JP2001240996A - 基板のめっき装置およびめっき方法 - Google Patents

基板のめっき装置およびめっき方法

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JP2001240996A JP2000369201A JP2000369201A JP2001240996A JP 2001240996 A JP2001240996 A JP 2001240996A JP 2000369201 A JP2000369201 A JP 2000369201A JP 2000369201 A JP2000369201 A JP 2000369201A JP 2001240996 A JP2001240996 A JP 2001240996A
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浩二 三島
Kenji Nakamura
憲二 中村
Hiroaki Inoue
裕章 井上
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憲雄 木村
Tetsuro Matsuda
哲朗 松田
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尚史 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めっき処理及びそれに付帯する処理を単一の
ユニットで行うことができるようにしためっき装置及び
めっき方法を提供する。 【解決手段】 被めっき面を上方に向けて基板を水平に
保持し回転させる基板保持部36と、該基板保持部36
で保持された基板の被めっき面の周縁部に当接して該周
縁部を水密的にシールするシール材90と該基板と接触
して通電させるカソード電極88とを備え、基板保持部
36と一体に回転するカソード部38と、該カソード部
38の上方に水平垂直動自在に配置され下向きにアノー
ド98を備えた電極アーム部30と、基板保持部36で
保持された基板の被めっき面と該被めっき面に近接させ
た電極アーム部30のアノード98との間の空間にめっ
き液を注入するめっき液注入手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板のめっき装置
及び方法に係り、特に半導体基板に形成された微細配線
パターン(窪み)に銅(Cu)等の金属を充填する等の
用途の基板のめっき方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に配線回路を形成するため
の材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金
が一般に用いられているが、集積度の向上に伴い、より
伝導率の高い材料を配線材料に採用することが要求され
ている。このため、基板にめっき処理を施して、基板に
形成された配線パターンに銅またはその合金を充填する
方法が提案されている。
【0003】これは、配線パターンに銅またはその合金
を充填する方法としては、CVD(化学的蒸着)やスパ
ッタリング等各種の方法が知られているが、金属層の材
質が銅またはその合金である場合、即ち、銅配線を形成
する場合には、CVDではコストが高く、またスパッタ
リングでは高アスペクト(パターンの深さの比が幅に比
べて大きい)の場合に埋込みが不可能である等の短所を
有しており、めっきによる方法が最も有効だからであ
る。
【0004】ここで、半導体基板上に銅めっきを施す方
法としては、カップ式やディップ式のようにめっき槽に
常時めっき液を張ってそこに基板を浸す方法と、めっき
槽に基板が供給された時にのみめっき液を張る方法、ま
た、電位差をかけていわゆる電解めっきを行う方法と、
電位差をかけない無電解めっきを行う方法など、種々の
方法がある。
【0005】従来、この種の銅めっきを行うめっき装置
には、めっき工程を行うユニットの他に、めっきに付帯
する前処理工程を行うユニットや、めっき後の洗浄・乾
燥工程を行うユニット等の複数のユニットと、これらの
各ユニット間で基板の搬送を行う搬送ロボットが水平に
配置されて備えられていた。そして、基板は、これらの
各ユニット間を搬送されつつ、各ユニットで所定の処理
が施され、めっき処理後の次工程に順次送られるように
なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
めっき装置にあっては、めっき処理や前処理といった各
工程毎に別々のユニットが備えられ、各ユニットに基板
が搬送されて処理されるようになっていたため、装置と
してかなり複雑で制御が困難となるばかりでなく、大き
な占有面積を占め、しかも製造コストがかなり高価であ
るといった問題があった。
【0007】本発明は上記に鑑みて為されたもので、め
っき処理及びそれに付帯する処理を単一のユニットで行
うことができるようにしためっき装置及びめっき方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被めっき面を上方に向けて基板を水平に保持し回転
