JP2002098573A - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置

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JP2002098573A
JP2002098573A JP2000291051A JP2000291051A JP2002098573A JP 2002098573 A JP2002098573 A JP 2002098573A JP 2000291051 A JP2000291051 A JP 2000291051A JP 2000291051 A JP2000291051 A JP 2000291051A JP 2002098573 A JP2002098573 A JP 2002098573A
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liquid
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rod
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JP2000291051A
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Yasuto Kawachi
保人 河内
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Teikoku Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比重の異なる液体に対しても簡単な調整で対
応できる液面検出装置を提供する。 【解決手段】 液体Fの液面23の昇降に伴ってフロート
52が浮力により上下動する。支点43を中心として天秤棒
42が回転する。フロート52の上下動に基づいて液面23の
変位を液面検出センサ55が感知する。カウンタウェイト
56の重量または取り付け位置を適宜に調整して、フロー
ト52の実質上の比重を軽減する。支点43を中心とした天
秤棒42の左右の重量モーメントの和を小さくし、フロー
ト52の直径や肉厚を変更しなくともあらゆる比重の液体
Fの液面23検出に適応できる。フロート52の肉厚を増し
てもフロート52の実質上の比重を変化させずに調整でき
る。耐圧力の高いフロート52が容易に製作できる。高圧
力系でも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮力により液面の
昇降に伴って昇降する浮体で液の有無を検出する液面検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タンクなどの液面が所定の値にな
った時に検知するフロート式の液面検出装置には、種々
の原理のものがあるが、一般的には、浮体としてのフロ
ートに磁石体である永久磁石を取り付け、この永久磁石
に対向してセンサとしてのリードスイッチをフロートを
上下動可能に軸支する支持体に設け、永久磁石がフロー
トとともに位置変化することによって変化するこの永久
磁石による磁界の変化で、リードスイッチをオンオフさ
せる構成の液面検出装置が知られている。
【0003】また、この種の液面検出装置としては、例
えば図5に示す構成が知られている。
【0004】この図5に示す液面検出装置1は、一方を
閉じた有底円筒状の非磁性体で成形された非磁性筒体2
を備えており、この非磁性筒体2は、タンク3の上壁か
らこのタンク3内へと垂下されている。また、非磁性筒
体2内には、センサとしてのリードスイッチ4が挿入さ
れた状態で配設されている。そして、中空球体5の直径
方向に棒体としての筒体部6が溶接などにて密封されて
非磁性体の浮体であるフロート7が形成されている。さ
らに、このフロート7内には、筒体部6の外周を覆う磁
石体である永久磁石8が内設されており、このフロート
7は非磁性筒体2に上下動自在に挿通されている。
【0005】そして、上記液面検出装置1は、タンク3
内に貯溜した液体Lの液面9の昇降に伴ってフロート7
が非磁性筒体2をガイドとして上下動し、フロート7内
の永久磁石8とリードスイッチ4との相対位置が変化す
る。このため、リードスイッチ4を通過する永久磁石8
により生じる磁界が変化することにより、この磁界変化
によってリードスイッチ4がオンオフして液面9のレベ
ルを検知する。
【0006】さらに、タンク3の側面に取り付けられる
液面検出装置1としては、例えば図6に示す構成が知ら
