JP2002101732A - コンバインの刈取り穀稈搬送構造 - Google Patents

コンバインの刈取り穀稈搬送構造

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JP2002101732A
JP2002101732A JP2000294447A JP2000294447A JP2002101732A JP 2002101732 A JP2002101732 A JP 2002101732A JP 2000294447 A JP2000294447 A JP 2000294447A JP 2000294447 A JP2000294447 A JP 2000294447A JP 2002101732 A JP2002101732 A JP 2002101732A
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transport
transporting
locking
area
grain culm
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JP2000294447A
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English (en)
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Ichiro Maeda
一郎 前田
Kazuaki Matsubara
一晃 松原
Yoshihide Kanai
芳秀 金井
Tatsuya Kanemitsu
達也 金光
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合流させてからの係止搬送作用域が十分に備
えられているものでありながら、第1合流用搬送経路と
第2合流搬送経路との合流部分では、第2合流搬送経路
からの刈取穀稈の方向変換量を抑えたものであり、か
つ、穂先係止搬送機構の機体前後方向での全長を短く構
成する。 【解決手段】 係止搬送機構11Bに、第1穂先係止搬
送機構を構成する前部搬送域11xと、第2穂先係止搬
送機構90からの刈取り穀稈を受け取る中間搬送域11
yと、合流された全条の刈取り穀稈を係止搬送する後部
搬送域11zを形成し、各搬送域の機体前後方向に対す
る傾斜角度を、前部搬送域11x、中間搬送域11y、
後部搬送域11zの順に順次小さくなるよう設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3条以上の刈取り
穀稈を後方に搬送させるとともに合流させ、その合流さ
れた穀稈を、穂先係止搬送機構と株元挟持搬送機構から
なる縦搬送機構に受け渡し、受け渡された刈取り穀稈を
脱穀用フィードチェーンに向けて搬送するよう構成して
あるコンバインの刈取り穀稈搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、穂先係止搬送機構における、
第1合流用経路の係止搬送作用域と、縦搬送機構の係止
搬送作用域とを直線状に並べて構成したものであった。
つまり、穂先係止搬送機構における係止搬送作用域は一
辺の直線で形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】刈取り穀稈搬送構造を
コンパクトに構成するために、穂先係止搬送機構の機体
前後方向での全長を短く構成したいのであるが、上記の
ように構成した穂先係止搬送機構であると、全長を短く
するために係止搬送作用域を短く構成してしまうと、第
1合流用搬送経路と第2合流搬送経路との合流部分より
先端の部分が短くなってしまい、刈取り穀稈の横倒しを
急速に行なわなければならず、横倒しが円滑に行なえな
いおそれがある。また、係止搬送作用域を機体前後方向
に対する傾斜角度を大きくして全長を短くすると、第1
合流用搬送経路と第2合流搬送経路との合流部分では、
第2合流搬送経路からの刈取穀稈の方向変換量が大きく
なってしまい、合流が円滑に行なえないおそれがある。
【0004】本発明の目的は、第1合流用搬送経路と第
2合流搬送経路との合流部分では、第2合流搬送経路か
らの刈取穀稈の方向変換量を抑えたものであるととも
に、合流させてからの係止搬送作用域が十分に備えられ
ているものでありながら、穂先係止搬送機構の機体前後
方向での全長を短く構成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項
1にかかる特徴構成は、3条以上の刈取り穀稈を、穂先
係止搬送機構と株元挟持搬送機構を備えた第1合流用搬
送経路および第2合流用搬送経路に沿って後方に搬送し
てその終端で合流し、その合流された穀稈を、穂先係止
搬送機構と株元挟持搬送機構からなる縦搬送機構に受け
渡し、受け渡された刈取り穀稈を脱穀用フィードチェー
ンに向けて搬送するよう構成してあるコンバインの刈取
り穀稈搬送構造において、前記第1合流用搬送経路にお
ける第1穂先係止搬送機構と、前記縦搬送機構における
穂先係止搬送機構とを一連の係止搬送機構で構成し、他
方の第2合流用搬送経路における第2穂先係止搬送機構
で搬送した刈取り穀稈を、第1合流用搬送経路の第1穂
先係止搬送機構で搬送される刈取り穀稈に受け渡し合流
させるよう構成し、かつ、前記一連の係止搬送機構に、
