JP2002100002A - 磁気ヘッドおよびその製造方法およびそれらを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法およびそれらを用いた磁気記録再生装置

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JP2002100002A
JP2002100002A JP2000290375A JP2000290375A JP2002100002A JP 2002100002 A JP2002100002 A JP 2002100002A JP 2000290375 A JP2000290375 A JP 2000290375A JP 2000290375 A JP2000290375 A JP 2000290375A JP 2002100002 A JP2002100002 A JP 2002100002A
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magnetic head
head
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tape
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Hiroshi Seki
博司 関
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドが磁気テープにダメージを与える
ことがなく、磁気ヘッドと磁気テープの安定した接触を
実現でき、多量の信号を効率よく記録再生できる高性能
で信頼性の高い磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置を供
給することを目的とする。 【解決手段】 磁気テープと接触を開始する磁気ヘッド
摺動面端面角部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁
気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突出しな
いように除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルVTRや
データストリーマ等のシステムで用いられる高保磁力磁
気記録媒体に対して多量の磁気情報の記録・再生を行う
のに適する磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野において、一対の
板状フェライト製の磁気コア半体を突き合わせて磁気ギ
ャップを形成し、磁気ギャップ部の両側をガラス等の非
磁性材料で溶着したフェライトヘッドや、磁気ギャップ
部に飽和密度の高い金属磁性膜を配したメタル・イン・
ギャップ型ヘッド(以下MIGヘッドと記す)や、磁性
膜を一対の非磁性材料からなる基板で挟み込んだ薄膜積
層型ヘッド等が実用化されている。特にメタルテープや
蒸着テープといった高保磁力の磁気記録媒体に対して高
密度に情報記録するシステムでは、前記のMIGヘッド
や薄膜積層型ヘッドが主として用いられる。
【0003】MIGヘッドは、通常、図16に示すよう
に、フェライト等の強磁性酸化物1に飽和磁束密度の高
い金属磁性膜2を形成した磁気コア半体ブロック3を突
き合わせ、金属磁性膜2間に磁気ギャップ4を設けた構
造を有している。従来、磁気ギャップ4を構成するギャ
ップ材料は、MIGヘッドのテープ摺動面5の拡大図で
ある図17に示すように、金属磁性膜2上に順次SiO
2や珪酸ガラスからなるSiO2を主成分とする非磁性
酸化物層6と、CrやCr2O3からなるガラス流動層
7の二層から構成されている。そして磁気コア半体ブロ
ック3は低融点ガラスである鉛ガラス8により接合一体
化されている。
【0004】従来のMIGヘッドの製造方法を図18〜
図26に基づいて説明する。まず、図18に示す一対の
フェライトコア11に図19に示す巻線溝12およびバ
ックガラス溝13を形成する。次にフェライトコア11
に図20に示すトラック溝14を形成し、ギャップ面1
5を研磨する。さらに、図21に示すようにフェライト
コア11のギャップ面15を含む領域に、金属磁性膜2
とSiO2を主成分とする非磁性酸化物層6とガラス流
動層7とをこの順にスパッタリング法などにより形成す
る。このようにしてギャップ材料を形成した一対の磁気
コア半体ブロック3を図22に示すようにギャップ面が
対向するように突き合わせ、鉛ガラス8を溝部に載置す
る。さらに熱処理により図23に示すように鉛ガラス8
をガラス流動層7上に流し込んで一対の磁気コア半体ブ
ロック3をギャップで接合一体化し、図24に示すよう
に一つのギャップドバー20を作製する。
【0005】この工程の後、図25に示すようにギャッ
プドバー20のテープ摺動面21の端面角部除去を行な
う。次に、図26のようにギャップドバー20を所定の
ヘッドチップコア厚、アジマス角度で切断し、ヘッドチ
ップが完成する。
【0006】図25に示したギャップドバー20のテー
プ摺動面の端面角部除去は、以下の理由に基づいて行わ
れる。ビデオデッキのようなヘリカルスキャン方式の場
合は、図2のように回転シリンダー31の外周部に沿っ
て所定の間隔を隔てて設けられたヘッド用窓32に、図
