JP2005027746A - 収納庫装置 - Google Patents

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Hideo Nishimura
秀雄 西村
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Abstract

【課題】圧迫感を生じさせず、居室部への採光を悪くしないように天井部に収納庫を設ける。
【解決手段】集合住宅のバルコニー部2の天井部5居室側の下面に上下方向のガイド11を取り付け、そのガイド11に収納庫10を昇降可能に設けるとともに、そのガイド11と収納庫10の間に、その収納庫10が、前記天井部から所定の高さ位置で上下方向に動かないように固定される係止手段を設ける。天井部5居室寄りのデッドスペースを有効に活用して、収納庫10を昇降可能に設けたので、必要なときに収納庫10を下降させれば、屋内から楽な姿勢で収納、取出しが可能である。また、収納庫10は、前記ガイド11による昇降範囲に対して完全に上昇した状態、及び完全に下降した状態で固定できるものとし、その完全に下降した状態で収納庫10が開扉して内部が開放されるので、収納庫10内部に収納品を出し入れする際に、収納庫が安定して使いやすい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マンション等の集合住宅のバルコニー又は共用廊下に設置される収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンション等の集合住宅では、居室内での圧迫感をなくしその居住性を高める目的や、あるいは法令等の規制により、床面から天井までの高さを一定以上確保するように設計される。
【0003】
例えば、一般的なRC又はSRC構造のマンションでは、本発明の実施形態である図1に基づいて説明すると、各フロアの床面を構成するスラブ床板8が、それぞれのフロア位置で柱及び梁材4に固定されており、各階のフロアを構成する床面のスラブ床板8は、その下面が、階下のフロアの天井を成している(内装材を除く)。このスラブ厚さは、いずれの場所においても概ね同じ厚さを有するため、図1(a)の例に示すように、居室部3の天井高さ(床面から天井までの高さで、図1(a)に示す高さh)とバルコニー部2の天井高さ(図1(a)の高さh)とが、ほぼ同じ高さとなっていることが多い。
【0004】
しかし、バルコニー部2は、屋内の居住空間である居室部3とは異なり、洗濯物を干す際などに使用するほかはその使用頻度が少なく、それほど居住性の良さが求められない。このため、一般的なマンションにおいて、居室なみの天井高さを有するバルコニー部2は、概ね、生活空間として必要とされる以上に天井が高いものとなっているのが現状である。
【0005】
このバルコニー部2に必要な最小限の天井高さは、少なくとも居室内への採光が充分にできる空間を確保し得るものでなければならないが、その採光は、図1(a)及び図1(b)に矢印Aで示す斜め上方からの日光が、バルコニー部2の天井部5先端5aと欄干7上端との間を通過して、居室部3に入ってくることとなる。このため、図中のバルコニー部2の天井部5直下において、日光の当たらない居室部3寄りの空間が、採光への影響が少ない範囲であるといえる。
【0006】
ところで、マンション等の集合住宅では、居室部3が手狭であるために、日用品等を収納するスペースが足りずに苦慮していることが多い。これらの収納スペ−スを確保するために、前記バルコニー部2の空間を有効利用したものがあり、例えば、図9に示す収納庫1は、バルコニー部2の床下空間を利用したものである。その収納手法は、バルコニー部2のスラブ床板8の下方に収納庫1を取り付けるとともに、そのスラブの適宜の箇所に開口部9を設けて、バルコニー部2上からその開口部9を介して収納庫1内への収納物を出し入れ可能としたものである。開口部9には、着脱可能な蓋を取り付けて、収納庫1内部にバルコニー部2表面の水が流入しないようにしている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−148890号公報(第4頁、第1−2図)
【特許文献2】
