JP2002104048A - ハンマー付アシストグリップ - Google Patents
ハンマー付アシストグリップInfo
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- JP2002104048A JP2002104048A JP2000301752A JP2000301752A JP2002104048A JP 2002104048 A JP2002104048 A JP 2002104048A JP 2000301752 A JP2000301752 A JP 2000301752A JP 2000301752 A JP2000301752 A JP 2000301752A JP 2002104048 A JP2002104048 A JP 2002104048A
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- assist grip
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- grip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吊革として使用する場合はルーフサイドから
不用意に外れることがなく、しかも非常時には容易に取
外しが可能なハンマー付アシストグリップを提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 ハンマー付アシストグリップ1は、帯状
で中央部分が凹状に湾曲した把持部2と、把持部2の両
端に各々垂設され、配設先の車両の窓ガラスが破壊可能
なハンマー部材3a,3bと、配設先の車両のルーフサ
イド内側に埋め込み固定され、ハンマー部材3a,3b
を挿通する挿通穴17を有し、挿通穴17からハンマー
部材3a,3bが把持部2とともに離脱可能な受部材6
a,6bと、挿通穴17からハンマー部材3a,3bの
離脱を禁止する状態、及び離脱可能な状態に切換える切
換部10とを具備する。
不用意に外れることがなく、しかも非常時には容易に取
外しが可能なハンマー付アシストグリップを提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 ハンマー付アシストグリップ1は、帯状
で中央部分が凹状に湾曲した把持部2と、把持部2の両
端に各々垂設され、配設先の車両の窓ガラスが破壊可能
なハンマー部材3a,3bと、配設先の車両のルーフサ
イド内側に埋め込み固定され、ハンマー部材3a,3b
を挿通する挿通穴17を有し、挿通穴17からハンマー
部材3a,3bが把持部2とともに離脱可能な受部材6
a,6bと、挿通穴17からハンマー部材3a,3bの
離脱を禁止する状態、及び離脱可能な状態に切換える切
換部10とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンマー付アシス
トグリップに関するものであり、特に、車両などが誤っ
て河川、海などに転落した場合に、窓ガラスを破壊する
ためのハンマー付アシストグリップに関するものであ
る。
トグリップに関するものであり、特に、車両などが誤っ
て河川、海などに転落した場合に、窓ガラスを破壊する
ためのハンマー付アシストグリップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に乗車中、車両が誤っ
て、河川、海などに転落した場合には、車両が水没する
危険性があるため、乗車している人は一刻も早く車外へ
脱出する必要がある。このような事故は、年間200件
程度発生し、通常は約一分程度で、車両は水没すると言
われている。
て、河川、海などに転落した場合には、車両が水没する
危険性があるため、乗車している人は一刻も早く車外へ
脱出する必要がある。このような事故は、年間200件
程度発生し、通常は約一分程度で、車両は水没すると言
われている。
【0003】そこで、車外へ脱出する方法としては、ド
アを開けて脱出する方法、窓を開けて脱出する方法、及
び窓ガラスを破壊して脱出する方法などが考えられる。
ドアを開けて脱出する方法は、水圧によりドアが開かな
いことが多い。さらに、窓を開けて脱出する方法は、車
に装備されているパワーウインドウなどの電動手段が、
水に浸かり機能しなくなる場合がある。したがって、確
実に脱出できるのは、窓ガラスを破壊して脱出する方法
と考えられる。そのため、これらの非常時に備え、窓ガ
ラスを破壊するためのハンマーを車内に装備しておくこ
とが望ましい。
アを開けて脱出する方法、窓を開けて脱出する方法、及
び窓ガラスを破壊して脱出する方法などが考えられる。
ドアを開けて脱出する方法は、水圧によりドアが開かな
いことが多い。さらに、窓を開けて脱出する方法は、車
に装備されているパワーウインドウなどの電動手段が、
水に浸かり機能しなくなる場合がある。したがって、確
実に脱出できるのは、窓ガラスを破壊して脱出する方法
と考えられる。そのため、これらの非常時に備え、窓ガ
ラスを破壊するためのハンマーを車内に装備しておくこ
とが望ましい。
【0004】そこで、本願出願人は、下記に示すハンマ
ー付アシストグリップを先に提案した(特開平10−2
96658号公報)。これは、車両のルーフサイド内側
に埋設されたハンマー部材を両端に有するアシストグリ
ップであって、非常時に該アシストグリップをルーフサ
イドから取外し、窓ガラスを破壊するハンマーとして使
用するものである。これによれば、通常の配設状態で
は、車内の吊革として使用できるとともに、車両が誤っ
て河川などに転落し、車両内が浸水している場合は、ル
ーフサイドに取付けられているため比較的容易に発見で
き、ハンマー付アシストグリップを用いて窓ガラスを破
壊し、速やかに車外へ脱出することができる。
ー付アシストグリップを先に提案した(特開平10−2
96658号公報)。これは、車両のルーフサイド内側
に埋設されたハンマー部材を両端に有するアシストグリ
ップであって、非常時に該アシストグリップをルーフサ
イドから取外し、窓ガラスを破壊するハンマーとして使
用するものである。これによれば、通常の配設状態で
は、車内の吊革として使用できるとともに、車両が誤っ
て河川などに転落し、車両内が浸水している場合は、ル
ーフサイドに取付けられているため比較的容易に発見で
き、ハンマー付アシストグリップを用いて窓ガラスを破
壊し、速やかに車外へ脱出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ハンマー付アシストグリップでは、把持部の両端に設け
られたハンマー部材を挿通穴に挿通させ、この挿通状態
