JP2002089109A - 引き戸のロック装置 - Google Patents

引き戸のロック装置

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    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな駆動力で引き戸全閉状態のロック及び
ロック解除を確実に行う。 【解決手段】 引き戸の開閉に伴って回動する回動部材
36と、支軸38と、ロックアーム40とを備える。ロ
ックアーム40は、引き戸が全閉位置にあるときの回動
部材36と支軸38との間に介在することにより引き戸
を全閉位置にロックするロック位置と、このロック位置
から外れた位置の間を移動する。そして、ソレノイド等
の電気的駆動源を用い、前記ロックアーム40をロック
切換ピン56等を用いてロック位置に保持するロック状
態と、同ロック位置から外すアンロック状態とに切換え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両その他の
構造物に設けられた引き戸を全閉状態でロックするため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、引き戸を全閉状態でロックするた
めの装置として、ソレノイド等の電気的駆動源を備え、
その駆動力を利用して、引き戸を全閉位置に固定するロ
ック状態と、引き戸を解放するアンロック状態とに切換
えられるようにしたものが広く知られている。
【0003】例えば、実公平7−21777号公報に
は、錠孔をもつ係止板を引き戸(自動ドア)側に固定す
るとともに、この引き戸が閉じた状態で前記錠孔内に挿
入可能な錠ピンを備え、この錠ピンの位置をソレノイド
の駆動力によってロック位置(実際に錠孔に挿入される
位置)とアンロック位置(錠孔から離脱する位置)とに
切換えるようにしたロック装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、引き戸のロッ
ク装置では、全閉位置にある引き戸を逆に開こうとする
力に対抗して当該引き戸を全閉位置に保持するだけのロ
ック力が要求される。特に、左右引き戸の戸先(相手方
の引き戸と突き当たる端部)にゴム等の弾性材を固定
し、両戸先の弾性材同士を押付けて戸先同士を密着させ
るようにした引き戸では、前記弾性材の弾発力が常にロ
ック装置に戸開き方向の反力として伝えられるため、ロ
ック装置はこの反力に常時対抗して全閉状態を維持しな
ければならない。
【0005】ここで、前記公報に記載されたロック装置
では、前記引き戸の反力(開き方向への力)が錠ピンに
そのせん断荷重として直接作用する。このように大きな
せん断荷重が加えられている錠ピンを当該せん断荷重に
抗して錠孔から引き抜く(すなわちアンロック位置に切
換える)ためには大きな駆動力を要する。また、前記せ
ん断荷重に対抗するために錠ピン自体の断面積も大きく
しなければならず、この点においても錠ピンを動かすた
めの駆動力は必然的に大きくなる。
【0006】従って、前記公報のロック装置では、錠ピ
ンの位置を切換えるための駆動力を生成するのにどうし
ても大型で高価なソレノイドを具備しなければならず、
これがロック装置全体の小型化及び低廉化の妨げとな
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、小さな
駆動力でロック及びロック解除を確実に行うことができ
る引き戸のロック装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、構造物に設けられた引き戸を
全閉状態でロックするための装置において、前記構造物
側に回動可能に設けられ、少なくとも前記引き戸の全閉
位置近傍で当該引き戸と係合して当該引き戸の開閉移動
に伴い回動する回動部材と、前記構造物側に配設され、
その配設位置が固定された支持部材と、この支持部材と
前記引き戸が全閉位置にあるときの回動部材との間に介
在することにより当該引き戸が開く方向への回動部材の
