JP3628218B2 - 刈取機の刈取部伝動構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインやバインダー等の刈取機の刈取部伝動構造に係り、詳しくは、引起し装置を駆動するための伝動軸を用いて、刈取穀稈を寄せ集める横搬送装置を構造簡単で良好に駆動させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
刈取部の駆動構造としては、特開平10−146124号公報に示されたように、刈取部を支持する1本の刈取主フレーム内に配備された入力軸に連動される1本の伝動軸を刈取部の左右一側に立ち上げ配置し、複数の引起し装置の上方に横臥配置された1本の左右向き伝動軸を介して、各引起し装置を上方から駆動するようにした構造、所謂「アーチ型駆動構造」のものが知られている。
【0003】
そして、実開昭63−53219号公報に示されたもののように、刈取主フレーム内を通した入力軸の動力を、穀稈搬送経路の下側において複数の引起し装置駆動用の縦向き伝動軸に連動される左右向きの伝動軸を介して、各引起し装置を下方から駆動するようにした構造、所謂「アーチレス型駆動構造」のものも知られている。これらの刈取部駆動構造は、刈取条数、刈取対象、地域等、機種や仕様設定に応じて適宜に設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
後者の技術である「アーチレス型駆動構造」を採る場合、各引起し装置の上部を支持すること、及び、係止爪付きの引起しチェーンを引っ張り駆動させることから、上下向きの縦伝動軸を内装した支持ケースを刈取フレーム下部と引起し装置上部とに亘って架設するとともに、その刈取フレーム下部は、機体からの動力を受けて駆動回転される左右に長い刈取伝動軸を囲繞した横軸ケースで構成されることになる。
【0005】
そして、刈取られた穀稈をたて搬送装置の始端に寄せ集めるように、係止爪付きベルトや突起付きチェーン等で構成されて刈取装置の上方に配備される横搬送装置は、前記後者の公報に示されたように、横軸ケース(符号15E,15F )とは別に、専用の伝動軸(符号21)を内装した伝動ケース(符号14)を備え、その専用の伝動軸(符号21)を用いて横搬送装置を駆動するようにしている。故に、横搬送装置用としての専用の伝動ケースを備えることによる構造複雑化や重量増を招く点での不利があった。
【0006】
又、特開平8−154452号公報においても、掻込み回転体(符号9A,9C)と共に横搬送装置(符号14)を駆動回転するための伝動軸、及びこれを内装した専用の縦向き伝動ケースを、横軸ケースから立ち上げ配置していた。これによれば、刈取穀稈の搬送経路から横方向にずれた所に縦向き伝動ケースが位置するものではあるが、穀稈ボリュームが多いときの接触による搬送抵抗増加や、藁くずやゴミ等の異物巻き付き等が比較的生じ易い点での不利があった。
【0007】
本発明の目的は、アーチレス型駆動構造を採るに当たっての前述のような種々の不利を改善して、横搬送装置の駆動系を、重量増加や構造の複雑化が回避でき、しかも穀稈搬送の妨げとなることが無いように構成させる点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の構成は、刈取機の刈取部伝動構造において、引起されて刈取られた穀稈を左右中間箇所に寄せ集め搬送する突起付きチェーンを備えた横搬送装置を刈取部に備え、左右両端に引起し装置駆動用の上下向きの縦伝動軸が夫々連動連結される左右に延びる刈取伝動軸を刈取部の下端部に備えるとともに、前記横搬送装置の突起付きチェーンを前記縦伝動軸の中間部に設けた駆動スプロケットに巻回してあることを特徴とする。
【0009】