前記第1穂先係止搬送機構を構成する前部搬送域と、前
記第2穂先係止搬送機構からの刈取り穀稈を受け取る中
間搬送域と、合流された全条の刈取り穀稈を係止搬送す
る後部搬送域を形成し、各搬送域の機体前後方向に対す
る傾斜角度を、前部搬送域、中間搬送域、後部搬送域の
順に順次小さくなるよう設定してある点にある。
【0006】本発明の請求項2にかかる特徴構成は、請
求項1に記載のものにおいて、前記一連の係止搬送機構
における中間搬送域と、前記第2穂先係止搬送機構とを
上下に重複させてある点にある。
【0007】本発明の請求項3にかかる特徴構成は、請
求項1または2に記載のものにおいて、前記一連の係止
搬送機構を、その中間搬送域における中間点を中心にし
て前後対称に形成してある点にある。
【0008】〔作用〕穂先係止搬送機構に前部搬送域
と、中間搬送域と、後部搬送域とを形成し、機体前後方
向に対する傾斜角度を、中間搬送域より前部搬送域を大
きく設定し、中間搬送域より後部搬送域を小さく設定し
てあるので、中間搬送域が突き出ている状態となり、前
部搬送域の前端と後部搬送域の後端とを結ぶ線分より
も、この突き出ている分だけ穂先係止搬送機構の係止搬
送作用域を長く形成することができる。よって、係止搬
送作用域が同じ長さでも、係止搬送作用域を1つの直線
状に形成したものより、穂先係止搬送機構の機体前後方
向での全長を短く構成することができる。また、前部搬
送域、中間搬送域、後部搬送域の機体前後方向に対する
傾斜角度の設定によっては、第1合流用搬送経路の刈取
り穀稈と第2合流用搬送経路の刈取り穀稈とが合流する
合流部分での、第2合流用搬送経路に沿って搬送されて
くる刈取り穀稈の方向変換量を小さくすることもでき
る。
【0009】請求項2に記載のものであれば、係止搬送
機構の中間搬送域と第2穂先係止搬送機構とを上下に重
複させることによって、係止搬送機構の搬送爪と第2穂
先係止搬送装置の搬送爪との干渉を避けることができる
とともに、係止搬送機構と第2穂先係止搬送装置との間
隔を狭くすることも可能であり、刈取り穀稈の受け渡し
を円滑に行なうことができる。また、請求項3に記載の
ものであれば、一連の係止搬送機構を前後方向で対照に
形成してあるので、この係止搬送装置のフレームやケー
スを、プレス加工等により形成する際に比較的容易に形
成することができる。
【0010】〔効果〕穂先係止搬送機構での刈取り穀稈
の合流や、穂先係止搬送機構の搬送後部での横倒れ姿勢
への姿勢変更を円滑にできるものでありながら、穂先係
止搬送機構の機体前後方向での全長を短く構成すること
ができるとともに、刈取り穀稈搬送構造をコンパクトに
構成することができる。
【0011】請求項2の構成であれば、穂先係止搬送機
構での刈取り穀稈の受け渡しを円滑に行なうことがで
き、穂先係止搬送機構の搬送作用を高めることができ
た。また、請求項3の構成によれば、穂先係止搬送機構
の部材の形成が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には3条刈り用の自脱型コン
バインの前半部側面が示されており、このコンバイン
は、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた走行機
体1の前部に、3条分の植立穀稈を刈取って左上後方に
向けて搬送する刈取部2を左右向きの軸芯P周りに上下
揺動駆動可能に連結するとともに、走行機体1の左側に
は、刈取部2から刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理
を施す脱穀装置3を、又、走行機体1の右側には、脱穀
装置3からの選別処理後の穀粒を貯留する穀粒タンク
4、作業者が搭乗する操縦部5、等を搭載装備して構成
されている。
【0013】図1〜4に示すように、刈取部2は、植立
穀稈の株元側に作用して分草する4基の分草具6、分草
された植立穀稈を引き起こす3基の引起装置7、引き起
こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈取
装置8、その切断により刈取られた植立穀稈(刈取穀
稈)を後方に向けて掻き込み搬送する3基の第1搬送装
置9、掻き込み搬送された刈取穀稈を左右中央に寄せ集
めながら後方に向けて搬送する左右一対の第2搬送装置
10、左右中央に寄せ集められた刈取穀稈を起立姿勢か
ら横倒し姿勢に徐々に姿勢変更しながら後方の脱穀装置
3に向けて供給搬送する第3搬送装置(縦搬送機構に相
当)11、及び、それらを支持する刈取フレーム12等
で構成されている。
【0014】図3及び図4に示すように、各引起装置7
は、立設された引起ケース7a、引起ケース7aにおけ
る植立穀稈引き起こし経路側(内側)の上部に配備され
た駆動スプロケット7b、引起ケース7aの下部に配備
された従動スプロケット7c、それらのスプロケット7
b,7cに亘って巻き掛けられた回動チェーン7d、回
動チェーン7dに引き起こし姿勢と格納姿勢とに姿勢変
更可能な状態で一定間隔ごとに取り付けられた複数の引
起爪7e、及び、引起ケース7aにおける戻り経路側の
上部に配備されたテンションスプロケット7f、などで
構成されており、引き起こし姿勢で上昇する引起爪7e
の係止引き上げ作用によって植立穀稈の引き起しを行う
ようになっている。
【0015】図1、図2,図4及び図5に示すように、