13に示すように磁気ヘッド33の磁気ギャップ4が回
転シリンダー表面36よりも一定量突出すように位置決
めして取り付けられている。図3に示す磁気ヘッド摺動
面端面角部35を、磁気ヘッドのテープ摺動面21と磁
気ヘッドの厚み方向の側面37(紙面に垂直な面)が交
わった部分と定義すると、仮に磁気ヘッド摺動面端面角
部35が図3に示すように、磁気ヘッドが取り付けられ
る磁気記録再生装置の回転シリンダー表面36よりも突
出した形で残っていると、磁気記録再生装置にて磁気テ
ープの走行時あるいは挿入・取り出し時に、磁気ヘッド
摺動面端面角部35によって磁気テープにダメージを与
える場合が生じる。従って従来の製造方法では図25に
示したように、ギャップドバー20が形成された後にテ
ープ摺動面21の端面角部除去を行なう。その結果、磁
気ヘッド摺動面端面角部35は回転シリンダー表面36
よりも突出しないように、図13の鎖線で示すように除
去される。
【0007】図25に示すようにギャップドバーのテー
プ摺動面の両端面角部を除去しなければならないのは、
片側だけを除去すると、後述するように磁気ヘッドと磁
気テープとの接触状態を最適にして良好な記録再生を実
現する為に、研磨テープ等を用いて磁気ヘッドのテープ
摺動面に磁気ヘッドの用途に応じた特定の曲率半径で曲
面加工を施す際に、曲面の頂点が磁気ヘッドの磁気ギャ
ップ近傍からずれるためである。また、ギャップドバー
のテープ摺動面の端面角部除去を行なう別の理由とし
て、磁気ヘッドの端面角部が残っていると、特定の曲率
半径で曲面加工を施す際に端面角部の研磨に時間がかか
ってしまい、生産性が落ちることが挙げられる。
【0008】ヘッドチップを完成させた後にベース接着
・巻線等の処理、および磁気ヘッドと磁気テープとの接
触状態を最適にして良好な記録再生を実現する為に、研
摩テープ等を用いてテープ摺動面の仕上げ曲面加工を行
い、電磁変換特性に大きな影響を及ぼす磁気ヘッドの磁
気ギャップ部の深さ(図13中の寸法GD)を一定の範
囲内に納め、MIGヘッドが完成する。以上の工程をフ
ローチャートにまとめると、図14のようになる。
【0009】薄膜積層型ヘッドは通常、図27および薄
膜積層型ヘッドのテープ摺動面39の拡大図である図2
8に示すように、金属磁性膜40と絶縁層41を交互に
積層した磁気コア42の両側を非磁性基板43で挟持し
た構造を有する。磁気ギャップを形成するギャップ材料
はSiO2等の非磁性層44と結晶化ガラス45の二層
から構成されている。
【0010】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を図2
9〜図36に基づいて説明する。まず非磁性基板43上
に、図29のA部の拡大図である図30に示すように、
スパッタリング法などによって順次形成された高飽和磁
束密度および高透磁率を有する金属磁性膜40とSiO
2等の絶縁層41から成る磁気コア42を形成し、非磁
性基板43の反対側に接着ガラス層46を形成して図2
9に示すようにヘッドコア47を作製する。このように
して得られた複数のヘッドコア47を重ねあわせ、加圧
熱処理することによって図31に示す積層ブロック48
を作製する。その後、積層ブロック48を所定の寸法に
加工することによって、図32に示す一対の磁気コア半
体ブロック49a、49bを得る。続いて、図33、図
34に示すように必要に応じて磁気コア半体ブロック4
9aに巻線溝50を形成し、ギャップ面51a、51b
を平滑に研磨し、所定の厚みのSiO2等の非磁性層4
4をスパッタリング法等によって形成し、その上に所定
の厚みの結晶化ガラス45をスパッタリング法等によっ
て形成する。そして、図35に示すように各磁気コア半
体ブロック49a、49bのギャップ面51a、51b
を突き合わせて加熱処理してギャップを接合一体化さ
せ、ギャップドバーを作製する。その後、図35に示す
ようにMIGヘッドと同様にギャップドバーのテープ摺
動面の端面角部を除去し、所定のヘッドチップコア厚に
切断し、図27に示すヘッドチップが完成する。図2
7、図35ではアジマス角度をゼロとした場合の薄膜積
層型ヘッドについて示したが、アジマス角度を付与する
場合は図32に示した一対の磁気コア半体ブロック49
a、49bを得る工程にて垂直に切断するのではなく、
図36に示すようにアジマス角度分だけ斜めに切断し、
その後は上記の工程に従って作製する。この後、MIG
ヘッドと同様にベース接着・巻線等およびテープ摺動面
の曲面加工を行い、薄膜積層型ヘッドが完成する。以上
の工程をフローチャートにまとめると、図15のように
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の様
に、まずギャップドバーでテープ摺動面の端面角部除去
を行ない、その後に研磨テープを用いてヘッドのテープ
摺動面に特定の曲率半径で曲面加工を施す方法では、端
面角部除去部分の体積が大きく変化すると曲面加工を施
すテープ摺動面の面積も同様に大きく変化し、通常の加
工条件で曲面加工を施すと所望の曲率半径が得られない
場合が発生する。その結果、磁気ヘッドと磁気テープと
の接触状態が不安定となり、磁気ヘッドと磁気テープの
スペーシングロスによる出力の低下や記録データの微小
な欠落等が生じ、効率的な磁気記録再生に支障が起こる
ことになる。
【0012】また、安定した電磁変換特性を有する磁気