をベアリング及びバネの弾性力を利用して、ルーフサイ
ドに支持していた。したがって、通常の吊革として使用
する場合に、バネの弾性力よりも強い外力が加わると、
ルーフサイドから外れてしまう恐れがあった。一方、バ
ネの弾性力が強すぎると、非常時にルーフサイドから容
易に取外すことができないことがあった。
ハンマー付アシストグリップでは、把持部の両端に設け
られたハンマー部材を挿通穴に挿通させ、この挿通状態
をベアリング及びバネの弾性力を利用して、ルーフサイ
ドに支持していた。したがって、通常の吊革として使用
する場合に、バネの弾性力よりも強い外力が加わると、
ルーフサイドから外れてしまう恐れがあった。一方、バ
ネの弾性力が強すぎると、非常時にルーフサイドから容
易に取外すことができないことがあった。
【0006】そこで本発明は、上記実情に鑑み、吊革と
して使用する場合はルーフサイドから不用意に外れるこ
とがなく、しかも非常時には容易に取外しが可能なハン
マー付アシストグリップの提供を課題とするものであ
る。
して使用する場合はルーフサイドから不用意に外れるこ
とがなく、しかも非常時には容易に取外しが可能なハン
マー付アシストグリップの提供を課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明にかかるハンマー付アシストグリッ
プは、帯状で中央部分が凹状に湾曲した把持部と、前記
把持部の両端に各々垂設され、配設先の車両の窓ガラス
が破壊可能なハンマー部材と、配設先の車両のルーフサ
イド内側に埋め込み固定され、前記ハンマー部材を挿通
する挿通穴を有し、前記挿通穴から前記ハンマー部材が
前記把持部とともに離脱可能な受部材と、前記挿通穴か
ら前記ハンマー部材の離脱を禁止する状態、及び離脱可
能な状態に切換える切換手段とを具備するものである。
め、請求項1の発明にかかるハンマー付アシストグリッ
プは、帯状で中央部分が凹状に湾曲した把持部と、前記
把持部の両端に各々垂設され、配設先の車両の窓ガラス
が破壊可能なハンマー部材と、配設先の車両のルーフサ
イド内側に埋め込み固定され、前記ハンマー部材を挿通
する挿通穴を有し、前記挿通穴から前記ハンマー部材が
前記把持部とともに離脱可能な受部材と、前記挿通穴か
ら前記ハンマー部材の離脱を禁止する状態、及び離脱可
能な状態に切換える切換手段とを具備するものである。
【0008】ここで、ハンマー付アシストグリップのハ
ンマー部材の材質には、鉄、ステンレスなどの金属のほ
かに、セラミックや硬質樹脂などでもよく、配設される
車両の窓ガラスなどが破壊可能なものであればよい。さ
らに、ハンマー部材の形状は、円柱を始め、四角柱など
の多角柱でもよい。
ンマー部材の材質には、鉄、ステンレスなどの金属のほ
かに、セラミックや硬質樹脂などでもよく、配設される
車両の窓ガラスなどが破壊可能なものであればよい。さ
らに、ハンマー部材の形状は、円柱を始め、四角柱など
の多角柱でもよい。
【0009】したがって、請求項1の発明のハンマー付
アシストグリップによれば、切換手段によりハンマー部
材の離脱を禁止する状態と離脱を可能にする状態に任意
に切換えることが可能となる。すなわち、離脱を禁止す
る状態にあるときは、把持部を握って強い外力が加って
も、ハンマー部材はルーフサイドから離脱しない。した
がって、通常の吊革としての使用が可能となる。一方、
離脱可能な状態にあるときは、ハンマー部材は配設先の
車両のルーフサイドから離脱される。そして、把持部を
握ってハンマー部材をフロントガラス、サイドガラス、
リアガラスなどのガラス部分に向けて殴打すれば、殴打
したガラス部分が破壊される。
アシストグリップによれば、切換手段によりハンマー部
材の離脱を禁止する状態と離脱を可能にする状態に任意
に切換えることが可能となる。すなわち、離脱を禁止す
る状態にあるときは、把持部を握って強い外力が加って
も、ハンマー部材はルーフサイドから離脱しない。した
がって、通常の吊革としての使用が可能となる。一方、
離脱可能な状態にあるときは、ハンマー部材は配設先の
車両のルーフサイドから離脱される。そして、把持部を
握ってハンマー部材をフロントガラス、サイドガラス、
リアガラスなどのガラス部分に向けて殴打すれば、殴打
したガラス部分が破壊される。
【0010】請求項2の発明にかかるハンマー付アシス
トグリップは、請求項1に記載のハンマー付アシストグ
リップにおいて、前記切換手段は、少なくとも一方の前
記ハンマー部材の側面に穿設された鍵穴部と、少なくと
も一方の前記受部材の側面に穿設された孔部と、前記孔
部を通って、前記鍵穴部に挿入可能な鍵部を有し、前記
鍵穴部に前記鍵部が挿入した挿入位置、及び挿入しない
解除位置の間でスライド移動するスライド部材と、前記
スライド部材に垂設された操作部とを有するものであ
る。
トグリップは、請求項1に記載のハンマー付アシストグ
リップにおいて、前記切換手段は、少なくとも一方の前
記ハンマー部材の側面に穿設された鍵穴部と、少なくと
も一方の前記受部材の側面に穿設された孔部と、前記孔
部を通って、前記鍵穴部に挿入可能な鍵部を有し、前記
鍵穴部に前記鍵部が挿入した挿入位置、及び挿入しない
解除位置の間でスライド移動するスライド部材と、前記
スライド部材に垂設された操作部とを有するものであ
る。
【0011】したがって、請求項2の発明のハンマー付
アシストグリップによれば、請求項1の発明のハンマー
付アシストグリップの作用に加え、離脱を禁止する場合
には、受部材の孔部を貫通してハンマー部材の鍵穴部
に、スライド部材に設けられた鍵部を挿入する。鍵穴部
は、ハンマー部材の挿通方向に対して、垂直方向に穿設
されているため、挿通方向と逆方向に外力を加えても、
鍵部が離脱を阻止し、ハンマー部材がルーフサイドから
引抜かれない。一方、離脱させる場合には、スライド部
材に垂設された操作部を操作し、スライド部材を挿入位
置から解除位置へスライド移動させる。これにより、ハ
ンマー部材をルーフサイドから離脱させることが可能と
なる。
アシストグリップによれば、請求項1の発明のハンマー
付アシストグリップの作用に加え、離脱を禁止する場合
には、受部材の孔部を貫通してハンマー部材の鍵穴部
に、スライド部材に設けられた鍵部を挿入する。鍵穴部
は、ハンマー部材の挿通方向に対して、垂直方向に穿設
されているため、挿通方向と逆方向に外力を加えても、
鍵部が離脱を阻止し、ハンマー部材がルーフサイドから
引抜かれない。一方、離脱させる場合には、スライド部
材に垂設された操作部を操作し、スライド部材を挿入位
置から解除位置へスライド移動させる。これにより、ハ
ンマー部材をルーフサイドから離脱させることが可能と
なる。
