JP2002091027A - 浸漬塗布方法及び浸漬塗布装置、並びに継ぎ目なしベルトの製造方法 - Google Patents

浸漬塗布方法及び浸漬塗布装置、並びに継ぎ目なしベルトの製造方法

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JP2002091027A
JP2002091027A JP2000325977A JP2000325977A JP2002091027A JP 2002091027 A JP2002091027 A JP 2002091027A JP 2000325977 A JP2000325977 A JP 2000325977A JP 2000325977 A JP2000325977 A JP 2000325977A JP 2002091027 A JP2002091027 A JP 2002091027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度の高い塗布液を用いて、その膜厚が比較
的厚い場合であっても膜厚を均一に塗布できる浸漬塗布
方法を提供。 【解決手段】 円柱又は円筒状の被塗布物1上に塗布液
2を塗布する浸漬塗布方法であって、前記円柱又は円筒
の断面の外周外径よりも大きな円形の孔を設けたフロー
ト5を前記塗布液に浮かべ、該孔を通して被塗布物1を
前記塗布液2に浸漬し、次いで引き上げる工程を有する
ことを特徴とする浸漬塗布方法により、上記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘度の高い塗布液
に被塗布物を浸漬し、次いで引き上げることにより、被
塗布物上に比較的厚い膜を塗布する浸漬塗布方法に関す
る。特に、電子写真複写機及びレーザプリンタ等の画像
形成装置において、感光体、定着ロール、帯電ロール、
転写ロール等のロール部材を作製、或いは、転写ベル
ト、及び定着ベルト等に用いられる継ぎ目なしベルトを
作製する際に好ましく適用することができる浸漬塗布方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真機器では、感光体、帯電体、転
写体及び定着体などに、金属、各種プラスチック、また
はゴム製の回転体が使用されている。感光体は一般的
に、電荷発生層上に電荷輸送層を形成した電子写真感光
体、特に有機電子写真感光体が主に用いられる。一般に
電荷発生層は膜厚が0.1〜2μmと極めて薄く、電荷
輸送層は10〜40μmと電荷発生層より厚い。
【0003】通常、電子写真感光体、特に有機電子写真
感光体は、浸漬塗布方法によって作製される。浸漬塗布
法を、図6に示す浸漬塗布装置10の概略図を用いて説
明する。円柱又は円筒状の基体1の長手方向を塗布液2
に対して垂直となるように、基体1をチャッキング装置
15に取り付ける。このチャッキング装置15を下方に
移動することにより、基体1を塗布液2に浸漬する。次
いでチャッキング装置15を上方に所定速度で移動する
ことにより、基体1を塗布液2から引き上げられる、こ
れによって、基体1の表面に被膜が形成される。
【0004】図6において、塗布液2は塗布槽3の下部
からポンプ14により供給される。上部から溢流した塗
布液は受け器12で回収されてタンク13に戻され、循
環される。この方法は、被膜の表面平滑性が良好である
こと、及び膜厚の制御がしやすいこと等の利点がある。
【0005】ところが、電荷輸送層のような厚い層を浸
漬塗布方法によって塗布しようとすると、例えば特開平
4−198938号公報及び特開平5−111656号
公報に記載されているように、塗布上端部にタレを生じ
やすい。そのため、速乾性の塗布溶剤を選択したり、塗
布時に被膜に送風したり、蒸発する溶剤蒸気を吸引した
りして、溶剤の乾燥を促進することが行われる。しかし
ながら、膜厚が厚くなればなるほどタレは大きくなる。
膜厚が30μm以上の場合、塗布上端部のタレ部分の高
さを10mm以下に防止することは困難であった。
【0006】一方、電子写真機器の小型化或いは高性能
化のために、定着体等の回転体は変形可能なものが好ま
しい場合がある。その回転体には肉厚が薄いプラスチッ
ク製のフィルムからなるベルトが用いられる。この場
合、ベルトに継ぎ目(シーム)があると、出力画像に継
ぎ目に起因する欠陥が生じるので、継ぎ目はない方が好
ましい。
【0007】継ぎ目なしベルトを作製するには、例えば
本願出願人が既に特開平10−100171号公報及び
特開平10−296761号公報で開示したように、円
筒体の内面に樹脂を含有する塗布液を均一に塗布し、回
転させながら乾燥させ、乾燥後に熱硬化させる方法があ
った(遠心成形法)。しかしながら、遠心成形法では樹
脂を含有する塗布液の乾燥に非常に時間がかかり、作製
コストが高いという問題があった。
【0008】他の継ぎ目なしベルトの作製方法として、
所望の外径の芯体を用意し、その表面に浸漬塗布方法に
よって被膜を形成した後、被膜を剥離する方法もある。
しかし、継ぎ目なしベルトの材料がポリイミド樹脂であ
る場合、一般にポリイミド樹脂の前駆体を含有する塗布
液は非常に粘度が高いため、浸漬塗布方法では膜厚の制
御が困難であった。
【0009】そこで、例えば特開平6−23770号公
報及び特開平7−24859号公報に開示されているよ
うに、芯体の表面に樹脂及び/又はその前駆体を含有す
る塗布液を厚く付着させた後、所定の間隙の内径を有し
た外型を通過させて、余分の塗布液を掻き落とす方法も
あった。しかしながら、作業工程が増加するという短所
