JP2002093180A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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Abstract
のメモリセルに同一の情報を記憶させる不揮発性半導体
記憶装置において、データの読み出しマージンを確保す
るとともに、消費電力を低減すること。 【解決手段】 記憶トランジスタを有する2つのメモリ
セルMC1,MC2を並列に接続し、この両方のメモリ
セルに同一の情報を記憶させ、読み出し時には合成電流
に基づいてメモリセルの情報 “1”、“0”を判断す
る。この不揮発性半導体記憶装置において、定電圧発生
手段20を備え、合成電流経路に設けた電圧制限トラン
ジスタ18のゲート電圧を、定電圧に設定し、流れる電
流を前記定電圧に基づく値に制限する。
Description
書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体記憶装置に関
する。
つとして、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な
EEPROMが知られている。
メモリセルについて示した図である。図4において、メ
モリセルMC1は、1つの選択トランジスタ11と1つ
の記憶トランジスタ12とから構成されている。記憶ト
ランジスタ12はフローティングゲートとコントロール
ゲートを有しており、このフローティングゲートの帯電
状態によって情報(書き込み、消去の2つの状態)を記
憶する。フローティングゲートへの電荷の注入及び放出
はフローティングゲートとドレイン間の部分的な薄膜
(トンネル酸化膜)を介してトンネル電流により行われ
る。
記憶トランジスタのしきい電圧Vthが高くなる。この
状態を消去状態(“1”状態)と呼ぶ。逆に、フローテ
ィングゲートが正に帯電すると、記憶トランジスタのし
きい電圧Vthが低くなる。この状態を書き込み状態
(“0”状態)と呼ぶ。
態と書き込み状態のしきい値電圧の中間の電圧(Vre
f)が供給され、ワード線WLが選択されていればトラ
ンジスタ17はオンしコントロール線CLにセンス線S
Lの電圧が印加される。フローティングゲートが、消去
状態(“1”状態)であれば記憶トランジスタ12は導
通せず、書き込み状態(“0”状態)であれば記憶トラ
ンジスタ12は導通する。
ランジスタ11は導通状態であり、ビット線選択トラン
ジスタ15も導通しているから、データラインDLの電
圧は、記憶トランジスタ12に記憶された情報に従って
流れる電流と、負荷PMOS16の供給電流により定ま
る。このデータラインDLの電圧がセンスアンプSAに
より検出されて、“1”、“0”の状態信号が出力され
る。
負荷PMOSの特性とメモリセル“0”の状態の特性と
の交点の検出電圧d1、及び負荷PMOSの特性とメモ
リセル“1”の状態の特性との交点の検出電圧d2が出
力され、判定電圧との比較により、“1”、“0”が判
定される。
態は、トンネル酸化膜に高電圧を印加して書き換える
が、このときの高電圧のストレスなどによりトンネル酸
化膜が劣化する。トンネル酸化膜の質の悪いものがある
とその劣化が進行し、短絡故障を発生してしまう。
た記憶トランジスタ12では、ドレインとゲートが接続
された飽和結線と等価な回路となるので、メモリセルの
電流はドレイン・ソース間電圧に依存するようになる。
その電圧−電流特性は、図5の特性図に示されるよう
に、短絡した記憶トランジスタ12のスレッショホール
ド電圧までは電流は流れず、スレッショホールド電圧を
越えると電流が流れ始める。この電流は、電圧の増加と
ともに図のように徐々に大きくなり、負荷PMOSの特
性との交点である安定電圧点付近ではメモリセル“1”
状態よりも大きい電流が流れる。この結果、不良状態と
なったメモリセルでは、データは常に“1”と判定され
ることになる。なお、この特性図で、メモリセル“1”
の時にも電流が流れるように表されているが、これは表
記上理解しやすくするためであり、実際にはほとんど電
流は流れない。
酸化膜の短絡故障を発生すると、不揮発性半導体装置が
全体として、使用不可能になる。
ルMC1に並列に、選択トランジスタ13と記憶トラン
ジスタ14とからなるメモリセルMC2を並列に接続
し、この両方のメモリセルに同一の情報を記憶させ、読
み出し時にはメモリセルの情報“1”、“0”に応じた
電流を合成し、この合成電流に基づいて、メモリセルの
情報 “1”、“0”を判断するようにした、不揮発性
半導体記憶装置が提案されている。
ば、一方のメモリセルMC1における記憶トランジスタ
12のトンネル酸化膜の膜質が悪くフローティングゲー