させる基板保持部と、該基板保持部で保持された基板の
被めっき面の周縁部に当接して該周縁部を水密的にシー
ルするシール材と該基板と接触して通電させるカソード
電極とを備え、前記基板保持部と一体に回転するカソー
ド部と、該カソード部の上方に水平垂直動自在に配置さ
れ下向きにアノードを備えた電極アーム部と、前記基板
保持部で保持された基板の被めっき面と該被めっき面に
近接させた前記電極アーム部のアノードとの間の空間に
めっき液を注入するめっき液注入手段とを有することを
特徴とする基板のめっき装置である。
【0009】これにより、基板保持部で基板を上向きに
保持した状態で、被めっき面と電極アーム部のアノード
との間にめっき液を満たしてめっき処理を行い、めっき
処理後に、被めっき面と電極アーム部のアノードとの間
のめっき液を抜くとともに、電極アーム部を上昇させて
被めっき面を開放させることで、基板保持部で基板を保
持したまま、めっき処理の前後にめっきに付帯した前処
理や洗浄・乾燥処理といった他の処理を行うことができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記電極アーム
部のアノードの下面には、保水性材料からなるめっき液
含浸材が密着保持されていることを特徴とする請求項1
記載の基板のめっき装置である。銅めっきにあっては、
スライムの生成を抑制するため、含有量が0.03〜
0.05%のリンを含む銅(含リン銅)をアノードに使
用することが一般に行われており、このように、アノー
ドに含リン銅を使用すると、めっきの進行に伴ってアノ
ードの表面にブラックフィルムと呼ばれる黒膜が形成さ
れる。このような場合に、めっき液含浸材にめっき液を
含ませて、アノードの表面を湿潤させることで、ブラッ
クフィルムの基板のめっき面への脱落を防止し、同時に
基板のめっき面とアノードの間にめっき液を注入する際
に、空気を外部に抜きやすくすることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記カソード部
の側方にめっき液トレーが配置され、前記電極アーム部
は、前記カソード部とめっき液トレーとの間を移動自在
に構成されていることを特徴とする請求項1または2記
載の基板のめっき装置である。これにより、めっき処理
を行っていない間に、めっき液トレー内のめっき液中に
浸漬させてアノードを湿潤させておくことで、アノード
表面に形成されたブラックフィルムの乾燥や酸化を防止
することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記カソード部
の側方には、前記基板保持部で保持された基板の被めっ
き面に向けて前処理液や洗浄液、気体等を噴射する複数
のノズルが配置されていることを特徴とする請求項1記
載の基板のめっき装置である。これにより、めっき処理
前後の基板を基板保持部で保持して被めっき面を上方に
開放させた状態で、前処理液や洗浄液をノズルから被め
っき面に向けて噴射することで、前処理や洗浄処理を行
うことができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記基板保持部
は、下方の基板受渡し位置と、上方の前記基板の被めっ
き面の周縁部がカソード部に当接するめっき位置と、そ
の中間の前処理・洗浄位置との間を昇降自在に構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の基板のめっき装
置である。このように、基板保持部を各動作位置に対応
するように昇降させることで、より一層の小型化と操作
性の向上が達成される。
【0014】請求項6に記載の発明は、上方に向けカソ
ードと導通させた基板の被めっき面の周縁部を水密的に
シールし、この被めっき面の上方にアノードを近接させ
て配置して、被めっき面とアノードとの間の水密的にシ
ールされた空間にめっき液を注入することを特徴とする
基板のめっき方法である。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記被めっき面
とカソードとの間の空間に保水性材料からなるめっき液
含浸部材を配置し、この部材にめっき液を含ませること
を特徴とする請求項6記載の基板のめっき方法である。
【0016】請求項8に記載の発明は、めっき処理に先
立って、前記めっき液含浸部材が配置された空間を減圧
することを特徴とする請求項7記載の基板のめっき方法
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この実施の形態の基板めっき装置
は、半導体基板の表面に電解銅めっきを施して、銅層か
らなる配線が形成された半導体装置を得るのに使用され
る。このめっき工程を図1を参照して説明する。
【0018】半導体基板Wには、図1(a)に示すよう
に、半導体素子が形成された半導体基板1上の導電層1
aの上にSiOからなる絶縁膜2が堆積され、リソグ
ラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配
線用の溝4が形成され、その上にTiN等からなるバリ
