JP2961936B2 - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JP2961936B2
JP2961936B2 JP9717791A JP9717791A JP2961936B2 JP 2961936 B2 JP2961936 B2 JP 2961936B2 JP 9717791 A JP9717791 A JP 9717791A JP 9717791 A JP9717791 A JP 9717791A JP 2961936 B2 JP2961936 B2 JP 2961936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR等の信号を効率
よく記録,再生するのに好適な金属磁気コアを有するリ
ング型磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化に伴い磁気ヘ
ッドとして飽和磁束密度の高い、非磁性基板に挟持され
た金属磁性層から成る磁気コアが多く使用されている。
この磁気コアのトラック位置合わせにおいて、その位置
合わせが比較的容易で生産性が高いことからプレート状
のコア半体ブロックでのギャップ形成が用いられてい
る。
【0003】以下に、従来の磁気ヘッドの製造方法につ
いて図5〜図8を参照しながら説明する。
【0004】図5に示す金属磁性層10と非磁性基板1
1が交互に積層された積層体ブロック12を切断線13
にて所定の角度に応じて切断し、図6に示す一対のプレ
ート状のコア半体ブロック14a,14bを得る。これ
らのコア半体ブロック14a,14bに研磨加工,溝加
工,ガラスモールドを施し、図7に示す低融点ガラス1
5を有したコア半体ブロック16を得る。さらに、ガラ
ス面研磨を行い図8に示すコア半体ブロック17を得
る。次に、これらのコア半体ブロック17にギャップ材
を介しギャップ形成,短冊切断,チップ切断を施しヘッ
ドチップを得ている(図示せず)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の磁気
ヘッド製造方法では、金属磁性層10と非磁性基板11
が交互に積層した積層体ブロック12をそのままの状態
でプレート状のコア半体ブロックに切断するため、ギャ
ップ形成の際、金属磁性層10(以下磁気トラックと呼
ぶ)が殆ど見えず、プレート状のコア半体ブロックでの
磁気トラックの位置合わせが困難であった。また、ガラ
ス面の加工において、ガラスモールド後の平面度が悪い
状態で加工することにより、磁気トラックが累積的にズ
レてしまい高精度なプレート状のコア半体ブロックでの
磁気トラックの位置合わせが困難であった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、容
易にかつ、安定したコア半体ブロック状でのギャップ形
成が可能となる磁気ヘッドの製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、金属磁性層と非磁性基板が交互に積層され
た積層体ブロックにおいて、ヘッド摺動面に相当する面
またはヘッドバックに相当する面を鏡面化し、ギャップ
形成の際の磁気トラックの位置合わせを、鏡面化した面
に現われた磁気トラックに基づいて行なう。また、積層
体から切り出されたプレート状のコア半体ブロックの、
ギャップ形成面となる面にガラスモールドを施し、ガラ
スモールドによって反りが生じた状態で固定して、ガラ
スモールドされた面を研磨して不要なガラス部を除去
し、その後で一旦固定を解除して、反りがない状態で前
記ギャップ形成面となる面を平面研磨するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記のようにヘッド摺動面に相当する
面またはヘッドバックに相当する面(図1において積層
体ブロックの磁気トラックが長手方向に露出する面)
鏡面研磨等により鏡面化することで、コア半体ブロック
状での磁気トラックが鮮明になるとともに、高倍率化に
対し、双方のコアブロック半体のフォーカスズレがなく
容易にかつ、安定したコア半体ブロック状でのギャップ
形成が可能となる。また、ギャップ形成面となる面の
ラスモールドにより生じた平面度の狂いを取り除くた
め、ガラス部除去後(平面度は初期状態へ戻る)、再度
接着をやり直し、研磨することで平面度による累積的な
磁気トラックのピッチズレが防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1〜図
4を参照しながら説明する。
【0010】まず、従来技術と同様金属磁性層1と非磁
性基板2を交互に積層して積層体ブロック3を形成し、
次に、図1に示すように点線まで(例13mm)金属磁性
層1が長手方向に露出する面を研磨等により鏡面化す
る。なお、この面は磁気ヘッドとして完成したときには
ヘッド摺動面またはヘッドバックに相当する面となる。
さらに、切断線4にて所定の角度に応じて切断し、図2
に示す一対のプレート状のコア半体ブロック5a,5b
を形成し、これらのコア半体ブロック5a,5bのギャ
ップ形成面となる面に研磨加工、溝加工、低融点ガラス
6のガラスモールドを施し、図3に示すコア半体ブロッ
ク7を形成し、さらに、ガラス面研磨において研磨等に
よりガラス部除去後、再接着を行い研磨し、磁気トラッ
クの累積ピッチ等の精度狂いが生じない平坦なコア半体
ブロック8を得る。
【0011】次に、これらのコア半体ブロック8に所定
のギャップ長となるよう、ギャップ材を介してギャップ
形成,短冊切断,チップ切断を施し、ヘッドチップを得
る。
【0012】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば磁気トラックと非磁性基板が交互に積層してな
る磁気ヘッドの製造方法において、ヘッド摺動面に相当
する面またはヘッドバックに相当する面を鏡面化する
とにより、またギャップ形成面となる面のガラスモール
ド後の平面度の狂いを除去する研磨を行なうことで、容
易にかつ、安定したコア半体ブロック状でのギャップ形
成が可能となる磁気ヘッド製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層体ブロックの斜視図
【図2】同コア半体ブロックの斜視図
【図3】同ガラスモールド後のコア半体ブロックの斜視
【図4】同ガラス部除去後のコア半体ブロックの正面図
【図5】従来の積層体ブロックの斜視図
【図6】同コア半体ブロックの斜視図
【図7】同ガラスモールド後のコア半体ブロックの斜視
【図8】同ガラス部除去後のコア半体ブロックの正面図
【符号の説明】
1 金属磁性層 2 非磁性基板 3 積層体ブロック 4 切断線 5a,5b コア半体ブロック 6 低融点ガラス 7 ガラスモールド後のコア半体ブロック 8 ガラス部除去後のコア半体ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/127 - 5/255

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属磁性層と非磁性基板が交互に積層され
    た積層体ブロックにおいて、ヘッド摺動面に相当する面
    またはヘッドバックに相当する面を鏡面化し、ギャップ
    形成の際の磁気トラックの位置合わせを、鏡面化した面
    に現われた磁気トラックに基づいて行なうことを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】積層体から切り出されたプレート状のコア
    半体ブロックの、ギャップ形成面となる面にガラスモー
    ルドを施し、 ガラスモールドによって反りが生じた状態で固定して、
    ガラスモールドされた面を研磨して不要なガラス部を除
    去し、 その後で一旦固定を解除して、反りがない状態で前記ギ
    ャップ形成面となる面を平面研磨することを特徴とする
    磁気ヘッドの製造方法。
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