ヘッドを供するためには、前述したように電磁変換特性
に大きな影響を及ぼす磁気ヘッドの磁気ギャップ部の深
さ(図13中の寸法GD)を一定の範囲に収める必要が
ある。従来の方法ではギャップドバーの状態でテープ摺
動面の端面角部除去を行ない、ベース接着・巻線等の処
理後に研摩テープ等を用いてテープ摺動面の曲面加工を
行い、磁気ヘッドと磁気テープとの接触状態を最適にす
ると同時に、磁気ヘッドの磁気ギャップ部の深さを一定
の範囲に収めるように加工を行なっている。従って従来
の方法では、ギャップドバーでの端面角部の除去におけ
る精度だけではなく、巻線溝の加工精度等の充分な精
度、すなわちテープ摺動面の端面角部除去部分と磁気ギ
ャップ深さの相対的な位置精度が求められる。この精度
が確保されていない場合、例えば端面角部の除去が不十
分な場合は、磁気ヘッドの端面角部が磁気記録再生装置
の回転シリンダー表面よりも突出した形で残り、製造歩
留の低下等の問題が生じる。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、記録再生特性が優れ、信頼性の高い磁気ヘッドおよ
び磁気記録再生装置を歩留り良く提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の磁気ヘッドは、磁気テープと接触を開始
する磁気ヘッド摺動面端面角部が、磁気ヘッドが取り付
けられている磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面
よりも突出しないように除去されていることを特徴とす
る磁気ヘッドである。
【0015】また、本発明の磁気ヘッドの製造法は、強
磁性酸化物からなる一対の磁気コア半体ブロックを、非
磁性材料からなる磁気ギャップ材料を介して接合一体化
し、所定のヘッドチップコア厚、アジマス角度で切断し
て磁気ヘッドチップとする第一の工程と、磁気ヘッドチ
ップを端子板が設けられたヘッドベース材に接着、巻線
処理を行い、磁気ヘッド摺動面を曲面加工して磁気ヘッ
ドとする第二の工程と、磁気ヘッド摺動面端部が、磁気
ヘッドが取り付けられている磁気記録再生装置の回転シ
リンダーの表面よりも突出しないように、磁気ヘッド摺
動面端面角部を除去する第三の工程を有することを特徴
としたものである。
【0016】また、本発明は上記磁気ヘッドを用いたこ
とを特徴とする磁気記録再生装置に関するものである。
【0017】本発明の磁気ヘッドおよびその製造方法お
よびそれらを用いた磁気記録再生装置により、磁気ヘッ
ドが磁気テープにダメージを与えることがなく、磁気ヘ
ッドと磁気テープの安定した接触を実現でき、多量の信
号を効率よく記録再生できる高性能で信頼性の高い磁気
ヘッドおよび磁気記録再生装置を供給することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁気テープと接触を開始する磁気ヘッド摺動面端面
角部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁気記録再生
装置の回転シリンダーの表面よりも突出しないように除
去されていることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、時計回
り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面端面角
部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁気記録再生装
置の回転シリンダーの表面よりも突出しないように除去
されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
ドである。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、強磁性
酸化物からなる一対の磁気コア半体ブロックを、非磁性
材料からなる磁気ギャップ材料を介して接合一体化し、
所定のヘッドチップコア厚、アジマス角度で切断して磁
気ヘッドチップとする第一の工程と、磁気ヘッドチップ
を端子板が設けられたヘッドベース材に接着、巻線処理
を行い、磁気ヘッド摺動面を曲面加工して磁気ヘッドと
する第二の工程と、磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッ
ドが取り付けられている磁気記録再生装置の回転シリン
ダーの表面よりも突出しないように、磁気ヘッド摺動面
端面角部を除去する第三の工程を有することを特徴とす
る磁気ヘッドの製造方法である。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、強磁性
酸化物からなる一対の磁気コア半体ブロックを、非磁性
材料からなる磁気ギャップ材料を介して接合一体化して
得られたギャップドバーの磁気テープ摺動面を曲面一次
加工する第一の工程と、ギャップドバーを所定のヘッド
チップコア厚、アジマス角度で切断して磁気ヘッドチッ
プとする第二の工程と、磁気ヘッドチップを端子板が設
けられたヘッドベース材に接着、巻線処理を行い、磁気
ヘッド摺動面を曲面二次加工して磁気ヘッドとする第三
の工程と、磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッドが取り