請求項2の構成は、請求項1の構成において、横搬送装置の回動軸心と縦伝動軸の軸心とが互いに平行となるように設定してあることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、縦伝動軸を、刈取伝動軸に連動連結される下部軸部分と、これに対して上部側が左右方向で内側に倒れる状態で下部軸部分の上端部に連動連結される引起し装置側の上部軸部分とで構成し、横搬送装置の回動軸心と下部軸部分の軸心とが互いに平行となるように設定してあることを特徴とするものである。
【0011】
〔作用〕
請求項1の構成によれば、突起付きチェーンを備えた横搬送装置を前記縦伝動軸の中間部に設けた駆動スプロケットに巻回して駆動させてあるので、縦伝動軸から直接横搬送装置を駆動できるようになる。故に、従来のように専用の駆動軸を設けることなく、縦伝動軸から横搬送装置を駆動できるようになる。
【0012】
請求項2の構成によれば、刈取部の左右端に配置される縦伝動軸の軸心と横搬送装置の回動軸心とが互いに平行となるように設定して、横搬送装置を構成する突起付きチェーンを縦伝動軸のスプロケットに巻回して駆動させてあるので、縦伝動軸で直接横搬送装置を駆動できるようになる。故に、従来のように専用の駆動軸を設けることなく、縦伝動軸から横搬送装置を駆動できるようになる。
【0013】
請求項3の構成によれば、次のような作用がある。すなわち、刈取伝動軸の左右両端と引起し装置の上部とを連動連結する縦伝動軸は、実開昭61−197832号公報に示されたように、刈取伝動軸の必要な長さと、引起し装置の配置場所との物理的な関係から、右端の縦伝動軸はその上部が左に倒れ傾斜し、左端の縦伝動軸はその上部が左に寄るように倒れ傾斜する状態となることが多い。この構造では、縦伝動軸は一直線状のもので良く、最短距離の軸長で経済的に構成できる利点はあるが、穀稈搬送経路の左右幅は、その上部ほど狭いものとなり、引っ掛かりの無い円滑な穀稈搬送状態を得る点では不利であった。
【0014】
そこで、下部軸部分と、これに対して上部側が左右方向で内側に倒れる状態の上部軸部分とで縦伝動軸を構成したので、例えば、左右方向で鉛直な下部軸部分に対して上部軸部分を内側に倒れる傾斜軸とする等、刈取伝動軸の長さや引起し装置の位置を変えること無く、左右端の縦伝動軸どうしの左右間隔を広くすること、特に下部の部分を明確に拡大することができる。故に、株元側部分が縦伝動軸のケーシングに擦れることや、それによる搬送乱れのおそれが減少又は解消されるようになる。
【0015】
〔効果〕
請求項1〜3のいずれに記載の刈取機でも、(イ)左右端の縦伝動軸で構造簡単に横搬送装置を駆動できるようになり、横搬送装置専用の伝動系を備えることによる構造複雑化や重量増、及び接触による搬送抵抗増加や、藁くずやゴミ等の異物巻き付き等の不都合が解消され、より円滑で良好な穀稈搬送状態が得られる刈取部伝動構造を提供することができた。
【0016】
請求項3に記載の刈取部伝動構造では、前記(イ)の効果を有するとともに、横搬送装置の回動軸心と平行な軸心を有した下部軸部分と、上側が内側に倒れ傾斜した引起し装置側の上部軸部分とで縦伝動軸を構成することにより、刈取部の横幅を増やすこと無く、穀稈搬送経路を広くすることができ、一層円滑で良好に穀稈搬送できる利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には3条刈り用の自脱型コンバインの前半部側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1Aを備えた走行機体1の前部に、3条分の植立穀稈を刈取って左上後方に向けて搬送する刈取部2を左右向きの軸芯P周りに上下揺動駆動可能に連結するとともに、走行機体1の左側には、刈取部2から刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置3を、又、走行機体1の右側には、脱穀装置3からの選別処理後の穀粒を貯留する穀粒タンク4、作業者が搭乗する操縦部5、等を搭載装備して構成されている。
【0018】