【0012】請求項3の発明にかかるハンマー付アシス
トグリップは、請求項2のハンマー付アシストグリップ
において、前記切換手段は、車両のルーフサイド内側に
埋設され、前記ルーフサイドの壁面に、前記操作部が移
動可能な大きさの開口部を有し、前記操作部の先端が、
前記開口部から突出しているものである。
トグリップは、請求項2のハンマー付アシストグリップ
において、前記切換手段は、車両のルーフサイド内側に
埋設され、前記ルーフサイドの壁面に、前記操作部が移
動可能な大きさの開口部を有し、前記操作部の先端が、
前記開口部から突出しているものである。
【0013】したがって、請求項3の発明のハンマー付
アシストグリップによれば、請求項2の発明のハンマー
付アシストグリップの作用に加え、切換手段がルーフサ
イド内側に埋設されていることから、切換手段は直接、
車両内から視認されない。そのため、車内の美観を損な
わない。さらに、操作部の先端が開口部から突出してい
ることから、操作部をつまみやすく、切換の操作が行い
やすい。
アシストグリップによれば、請求項2の発明のハンマー
付アシストグリップの作用に加え、切換手段がルーフサ
イド内側に埋設されていることから、切換手段は直接、
車両内から視認されない。そのため、車内の美観を損な
わない。さらに、操作部の先端が開口部から突出してい
ることから、操作部をつまみやすく、切換の操作が行い
やすい。
【0014】請求項4の発明にかかるハンマー付アシス
トグリップは、請求項2または請求項3に記載のハンマ
ー付アシストグリップにおいて、前記スライド部材を、
前記挿入位置に保持する係止手段をさらに有するもので
ある。
トグリップは、請求項2または請求項3に記載のハンマ
ー付アシストグリップにおいて、前記スライド部材を、
前記挿入位置に保持する係止手段をさらに有するもので
ある。
【0015】したがって、請求項4の発明のハンマー付
アシストグリップによれば、請求項2または請求項3の
発明のハンマー付アシストグリップの作用に加え、スラ
イド部材が挿入位置において係止され、挿入位置から解
除位置に自然に変位し難くなる。つまりルーフサイドか
らハンマー部材の離脱を禁止する状態が保たれる。
アシストグリップによれば、請求項2または請求項3の
発明のハンマー付アシストグリップの作用に加え、スラ
イド部材が挿入位置において係止され、挿入位置から解
除位置に自然に変位し難くなる。つまりルーフサイドか
らハンマー部材の離脱を禁止する状態が保たれる。
【0016】請求項5の発明にかかるハンマー付アシス
トグリップは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
記載のハンマー付アシストグリップにおいて、前記ハン
マー部材は、先端に突起部を備え、前記突起部はタング
ステン化合物で形成されているものである。
トグリップは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
記載のハンマー付アシストグリップにおいて、前記ハン
マー部材は、先端に突起部を備え、前記突起部はタング
ステン化合物で形成されているものである。
【0017】ここで、タングステン化合物とは、タング
ステン(原子番号74番、原子量183.85)の金属
元素と硼素、炭素、塩素、酸素などが化合した化合物で
ある。タングステン化合物には、引張強度、硬度、弾性
などの機械的特性、耐腐食性などの化学的特性、耐熱性
などに優れたものが多く、特に炭化タングステンは、ダ
イアモンドに次ぐ硬度を有する材料として知られてい
る。そのため、超硬工具材料などに用いられていること
が多い。さらに、タングステンは、他の金属元素ととも
にタングステン合金を形成することが可能であり、例え
ば炭化タングステンーコバルト合金は、特に硬度や耐摩
耗性などの機械的特性に優れた性質を有している。
ステン(原子番号74番、原子量183.85)の金属
元素と硼素、炭素、塩素、酸素などが化合した化合物で
ある。タングステン化合物には、引張強度、硬度、弾性
などの機械的特性、耐腐食性などの化学的特性、耐熱性
などに優れたものが多く、特に炭化タングステンは、ダ
イアモンドに次ぐ硬度を有する材料として知られてい
る。そのため、超硬工具材料などに用いられていること
が多い。さらに、タングステンは、他の金属元素ととも
にタングステン合金を形成することが可能であり、例え
ば炭化タングステンーコバルト合金は、特に硬度や耐摩
耗性などの機械的特性に優れた性質を有している。
【0018】したがって、請求項5の発明のハンマー付
アシストグリップによれば、請求項1乃至請求項4のい
ずれか一つの発明のハンマー付アシストグリップの作用
に加え、ハンマー部材の先端にタングステン化合物で形
成された突起部を備えているため、殴打の際に、突起部
に力が集中するとともに、高硬度のタングステン化合物
で形成されていることから、ガラス部分の破壊が容易に
行える。
アシストグリップによれば、請求項1乃至請求項4のい
ずれか一つの発明のハンマー付アシストグリップの作用
に加え、ハンマー部材の先端にタングステン化合物で形
成された突起部を備えているため、殴打の際に、突起部
に力が集中するとともに、高硬度のタングステン化合物
で形成されていることから、ガラス部分の破壊が容易に
行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態であ
るハンマー付アシストグリップについて図1乃至図5に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるハ
ンマー付アシストグリップを示す斜視図であり、図2は
切換部の拡大斜視図であり、図3乃至図5はハンマー付
アシストグリップの断面図である。
るハンマー付アシストグリップについて図1乃至図5に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるハ
ンマー付アシストグリップを示す斜視図であり、図2は
切換部の拡大斜視図であり、図3乃至図5はハンマー付
アシストグリップの断面図である。
【0020】本発明の第一実施形態であるハンマー付ア
シストグリップ1は、図1乃至図5に示すように、把持
部2と、把持部2の両端にそれぞれ垂設されたハンマー
部材3a,3bと、車両のルーフサイド4内側の壁内部
5に埋設された2つの受部材6a,6bとを備えてい
る。ここで、ハンマー部材3a,3bは、断面が四角形
の略直方体形状を呈し、ハンマー部材3a,3bと把持
部2とはネジによって固定されている(図示しない)。
さらに、一方の受部材6aの近傍の壁面7には開口部8
が形成され、開口部8から先端を突出したつまみ9を有
