に浸漬させる浸漬めっきなどでは、被めっき基板102である半導体ウエハを基板保持具103により保持し、半導体ウエハの表面の外周部をシール部材でシールし、半導体ウエハの外周部と裏面がめっき液で濡らされることがないようにし、基板保持具103と半導体ウエハとシール部材で形成されためっき液に触れない空間において、カソードピンと半導体ウエハ裏面に接触させている。
【0008】
上記のような基板保持具103をフェースダウン方式の噴流めっき装置に使用する場合、基板保持具103の周囲が被めっき基板102のめっき面より下に出っ張るため、基板保持具103に保持された被めっき基板をめっき液面に接触させただけでは、半導体ウエハ表面に空気層ができてしまい、正常なめっき膜を形成できないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、フェースダウン方式の噴流めっき装置であって、しかもカソードピンへめっき膜が形成されることなく、被めっき基板の裏面や側面の金属汚染がなく、めっき面に気泡を残さないことにより、品質のよいめっき膜が形成できるめっき装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため請求項1に記載の発明は、被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、めっき液の充満しためっき槽内で前記基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から外周面に貫通させて設けたことを特徴とする。
【0011】
被めっき基板のめっき面に残る気泡を少なくするために、基板保持具の外周部の被めっき基板より下に位置する部分はできるだけ薄くすることが望ましいが、被めっき基板とシール部材を密着させ、被めっき基板とカソードピンを密着させるため、被めっき基板の裏面から押え板により抑えつける必要があり、この押え付け力を受けるために基板保持具の外周部の被めっき基板のめっき面より下に位置する部分を数mm以下に減少させることが難しい。このため、この部分に上記のように通気孔を設けることにより、基板保持具の下部外周部と被めっき基板のめっき面で囲まれた空間に残留する気泡はこの通気孔を通って外部に抜ける。
【0012】
但し、基板保持具の外周部の被めっき基板のめっき面より下に位置する部分にはシール部材やカソードピンがあるため、通気孔を被めっき基板のめっき面と同じ高さに設けることはできない。従って、被めっき基板のめっき面の残留気泡を完全に除くことができないので、基板保持具及びウエハを回転させることにより、被めっき基板の中心から外部に向かう流れを強化し、この流れによって被めっき基板のめっき面に残留する気泡を流すことができる。
【0014】
請求項に記載の発明は、被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、めっき液の充満しためっき槽内で前記基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から前記めっき槽内のめっき液より上に位置する部分の外周面又は内周面に貫通させて設けたことを特徴とする。
【0015】
上記のように、通気孔を被めっき基板のめっき面より下に位置する部分の内周面からめっき液面より上に位置する部分の外周面又は内周面に貫通する孔とすることにより、被めっき基板のめっき面に残留する気泡は該通気孔を通って抜けやすくなる。
【0016】
請求項に記載の発明は、被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、めっき液の充満しためっき槽内で基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から下面の外周部に貫通させて設けたことを特徴とする。
【0017】
上記のように、通気孔は基板保持具の被めっき基板のめっき面より下に位置する部分の内周面から下面の外周部に貫通する孔とすることにより、基板保持具の下側の流速が大きく静圧が低い時、基板保持具の下面外周部の内側との静圧差により被めっき基板のめっき面に残留する気泡は該通気孔を通って抜ける。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図2は本発明に係るめっき装置の構成例を示す図である。本めっき装置10はめっき槽11を具備する。該めっき槽11は略円筒形断面で、底部は中央が低いテーパー状になっており、最も低い中央点の周囲にめっき液Q1をめっき槽11の外部に流出させるための流出孔12が設けられている。めっき槽11の中央部にはめっき液Q1を上方に向けて噴出するめっき液噴出管13がめっき槽11の内部にまで突き出ている。
【0019】