図1〜4に示すように、刈取部2は、植立穀稈の株元側に作用して分草する4基の分草具6、分草された植立穀稈を引き起こす3基の引起装置7、引き起こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈取装置8、その切断により刈取られた植立穀稈(刈取穀稈)を後方に向けて掻き込み搬送する3基の第1搬送装置9、掻き込み搬送された刈取穀稈を左右中央に寄せ集めながら後方に向けて搬送する左右一対の第2搬送装置(横搬送装置の一例)10、左右中央に寄せ集められた刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿勢に徐々に姿勢変更しながら後方の脱穀装置3に向けて供給搬送する第3搬送装置11、及び、それらを支持する刈取フレーム12等で構成されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、各引起装置7は、立設された引起ケース7a、引起ケース7aにおける植立穀稈引き起こし経路側(内側)の上部に配備された駆動スプロケット7b、引起ケース7aの下部に配備された従動スプロケット7c、それらのスプロケット7b,7cに亘って巻き掛けられた回動チェーン7d、回動チェーン7dに引き起こし姿勢と格納姿勢とに姿勢変更可能な状態で一定間隔ごとに取り付けられた複数の引起爪7e、及び、引起ケース7aにおける戻り経路側の上部に配備されたテンションスプロケット7f、などで構成されており、引き起こし姿勢で上昇する引起爪7eの係止引き上げ作用によって植立穀稈の引き起しを行うようになっている。
【0020】
図1、図2、図4及び図5に示すように、各第1搬送装置9は、後方側に配備された駆動プーリ9a、前方側に配備された従動プーリ9b、及び、それらのプーリ9a,9bに亘って巻き掛けられた突起付き回動ベルト9c等で構成された回動ベルト機構9Aと、各駆動プーリ9aの下方に配設されたパッカ9Bとを備えており、回動ベルト機構9Aとパッカ9Bの係止搬送作用によって刈取穀稈の掻き込み搬送を行うようになっている。
【0021】
左側の第2搬送装置10は、挟持搬送機構10Aと上下2段の係止搬送機構10Bとを備えて構成されており、挟持搬送機構10Aの挾持搬送作用と各係止搬送機構10Bの係止搬送作用によって刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。挟持搬送機構10Aは、左側端部に配備された駆動スプロケット10a、左右中央部に配備された第1従動スプロケット10b、左側の第1搬送装置9における駆動プーリ9aとパッカー9Bとの間に配備された第2従動スプロケット10c、及び、それらのスプロケット10a〜10cに亘って巻き掛けられた突起付きチェーン10d等で構成されている。
【0022】
図2、図4及び図5に示すように、右側の第2搬送装置10は、右側端部に配備された駆動スプロケット10a、左右中央部に配備された第1従動スプロケット10b、右側の第1搬送装置9における駆動プーリ9aとパッカー9Bとの間に配備された第2従動スプロケット10c、及び、それらのスプロケット10a〜10cに亘って巻き掛けられた突起付きチェーン10d、等で構成された挟持搬送機構10Aのみを備えており、挟持搬送機構10Aの挾持搬送作用によって刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。
【0023】
図1、図2及び図4に示すように、第3搬送装置11は、挟持搬送機構11Aと係止搬送機構11Bとを備えており、挟持搬送機構11Aの挾持搬送作用と係止搬送機構11Bの係止搬送作用により刈取穀稈の供給搬送を行って、刈取穀稈の株元側を脱穀装置3のフィードチェーン3aに渡すとともに、刈取穀稈の穂先側を脱穀装置3内に導くようになっている。又、第3搬送装置11の係止搬送機構11Bは、右側の第1搬送装置9の後部上方から脱穀装置3のフィードチェーン3aに亘るように構成されていることから、その前部側部分が、右側の第2搬送装置10の係止搬送機構10Bとして機能して刈取穀稈の寄せ集め搬送を行うようになっている。
【0024】