回動を阻止するロック位置とこのロック位置から外れた
位置との間で移動可能となるように構造物側に設けられ
たロック部材と、電気的駆動源を含み、その駆動源の駆
動力によって、前記ロック部材を前記ロック位置に保持
するロック状態と同ロック位置から外すアンロック状態
とに切換えられるロック切換機構とを備え、前記ロック
位置は、そのロック位置にあるロック部材に前記回動部
材が当接する部位での当該回動部材の回転接線方向の延
長線上またはその近傍に前記支持部材が位置するように
設定されているものである(請求項1)。
【0009】この構成において、ロック切換機構をアン
ロック状態に切換えたときには、回動部材が自由に回動
し、引き戸の開閉も許容される。この状態で引き戸が閉
じ方向に移動し、少なくとも全閉位置近傍に達した時点
から、その引き戸と係合する回動部材が引き戸の閉方向
の移動に伴って回動し、引き戸が全閉位置に達すると回
動部材はその全閉位置に対応した回動角度位置に止ま
る。この状態で、ロック切換機構をそれまでのアンロッ
ク状態からロック状態に切換え、ロック部材を前記回動
部材と支持部材との間に介在するロック位置に保持する
ことにより、前記引き戸が開く方向への回動部材の回動
が阻止される。すなわち、引き戸は全閉位置にロックさ
れる。
【0010】ここで、全閉位置にある引き戸からの反
力、すなわち、引き戸を開く方向の力は、回動部材を介
してロック部材に伝えられる。このロック部材に伝えら
れる力は、当該ロック部材に回動部材が当接する部位で
の当該回動部材の回転接線方向の力であるが、その回転
接線方向の延長線上に前記支持部材が位置するので、前
記回転接線方向の力はロック部材を介して支持部材に受
けられ、ロック部材にはほぼ圧縮荷重のみが作用するこ
とになる。
【0011】すなわち、前記反力は、ロック部材にほぼ
圧縮荷重としてのみ作用し、せん断荷重としてはほとん
ど作用しないので、このロック部材をロック位置から外
す力は、いわゆる「突っかい棒」を外すだけの力でよ
く、大きな駆動力は要しない。また、ロック部材にせん
断荷重がほとんど作用しないことから、ロック部材自体
の断面積ひいては重量も低く抑えることができ、この点
においてもロック部材を動かすための必要駆動力は削減
される。
【0012】従って、ロック切換機構に要求される駆動
力は低く、その電気的駆動源(例えばソレノイド)は比
較的小型のもので済む。
【0013】前記ロック部材の移動方向は特に問わず、
例えばスライド移動によってロック位置から外れるもの
でもよいが、このロック部材が前記支持部材を中心とし
て回動可能となるように当該支持部材に支持されている
構成にすれば(請求項2)、当該支持部材を荷重支持部
材としてだけでなくロック部材そのものを支持する部材
として兼用することができ、構造がより簡素化される。
また、ロック部材をロック位置から外すためのストロー
クは、このロック部材をいわゆるデッドポイント(回動
部材からロック部材に与えられる反力によってロック部
材がいずれの側にも回動しようとしないような点;すな
わち死点)からずらすだけの僅かな回動ストロークでよ
く、例えばロック部材をスライド移動させるものに比べ
てロック解除に要する力はさらに削減される。
【0014】前記ロック切換機構は、前記ロック部材を
直接駆動する(ロック位置とそれ以外の位置とに移動さ
せる)ものでもよいが、引き戸の開閉駆動力を利用して
ロック部材の位置を切換えるようにすれば、ロック切換
のために必要な駆動力はさらに削減される。具体的に
は、前記ロック部材が、前記回動部材の回動に伴って移
動しかつ前記引き戸が全閉の状態で前記ロック位置に位
置するように当該回動部材に係合されるとともに、前記
ロック位置から離れる方向に付勢されており、前記ロッ
ク切換機構が、その電気的駆動源の駆動力により、前記
ロック部材を前記付勢の力に抗して前記ロック位置に保
持するロック状態と当該ロック部材を解放するアンロッ
ク状態とに切換えられ、当該アンロック状態で前記ロッ
ク部材が前記付勢の力で前記ロック位置から外れるよう