付けられている磁気記録再生装置の回転シリンダーの表
面よりも突出しないように、磁気ヘッド摺動面端面角部
を除去する第四の工程を有することを特徴とする磁気ヘ
ッドの製造方法である。
【0022】本発明の請求項5に記載の発明は、磁気コ
ア半体ブロックがフェライトであることを特徴とする、
請求項3もしくは4に記載の磁気ヘッドの製造方法であ
る。
【0023】本発明の請求項6に記載の発明は、磁気コ
ア半体ブロックの少なくとも一方の磁気ギャップ形成面
近傍に、金属磁性膜を配したことを特徴とする、請求項
3もしくは4に記載の磁気ヘッドの製造方法である。
【0024】本発明の請求項7に記載の発明は、金属磁
性膜と絶縁膜を交互に積層して形成した積層膜を一対の
非磁性材料からなる基板で挟み込んで得た一対の磁気コ
ア半体ブロックを非磁性材料からなる磁気ギャップ材料
を介して接合一体化し、所定のヘッドチップコア厚、ア
ジマス角度で切断して磁気ヘッドチップとする第一の工
程と、磁気ヘッドチップを端子板が設けられたヘッドベ
ース材に接着、巻線処理を行い、磁気ヘッド摺動面を曲
面加工して磁気ヘッドとする第二の工程と、磁気ヘッド
摺動面端部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁気記
録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突出しないよ
うに、磁気ヘッド摺動面端面角部を除去する第三の工程
を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法であ
る。
【0025】本発明の請求項8に記載の発明は、金属磁
性膜と絶縁膜を交互に積層して形成した積層膜を一対の
非磁性材料からなる基板で挟み込んで得た一対の磁気コ
ア半体ブロックを非磁性材料からなる磁気ギャップ材料
を介して接合一体化して得られたギャップドバーの磁気
テープ摺動面を曲面一次加工する第一の工程と、ギャッ
プドバーを所定のヘッドチップコア厚、アジマス角度で
切断して磁気ヘッドチップとする第二の工程と、磁気ヘ
ッドチップを端子板が設けられたヘッドベース材に接
着、巻線処理を行い、磁気テープ摺動面を曲面加工して
磁気ヘッドとする第三の工程と、磁気ヘッド摺動面端部
が、磁気ヘッドが取り付けられている磁気記録再生装置
の回転シリンダーの表面よりも突出しないように、磁気
ヘッド摺動面端面角部を除去する第四の工程を有するこ
とを特徴とする磁気ヘッドの製造方法である。
【0026】本発明の請求項9に記載の発明は、磁気テ
ープと接触を開始する磁気ヘッド摺動面端面角部のみを
除去することを特徴とする、請求項3、4、5、6、7
もしくは8のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法で
ある。
【0027】本発明の請求項10に記載の発明は、時計
回り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面端面
角部のみを除去することを特徴とする、請求項3、4、
5、6、7、8もしくは9のいずれかに記載の磁気ヘッ
ドの製造方法である。
【0028】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1もしくは2に記載の磁気ヘッドを用いた磁気記録再
生装置である。
【0029】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0030】(実施の形態1)本発明によるMIGヘッ
ドの実施の形態1における製造方法を図5を用いて説明
する。まず、図14に示した従来のMIGヘッドの製造
方法と同様の方法でギャップドバーを形成(ステップ8
01〜804)した後に、ギャップドバーのテープ摺動
面の端面角部除去を行なわずに、ギャップドバーを切断
(ステップ806)することによりテープ摺動方向の幅
が1mm、厚みが160μmのヘッドチップを完成させ
た後(ステップ807)、従来工法と同様の工程でベー
ス接着・巻線等の処理(ステップ808)、およびテー
プ摺動面の曲面加工(ステップ809)を行う。
【0031】最後に、図10に示すように2つの支柱6
1によって支えられ、かつ矢印A方向へ走行している研
磨テープ60に対して磁気ヘッド摺動面の片側の端面角
部を矢印Bのように押さえつけ、磁気ヘッド摺動面端部
が磁気記録再生装置の回転シリンダー表面よりも突出し
ないように端面角部を除去し(ステップ810)、磁気
ヘッドを研磨テープから遠ざける。その後、同様の方法
でもう一方の端面角部を除去する。
【0032】(実施の形態2)本発明によるMIGヘッ
ドの実施の形態2における製造方法を図6を用いて説明
する。実施の形態1と異なる点は、ギャップドバーを形
成した後にギャップドバーのテープ摺動面の曲面一次加
工を行なう点である(ステップ805)。この一次加工
は粗い研磨テープを用いて行なっても良いし、回転する
砥石にギャップドバーを揺動させながら曲面加工を行な
う揺動加工でも良い。本実施形態では揺動加工により、
曲面一次加工を行なった。その後は、実施の形態1と同
じ方法でヘッドの作製を行なった。
【0033】(実施の形態3)本発明によるMIGヘッ
ドの実施の形態3における製造方法を図7を用いて説明
する。実施の形態1と異なる点は、磁気ヘッドの記録再