があった。
【0010】また、ポリイミド樹脂の前駆体を含有する
塗布液を大幅に希釈して浸漬塗布することもできるが、
その場合は電荷輸送層の場合と同様に塗布上端部のタレ
が大きくなり、膜厚の均一性が大いに損なわれる問題が
あった。
【0011】また、定着ロール、帯電ロール、転写ロー
ルには、ゴムロールの表面に機能性の被膜を形成したも
のがある。機能性被膜として、定着ロールの場合にはト
ナーの定着性や離型性を調整する被膜、帯電ロールの場
合には感光体への放電特性。帯電性、電荷リーク等を調
整する被膜、転写ロールの場合には導電性、ニップ等の
を調整する被膜がある。このような被膜は、一般的に1
0〜100μmの厚みのものが所望されるが、被膜を浸
漬塗布法で形成すると、やはり塗布上端部の垂れが大き
くなるなどの問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、粘
度の高い塗布液を用いて、その膜厚が比較的厚い場合で
あっても膜厚を均一に塗布できる浸漬塗布方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明の目的は、この浸漬
塗布方法を用いて、電子写真感光体用支持体上に比較的
厚い膜の電荷輸送層を均一に塗布することにある。ま
た、この浸漬塗布方法を用いて、定着ロール、帯電ロー
ル、転写ロールの機能性被膜を均一に塗布することにあ
る。さらに、本発明の目的は、この浸漬塗布方法を用い
て、継ぎ目なしベルトを製造することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、以下の発明<1>〜<13>を見出し
た。 即ち、<1> 円柱又は円筒状の被塗布物上に塗布液を
塗布する浸漬塗布方法であって、該円柱又は円筒の断面
の外周外径よりも大きな円形の孔を設けたフロートを塗
布液に浮かべ、孔を通して被塗布物を塗布液に浸漬し、
次いで引き上げる工程を有する浸漬塗布方法である。
【0014】<2> 上記<1>の浸漬塗布方法におい
て、塗布液の粘度は200mPa・s以上であるのがよ
い。 <3> 上記<1>の浸漬塗布方法において、塗布液の
粘度は400mPa・s以上であるのがよい。 <4> 上記<1>〜<3>の浸漬塗布方法において、
被塗布物に塗布される膜の厚さは25μm以上であるの
がよい。
【0015】<5> 上記<1>〜<4>の浸漬塗布方
法において、被塗布物が電子写真感光体用支持体であ
り、塗布液が電荷輸送層用塗布液であるのがよい。これ
により、電子写真感光体支持体上に厚さ25μm〜40
μm、好ましくは30μm〜40μmの比較的厚い電荷
輸送層を塗布することができる。
【0016】<6> 上記<1>〜<4>の浸漬塗布方
法において、前記被塗布物が定着ロールであるのがよ
い。 <7> 上記<6>の浸漬塗布方法において、前記塗布
液がフッ素ゴムを主体とする溶液であるのがよい。
【0017】<8> 上記<1>〜<4>の浸漬塗布方
法において、前記被塗布物が帯電ロールであるのがよ
い。 <9> 上記<1>〜<4>の浸漬塗布方法において、
前記塗布物が転写ロールであるのがよい。 <10> 上記<8>〜<9>の浸漬塗布方法におい
て、前記塗布液が導電性粒子を分散した溶液であるのが
よい。
【0018】<11> 塗布液を入れる容器、被塗布物
の断面の外周円形よりも大きな円形の孔を設けたフロー
ト、及び被塗布物を保持する被塗布物保持手段を有し、
該保持手段により保持される前記被塗布物を前記フロー
トに設けられる孔を通して塗布液に浸漬し引き上げるこ
とを特徴とする浸漬塗布装置である。
【0019】<12> 円柱又は円筒状の芯体の表面に
塗布液を塗布する工程を有する継ぎ目なしベルトの製造
方法であって、塗布工程が、円柱又は円筒の断面の外径
よりも大きな円形の孔を設けたフロートを塗布液に浮か
べ、孔を通して芯体を塗布液に浸漬し且つ引き上げる工
程を有する、継ぎ目なしベルトの製造方法である。
【0020】<13> 上記<12>の継ぎ目なしベル
トの製造方法において、塗布工程の後に、塗布された膜
を硬化する工程、さらにその後に硬化した膜を芯体から
剥離する工程を有するのがよい。このような工程によっ
て得られた膜を継ぎ目なしベルトとして用いることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の浸漬塗布方法について、図面を用いて説
明する。図1は塗布工程の概略断面図である。但し、被
塗布物1の周辺主要部のみの図面であり、他の装置は省
略した。
【0022】図2はフロートの斜視図を示す。塗布液
2、例えば樹脂及び/又はその前駆体を含有する塗布液
2の上に、被塗布物1の断面の外周円形よりも一定の間
隙だけ大きい円形の孔6を設けたフロート5を浮かべ
る。
【0023】フロートは、塗布液上に浮くものであれ
ば、どのような材質のものであってもよい。但し、その
材質は、塗布液によって侵されないものであるのがよ
い。材質として、例えば種々の金属、種々のプラスチッ
ク等が挙げられる。また、塗布液上に浮くものとして、
フロートの構造が例えば中空構造であってもよい。
【0024】フロートには、図3に示すように、その外
周面に足9を設けてもよい。図3では、3本の棒状の足
9が、フロート5の外周面周方向に対して適当な間隔
で、且つ径方向に張り出す状態で塗布層3内壁に接する
ことなく延在させている。足9を設けるにより、フロー
ト5と塗布層3内壁とが一定の間隔以内に近づくのを防
止されるので、フロート5の位置が塗布層3の液面中央