各第1搬送装置9は、後方側に配備された駆動プーリ9
a、前方側に配備された従動プーリ9b、及び、それら
のプーリ9a,9bに亘って巻き掛けられた突起付き回
動ベルト9c等で構成された回動ベルト機構9Aと、各
駆動プーリ9aの下方に配設されたパッカ9Bとを備え
ており、回動ベルト機構9Aとパッカ9Bの係止搬送作
用によって刈取穀稈の掻き込み搬送を行うようになって
いる。
【0016】図2、図4及び図5に示すように、左右一
対の第2搬送装置は、左右端部に配備された駆動スプロ
ケット10a、左右中央部に配備された第1従動スプロ
ケット10b、第1搬送装置9における駆動プーリ9a
とパッカー9Bとの間に配備された第2従動スプロケッ
ト10c、及び、それらのスプロケット10a〜10c
に亘って巻き掛けられた突起付きチェーン10d、等で
左右それぞれを構成しており、挟持搬送作用によって刈
取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。つま
り、左右いずれの第2搬送装置10,10も、寄せ集め
られた刈取穀稈を左右の突起付きチェーン10d,10
dが近接する左右中間箇所に合流させてから、第3搬送
装置11に受け渡すように機能するのである。第3搬送
装置については、詳しく後述する。
【0017】図9、図13、図17に示すように、左か
ら2つめの分草フレーム12xの前部には、左側及び右
側の第2搬送装置10,10のガイド79,80の前端
部をボルト止めしてある。すなわち、弾性材の丸棒で成
る左ガイド79を、左側の突起付きチェーン10dの移
動経路に沿う形状に形成して左側の突起付きチェーン1
0dの幅内に〔インナチェンリンク78,78の間に
(図15参照)〕位置させてあり、その後端は、後述の
第3縦軸ケース(伝動ケースの一例)47の直後に相当
する位置に設定されている。
【0018】同じく弾性材の丸棒で成る右ガイド80
は、左右中央の掻込み回転体の右側近傍を迂回するよう
に屈曲され、その後部を右側の突起付きチェーン10d
の移動軌跡に沿う形状に形成して右側の突起付きチェー
ン10dの幅内(インナチェンリンク78,78の間
に)に位置させてある。右ガイド80の後端は、左ガイ
ド79の後端位置にほぼ合わせた位置に設定されてい
る。
【0019】左右の第2搬送装置10,10による搬送
穀稈が合流する箇所に、左右の突起付きチェーン10
d,10dの双方に対するガイド部81a,81bを備
えた後尖り状の搬送ガイド体81を設けてある。この搬
送ガイド体81は、前述の左右のガイド79,80に比
べて径の細い弾性材の線材を屈曲形成して成る単一の部
品であり、その後端部を、第3縦軸ケース47から前方
に突設されたステー82に支持してある。
【0020】つまり、後方に折り曲げられた後端をステ
ー82の孔82aに嵌め入れるとともに、その前側の迂
回部分81cをボルト止めしてあり、第3縦軸ケース4
7を取り囲むような後方自由端の片持ち状態にガタつき
なく支持させてある。この支持構造により、各ガイド部
81a,81bの夫々が左右方向には比較的容易に弾性
変位可能であり、上下方向には比較的移動し難い状態に
規制されている。
【0021】この搬送ガイド体81は1本の線材で構成
されており、左右のガイド部81a,81bが後端曲げ
R部81dで繋がっているので、左右の第2搬送装置1
0,10双方の穀稈ボリュームが増大して両ガイド部8
1a,81bが押されて大きく変形しても、後端曲げR
部81dの存在により、第3搬送装置11に向かうべく
比較的円滑に搬送ガイド体81による挟持作用域から抜
け出せるようになる。
【0022】図13に示すように、搬送ガイド体81の
遊端側の先端部(左ガイド部81aの前端部)は、ステ
ー82と、これの下面に固着された略L字形の止め板8
3と、第3縦軸ケース47とで囲まれた上下方向に薄い
偏平で狭い空間部に挿入されて、左ガイド部81a側の
過剰な移動を規制するようにしてある。
【0023】左ガイド部81aは、前後方向で左ガイド
79とラップ配置される状態で左側の突起付きチェーン
10dのチェーン幅内に配置されるとともに、右ガイド
部81bも、前後方向で右ガイド部80とラップ配置さ
れる状態で右側の突起付きチェーン10dのチェーン幅
内に配置されている。いずれのガイド部81a,81b
も、ガイド79,80の上側と下側の何方に位置しても
良い。
【0024】尚、84は、第2搬送装置10で寄せ集め
合流された穀稈を、左側の突起付きチェーン10d側に
押圧するための止めガイドであり、それによって第3搬
送装置11の始端部へ確実に穀稈を送れるようにしてあ
る。後向き片持ち状の止めガイド84は、右掻込みフレ
ーム43の後端部にボルト支持させてある。
【0025】図1、図2及び図4に示すように、第3搬
送装置11は、株元挟持搬送機構11Aと穂先係止搬送
機構11Bとを備えており、株元挟持搬送機構11Aの
挟持搬送作用と穂先係止搬送機構11Bの係止搬送作用
により刈取穀稈の供給搬送を行って、刈取穀稈の株元側
を脱穀装置3のフィードチェーン3aに渡すとともに、
刈取穀稈の穂先側を脱穀装置3内に導くようになってい
る。詳しくは後述する。
【0026】図1及び図4に示すように、刈取部2の上
下揺動支点である軸芯P上には、右端部に図外のエンジ
ンからの動力が伝達される入力プーリ13を備えた左右
向きのカウンタ軸14が配設されており、このカウンタ