生時に、磁気テープと接触を開始するヘッド摺動面端面
(磁気テープが磁気ヘッドに対して侵入してくる部分な
ので、以下はヘッド入り側端面と記す)角部のみを除去
する点である(ステップ909)。このようにして作ら
れた磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを取り付ける回転シ
リンダーの相対的な位置関係を図1に示す。
【0034】(実施の形態4)本発明によるMIGヘッ
ドの実施の形態4における製造方法を図8を用いて説明
する。実施の形態1と異なる点は、時計回り方向にアジ
マス角度を有する磁気ヘッド摺動面端面角部のみを除去
する点である。
【0035】このように実施の形態1、2、3、4にお
ける磁気ヘッドの製造では、磁気ヘッドとしてMIGヘ
ッドを例に挙げたが、フェライトヘッドでも薄膜積層型
ヘッドでも、同様に適用できる。実施の形態2では、ギ
ャップドバーを形成した後にギャップドバーのテープ摺
動面の曲面一次加工を行なったが、この様に予め所望の
曲率半径で粗加工をした後に、曲面二次加工として研磨
テープ等を用いて加工を行なうと、磁気ヘッドのテープ
摺動面最終曲面形状の曲率半径は、一次加工で得た曲率
半径から大きくずれることが避けられ、所望のヘッド摺
動面曲面形状を安定して得ることが可能となる。
【0036】また実施の形態3および4では、それぞれ
磁気ヘッドの記録再生時に、ヘッド入り側端面角部の
み、あるいは磁気ヘッド摺動面端面が時計回り方向にア
ジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面の端面角部のみを
除去している。なぜならば、磁気記録再生装置に磁気テ
ープをローディングすると、図4に示すように磁気ヘッ
ド33が取り付けられた回転シリンダー31が回転を始
め、同時に磁気テープ70がシリンダー取付け面の斜め
上方から斜め下方に下降を始める(実際にはシリンダー
は斜めに取り付けられ、磁気テープ70が垂直に降下し
てくる)ので、磁気ヘッド33と磁気テープ70が接触
を始める際に、磁気テープ70と接触を開始する磁気ヘ
ッド摺動面端面角部が磁気記録再生装置の回転シリンダ
ー表面よりも突出していると、ヘッド入り側端面角部が
磁気テープ70の下端にダメージを与える場合が多いた
めである。
【0037】従来の技術にて説明したように、磁気ヘッ
ド33はギャップ部にアジマス角をつけてギャップドバ
ーから切出されるため、磁気テープ摺動面から見た形状
は平行四辺形となっている。すなわち、時計回りのアジ
マス角度をつけると図12(a)(b)のようになり、
逆に反時計回りのアジマス角度をつけると、図12
(c)(d)のようになる。従って図4のように磁気ヘ
ッド摺動面端面が時計回り方向にアジマス角度を有する
磁気ヘッド71では、磁気テープ70のローディング時
に最初に接触を開始するヘッド入り側端面角部72の上
部73は鋭角に尖っているので、この部分を除去して磁
気ヘッド摺動面端面部がシリンダー表面よりも突出しな
いようにすることは、磁気ヘッドによる磁気テープへの
ダメージを回避し、かつ生産性を上げる有効な手段であ
る。
【0038】
【実施例】次に、本発明の具体例を示す。
【0039】(実施例1)図5に示した工程に従ってM
IGヘッドを製造した。MIGヘッドのテープ摺動方向
の幅は1mm、ヘッド摺動面端面角部除去時の傾斜角度
は45°とし、ヘッド摺動面の両端面角部の除去を行な
った。この時、ヘッド摺動面端面角部除去後の摺動面端
部は、シリンダー表面よりも70μm内部に潜り込んだ
状態となっていた。
【0040】(実施例2)ギャップドバー状態で磁気テ
ープ摺動面を曲面一次加工する工程を追加した以外は、
実施例1と同様にしてMIGヘッドを作製した。
【0041】(実施例3)ヘッド入り側端面角部のみを
除去した以外は、実施例1と同様にしてMIGヘッドを
作製した。
【0042】(実施例4)磁気ヘッド摺動面端面が時計
回り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面の両
端面角部を除去し、傾斜角を形成する以外は、実施例1
と同様にしてMIGヘッドを作製した。
【0043】(実施例5)磁気ヘッド摺動面端面が時計
回り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面のヘ
ッド入り側端面角部のみを除去した以外は、実施例1と
同様にしてMIGヘッドを作製した。
【0044】次に、本発明の比較例を示す。
【0045】(比較例1)図14のMIGヘッドの従来
の製造プロセスに示すように、ヘッド状態でのテープ摺
動面の端面角部除去を行なわずに、ギャップドバー形成
後にギャップドバーのテープ摺動面の端面角部除去を行
なった以外は、実施例1と同様にしてMIGヘッドを作
製した。
【0046】次に、本発明の別の具体例を示す。
【0047】(実施例6)図9に示した工程に従って薄
膜積層型ヘッドを製造した。薄膜積層型ヘッドのテープ
摺動方向の幅は1mm、ヘッド摺動面端面角部除去時の
傾斜角度は45°とし、ヘッド摺動面の両端面角部の除
去を行なった。この時、ヘッド摺動面端面角部除去後の
摺動面端部は、シリンダー表面よりも70μm内部に潜
り込んだ状態となっていた。
【0048】(実施例7)ギャップドバー状態で磁気テ
ープ摺動面を曲面一次加工する工程を追加した以外は、