部から大きくずれないようにさせることができる。ま
た、足9は塗布液2に接する、或いは、浸漬されるよう
に設けられることで、足9と塗布液2とで生じる抵抗に
より、フロート5を液面に対して大きく傾向かないよう
にさせることができる。本発明においては、足9の形状
は、棒状に限られるわけではなく、その他、例えば扇状
等、任意の形状をとることができる。また、足9の数は
3本に限定されるわけではなく、外周面周方向に対して
適当な間隔で設けられていれば、任意の数を設けること
ができる。
【0025】フロートには、図4に示すように、フロー
ト5の内壁面にフィン(凸部)11を設けてもよい。図
4では、内壁面に対する張り出しが、被塗布物1浸漬方
向に向かって0から漸次的に大きくなる形状(最高点を
先端部16いう)である3つのフィン11が、フロート
5の内壁面周方向に対し適当な間隔で設けられている。
但し、先端部16同士が内接する円の内径は、被塗布物
1の外径より大きい。被塗布物1をフロート5の孔6を
通して浸漬する際、フロート5の内壁面と被塗布物1が
接触し、フロート5が被塗布物1に引き込まれて沈没す
ることが稀にあるが、フィン11を設けると、被塗布物
1を浸漬する際、フィン11の内壁面に対する張り出し
が被塗布物1浸漬方向に向かって0から漸次的に大きく
なっているため、被塗布物1がフィン11をすべるよう
に接触しながら浸漬され、フロート5の内壁面と被塗布
物1とが面で接触するのが妨げられ、フロート5を引き
込んで沈没させてしまうことを防止することができる。
さらに、フィン11を設けると、被塗布物1を引き上げ
る際、フィン11の先端部16により被塗布物1とフロ
ート5の内壁面とが一定の間隔以内に近づくのを防止す
るので、フロート5における孔6の中心軸と被塗布物1
の中心軸とが、より一致しやすくなるといった利点も有
する。
【0026】また、フィン11は、塗布液2の表面に出
ないように設けられており、これにより被塗布物1を引
き上げる際に、塗膜に筋が形成されることを防止するこ
とができるが、仮に筋が形成されても、塗布液2が高粘
度なので、その表面張力により筋は自然に平滑にならさ
れる。本発明においては、フィン11の形状は、被塗布
物1浸漬方向に向かって0から漸次的に高くなる形状で
あれば特に制限はなく、任意の形状をとることができ
る。また、また、フィン11の数は3つに限定されるわ
けではなく、フロート5の内壁面周方向に対して適当な
間隔で設けられていれば、任意の数を設けることができ
る。
【0027】被塗布物の断面の円形の外径と孔の内径の
間隙は、所望の塗布膜厚を鑑みて調整する。即ち、所望
の膜厚、即ち乾燥膜厚は、濡れ膜厚と塗布液の不揮発分
濃度の積になる。これから、所望の濡れ膜厚が求められ
る。また、被塗布物の断面の外径と孔の内径の間隙は、
所望の濡れ膜厚の1倍〜3倍であるのがよい。1倍〜3
倍とするのは、塗布液の粘度及び/又は表面張力および
硬化時の収縮などにより、間隙の距離が濡れ膜厚になる
とは限らないからである。このように、所望の乾燥膜厚
及び所望の濡れ膜厚から、所望の孔の内径が求められ
る。
【0028】フロートに設けられる孔の内壁形状は、例
えば、図1に示す断面図にある直線状であり且つその直
線が塗布液の液面に垂直であるもの、図5(a)に示す
ように、塗布液に浸る下部が広く、上部が狭い、斜めの
直線状7であるもの、又は図5(b)に示すように、塗
布液に浸る下部が広く、上部が狭い、曲線状8であるも
のが挙げられる。特に、図5(a)又は図5(b)に示
すように、塗布液に浸る下部が広い形状が好ましい。
【0029】浸漬塗布を行う際、被塗布物1を孔6を通
して塗布液2に浸漬する。次いで、孔6を通して被塗布
物1を引き上げる。この際、被塗布物1と孔6との間隙
により被膜4が形成される。
【0030】フロートは塗布液上をわずかの力で動くこ
とができる。また、フロートの孔が円形であり、且つ被
塗布物の断面の外周も円形である。したがって、被塗布
物を孔を通して引き上げる際、被塗布物とフロートとの
摩擦抵抗が周方向で一定になるように、フロートは動
く。即ち、被塗布物を引き上げる際、ある位置で、フロ
ートと被塗布物との間隙が狭まろうとした場合、狭まろ
うとした部分では摩擦抵抗が大きくなる一方、その反対
側では摩擦抵抗が小さくなるという、一時的に摩擦抵抗
が不均一な状態が生じうる。しかしながら、フロートが
自由に動くこと、並びに被塗布物の断面の外周が円形で
あること及びフロートの孔が円形であることから、その
ような摩擦抵抗が不均一な状態から均一な状態になるよ
うに、フロートが動く。したがって、フロートが被塗布
物と接触するようなことはない。
【0031】また、摩擦抵抗が均一となる位置は、被塗
布物の外周の円形と、フロートの孔の円形とがほぼ同心
円となる位置である。よって、被塗布物を引き上げる
際、円柱又は円筒状の被塗布物の断面の円の中心が、長
手方向において、許容範囲内でずれる場合であっても、
フロートはそれに追随するように動く。したがって、円
柱又は円筒状の被塗布物に一定の濡れ膜厚を提供するこ
とができる。
【0032】さらに、浸漬塗布装置は、被塗布物を保持
する被塗布物保持手段、並びに、所望により、該保持手
段を上下方向に移動する第1の移動手段及び/又は塗布
液を入れる容器を上下方向に移動する第2の移動手段を
有してもよい。それらの保持手段、第1の移動手段及び
/又は第2の移動手段が、移動の際に引き上げ方向と横
断する面でフレを有する場合がある。そのような場合で
あっても、そのフレに追随して、フロートは動くことが