ア層5、更にその上に電解めっきの給電層としてシード
層7が形成されている。
【0019】そして、図1(b)に示すように、前記半
導体基板Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基板
1のコンタクトホール3及び溝4内に銅を充填させると
ともに、絶縁膜2上に銅層6を堆積させる。その後、化
学的機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅層6
を除去して、コンタクトホール3および配線用の溝4に
充填させた銅層6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一
平面にする。これにより、図1(c)に示すように銅層
6からなる配線が形成される。
【0020】図2は、本発明の実施の形態の基板のめっ
き装置の全体を示す平面図で、図2に示すように、この
めっき装置には、同一設備内に位置して、内部に複数の
基板Wを収納する2基のロード・アンロード部10と、
めっき処理及びその付帯処理を行う2基のめっきユニッ
ト12と、ロード・アンロード部10とめっきユニット
12との間で基板Wの受渡しを行う搬送ロボット14
と、めっき液タンク16を有するめっき液供給設備18
が備えられている。
【0021】前記めっきユニット12には、図3に示す
ように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部
20が備えられ、この基板処理部20に隣接して、めっ
き液を溜めるめっき液トレー22が配置されている。ま
た、回転軸24を中心に揺動する揺動アーム26の先端
に保持されて前記基板処理部20とめっき液トレー22
との間を揺動する電極部28を有する電極アーム部30
が備えられている。更に、基板処理部20の側方に位置
して、プレコート・回収アーム32と、純水やイオン水
等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射する固定ノ
ズル34が配置されている。この実施の形態にあって
は、3個の固定ノズル34が備えられ、その内の1個を
純水の供給用に用いている。
【0022】前記基板処理部20には、図4及び図5に
示すように、めっき面を上向きにして基板Wを保持する
基板保持部36と、この基板保持部36の上方に該基板
保持部36の周縁部を囲繞するように配置されたカソー
ド部38が備えられている。更に、基板保持部36の周
囲を囲繞して処理中に用いる各種薬液の飛散を防止する
有底略円筒状のカップ40が、エアシリンダ42を介し
て上下動自在に配置されている。
【0023】ここで、前記基板保持部36は、エアシリ
ンダ44によって、下方の基板受渡し位置Aと、上方の
めっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cと
の間を昇降し、回転モータ46及びベルト48を介し
て、任意の加速度及び速度で前記カソード部38と一体
に回転するように構成されている。この基板受渡し位置
Aに対向して、めっきユニット12のフレーム側面の搬
送ロボット14側には、図7に示すように、基板搬出入
口50が設けられ、また基板保持部36がめっき位置B
まで上昇した時に、基板保持部36で保持された基板W
の周縁部に下記のカソード部38のシール材90とカソ
ード電極88が当接するようになっている。一方、前記
カップ40は、その上端が前記基板搬出入口50の下方
に位置し、図5に仮想線で示すように、上昇した時に前
記基板搬出入口50を塞いでカソード部38の上方に達
するようになっている。
【0024】前記めっき液トレー22は、めっきを実施
していない時に、電極アーム部30の下記のめっき液含
浸材110及びアノード98をめっき液で湿潤させるた
めのもので、図6に示すように、このめっき液含浸材1
10が収容できる大きさに設定され、図示しないめっき
液供給口とめっき液排水口を有している。また、フォト
センサがめっき液トレー22に取り付けられており、め
っき液トレー22内のめっき液の満水、即ちオーバーフ
ローと排水の検出が可能になっている。めっき液トレー
22の底板52は着脱が可能であり、めっき液トレーの
周辺には、図示しない局所排気口が設置されている。
【0025】前記電極アーム部30は、図8及び図9に
示すように、上下動モータ54と図示しないボールねじ
を介して上下動し、旋回モータ56を介して、前記めっ
き液トレー22と基板処理部20との間を旋回(揺動)
するようになっている。
【0026】また、プレコート・回収アーム32は、図
10に示すように、上下方向に延びる支持軸58の上端
に連結されて、ロータリアクチュエータ60を介して旋
回(揺動)し、エアシリンダ62(図7参照)を介して
上下動するよう構成されている。このプレコート・回収
アーム32には、その自由端側にプレコート液吐出用の
プレコートノズル64が、基端側にめっき液回収用のめ
っき液回収ノズル66がそれぞれ保持されている。そし
て、プレコートノズル64は、例えばエアシリンダによ
って駆動するシリンジに接続されて、プレコート液がプ