に構成すればよい(請求項3)。
【0015】この構成によれば、引き戸が全閉するのに
伴い、回動部材が所定角度位置まで回動するのに加え、
この回動部材と係合されているロック部材が付勢力に抗
してロック位置まで移動する。従って、ロック切換機構
は、ロック部材を前記付勢力に抗してロック位置に保持
する状態とロック部材を解放する状態とに切換えられる
ものであればよく、積極的にロック部材を駆動する必要
がないので、ロック切換機構の構成はより簡素化され
る。
【0016】例えば、前記ロック切換機構を、前記ロッ
ク部材が前記ロック位置にある状態で当該ロック位置か
ら前記付勢方向に移動するのを阻止する阻止位置とこの
阻止位置から待避する待避位置との間で移動可能なロッ
ク切換部材を有し、このロック切換部材を前記電気的駆
動源の駆動力で前記阻止位置と待避位置とに移動させる
ように構成することができる(請求項5)。
【0017】この構成においては、ロック切換部材を阻
止位置と待避位置との間で移動させるだけの簡単な構成
で、ロック/アンロックの切換ができる。しかも、ロッ
ク切換部材には前記ロック部材が回動部材から受ける反
力がほとんど伝達されず、このロック切換部材にロック
部材を付勢する力以外の力はほとんど作用しないので、
このロック切換部材の位置を切換えるために必要な駆動
力は非常に小さい。
【0018】さらに、前記ロック切換部材の移動方向が
前記ロック部材の移動方向に対して直交する構成にすれ
ば(請求項6)、ロック切換部材の僅かなストロークで
ロック/アンロックの切換ができるため、ロック装置は
より小型化される。
【0019】なお、前記ロック部材を付勢する手段とし
ては、ロック部材の自重を利用するようにしてもよい
し、付勢部材を備えてロック部材を積極的に付勢するよ
うにしてもよい(請求項4)。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、ここに示す実施の形態
は、鉄道車両に設けられた引き戸のロックに本発明を適
用したものであるが、本発明にかかるロック装置は、鉄
道車両以外の構造物、例えば建築物に設けられる引き戸
のロックにも有効に適用できるものである。
【0021】図1は、左右の引き戸10が全閉している
状態を示したものである。両引き戸10の上端には、上
方に突出する複数のブラケット12が固定され、各ブラ
ケット12には、水平軸回りに回転可能な戸車14が取
付けられている。
【0022】一方、構造物(例えば鉄道車両の側壁)側
には、引き戸の開閉方向に延びるレール16が各引き戸
10の上方の位置に固定され、このレール16上に前記
各戸車14が転動可能に載置されている。この構成によ
り、両引き戸10は構造物側に開閉可能に吊り下げ支持
されている。
【0023】片側の引き戸(図1では左側の引き戸)1
0のブラケット12には上方に突出する突片13が形成
され、これに対応して構造物側の所定の位置にはリミッ
トスイッチからなる戸閉スイッチ15が設けられ、この
戸閉スイッチ15を前記突片13が押圧操作してオンに
切換えることにより、引き戸10が閉まったことが検知
されるようになっている。
【0024】前記レール16のさらに上方の位置には、
引き戸10を開閉させるための開閉駆動装置20が設け
られている。
【0025】この開閉駆動装置20は、駆動源であるモ
ータ22を備え、その出力軸に原動プーリ23が固定さ
れるとともに、この原動プーリ23からレール16の長
手方向に離れた位置に従動プーリ24が回転可能に設置
され、両プーリ23,24間に無端状のベルト26が掛
け渡されている。そして、図2にも示すように、前記ベ
ルト26の上側部分が連結部材27を介して一方の引き
戸10のブラケット12に連結され、同ベルト26の下
側部分が連結部材28を介して他方の引き戸10のブラ
ケット12に連結されている。
【0026】従って、前記モータ22の出力によって原
動プーリ23が回転駆動されるのに伴い、両プーリ2
3,24間に掛け渡されたベルト26が往復駆動され、
このベルト26の上側部分、下側部分にそれぞれ連結さ