実施例6と同様にして薄膜積層型ヘッドを作製した。
【0049】(実施例8)ヘッド入り側端面角部のみを
除去した以外は、実施例6と同様にして薄膜積層型ヘッ
ドを作製した。
【0050】(実施例9)磁気ヘッド摺動面端面が時計
回り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面の両
端面角部を除去し、傾斜角を形成する以外は、実施例6
と同様にして薄膜積層型ヘッドを作製した。
【0051】(実施例10)磁気ヘッド摺動面端面が時
計回り方向にアジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面の
ヘッド入り側端面角部のみを除去した以外は、実施例6
と同様にして薄膜積層型ヘッドを作製した。
【0052】次に、本発明の別の比較例を示す。
【0053】(比較例2)図15の薄膜積層ヘッドの従
来の製造プロセスに示すように、ヘッド状態でのテープ
摺動面の端面角部除去を行なわずに、ギャップドバー形
成後にギャップドバーのテープ摺動面の端面角部除去を
行なった以外は、実施例6と同様にして薄膜積層型ヘッ
ドを作製した。
【0054】以上の各実施例および各比較例で得られた
磁気ヘッドについて、市販の金属蒸着テープ(以下ME
テープと記す)を用いて、市販のDVフォーマットのビ
デオカメラによりエラー訂正回路をオフにした時のビッ
トエラーレート(以下BERと記す)を測定した。ま
た、DVフォーマットのビデオカメラに磁気テープを1
00回ロード/アンロードさせた後の、MEテープ上の
磁気ヘッドによるダメージ(傷)の有無も調査した。各
実施例および各比較例においては、6本のギャップドバ
ーを作製し、各々のギャップドバーから4個の磁気ヘッ
ドを無作為抽出し、評価を行なった。BERの平均値と
標準偏差と最大値および磁気テープに生じた傷の有無を
(表1)に各々示す。
【0055】
【表1】
【0056】(表1)から明らかなように、本発明の製
造方法によって作製した磁気ヘッドのBERのバラツキ
が大幅に減少し、平均値および最大値が小さくなってい
ることがわかる。従来のようにまずギャップドバーでテ
ープ摺動面の端面角部除去を行ない、その後に研磨テー
プを用いてヘッドのテープ摺動面に特定の曲率半径で曲
面加工を施す場合は、端面角部除去部分が変動すると残
存するテープ摺動面面積も同様に変動し、その後の曲面
加工で得られる曲率半径がばらつく場合が発生する。
【0057】しかし、本発明のように磁気ヘッド摺動面
の曲面加工を行なった後に磁気ヘッド端面角部の除去を
行なえば、バラツキの少ない曲面加工が可能となり、安
定した磁気ヘッドと磁気テープの接触が実現され、その
結果BERの悪い磁気ヘッドが少なくなり、BERのバ
ラツキの減少、平均値および最大値の良化につながる。
【0058】また、MEテープ上の磁気ヘッドによる傷
の有無の調査では、比較例では共に2件のテープ上の傷
が認められたのに対して、実施例ではテープ上の傷は認
められず、これらの磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装
置が優れた信頼性を示すことがわかる。4件のテープ上
の傷が認められた比較例の磁気ヘッドについて、端面角
部除去部分を検査すると、磁気ヘッド摺動面端面が回転
シリンダーの表面よりも突出していることが確認され
た。また、磁気テープと接触を開始する磁気ヘッド摺動
面端面角部あるいは磁気ヘッド摺動面端面が時計回りに
アジマス角度を有する磁気ヘッド摺動面端面角部を除去
する製造方法によって、良好な信頼性を得ると共に生産
性を向上させることが可能となる。特に磁気ヘッド摺動
面端面が時計回りにアジマス角度を有する磁気ヘッドの
ヘッド入り側端面角部を除去する製造方法では、大幅な
生産性向上が達成できる。
【0059】なお、上記実施例ではMIGヘッドと薄膜
積層型ヘッドを例に挙げたが、本発明の磁気ヘッドの製
造方法はこれに限ることはなく、フェライトヘッドや薄
膜ヘッドでも同様の効果が得られる。
【0060】また、端面角部の除去方法として図10に
は複数個の支柱61で支えた研摩テープ60に磁気ヘッ
ドの端面角部を押さえつける方法を示したが、図11に
示すように一つの支柱80にテープを巻き付けて端面角
部の除去を行なっても同様の効果が得られる。特にこの
方法では、ヘッドチップを貼り付けるヘッドベースの角
が研摩テープと接触しない利点がある。
【0061】また、この方法では支柱の径を変更するこ
とにより、端面角部の形状を変更することができる。支
柱の材料としては、金属を用いても良いし、硬度の決ま
ったゴム等の高分子材料、あるいはセラミックを用いて
も良い。また、固定支柱ではなく、回転ローラーでも良
い。
【0062】また、端面除去部は平面で構成されていて
も曲面で構成されていても、端面除去後のヘッド摺動面
端面角部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁気記録
再生装置の回転シリンダーよりも突出していなければ、
同じ効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気ヘッドおよび
磁気ヘッドの製造方法およびそれらを用いた磁気記録再
生装置によれば、従来の磁気ヘッドの製造方法で課題で
あった磁気ヘッド摺動面曲面加工のバラツキの低減が可