レコートノズル64から間欠的に吐出され、また、めっ
き液回収ノズル66は、例えばシリンダポンプまたはア
スピレータに接続されて、基板上のめっき液がめっき液
回収ノズル66から吸引されるようになっている。
【0027】前記基板保持部36は、図11乃至図16
に示すように、円板状の基板ステージ68を備え、この
基板ステージ68の周縁部の円周方向に沿った6カ所
に、上面に基板Wを水平に載置して保持する支持腕70
が立設されている。この各支持腕70の段部下面には、
基板Wを載置する台座72が固着されている。
【0028】これらの支持腕70の内の1つの支持腕7
0aには爪が備えられておらず、この支持腕70aに対
向する支持腕70bの上端には、基板Wの端面に当接し
回動して基板Wを内方に押付ける押圧爪74が回動自在
に支承されている。また、他の4個の支持腕70cの上
端には、回動して基板Wをこの上方から下方に押付けて
基板Wの周縁部を台座72との間で挟持する固定爪76
が回動自在に支承されている。
【0029】ここで、前記押圧爪74及び固定爪76の
下端は、コイルばね78を介して下方に付勢した開放ピ
ン80の上端に連結されて、この開放ピン80の下動に
伴って押圧爪74及び固定爪76が内方に回動して閉じ
るようになっており、基板ステージ68の下方には前記
開放ピン80に下面に当接してこれを上方に押上げる開
放部材としての支持板82が配置されている。
【0030】これにより、基板保持部36が図5に示す
基板受渡し位置Aに位置する時、開放ピン80は支持板
82に当接し上方に押上げられて、押圧爪74及び固定
爪76が外方に回動して開き、基板ステージ68を上昇
させると、開放ピン80がコイルばね78の弾性力で下
降して、押圧爪74及び固定爪76が内方に回転して閉
じるようになっている。
【0031】ここで、図14に示すように、基板Wは、
そのノッチNが支持腕70aに対面するように位置決め
して台座72の上に載置される。そして、基板ステージ
68の上昇に伴って、先ず支持腕70bの押圧爪74が
閉じる方向に回動し、これによって、基板Wのノッチ形
成側を支持腕70aに押付け、しかる後、支持腕70c
の固定爪76が閉じる方向に回動して基板Wの周縁部を
挟持保持することで、固定爪76で基板Wを擦ることが
ないようになっている。
【0032】このため、この例にあっては、図15及び
図16に示すように、開放ピン80の下端部に雌ねじ部
を設け、この雌ねじ部にナット81をダブルに螺着する
とともに、支持板(開放部材)82の該開放ピン80に
対応する位置に、開放ピン80の直径より大きくナット
81の直径より小さな凹部82aを設けている。そし
て、押圧爪74を開閉する開放ピン80のナット81の
方が固定爪76を開閉する開放ピン80のナット81よ
りも上方に位置するようにしている。
【0033】これにより、図15に示す位置から図16
に示す位置まで基板ステージ68を上昇させて基板Wを
保持する際、押圧爪74の回動範囲の方が固定爪76の
回動範囲よりも狭く、且つ基板W寄りに位置しているた
め、押圧爪74の方が固定爪76よりも早く短く閉ま
る。なお、逆に基板Wの保持を解く時には、押圧爪74
の方が固定爪76よりも遅く短く開く。
【0034】このように、基板Wを該基板Wのノッチ形
成側を支持腕70aに押付けた状態で固定爪76で挟持
保持することで、基板Wと基板保持部36との余裕分
(通常、基板外径に対して0.4mm程度)だけ基板W
を基板保持部36の中心からノッチ寄りに偏心させた位
置で基板保持部36で保持して、図14に示すように、
円状のシール境界Sがノッチの対向側に位置するよう
にすることができ、これによって、シール形状や機構を
複雑にすることなく、めっき面積(有効面積)を大きく
することができる。
【0035】つまり、図17(a)に示すように、基板
WのノッチNを外した内方位置に円状のシール境界S
が基板Wと同心状に位置するようにすると、シール境界
の内側のめっき面積がノッチNの深さに見合った分
だけ狭くなってしまい、また、図17(b)に示すよう
に、略円形でノッチNの内側を弦状に延びるようにシー
ル境界Sを設けると、シール形状が複雑となってしま
うが、この例にあっては、このような弊害はない。
【0036】また、開放ピン80の下端部に螺着したナ
ット81の締付け位置を調整することで、押圧爪74と
固定爪76の動作のタイミングを調整することができ
る。このナット81としてダブルナットを使用すれば、
ナット81の緩みによる位置ずれを防止できる。
【0037】前記カソード部38は、図18及び図19
に示すように、前記支持板82(図5及び図13等参
照)の周縁部に立設した支柱84の上端に固着した環状
の枠体86と、この枠体86の下面に内方に突出させて
取付けた、この例では6分割されたカソード電極88
と、このカソード電極88の上方を覆うように前記枠体
86の上面に取付けた環状のシール材90とを有してい
る。このシール材90は、その内周縁部が内方に向け下
方に傾斜し、かつ徐々に薄肉となって、内周端部が下方
に垂下するように構成されている。
【0038】これにより、図5に示すように、基板保持
部36がめっき位置Bまで上昇した時に、この基板保持