れている。
【0007】この図6に示す液面検出装置1は、一方を
閉じた有底円筒状の非磁性体で成形された非磁性筒体2
を備えており、この非磁性筒体2はタンク3の側壁から
タンク3内へと水平に突設固定されている。また、非磁
性筒体2内には、センサとしてのリードスイッチ4が挿
入された状態で配設されている。そして、中空球体のフ
ロート7が、略棒状の非磁性体で成形された棒体として
のアーム10の一端部に溶着固定されており、このアーム
10の他端部は、非磁性筒体2に係止した支持体11にピン
12を介して回動自在に軸支されている。また、リードス
イッチ4に対向するアーム10の内部には、永久磁石8が
配設されている。
【0008】そして、上記液面検出装置1は、タンク3
内に貯溜した液体Lの液面9の昇降に伴ってフロート7
がアーム10を係止するピン12を支点として上下動し、ア
ーム10内の永久磁石8とリードスイッチ4の相対位置が
変化する。この結果、図5に示す液面検出装置1と同様
に、リードスイッチ4を通過する永久磁石8により生じ
る磁界が変化することにより、この磁界変化によってリ
ードスイッチ4がオンオフして液面9のレベルを検知す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た液面検出装置1では、比重の軽い液体Lの液面9の検
出に用いる場合には、この液体Lの比重に比例してフロ
ート7の浮力が減少してしまうため、フロート7の直径
を大きくするか肉厚を薄くして自重に対する浮力を大き
くする必要があるが、このように構成することにより、
フロート7の耐圧力が低下して高圧力系のタンク3内の
液面9検出には適用できなくなる。
【0010】逆に、この液面検出装置1を、タンク3内
など高圧力系で用いる場合には、フロート7の肉厚を厚
くしてこのフロート7の耐圧力を増さなければならない
が、肉厚を厚くするとフロート7の自重が増えて液体L
に浮かなくなるのでフロート7の直径を大きくして浮力
を増す必要がある。そして、フロート7の直径を大きく
すると肉厚を増さなければ耐圧力が維持できず、しかた
って実質的には数MPa程度の耐圧力が限度である。
【0011】例えば、0.5mm厚のSUS316材で
球状のフロート7を作成する場合には、フロート7の比
重を1にするためのフロート7の直径は23mmでその
耐圧力は3.8MPaとなるが、フロート7の比重を
0.5にするためのフロート7の直径は47mmでその
耐圧力は1.5MPaと大幅に低下してしまうという問
題を有している。
【0012】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、比重の異なる液体に対しても簡単な調整で対応で
きる液面検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液面検出
装置は、長手方向の中間に位置する支点を中心に回動自
在に軸支された棒体と、この棒体の一端部に取り付けら
れ、浮力により液面の昇降に伴って昇降する浮体と、こ
の浮体に対向する前記棒体の他端部に取り付けられた錘
体と、前記浮体の上下動に基づいて前記液面の変位を感
知するセンサとを具備しているものである。
【0014】そして、この構成では、液面の昇降に伴っ
て浮体が浮力により上下動すると、支点を回転中心とし
て棒体の一端部が上方または下方へと移動するととも
に、この棒体の他端部が下方または上方へと移動するこ
とにより、この浮体の上下動に基づいて液面の変位をセ
ンサが感知する。錘体の重量または取り付け位置を適宜
に調整して、この錘体を棒体の他端部に取り付けること
により、浮体の実質上の比重を軽減でき、原理的には、
空気中で交点の両側のモーメントを釣り合うように調整
すれば、比重がゼロに近い液の液面をも検知できる。こ
のため、浮体の直径や肉厚を変更しなくともあらゆる比
重の液体の液面検出に適応可能となる。また、肉厚を増
しても錘体の調整により浮体の実質上の比重を変化させ
ることなく調整可能となるので、耐圧力の高い浮体が容
易に製作可能となり、あらゆる比重の液体の液面が検出
できて高圧力系においても適用可能となる。この結果、
比重の異なる液体に対しても簡単な調整で対応可能とな
る。
【0015】請求項2記載の液面検出装置は、請求項1
記載の液面検出装置において、棒体に取り付けられた磁
石体と、前記棒体の回動に伴う前記磁石体の上下動によ
り生じる磁界の変化でオンオフするリードスイッチとを
具備しているものである。
【0016】そして、この構成では、液面の昇降に伴っ
