JP2002095534A - 扉付き昇降キャビネット - Google Patents

扉付き昇降キャビネット

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JP2002095534A JP2000287605A JP2000287605A JP2002095534A JP 2002095534 A JP2002095534 A JP 2002095534A JP 2000287605 A JP2000287605 A JP 2000287605A JP 2000287605 A JP2000287605 A JP 2000287605A JP 2002095534 A JP2002095534 A JP 2002095534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャビネット内の空間を有効に利用した簡易な
構成によって内箱の昇降と扉の開閉とを連動させること
ができ、かつ複雑な手段を用いる必要なく扉と内箱前方
に突出する収納物との干渉を確実に防止することができ
るとともに、内箱上昇の際に扉を利用して収納物の押し
込み作用等も行なえるようにする。 【解決手段】外箱1に内箱2を昇降可能に設け、内箱2
の下降時にその内箱の前面が外箱1から全体的に表出し
得る如く構成する。外箱1は内箱2の上昇収納時にその
内箱2の前面を覆う扉3を有し、この扉3は外箱1に連
結したヒンジ6を介して上端を支点として下端側を前後
方向に回動し得る構成とする。扉3と内箱2とを複数の
アームよりなるリンク33によって連結し、扉3が内箱
2の昇降に伴ってその上昇時には閉方向に、かつ下降時
には開方向にそれぞれ回動できる構成とする。リンク3
3は、内箱2の上昇ストロークの途中位置で扉3を最大
開き角度位置で停止させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシステムキシッチン
の天井ユニット等に適用する扉付き昇降ユニットに係
り、特に扉が上端を支点として開閉する構成のものにお
いて扉の挙動に対する安全対策を施した扉付き昇降キャ
ビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の扉付き昇降キャビネット
として、外箱に内箱を昇降可能に設け、内箱の下降時に
その内箱の前面が外箱から全体的に表出し得る如く構成
し、外箱は内箱の上昇収納時にその内箱の前面を覆う扉
を有し、この扉は外箱に連結したヒンジを介して上端を
支点として下端側を前後方向に回動し得る構成としたも
のが知られている。
【0003】このような構成のものでは、内箱の昇降時
に扉と前方突出状態の収納物とが干渉する危険を防止す
る手段が必要である。例えば食器乾燥機に適用した場
合、扉の開度が不十分で、かつ内箱に収納した食器が前
方に飛出している状態で内箱を上昇させると、食器が扉
に衝突して破損する危険がある。
【0004】そのため、例えば特許第2912893号
として開示された技術においては、扉の開閉状態を検出
する扉センサを設け、センサ入力による制御装置で扉開
放状態下でのみ安全に内箱の昇降を行なわせる等の工夫
を施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、扉センサに
よる扉開度の検出およびセンサ出力に基づく制御装置を
設けることは、制御構成の複雑化、高コスト化等を招
き、またセンサ設定の困難性から精度の信頼性に欠けた
り、故障等による不具合も生じ易い。また、内箱の前方
に突出した食器等を内方に押し込む等の配置修復には、
常に人手を要するため取扱い上の面倒もある。
【0006】なお、従来の昇降キャビネットにおいては
通常、扉の開閉操作を手操作より行う構造となっている
が、高所に固定配置された外箱に取付けられた扉の開閉
操作は利用者の背の高さにより困難な場合も多い。ま
た、電動手段等によって扉を自動的に開閉させることも
考えられるが、扉操作のみの単独機能では機能性に乏し
く、部品点数の増大および構成のさらなる複雑化等を招
く。
【0007】また、従来ではマグネット等を用いたロッ
ク機構により扉を閉状態に保持する構造等が知られてい
るが、地震等の際の大荷重に対しては扉閉状態を必ずし
も確実に保持することができず、食器等が外部に飛散す
る可能性がある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、キャビネット内の空間を有効に利用した簡易な
構成によって内箱の昇降と扉の開閉とを連動させること
ができ、かつ複雑な手段を用いる必要なく扉と内箱前方