図1及び図4に示すように、刈取部2の上下揺動支点である軸芯P上には、右端部に図外のエンジンからの動力が伝達される入力プーリ13を備えた左右向きのカウンタ軸14が配設されており、このカウンタ軸14を介して、引起装置7、刈取装置8、第1搬送装置9、第2搬送装置10、及び、第3搬送装置11に対する伝動を行うようにしている。
【0025】
その伝動構造について概略説明すると、図1、図2及び図4〜7に示すように、カウンタ軸14の左右中央部にはカウンタ軸14から前下方に向けて延出する主伝動軸(入力軸の一例)15が、主伝動軸15の前端部には左右向きの第1伝動軸16の左右中央部が、第1伝動軸16の左右両端部と左右中央部には第1伝動軸16から対応する引起装置7に亘る縦向きの第2伝動軸(縦伝動軸の一例)17の下端部が、各第2伝動軸17の上端部には対応する引起装置7の駆動軸7gが、夫々ベベルギヤ18を介して伝動連結されている。つまり、各引起装置7には、カウンタ軸14に入力された動力を、主伝動軸15、第1伝動軸16、及び、第2伝動軸17を介して伝達するようにしている。
【0026】
図1、図2及び図4〜7に示すように、各第2伝動軸17は、ベベルギヤ17aを介して伝動連結される下部軸部分17bと上部軸部分17cからなる2分割構造に構成されている。各下部軸部分17bのうち、左右の下部軸部分17bは、正面視において鉛直に立ち上がり、かつ、対応する左右の引起装置7の上部に向かう状態で、又、中央の下部軸部分17bは、対応する中央の引起装置7の下部に向かう状態で、夫々第1伝動軸16に対して直角に立ち上がる状態に設定されている。
【0027】
各上部軸部分17cのうち、左右の上部軸部分17cは、対応する左右の引起装置7の駆動軸7gに向けて中央側に傾倒する状態で、又、中央の上部軸部分17cは、対応する中央の引起装置7の駆動軸7gに向けて傾倒する状態で、それらが伝動連結される下部軸部分17bから引起装置7の駆動軸7gに亘るように姿勢設定されている。つまり、下部軸部分17bに対して上部側が左右方向で内側に倒れる状態で、引起し装置側の上部軸部分17cが下部軸部分17bの上端部に連動連結されている。
【0028】
各下部軸部分17bのうち、左右の下部軸部分17bには、対応する第2搬送装置10の挟持搬送機構10Aの駆動スプロケット10aが一体回転するように外嵌装着されている。つまり、図6、図11に示すように、左右の第2伝動軸17の下部軸部分17bの軸心Yと第2搬送装置10の回動軸心Zとを平行として、左右の第2伝動軸17で第2搬送装置10を駆動するように連動連結してある。従って、側面視では、突起付きチェーン10dと下部軸部分17bとは直角に交差する状態(挟角が90度の情態)に設定されている。
【0029】
図4及び図6に示すように、刈取装置8は、その可動側の刈刃25が、第1伝動軸16にベベルギヤ38を介して伝動連結されたクランク軸20に連係されている。つまり、刈取装置8には第1伝動軸16からの動力を伝達するようにしている。
【0030】
図1、図2及び図4に示すように、第3搬送装置11は、カウンタ軸14の左端部にベベルギヤ21を介して伝動連結された第3伝動軸22に、挟持搬送機構11Aの駆動スプロケット11aと係止搬送機構11Bの駆動スプロケット11eが一体回転するように外嵌装着されている。つまり、第3搬送装置11には、カウンタ軸14からの動力を第3伝動軸22を介して伝達するようにしている。
【0031】
図1、図8、図9に示すように、刈取装置8は、刈取フレーム12における固定分草具7を取付けるために前方延出された複数の支持フレーム12xに亘って取付けられた受刃台23に固定される受刃24と、これに対して左右に摺動自在な刈刃25と、これに取付ステー26を介して固定されるナイフヘッド27とで構成されている。ナイフヘッド27は、平面視で後向き開放コ字状に折り曲げられた板材を備えて構成され、クランク機構28に前後軸芯X周りで回動自在に支持されたベアリングローラ29を、その外径が丁度ナイフヘッド27の内寸法に合致する状態で内嵌合させてある。
【0032】