する切換部10が壁内部5に埋設されている。したがっ
て、切換部10は、つまみ9及び開口部8が壁面7に露
出し、その他の部分は車両内からは視認されない。尚、
把持部2は、通常の自動車に設けられた吊革と同様の形
状を呈し、合成樹脂などから成型されている。また、ハ
ンマー部材3a,3b及び受部材6a,6bは金属材料
により形成されている。
シストグリップ1は、図1乃至図5に示すように、把持
部2と、把持部2の両端にそれぞれ垂設されたハンマー
部材3a,3bと、車両のルーフサイド4内側の壁内部
5に埋設された2つの受部材6a,6bとを備えてい
る。ここで、ハンマー部材3a,3bは、断面が四角形
の略直方体形状を呈し、ハンマー部材3a,3bと把持
部2とはネジによって固定されている(図示しない)。
さらに、一方の受部材6aの近傍の壁面7には開口部8
が形成され、開口部8から先端を突出したつまみ9を有
する切換部10が壁内部5に埋設されている。したがっ
て、切換部10は、つまみ9及び開口部8が壁面7に露
出し、その他の部分は車両内からは視認されない。尚、
把持部2は、通常の自動車に設けられた吊革と同様の形
状を呈し、合成樹脂などから成型されている。また、ハ
ンマー部材3a,3b及び受部材6a,6bは金属材料
により形成されている。
【0021】さらに、詳細な説明をすると、一方のハン
マー部材3aの側面には、側面に対して垂直に鍵穴部1
1が穿設されている。他方のハンマー部材3bの側面に
は、図5に示すように、内部より側方へと開口するベア
リング収容部12が形成されており、ベアリング収容部
12内には、内部より外方向に向かって、バネ13、ベ
アリング14が順に介装されている。ベアリング14は
球状をしているとともに、外方向に向かってバネ13に
よって付勢されており、一部分が外部に突出している。
尚、ベアリング収容部12の入口は、ベアリング14の
直径より小さくなっており、ベアリング14がベアリン
グ収容部12から抜けることはない。
マー部材3aの側面には、側面に対して垂直に鍵穴部1
1が穿設されている。他方のハンマー部材3bの側面に
は、図5に示すように、内部より側方へと開口するベア
リング収容部12が形成されており、ベアリング収容部
12内には、内部より外方向に向かって、バネ13、ベ
アリング14が順に介装されている。ベアリング14は
球状をしているとともに、外方向に向かってバネ13に
よって付勢されており、一部分が外部に突出している。
尚、ベアリング収容部12の入口は、ベアリング14の
直径より小さくなっており、ベアリング14がベアリン
グ収容部12から抜けることはない。
【0022】さらに、受部材6a,6bは、略円柱状を
したソケット部15と、ソケット部15の一端近傍の外
周方向に放射状に広がり形成されたフランジ部16とか
ら構成されている。ソケット部15の中央には、ハンマ
ー部材3a,3bの断面形状に合わせて、四角形の形状
を呈した挿通穴17が形成されている。挿通穴17はフ
ランジ部16が形成されている端部より穿設され、挿通
穴17の深さはハンマー部材3a,3bの長さよりも若
干長くなっている。したがって、挿通穴17内にハンマ
ー部材3a,3bを挿通し、ハンマー部材3a,3b全
体を収容することができる。さらに、フランジ部16に
は、二つの留孔18が厚さ方向に対して穿設されてお
り、固定ネジ19によってルーフサイド5内側に埋設し
て固定されている。
したソケット部15と、ソケット部15の一端近傍の外
周方向に放射状に広がり形成されたフランジ部16とか
ら構成されている。ソケット部15の中央には、ハンマ
ー部材3a,3bの断面形状に合わせて、四角形の形状
を呈した挿通穴17が形成されている。挿通穴17はフ
ランジ部16が形成されている端部より穿設され、挿通
穴17の深さはハンマー部材3a,3bの長さよりも若
干長くなっている。したがって、挿通穴17内にハンマ
ー部材3a,3bを挿通し、ハンマー部材3a,3b全
体を収容することができる。さらに、フランジ部16に
は、二つの留孔18が厚さ方向に対して穿設されてお
り、固定ネジ19によってルーフサイド5内側に埋設し
て固定されている。
【0023】一方の受部材6aには、ソケット部15の
側面を貫通し、挿通穴17に到達する孔部20が穿設さ
れており、受部材6aにハンマー部材3aが挿通された
状態にあるとき、受部材6aの孔部20の位置は、ハン
マー部材3aの鍵穴部11と合致する。他方の受部材6
bには、ソケット部15の挿通穴17の内側面に凹部2
1が形成されており、受部材6bにハンマー部材3bが
挿通された状態にあるとき、受部材6bの凹部21の位
置は、ハンマー部材3bのベアリング14の外部への突
出部分と合致する。
側面を貫通し、挿通穴17に到達する孔部20が穿設さ
れており、受部材6aにハンマー部材3aが挿通された
状態にあるとき、受部材6aの孔部20の位置は、ハン
マー部材3aの鍵穴部11と合致する。他方の受部材6
bには、ソケット部15の挿通穴17の内側面に凹部2
1が形成されており、受部材6bにハンマー部材3bが
挿通された状態にあるとき、受部材6bの凹部21の位
置は、ハンマー部材3bのベアリング14の外部への突
出部分と合致する。
【0024】また、切換部10は、受部材6a近傍のル
ーフサイド4の壁面7に形成された開口部8の奥側に埋
設されており、一端に略丸棒状の鍵部22を有するスラ
イド部材23と、スライド部材23に垂設され、開口部
8から先端をわずかに突出したつまみ9とを備えてい
る。さらに、スライド部材23の背面24にはスライド
溝25が形成され、一方、スライド部材23の背面24
に対向する壁内面26には、スライド部材23を壁面7
に沿って略平行にスライド移動させるためのレール部材
27が設けられている。ここで切換部10は、本発明の
切換手段に相当する。
ーフサイド4の壁面7に形成された開口部8の奥側に埋
設されており、一端に略丸棒状の鍵部22を有するスラ
イド部材23と、スライド部材23に垂設され、開口部
8から先端をわずかに突出したつまみ9とを備えてい
る。さらに、スライド部材23の背面24にはスライド
溝25が形成され、一方、スライド部材23の背面24
に対向する壁内面26には、スライド部材23を壁面7
に沿って略平行にスライド移動させるためのレール部材
27が設けられている。ここで切換部10は、本発明の
切換手段に相当する。
【0025】さらに、スライド部材23の背面24に
は、スライド部材23を鍵部22と鍵穴部11とが嵌合
する嵌合位置Aに保持するための係止部28が設けられ
ている。また、これに対応して壁内面26には係受部2
9が形成されている。したがって、係止部28及び係受
部29が係合することによって、スライド部材23のス