実開平1−62402号公報(第1頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記に示すバルコニー部2の床下収納では、バルコニー部2全体に亘ってスラブ床板下方に収納庫1が取り付けられているので、そのすぐ下のフロアのバルコニー部2の天井高さが全体的に低くなる。このため、住人はその低い天井に圧迫感を受けることになる。一方、上のフロアでその収納庫を使う立場の者は、階下の住人の生活空間を犠牲にしながらその空間を利用することとなるので、住人同士の無用なトラブルの原因ともなりかねない。また、図9に高さhで示すバルコニー部2先端側天井高さが、収納庫1を取り付けない状態である高さhに対して低くなることは、居室部3への採光を遮ることとなるので好ましくない。
【0009】
さらに、スラブ床板8に出し入れ用の開口部9を設けることは、施工上煩雑であるとともに、そのスラブの強度を維持する都合上、大きな開口を設けることができないので、大きな収納物の出し入れは期待できない。また、その開口部9を塞ぐ蓋やパッキン材の劣化により、収納庫1内に水が浸入する可能性がある。この排水の問題を解決するためには、スラブ床板8や梁材4等に各種排水設備を設けなければならず、床板が大型化して施設が複雑になるなど、コスト高である。
【0010】
そこで、この発明は、バルコニー部のデッドスペースとなっている空間を利用して収納庫を設けるとともに、その収納庫の設置により圧迫感を生じさせず、また居室部への採光を悪くしないようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、集合住宅のバルコニー部又は共用廊下の天井部の下面に上下方向のガイドを取り付け、そのガイドに収納庫を昇降可能に設けるとともに、そのガイドと収納庫の間に、その収納庫が、前記天井部から所定の高さ位置で上下方向に動かないように固定される係止手段を設けたのである。このようにすれば、共用廊下やバルコニーなど天井部のデッドスペースのうち、自分の生活空間を有効に活用して、収納庫を設けることができる。
【0012】
通常、天井部下面に設けた収納庫は床面から遠いので、脚立等を使用しなければ出し入れしにくいが、これを昇降可能としたので、必要なときに収納庫を下降させれば、楽な姿勢で収納、取出しが可能である。
【0013】
また、前記収納庫は、前記ガイドによる昇降範囲に対して完全に上昇した状態、及び完全に下降した状態で固定できるものとし、その完全に下降した状態で収納庫が開扉して内部が開放されるようにすれば、収納庫内部に収納品を出し入れする際に、収納庫の昇降が止まるので使いやすい。
【0014】
【発明の実施の形態】
一実施形態を図1乃至図4に示し、この実施形態の収納庫装置は、マンション等の集合住宅のバルコニー部2の天井部5下面に収納庫10を昇降可能に取り付けた収納庫装置20である。
【0015】
収納庫10は、図1及び図2に示すように、直方体状の箱からなり、その側面のうち、居室側に面する部分に、内部を開放する扉部18が設けられている。扉は、図3に示すように、上下に設けた溝に2枚の扉を嵌め込んでその溝を滑らせる引き戸形式になっている。この扉部18の構造は、前記引き戸に代えて、蝶番により扉を回転可能に取り付けた開き戸形式のものや、収納庫10内に収めたレールに沿って滑動するシャッタ式の遮断扉などを使用してもよい。ただし、建物の構造によっては、図1(b)に鎖線で示すように、収納庫10を下降させた状態で、その収納庫10の居室側側面が居室部3のサッシ6に近接する位置に収納庫装置20を設置する場合がある。この場合は、開き戸を開扉するスペースが収納庫10とサッシ6の間になく使いにくいものとなるので、開き戸を採用することは好ましくない。
【0016】
この収納庫10の天井部5への取り付け方法は、図3に示すように、前記天井部5に、上下方向に長い板状ガイド11の一端をアンカーボルト17により固定する。アンカーボルト17による固定は、建物のコンクリート打設前の先施工アンカーであってもよいし、打設後の後施工アンカーであってもよい。このガイド11は、取り付けようとしている収納庫10の建物外壁面方向両端面が位置する付近に各2本づつ設け、その各ガイド11を前記収納庫10の両端に設けた上下方向のガイド溝16に挿入して、収納庫10がそのガイド11に沿って上下方向に昇降可能になるようにする。ガイド11は、ガイド溝16内で摺動するようになっているので、収納庫10は、その昇降中に前後左右に揺れない構造になっている。
【0017】
この収納庫10の昇降は、図3に示すように、天井部5又はガイド11に固定されたモータ15とそのモータ15の駆動により回転するねじ軸13により行われる。図中に示すように、前記ねじ軸13が、収納庫10両端に設けられたねじ受部14に対して、それぞれ上面から下方に向かってねじ込まれており、収納庫10は、そのねじ受部14によってねじ軸13に支持されて、ねじ軸13の回転ととも上下方向に昇降していく。この両側に設けたねじ軸13とねじ受部14を係止手段として、収納庫10は、ガイド11に対して天井部5から自由な高さ位置で停止させて、その位置で固定できる。なお、図1及び図2では、モータ15等の昇降装置の図示を省略している。