尚、クランク機構28は、クランク軸である刈刃駆動軸20の先端に刈刃クランク30を溶接し、その刈刃クランク30にベアリングローラ29を回転自在に外嵌支承して構成されている。又、右端の支持フレーム12xの後部は左方に曲げられており、その後端に固着したフランジ42を介して後述する軸支ケース部35aの側面にボルト連結されている。
【0033】
図8、図9に示すように、刈刃25と取付ステー26とは、受刃24の後端面に摺接するナイフバーであるスライダー31を伴ってリベット等で一体化され、刈刃25を抑えるナイフクリップ32と共に締め上げ固定されるすらし板33が、スライダー31の後端面に摺接するようにして、刈刃25を前後上下に位置決めされて左右にのみ摺動移動するように構成してある。
【0034】
そして、受刃台23の右側部分の後側に、ベアリングローラ29すなわち刈刃クランク30が配置構成されている。刈刃クランク30を前端に備えた刈刃駆動軸20は、刈取伝動軸16のケーシングである横軸ケース35に一体形成された軸支ケース部35aに対して前後向きに支承されており、その軸芯Qは、ナイフヘッド27に対する上下のほぼ中央に位置させてある。
【0035】
又、刈刃クランク30は、回転軸芯Qに関してベアリングローラ29装着部の反対側に、軸芯方向に膨出した第1バランスウェイト34を一体に備えた円盤状に形成されており、刈刃25の横移動による振動を打ち消すとともに、刈刃クランク30の回転に伴う振動を軽減するバランサーとして、さらには、刈刃駆動軸20の回転に伴う負荷変動を円滑化するフライホイールとしても機能するようになっている。
【0036】
刈刃駆動軸20は、その後端に嵌装した小径ベベルギヤ36と、刈取伝動軸16に嵌装した大径ベベルギヤ37との咬合構造を備えたベベルギヤ機構38により、回転動力が伝達されるようにしてある。そして、ベベルギヤ機構38を介して刈取伝動軸16に連動連結されて刈刃駆動軸20の回転方向と逆方向に、単位時間当たりの回転数が等しい同速で回転するカウンタ軸39を、刈刃駆動軸20と同芯状となるように後向きに取出してあるとともに、このカウンタ軸39の後端に、刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40を設けてある。
【0037】
すなわち、軸支ケース部35aの後側において横軸ケース35に一体形成された第2軸支ケース部35bにカウンタ軸39を回転自在に支承するとともに、このカウンタ軸39に、大径ベベルギヤ37に咬合する小径ベベルギヤ41を、刈刃駆動軸20の小径ベベルギヤ36と同じ部品(同径、同歯数)として嵌装してある。第2バランスウェイト40は、重り40aを円板40bの外周端に備えて構成してあり、第1バランスウェイト34の重心位置が軸芯Qの真上にあるときに、第2バランスウェイト40の重心が軸芯Qの真下に位置するように、3個のベベルギヤ36,37,41から成るベベルギヤ機構38を設定してある。
【0038】
第1バランスウェイト34は、その重心が刈刃駆動軸20に対するクランク機構28と正反対側に位置するように装備してあり、クランク機構28の存在による刈刃駆動軸20の偏心を是正する機能、及び、刈刃25の横移動と反対側の横に移動して刈刃25の移動慣性を相殺する機能とを有するものである。しかしながら、刈刃25の慣性を相殺するための質量は、クランク機構28の質量よりも大きいので、刈刃25との慣性相殺作用が機能しない上下方向に第1バランスウェイト34が移動するときには、依然として回転バランスが偏っており、振動が生じ易い状態になる。
【0039】
そこで、刈刃駆動軸20と同軸芯Qを有したカウンタ軸39とを、これら両軸20,39が互いに反対方向に同じ速度で回転駆動させるよう構成して、カウンタ軸39に刈刃25の横移動に対抗する第2バランスウェイト40を設けることにより、前述した上下方向の振動を解消させる手段を構成している。尚、刈刃駆動軸20、及びカウンタ軸39は、共に独立してベアリング支持されており、刈取伝動軸16は従来通りの1部品で良く、ベベルギヤ機構41部位を貫通して左右に伸びる六角軸に構成されている。