て浮体が上下動することにより棒体が支点を中心に回動
する。このとき、この棒体の回動に伴って磁石体も上下
動し、この磁石体が形成する磁界が変化する。この結
果、この磁界の変化で、リードスイッチがオンオフす
る。よって、液面検出装置として、種々の条件に対して
廉価な磁石体とリードスイッチとからなるものを使用で
きる。
【0017】請求項3記載の液面検出装置は、請求項1
記載の液面検出装置において、磁石体と、磁界の変化で
オンオフするリードスイッチと、このリードスイッチお
よび前記磁石体間に位置し、前記棒体の回動に伴って前
記磁石体が形成する磁界を変化させて前記リードスイッ
チをオンオフさせる磁気遮蔽体とを具備しているもので
ある。
【0018】そして、この構成では、液面の昇降に伴っ
て浮体が上下動すると棒体が支点を中心に回動する。こ
のとき、この棒体の回動に伴って磁気遮蔽体も上下動し
て、磁石体が形成する磁界を変化させる。この結果、磁
気遮蔽体の移動に伴う磁石体が形成する磁界の変化によ
り、リードスイッチがオンオフする。よって、磁石体と
リードスイッチとからなる別の構成の液面検出装置を提
供できる。
【0019】請求項4記載の液面検出装置は、請求項2
または3記載の液面検出装置において、リードスイッチ
は、液面を検出する液体、およびこの液体から生じる蒸
気雰囲気から非磁性体により隔離されているものであ
る。
【0020】そして、この構成では、液面を検出する液
体とこの液体から生じる蒸気雰囲気とから非磁性体でリ
ードスイッチを隔離したため、高圧力系の雰囲気内に貯
溜した液体の液面の変位をも検出可能となるとともに、
リードスイッチの誤作動や故障が防止可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液面検出装置の第
1の実施の形態の構成を図1および図2を参照して説明
する。
【0022】図1および図2において、21は液面検出装
置で、この液面検出装置21は、例えば中空の高圧力系の
タンク22内に貯溜した液体Fの液面23の変位を検出す
る。また、この液面検出装置21は、タンク22の側壁に形
成されたガスケット24を介して、このタンク22の側壁に
位置する取付フランジ部25にボルト26およびナット27に
より締結固定されており、タンク22に気密に取り付けら
れている。
【0023】さらに、液面検出装置21は、ガスケット24
および取付フランジ部25に接続される扁平板状のフラン
ジ部32を備えており、このフランジ部32の外面側には、
端子箱33が取り付けられている。また、フランジ部32の
内面側には、先端が閉じた略中空円筒状の非磁性筒体34
が、タンク22の内側に向けて水平に突出した状態で溶接
などにより気密に取り付けられている。この非磁性筒体
34は、ステンレス鋼などの非磁性体により成形されてい
る。
【0024】また、この非磁性筒体34の先端部には、略
棒状の支持体35が長手方向を上下方向に向けて取り付け
られている。この支持体35の上方には、ねじ孔36が穿設
されており、このねじ孔36にボルト37を取り付けること
により支持体35が非磁性筒体34に締結固定されている。
【0025】そして、この支持体35の下端には、非磁性
筒体34の長手方向に沿って切り欠いた切欠溝部38が形成
されている。この切欠溝部38の両側先端には、互いに連
通した軸孔39a,39bがそれぞれ穿設されている。また、
この切欠溝部38内の凹弧状の外縁には、後述する天秤棒
42の回動角度を規制、すなわち制限するストッパ部40
a,40bがそれぞれ形成されている。
【0026】さらに、この切欠溝部38には、細長円柱状
の棒体である天秤棒42が回動自在に軸支されており、こ
の天秤棒42の長手方向における中間には、この天秤棒42
の回転中心、すなわち支点43となるピン44が挿通する挿
通孔45が水平方向に向けて穿設されている。さらに、こ
の天秤棒42は、この天秤棒42の挿通孔45にピン44が回動
可能に挿通した状態で、このピン44の両端それぞれが支
持体35の切欠溝部38の軸孔39a,39bに取り付けられるこ
とにより、支点43を中心に支持体35に回動自在に取り付
けられている。
【0027】また、タンク22の内面側に位置する天秤棒
42の一端部には、ステンレス鋼などの非磁性体で中空球
状に成形した浮体としてのフロート52が溶着固定されて
いる。このフロート52は、浮力により液体Fの液面23の
昇降に伴って昇降する。さらに、フロート52と対向する
天秤棒42の他端側の内部には、磁性体で形成された磁石
体としての永久磁石53が挿入固定されている。また、こ