れた左右の引き戸10が互いに逆の方向(開閉方向)に
駆動されるようになっている。
【0027】なお、この実施の形態では、左右引き戸1
0の戸先にその上下方向略全域にわたってゴム等の弾性
材11が固定され、これらの弾性材11が全閉位置で互
いに押付けられることにより、高い密閉性が確保される
ようになっている。
【0028】ただし、本発明では引き戸の具体的な構造
を問わない。例えば、前記のように左右の引き戸10が
対称に開閉スライドするものの他、例えば単一の引き戸
10が開位置と閉位置との間でスライドするものであっ
ても、本発明にかかるロック装置の適用が可能である。
また、引き戸の支持構造や開閉駆動手段についても、特
に問わない。
【0029】図1において、左右引き戸10の直上方の
位置(図例では戸先近傍位置)にはロック装置30が設
けられている。そして、このロック装置30により、両
引き戸10が全閉位置にロックされるようになってい
る。
【0030】図3〜図5に示すように、前記ロック装置
30は、垂直方向の取付板32を備え、この取付板32
が図略のボルト等で構造物側に固定されている。
【0031】前記取付板32の所定部位(図3では左側
下部)には、その前側面(図5では右側面)から前方に
突出する支軸34が固定され、この支軸34に回動部材
36が当該支軸34回りに回動可能となるように支持さ
れている。詳しくは、回動部材36の中間部分に円形の
貫通穴が設けられ、この貫通穴と前記支軸34とが嵌合
された状態で支軸34の先端部に止め輪35が装着され
ている。
【0032】前記回動部材36の下端部には、左右一対
のフォーク部36a,36bが二股状に形成され、これ
らフォーク部36a,36bの間に係合溝36cが形成
されている。この係合溝36cは、下向きに開放された
略逆U字状をなしている。
【0033】これに対し、片側の引き戸(図1では左側
の引き戸)10の戸先近傍部分の上端には、上方に突出
するブラケット17(図5)が固定され、このブラケッ
ト17から前方(図5では右方)に係合ピン18が突出
している。
【0034】この係合ピン18は、図3に示すように、
前記両フォーク部36a,36bの先端部同士の間から
前記係合溝36c内にほぼ隙間なく侵入可能な直径を有
しており、前記引き戸10が全閉位置にあるときに図3
の実線位置に位置し、この全閉位置から引き戸10が開
き方向に移動するのに伴って図3の左方向に移動する
(同図二点鎖線)。そして、前記引き戸10が前記全閉
位置の近傍領域にあるとき(係合ピン18が図3の実線
位置と二点鎖線位置との間の領域にあるとき)に、当該
係合ピン18が実際に前記係合溝36c内に侵入できる
(すなわち係合できる)ようになっている。
【0035】さらに、この係合状態で、引き戸10が開
閉移動する(すなわち係合ピン18が水平移動する)の
に伴い、回動部材36が支軸34回りに回動するよう
に、前記係合溝36c及び両フォーク部36a,36b
の形状が設定されている。従って、回動部材36は、引
き戸10が全閉している状態で図3の実線に示す回動角
度位置(立直位置)に位置し、この位置から引き戸10
が開くのに伴って図3の二点鎖線に示す回動角度位置
(係合ピン18が係合溝36cから離脱する傾斜位置)
まで図3の時計回り方向に回動する。
【0036】なお、本発明において回動部材と引き戸と
の具体的な係合構造は問わず、少なくとも引き戸が全閉
位置近傍にある状態で係合可能な構造であればよい。ま
た、回動部材と引き戸とは必ずしも直接的に係合してい
なくてもよく、別のリンク等を媒介として間接的に係合
するものであってもよい。すなわち、互いに連動するよ
うに係わり合っていればよい。
【0037】前記取付板32において、前記支軸34か
ら離れた部位(図3では右側上部)には、前記支軸34
とは別の支軸(支持部材)38が固定されている。この
支軸38も取付板32の前面から前方に突出し、その突
出部分にロックアーム(ロック部材)40が取付けられ
ている。
【0038】詳しくは、ロックアーム40の一方の端部