に突出する収納物との干渉を確実に防止することができ
るとともに、内箱上昇の際に扉を利用して収納物の押し
込み作用等も行なえ、しかも地震等の際に扉の閉状態を
確実に保持でき収納物の飛散防止も有効に図れる扉付き
昇降キャビネットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、外箱に内箱を昇降可能に
設け、前記内箱の下降時にその内箱の前面が前記外箱か
ら全体的に表出し得る如く構成し、かつ前記外箱は前記
内箱の上昇収納時にその内箱の前面を覆う扉を有し、こ
の扉は前記外箱に連結したヒンジを介して上端を支点と
して下端側を前後方向に回動し得る構成とした扉付き昇
降キャビネットにおいて、前記扉と前記内箱とを複数の
アームよりなるリンクによって連結し、前記扉が前記内
箱の昇降に伴ってその上昇時には閉方向に、かつ下降時
には開方向にそれぞれ回動できる構成とし、かつ前記リ
ンクは、前記内箱の上昇ストロークの途中位置で扉を最
大開き角度位置で停止させる構成としたことを特徴とす
る扉付き昇降キャビネットを提供する。
【0010】請求項2に係る発明では、リンクを外箱と
内箱との間に形成される側方空間に配設した請求項1記
載の扉付き昇降キャビネットを提供する。
【0011】請求項3に係る発明では、ヒンジは一定以
上のトルク作用時にのみ扉の開閉を許容する回転抵抗付
きのトルクヒンジである請求項1または2記載の扉付き
昇降キャビネットを提供する。
【0012】請求項4に係る発明では、内箱を昇降させ
る電動式昇降機構を備え、この電動式昇降機構はリンク
を介して扉にトルクヒンジの回転抵抗を超える昇降力を
付与できる構成とした請求項3記載の扉付き昇降キャビ
ネットを提供する。
【0013】請求項5に係る発明では、リンクは扉の開
方向動作をアームの押出し力により、また閉方向動作を
アームの引張力により行なう構成を有し、扉閉状態を引
張力により保持するものである請求項1から4までのい
ずれかに記載の扉付き昇降キャビネットを提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る扉付き昇降キ
ャビネットの一実施形態について図面を参照して説明す
る。なお、本実施形態はシステムキッチンにおける天井
設置式の昇降式食器乾燥機として適用したものである。
【0015】図1は、昇降式食器乾燥機の全体構成を示
す斜視図であり、図2はその前面を開放して示す正面図
である。図3は側断面図であり、図4は横断面図であ
る。図5および図6は作用説明図である。
【0016】図1〜図4に示すように、本実施形態の昇
降式食器乾燥機は、基本的に、天井またはその付近に設
置される外箱1と、この外箱1に昇降可能に設けられた
内箱とを有し、外箱1の前面に扉3が設けられている。
【0017】外箱1は、天板1a、前垂板1b、両側板
1c、背板1d等により構成され、下端全面および前面
の前垂板1b以外の部分が開口している。この外箱1の
両側板1cの内面に、内箱2を昇降ガイドするための縦
長なガイドレール4がそれぞれ設けられ、天板1aの内
面(下面)には部品支持用のフレーム5が設けられてい
る。この外箱1の前垂板1bに、扉3がその上端縁部の
例えば3個所に設けたヒンジ6を介して連結され、これ
により扉3は上端縁部を支点として下端側を前後方向に
回動し得る構成となっている。なお、ヒンジ6はトルク
ヒンジであり、その作用等については後に説明する。
【0018】内箱2は食器乾燥機本体を構成するもの
で、上板2a、下板2b、両側板2cおよび背板2dに
より前面が開口する形状とされ、内部に上下2段の食器
等の受具7を有している。この内箱2の両側板2cの外
面間の寸法が、外箱1の両側板1cの内面間の寸法より
も僅かに小さく設定され、これら各側板1c,2c間に
それぞれ縦長な幅狭い側方空間8が形成されている。な
お、内箱2の高さは外箱1より十分小さく、内箱2上方
に機器スペースが形成されるようになっている。
【0019】内箱2は外箱1に昇降機構9により昇降可
能に支持されている。この昇降機構9は例えばベルト式
昇降機構であり、外箱1のフレーム5に取付けたモータ
10と、このモータ10にギア等の動力伝達機構11を
介して連結された巻取りドラム12と、このドラムに巻
装されるベルト13と、ベルト13を下方に案内するベ
ルトローラ14と、内箱2の天板2aにブラケット15
を介して支持された内箱吊上げ用の吊上げローラ16
と、ベルト13の端部をフレーム5部位で止着する止着
具17とを有する。
【0020】この昇降機構9のベルト13は例えば2本
構成であり、その各ベルト13により内箱2の左右2箇