能となる。その結果、磁気テープとの接触状態が常に安
定で記録再生特性が優れ、かつ磁気テープにダメージを
与えることのない信頼性の高い磁気ヘッドおよび磁気記
録再生装置を歩留り良く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における磁気テープと接触を開始する磁
気ヘッド摺動面端面各部が除去されている磁気ヘッド
と、回転シリンダーの相対的な位置関係を示す模式図
【図2】磁気ヘッドが取り付けられた回転シリンダーの
斜視図と磁気ヘッドの拡大図
【図3】摺動面端部が除去されていない磁気ヘッドと、
回転シリンダー表面の相対的な位置関係を示す模式図
【図4】磁気記録再生装置に磁気テープをローディング
する際の、磁気ヘッドが取り付けられた回転シリンダー
と磁気テープの相対的な位置関係を示す斜視図と磁気ヘ
ッド摺動面の拡大図
【図5】本発明の実施の形態1におけるMIGヘッドの
製造プロセスを示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2におけるMIGヘッドの
製造プロセスを示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態3におけるMIGヘッドの
製造プロセスを示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4におけるMIGヘッドの
製造プロセスを示すフローチャート
【図9】本発明の実施例6における薄膜積層型ヘッドの
製造プロセスを示すフローチャート
【図10】本発明における磁気ヘッド摺動面端面角部の
除去方法の一例を示す図
【図11】本発明における磁気ヘッド摺動面端面角部の
除去方法の他の一例を示す図
【図12】従来のアジマス角度のついた磁気ヘッドのテ
ープ摺動面を示す模式図
【図13】従来の磁気ヘッドと、回転シリンダー表面の
相対的な位置関係を示す模式図
【図14】従来のMIGヘッドの製造プロセスを示す図
【図15】従来の薄膜積層型ヘッドの製造プロセスを示
す図
【図16】従来のMIGヘッドの構造を示す斜視図
【図17】従来のMIGヘッドのテープ摺動面を示す拡
大図
【図18】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図19】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図20】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図21】従来のMIGヘッドのギャップ面を含む領域
の膜構成を示す断面図
【図22】従来のMIGヘッドの製造方法を示す断面図
【図23】従来のMIGヘッドの製造方法を示す断面図
【図24】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図25】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図26】従来のMIGヘッドの製造方法を示す斜視図
【図27】従来の薄膜積層型ヘッドの構造を示す斜視図
【図28】従来の薄膜積層型ヘッドのテープ摺動面を示
す拡大図
【図29】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図30】図29中のA部の拡大図
【図31】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図32】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図33】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図34】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図35】従来の薄膜積層型ヘッドの製造方法を示す斜
視図
【図36】アジマス角度を有する従来の薄膜積層型ヘッ
ドの製造方法を示す斜視図
【符号の説明】
31 回転シリンダー 33 磁気ヘッド 35 磁気ヘッド摺動面端面角部 36 回転シリンダー表面 60 研磨テープ 61,80 支柱 70 磁気テープ 71 磁気ヘッド摺動面端面が時計回りにアジマス角度
を有する磁気ヘッド 72 ヘッド入り側端面角部 73 ヘッド入り側端面角部の上部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープと接触を開始する磁気ヘッド
    摺動面端面角部が、磁気ヘッドが取り付けられている磁
    気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突出しな
    いように除去されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 時計回り方向にアジマス角度を有する磁
    気ヘッド摺動面端面角部が、磁気ヘッドが取り付けられ
    ている磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも
    突出しないように除去されていることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 強磁性酸化物からなる一対の磁気コア半