の永久磁石53と対向する非磁性筒体34の内部には、スイ
ッチとしてのリードスイッチ54が挿入されて配設されて
いる。よって、このリードスイッチ54は、液体Fおよび
この液体Fから生じる蒸気雰囲気から非磁性筒体34によ
り隔離されている。また、このリードスイッチ54は、天
秤棒42の回動に伴う永久磁石53の上下動により生じる磁
界の変化によりオンオフする。さらに、このリードスイ
ッチ54には、図示しないリード線が電気的に接続されて
いる。このリード線は、端子箱33へと延出されて、この
端子箱33の外部に設置した図示しない外部電気回路に電
気的に接続されている。ここで、永久磁石53とリードス
イッチ54とによりセンサとしての液面検出センサ55が構
成される。
【0028】さらに、支点43を挟んだフロート52と対向
する天秤棒42の他端部には、錘体としてのカウンタウェ
イト56がネジ締めまたは圧入などにより装着固定されて
いる。このカウンタウェイト56は、天秤棒42の他端近傍
に重量または取り付け位置が調整されて取り付けられて
おり、このカウンタウェイト56は、フロート52の自重を
打ち消す方向に作用して、フロート52の実質上の比重を
軽減させる。ここで、フロート52と天秤棒42とカウンタ
ウェイト56とによりフロート組立57が構成される。
【0029】また、液面23を検出する液体Fの比重に応
じて、フロート52の自重を主とする支点43から左側のフ
ロート組立57の自重により天秤棒42に作用する図1に示
す反時計回り方向Bの重量モーメントと、カウンタウェ
イト56の自重を主とする支点43から右側のフロート組立
57の自重により天秤棒42に作用する図1に示す時計回り
方向Aの重量モーメントとの和が反時計回り方向Bの合
成重量モーメントとなり、この合成重量モーメントとフ
ロート52の浮力を主とするフロート組立57の浮力により
天秤棒42に作用する時計回り方向Aの浮力モーメントと
の和が時計回り方向Aの合成モーメントとなるように、
カウンタウェイト56はその重量、支点43からの取り付け
位置またはこれら両方が調整されている。
【0030】次に、上記第1の実施の形態の動作につい
て説明する。
【0031】まず、図1に示すように液体Fの液面23が
低い場合には、この液体Fの液面23の降下に伴ってフロ
ート52が下降してフロート組立57が支点43を中心に反時
計回り方向Bに回動する。
【0032】このとき、天秤棒42のカウンタウェイト56
側がストッパ部40bに当接して停止して、永久磁石53が
リードスイッチ54に近接することにより、このリードス
イッチ54を通過する磁束が増大してこのリードスイッチ
54の接点が閉じ、このリードスイッチ54がオンになる。
【0033】次いで、図1に示すように液体Fの液面23
が上昇した場合には、この液体Fの液面23の上昇に伴っ
てフロート52が上昇してフロート組立57が支点43を中心
に時計回り方向Aに回動する。
【0034】このとき、天秤棒42のフロート52側がスト
ッパ部40aに当接して停止して、永久磁石53がリードス
イッチ54から遠退くことにより、このリードスイッチ54
を通過する磁束が減少してこのリードスイッチ54の接点
が開き、このリードスイッチ54がオフになる。
【0035】この結果、リードスイッチ54の接点の開
閉、すなわちこのリードスイッチ54のオンオフによっ
て、図示しない電気回路を介してタンク22内の液体Fの
液面23が所定位置を越えたか否かを検出できる。
【0036】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、タンク22内に貯溜した液体Fの液面23の低下に
伴ってフロート52が下降することにより、永久磁石53が
リードスイッチ54に近接して、このリードスイッチ54が
オンになるとともに、液体Fの液面23の上昇に伴ってフ
ロート52が上昇することにより、永久磁石53がリードス
イッチ54から遠退いて、このリードスイッチ54がオフに
なるので、液体Fの液面23の変位を容易に検出できる。
【0037】また、カウントウェイト56の重量、天秤棒
42への取り付け位置またはこれら両方を調整することに
より、液体Fの比重に関係なく液面23の昇降によってフ
ロート組立57を回動させてリードスイッチ57をオンオフ
できるので、図5および図6に示す液面検出装置1のよ
うにフロート52を大きくして液体Fによる浮力を増さな
くても対応でき、フロート52を大きくすることによる装
置の大型化や耐圧力低下の問題は生じない。