トとドレインが短絡したとしても、他方のメモリセルM
C2の情報を正常に読み出せるように構成している。
る。2つのメモリセルMC1,MC2の正常品を「O
K」、不良品を「NG」で表すと、2つのメモリセルM
C1,MC2が「OK+OK」でデータ“0”の時は、
負荷PMOSとの交点の検出電圧d1が検出され、2つ
のメモリセルが「OK+OK」でデータ“1”の時は、
負荷PMOSとの交点の検出電圧d2が検出され、2つ
のメモリセルが「OK+NG」でデータ“0”の時は、
負荷PMOSとの交点の検出電圧d3が検出され、また
2つのメモリセルが「OK+NG」でデータ“1”の時
は、負荷PMOSとの交点の検出電圧d4が検出され
る。そして、判定電圧との比較により、データ“0”、
“1”が読み出される。なお、この特性図で、2つのメ
モリセルが「OK+OK」でデータ“1”の時にも電流
が流れるように表されているが、これは表記上理解しや
すくするためであり、実際にはほとんど電流は流れな
い。
のトンネル酸化膜の膜質がともに悪い場合は非常にまれ
であり、また異なった場所に位置する記憶トランジスタ
同志を組み合わせることで、不揮発性半導体記憶装置全
体としての寿命を飛躍的に延ばしている。
性半導体記憶装置では、不良メモリセルが存在する場合
に、データ読み出し時のマージンが低下してしまう。つ
まり、2つのメモリセルが「OK+NG」でデータ
“1”の時は、負荷PMOSとの交点の検出電圧d4が
検出されるが、この検出電圧d4と判定電圧との電圧差
が小さくなり、センスアンプによる検出が困難になって
くる。
大きくするには、負荷PMOS16の特性を電流値が大
きいものに変更すれば、簡単に実現できるが、この場合
には負荷PMOSの電流を増加させるに伴って、電力消
費が大きくなってしまう。
列に接続し、この両方のメモリセルに同一の情報を記憶
させる不揮発性半導体記憶装置において、データの読み
出しマージンを確保するとともに、消費電力を低減する
ことを目的とする。
体記憶装置は、記憶トランジスタを有する2つのメモリ
セルを並列に接続し、この両方のメモリセルに同一の情
報を記憶させ、読み出し時には合成電流に基づいてメモ
リセルの情報 “1”、“0”を判断するようにした、
不揮発性半導体記憶装置において、前記合成電流経路に
設けた電圧制限トランジスタと、所定の定電圧を発生す
る定電圧発生手段とを備え、この定電圧発生手段の定電
圧を前記電圧制限トランジスタのゲートに印加すること
を特徴とする。
置によれば、合成電流経路に設けた電圧制限トランジス
タのゲート電圧を、所定の定電圧に設定することによ
り、並列接続された2つのメモリセルのいずれかの記憶
トランジスタが不良となっても、流れる電流を前記定電
圧に基づく値に制限する。これにより、データ読み出し
マージンを大きくし安定して読み出すとともに、電力消
費を少なくする。
求項1記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記定
電圧発生手段は、不良を模擬した記憶トランジスタを有
する不良メモリモデル及び負荷手段とを含んで構成され
ていることを特徴とする。
置によれば、請求項1記載の作用に加えて、不良を模擬
した記憶トランジスタは、メモリセルのトンネル酸化膜
が破壊し短絡した記憶トランジスタ12,14を模擬し
ているから、その電圧−電流特性は不良メモリセルにお
ける電圧−電流特性と同様の特性となり、定電圧を的確
に形成することができる。
求項1記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記定
電圧発生手段は、記憶内容の読み出し時にメモリセルに
印加する参照電圧を発生する定電圧回路を共用している
ことを特徴とする。
置によれば、請求項1記載の作用に加えて、合成電流経
路に設けた電圧制限トランジスタのゲート電圧のための
新たに定電圧回路を追加する必要がない。
る不揮発性半導体記憶装置の構成図である。図1におい
て、選択トランジスタ11及び記憶トランジスタ12か
らなるメモリセルMC1と、選択トランジスタ13及び
記憶トランジスタ14からなる記憶セルMC2が並列接
続されて同一のデータが書き込まれている。なお、選択
トランジスタを1つとし、記憶トランジスタ12,14
を直接に並列接続しても良い。
選択トランジスタ15,負荷PMOS16が直列に接続
され、その中点のデータラインDLにセンスアンプSA
が接続されており、ワード線WL、センス線SLの信号
を受けて記憶データが読み出される。このような構成及
び動作は図6の従来例の不揮発性半導体記憶装置と同様
であり、多数のメモリセルがマトリクス状に配置されて
いる。
15と負荷PMOS16との間に、電圧制限トランジス
タ18を直列に設けるとともに、このゲートに定電圧発