【0040】
図1及び図5〜7に示すように、カウンタ軸14や主伝動軸15等の引起し装置7、刈取装置8、第1搬送装置9、第2搬送装置10、及び、縦搬送装置11に対する各伝動系は刈取フレーム12を構成する部材に内装されている。つまり、刈取フレーム12は、それらの伝動系を外囲するケース類で構成されている。そのため、刈取フレーム12において、左右の第2伝動軸17の下部軸部分17bを外囲するケーシングである左右の縦軸ケース46,48には、第2搬送装置10の突起付きチェーン10dの挿通を許容する開口19を形成し、この開口19から、下部軸部分17bに装着された駆動スプロケット10aに突起付きチェーン10dを巻き掛けるようにしている。
【0041】
ここで、挟持搬送機構10Aにおける突起付きチェーン10dを緊張するテンショナTの構造を、右側の挟持搬送機構10Aのもので説明する。図15〜図17に示すように、テンショナTは、右掻込みフレーム43の主パイプ51に上下貫通固着されたパイプ材製の支軸75に嵌装された捩じりコイルバネ76で構成されている。すなわち、丸棒状のバネ材で成る捩じりコイルバネ76の遊端側(後端側)を折り返して形成された緊張部76Aが直接突起付きチェーン10dのチェンローラ77に接触して押圧するものに構成されている。
【0042】
緊張部76Aは、突起付きチェーン10dにおける一対のインナチェンリンク78,78夫々の内幅よりも僅かに狭い幅に設定された1段折り曲げ構造であり、幅方向の2箇所でチェンローラ77に接触するよう、棒バネ材が平面視で上下に重なる円弧形状に形成されている。従って、比較的チェーン幅の広い突起付きチェーン10dを、丸棒バネ材を用いながら、突起付きチェーン10dの回動軸心に直交する正規の方向にテンション力を付与することができ、チェーン10dを倒れなく良好に緊張できるようになっている。
【0043】
次に、第1搬送装置9の支持構造について説明する。図10に示すように、各第1搬送装置9を支持する掻込みフレーム43〜45のいずれも、後部側が第2伝動軸17を囲繞する縦軸ケース46〜48に、かつ、前部側が分草具6を支持する分草フレーム12xに固定された引起し装置支持フレーム49に、ボルト止めによって着脱自在に取付けられている。
【0044】
右側の右掻込みフレーム43は、右側の引起し装置支持フレーム49から後向きに突設されたステー50に前端部がボルト止めされる主パイプ51と、右側の第1縦軸ケース48にボルト止めされるブラケット53と、このブラケット53を後端に備えた補助パイプ52とで構成され、穀稈の搬送経路を構成する部材でもある搬送カバー54を支持している。
【0045】
主パイプ51の前後中間部に、駆動プーリ9aやパッカ9Bの支軸9pを貫通固着し、前端部には、緊張プーリである従動プーリ9bを長孔支持するためのステー51bを溶着し、後端部には、右側の挟持搬送機構10Aの第1従動プーリ10bを回転自在に支持する支軸55を貫通固着してある。主パイプ51の支軸9p部分には、補助パイプ52の先端が溶着されている。突起付き回動ベルト9cを上方から覆う状態の搬送カバー54(61)は、強度アップのために段付き形状にプレス成形されている(図11参照)。
【0046】
図12、図13に示すように、ブラケット53は、平面視でコ字状に屈曲された板材で成り、第1縦軸ケース48を構成する前ケース部48aと後ケース部48bとの合わせ部分を跨ぐ状態で、これら両ケース部48a,48b連結するためのボルト4本で共締め固定されるようになっている。そして、このブラケット53には、下方に屈曲された補助パイプ52の後端部が溶着されている。
【0047】
図10、図11に示すように、左側の左掻込みフレーム45は、左側の引起し装置支持フレーム49から後向きに突設された縦板状のステー56に前端部がボルト止めされる主パイプ57と、左側の第2縦軸ケース46にボルト止めされるブラケット59と、このブラケット59を後端に備えた補助パイプ58とで構成され、穀稈の搬送経路を構成する部材でもある搬送カバー61を支持しており、基本的には右掻込みフレーム43と同様の構造である。