部36で保持した基板Wの周縁部にカソード電極88が
押付けられて通電し、同時にシール材90の内周端部が
基板Wの周縁部上面に圧接し、ここを水密的にシールし
て、基板の上面(被めっき面)に供給されためっき液が
基板Wの端部から染み出すのを防止するとともに、めっ
き液がカソード電極88を汚染することを防止するよう
になっている。
【0039】なお、この実施の形態において、カソード
部38は、上下動不能で基板保持部36と一体に回転す
るようになっているが、上下動自在で、下降した時にシ
ール材90が基板Wの被めっき面に圧接するように構成
しても良い。
【0040】前記電極アーム部30の電極部28は、図
20乃至図24に示すように、揺動アーム26の自由端
にボールベアリング92を介して連結したハウジング9
4と、このハウジング94の周囲を囲繞する中空の支持
枠96と、前記ハウジング94と支持枠96で周縁部を
狭持して固定したアノード98とを有し、このアノード
98は、前記ハウジング94の開口部を覆って、ハウジ
ング94の内部に吸引室100が形成されている。この
吸引室100の内部には、めっき液供給設備18(図2
参照)から延びるめっき液供給管102に接続され直径
方向に延びるめっき液導入管104がアノード98の上
面に当接して配置され、更に、ハウジング94には、吸
引室100に連通するめっき液排出管106が接続され
ている。
【0041】前記めっき液導入管104は、マニホール
ド構造とすると被めっき面に均一なめっき液を供給する
のに有効である。即ち、その長手方向に連続して延びる
めっき液導入路104aと該導入路104aに沿った所
定のピッチで、下方に連通する複数のめっき液導入口1
04bが設けられ、また、アノード98の該めっき液導
入口104bに対応する位置に、めっき液供給口98a
が設けられている。更に、アノード98には、その全面
に亘って上下に連通する多数の通孔98bが設けられて
いる。これにより、めっき液供給管102からめっき液
導入管104に導入されためっき液は、めっき液導入口
104b及びめっき液供給口98aからアノード98の
下方に達し、またアノード98をめっき液中に浸した状
態で、めっき液排出管106を吸引することで、アノー
ド98の下方のめっき液は、通孔98bから吸引室10
0を通過して該めっき液排出管106から排出されるよ
うになっている。
【0042】ここで、前記アノード98は、スライムの
生成を抑制するため、含有量が0.03〜0.05%の
リンを含む銅(含リン銅)で構成されている。このよう
に、アノード98に含リン銅を使用すると、めっきの進
行に伴ってアノード98の表面にブラックフィルムと呼
ばれる黒膜が形成される。このブラックフィルムは、リ
ンやClを含むCu錯体で、CuCl・Cu
・CuP等で構成されるものである。このブラックフ
ィルムの形成により銅の不均化反応が抑制されるので、
ブラックフィルムをアノード98に表面に安定して形成
することは、めっきを安定化させる上で重要であるが、
これが乾燥したり酸化してアノード98から脱落する
と、パーティクルの原因となる。
【0043】そこで、この実施の形態にあっては、アノ
ード98の下面に該アノード98の全面を覆う保水性材
料からなるめっき液含浸材110を取付け、このめっき
液含浸材110にめっき液を含ませて、アノード98の
表面を湿潤させることで、ブラックフィルムの基板のめ
っき面への脱落を防止し、同時に基板のめっき面とアノ
ード98との間にめっき液を注入する際に、空気を外部
に抜きやすくしている。このめっき液含浸材110は、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、テフロン(登録商標)、ポリビニルア
ルコール、ポリウレタン及びこれらの誘導体の少なくと
も1つの材料からなる織布、不織布またはスポンジ状の
構造体、あるいはポーラスセラミックスからなる。
【0044】即ち、下端に頭部を有する多数の固定ピン
112を、この頭部をめっき液含浸材110の内部に上
方に脱出不能に収納し軸部をアノード98の内部を貫通
させて配置し、この固定ピン112をU字状の板ばね1
14を介して上方に付勢させることで、アノード98の
下面にめっき液含浸材110を板ばね114の弾性力を
介して密着させて取付けている。このように構成するこ
とにより、めっきの進行に伴って、アノード98の肉厚
が徐々に薄くなっても、アノード98の下面にめっき液
含浸材110を確実に密着させることができる。従っ
て、アノード98の下面とめっき液含浸材110との間
に空気が混入してめっき不良の原因となることが防止さ
れる。
【0045】なお、アノードの上面側から、例えば径が
2mm程度の円柱状のPVC(塩ビ)またはPET製の
ピンをアノードを貫通させて配置し、アノード下面に現
れた該ピンの先端面に接着剤を付けてめっき液含浸材と
接着固定するようにしても良い。
【0046】そして、前記電極部28は、基板保持部3
6がめっき位置B(図5参照)にある時に、基板保持部
36で保持された基板Wとめっき液含浸材110との隙
間が、例えば0.5〜3mm程度となるまで下降し、こ