軸14を介して、引起装置7、刈取装置8、第1搬送装
置9、第2搬送装置10、及び、第3搬送装置11に対
する伝動を行うようにしている。
【0027】その伝動構造について概略説明すると、図
1、図2及び図4〜6に示すように、カウンタ軸14の
左右中央部にはカウンタ軸14から前下方に向けて延出
する主伝動軸(入力軸の一例)15が、主伝動軸15の
前端部には左右向きの第1伝動軸16の左右中央部が、
第1伝動軸16の左右両端部と左右中央部には第1伝動
軸16から対応する引起装置7に亘る縦向きの第2伝動
軸(縦伝動軸の一例)17の下端部が、各第2伝動軸1
7の上端部には対応する引起装置7の駆動軸7gが、夫
々ベベルギヤ18を介して伝動連結されている。つま
り、各引起装置7には、カウンタ軸14に入力された動
力を、主伝動軸15、第1伝動軸16、及び、第2伝動
軸17を介して伝達するようにしている。
【0028】図1、図2及び図4〜6に示すように、各
第2伝動軸17は、ベベルギヤ17aを介して伝動連結
される下部軸部分17bと上部軸部分17cからなる2
分割構造に構成されている。各下部軸部分17bのう
ち、左右の下部軸部分17bは、正面視において鉛直に
立ち上がり、かつ、対応する左右の引起装置7の上部に
向かう状態で、又、中央の下部軸部分17bは、対応す
る中央の引起装置7の下部に向かう状態で、夫々第1伝
動軸16に対して直角に立ち上がる状態に設定されてい
る。
【0029】各上部軸部分17cのうち、左右の上部軸
部分17cは、対応する左右の引起装置7の駆動軸7g
に向けて中央側に傾倒する状態で、又、中央の上部軸部
分17cは、対応する中央の引起装置7の駆動軸7gに
向けて傾倒する状態で、それらが伝動連結される下部軸
部分17bから引起装置7の駆動軸7gに亘るように姿
勢設定されている。つまり、下部軸部分17bに対して
上部側が左右方向で内側に倒れる状態で、引起し装置側
の上部軸部分17cが下部軸部分17bの上端部に連動
連結されている。
【0030】各下部軸部分17bのうち、左右の下部軸
部分17bには、対応する第2搬送装置10の駆動スプ
ロケット10aが一体回転するように外嵌装着されてい
る。つまり、左右の第2伝動軸17の下部軸部分17b
の軸心Yと第2搬送装置10の回動軸心Zとを平行とし
て、左右の第2伝動軸17で第2搬送装置10を駆動す
るように連動連結してある。従って、側面視では、突起
付きチェーン10dと下部軸部分17bとは直角に交差
する状態(挟角が90度の状態)に設定されている。
【0031】図4及び図6に示すように、刈取装置8
は、その可動側の刈刃25が、第1伝動軸16にベベル
ギヤ38を介して伝動連結されたクランク軸20に連係
されている。つまり、刈取装置8には第1伝動軸16か
らの動力を伝達するようにしている。
【0032】図1、図2及び図4に示すように、第3搬
送装置11は、カウンタ軸14の左端部にベベルギヤ2
1を介して伝動連結された第3伝動軸22に、株元挟持
搬送機構11Aの駆動スプロケット11aと穂先係止搬
送機構11Bの駆動スプロケット11eが一体回転する
ように外嵌装着されている。つまり、第3搬送装置11
には、カウンタ軸14からの動力を第3伝動軸22を介
して伝達するようにしている。
【0033】図1、図7、図8に示すように、刈取装置
8は、刈取フレーム12における固定分草具7を取付け
るために前方延出された複数の支持フレーム12xに亘
って取付けられた受刃台23に固定される受刃24と、
これに対して左右に摺動自在な刈刃25と、これに取付
ステー26を介して固定されるナイフヘッド27とで構
成されている。ナイフヘッド27は、平面視で後向き開
放コ字状に折り曲げられた板材を備えて構成され、クラ
ンク機構28に前後軸芯X周りで回動自在に支持された
ベアリングローラ29を、その外径が丁度ナイフヘッド
27の内寸法に合致する状態で内嵌合させてある。
【0034】尚、クランク機構28は、クランク軸であ
る刈刃駆動軸20の先端に刈刃クランク30を溶接し、
その刈刃クランク30にベアリングローラ29を回転自
在に外嵌支承して構成されている。又、右端の支持フレ
ーム12xの後部は左方に曲げられており、その後端に
固着したフランジ42を介して後述する軸支ケース部3
5aの側面にボルト連結されている。
【0035】図7、図8に示すように、刈刃25と取付
ステー26とは、受刃24の後端面に摺接するナイフバ
ーであるスライダー31を伴ってリベット等で一体化さ
れ、刈刃25を抑えるナイフクリップ32と共に締め上
げ固定されるすらし板33が、スライダー31の後端面
に摺接するようにして、刈刃25を前後上下に位置決め
されて左右にのみ摺動移動するように構成してある。
【0036】そして、受刃台23の右側部分の後側に、
ベアリングローラ29すなわち刈刃クランク30が配置
構成されている。刈刃クランク30を前端に備えた刈刃
駆動軸20は、刈取伝動軸16のケーシングである横軸
ケース35に一体形成された軸支ケース部35aに対し
て前後向きに支承されており、その軸芯Qは、ナイフヘ
ッド27に対する上下のほぼ中央に位置させてある。
【0037】又、刈刃クランク30は、回転軸芯Qに関
してベアリングローラ29装着部の反対側に、軸芯方向
に膨出した第1バランスウェイト34を一体に備えた円
盤状に形成されており、刈刃25の横移動による振動を
打ち消すとともに、刈刃クランク30の回転に伴う振動