所が吊上げられる方式となっている。各ベルト13は、
一つの巻き取りドラム12に同時に巻上げられ、それに
より内箱2が常時一定姿勢で昇降することができる。内
箱2の両側板2cの外面部にはそれぞれスライダ4aが
設けられ、このスライダ4aが外箱1のガイドレール4
に案内されることにより、確実に内箱2の昇降時の姿勢
が安定する。
【0021】内箱2の天板2a上には送風機18、ヒー
タ19およびダクト20が設けられ、送風口21を介し
て内箱2に温風が供給されるようになっている。なお、
内箱2の内底部には傾斜したドレン受け22が設けら
れ、このドレン受けで集められるドレンは排水口23を
介して、底板2bに着脱可能に設けたドレン貯め24に
貯留されるようになっている。
【0022】また、内箱2の下部前面にランプ、入力ス
イッチ等25を有するパネル26が設けられ、さらに内
箱2の底部隅部分に上下動操作用の操作レバー27が設
けられている。操作レバー27は図3に示すように、内
箱2に設けられた支点ピン28によって回動可能に支持
され、アクチュエータ29を介して1対のリミットスイ
ッチ30,31を操作できるようになっている。パネル
26およびリミットスイッチ30,31は、外箱1のフ
レーム5部位に設けた制御装置32に接続されている
(配線については図示省略)。そして、制御装置32を
介してモータ10、送風機18、ヒータ19等が駆動さ
れる。
【0023】なお、具体的には操作レバー27を下方に
動かすとモータ10オンにより巻き取りドラム12が回
転して内箱2が下降し、操作レバー27を上向きに動か
すと内箱2が上昇する。
【0024】次に、扉3を駆動するためのリンク33お
よび前述したヒンジ6(トルクヒンジ)等について説明
する。
【0025】本実施形態では、内箱2と扉3とが、外箱
1と内箱2との各側板1c,2c間に形成される側方空
間8に配設した1対のリンク33によって連結されてい
る。各リンク33は、各3本ずつのアーム、すなわち第
1アーム34,第2アーム35および第3アーム36に
より構成されている。第1アーム34は内箱2の側板2
cに一端を固定ピン37によって取付けられた垂直な固
定アームである。この第1アーム34の上端に第2アー
ム35が支点ピン38により回動可能に連結されてい
る。第2アームは第1アームより長く、内箱2が外箱1
に収納された図3の状態においては、支点ピン38を中
心として下向きに配置され、下端が円運動できるように
なっており、扉3側に傾く傾斜をもつ状態に設定されて
いる。また、第3アーム36は、く字状に屈曲した形状
を有する短いアームであり、一端が第2アーム35の下
端に支点ピン39を介して連結され、他端が扉3から突
出したブラケット40に支点ピン41を介して連結され
ている。この第3アーム36は、図3における扉3の閉
状態においては上端が第2アーム35と略直線状態とな
る設定としてある。
【0026】そして、前述した電動式昇降機構によって
内箱2が図3の状態から下降する場合には、内箱2とと
もに第1アーム34が下降するので、第2、第3アーム
35,36を介して扉3が前方(図3の左方)に押動さ
れる状態となり、次第に扉3が開動作する。
【0027】ところで、扉3を外箱1に連結しているヒ
ンジ6は、一定以上のトルク作用時にのみ扉3の開閉を
許容する回転抵抗付きのトルクヒンジであり、扉3の材
質、重量等を考慮して、扉3に大きい地震荷重が作用し
た程度では扉3の自然回動を阻止できるようになってい
る。本実施形態では、リンク33による押動力が地震荷
重以上で扉3に作用し、これにより扉3が開動作する。
【0028】図5の仮想線は、このような内箱2の下降
およびそれに基づくリンク33の押動力によって扉3が
少し開いた状態を示している。この状態から、さらに内
箱2が下降すると、図6に仮想線で示す状態を経て、最
終的には同図に実線で示すように、内箱2の最大下降状
態および扉3の最大開状態となる。この場合、内箱2は
連続的に下降動作して最大下降状態となるが、扉3は内
箱2が下降するストロークの途中位置で最大開き角度と
なって停止し、その後は内箱2の下降のみが行なわれる
構成としてある。
【0029】すなわち、リンク33の第3アーム36
は、図6に「イ」で示す内箱2の中間下降位置において
略水平状態となり、その後は扉3側の支点ピン41を中
心として下向きとなるので、この位置からリンク33の
押動力が扉3に作用しなくなる。また、本実施形態で
は、ヒンジ6が扉3の荷重のみによっては回動しないト
ルク設定としてある。これにより、扉3はリンク33か
らの押動力を失っても閉方向に回動することはなく、図