の状態で、めっき液供給管102からめっき液を供給し
て、めっき液含浸材110にめっき液を含ませながら、
基板Wの上面(被めっき面)とアノード98との間にめ
っき液を満たして、これによって、基板Wの被めっき面
にめっきが施される。
【0047】なお、図4に示すように、カソード部38
を支持する支柱84の外方にストッパ棒116が立設さ
れ、このストッパ棒116の上面に支持枠96の周囲に
設けた突出部96aを当接させることで、電極部28の
下降が規制されるようになっている。
【0048】次に、前記実施の形態のめっき装置の動作
について説明する。先ず、ロード・アンロード部10か
らめっき処理前の基板Wを搬送ロボット14で取出し、
被めっき面を上向きにした状態で、フレームの側面に設
けられた基板搬出入口50から一方のめっきユニット1
2の内部に搬送する。この時、基板保持部36は、下方
の基板受渡し位置Aにあり、搬送ロボット14は、その
ハンドが基板ステージ68の真上に到達した後に、ハン
ドを下降させることで、基板Wを支持腕70上に載置す
る。そして、搬送ロボット14のハンドを前記基板搬出
入口50を通って退去させる。
【0049】搬送ロボット14のハンドの退去が完了し
た後、カップ40を上昇させ、同時に基板受渡し位置A
にあった基板保持部36を前処理・洗浄位置Cに上昇さ
せる。すると、この上昇に伴って、支持腕70上に載置
された基板は、押圧爪74で支持腕70aの方向に押圧
されて偏心し、この状態で固定爪76で確実に把持され
る。
【0050】一方、電極アーム部30の電極部28は、
この時点ではめっき液トレー22上の通常位置にあっ
て、めっき液含浸材110あるいはアノード98がめっ
き液トレー22内に位置しており、この状態でカップ4
0の上昇と同時に、めっき液トレー22及び電極部28
にめっき液の供給を開始する。そして、基板のめっき工
程に移るまで、新しいめっき液を供給し、併せてめっき
液排出管106を通じた吸引を行って、めっき液含浸材
110に含まれるめっき液の交換と泡抜きを行う。な
お、カップ40の上昇が完了すると、フレーム側面の基
板搬出入口50はカップ40で塞がれて閉じ、フレーム
内外の雰囲気が遮断状態となる。
【0051】カップ40が上昇するとプレコート処理に
移る。即ち、基板Wを受け取った基板保持部36を回転
させ、待避位置にあったプレコート・回収アーム32を
基板と対峙する位置へ移動させる。そして、基板保持部
36の回転速度が設定値に到達したところで、プレコー
ト・回収アーム32の先端に設けられたプレコートノズ
ル64から、例えば界面活性剤からなるプレコート液を
基板の被めっき面に間欠的に吐出する。この時、基板保
持部36が回転しているため、プレコート液は基板Wの
被めっき面の全面に行き渡る。次に、プレコート・回収
アーム32を待避位置へ戻し、基板保持部36の回転速
度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面のプレコ
ート液を振り切って乾燥させる。
【0052】プレコート完了後にめっき処理に移る。先
ず、基板保持部36を、この回転を停止、若しくは回転
速度をめっき時速度まで低下させた状態で、めっきを施
すめっき位置Bまで上昇させる。すると、基板Wの周縁
部はカソード電極88に接触して通電可能な状態とな
り、同時に基板Wの周縁部上面にシール材90が圧接し
て、基板Wの周縁部が水密的にシールされる。
【0053】一方、搬入された基板Wのプレコート処理
が完了したという信号に基づいて、電極アーム部30を
めっき液トレー22上方からめっきを施す位置の上方に
電極部28が位置するように水平方向に旋回させ、この
位置に到達した後に、電極部28をカソード部38に向
かって下降させる。電極部28の下降が完了した時点
で、めっき電流を投入し、めっき液供給管102からめ
っき液を電極部28の内部に供給して、アノード98を
貫通しためっき液供給口98aよりめっき液含浸材11
0にめっき液を供給する。この時、めっき液含浸材11
0は基板Wの被めっき面に接触させず、0.5mm〜3
mm程度に近接した状態となっている。
【0054】めっき液の供給が続くと、めっき液含浸材
110から染み出した銅イオンを含むめっき液が、めっ
き液含浸材110と基板Wの被めっき面との間の隙間に
満たされ、基板の被めっき面に銅めっきが施される。こ
の時、基板保持部36を低速で回転させても良い。
【0055】めっき処理が完了すると、電極アーム部3
0を上昇させ旋回させてめっき液トレー22上方へ戻
し、通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回収ア
ーム32を待避位置から基板Wに対峙する位置へ移動さ
せて下降させ、めっき液回収ノズル66から基板W上の
めっきの残液を回収する。このめっき残液の回収が終了
した後、プレコート・回収アーム32を待避位置へ戻
し、基板のめっき面のリンスのために、純水用の固定ノ
ズル34から基板Wの中央部に純水を吐出し、同時に基
板保持部36をスピードを増して回転させて基板Wの表
面のめっき液を純水に置換する。このように、基板Wの
リンスを行うことで、基板保持部36をめっき位置Bか