できる。
【0033】被塗布物の形状は、円柱又は円筒状であ
る。材質は一般的に、種々の材質を用いることができ
る。被塗布物が有機電子写真感光体の場合、アルミニウ
ム、ステンレス鋼等の金属や、導電性を付与したプラス
チックが用いられる。被塗布物が帯電ロールの場合、芯
金の周囲に例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱
性に優れたゴム材からなる弾性層を設けたロールが用い
られる。被塗布物が帯電ロールの場合、芯金の周囲に例
えばウレタンゴムやスポンジ等の弾性層を設けたロール
が用いられる。被塗布物が転写ロールの場合、帯電ロー
ルと同様なロールのほか、金属の筒状体も用いられる。
【0034】なお、本明細書において、『被塗布物
「上」に塗布物を塗布する』とあるのは、被塗布物の表
面「上」、及び該表面に層を有する場合のその層「上」
に塗布液を塗布する意である。例えば、被塗布物が電子
写真感光体用支持体であるとき、その支持体の表面
「上」に塗布する場合、及び該表面に層を有するときの
その層「上」に塗布する場合を含む。
【0035】継ぎ目なしベルトを作製する際には、芯体
が被塗布物となる。芯体に樹脂を含有する塗布液を塗布
した後、加熱硬化などを行う。これにより得られた膜を
芯体から剥離して、継ぎ目なしベルトを得る。したがっ
て、継ぎ目なしベルトを作製する際、芯体である被塗布
物は、剥離性の良い材質であるのがよい。例えば、上述
の金属を用いることもできるが、フッ素樹脂、シリコー
ン樹脂、又はこれらの樹脂で表面を被覆した金属を用い
るのが好ましい。金属の場合、表面をクロムやニッケル
でメッキしたり、離型剤を塗布することも有効である。
【0036】本発明の浸漬塗布方法に用いられる塗布液
について説明する。本発明で用いる塗布液は、その粘度
が200mPa・s以上であることが好ましく、より好
ましくは400mPa・s以上であるのがよい。粘度が
200mPa・s以上の塗布液は、通常の浸漬塗布方法
おける塗布液の粘度よりも高いので、上端部での垂れは
より少なくなる。したがって、従来において課題であっ
た上端部での垂れも解決することができる。また、この
塗布液を用いて作製される膜厚は、25μm以上、好ま
しくは30μm以上であるのがよい。なお、本明細書に
おいて、「塗布液」とは、種々の溶液、種々の分散液な
ど、種々の液体を含む意である。
【0037】被塗布物が有機電子写真感光体の場合、本
発明の浸漬塗布方法は、膜厚が厚い電荷輸送層に適用す
るのがよい。なお、電荷発生層は一般に、膜厚が薄いの
で、通常の浸漬塗布方法で十分である。但し、膜厚の厚
い電荷発生層が必要な場合は、本発明の浸漬塗布方法を
用いることができる。
【0038】本発明の浸漬塗布法を適用するのが好まし
い電荷輸送層に関して、簡単に述べる。電荷輸送層はヒ
ドラゾン化合物、スチルベン化合物、ベンジジン化合
物、ブタジエン化合物、トリフェニルアミン化合物など
の電荷輸送剤を、ポリカーボネート、ポリアリレート、
ポリメチルメタクリレート、ポリエステルなどのバイン
ダー樹脂と混合して塗布液化される。バインダー樹脂は
分子量が大きいほど摩耗しにくくなり好ましいが、分子
量が大きいと塗布液にした際の粘度が高くなるので、従
来の浸漬塗布方法では塗布が困難であった。また、粘度
を下げるために希釈する溶剤の量を多くすればタレによ
る膜厚の不均一が拡大する問題があった。しかしなが
ら、本発明の浸漬塗布方法では、塗布液の粘度が高い場
合でも、膜厚を制御することができるので、従来の浸漬
塗布方法より分子量が大きなバインダー樹脂を採用する
ことができる。
【0039】塗布液にする際に各種の溶媒が用いられ
る。この溶媒として、トルエン、キシレン、モノクロロ
ベンゼン等の芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホ
ルム、クロロセン等の塩素化炭化水素;アセトン、ブタ
ノン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類が挙げられる。これらを単独または
複数を混合して使用することもできる。
【0040】塗布液にした際の固形分濃度は20〜50
%程度であり、粘度は200〜8000mPa・s程度
が好ましく、より好ましくは400mPa・s以上であ
るのがよい。従来の浸漬塗布方法に適用される電荷輸送
層の塗布液より、高濃度・高粘度である。
【0041】電荷輸送層の膜厚は、15〜40μm程度
が一般的であるが、本発明では特に25μm以上の膜厚
を塗布したい場合に好ましい。塗布の条件としては、引
き上げ速度が100〜500mm/min程度であるの
が好ましい。
【0042】本発明の浸漬塗布法を適用するのが好まし
い定着ロールの表面に形成される機能性被膜に関して、
簡単に述べる。定着ロールの表面に形成される機能性被
膜としては、例えば特開平9−22212号や特開平1
1−338283号に記載されている離型層が挙げられ
る。その塗布液はフッ素ゴムを主体とし、必要に応じて
フッ素樹脂粒子やSiC、Al 23等の無機粒子を混合
したものが挙げられる。
【0043】フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン
(VdF)を主成分とするVdFとヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)との共重合体、上記VdF−HFP共
重合体とテトラフルオロエチレン(TFE)との3元共