6に実線で示す最大開き位置で停止する。したがって、
内箱2が図6に仮想線「イ」で示す下降途中位置から、
実線で示す最大下降位置までは、扉3が最大限開いたま
まの状態で内箱2の下降のみが行なわれる。
【0030】一方、内箱2が最大限下降した位置から上
昇する場合には、上記と逆の作用が行なわれる。すなわ
ち、図6に実線で示す最大下降位置から仮想線で示す中
間位置「イ」まで内箱2が上昇する際には、第3アーム
36から扉3に何らの作用力も働かない。そして、
「イ」の位置を過ぎて内箱2が上昇する際には、第3ア
ーム36により扉3に引張り力が作用し始める。したが
って、その位置から扉3に対してリンク33の引張り力
が生じ、ヒンジ6の持つ回動阻止力を超えた力が作用し
て扉3は閉方向に回動する。
【0031】そして、図5の仮想線の状態を経て、扉3
が同図に実線で示す全閉状態となるまで、リンク33の
引張り力によって扉3が回動する。この全閉状態では、
モータ10の停止作用によって、リンク33による扉3
への引張り力が持続する。したがって、扉3の全閉状態
においては、ヒンジ6による扉回動阻止作用に加えて、
リンク33による引張り力も作用することにより、扉3
は強力に全閉状態を維持することができる。
【0032】以上の機能に基づき、食器乾燥機としての
使用状態について説明すると、以下の通りである。
【0033】洗浄後の食器類を内箱2に収納する場合に
は、図1および図6の実線に示すように、内箱2が最大
限下降するとともに扉3が最大限開いた状態で食器類を
受け具7に支持させる。そして、操作レバー27を上向
きに操作することにより内箱2を上昇させる。この場
合、食器類が内箱2の前方に突出していたとしても、前
述したように内箱2が一定高さ位置(図6の「イ」の位
置)に上昇するまでは扉3が閉動作しないので、食器類
の多少の前方突出があっても扉3との干渉等の問題は何
ら生じない。
【0034】そして、内箱2が一定高さ位置まで上昇し
た後、扉3が閉じ始めるので、突出していた食器類があ
ったとしても、閉動作する扉3によって食器類が内箱2
の内部方向に押し込まれるようになる。したがって、あ
る程度の食器類が前方に突出している場合でも、扉3に
よって食器類の配置修復が自動的に行なわれる。その状
態で内箱2が最大上昇し、扉3が全閉状態となって外箱
に収納された後は、スイッチ操作により送風機18、ヒ
ータ19等を起動させ、閉じた内箱2の内部空間におい
て食器類の温風による乾燥作用を行なうことができる。
【0035】以上の本実施形態によると、外箱1の側板
1cと内箱2の側板2cとの間に形成された空間8を有
効に利用してリンク33を設けた簡易な構成により、内
箱2の昇降と扉3の開閉とを連動させることができ、構
成の簡素化、低コスト化等が図れるとともに、機能性を
高めることができる。また、扉検出用のセンサ等を使用
する必要がなく、高精度の動作を行なわせることがで
き、信頼性向上が図れ、故障等による不具合も生じな
い。
【0036】また、扉3を回動支持するためのヒンジ6
をトルクヒンジとするとともに、内箱2の昇降に伴って
上昇時に扉3を閉方向に回動できる構成としたことによ
り、地震等の際の大荷重に対しても扉閉状態を確実に保
持することができ、食器等が外部に飛散することを有効
に防止することができる。
【0037】しかも、リンク33により、内箱2の上昇
ストロークの途中位置で扉3を最大開き角度位置で停止
させる構成としたことにより、複雑な手段を用いる必要
なく扉3と内箱2の前方に突出する食器類との干渉を確
実に防止することができ、さらに積極的に前方に突出し
た食器類を内箱2内方に押し込む等の利便性も得ること
ができる。
【0038】なお、本実施形態においては、扉3、ヒン
ジ6またはリンク33等の交換その他のメンテナンスを
行なう場合、ヒンジ6およびリンク33のアームを外し
て行なうことができる(例えばリンク33のアームにつ
いては、第2アーム36の両端の支点ピン38,39等
をねじ構成としておき、これを外す)。
【0039】また、図7および図8に他の実施形態とし
て示すように、扉3を扉板3aおよびそれを囲む上下左
右の扉枠3bによって構成し、上下左右いずれかの扉枠
3bを止着するためのねじ3cを外すことによて扉3分
解できるようにしてもよい。
【0040】このような構成とすることにより、扉3の
交換、補修等を容易に行なうことができる。
【0041】なお、本発明は以上の実施形態に限らず、
種々の変形、応用等が可能である。
【0042】例えばリンク33による扉3の開動作をよ
り円滑に行なうため、速度制御機能を付加してもよい。
【0043】また、リンク33の逆動作等を防止するた