【0038】さらに、小さなフロート52で比重の低い液
体Fに浮くことができるのは、カウンタウェイト56によ
ってフロート52の自重を相殺、すなわちフロート52の実
質上の比重を軽減できるからであり、空気中での天秤棒
42の支点43の左右の重量が釣り合うようにカウンタウェ
イト56の重量や取付位置を調整することにより、理論的
には比重がゼロに近い液体Fの液面23をも検出できる。
【0039】さらには、カウンタウェイト56の調整によ
りフロート52の肉厚を増しても、カウンタウェイト56の
重量や取り付け位置を変化させることにより、このフロ
ート52の実質上の比重を変化させることなく調整できる
ので、耐圧力の高いフロート52を容易に製作でき、あら
ゆる比重および圧力の液体Fの液面23が検出できて高圧
力系でも適用できる。この結果、比重の異なる液体Fに
対しても簡単な調整で対応できる。
【0040】また、非磁性筒体34にリードスイッチ54を
挿入して配設し、液面23を検出する液体Fとこの液体F
から生じる蒸気雰囲気とからこのリードスイッチ54を隔
離したため、高圧力系のタンク22内に貯溜した液体Fの
液面23の変位をも検出できるとともに、このリードスイ
ッチ54の誤作動や故障などを防止できる。
【0041】なお、上記第1の実施の形態では、液体F
の液面23の変位によるフロート52の上下動を天秤棒42の
カウンタウェイト56側に配設した永久磁石53がリードス
イッチ54に及ぼす磁界の変化として検知したが、この永
久磁石53を天秤棒42のフロート52側に設けてもよい。ま
た、フロート52の上下動を永久磁石53とリードスイッチ
54との組合せ以外の他の手段にて検知することもでき
る。例えば永久磁石53に代えて鉄などの図示しない磁性
体を天秤棒42に挿入配設し、この磁性体の位置を検出す
る図示しない渦電流式近接リードスイッチを非磁性筒体
34内に設けても、同様にフロート52の上下動を検知する
ことができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図3および図4を参照して説明する。
【0043】この図3および図4に示す液面検出装置21
は、基本的には図1および図2に示す液面検出装置21と
同様であるが、永久磁石53自体を移動させずに、この永
久磁石53が形成する磁界を遮蔽する磁気遮蔽体62を移動
して、この永久磁石53が形成する磁界を変化させる。
【0044】そして、タンク22のフランジ部32の内面側
には、第2の非磁性筒体63がリードスイッチ54を内設し
た非磁性筒体34と平行に取り付けられている。この第2
の非磁性筒体は、タンク22の内側に向けて突出した状態
で溶接などにより気密に取り付けられている。リードス
イッチ54に対向する第2の非磁性筒体63内には、永久磁
石53が内設されている。
【0045】また、非磁性筒体34および第2の非磁性筒
体63のそれぞれの先端部には、これら非磁性筒体34およ
び第2の非磁性筒体63間を架橋する支持体35が固定され
ている。この支持体35には、天秤棒42の一端部にフロー
ト52が他端部にカウンタウェイト56が取り付けられたフ
ロート組立57が、支点43としてのピン44を介して回動可
能に取り付けられている。
【0046】さらに、天秤棒42の支点43より他端側に
は、フロート組立57の支点43を中心とする回転に応じて
永久磁石53とリードスイッチ54間の磁束を遮断または通
過させる平板状の磁気遮蔽体62が取り付けられている。
この磁気遮蔽体62は、上方に向けて突出しており、非磁
性筒体34および第2の非磁性筒体63の中間に位置するよ
うに天秤棒42のカウンタウェイト56側に固着されてい
る。
【0047】上述したように、上記第2の実施の形態に
よれば、液体Fの液面23の下降に伴って磁気遮蔽体62が
永久磁石53とリードスイッチ54との間へと移動すること
により、永久磁石53が形成する磁界の磁束が減少して、
リードスイッチ54がオフになるとともに、液体Fの液面
23の上昇に伴って磁気遮蔽体62が永久磁石53とリードス
イッチ54との間から下方へと移動することにより、永久
磁石53が形成する磁界の磁束が増大して、リードスイッ
チ54がオンになるので、図1および図2に示す液面検出
装置21と同様の作用効果を奏することができる。
【0048】なお、上記第1の実施の形態では、液体F
の液面23が所定値より高くなるとリードスイッチ54がオ
フになり、上記第2の実施の形態では、液体Fの液面23
が所定値より高くなるとリードスイッチ54がオンになる
構成についてそれぞれ説明したが、支持体35を180度