ポンプ15により、めっき液貯留槽14からフィルタ16を通ってめっき液噴出管13から噴射されためっき液Q1は、めっき槽11の上縁部からオーバーフローし、めっき槽11の外側に設けためっき液受樋17で回収され、該めっき液受樋17からめっき液貯留槽14に流入する。また、めっき液噴出管13から噴出されためっき液Q1の一部は、流出孔12を通ってめっき槽11の外部に流出し、フィルタ又はセパレータ18によってブラックフィルムの剥離片や陽極電極板19への付着物、堆積物を除去した後、めっき液貯留槽14に流入する。図2では流出孔12からめっき液貯留槽14の間はめっき液Q1の重力によって流下させているが、流出孔12からフィルタ又はセパレータ18の間にポンプを設けてもよい。なお、20は流量調整バルブである。
【0020】
めっき槽11のめっき液Q1中の下部には陽極電極板19を該めっき槽11の中心軸に直角に配設する。この陽極電極板19には溶解性の電極板を用い、銅めっきの場合には含リン銅を用いる。図2では陽極電極板19は円板状で中央に開口が形成され、めっき液噴出管13をその開口内部を通して配置し、該陽極電極板19の周囲を流れるめっき液流れを該陽極電極板19の下方にある流出孔12を通してめっき槽11の外部に流しているが、図3に示すように、陽極電極板19に複数の貫通孔を設け、該貫通孔を通っためっき液Q1を流出孔12からめっき槽11の外部に流出させてもよい。なお、図3のめっき装置ではめっき液噴出管13はめっき槽11の下部外周部から、上部中央に向けてめっき液を噴出させている。
【0021】
また、図4に示すように、陽極電極板19を貫通しためっき液を集合部から流出孔12を通してめっき槽11の外部に流出させることも可能である。陽極電極板19は被めっき基板21のめっき面と略同じ程度の大きさがあれば、被めっき基板21に対向した平面とするが、陽極電極板19が被めっき基板21のめっき面に比べて大幅に小さく、且つ被めっき基板21のめっき面と陽極電極板19の間隔が小さい場合には、図3に示すように球面状とすることがよい。
【0022】
被めっき基板21が半導体ウエハである場合において、被めっき基板21を保持する基板保持具22について図5及び図6に基づいて説明する。半導体ウエハの表面に銅を電解めっきする場合、銅は上記のようにシリコン中へ拡散しやすいため、半導体ウエハのめっき面にバリヤ層として、Ti、Ta、TiN、TaN等の金属又はその化合物を成膜し、該バリヤ層又はその上に薄く成膜された銅層を陰極として電解めっきを行う。
【0023】
被めっき基板21のめっき面に給電するためのカソード電極ピン29はめっき液Q1に触れると該カソード電極ピン29にもめっき金属が析出し、被めっき基板21を基板保持具22から取り出す際カソード電極ピン29の近傍のめっき膜を破壊する危険性が高い。そのため図5に示すように、被めっき基板21を基板保持具22に保持させ、被めっき基板21の表面外周部にめっき液Q1が浸入しないようにシール部材23でシールし、カソード電極ピン29を基板保持具22と被めっき基板21とシール部材23で形成されためっき液Q1に触れない空間において、被めっき基板21の表面に接触させている。
【0024】
基板保持具22は、内部に被めっき基板21を収容できる基板保持ケース24を具備している。該基板保持ケース24は被めっき基板の径よりやや大きい径の円筒状で、その下端面は被めっき基板21より若干小さい径の開口が形成され、上端面は閉じられた構造である。そして該基板保持ケース24の上面の中央に回転軸25が取り付けられ、側面には被めっき基板21を出し入れするためのスリット状の基板出入開口26が形成されている。また、基板保持ケース24は絶縁材からなり、その内部には被めっき基板21の径と略同じ径の円板状の基板押え板27を具備している。
【0025】
基板押え板27は絶縁材からなり、その上面の中央には該基板押え板27を上下動させる上下動軸28が取り付けられている。該上下動軸28は基板保持ケース24の上面に取り付けた回転軸25の中央部を貫通して上方に伸びている。基板保持ケース24の下面の開口の周囲には、リング状のシール部材23が設けられ、該シール部材23は被めっき基板21の表面(下面)に密着することにより、めっき液が基板保持ケース24内に浸入し、被めっき基板21の裏面及び外周面にめっき液が触れないようにしている。このシール部材23の外側で且つ基板保持ケース24の下面内側に複数又はリング状のカソード電極ピン29が設けられ、該カソード電極ピン29が被めっき基板21の表面外周部に当接するようになっている。
【0026】