重合体、TFEとプロピレンとの交互共重合体等のフッ
素系エラストマーが挙げられる。この他、VdF−クロ
ロトリフルオロエチレン共重合体や、例えばシリコーン
ゴム、フルオロシリコーンゴム等とVdFを主成分とす
る上記フッ素系エラストマーとの混合物を用いることも
できる。これらのフッ素ゴムは、前記弾性層の構成材料
とすることもできる。なお、フッ素ゴムを主体とする塗
布液の粘度は200mPa・s以上である場合が多く、
このような高粘度の塗布液を用いると、通常の浸漬塗布
方法では摸厚が厚くなりすぎるので、従来は塗布できな
かったが、フロートを用いることにより、塗布が可能と
なる。離型層の厚さは5〜30μmの範囲にあることが
好ましい。
【0044】本発明の浸漬塗布法を適用するのが好まし
い帯電ロール及び転写ロールの表面に形成される機能性
被膜に関して、簡単に述べる。帯電ロール及の表面に形
成される機能性被膜形成に用いられる塗布液は、ナイロ
ン系やウレタン系、アクリル系などのバインダー樹脂
の、単独、または導電性粒子を分散した液である。ま
た、転写ロールの表面に形成される機能性被膜形成に用
いられる塗布液は、上記帯電ロールと同様である。な
お、弾性層を有しないハード転写ロールに適用される塗
布液は、後述する転写ベルトの材料と同じであってよ
い。
【0045】これらの塗布液において、導電性粒子は、
継ぎ目なしベルトを帯電体或いは転写ベルトとして使用
する場合に挙げるものと同じでよいが、一般にバインダ
ー樹脂溶液に導電性粒子を分散すると、粘度が10〜3
0%上昇する性質があり、粘度は200mPa・s以上
になることがある。そのような場合、従来は浸漬塗布方
法では膜厚が厚くなりすぎるので塗布できなかったが、
フロートを用いることにより、やはり塗布が可能とな
る。帯電ロールまたは転写ロールに塗布される被膜の厚
さは2〜30μmの範囲にあることが好ましい。
【0046】継ぎ目なしベルトを作製する場合、塗布液
は以下の樹脂材料及び/又はこれらの前駆体(以下、
「樹脂材料等」という場合がある)を含有するのがよ
い。即ち、樹脂材料等として、ポリイミド、ポリアミド
イミド、ポリベンズイミダゾール、フタル酸系ポリエス
テル、ポリウレタン等があげられる。これらの中では、
強度や寸法安定性の面でポリイミドが特に好ましい。樹
脂材料等を含有する塗布液の固形分濃度は、15〜50
%程度であり、粘度は0.2〜100Pa・s、引き上
げ速度は50〜500mm/min程度であるのが好ま
しい。継ぎ目なしベルトの厚さは、25〜500μmの
範囲であることが好ましい。
【0047】継ぎ目なしベルトを接触帯電フィルムのよ
うな帯電体或いは転写ベルトとして使用する場合、樹脂
材料等の中に必要に応じて予め導電性粒子を分散させ
る。導電性粒子としては、例えば、カーボンブラック、
カーボンブラックを造粒したカーボンビーズ、カーボン
ファイバー、グラファイト等の炭素系物質;銅、銀、ア
ルミニウム等の金属又は合金;酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化アンチモン、SnO2−In23複合酸化物等
の導電性金属酸化物;チタン酸カリウム等の導電性ウィ
スカー等が挙げられる。
【0048】継ぎ目なしベルトを作製するには、芯体、
並びに樹脂材料等及び必要に応じて導電性粒子を含有す
る塗布液を用意する。この芯体を被塗布物としてフロー
トの孔を通して樹脂材料等及びその他の成分を含有する
塗布液に浸漬する。次いで、被塗布物をフロートの孔を
通して引き上げて芯体の表面に塗布液を塗布する。塗布
液を乾燥後、塗膜を芯体ごと所定温度で加熱すると、樹
脂材料等が硬化し、被膜が形成される。形成された被膜
を芯体から剥離し、継ぎ目なしベルトを得る。継ぎ目な
しベルトには、更に必要に応じて端部のスリット加工、
パンチング穴あけ加工、テープ巻き付け加工等が施され
る。乾燥時に塗布液が下方に垂れる場合、芯体を横にし
て回転しながら乾燥させてもよい。
【0049】継ぎ目なしベルトを定着体として使用する
には、表面に付着するトナーの剥離性を向上させるため
に、表面に離型性の樹脂被膜を形成するのがよい。その
材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)
等のフッ素樹脂が好ましい。これらの材料を用いた離型
性の樹脂被膜の厚さは、2〜30μmの範囲であること
が好ましい。
【0050】なお、これらのフッ素樹脂の被膜を形成す
るには、水分散液を浸漬塗布して焼き付け加工する方法
が好ましい。フッ素樹脂の被膜を形成する際、水分散液
の粘度が高く、やはり膜厚が厚くなりすぎる場合には、
本発明の浸漬塗布法を採用することが好ましく、粘度が
低くて膜厚が厚くなりすぎない場合には従来からの浸漬
塗布法を用いることができる。フッ素樹脂には耐久性や
静電オフセットの向上のためにカーボン粉末が分散され
ていてもよい。
【0051】また、フッ素樹脂被膜の密着性が不足する
場合、必要に応じてプライマーを予め塗布する方法があ
る。プライマーは、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
エーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、
ポリイミド及びこれらの誘導体、ならびにフッ素樹脂か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物を含むことが好まし
い。なお、プライマー層は、膜厚の好ましい範囲が0.