ライド移動が制限される。ここで、スライド部材23
は、弾性を有する樹脂で形成されている。そのため、つ
まみ9によって、スライド部材23を強く解除位置B方
向に、スライド移動させることによって、スライド部材
23は弾性変形し、係止部28は係受部29を乗り越え
ることができる。したがって、係合が解かれ、スライド
部材23は解除位置Bにスライド移動することができ
る。
は、スライド部材23を鍵部22と鍵穴部11とが嵌合
する嵌合位置Aに保持するための係止部28が設けられ
ている。また、これに対応して壁内面26には係受部2
9が形成されている。したがって、係止部28及び係受
部29が係合することによって、スライド部材23のス
ライド移動が制限される。ここで、スライド部材23
は、弾性を有する樹脂で形成されている。そのため、つ
まみ9によって、スライド部材23を強く解除位置B方
向に、スライド移動させることによって、スライド部材
23は弾性変形し、係止部28は係受部29を乗り越え
ることができる。したがって、係合が解かれ、スライド
部材23は解除位置Bにスライド移動することができ
る。
【0026】ここで、切換部10が本発明の切換手段に
相当し、係止部28及び係受部29が本発明の係止手段
に相当し、嵌合位置Aが挿入位置に相当する。また、つ
まみ9が本発明の操作部に相当する。
相当し、係止部28及び係受部29が本発明の係止手段
に相当し、嵌合位置Aが挿入位置に相当する。また、つ
まみ9が本発明の操作部に相当する。
【0027】スライド部材23は、レール部材27及び
スライド溝25によって、鍵部22及び鍵穴部11が嵌
合する嵌合位置Aと、嵌合しない解除位置Bの間でスラ
イド移動することができる。ここで、スライド部材23
が嵌合位置Aにある場合は、鍵部22が、受部材6aの
孔部20を貫通してハンマー部材3aの鍵穴部11に嵌
合した状態にある。したがって、鍵部22によって、ハ
ンマー部材3aが挿通穴17から離脱することが禁止さ
れる。そのため、通常の配設時に吊革として使用する場
合に、ハンマー部材3aの挿通方向と逆方向、すなわち
引張る方向に強い力が加わってもハンマー部材3aがル
ーフサイド4から外れることがない。一方、スライド部
材23が解除位置Bに有る場合は、鍵穴部11と鍵部2
2とが嵌合しないため、ハンマー部材3aをルーフサイ
ド4から容易に引抜くことができる。
スライド溝25によって、鍵部22及び鍵穴部11が嵌
合する嵌合位置Aと、嵌合しない解除位置Bの間でスラ
イド移動することができる。ここで、スライド部材23
が嵌合位置Aにある場合は、鍵部22が、受部材6aの
孔部20を貫通してハンマー部材3aの鍵穴部11に嵌
合した状態にある。したがって、鍵部22によって、ハ
ンマー部材3aが挿通穴17から離脱することが禁止さ
れる。そのため、通常の配設時に吊革として使用する場
合に、ハンマー部材3aの挿通方向と逆方向、すなわち
引張る方向に強い力が加わってもハンマー部材3aがル
ーフサイド4から外れることがない。一方、スライド部
材23が解除位置Bに有る場合は、鍵穴部11と鍵部2
2とが嵌合しないため、ハンマー部材3aをルーフサイ
ド4から容易に引抜くことができる。
【0028】加えて、受部材6bに挿通されたハンマー
部材3bは、バネ13によって内側から外方向に付勢さ
れたベアリング14と、受部材6bの凹部21とによっ
て挿通状態に保持されている。したがって、自重や振動
などの外力によって、容易にルーフサイド5から離脱す
ることがない。
部材3bは、バネ13によって内側から外方向に付勢さ
れたベアリング14と、受部材6bの凹部21とによっ
て挿通状態に保持されている。したがって、自重や振動
などの外力によって、容易にルーフサイド5から離脱す
ることがない。
【0029】次に、第一実施形態のハンマー付アシスト
グリップ1の使用方法について説明する。通常の配設状
態では、スライド部材23は嵌合位置Aにある。この状
態では、ハンマー部材3aの鍵穴部11と鍵部22とが
嵌合した状態にあるため、ハンマー部材3aが挿通穴1
7から抜けることがない。したがって、把持部2を握
り、挿通方向と逆方向に強い力を加えても、引抜きが起
こることがなく、吊革として使用することができる。加
えて、係止部28及び係受部29が係合することによっ
て、スライド部材23が嵌合位置Aに保持され、嵌合状
態が維持される。したがって、車両走行中の振動などの
外力によって、不随意にスライド部材23が解除位置B
にスライド移動することがない。
グリップ1の使用方法について説明する。通常の配設状
態では、スライド部材23は嵌合位置Aにある。この状
態では、ハンマー部材3aの鍵穴部11と鍵部22とが
嵌合した状態にあるため、ハンマー部材3aが挿通穴1
7から抜けることがない。したがって、把持部2を握
り、挿通方向と逆方向に強い力を加えても、引抜きが起
こることがなく、吊革として使用することができる。加
えて、係止部28及び係受部29が係合することによっ
て、スライド部材23が嵌合位置Aに保持され、嵌合状
態が維持される。したがって、車両走行中の振動などの
外力によって、不随意にスライド部材23が解除位置B
にスライド移動することがない。
【0030】一方、車両が河川などに落ちた非常時に
は、乗車している人は切換部10のつまみ9を操作し、
スライド部材23を解除位置Bにスライド移動させる。
この状態では、鍵部22がハンマー部材3aの鍵穴部1
1から抜ける。この状態で、把持部2を握って挿通方向
と逆方向に、引張ることにより、ハンマー部材3aが挿
通穴17から引抜かれる。一方、ハンマー部材3bは、
受部材6bに対して、ベアリング14及びバネ13によ
り外方向に付勢された状態で支持されている。したがっ
て、把持部2を握って挿通方向と逆方向に引張ることに
より、ベアリング14は、挿通穴17の内壁に接し、孔
部21に突出していた部分がベアリング収容部12に押
し戻される。そのため、ベアリング14による保持状態
が解除され、ハンマー部材3bを挿通穴17から引抜く
ことができる。
は、乗車している人は切換部10のつまみ9を操作し、
スライド部材23を解除位置Bにスライド移動させる。
この状態では、鍵部22がハンマー部材3aの鍵穴部1
1から抜ける。この状態で、把持部2を握って挿通方向
と逆方向に、引張ることにより、ハンマー部材3aが挿
通穴17から引抜かれる。一方、ハンマー部材3bは、
受部材6bに対して、ベアリング14及びバネ13によ
り外方向に付勢された状態で支持されている。したがっ
て、把持部2を握って挿通方向と逆方向に引張ることに
より、ベアリング14は、挿通穴17の内壁に接し、孔
部21に突出していた部分がベアリング収容部12に押