    体ブロックを、非磁性材料からなる磁気ギャップ材料を
    介して接合一体化し、所定のヘッドチップコア厚、アジ
    マス角度で切断して磁気ヘッドチップとする第一の工程
    と、 磁気ヘッドチップを端子板が設けられたヘッドベース材
    に接着、巻線処理を行い、磁気ヘッド摺動面を曲面加工
    して磁気ヘッドとする第二の工程と、 磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッドが取り付けられて
    いる磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突
    出しないように、磁気ヘッド摺動面端面角部を除去する
    第三の工程とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 強磁性酸化物からなる一対の磁気コア半
    体ブロックを、非磁性材料からなる磁気ギャップ材料を
    介して接合一体化して得られたギャップドバーの磁気テ
    ープ摺動面を曲面一次加工する第一の工程と、 ギャップドバーを所定のヘッドチップコア厚、アジマス
    角度で切断して磁気ヘッドチップとする第二の工程と、 磁気ヘッドチップを端子板が設けられたヘッドベース材
    に接着、巻線処理を行い、磁気ヘッド摺動面を曲面二次
    加工して磁気ヘッドとする第三の工程と、 磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッドが取り付けられて
    いる磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突
    出しないように、磁気ヘッド摺動面端面角部を除去する
    第四の工程とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 磁気コア半体ブロックがフェライトであ
    ることを特徴とする、請求項3もしくは4に記載の磁気
    ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 磁気コア半体ブロックの少なくとも一方
    の磁気ギャップ形成面近傍に、金属磁性膜を配したこと
    を特徴とする、請求項3もしくは4に記載の磁気ヘッド
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 金属磁性膜と絶縁膜を交互に積層して形
    成した積層膜を一対の非磁性材料からなる基板で挟み込
    んで得た一対の磁気コア半体ブロックを非磁性材料から
    なる磁気ギャップ材料を介して接合一体化し、所定のヘ
    ッドチップコア厚、アジマス角度で切断して磁気ヘッド
    チップとする第一の工程と、 磁気ヘッドチップを端子板が設けられたヘッドベース材
    に接着、巻線処理を行い、磁気ヘッド摺動面を曲面加工
    して磁気ヘッドとする第二の工程と、 磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッドが取り付けられて
    いる磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突
    出しないように、磁気ヘッド摺動面端面角部を除去する
    第三の工程を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 金属磁性膜と絶縁膜を交互に積層して形
    成した積層膜を一対の非磁性材料からなる基板で挟み込
    んで得た一対の磁気コア半体ブロックを非磁性材料から
    なる磁気ギャップ材料を介して接合一体化して得られた
    ギャップドバーの磁気テープ摺動面を曲面一次加工する
    第一の工程と、 ギャップドバーを所定のヘッドチップコア厚、アジマス
    角度で切断して磁気ヘッドチップとする第二の工程と、 磁気ヘッドチップを端子板が設けられたヘッドベース材
    に接着、巻線処理を行い、磁気テープ摺動面を曲面加工
    して磁気ヘッドとする第三の工程と、 磁気ヘッド摺動面端部が、磁気ヘッドが取り付けられて
    いる磁気記録再生装置の回転シリンダーの表面よりも突
    出しないように、磁気ヘッド摺動面端面角部を除去する
    第四の工程とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 磁気テープと接触を開始する磁気ヘッド
    摺動面端面角部のみを除去することを特徴とする、請求
    項3、4、5、6、7もしくは8のいずれかに記載の磁
    気ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 時計回り方向にアジマス角度を有する
    磁気ヘッド摺動面端面角部のみを除去することを特徴と
    する、請求項3、4、5、6、7、8もしくは9のいず
    れかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1もしくは2に記載の磁気ヘッ
    ドを用いた磁気記録再生装置。
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