5〜10μmと薄いので従来からの浸漬塗布法を用いて
も形成することができる。
【0052】ポリイミド樹脂の継ぎ目なしベルト上にプ
ライマー層、及びフッ素樹脂被膜を形成するには、芯体
の表面にポリイミド前駆体を含有する塗布液を塗布した
後、加熱硬化してから上層を塗布しても良いが、ポリイ
ミド前駆体を含有する塗布液を塗布して溶剤を乾燥さ
せ、イミド転化反応を途中段階まで行わせ、次いでプラ
イマーとフッ素樹脂分散液を塗布した後、加熱してイミ
ド転化完結反応とフッ素樹脂の焼成処理を同時に行うと
効率的である。
【0053】本発明の浸漬塗布法法によって得られる継
ぎ目なしベルトは、ロールの表面にかぶせることによ
り、表面が機能性被膜(例えばポリイミド樹脂等)から
なる定着ロール、帯電ロール、または転写ロールを製造
する場合にも適用することができる。すなわち、定着ロ
ールを製造する場合には、芯金の周囲にシリコーンゴム
やフッ素ゴム等の耐熱性ゴム材からなる弾性層を設けた
ロールの表面に、継ぎ目なしベルトをかぶせる。帯電ロ
ールや転写ロールを製造する場合、金属の筒体、または
芯金の周囲に導電性を付与したゴムやスポンジ等の弾性
層を設けたロールの表面に、導電性粒子を分散させた継
ぎ目なしベルトをかぶせる。ロールの表面にポリイミド
樹脂からなる継ぎ目なしベルトをかぶせることにより、
耐久性を増すことができる。継ぎ目なしベルトをロール
の表面にかぶせる際は、ロールに設けられている弾性層
を収縮させて行うことがよい。その場台、弾性層を冷却
して収縮させてから継ぎ目なしベルトをロールの表面に
かぶせる方法もある。さらに、弾性層と継ぎ目なしベル
トのずれを防止するために、接着剤を介在させてもよ
い。
【0054】本発明の浸漬塗布装置は、塗布液(好まし
くは粘度が200mPa・s以上の塗布液)を入れる容
器、被塗布物の断面の外周円形よりも大きな円形の孔を
設けたフロート、及び被塗布物を保持する被塗布物保持
手段を有する。また、本発明の浸漬塗布装置は、上述の
ように該保持手段を上下方向に移動させる第1の移動手
段及び/又は塗布液を入れる容器を上下方向に移動させ
る第2の移動手段を有するのがよい。この第1の移動手
段が下方向に移動するか又は第2の移動手段が上方向に
移動することにより被塗布物が塗布液に浸漬される。ま
た、第1の移動手段が上方向に移動するか又は第2の移
動手段が下方向に移動することにより被塗布物を塗布液
から引き上げることができる。
【0055】また、本発明の浸漬塗布装置は、必要に応
じて、ポンプなどの、容器に塗布液を入れる塗布液供給
手段、被塗布物を塗布液に浸漬した際に容器上部から溢
流した塗布液を受ける溢流受け手段、この溢流した液を
再度容器に循環させる再供給手段、及び被塗布物を塗布
液に浸漬する際にフロートが沈没しないように固定する
フロート固定手段などを有していてもよい。
【0056】
【実施例】以下、実施例を用いて具体的に本発明を説明
する。 (実施例1) (有機電子写真感光体ドラムの作製)30mmφ×33
4mmLのアルミニウム製円筒基体を用意し、その表面
を液体ホーニング方法によってRa=0.18μmにな
るよう粗面化した。まず8ナイロン(ラッカマイド、大
日本インキ化学社製)5部(重量部、以下同じ)をメタ
ノール40部および1−ブタノール60部の混合溶媒に
溶解して下引き層形成用塗布液を得た。基体上にこの塗
布液を浸漬塗布し、135゜Cで10分間乾燥して、膜
厚1μmの下引き層を形成した。
【0057】次に、ポリビニルブチラール樹脂(BM−
1、積水化学社製)1部をシクロヘキサノン19部に溶
解し、これにクロロガリウムフタロシアニン3部を加え
てサンドミルで分散した。分散液に更に2−ブタノン2
0部を加え、得られた塗布液を下引き層上に浸漬塗布
し、膜厚0.12μmの電荷発生層を形成した。
【0058】続いて、電荷輸送剤であるN,N’−ジフ
ェニル−N,N’−(m−トリル)ベンジジン40部と
重量平均分子量が6万のポリカーボネートZ樹脂(ユー
ピロンZ600、三菱ガス化学社製)60部を、モノク
ロロベンゼン60部及びテトラヒドロフラン175部か
ら成る混合溶剤に溶解した。固形分濃度は30%で、粘
度は550mPa・sであった。これを塗布液として使
用した。
【0059】一方、内径35mmの穴を設けた外径50
mm、高さ30mmのフロートを用意した。材質はステ
ンレス板であり、中空構造になるよう溶接して作製し
た。更にその穴にはテフロン樹脂製のリングを嵌め、フ
ロートの穴の内径を調整した。リングの内壁は断面が図
5(a)に示すような傾斜面とし、上側の狭い部分の内
径は30.23mmとした。これを電荷輸送層の塗布液
に浮かべた。次いで、フロートの孔を通して電荷発生層
を形成した基体を浸漬した。その後、フロートの孔を通
して、該基体を200mm/minの速度で引き上げ
た。その後、40分間、135゜Cで乾燥して、電荷輸
送層を形成した。電荷輸送層の膜厚を測定すると35μ
mであり、上端部から10mmだけ膜厚の薄い部分があ
ったほかは膜厚はほぼ均一であった。
【0060】得られた有機電子写真感光体をデジタル複
写機(富士ゼロックス製Able1405)に組み込
み、50%体積径(d50)が7μmの磁性一成分現像
剤で現像してプリント出力を取り出し、画像の評価を行
ったところ、良好な画質であった。また、5万枚の耐久
試験を行ったところ、良好な画質が維持されていた。電
荷輸送層の膜厚を測定すると16μmまで摩耗してい
た。
【0061】(比較例1)実施例1において、塗布液に
フロートを浮かべずに電荷輸送層を浸漬塗布したとこ
ろ、膜厚が50〜80μmで、むらが顕著な被膜が形成
され、感光体としては不適当であった。このように高粘
度塗布液ではフロートを用いないと、膜厚が厚くなりす
ぎる問題が生じる。
【0062】(比較例2)実施例1において、テトラヒ
ドロフランの使用量を175部から250部に増量し、
粘度を200mPa・s未満に低下させた。これを塗布
液とし、フロートを浮かべずに浸漬塗布したところ、膜
厚35μmの電荷輸送層が形成されたが、上端部から4
0mmまで膜厚の不足部分(垂れ)が発生した。この有
機電子写真感光体を用いて画像の評価を行ったところ、
電荷輸送層の膜厚不足部分に対応して、画像濃度の低下
が見られた。
【0063】(実施例2)ポリイミド前駆体であるポリ
アミック酸のN−メチルピロリドン溶液(商品名:Uワ
ニス、宇部興産社製)を塗布液とした。固形分濃度は約
18%、粘度は5mPa・sであった。これを内径80
mm、高さ500mmの円筒容器に入れた。
【0064】芯体として、外径30mm、長さ400m
mのアルミニウム製円筒を用意した。一方、フロートと