ら下降させる際に、めっき液が跳ねて、カソード部38
のカソード電極88が汚染されることが防止される。
【0056】リンス終了後に水洗工程に入る。即ち、基
板保持部36をめっき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ
下降させ、純水用の固定ノズル34から純水を供給しつ
つ基板保持部36及びカソード部38を回転させて水洗
を実施する。この時、カソード部38に直接供給した純
水、又は基板Wの面から飛散した純水によってシール材
90及びカソード電極88も基板と同時に洗浄すること
ができる。
【0057】水洗完了後にドライ工程に入る。即ち、固
定ノズル34からの純水の供給を停止し、更に基板保持
部36及びカソード部38の回転スピードを増して、遠
心力により基板表面の純水を振り切って乾燥させる。併
せて、シール材90及びカソード電極88も乾燥され
る。ドライ工程が完了すると基板保持部36及びカソー
ド部38の回転を停止させ、基板保持部36を基板受渡
し位置Aまで下降させる。すると、固定爪76による基
板Wの把持が解かれ、基板Wは、支持腕70の上面に載
置された状態となる。次に、カップ40も下降させる。
【0058】以上でめっき処理及びそれに付帯する前処
理や洗浄・乾燥工程の全て工程を終了し、搬送ロボット
14は、そのハンドを基板搬出入口50から基板Wの下
方に挿入し、そのまま上昇させることで、基板保持部3
6から処理後の基板Wを受取る。そして、搬送ロボット
14は、この基板保持部36から受取った処理後の基板
Wをロード・アンロード部10に戻す。
【0059】ところで、この実施の形態のようにめっき
液含浸材をアノードの下面に取付けてめっき処理を行う
場合、めっき液含浸材110に形成された気孔の内部に
気泡が入り込む場合がある。このような気泡は絶縁体と
して作用し、めっき処理時の電流分布を乱す原因とな
る。これに対しては、めっき処理を行うのに先立ってめ
っき液排出管106を吸引することでめっき液含浸材1
10が配置された空間を減圧し、その後めっき液導入管
104からめっき液をめっき液含浸材110に導入する
ことが有効である。このようにすることで、めっき液含
浸材110の気孔の内部に入り込んだ気泡が外部に出る
のを促進することができ、均一な電流分布によって高品
質なめっきを実現することが可能となる。更に、めっき
装置の立ち上げ時においてもこの処理を行うこととすれ
ば、最初からめっき液含浸材110の気孔に入り込んで
いた気泡を除去することが可能となるので有効である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板保持部で基板を上向きに保持した状態で、めっき処
理とめっき処理に付帯した前処理や洗浄・乾燥処理とい
った他の処理をめっき処理に前後して行うことができ
る。従って、単一の装置でめっきの全工程の実施が可能
となり、装置として簡素化を図るとともに、小さな占有
面積で済むめっき装置を安価に提供できる。また、めっ
きユニットとして、他の半導体製造装置へ搭載が可能で
あるため、めっき、アニール、CMPの一連の配線形成
工程をクラスター化する時に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板めっき装置方法によってめっきを
行う工程の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の基板めっき装置の全体を
示す平面図である。
【図3】めっきユニットを示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】基板保持部及びカソード部の拡大断面図であ
る。
【図6】図3の正面図である。
【図7】図3の右側面図である。
【図8】図3の背面図である。
【図9】図3の左側面図である。
【図10】プレコート・回収アームを示す正面図であ
る。
【図11】基板保持部の平面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】基板保持部における基板の動き(偏心)の説
明に付する図である。
【図15】固定爪を有する支持腕(a)、及び押圧爪を
有する支持腕(b)の基板保持前の状態を示す図であ
る。
【図16】固定爪を有する支持腕(a)、及び押圧爪を
有する支持腕(b)の基板保持後の状態を示す図であ
る。
【図17】基板を偏心させない場合における問題の説明
に付する図である。
【図18】カソード部の平面図である。
【図19】図18のD−D線断面図である。
【図20】電極アーム部の平面図である。
【図21】図20の縦断正面図である。
【図22】図20のE−E線断面図である。
【図23】図22の一部を拡大して示す拡大図である。
【図24】電極アーム部の電極部のハウジングを除いた
状態の平面図である。
【符号の説明】