【0048】
右側の搬送カバー54と同様にプレス成形された段付き形状の搬送カバー61を、前後2箇所のステー62,63で支持し、後ステー63には駆動プーリ9aやパッカ9Bの支軸10pが装備されている。右ブラケット53と同構造であり、第2縦軸ケース46の前ケース部46aと後ケース部46bとの連結ボルトで共締めされる左ブラケット59と、主パイプ57とに亘って補助パイプ58が架設されるとともに、主パイプ57の後端と左ブラケット59とに亘って、突起付きチェーン10dの移動経路を形成するための板金製の案内体65を取付けてある。
【0049】
図10、図14に示すように、左右中央の掻込みフレーム44は、基本的には、左右中央の上部軸部分17cを囲繞するパイプ材製の第3縦軸ケース47にボルト止めされるパイプフレーム67のみで構成されており、プレス成形された搬送カバー68が補助フレームとして機能する。すなわち、第3縦軸ケース47に固着されたブラケット66に後端がボルト止めされるパイプフレーム67に搬送カバー68が固着されており、その搬送カバー68の前端部を、左から2番目の引起し装置支持フレーム49から後向きに突設されたステー60にボルト止めしてある。
【0050】
パイプフレーム67の前端部に、駆動プーリ9aやパッカ9Bの支軸67aが固着されており、又、搬送カバー68とステー60とのボルト止め部分が、従動プーリ9bを緊張調節可能とするための長孔支持構造としてある。つまり、3基のいずれの第1搬送装置9の掻込みフレーム43〜45も、第2伝動軸17を囲繞するケーシング46〜48との2箇所で支持してあり、穀稈搬送の妨げとなることがないようにしてある。又、3基の掻込みフレーム43〜45は、いずれもボルト止めによる着脱自在構造である。
【0051】
次に、左右の縦軸ケース46,48と、横軸ケース35との連結部構造について説明する。これら2箇所の連結部の構造は、向きが互いに逆である以外は同じであり、簡単のために右側のもので説明する。
【0052】
図11〜図14に示すように、内部に下部軸部分17bを備えた筒状の右縦軸ケース48の下端部における左側面には、横軸ケース35をボルト連結するためのフランジ部71が形成されており、このフランジ部71から挿入される刈取伝動軸16、及び、刈取伝動軸16と下部軸部分17bとを連動連結するベベルギヤ18,18を内装している。右縦軸ケース48と横軸ケース35とは、刈取伝動軸16の軸方向で嵌合されるインロー部72と位置決め手段Aとで相対姿勢が定められた状態で、4本のボルト73を用いて連結一体化されている。
【0053】
右縦軸ケース48は、刈取伝動軸16の軸方向に沿う割り面wを有した前ケース部48aと後ケース部48bとを連結して成る2つ割り構造に構成してあり、刈取伝動軸16及び下部軸部分17bを支持する各ベアリングを位置決め支持する各ホルダ部分74は、型成形のみの状態で機能しており、切削等の機械加工は一切施さずに済んでいる。又、前述したフランジ部71、及び開口19は、共に両ケース部48a,48bに跨がって形成されている。
【0054】
開口19は、無端回動帯である突起付きチェーン10dを左右の縦軸ケース48,46内に引き込む入口19bと、突起付きチェーン10dを縦軸ケース48,46外に送り出す出口19aとを、互いに独立形成して構成されている。つまり、入口19bは後ケース部48b,46bに、そして出口19aは前ケース部48a,46aに夫々形成されており、前後のケース部が組付けられた縦軸ケース48,46としての入口19bと出口19aとの間の部分が、前述したように、左右の掻込みフレーム43,45のブラケット53,59を連結することで補強されている。
【0055】
因みに、横軸ケース35の主ケース部35Sは、割り面vを持つ上ケース部35Aと下ケース部35Bで成る上下2つ割り構造であり、下ケース部35Bの左右向きの穴70は機械加工によって形成されている。尚、左縦軸ケース46と横軸ケース35とも前述した構造と同様の位置決め手段Aとインロー部72とを用いて4本のボルト73で連結されている。