し戻される。そのため、ベアリング14による保持状態
が解除され、ハンマー部材3bを挿通穴17から引抜く
ことができる。
【0031】これにより、ハンマー付アシストグリップ
1をルーフサイド4から取外すことができる。その後、
取外したハンマー付アシストグリップ1のハンマー部材
3a、3bで車両のガラス部分を殴打することにより、
窓ガラスを破壊できる。したがって、水没した車両の中
にいる人は、破壊した窓ガラスの部分から脱出すること
ができる。
1をルーフサイド4から取外すことができる。その後、
取外したハンマー付アシストグリップ1のハンマー部材
3a、3bで車両のガラス部分を殴打することにより、
窓ガラスを破壊できる。したがって、水没した車両の中
にいる人は、破壊した窓ガラスの部分から脱出すること
ができる。
【0032】以上述べたように、本発明の第一実施形態
のハンマー付アシストグリップ1では、切換部10を嵌
合位置Aまたは解除位置Bに切換えることによって、ハ
ンマー部材3a,3bの離脱を禁止する状態、または離
脱を可能とする状態に任意に選択することができる。す
なわち、通常の吊革として用いる場合には、嵌合位置A
に設定すれば、把持部2に強い力が加わっても、ハンマ
ー部材3a,3bの離脱が起こらない。尚、スライド部
材23が嵌合位置Aに有る場合、ハンマー部材3aの挿
通穴17からの離脱が禁止されるとともに、ハンマー部
材3bの挿通方向に対して逆方向に力を加えることがで
きないため、受部材6bに支持されているハンマー部材
3bを引抜くことができない。
のハンマー付アシストグリップ1では、切換部10を嵌
合位置Aまたは解除位置Bに切換えることによって、ハ
ンマー部材3a,3bの離脱を禁止する状態、または離
脱を可能とする状態に任意に選択することができる。す
なわち、通常の吊革として用いる場合には、嵌合位置A
に設定すれば、把持部2に強い力が加わっても、ハンマ
ー部材3a,3bの離脱が起こらない。尚、スライド部
材23が嵌合位置Aに有る場合、ハンマー部材3aの挿
通穴17からの離脱が禁止されるとともに、ハンマー部
材3bの挿通方向に対して逆方向に力を加えることがで
きないため、受部材6bに支持されているハンマー部材
3bを引抜くことができない。
【0033】一方、河川などに転落した非常時には、つ
まみ9を操作し、スライド部材23を解除位置Bに動か
すことにより、鍵部22がハンマー部材3aの鍵穴部1
1から抜けるため、ハンマー部材3a,3bを受部材6
a,6bから容易に引抜くことができる。さらに、スラ
イド部材23の移動は、手動によって行われるために、
パワーウインドウなどの電動手段が水に浸かって機能し
なくなった場合でも、スライド移動させることができ
る。
まみ9を操作し、スライド部材23を解除位置Bに動か
すことにより、鍵部22がハンマー部材3aの鍵穴部1
1から抜けるため、ハンマー部材3a,3bを受部材6
a,6bから容易に引抜くことができる。さらに、スラ
イド部材23の移動は、手動によって行われるために、
パワーウインドウなどの電動手段が水に浸かって機能し
なくなった場合でも、スライド移動させることができ
る。
【0034】さらに、切換部10は、ルーフサイド5内
側に埋設されており、つまみ9及び開口部8だけが車両
内から視認できる状態にある。また、つまみ9及び開口
部8も、把持部2によって、視野が遮られるため、車内
でそれほど目立つことがない。したがって、従来の車内
の雰囲気と変わらない印象を与え、車内の美観を損なう
ことがない。
側に埋設されており、つまみ9及び開口部8だけが車両
内から視認できる状態にある。また、つまみ9及び開口
部8も、把持部2によって、視野が遮られるため、車内
でそれほど目立つことがない。したがって、従来の車内
の雰囲気と変わらない印象を与え、車内の美観を損なう
ことがない。
【0035】次に、本発明の第二実施形態のハンマー付
アシストグリップ30について図6に基づいて説明す
る。図6は、第二実施形態のハンマー付アシストグリッ
プ30を示す斜視図である。尚、第二実施形態のハンマ
ー付アシストグリップ30において、第一実施形態のハ
ンマー付アシストグリップ1と同様の構成を示すもの
は、同一番号を付し、詳細な説明を省略する。
アシストグリップ30について図6に基づいて説明す
る。図6は、第二実施形態のハンマー付アシストグリッ
プ30を示す斜視図である。尚、第二実施形態のハンマ
ー付アシストグリップ30において、第一実施形態のハ
ンマー付アシストグリップ1と同様の構成を示すもの
は、同一番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0036】図6に示すように、第二実施形態のハンマ
ー付アシストグリップ30は、第一実施形態のハンマー
付アシストグリップ1の構成に加え、ハンマー部材31
a,31bの先端にタングステン合金で形成された突起
部32をさらに備えている。ここで、突起部32は、ハ
ンマー部材31a,31bの先端に溶接によって固着さ
れている。
ー付アシストグリップ30は、第一実施形態のハンマー
付アシストグリップ1の構成に加え、ハンマー部材31
a,31bの先端にタングステン合金で形成された突起
部32をさらに備えている。ここで、突起部32は、ハ
ンマー部材31a,31bの先端に溶接によって固着さ
れている。
【0037】したがって、先端が突起部32によって突
出しているため、第二実施形態のハンマー付アシストグ
リップ30を、窓ガラスを破壊するために使用した場
合、殴打した際のガラスとハンマー部材31a,31b
との接点は、突起部32の先端に限定される。つまり、
殴打の衝撃力が一点に集中して加わるため、窓ガラスを
確実に破壊することができる。また、タングステン合金
は非常に硬い性質を有する物質であるため、窓ガラスの
破壊がより容易となる。
出しているため、第二実施形態のハンマー付アシストグ
リップ30を、窓ガラスを破壊するために使用した場
合、殴打した際のガラスとハンマー部材31a,31b
との接点は、突起部32の先端に限定される。つまり、
殴打の衝撃力が一点に集中して加わるため、窓ガラスを
確実に破壊することができる。また、タングステン合金
は非常に硬い性質を有する物質であるため、窓ガラスの
破壊がより容易となる。
【0038】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可
能である。
げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可
能である。
【0039】すなわち、上記の第一実施形態及び第二実
施形態では、切換部10を、一方の受部材6aの近傍に