被めっき基板21のめっき面の電位を均一にするためには、カソード電極ピン29は被めっき基板21の表面外周の全域に接触するようにピンを密に並べた形状又は被めっき基板21と線接触するようにリング状板で構成し、内周部を被めっき基板21側に折り曲げ弾性を持たせた構造とすることが好ましい。被めっき基板21をそのめっき面を下にして、裏面をロボットハンド30で吸着保持して、基板保持ケース24のスリット状の基板出入開口26を通して内部に移動された被めっき基板は上記シール部材23及びカソード電極ピン29に当接する。
【0027】
基板保持具22は回転軸25に支持され、上下駆動機構(図示せず)により上部位置と下部位置の間を上下動するようになっている。そして上部位置では基板保持ケース24と内部に保持された被めっき基板21がめっき液に触れない位置まで上昇しており、この位置でめっき済の被めっき基板21を取り出し、未処理の被めっき基板21を基板保持ケース24の内部に搭載するようになっている。また、基板保持具22が下部位置にある時は、被めっき基板21のめっき面はめっき液内に浸漬される。
【0028】
被めっき基板の取り出しは、基板保持具22をめっき液に触れない上記上部位置まで上昇させ、図6に示すように、基板押え板27を上昇させた後、基板保持ケース24の基板出入開口26からロボットハンド30を挿入し、被めっき基板21の裏面を真空吸着して持ち上げ、被めっき基板21を基板出入開口26のスリット状部分26aを通過させて取り出す。この為、基板出入開口26の中央部26bはロボットハンド30が通過するように大きく開口している。
【0029】
被めっき基板21を基板保持ケース24内に挿入させ、保持させるには上記被めっき基板21の取り出しと逆の動作で行う。この場合、基板保持ケース24内で被めっき基板21が所定の位置に配置されるように、基板保持ケース24の下部内径は被めっき基板21の外径と略同じで若干大きくしている。
【0030】
めっき槽11の下方からめっき液を噴流させながらめっきを行う噴流めっきでは、被めっき基板21のめっき面を下にして、被めっき基板21はめっき槽11の上端より上に位置し、噴流によって盛り上がっためっき液面にめっき面を接触させる方法が一般的である。しかし、本発明の実施の形態例ではシール部材23によって被めっき基板21のめっき面以外をめっき液Q1に接触させない基板保持具22を用いているため、基板保持具22と該基板保持具22に保持させた被めっき基板21をめっき液Q1に浸漬させてめっきを行うことができる。
【0031】
これにより被めっき基板21のめっき面と陽極電極板19との距離を自由に調整することができる。また、被めっき基板21を基板保持具22に保持させたままめっき槽11の外部に移動し、被めっき基板21及び基板保持具22を水洗浄することも可能である。
【0032】
めっき槽11内部のめっき液Q1の流れや陽極電極板19と被めっき基板21のめっき面との間の電界などは円周方向に必ずしも一様にならないため、めっきの均一性を向上させるため、被めっき基板21をめっき槽11内で回転させることが有効である。このため、基板保持具22の基板保持ケース24に取り付けた回転軸25を回転させる回転駆動機構(図示せず)を設ける。この回転は、めっき時だけでなく、被めっき基板21を基板保持具22に装着後、めっき液Q1に接触させる際の気泡除去、電解めっき終了後に基板保持具22及び被めっき基板21をめっき液面上に上昇させた後、回転させることによりめっき液切りにも有効である。
【0033】
回転に限らず、被めっき基板21のめっき面とめっき液Q1の相対速度を増加する目的は、被めっき基板21のめっき面近傍の濃度拡散層を薄くすることであり、薄くすることによりイオン供給量によりめっき速度が制限されるいうことが防止され、全面均一なめっき被膜が形成され、更に電流密度が大きく高速めっきが可能になる。
【0034】
図2に示す構成のめっき装置では、被めっき基板21を回転させる為、基板保持具22の上方に延びた回転軸25の上部をモータ等の回転駆動機構に連結し、被めっき基板21を水平面内で回転できるようにしている。めっき中の回転は10〜300rpmの低速回転であるが、めっき終了後基板保持具22及び被めっき基板21がめっき液Q1に接触しない位置まで上昇させてめっき液切りを行うには500rpm以上の回転(望ましくは1000rpm以上の回転)が必要になる。このため、回転駆動機構にはこれに合った制御機構が必要である。
【0035】
また、図2に示す構成のめっき装置では、上記回転以外に、基板保持具22の昇降のための保持具上下駆動機構、基板押え板27の昇降のための押え板上下駆動機構(いずれも図示せず)を設けた。押え板上下駆動機構は下方向にはバネ力、上方向にはエアによって駆動するエアシリンダで、回転駆動機構によって支えられた枠内に収容され、エア配管はモータ中央を貫通してモータ上部でロータリージョイントにより外部に接続される。モータ及び押え板駆動機構は保持具上下駆動機構によって支えられた枠内に収容され、保持具上下駆動機構によって昇降される。