めに、リンク33を構成するアームの連結部等に、逆動
作防止用のストッパを設けてもよく、またトルクヒンジ
とともに、またはこれに代えて、扉位置固定用としてガ
スダンパあるいはスプリング等を設けることもできる。
【0044】さらに、内箱2の昇降機構をベルト式に代
えてワイヤあるいはチェーン式としたり、他の異なる手
段を使用することもできる。
【0045】さらにまた、食器乾燥機以外の棚等に適用
することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係る扉
付き昇降ユニットによれば、キャビネット内の空間を有
効に利用した簡易な構成によって、内箱の昇降と扉の開
閉とを連動させることができ、かつ複雑な手段を用いる
必要なく扉と内箱前方に突出する収納物との干渉を確実
に防止することができ、また内箱上昇の際に扉を利用し
て収納物の押し込み作用等も行なえ、さらに地震等の際
に扉の閉状態を確実に保持でき、収納物の飛散防止も有
効に図れる等の優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉付き昇降ユニットの一実施形態
を示す斜視図。
【図2】図1に示した扉付き昇降ユニットの前面を開放
した状態で示す正面図。
【図3】図1に示した扉付き昇降ユニットの側断面図。
【図4】図1に示した扉付き昇降ユニットの横断面図。
【図5】図1に示した扉付き昇降ユニットの作用説明
図。
【図6】図1に示した扉付き昇降ユニットの作用説明
図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【図8】前記他の実施形態における扉構成を説明するた
めの側面図。
【符号の説明】
1 外箱 2 内箱 3 扉 4 ガイドレール 4a スライダ 5 フレーム 6 ヒンジ 7 受具 8 側方空間 9 昇降機構 10 モータ 11 動力伝達機構 12 巻取りドラム 13 ベルト 14 ベルトローラ 15 ブラケット 16 吊上げローラ 17 止着具 18 送風機 19 ヒータ 20 ダクト 21 送風口 22 ドレン受け 23 排水口 24 ドレン貯め 25 ランプ、入力スイッチ等 26 パネル 27 操作レバー 28 支点ピン 29 アクチュエータ 30,31 リミットスイッチ 32 制御装置 33 リンク 34 第1アーム 35 第2アーム 36 第3アーム 37 固定ピン 38 支点ピン 39 支点ピン 40 ブラケット 41 支点ピン
フロントページの続き (72)発明者 高橋 真一 茨城県猿島郡総和町女沼1663番地 金澤工 業株式会社内 Fターム(参考) 3B060 EA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱に内箱を昇降可能に設け、前記内箱
    の下降時にその内箱の前面が前記外箱から全体的に表出
    し得る如く構成し、かつ前記外箱は前記内箱の上昇収納
    時にその内箱の前面を覆う扉を有し、この扉は前記外箱
    に連結したヒンジを介して上端を支点として下端側を前
    後方向に回動し得る構成とした扉付き昇降キャビネット
    において、前記扉と前記内箱とを複数のアームよりなる
    リンクによって連結し、前記扉が前記内箱の昇降に伴っ
    てその上昇時には閉方向に、かつ下降時には開方向にそ
    れぞれ回動できる構成とし、かつ前記リンクは、前記内
    箱の上昇ストロークの途中位置で扉を最大開き角度位置
    で停止させる構成としたことを特徴とする扉付き昇降キ
    ャビネット。
  2. 【請求項2】 リンクを外箱と内箱との間に形成される
    側方空間に配設した請求項1記載の扉付き昇降キャビネ
    ット。
  3. 【請求項3】 ヒンジは一定以上のトルク作用時にのみ
    扉の開閉を許容する回転抵抗付きのトルクヒンジである
    請求項1または2記載の扉付き昇降キャビネット。
  4. 【請求項4】 内箱を昇降させる電動式昇降機構を備
    え、この電動式昇降機構はリンクを介して扉にトルクヒ
    ンジの回転抵抗を超える昇降力を付与できる構成とした
    請求項3記載の扉付き昇降キャビネット。
  5. 【請求項5】 リンクは扉の開方向動作をアームの押出
    し力により、また閉方向動作をアームの引張力により行
    なう構成を有し、扉閉状態を引張力により保持するもの
    である請求項1から4までのいずれかに記載の扉付き昇
    降キャビネット。
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