を軽減するバランサーとして、さらには、刈刃駆動軸2
0の回転に伴う負荷変動を円滑化するフライホイールと
しても機能するようになっている。
【0038】刈刃駆動軸20は、その後端に嵌装した小
径ベベルギヤ36と、刈取伝動軸16に嵌装した大径ベ
ベルギヤ37との咬合構造を備えたベベルギヤ機構38
により、回転動力が伝達されるようにしてある。そし
て、ベベルギヤ機構38を介して刈取伝動軸16に連動
連結されて刈刃駆動軸20の回転方向と逆方向に、単位
時間当たりの回転数が等しい同速で回転するカウンタ軸
39を、刈刃駆動軸20と同芯状となるように後向きに
取出してあるとともに、このカウンタ軸39の後端に、
刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40
を設けてある。
【0039】すなわち、軸支ケース部35aの後側にお
いて横軸ケース35に一体形成された第2軸支ケース部
35bにカウンタ軸39を回転自在に支承するととも
に、このカウンタ軸39に、大径ベベルギヤ37に咬合
する小径ベベルギヤ41を、刈刃駆動軸20の小径ベベ
ルギヤ36と同じ部品(同径、同歯数)として嵌装して
ある。第2バランスウェイト40は、重り40aを円板
40bの外周端に備えて構成してあり、第1バランスウ
ェイト34の重心位置が軸芯Qの真上にあるときに、第
2バランスウェイト40の重心が軸芯Qの真下に位置す
るように、3個のベベルギヤ36,37,41から成る
ベベルギヤ機構38を設定してある。
【0040】第1バランスウェイト34は、その重心が
刈刃駆動軸20に対するクランク機構28と正反対側に
位置するように装備してあり、クランク機構28の存在
による刈刃駆動軸20の偏心を是正する機能、及び、刈
刃25の横移動と反対側の横に移動して刈刃25の移動
慣性を相殺する機能とを有するものである。しかしなが
ら、刈刃25の慣性を相殺するための質量は、クランク
機構28の質量よりも大きいので、刈刃25との慣性相
殺作用が機能しない上下方向に第1バランスウェイト3
4が移動するときには、依然として回転バランスが偏っ
ており、振動が生じ易い状態になる。
【0041】そこで、刈刃駆動軸20と同軸芯Qを有し
たカウンタ軸39とを、これら両軸20,39が互いに
反対方向に同じ速度で回転駆動させるよう構成して、カ
ウンタ軸39に刈刃25の横移動に対抗する第2バラン
スウェイト40を設けることにより、前述した上下方向
の振動を解消させる手段を構成している。尚、刈刃駆動
軸20、及びカウンタ軸39は、共に独立してベアリン
グ支持されており、刈取伝動軸16は従来通りの1部品
で良く、ベベルギヤ機構41部位を貫通して左右に伸び
る六角軸に構成されている。
【0042】図1及び図5〜6に示すように、カウンタ
軸14や主伝動軸15等の引起し装置7、刈取装置8、
第1搬送装置9、第2搬送装置10、及び、縦搬送装置
11に対する各伝動系は刈取フレーム12を構成する部
材に内装されている。つまり、刈取フレーム12は、そ
れらの伝動系を外囲するケース類で構成されている。そ
のため、刈取フレーム12において、左右の第2伝動軸
17の下部軸部分17bを外囲するケーシングである左
右の縦軸ケース46,48には、第2搬送装置10の突
起付きチェーン10dの挿通を許容する開口19を形成
し、この開口19から、下部軸部分17bに装着された
駆動スプロケット10aに突起付きチェーン10dを巻
き掛けるようにしている。
【0043】ここで、第2搬送装置10における突起付
きチェーン10dを緊張するテンショナTの構造を、右
側の第2搬送装置10のもので説明する。図14〜図1
6に示すように、テンショナTは、右掻込みフレーム4
3の主パイプ51に上下貫通固着されたパイプ材製の支
軸75に嵌装された捩じりコイルバネ76で構成されて
いる。すなわち、丸棒状のバネ材で成る捩じりコイルバ
ネ76の遊端側(後端側)を折り返して形成された緊張
部76Aが直接突起付きチェーン10dのチェンローラ
77に接触して押圧するものに構成されている。
【0044】緊張部76Aは、突起付きチェーン10d
における一対のインナチェンリンク78,78夫々の内
幅よりも僅かに狭い幅に設定された1段折り曲げ構造で
あり、幅方向の2箇所でチェンローラ77に接触するよ
う、棒バネ材が平面視で上下に重なる円弧形状に形成さ
れている。従って、比較的チェーン幅の広い突起付きチ
ェーン10dを、丸棒バネ材を用いながら、突起付きチ
ェーンン10dの回動軸心に直交する正規の方向にテン
ション力を付与することができ、チェーン10dを倒れ
なく良好に緊張できるようになっている。
【0045】次に、第1搬送装置9の支持構造について
説明する。図9に示すように、各第1搬送装置9を支持
する掻込みフレーム43〜45のいずれも、後部側が第
2伝動軸17を囲繞する縦軸ケース46〜48に、か
つ、前部側が分草具6を支持する分草フレーム12xに
固定された引起し装置支持フレーム49に、ボルト止め
によって着脱自在に取付けられている。
【0046】右側の右掻込みフレーム43は、右側の引
起し装置支持フレーム49から後向きに突設されたステ
ー50に前端部がボルト止めされる主パイプ51と、右
側の第1縦軸ケース48にボルト止めされるブラケット
53と、このブラケット53を後端に備えた補助パイプ
52とで構成され、穀稈の搬送経路を構成する部材でも
ある搬送カバー54を支持している。