埋設するものを示したが、両方の受部材6a,6bの近
傍に埋設し、ハンマー部材3a,3bの状態をともに切
換えるようにしてもよい。このようにすれば、ハンマー
付アシストグリップ1,30の離脱を確実に禁止するこ
とができるとともに、バネ13及びベアリング14な
ど、挿通状態を保持する構造が必要でないことから、非
常時に、少ない力で容易にハンマー付アシストグリップ
30を取外すことができる。さらに、図5に示したよう
に、ハンマー部材3bの先端をテーパー状にすることに
よって、受部材6bからの引抜きを容易にすることがで
きる。
施形態では、切換部10を、一方の受部材6aの近傍に
埋設するものを示したが、両方の受部材6a,6bの近
傍に埋設し、ハンマー部材3a,3bの状態をともに切
換えるようにしてもよい。このようにすれば、ハンマー
付アシストグリップ1,30の離脱を確実に禁止するこ
とができるとともに、バネ13及びベアリング14な
ど、挿通状態を保持する構造が必要でないことから、非
常時に、少ない力で容易にハンマー付アシストグリップ
30を取外すことができる。さらに、図5に示したよう
に、ハンマー部材3bの先端をテーパー状にすることに
よって、受部材6bからの引抜きを容易にすることがで
きる。
【0040】さらに、車両に配設する二つの受部材6
a,6bの間隔や挿通穴17の大きさ及び形状などの規
格を統一化することによって、一つのハンマー付アシス
トグリップ1,30を、メーカーや車種に依存しないで
複数の車両に共通して利用することができる。すなわ
ち、小型車や中型車などの普通乗用車に限らず、トラッ
クなどの大型車にも同じハンマー付アシストグリップ
1,30を利用することもできる。また、車の買換えを
した場合、古い車のルーフサイド4から取外したハンマ
ー付アシストグリップ1,30を新しい車のルーフサイ
ド4に取付けることができる。そのため、ハンマー付ア
シストグリップ1,30の再利用が可能であり、資源が
無駄にならない。
a,6bの間隔や挿通穴17の大きさ及び形状などの規
格を統一化することによって、一つのハンマー付アシス
トグリップ1,30を、メーカーや車種に依存しないで
複数の車両に共通して利用することができる。すなわ
ち、小型車や中型車などの普通乗用車に限らず、トラッ
クなどの大型車にも同じハンマー付アシストグリップ
1,30を利用することもできる。また、車の買換えを
した場合、古い車のルーフサイド4から取外したハンマ
ー付アシストグリップ1,30を新しい車のルーフサイ
ド4に取付けることができる。そのため、ハンマー付ア
シストグリップ1,30の再利用が可能であり、資源が
無駄にならない。
【0041】さらに、本発明のハンマー付アシストグリ
ップ1,30は、鉄道の客車や船舶の船室などに取付け
ることもできる。この場合には、列車の脱線事故によっ
て客車内に、または船舶が沈没し、船室内に閉じこめら
れたりした場合でも、窓ガラスを破壊して脱出すること
ができる。
ップ1,30は、鉄道の客車や船舶の船室などに取付け
ることもできる。この場合には、列車の脱線事故によっ
て客車内に、または船舶が沈没し、船室内に閉じこめら
れたりした場合でも、窓ガラスを破壊して脱出すること
ができる。
【0042】また、ハンマー付アシストグリップ1,3
0を使用しない場合には、ルーフサイド4から取外して
おくことができる。この場合、受部材6a,6bの挿通
穴17には、図4に示したように、ハンマー部材3a,
3bの代わりに、挿通穴17に挿通可能な樹脂製などの
キャップ33を取付け、挿通穴17を塞ぐことができ
る。これにより、車内から挿通穴17が見えなくなる。
さらに、キャップ33の色を、車内の内装の色と合わ
せ、キャップ33を目立たなくしてもよい。
0を使用しない場合には、ルーフサイド4から取外して
おくことができる。この場合、受部材6a,6bの挿通
穴17には、図4に示したように、ハンマー部材3a,
3bの代わりに、挿通穴17に挿通可能な樹脂製などの
キャップ33を取付け、挿通穴17を塞ぐことができ
る。これにより、車内から挿通穴17が見えなくなる。
さらに、キャップ33の色を、車内の内装の色と合わ
せ、キャップ33を目立たなくしてもよい。
【0043】加えて、把持部2は、配設する車両の内装
にあわせたデザインや材質のものを用いることができ
る。すなわち、高級車などに取付ける場合は、把持部2
を革張りにして、高級感を与えたり、業務用の自動車に
取付ける場合は、樹脂材をそのまま利用して、簡素にす
ることもできる。これにより、車内の雰囲気を壊さない
ようにしたり、製造コストを安価にすることができる。
にあわせたデザインや材質のものを用いることができ
る。すなわち、高級車などに取付ける場合は、把持部2
を革張りにして、高級感を与えたり、業務用の自動車に
取付ける場合は、樹脂材をそのまま利用して、簡素にす
ることもできる。これにより、車内の雰囲気を壊さない
ようにしたり、製造コストを安価にすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のハンマ
ー付アシストグリップは、通常の吊革として使用する場
合、把持部に強い外力が加わっても、ハンマー部材がル
ーフサイドから離脱しないため安心して使用することが
できる。一方、非常時には、切換手段を操作することに
よって、ルーフサイドから容易に取外すことができるた
め、非常事態に対して速やかに対処できる。
ー付アシストグリップは、通常の吊革として使用する場
合、把持部に強い外力が加わっても、ハンマー部材がル
ーフサイドから離脱しないため安心して使用することが
できる。一方、非常時には、切換手段を操作することに
よって、ルーフサイドから容易に取外すことができるた
め、非常事態に対して速やかに対処できる。
【0045】請求項2の発明のハンマー付アシストグリ
ップは、請求項1の発明のハンマー付アシストグリップ
の効果に加え、操作部によってスライド部材をスライド
移動させるという、極めて簡単な操作で、ハンマー部材
の離脱を禁止する状態と解除する状態とに切換えること
ができる。したがって、高齢者や子供であってもハンマ
ー部材を離脱させることができる。さらに、電動手段を
有しないために、車両が水没した場合でも、スライド部
材を解除位置にスライド移動させることができ、安全性
を高めることができる。
ップは、請求項1の発明のハンマー付アシストグリップ
の効果に加え、操作部によってスライド部材をスライド
移動させるという、極めて簡単な操作で、ハンマー部材
の離脱を禁止する状態と解除する状態とに切換えること
ができる。したがって、高齢者や子供であってもハンマ
ー部材を離脱させることができる。さらに、電動手段を