しては、外径65mm、内径40mm、高さ30mmの
ステンレス製の中空状のリングを作製し、この内側に、
外径が40mmで、内面が図5(b)に示すような曲面
で、最も狭い部分の内径が31.2mmのナイロン製リ
ングを嵌合したものを用意した。
【0065】フロートを上記溶液に浮かべた後、フロー
トを動かないよう固定し、芯体をその中に600mm/
minの速度で挿入し、溶液に浸漬した。次いでフロー
トの固定を解除し、150mm/minの速度で芯体を
引き上げた。芯体には濡れ膜厚が約500μmの被膜が
形成された。引き上げ途中でフロートが接触することは
なかった。芯体を引き上げた後、120℃で60分間乾
燥し、次いで350℃で1時間加熱して樹脂を硬化させ
た。室温に冷えてから被膜を取り出すことにより、60
μm厚のポリイミド製の継ぎ目なしベルトを得ることが
できた。
【0066】(比較例3)実施例2において、フロート
を溶液に浮かべないで芯体への塗布を行ったところ、濡
れ膜厚が約1mmの被膜が形成され、膜厚が厚すぎるば
かりでなく、下端からの液の滴下が止まらず、乾燥する
ことが困難であった。フロートを使用しないとこのよう
に比較例1と同じく、高粘度塗布液では膜厚が厚くなり
すぎた。
【0067】(比較例4)比較例3において、N−メチ
ルピロリドンとジオキサンの1:1混合溶剤で更に塗布
液を希釈して、粘度150mPa・s、固形分濃度約1
0%に調整した。この塗布液を浸漬塗布法により、芯体
への塗布を行ったところ、濡れ膜厚が約120μmの被
膜が形成された。しかし、粘度も低く、固形分濃度も低
いので、最終膜厚が18μmにしかならず、当初目的の
膜厚、即ち実施例2で得られた膜厚(60μm)より薄
いものしか得られなかった。
【0068】(実施例3)実施例2において、フロート
における孔の内壁面に、図4に示すように、厚さ0.1
mmのテフロンフィルムを用いて、3つのフィン11
を、フロートの内壁面周方向に対して120°ずつずら
して設けた。フィン11の形状は、内壁面に対する張り
出しが、被塗布物浸漬方向に向かって0から漸次的に大
きくなっており、その最高点である3つ先端部16で形
成する円の内径は29.6mmとなるようにした。芯体
の外径は30mmであるので、間隔はわずかながら、全
部が接触することはない。
【0069】このフロートを液面に浮かべた以外は、実
施例2と同じようにして芯体への塗布を行ったところ、
芯体を浸漬する際にフロートが引き込まれることがない
ので、フロートを固定する必要はなかった。できた継ぎ
目なしベルトにはフィンに起因する筋が形成されること
はなく、実施例2と同じ結果を得ることができた。
【0070】(実施例4)ベースロールとして、44m
mφのアルミニウム製の中空の志金(軸長:400m
m)に、弾性体層として、金属酸化物粉入りのゴム硬度
55度の高熱伝導性のHTV系シリコーンゴムを3mm
の厚さに被覆したロールを用意した。その表面にシリコ
ーン系プライマー(商品名:ケムロック607、ロード
・ファーイースト・インコーポレイテッド社製)を従来
法で浸漬塗布し、5μm厚のプライマー層を作製した。
【0071】一方、加硫成分及び金属酸化物として酸化
マグネシウムと水酸化カルシウムを含むVdF−HFP
−TFEの3元系ポリオール加硫型フッ素ゴム(商品
名:G−621、ダイキン工業社(株)製)を、80:
20の比率で混合したMIBK+MEK溶剤中に溶解さ
せ、濃度18%のフっ素ゴム溶液を作製した。また、V
dF−HFP−TFE(40:20:40)の3元系フ
ッ素樹脂(商品名:THV−200P、3M社製)を、
80:20の比率で混合したMIBK:MEK溶剤中に
溶解させ、濃度18%のフッ素樹脂溶液を作製した。次
いで両溶液を1:1で混ぜ、塗布液とした。粘度は約6
00mPa・sであった。
【0072】この塗布液を内径100mm、高さ500
mmの円筒容器に入れた。一方、外径75mm、内径側
は最小内径50.4mmで図5(a)に示すような傾斜
形状で、高さは12mmのテフロン製リングを作製し、
その上面倒から内部をくり抜いて浮上するようにしてフ
ロートとした。
【0073】フロートを上記塗布液に浮かべ、ベースロ
ールをその中に600mm/minの速度で挿入し、浸
漬した。次いで150mm/minの速度でベースロー
ルを引き上げたところ、ベースロール表面には濡れ膜厚
が約160μmの被膜が形成された。引き上げ途中では
フロートが接触することはなかった。
【0074】その後、100℃で30分間加熱して浴剤
を乾燥させ、さらに220℃で3時間のオーブン加硫を
行って、フッ素ゴムとフッ素樹脂の相溶物からなる離型
層を形成した。離型層は膜厚が30μmで均一であり、
表面は平滑であったので、表面研磨等の仕上げ処理は不
要であった。これにより定着用加熱ロールを製造するこ
とができた。
【0075】(比較例5)実施例4において、フロート
を用いないで浸漬塗布を行った場合、ベースロール表面
には濡れ膜厚が約500μmの被膜が形成され、上端の
垂れと滴の落下がひどく発生して正常な塗布作業をする
ことができなかった。
【0076】(実施例5)8mmφのステンレスシャフ
トの外周に、過塩素酸リチウム0.5%を加えて導電性
を持たせたポリエーテル系ポリウレタンゴムからなる弾
性層を16mmφになるよう形成してベースロールとし
た。次に、ポリウレタン樹脂のトルエン・MEK溶液
(商品名:ニッポラン3113、日本ポリウレタン社
製)100部にpH3.0の酸性カーボンブラック(商
品名:Special Black 4、独Degus
sa社製)35部とMEK100部を混合し、ボールミ
ルで分散して塗布液とした。粘度は約700mPa・s
であった。
【0077】この塗布液を内径80mm、高さ500m
mの円筒容器に入れた。一方、外径50mm、内径側は
最小内径16.6mmで図5(a)に示すような傾斜形
状で、高さは12mmのテフロン製リングを作製し、そ
の上面側から内部をくり抜いて浮上するようにしてフロ
ートとした。
【0078】フロートを上記塗布波に浮かべ、ベースロ
ールをその中に600mm/minの速度で挿入し、浸
漬した。次いで200mm/minの速度でベースロー
ルを引き上げたところ、ベースロール表面には濡れ膜厚
が約300μmの被膜が形成された。引き上げ途中では
フロートが接触することはなかった。
【0079】その後、115℃で30分間加熱して溶剤
を乾燥させ、100μm厚の表面層を形成した。これに
より接触帯電用半導電性ロールを製造することができ
た。
【0080】(比較例6)実施例5において、フロート
を用いないで浸漬塗布を行った場合、ベースロール表面