生回路20で発生される所定の定電圧を印加している。
成されている。まず、選択トランジスタ11,13と同
一構成であるトランジスタ21、及び記憶トランジスタ
12,14と同一構成で且つそのフローティングゲート
とドレインとを接続して飽和結線とし不良記憶トランジ
スタを模擬した不良記憶トランジスタ22とで形成した
不良メモリモデルMC3を設ける。
レインとゲートを直接接続した定電圧出力トランジスタ
23と、調整可能な負荷抵抗24を接続し、定電圧出力
トランジスタ23のゲートから定電圧を出力する。な
お、図1において、負荷PMOS16以外のトランジス
タは、全てN形MOSトランジスタで構成されている。
1はゲートに電圧が印加されて導通しており、また、不
良記憶トランジスタ22はトンネル酸化膜が破壊し短絡
した記憶トランジスタ12,14を模擬しているから、
その電圧−電流特性は、図3の定電圧発生回路の特性図
における不良メモリモデルに示されるように、不良メモ
リセルにおける電圧−電流特性と同様の特性となる。
印加電圧が不良記憶トランジスタ22のスレッシュホー
ルド電圧Vthまでは電流は流れず、その電圧を超える
と図のように徐々に電流値が大きくなる。
して示したような電圧−電流特性を持つから、この定電
圧発生回路20の出力電圧は不良メモリモデル特性と負
荷特性との交点の電圧Vrとなる。この電圧Vrの大き
さは、負荷抵抗24の値を変えることにより負荷特性が
図3の破線のように変わるから、必要時には調整するこ
とができる。なお、実際には、定電圧出力トランジスタ
23のスレッシュホールド電圧分だけ上乗せされた電圧
が出力されることになる。
が電圧制限トランジスタ18のゲートに印加される。こ
れにより電圧制限トランジスタ18のソース側、つまり
導通されているビット線選択トランジスタ15を介して
ビット線BLには、電圧制限トランジスタ18のスレッ
シュホールド電圧分だけ低下した電圧が印加される。電
圧制限トランジスタ18と定電圧出力トランジスタ23
とを特性を揃ったものを使用することにより、ビット線
BLの電圧は、図3の定電圧発生回路の特性図における
交点電圧Vrと同じ電圧となる。なお、図1では、ビッ
ト線選択トランジスタ15と別に電圧制限トランジスタ
18を設けているが、これら2つのトランジスタは共用
することができる。
が、不良となったメモリセルのスレッシュホールド電圧
より少し高い電圧に設定された、図1の不揮発性半導体
記憶装置の読み出し動作について、その特性図を示す図
2を参照して説明する。
「OK+OK」でデータ“0”の時は、負荷PMOSと
の交点の検出電圧d1が検出される。この検出電圧d1
は、ビット線BLの電圧Vrより低い値であるから、こ
の場合には電圧Vrによる制限は掛からず、従来のもの
と同様に動作する。なお、図2において、特性図の破線
は、従来のものの図7の特性図の曲線を、参考のために
併記したものである。
「OK+NG」でデータ“0”の時は、負荷PMOSと
の交点の検出電圧d3が検出される。この検出電圧d3
は、やはりビット線BLの電圧Vrより低い値であるか
ら、この場合にも電圧Vrによる制限は掛からず、従来
のものと同様に動作する。
でデータ“1”の時は、負荷PMOSとの交点の検出電
圧d2がデータラインDL上に検出される。この場合に
は、ビットラインBLの電圧は交点電圧Vrに制限され
るから、電圧が交点電圧を超えて大きくなっても電流値
は一定であるが、電流値そのものが小さいので、大きな
差異とはなっていない。
G」でデータ“1”の時は、従来例の図7とは大きく異
なっている。即ち、ビットラインBLの電圧は交点電圧
Vrに制限されるから、メモリセルMC1,MC2に流
れる電流は、交点電圧Vrによって定まる値となる。こ
の電流が、電圧制限トランジスタ18を介して負荷PM
OS16にも流れるから、これにより負荷PMOSとの
交点の検出電圧d4がデータラインDL上に検出され
る。
は、メモリセルMC1,MC2の記憶トランジスタ1
2,14が不良となったことを模擬した不良メモリモデ
ルMC3を用いて形成しているから、図3での交点電圧
Vrは、実際のメモリセルのスレッシュホールド電圧V
thより少し大きい電圧に正確に設定することができ
る。
には、判定電圧と検出電圧d4との差電圧は、大きくな
り、「OK+OK」でデータ“1”のときとほとんど変
わらない程度の大きな値が得られている。これを従来の
図7の場合と比較すると、その改善効果は極めて大き
い。
を小さく設定でき、これに見合って負荷PMOS16の
電流値をさらに小さくすることができるから、不揮発性
半導体記憶装置の消費電力をさらに低減することができ
る。
スタ18に印加する定電圧を、不良を模擬した記憶トラ
ンジスタ22を有する不良メモリモデルMC3及び負荷