【0018】
モータ15の作動は、そのモータ15から引き出されたリード線が、収納庫10の取手部19付近に設けたスイッチ(図示せず)に引き込まれて、電源からの供給をうけて、そのスイッチのオン・オフ操作によりモータ15が作動するようになっている。
【0019】
この収納庫10を、ガイド11に対して完全に下降した状態で止める係止手段として、ガイド11の下端には、図3及び図4に示すように、収納庫10側にむかって内側にストッパ11aが突設されており、収納庫10がガイド11に対して、図3に実線で示す完全に下降した状態で、そのストッパ11aが、前記ガイド溝16内上端にそのストッパ11aに対応するように設けたストッパ16aに係止して、それ以上収納庫10が下降しないように固定される。このストッパ16aは、前記ガイド溝16の内外側壁のうち、庫内側の側壁からガイド11方向に向かって突出して設けられる。
【0020】
このように、ガイド11と収納庫10のガイド溝16の間に、前記天井部5から所定の高さ位置でそれ以上下方へ動かないように固定される係止手段を設けたので、収納庫10がガイド11から外れて床面に落下しないようになっている。
【0021】
また、この収納庫10を、ガイド11に対して完全に上昇した状態で止める係止手段として、ねじ受部14が上昇してねじ軸13上端のモータ15への接続部分に当接するようになっている。図3に鎖線で示すように、ねじ受部14が、ねじ軸13上端に到達すると、ねじ受部14は、モータ15等に当接して係止され、それ以上上昇しないように固定される。このため、収納庫10が、所定の位置よりも上がりすぎないようになっている。
【0022】
この収納庫装置20は、バルコニー部2において、図1(a)及び図1(b)に示すように、収納庫10の上昇状態で、天井部5直下のできる限り居室部3側に位置するように設けられ、その収納庫10が居室部3への採光をできる限り遮らないように取り付けられている。このため、その収納庫10を下降させると、収納庫10は、図中に示すように、室内から手の届く位置に固定されるので、室内に居ながら収納品が出し入れできて便利である。この収納庫10への収納品の出し入れは、扉部18の開扉操作を行うことができる限りにおいて、収納庫10が自由な高さ位置にある状態ですることができるが、図1に鎖線で示す完全に下降した状態で開扉して内部に収納品を出し入れ可能とすれば、実用上は充分である。また、居室部3側の側面以外に扉部18を設けることは自由である。
【0023】
なお、居室部3への採光は、図1(a)及び図1(b)に示すように、矢印Aで示す斜め上方からの日光が、バルコニー部2の天井部5の先端5aと欄干7上端との間を通過して、居室部3に入ってくることとなる。つまり、この収納庫装置20を取り付けた天井部5直下において、日光の当たらない居室部3寄りの空間が、採光への影響が少ない範囲であるといえるが、特に大きな収納スペースを求める場合などは、その居室部3から離れる方向の先端寄りにも収納庫装置20を設けてもよいし、別途扉部18に施錠手段などを適宜設ければ、共用廊下に設置してもよい。
【0024】
この実施形態では、収納庫10は、モータ15により回転するねじ軸13と、収納庫10のねじ受部14を介して昇降させたが、このねじ軸13の回転を、例えば手動により行うようにしてもよい。
【0025】
また、他の実施形態として、天井部5に設ける上下方向のガイドに、例えば、図5及び図6に示すパンタグラフ式のガイド21を使用してもよい。このとき、上記実施形態の上下ガイド11は、図示するようにガイド21と併用すれば収納庫10の前後左右の揺れやがたつきが少なくなるが、特に求めない場合は、後述するように、その上端、下端位置での係止手段を別途に設けていれば、ガイド11を省略してもよい。
【0026】
このパンタグラフ式のガイド21は、図6に示すように、天井部5に対向する対の吊り金具22を設け、その金具22を回転可能に挿通する対の吊下軸23,23から、上枠24、下枠25の両端をそれぞれピン接続するように連結して、その下枠25の下端を収納庫10上面に回転可能に設けた主軸26に接続する。この菱形状の枠組を2つ並列させ、上枠24,24同士、下枠25同士を適宜の位置で連結棒24a,25aにより連結する。菱形状を成す前記パンタグラフの枠組は、それぞれの交点でピン接続されているので、上枠24、下枠25は、図5に実線と破線で示すように伸縮して収納庫10が昇降可能となる。なお、前記ガイド21の伸縮をスムースにするため、吊下軸23は、その対の吊下軸23,23同士の距離が変化するように、前記吊り金具22に設けた横方向の長孔を介して取り付けて、その金具22に対する摺動ピンを構成するようにしてもよい。