10 ロード・アンロード部 12 めっきユニット 14 搬送ロボット 20 基板処理部 22 めっき液トレー 26 揺動アーム 28 電極部 30 電極アーム部 32 プレコート・回収 アーム 34 固定ノズル 36 基板保持部 38 カソード部 40 カップ 50 基板搬出入口 58 支持軸 64 プレコートノズル 66 めっき液回収ノズル 68 基板ステージ 70 支持腕 72 台座 74 押圧爪 76 固定爪 78 コイルばね 80 開放ピン 82 支持板 84 支柱 86 枠体 88 カソード電極 90 シール材 92 ボールベアリング 94 ハウジング 98 アノード 98a めっき液供給口 98b 通孔 100 吸引室 102 めっき液供給管 104 めっき液導入管 104b めっき液導入口 106 めっき液排出管 110 めっき液含浸材 112 固定ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田垣 美津子 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 牧野 夏木 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 三島 浩二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 中村 憲二 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 井上 裕章 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 木村 憲雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 松田 哲朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金子 尚史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 早坂 伸夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4K024 AA09 BA15 BB11 BC06 BC10 CB02 CB09 CB13 CB17 CB26 DA03 DA04 DB07 GA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき面を上方に向けて基板を水平に
    保持し回転させる基板保持部と、 該基板保持部で保持された基板の被めっき面の周縁部に
    当接して該周縁部を水密的にシールするシール材と、該
    基板と接触して通電させるカソード電極とを備え、前記
    基板保持部と一体に回転するカソード部と、 該カソード部の上方に水平垂直動自在に配置され下向き
    にアノードを備えた電極アーム部と、 前記基板保持部で保持された基板の被めっき面と該被め
    っき面に近接させた前記電極アーム部のアノードとの間
    の空間にめっき液を注入するめっき液注入手段とを有す
    ることを特徴とする基板のめっき装置。
  2. 【請求項2】 前記電極アーム部のアノードの下面に
    は、保水性材料からなるめっき液含浸材が密着保持され
    ていることを特徴とする請求項1記載の基板のめっき装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カソード部の側方にめっき液トレー
    が配置され、前記電極アーム部は、前記カソード部とめ
    っき液トレーとの間を移動自在に構成されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の基板のめっき装置。
  4. 【請求項4】 前記カソード部の側方には、前記基板保
    持部で保持された基板の被めっき面に向けて前処理液や
    洗浄液、気体等を噴射する複数のノズルが配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の基板のめっき装置。
  5. 【請求項5】 前記基板保持部は、下方の基板受渡し位
    置と、上方の前記基板の被めっき面の周縁部がカソード
    部に当接するめっき位置と、その中間の前処理・洗浄位
    置との間を昇降自在に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の基板のめっき装置。
  6. 【請求項6】 上方に向けカソードと導通させた基板の
    被めっき面の周縁部を水密的にシールし、この被めっき
    面の上方にアノードを近接させて配置して、被めっき面
    とアノードとの間の水密的にシールされた空間にめっき
    液を注入することを特徴とする基板のめっき方法。
  7. 【請求項7】 前記被めっき面とアノードとの間の空間
    に保水性材料からなるめっき液含浸部材を配置し、この
    部材にめっき液を含ませることを特徴とする請求項6記
    載の基板のめっき方法。
  8. 【請求項8】 めっき処理に先立って、前記めっき液含
    浸部材が配置された空間を減圧することを特徴とする請
    求項7記載の基板のめっき方法。
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