【0047】主パイプ51の前後中間部に、駆動プーリ
9aやパッカ9Bの支軸9pを貫通固着し、前端部に
は、緊張プーリである従動プーリ9bを長孔支持するた
めのステー51bを溶着し、後端部には、右側の第2搬
送装置10の第1従動プーリ10bを回転自在に支持す
る支軸55を貫通固着してある。主パイプ51の支軸9
p部分には、補助パイプ52の先端が溶着されている。
突起付き回動ベルト9cを上方から覆う状態の搬送カバ
ー54(61)は、強度アップのために段付き形状にプ
レス成形されている(図10参照)。
【0048】図11、図12に示すように、ブラケット
53は、平面視でコ字状に屈曲された板材で成り、第1
縦軸ケース48を構成する前ケース部48aと後ケース
部48bとの合わせ部分を跨ぐ状態で、これら両ケース
部48a,48b連結するためのボルト4本で共締め固
定されるようになっている。そして、このブラケット5
3には、下方に屈曲された補助パイプ52の後端部が溶
着されている。
【0049】図9、図10に示すように、左側の左掻込
みフレーム45は、左側の引起し装置支持フレーム49
から後向きに突設された縦板状のステー56に前端部が
ボルト止めされる主パイプ57と、左側の第2縦軸ケー
ス46にボルト止めされるブラケット59と、このブラ
ケット59を後端に備えた補助パイプ58とで構成さ
れ、穀稈の搬送経路を構成する部材でもある搬送カバー
61を支持しており、基本的には右掻込みフレーム43
と同様の構造である。
【0050】右側の搬送カバー54と同様にプレス成形
された段付き形状の搬送カバー61を、前後2箇所のス
テー62,63で支持し、後ステー63には駆動プーリ
9aやパッカ9Bの支軸10pが装備されている。右ブ
ラケット53と同構造であり、第2縦軸ケース46の前
ケース部46aと後ケース部46bとの連結ボルトで共
締めされる左ブラケット59と、主パイプ57とに亘っ
て補助パイプ58が架設されるとともに、主パイプ57
の後端と左ブラケット59とに亘って、突起付きチェー
ン10dの移動経路を形成するための板金製の案内体6
5を取付けてある。
【0051】図9、図13に示すように、左右中央の掻
込みフレーム44は、基本的には、左右中央の上部軸部
分17cを囲繞するパイプ材製の第3縦軸ケース47に
ボルト止めされるパイプフレーム67のみで構成されて
おり、プレス成形された搬送カバー68が補助フレーム
として機能する。すなわち、第3縦軸ケース47に固着
されたブラケット66に後端がボルト止めされるパイプ
フレーム67に搬送カバー68が固着されており、その
搬送カバー68の前端部を、左から2番目の引起し装置
支持フレーム49から後向きに突設されたステー60に
ボルト止めしてある。
【0052】パイプフレーム67の前端部に、駆動プー
リ9aやパッカ9Bの支軸67aが固着されており、
又、搬送カバー68とステー60とのボルト止め部分
が、従動プーリ9bを緊張調節可能とするための長孔支
持構造としてある。つまり、3基のいずれの第1搬送装
置9の掻込みフレーム43〜45も、第2伝動軸17を
囲繞するケーシング46〜48との2箇所で支持してあ
り、穀稈搬送の妨げとなることがないようにしてある。
又、3基の掻込みフレーム43〜45は、いずれもボル
ト止めによる着脱自在構造である。
【0053】次に、左右の縦軸ケース46,48と、横
軸ケース35との連結部構造について説明する。これら
2箇所の連結部の構造は、向きが互いに逆である以外は
同じであり、簡単のために右側のもので説明する。
【0054】図10〜図13に示すように、内部に下部
軸部分17bを備えた筒状の右縦軸ケース48の下端部
における左側面には、横軸ケース35をボルト連結する
ためのフランジ部71が形成されており、このフランジ
部71から挿入される刈取伝動軸16、及び、刈取伝動
軸16と下部軸部分17bとを連動連結するベベルギヤ
18,18を内装している。右縦軸ケース48と横軸ケ
ース35とは、刈取伝動軸16の軸方向で嵌合されるイ
ンロー部72と位置決め手段Aとで相対姿勢が定められ
た状態で、4本のボルト73を用いて連結一体化されて
いる。
【0055】右縦軸ケース48は、刈取伝動軸16の軸
方向に沿う割り面wを有した前ケース部48aと後ケー
ス部48bとを連結して成る2つ割り構造に構成してあ
り、刈取伝動軸16及び下部軸部分17bを支持する各
ベアリングを位置決め支持する各ホルダ部分74は、型
成形のみの状態で機能しており、切削等の機械加工は一
切施さずに済んでいる。又、前述したフランジ部71、
及び開口19は、共に両ケース部48a,48bに跨が
って形成されている。
【0056】開口19は、無端回動帯である突起付きチ
ェーン10dを左右の縦軸ケース48,46内に引き込
む入口19bと、突起付きチェーン10dを縦軸ケース
48,46外に送り出す出口19aとを、互いに独立形
成して構成されている。つまり、入口19bは後ケース
部48b,46bに、そして出口19aは前ケース部4
8a,46aに夫々形成されており、前後のケース部が
組付けられた縦軸ケース48,46としての入口19b
と出口19aとの間の部分が、前述したように、左右の
掻込みフレーム43,45のブラケット53,59を連
結することで補強されている。
【0057】因みに、横軸ケース35の主ケース部35
Sは、割り面vを持つ上ケース部35Aと下ケース部3