(基端部)に円形の貫通穴をもつ筒部40aが形成さ
れ、この筒部40aが前記支軸38の外側に嵌められた
状態で当該支軸38に止め輪42が装着されており、こ
の構造によってロックアーム40の基端部(筒部40
a)が支軸38回りに回動可能となるように支軸38に
支持されている。
【0039】前記筒部40aの周囲には、ねじりコイル
ばね(付勢部材)44が設けられている。このねじりコ
イルばね44の一端は、前記ロックアーム40の裏面に
突設されたピン40bに止められ、他端は取付板32の
前面に突設されたピン32bに止められており、このね
じりコイルばね44の弾発力によって前記ロックアーム
40が前方からみて反時計回り(図3の反時計回り)の
向きに付勢されている。
【0040】ロックアーム40の他方の端部(先端部)
には、係合用ローラ48が前後方向の軸回りに回転可能
に取付けられている。詳しくは、図4に示すように、ロ
ックアーム40の裏面(後側面)から後方(図4では上
方)に軸部46が突出し、この軸部46に前記係合用ロ
ーラ48が回転可能に嵌着されている。
【0041】これに対し、前記回動部材36の上半部に
は、左右一対のフォーク部36d,36eが二股状に形
成され、両フォーク部36d,36eの間に前記係合用
ローラ48が侵入可能となっている。
【0042】一方のフォーク部36dの内側面は前記係
合用ローラ48の案内面36fとなっている。他方のフ
ォーク部36eは、その先端部がフック状に曲がってお
り、そのフック部分の先端面が前記係合用ローラ48と
当接可能な当接面36gとなっている。
【0043】具体的には、回動部材36が図3に二点鎖
線で示す傾斜位置にある状態で係合用ローラ48が案内
面36fの奥側(フォーク部36dの根元側)端部に当
接し(同図二点鎖線)、この位置から回動部材36が同
図反時計回りの向き(引き戸10が全閉位置に向かって
移動する向き)に回動するのに伴って前記係合用ローラ
48が前記案内面36f上をフォーク部36dの先端側
に向かう方向に転動し(すなわちロックアーム40の回
動を伴って係合用ローラ48が上昇し)、最終的に引き
戸10が全閉位置に到達した状態(回動部材36が図3
に実線で示す立直位置に到達した状態)で、前記係合用
ローラ48が図3に実線で示すようにフォーク部36e
の先端の当接面36gに当接する位置まで案内されるよ
うに、回動部材36の形状が設定されている。
【0044】図例では、前記当接面36gは係合用ロー
ラ48の半径よりも少し大きい曲率半径をもつ円弧面と
されている。そして、この当接面36gに係合用ローラ
48が当接する部位(当接点)Pにおける回動部材36
の回動接線方向(図例では水平方向)の延長線L(図3
の一点鎖線)上に前記支軸38が位置するように、各部
材の配置が設定されており、この状態でのロックアーム
40の位置(図3に実線で示す位置)が本発明にいう
「ロック位置」に相当している。すなわち、このロック
位置では、ロックアーム40が回動部材36の当接面3
6gと支軸38との間に介在して回動部材36が引き戸
開き方向(図3の時計回りの方向)に回動するのを阻止
する。
【0045】なお、前記ロックアーム40はその自重及
び前記ねじりコイルばね44の弾発力で図3の反時計回
り方向(係合用ローラ48が下がる方向)に付勢されて
いるが、回動部材36が図3に二点鎖線で示す傾斜位置
まで到達すると当該回動部材36の両フォーク部36
d,36fの間に係合用ローラ48が挟まれてそれ以上
係合用ローラ48が下降できない(ロックアーム40が
図3の反時計回りの向きに回動できない)ようになって
いる。
【0046】すなわち、この傾斜位置が回動部材36の
回動極限位置となっている。そして、この傾斜位置で回
動部材36の係合溝36cが斜め下方に開放され、この
係合溝36c内に前記引き戸10側の係合ピン18を迎
え入れることが可能となるように、回動部材36の形状
が設定されている。
【0047】さらに、このロック装置は、ロック切換機
構50を具備し、このロック切換機構50は、前記ロッ
クアーム40を前記ロック位置に保持するロック状態と