【0027】
下枠25の連結棒25aには、収納庫10上面の適宜の位置とを繋ぐダンパ29が設けられ、前記ガイド21の上下方向の伸縮に対して、図中の矢印Dのようにロッドが伸縮して所定の負荷が与えられる。このため、収納庫10の昇降動作が緩やかになり、収納庫10が急激に落下することを防いでいる。
【0028】
また、ガイド21は、図5に鎖線で示す折り畳んだ状態で、収納庫10上面に設けた爪部27が、上枠24の連結棒24aを捕捉して、パンタグラフがその折り畳んだ状態で維持されるように固定する係止手段を構成している。爪部27は、図中の矢印Bで示す右方向、つまり連結棒24aを捕捉する側へ、弾性材等で常時押圧されているので、収納庫10を図5の実線から鎖線へと上昇させた際に、その爪部27の傾斜した上面が連結棒24aにより下方向へ押圧されるとともに、爪部27は、その弾性力に逆らって図中の矢印Cで示す左方向へ一旦押される。その後、その連結棒24aが爪部27の下方へ通過した後は、爪部27は矢印Bで示す右方向へ戻されて連結棒24aを上下左右に動かないように捕捉するので、この状態で、収納庫10は上下方向に動かないように固定される。
【0029】
収納庫10を下降させたい時は、この爪部27と収納庫10上面の適宜の位置とを連結した解除手段28により、爪部27を図中の左方向へ矢印Cのように動かして、前記連結棒24aの捕捉を開放する。この開放により、収納庫10は係止が解除され、その後は、取手部19を引くか、あるいは収納庫10自体の自重により下降可能になる。この解除手段28による開放には、周知のシリンダ、電磁弁などが使用できるが、解除手段28をケーブルで接続してそのケーブルを引くことにより爪部27を図中の矢印Cの方向に可動とすることにより、連結棒24aの捕捉を手動で開放できるようにしてもよい。なお、そのケーブルは、取手部19に導けば便利である。
【0030】
前記ダンパ29の設置位置や、前記爪部27の設置位置、また、それに対応する連結棒24a,25aの設置位置は、上記機能を発揮する限りにおいて自由である。
【0031】
一方、収納庫10が完全に下降した状態となる場合の係止手段として、特に、ガイド11を省略する場合などは、前記ガイド11のストッパ11a等に代えて、パンタグラフ式のガイド21に係止手段を設けてもよい。この係止手段は、ガイド21を構成するパンタグラフの枠組の交点ごとのピン接合部において、そのピンを挟む両部材の交角を、所定の角度の範囲内で規制するストッパや、あるいは、ダンパ29のストロークを所定の長さの範囲内で規制するストッパなどが考えられる。
【0032】
さらに、他の実施形態として、図7及び図8に示すように、X型パンタグラフ状のガイド31を使用した構成も考えられる。この構成では、収納庫10が上昇した状態で、図7の鎖線に示す状態となり、下降した状態で実線に示す状態となる。ガイド31を構成する枠材34,35の一端が、天井部5に固定された吊り金具32にピン34a,35aを介して接続され、その枠材34,35の他端は、さらに別の枠材37,36の一端にピン接続されている。この各枠材34,35及び37,36がそれぞれ交差するように接続していき、下端の枠材37,36の他端を収納庫10の上面にピン36a、37aを介して接続する。
【0033】
上方に位置する一方の枠材35は、吊り金具32に対して摺動するよう、そのピン孔が図示するようにくの字型を成す長孔33となっている。また、下方の一方の枠材36の他端は、収納庫10に対して長孔38内を摺動するようになっている。このため、収納庫10が上昇した図7の鎖線の状態では、ピン35aは、長孔33の外側の屈曲した端部33aに嵌まって、それ以上内側には動かないので、収納庫10は前記上昇状態で係止される。収納庫10を下降させる際には、収納庫10を若干持ち上げることにより、ピン35aが端部33aから開放され、くの字型の長孔33屈曲部を通過して、図8に示す矢印Eのように、内側の端部33bに至る。ピン35aはこれ以上内側には進まないので、収納庫10は、この位置で係止されて、これ以上下方へは下降しないようになっている。なお、前記枠材34,35間には図示するように、ダンパ39が連結されているので、収納庫10の昇降は緩やかである。また、必要に応じて、図中の上下方向のガイド41を併用すれば、外壁面に沿ってスムースに昇降可能である。