有しないために、車両が水没した場合でも、スライド部
材を解除位置にスライド移動させることができ、安全性
を高めることができる。
【0046】請求項3の発明のハンマー付アシストグリ
ップは、請求項1または請求項2の発明のハンマー付ア
シストグリップの効果に加え、切換手段が目立たないた
め、車両内の雰囲気や美観を損ねることがない。さら
に、操作部の先端がルーフサイドの壁面より突出してい
るため、操作部をつまみやすく、操作が楽に行える。
ップは、請求項1または請求項2の発明のハンマー付ア
シストグリップの効果に加え、切換手段が目立たないた
め、車両内の雰囲気や美観を損ねることがない。さら
に、操作部の先端がルーフサイドの壁面より突出してい
るため、操作部をつまみやすく、操作が楽に行える。
【0047】請求項4の発明のハンマー付アシストグリ
ップは、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の
ハンマー付アシストグリップの効果に加え、係止手段に
よりスライド部材を挿入位置に保つことができる。した
がって、離脱を禁止する状態が不随意に解除されないた
め、吊革として使用する際の安心感が一層高くなる。
ップは、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の
ハンマー付アシストグリップの効果に加え、係止手段に
よりスライド部材を挿入位置に保つことができる。した
がって、離脱を禁止する状態が不随意に解除されないた
め、吊革として使用する際の安心感が一層高くなる。
【0048】請求項5の発明のハンマー付アシストグリ
ップは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の
ハンマー付アシストグリップの効果に加え、タングステ
ン化合物で形成された突起部を有することから、殴打の
際の衝撃が一点に集中するとともに、高硬度のタングス
テン化合物によって、小さい力でも容易に窓ガラスを破
壊することができる。
ップは、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の
ハンマー付アシストグリップの効果に加え、タングステ
ン化合物で形成された突起部を有することから、殴打の
際の衝撃が一点に集中するとともに、高硬度のタングス
テン化合物によって、小さい力でも容易に窓ガラスを破
壊することができる。
【図1】本発明の第一実施形態であるハンマー付アシス
トグリップを示す斜視図である。
トグリップを示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態であるハンマー付アシス
トグリップの切換部を示す拡大斜視図である。
トグリップの切換部を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態であるハンマー付アシス
トグリップを示す断面図である。
トグリップを示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態であるハンマー付アシス
トグリップを示す断面図である。
トグリップを示す断面図である。
【図5】本発明の第一実施形態であるハンマー付アシス
トグリップを示す断面図である。
トグリップを示す断面図である。
【図6】本発明の第二実施形態であるハンマー付アシス
トグリップを示す斜視図である。
トグリップを示す斜視図である。
1,30 ハンマー付アシストグリップ 2 把持部 3a,3b,31a,31b ハンマー部材 4 ルーフサイド 6a,6b 受部材 7 壁面 8 開口部 9 つまみ(操作部) 10 切換部(切換手段) 11 鍵穴部 20 孔部 22 鍵部 23 スライド部材 28 係止部(係止手段) 29 係受部(係止手段) 32 突起部 A 嵌合位置(挿入位置) B 解除位置
Claims (5)
- 【請求項1】 帯状で中央部分が凹状に湾曲した把持部
と、 前記把持部の両端に各々垂設され、配設先の車両の窓ガ
ラスが破壊可能なハンマー部材と、 配設先の車両のルーフサイド内側に埋め込み固定され、
前記ハンマー部材を挿通する挿通穴を有し、前記挿通穴
から前記ハンマー部材が前記把持部とともに離脱可能な
受部材と、 前記挿通穴から前記ハンマー部材の離脱を禁止する状
態、及び離脱可能な状態に切換える切換手段とを具備す
ることを特徴とするハンマー付アシストグリップ。 - 【請求項2】 前記切換手段は、 少なくとも一方の前記ハンマー部材の側面に穿設された
鍵穴部と、 少なくとも一方の前記受部材の側面に穿設された孔部
と、 前記孔部を通って、前記鍵穴部に挿入可能な鍵部を有
し、前記鍵穴部に前記鍵部が挿入する挿入位置、及び挿
入しない解除位置の間でスライド移動するスライド部材
と、 前記スライド部材に垂設された操作部とを有することを
特徴とする請求項1に記載のハンマー付アシストグリッ
プ。 - 【請求項3】 前記切換手段は、 車両のルーフサイド内側に埋設され、 前記ルーフサイドの壁面に、前記操作部が移動可能な大
きさの開口部を有し、 前記操作部の先端が、前記開口部から突出していること
を特徴とする請求項2に記載のハンマー付アシストグリ
ップ。 - 【請求項4】 前記スライド部材を、前記挿入位置で保
持する係止手段をさらに有することを特徴とする請求項
2または請求項3に記載のハンマー付アシストグリッ
プ。 - 【請求項5】 前記ハンマー部材は、先端に突起部を備
え、前記突起部はタングステン化合物で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つ
に記載のハンマー付アシストグリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000301752A JP2002104048A (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | ハンマー付アシストグリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000301752A JP2002104048A (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | ハンマー付アシストグリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002104048A true JP2002104048A (ja) | 2002-04-09 |
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