には濡れ摸厚が約1mmの被膜が形成され、上端の垂れ
と滴の落下がひどく発生して正常な塗布作業をすること
ができなかった。
【0081】(実施例6)実施例5において、カーボン
ブラックの混合量を30部として塗布液を作製し(粘度
は約600mPa・s)、他は同様にしてベースロール
上に表面層を形成した。これにより接触転写用半導電性
ロールを製造することができた。
【0082】(実施例7)実施例2において、ポリイミ
ド前駆体溶液100部(固形分18部)に、実施例5と
同じ酸性カーボンブラック2.5部を分散して塗布液と
した。また、芯体として外径16mm、長さ400mm
のアルミニウム製円筒を用い、フロートとしては内径側
が最小内径16.8mmである他は実施例5と同じ形状
のものを用いて、他は全て実施例2と同様に操作して、
16mmφ×50μm厚の継ぎ目なしベルトを製造し
た。体積抵抗率を測定したところ、108Ωcmの半導
電性であり、これは接触帯電用フィルムとして使用する
ことができた。
【0083】(実施例8)ベースロールとして実施例5
と同じものを用意した。これを−50℃に冷却して弾性
層を収縮、かつ固くさせ、外側に実施例7の方法で得ら
れた半導電性ポリイミドベルトをかぶせた。室温に戻し
たところ、弾性層は膨張し、外側のベルトと密着した。
ベルトは摩擦力によって滑ることはなかった。このロー
ルは接触転写用半導電性ロールとして使用することがで
きた。
【0084】
【発明の効果】本発明の浸漬塗布方法により、膜厚が比
較的厚い場合でもあっても、その膜厚を均一に塗布する
ことができた。また、本発明の浸漬塗布方法により、電
子写真感光体用支持体上に比較的厚膜の電荷輸送層を均
一に塗布することができた。また、この浸漬塗布方法を
用いて、定着ロール、帯電ロール、転写ロールの機能性
被膜を均一に塗布することができた。さらに、本発明の
浸漬塗布方法により、均一な膜厚の継ぎ目なしベルトを
製造することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗布過程の概略断面図である。
【図2】 フロートの斜視概略図である。
【図3】 足を有するフロートの概略図である。
【図4】 フィンを有するフロートの概略図である。
【図5】 フロートの孔の内壁形状を示すフロートの断
面図である。
【図6】 浸漬塗布装置の概略図である。
【符号の説明】
1 被塗布物、2 塗布液、3 塗布槽、4 被膜、5
フロート、6 孔、7 傾斜した直線状のフロート内
壁、8 曲線状のフロート内壁、9 足、10浸漬塗布
装置、11 フィン、12 受け器、13 タンク、1
4 ポンプ、15 チャッキング装置、16 フィンの
先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 4F040 15/16 15/16 103 103 15/20 102 15/20 102 103 103 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 2H032 AA05 BA09 BA18 2H033 BA11 BA12 BB05 BB14 BB26 BB29 BB30 BB31 2H068 AA35 AA54 EA16 4D075 AB02 DA10 DA15 DC19 EA10 EB16 4F040 AA04 AA17 AB05 AB06 AC02 BA44 CC15 CC18 DB12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱又は円筒状の被塗布物上に塗布液を
    塗布する浸漬塗布方法であって、前記円柱又は円筒の断
    面の外周外径よりも大きな円形の孔を設けたフロートを
    前記塗布液に浮かべ、該孔を通して被塗布物を前記塗布
    液に浸漬し、次いで引き上げる工程を有することを特徴
    とする浸漬塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布物の粘度が、200mPa・s
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の浸漬塗布
    方法。
  3. 【請求項3】 前記被塗布物が電子写真感光体用支持体
    であり、前記塗布液が電荷輸送層用塗布液であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の浸漬塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記被塗布物が定着ロールであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の浸漬塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布液がフッ素ゴムを主体とする溶
    液であることを特徴とする請求項4に記載の浸漬塗布方
    法。
  6. 【請求項6】 前記被塗布物が帯電ロールであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の浸漬塗布方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布物が転写ロールであることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の浸漬塗布方法。
  8. 【請求項8】 前記塗布液が導電性粒子を分散した溶液
    であることを特徴とする請求項6又は7に記載の浸漬塗
    布方法。
  9. 【請求項9】 塗布液を入れる容器、被塗布物の断面の
    外周円形よりも大きな円形の孔を設けたフロート、及び
    被塗布物を保持する被塗布物保持手段を有し、該保持手
    段により保持される前記被塗布物を前記塗布液に浸漬
    し、且つ該移動手段が上方向に移動することにより前記
    被塗布物を前記フロートに設けられる孔を通して前記塗
    布液から引き上げることを特徴とする浸漬塗布装置。
  10. 【請求項10】 円柱又は円筒状の芯体の表面に塗布液
    を塗布する工程を有する継ぎ目なしベルトの製造方法で
    あって、該塗布工程が、前記円柱又は円筒の断面の外径
    よりも大きな円形の孔を設けたフロートを前記塗布液に
    浮かべ、該孔を通して前記芯体を前記塗布液に浸漬且つ
    引き上げる工程を有する、継ぎ目なしベルトの製造方
    法。
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