5Bで成る上下2つ割り構造であり、下ケース部35B
の左右向きの穴70は機械加工によって形成されてい
る。尚、左縦軸ケース46と横軸ケース35とも前述し
た構造と同様の位置決め手段Aとインロー部72とを用
いて4本のボルト73で連結されている。
【0058】図6、図9に示すように、第1伝動軸16
を囲繞する横軸ケース35は、右側の下部軸部分17b
を囲繞するアルミダイカスト製の第1縦軸ケース48
と、主伝動軸15を囲繞した状態で刈取部2を機体に支
持する鉄パイプ製の刈取主フレーム12F、及び左右中
央の下部軸部分17bを囲繞する第3縦軸ケース47が
連結一体化されるとともに、クランク軸20を囲繞する
軸支ケース部35a及び第2軸支ケース部35bが一体
形成された鋳鉄製の主ケース部35Sと、左側の下部軸
部分17bを囲繞するアルミダイカスト製の第2縦軸ケ
ース46を左端に連結一体化した鉄パイプ製の副ケース
部35Hとで構成されている。
【0059】つまり、刈取主フレーム12Fが連結され
て荷重条件の厳しい横軸ケース35を鉄製として強度十
分に構成するとともに、1個の引起し装置7を支持する
程度の強度があれば良く、かつ、上下途中部位にチェー
ン駆動用の開口19を備えた比較的複雑な形状が要求さ
れる第1及び第2縦軸ケース48,46は、アルミダイ
カスト製として部品数少なく簡単で廉価に構成できるよ
うにしてある。
【0060】つぎに、第3搬送装置11について説明す
る。図2、図4、図19に示すように、刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送する株元挟持搬送機構11Aと、刈
取り穀稈の穂先側係止作用して搬送する穂先係止搬送機
構11Bとを備えており、第2搬送装置10からの刈取
り穀稈を横倒れ姿勢に姿勢変更させて、刈取り穀稈の株
元側をフィードチェーン3aに渡すとともに、刈取り穀
稈の穂先側を脱穀装置3内に導くように構成してある。
【0061】第3搬送装置11の穂先係止搬送機構11
Bは、図2、図19に示すように、穀稈の穂先側を係止
自在な多数の係止爪86を備えるチェーン87を、フィ
ードチェーン3a側の駆動スプロケット88から第2搬
送装置10側の従動スプロケット89にわたって巻回し
て構成してあり、前記第2搬送装置10からフィードチ
ェーン3aまでの搬送経路Aを備えてある。前記係止搬
送装置11Bの搬送経路Aを挟んだ反対側には、左側の
第2搬送装置10から搬送されてくる刈取り穀稈を、前
記搬送経路Aの中間に位置部する合流点Xで合流させる
合流搬送装置90(第2穂先係止搬送機構に相当)を配
置してある。
【0062】前記合流搬送装置90は、第2搬送装置1
0から合流点Xまでの第2合流用搬送経路cを備えてお
り、前記穂先係止搬送機構11Bには、搬送経路Aの、
第2搬送装置10から合流点Xまでの第1合流用搬送経
路aと、合流点Xからフィードチェーン3aまでの供給
搬送経路bとを備えている。また、尚、この供給搬送経
路aにおける係止搬送機溝11B部分を第1穂先係止搬
送機構と称している。
【0063】穂先係止搬送機構11Bの、チェーン87
の回転軌跡のうちの搬送経路Aの刈取り穀稈に対して係
止搬送作用を有する部分に、第2搬送装置10から刈取
り穀稈を受け取り機体後方に搬送する前部搬送域11x
と、合流搬送装置90からの刈取り穀稈を受け取る中間
搬送域11yと、合流された全条の刈取り穀稈をフィー
ドチェーン3aまで係止搬送する後部搬送域11zとを
構成してあり、それぞれの搬送域を略直線状に形成して
ある。また、機体前後方向に対する傾斜角度を、中間搬
送域11yより前部搬送域11xを大きく設定し、中間
搬送域11yより後部搬送域11zを小さく設定すると
ともに、これら搬送域を中間搬送域11yの中間点を中
心にして前後対照に形成してあり、前記穂先係止搬送装
置11Bのチェーン87の回転軌跡を略台形に形成して
ある。
【0064】上記のように構成することにより、搬送経
路Aに対する第2合流用搬送経路cの進入角度を、第2
合流用搬送経路cに沿って搬送されてくる刈取り穀稈
を、供給搬送経路Aに円滑に受け渡されるように設定し
たとしても、前部搬送域11x、後部搬送域11zの傾
斜角度を変えることで、穂先係止搬送機構11Bの機体
前後方向での長さを比較的短くすることができる。前部
搬送域11xの傾斜角度を中間搬送域11yの傾斜角度
より大きく設定することで、前部搬送域11xの前端が
機体後方寄りとなるため、穂先係止搬送機構11Bを短
く形成することができる。
【0065】図18に示すように、前記合流搬送装置9
0は、縦搬送装置11の右側部からこの上部を越えて左
側部に至る略伝動部91を介して、縦搬送装置と一体揺
動自在に構成してある。合流搬送装置90の掻き込み爪
92の回転軌跡と、穂先搬送装置11Bの中間搬送域に
おける係止爪86の回転軌跡が上下に重なるように、か
つ、縦搬送装置11と合流搬送装置90とを夫々の対抗
する側を上方に向けることで、縦搬送装置11の係止爪
86と合流搬送装置90の書き込み爪92とが互いに上
下に重なるものでありながら、縦搬送装置11と合流搬
送装置90とを略同じ高さに設置させてある。また、合
流搬送装置90において、前記掻き込み爪92を起立状
態に姿勢変更するガイドレール(図示せず)を、掻き込
み爪92を取付けたチェーンとの間隔を変更すること
で、第2合流用搬送経路cにおける穂先係止搬送機構1