回転させて支点43が非磁性筒体34、または非磁性筒体34
および第2の非磁性筒体63の上方に位置するように配置
することにより、リードスイッチ54のオンオフ動作を逆
転させることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の液面検出装置によれば、
浮体の自重を打ち消す方向に錘体の重量または取り付け
位置を適宜に調整することにより、支点を中心とした棒
体の一端部および他端部のモーメントを原理的に均等
に、すなわち浮体の実質上の比重をゼロに設定できるか
ら、浮体の直径や肉厚を変更しなくともあらゆる比重の
液体の液面検出に適応でき、また肉厚を増しても錘体の
調整により浮体の実質上の比重を変化させることなく調
整できるので、耐圧力の高い浮体を容易に製作でき、あ
らゆる比重の液体の液面が検出できて高圧力系において
も適用できるため、比重の異なる液体に対しても簡単な
調整で対応できる。
【0050】請求項2記載の液面検出装置によれば、請
求項1記載の液面検出装置の効果に加え、液面の昇降に
伴う浮体の上下動による棒体の回転により磁石体が上下
動して、この磁石体が形成する磁界が変化し、この磁界
の変化によりリードスイッチがオンオフするので、液面
検出装置として、種々の条件に対して廉価な磁石体とリ
ードスイッチとからなるものを使用できる。
【0051】請求項3記載の液面検出装置によれば、請
求項1記載の液面検出装置の効果に加え、液面の昇降に
伴う浮体の上下動による棒体の回転により磁気遮蔽体が
上下動して磁石体が形成する磁界が変化することにより
リードスイッチがオンオフするので、磁石体とリードス
イッチとからなる別の構成の液面検出装置を提供でき
る。
【0052】請求項4記載の液面検出装置によれば、請
求項2または3記載の液面検出装置の効果に加え、液面
を検出する液体とこの液体から生じる蒸気雰囲気とから
リードスイッチを非磁性体で隔離したため、高圧力系の
雰囲気内に貯溜した液体の液面の変位をも検出でき、か
つリードスイッチの誤作動や故障をより防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面検出装置の第1の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図2】同上液面検出装置のa−a横断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図4】同上液面検出装置の一部を示す上面図である。
【図5】従来の液面検出装置を示す縦断面図である。
【図6】他の従来の液面検出装置を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
21 液面検出装置 23 液体Fの液面 42 棒体としての天秤棒 43 支点 52 浮体としてのフロート 53 磁石体としての永久磁石 54 リードスイッチ 55 センサとしての液面検出センサ 56 錘体としてのカウンタウェイト 62 磁気遮蔽体 F 液体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の中間に位置する支点を中心に
    回動自在に軸支された棒体と、 この棒体の一端部に取り付けられ、浮力により液面の昇
    降に伴って昇降する浮体と、 この浮体に対向する前記棒体の他端部に取り付けられた
    錘体と、 前記浮体の上下動に基づいて前記液面の変位を感知する
    センサとを具備していることを特徴とした液面検出装
    置。
  2. 【請求項2】 棒体に取り付けられた磁石体と、 前記棒体の回動に伴う前記磁石体の上下動により生じる
    磁界の変化でオンオフするリードスイッチとを具備して
    いることを特徴とした請求項1記載の液面検出装置。
  3. 【請求項3】 磁石体と、 磁界の変化でオンオフするリードスイッチと、 このリードスイッチおよび前記磁石体間に位置し、前記
    棒体の回動に伴って前記磁石体が形成する磁界を変化さ
    せて前記リードスイッチをオンオフさせる磁気遮蔽体と
    を具備していることを特徴とした請求項1記載の液面検
    出装置。
  4. 【請求項4】 リードスイッチは、液面を検出する液
    体、およびこの液体から生じる蒸気雰囲気から非磁性体
    により隔離されていることを特徴とした請求項2または
    3記載の液面検出装置。
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