手段24とからなる定電圧発生手段20から、与えてい
る。
印加する定電圧として、上記の実施の形態に関わらず、
不揮発性半導体記憶装置が備えている他の定電圧電源の
定電圧を利用することができる。代表的には、記憶内容
の読み出し時にメモリセルMC1,MC2のセンス線S
Lに印加する参照電圧Vrefは、1〜2(V)であ
り、本発明のメモリセル故障時のスレッシュホールド電
圧Vthとほぼ同様の電圧範囲にある。このため、この
参照電圧Vrefを、電圧制限トランジスタ18に印加
する定電圧として利用することができる。
照電圧Vrefを発生する定電圧回路を、電圧制限トラ
ンジスタ18に印加する定電圧を発生する回路として共
用することができるから、新たに定電圧回路を追加する
必要がない。
が選択トランジスタと記憶トランジスタとからなるEE
PROMについて説明した。しかし、本発明はこの実施
の形態の例に制限されることなく、通常の状態ではゲー
ト電圧に依存して電流が流れるとともに、使用による疲
労または破壊現象を示した時に、ドレイン電圧(すなわ
ちビットラインBLの電圧)に依存する電圧・電流特性
を示す不揮発性半導体メモリに同様に適用することがで
きる。
れば、合成電流経路に設けた電圧制限トランジスタのゲ
ート電圧を、所定の定電圧に設定することにより、並列
接続された2つのメモリセルのいずれかの記憶トランジ
スタが不良となっても、流れる電流を前記定電圧に基づ
く値に制限する。これにより、データ読み出しマージン
を大きくし安定して読み出すとともに、電力消費を少な
くすることができる。
ば、請求項1記載の作用に加えて、不良を模擬した記憶
トランジスタは、メモリセルのトンネル酸化膜が破壊し
短絡した記憶トランジスタを模擬しているから、その電
圧−電流特性は不良メモリセルにおける電圧−電流特性
と同様の特性となり、定電圧を的確に形成することがで
きる。
ば、請求項1記載の作用に加えて、合成電流経路に設け
た電圧制限トランジスタのゲート電圧のための新たに定
電圧回路を追加する必要がなく、装置構成を簡略にする
ことができる。
装置の構成図。
を示す特性図。
性図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 記憶トランジスタを有する2つのメモリ
セルを並列に接続し、この両方のメモリセルに同一の情
報を記憶させ、読み出し時には合成電流に基づいてメモ
リセルの情報 “1”、“0”を判断するようにした、
不揮発性半導体記憶装置において、 前記合成電流経路に設けた電圧制限トランジスタと、 所定の定電圧を発生する定電圧発生手段とを備え、 この定電圧手段の定電圧を前記電圧制限トランジスタの
ゲートに印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶
装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
において、前記定電圧発生手段は、不良を模擬した記憶
トランジスタを有する不良メモリモデル及び負荷手段と
を含んで構成されていることを特徴とする不揮発性半導
体記憶装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
において、前記定電圧発生手段は、記憶内容の読み出し
時にメモリセルに印加する参照電圧を発生する定電圧回
路を共用していることを特徴とする不揮発性半導体記憶
装置。
Priority Applications (1)
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JP2000273406A JP4484344B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | 不揮発性半導体記憶装置 |
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Cited By (3)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2685966B2 (ja) * | 1990-06-22 | 1997-12-08 | 株式会社東芝 | 不揮発性半導体記憶装置 |
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2000
- 2000-09-08 JP JP2000273406A patent/JP4484344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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