1Bに向かう横搬送域と、合流点X近くである穂先係止
搬送機構と対向する受渡し搬送域とで、掻き込み爪92
の起立角度が異なるように設定してある。
【0066】図18、図20に示すように、前記伝動部
91における略コ字状の伝動ケース93は、鋳物で略コ
字状に形成してた中間部93aと、この中央部93aの
両端側に筒状の部材であるパイプ93bを溶接して一体
化することで形成してある。両端側のパイプ93bの下
端側から、縦搬送装置11及び合流搬送装置90と連動
する、端部にべベルギアを設けた伝動軸が挿入されてい
るとともに、前記中央部93aの一端には開口部93c
が形成されており、この開口部93cから両端にべベル
ギアを備えた横軸を挿入可能にしてある。この開口部9
3cから横軸を挿入して、両伝動軸のべベルギアと横軸
のべベルギアをかみ合わせるとともに、リング状の係止
用止め部材で横軸を抜け止し、前記開口部93cを蓋体
93dによって塞ぐように構成してあり、もって、第3
搬送装置11から合流搬送装置90に動力を伝達するよ
うに構成してある。尚、合流搬送装置90側のパイプ9
3bには、自動扱深さ調節用の稈長センサー94を備え
てある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバイン前部の側面図
【図2】刈取部の構成を示す平面図
【図3】刈取部の構成を示す正面図
【図4】刈取部の伝動系を示す系統図
【図5】刈取部の前処理部分を示す平面図
【図6】図5における伝動系の要部を示す一部切欠きの
正面図
【図7】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの平面図
【図8】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの側面図
【図9】各掻込みフレームの構造を示す平面図
【図10】左側の掻込みフレーム部分を示す一部切欠き
の側面図
【図11】右掻込みフレームのブラケット部分を示す一
部切欠きの平面図
【図12】図12の正面図
【図13】(イ)は、中央の掻込みフレーム部分を示す
一部切欠きの側面図(ロ)は搬送ガイド体の取付け構造
を示す断面背面図
【図14】テンショナの構造を示す平面図
【図15】テンショナと突起付きチェーンの関係を示す
正面図
【図16】テンショナの斜視図
【図17】搬送ガイド体の配置構造を示す平面図
【図18】合流搬送装置の伝動部を示す断面図
【図19】穂先係止搬送機構を示す平面図
【図20】伝動ケースを示す一部切欠きの断面図
【符号の説明】
3a フィードチェーン 11 第3搬送装置 11A 株元挟持搬送機構 11B 穂先係止搬送機構 11x 前部搬送域 11y 中間搬送域 11z 後部搬送域 90 合流搬送装置 a 第1合流用搬送経路 c 第2合流用搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 芳秀 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 金光 達也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B081 AA01 BB05 BB11 BB16 CC03 EE03 EE12 2B084 AA01 AC06 BB33 BD05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3条以上の刈取り穀稈を、穂先係止搬送
    機構と株元挟持搬送機構を備えた第1合流用搬送経路お
    よび第2合流用搬送経路に沿って後方に搬送してその終
    端で合流し、その合流された穀稈を、穂先係止搬送機構
    と株元挟持搬送機構からなる縦搬送機構に受け渡し、受
    け渡された刈取り穀稈を脱穀用フィードチェーンに向け
    て搬送するよう構成してあるコンバインの刈取り穀稈搬
    送構造であって、 前記第1合流用搬送経路における第1穂先係止搬送機構
    と、前記縦搬送機構における穂先係止搬送機構とを一連
    の係止搬送機構で構成し、他方の第2合流用搬送経路に
    おける第2穂先係止搬送機構で搬送した刈取り穀稈を、
    第1合流用搬送経路の第1穂先係止搬送機構で搬送され
    る刈取り穀稈に受け渡し合流させるよう構成し、かつ、
    前記一連の係止搬送機構に、前記第1穂先係止搬送機構
    を構成する前部搬送域と、前記第2穂先係止搬送機構か
    らの刈取り穀稈を受け取る中間搬送域と、合流された全
    条の刈取り穀稈を係止搬送する後部搬送域を形成し、各
    搬送域の機体前後方向に対する傾斜角度を、前部搬送
    域、中間搬送域、後部搬送域の順に順次小さくなるよう
    設定してあることを特徴とするコンバインの刈取り穀稈
    搬送構造。
  2. 【請求項2】 前記一連の係止搬送機構における中間搬
    送域と、前記第2穂先係止搬送機構とを上下に重複させ
    てある請求項1記載のコンバインの刈取り穀稈搬送構
    造。
  3. 【請求項3】 前記一連の係止搬送機構を、その中間搬
    送域における中間点を中心にして前後対称に形成してあ
    る請求項1または2記載のコンバインの刈取り穀稈搬送
    構造。
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