【0036】
被めっき基板21を基板保持具22に装着後、めっき槽11内のめっき液噴出管13からのめっき液Q1の噴射を開始し、基板保持具22を50〜300rpmで回転させながら、中央の盛り上がっためっき液面に被めっき基板21が接触するまで基板保持具22を降下させ、めっき液面中央が被めっき基板21に接触した状態から更にゆっくり基板保持具22を降下させる。こうすることにより、被めっき基板21の下面にめっき液Q1が充填され、被めっき基板21と基板保持具22の基板保持ケース24の下部との空間から空気が排出される。
【0037】
この空気の排出を効率よく行うため、図7に示すように、基板保持ケース24の下部で被めっき基板21を押えている外周部の被めっき基板21の下面より下に位置する部分の内側から外側に貫通する通気孔31を複数設けている。これにより、被めっき基板をめっき槽11に入れた時、基板保持具22の基板保持ケース24の下端外周部と被めっき基板21によって形成された凹部にできる空気溜りの高さが、被めっき基板21の下面から通気孔31の開口上端までの高さに低減され、基板保持具22がめっきを行う所定の位置に設置された後であっても、基板保持具22の回転によって被めっき基板21と基板保持ケース24の下部とによって形成された空間から空気を容易に排出することができる。
【0038】
図8は被めっき基板21と基板保持ケース24の下部との空間から空気を排出する上記通気孔31の他の配置例を示す図である。図示するように、通気孔31は基板保持ケース24の被めっき基板21の下面より下に位置する部分の内側から被めっき基板21より上に位置する部分の外側に貫通している。この通気孔31が外側に開口する位置は、めっきを行う時のめっき槽11内のめっき液面より上の位置となるようにする。このように、通気孔31がめっき液面より上の基板保持ケース24の外側で開口することにより、被めっき基板21と基板保持ケース24の下部とによって形成された空間から空気を容易に排出することができる。なお、上記通気孔31の開口はめっき液面より上であれば、基板保持ケース24の上面又は内面に開口してもよい。
【0039】
図9は被めっき基板21と基板保持ケース24の下部との空間から空気を排出する上記通気孔31の他の配置例を示す図である。図示するように、通気孔31は基板保持ケース24の被めっき基板21の下面より下に位置する部分の内側から下面の外周部に貫通している。通気孔31を上記のように配置することにより、図10に示す構成のめっき装置のように、基板保持具22の外周部の直下に、被めっき基板21のめっき面より大きな仕切板32が設けられた場合は、基板保持具22の外周部の下側でめっき液Q1の流速が上昇し、静圧が低下するから、この静圧の低下を利用して、被めっき基板21の下面に捕えられた空気を外部に排出させることができる。
【0040】
めっきを行う際は、めっき電源33から配線34、カソード電極ピン29を通して、陽極電極板19と被めっき基板21の間に所定の電圧を印加して行う。
【0041】
なお、上記本発明の実施の形態例では、被めっき基板21に半導体ウエハを用いる例を説明したが、本発明のめっき装置でめっきの対象とする被めっき基板21は半導体ウエハに限定されるものではなく、表面に微細な溝や穴等が形成された基板の該溝や穴等を埋める金属めっきを施すのに広く利用できることは当然であり、表面に微細な溝や穴等が形成されていない基板の表面めっきにも利用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、被めっき基板のめっき面以外にめっき液が触れないように、シール部材でシールし、下方からめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うので、カソードピンにめっき膜が形成されることなく、被めっき基板の裏面や側面に金属汚染がない。また、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から外周面に貫通させて設けたので、被めっき基板のめっき面に残留する気泡は、基板保持部の内周面から外周面に貫通させて設けた通気孔を通って抜けるので、めっき膜の均一性に優れ、シミの無い、高品質のめっきができるめっき装置を提供できるという優れた効果が得られる。
【0043】
請求項に記載の発明によれば、被めっき基板のめっき面以外にめっき液が触れないように、シール部材でシールし、下方からめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うので、カソードピンにめっき膜が形成されることなく、被めっき基板の裏面や側面に請求項1に記載の発明と同様、金属汚染がない。また、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から前記めっき槽内のめっき液より上に位置する部分の外周面又は内周面に貫通させて設けたので、被めっき基板のめっき面に残留する気泡は、基板保持部の内周面から前記めっき槽内のめっき液より上に位置する部分の外周面又は内周面に貫通させて設けた通気孔を通って効果的に抜けるので、めっき膜の均一性に優れ、シミの無い、高品質のめっきができる