ロックアーム40を解放するアンロック状態とに切換え
られるようになっている。
【0048】ロック切換機構50は、図4に示すような
ハウジング52を備え、前記取付板32の上端から前方
(図5では右方)に延長された支持板部32aの下面に
前記ハウジング52が固定されている。これにより、ロ
ック切換機構50全体が取付板32側に吊り下げ支持さ
れ、取付板32の前方に配置された状態となっている。
【0049】前記ハウジング52には、電気的駆動源で
あるソレノイド54と、ロック切換ピン(ロック切換部
材)56をスライド支持するガイド部材58とが固定さ
れるとともに、前記ソレノイド54の駆動力をロック切
換ピン56に伝達する駆動伝達機構60が組み込まれて
いる。
【0050】前記ソレノイド54は、その本体に対して
出没方向に相対移動する出力軸54aを有し、後述の制
御装置70から励磁電流が入力されることにより前記出
力軸54aが突出するように構成されている。
【0051】この出力軸54aの周囲にはスリーブ55
が取付けられている。このスリーブ55は、前記出力軸
54aに対して軸方向に相対移動不能で、かつ、出力軸
54aに対してその中心軸回りに所定の角度範囲内で相
対回動可能となるように出力軸54aに取付けられてお
り、このスリーブ55の外周面上にはピン55aが突設
されている。
【0052】一方、前記スリーブ55の近傍位置にはハ
ウジング50の底面から上向き(図4では手前向き)に
突出する支軸51が設けられ、この支軸51の周囲にね
じりコイルばね53が取付けられている。このねじりコ
イルばね53は、その一端が前記ピン55aに止めら
れ、他端がハウジング52側に設けられたピン52aに
止められており、このねじりコイルばね53の弾発力に
よって前記スリーブ55及びソレノイド54の出力軸5
4aがソレノイド本体側に没入する方向に付勢されてい
る。
【0053】一方、ロック切換ピン56は、前後方向
(図4では上下方向)に延びる向きで、その前後方向に
移動可能となるようにガイド部材58に支承されてお
り、その前後移動により、図3〜図5に実線で示す阻止
位置と、図4の二点鎖線に示すように前記阻止位置から
後退する待避位置とに切換えられるようになっている。
前記阻止位置は、ロック位置にあるロックアーム40の
直下方の位置まで突出する位置であり、この阻止位置に
ロック切換ピン56が存在することにより、ロックアー
ム40が前記ロック位置から下向きに回動することが阻
止される。これに対して待避位置は、前記ロック切換ピ
ン56とロックアーム40との干渉が生じない程度まで
前記阻止位置から後退した位置であり、この待避位置に
ロック切換ピン56が位置している状態で前記ロックア
ーム40の下向きの回動が許容される。
【0054】駆動伝達機構60は、前記ソレノイド54
に設けられたスリーブ55の出没方向の動きを前記ロッ
ク切換ピン56の前後方向の動きに変換するものであ
り、図4に示すような回動リンク62を備えている。
【0055】この回動リンク62は、前記支軸51回り
に回動可能となるように当該支軸51に支持され、その
所定部位が前記スリーブ55のピン55aに結合される
とともに、このピン55aから外れた位置に回動リンク
62を貫通する長孔62aが形成されている。
【0056】一方、前記ロック切換ピン56の後端には
リンク結合板64が固定され、このリンク結合板64に
も当該リンク結合板64を貫通する長孔64aが形成さ
れており、この長孔64aと前記長孔62aとに共通の
ピン66が上下方向に挿通されている。
【0057】このロック切換機構60において、前記ソ
レノイド54の出力軸54a及びスリーブ55がねじり
コイルばね53の弾発力で図4の実線に示すような没入
位置にあるとき(すなわちソレノイド54がオフのと
き)は、ロック切換ピン56が同図実線に示す阻止位置
に切換えられる一方、この状態からソレノイド54がオ
ンに切換えられてその出力軸54a及びスリーブ55が
同図二点鎖線に示す突出位置まで突出するのに伴い、回
動リンク62が回動して前記ロック切換ピン56が同図