【0056】
図6、図10に示すように、第1伝動軸16を囲繞する横軸ケース35は、右側の下部軸部分17bを囲繞するアルミダイカスト製の第1縦軸ケース48と、主伝動軸15を囲繞した状態で刈取部2を機体に支持する鉄パイプ製の刈取主フレーム12F、及び左右中央の下部軸部分17bを囲繞する第3縦軸ケース47が連結一体化されるとともに、クランク軸20を囲繞する軸支ケース部35a及び第2軸支ケース部35bが一体形成された鋳鉄製の主ケース部35Sと、左側の下部軸部分17bを囲繞するアルミダイカスト製の第2縦軸ケース46を左端に連結一体化した鉄パイプ製の副ケース部35Hとで構成されている。
【0057】
つまり、刈取主フレーム12Fが連結されて荷重条件の厳しい横軸ケース35を鉄製として強度十分に構成するとともに、1個の引起し装置7を支持する程度の強度があれば良く、かつ、上下途中部位にチェーン駆動用の開口19を備えた比較的複雑な形状が要求される第1及び第2縦軸ケース48,46は、アルミダイカスト製として部品数少なく簡単で廉価に構成できるようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバイン前部の側面図
【図2】刈取部の構成を示す平面図
【図3】刈取部の構成を示す正面図
【図4】刈取部の伝動系を示す系統図
【図5】刈取部の前処理部分を示す平面図
【図6】図5における伝動系の要部を示す一部切欠きの正面図
【図7】左側の第2搬送装置の伝動構造を示す要部の側面図
【図8】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの平面図
【図9】刈取装置の駆動構造を示す一部切欠きの側面図
【図10】各掻込みフレームの構造を示す平面図
【図11】左側の掻込みフレーム部分を示す一部切欠きの側面図
【図12】右側の掻込みフレームのブラケット部分を示す一部切欠きの平面図
【図13】図12の正面図
【図14】中央の掻込みフレーム部分を示す一部切欠きの側面図
【図15】テンショナの構造を示す平面図
【図16】テンショナと突起付きチェーンの関係を示す正面図
【図17】テンショナの斜視図
【符号の説明】
2 刈取部
7 引起し装置
10 横搬送装置
15 入力軸
16 刈取伝動軸
17 縦伝動軸
17b 下部軸部分
17c 上部軸部分
Y 横搬送装置の回動軸心
Z 縦伝動軸の軸心
Claims (3)
- 引起されて刈取られた穀稈を左右中間箇所に寄せ集め搬送する突起付きチェーン(10d)を備えた横搬送装置(10)を刈取部(2)に備え、左右両端に引起し装置駆動用の上下向きの縦伝動軸(17)が連動連結される左右に延びる刈取伝動軸(16)を刈取部(2)の下端部に備えるとともに、前記横搬送装置(10)の突起付きチェーン(10d)を前記縦伝動軸(17)の中間部に設けた駆動スプロケット(10a)に巻回してある刈取機の刈取部伝動構造。
- 前記横搬送装置(10)の回動軸心と前記縦伝動軸(17)の軸心とが互いに平行となるように設定してある請求項1に記載の刈取機の刈取部伝動構造。
- 縦伝動軸(17)を、刈取伝動軸(16)に連動連結される下部軸部分(17b)と、これに対して上部側が左右方向で内側に倒れる状態で該下部軸部分(17b)の上端部に連動連結される引起し装置側の上部軸部分(17c)とで構成し、前記横搬送装置(10)の回動軸心と前記下部軸部分(17b)の軸心とが互いに平行となるように設定してある請求項1又は2に記載の刈取機の刈取部伝動構造。
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- 1999-09-28 JP JP27401599A patent/JP3628218B2/ja not_active Expired - Lifetime
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