【0034】
また、そのほか、収納庫装置20の天井部5への取り付け方法は、収納庫10を上下方向に誘導するガイドが、その収納庫10の側面を外側から覆うようなものであってもよい。例えば、収納庫10側面に設けた突部あるいは、側面から突出させて回転可能に設けたローラ等を、前記収納庫10の両側側面に沿うように天井部5に取り付けたガイドに嵌める手法が考えられる。そのガイドには、前記突部あるいはローラに対応する上下方向の溝部が設けられており、その溝部に前記突部、あるいは前記ローラを嵌めて、そのガイドの溝部に沿って収納庫10を摺動可能に支持すればよい。
【0035】
また、その昇降装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、チェーン駆動、ワイヤ駆動、カウンタウェイトの使用、あるいはガイドにラックを設けて収納庫10がそのラックに噛み合って昇降するラック駆動など自由に選択することができる。また、その係止手段も上記実施形態に限定されず、周知の自由な係止手段を採用し得る。
【0036】
なお、図1(a)に示すように、バルコニー部2の居室側に梁材4が突出して設けられている場合には、前記ガイドを梁材4の側面、あるいは下面に設けるようにしてもよい。また、収納庫10が完全に上昇した状態で、その収納庫10上面と天井部5との間に隙間ができるので、この隙間を外部から見えないようにするカバーを収納庫10の上面外周に沿って突出するように取り付けてもよい。この収納庫装置20は、RC構造、SRC構造等のマンション以外にも、例えば、軽量鉄骨構造や木造の集合住宅であって、そのバルコニー部に張り出した天井部を有する限りにおいて、使用可能である。
【0037】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、バルコニー部上方のデッドスペースとなっている空間を利用して収納庫装置を取り付けたので、圧迫感を生じさせず、また居室部への採光を悪くしないように収納庫を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の断面図で、(a)はバルコニー部の居室側に梁がある場合、(b)はバルコニー部の先端側に梁がある場合を示す
【図2】図1(a)の背面図
【図3】一実施形態の収納庫装置の正面図
【図4】図3の昇降機構を示す斜視図
【図5】他の実施形態の収納庫装置の(a)正面図、(b)側面図
【図6】図5の昇降機構を示す斜視図
【図7】他の実施形態の収納庫装置の側面図
【図8】図7の昇降機構を示す斜視図
【図9】従来例の断面図
【符号の説明】
1,10 収納庫
2 バルコニー部
3 居室部
4 梁材
5 天井部
5a 先端
6 サッシ
7 欄干
8 スラブ床板
9 開口部
11,21,31,41 ガイド
11a,16a ストッパ
13 ねじ軸
14 ねじ受部
15 モータ
16 ガイド溝
17 アンカーボルト
18 収納庫扉部
19 取手部
20 収納庫装置
22,32 吊り金具
23 吊下軸
24 上枠
24a,25a 連結棒
25 下枠
26 主軸
27 爪部
28 解除手段
29,39 ダンパ
33,38 長孔
34,35,36,37 枠材

Claims (2)

  1. 集合住宅のバルコニー部又は共用廊下の天井部5の下面に収納庫10を取り付けた収納庫装置20であって、前記天井部5に上下方向のガイドを取り付け、そのガイドによって前記収納庫10を昇降可能に設けるとともに、そのガイドと収納庫10の間に、前記天井部5から所定の高さ位置で上下方向に動かないように固定される係止手段を設けたことを特徴とする収納庫装置。
  2. 前記収納庫10は、前記ガイドによる昇降範囲に対して完全に上昇した状態、及び完全に下降した状態で固定できるものであり、その下降状態で開扉して内部に収納品を出し入れ可能であることを特徴とする請求項1に記載の収納庫装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301928A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Oken Ltd 電動式昇降吊り戸棚装置
CN114158862A (zh) * 2020-09-10 2022-03-11 西安沃克智能科技有限公司 一种智慧社区快递管理装置

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