【0044】
請求項に記載の発明によれば、被めっき基板のめっき面以外にめっき液が触れないように、シール部材でシールし、下方からめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うので、カソードピンにめっき膜が形成されることなく、被めっき基板の裏面や側面に請求項1に記載の発明と同様、金属汚染がない。また、基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から下面の外周部に貫通させて設けたので、基板保持具の下側の流速が大きく静圧が低い時、基板保持具の下面外周部の内側との静圧差により、被めっき基板のめっき面に残留する気泡は、通気孔を通って抜けるので、めっき膜の均一性に優れ、シミの無い、高品質のめっきができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフェースダウン方式の噴流めっき装置の構成を示す図である。
【図2】本発明に係るめっき装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係るめっき装置の構成例を示す図である。
【図4】本発明に係るめっき装置の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係るめっき装置の基板保持具の構成を示す図である。
【図6】本発明に係るめっき装置の基板保持具の動作を説明するための図である。
【図7】本発明に係るめっき装置の基板保持具下部の通気孔の配置例を示す図である。
【図8】本発明に係るめっき装置の基板保持具下部の通気孔の配置例を示す図である。
【図9】本発明に係るめっき装置の基板保持具下部の通気孔の配置例を示す図である。
【図10】本発明に係るめっき装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 めっき装置
11 めっき槽
12 流出孔
13 めっき液噴出管
14 めっき液貯留槽
15 ポンプ
16 フィルタ
17 めっき液受樋
18 フィルタ又はセパレータ
19 陽極電極板
20 流量調整バルブ
21 被めっき基板
22 基板保持具
23 シール部材
24 基板保持ケース
25 回転軸
26 基板出入開口
27 基板押え板
28 上下動軸
29 カソード電極ピン
30 ロボットハンド
31 通気孔
32 仕切板

Claims (3)

  1. 被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、
    めっき液の充満しためっき槽内で前記基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、
    前記基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から外周面に貫通させて設けたことを特徴とするめっき装置。
  2. 被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、
    めっき液の充満しためっき槽内で前記基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、
    前記基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から前記めっき槽内のめっき液より上に位置する部分の外周面又は内周面に貫通させて設けたことを特徴とするめっき装置。
  3. 被めっき基板のめっきを施すめっき面外周に当接するリング状のシール部材を有し、該被めっき基板のめっき面を露出させ、且つ該めっき面を下に向けて保持する基板保持具を具備し、
    めっき液の充満しためっき槽内で前記基板保持具に保持された被めっき基板の下方から該被めっき基板のめっき面に達するめっき液噴流を生成しながらめっきを行うめっき装置において、
    前記基板保持具に保持する被めっき基板のめっき面に残留する気泡を該基板保持具の外側に逃がす通気孔を、該保持する被めっき基板のめっき面より下に位置する部分に、内周面から下面の外周部に貫通させて設けたことを特徴とするめっき装置。
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