二点鎖線の待避位置まで引き込まれることとなる。
【0058】なお、前記リンク結合板64の近傍には、
ロック切換ピン56が阻止位置に切換えられているか否
かを検出するためのロック検知スイッチ68が設けられ
ている。このロック検知スイッチ68は、図例ではリミ
ットスイッチからなり、ローラからなる接触子68aを
有している。そして、前記ロック切換ピン56が阻止位
置まで前進したときにそのリンク結合板64が前記接触
子68aに当接し、このロック検知スイッチ68をオフ
からオンに切換えるように構成されている。
【0059】図6は、前記開閉駆動装置20及びロック
装置30の作動を制御する制御装置70を示したもので
ある。この制御装置70は、図示の開閉駆動制御手段7
2及びロック制御手段74を備えている。
【0060】開閉駆動制御手段72は、戸閉スイッチ1
5の検知信号や前記モータ22に内蔵されたエンコーダ
の出力信号(すなわち引き戸開閉駆動量検出信号)に基
づき、当該モータ22の駆動制御すなわち引き戸10の
開閉駆動制御を行うものである。
【0061】ロック制御手段74は、タイマーを内蔵す
るとともに、車速スイッチ76や前記ロック装置30に
おけるロック検知スイッチ68の出力信号を受信し、所
定のタイミングで前記ロック装置30のソレノイド54
に制御信号(励磁電流)を出力して当該ソレノイド54
のオンオフ切換すなわちロック切換を行うものである。
前記車速スイッチ76は、引き戸10が設けられている
鉄道車両の走行速度が一定以上であるか否かを検知する
ものであり、当該走行速度が一定値(例えば5km/h)以
上となった時点でオフからオンに切換えられる。
【0062】次に、この制御装置70の行う具体的な制
御動作及びその制御に伴うロック装置30の作用を、図
7のフローチャート及び図8,9のタイムチャートも併
せて参照しながら説明する。なお、図8のタイムチャー
トは後述のタイマーアップのタイミングに基づいてロッ
ク制御がされた場合、図9のタイムチャートは後述の車
速信号の切換タイミングに基づいてロック制御がされた
場合をそれぞれ示している。
【0063】まず、引き戸10を閉じる旨の指令信号が
入力された時点で(図7のステップS1)、開閉駆動制
御手段72は開閉駆動装置20のモータ22に制御信号
を出力し、予め設定された閉じ駆動力F1による引き戸
10の閉じ駆動を行わせる(ステップS2)。具体的に
は、図1に示す原動プーリ23を同図時計回り方向に回
転させて左右の引き戸10を互いに近づく方向にスライ
ドさせる。
【0064】このとき、左側引き戸10の係合ピン18
は当該引き戸10と一体に水平移動し、全閉位置近傍の
領域で、図3の二点鎖線に示すような傾斜位置にある回
動部材36の係合溝36c内に入り込む。そして、この
係合溝36c内に係合ピン18が侵入した時点からは、
当該係合ピン18の閉方向の移動(図3では右向き移
動)に伴って回動部材36が同図実線の立直位置に向か
う方向(同図反時計回り方向)に回動を始める。従っ
て、この回動部材36と係合しているロックアーム40
はねじりコイルばね44の弾発力(付勢力)に抗して同
図時計回り方向に回動を始める。
【0065】なお、この時点でロック切換機構50のソ
レノイド54はオンに切換えられており、ロック切換ピ
ン56は図4に二点鎖線で示す待避位置に後退している
ので、このロック切換ピン56と前記ロックアーム40
とが干渉することはない。
【0066】以上のようにして閉じ駆動が進み、戸閉ス
イッチ15がオンに切換えられ(ステップS3でYE
S)、さらに、モータ22に内蔵のエンコーダの位置検
出信号が止まって引き戸(扉)10が停止したことが検
知された時点で(ステップS4でYES)、開閉駆動制
御手段72は、両引き戸10が互いに当接する位置(仮
閉位置)に到達したと判断し、モータ22の電圧を上げ
てその閉じ駆動力をそれまでの駆動力F1よりもさらに
大きい駆動力F1′に切換える(ステップS5)。これ
により、両引き戸10は、その戸先に設けられた弾性材
11の圧縮変形を伴いながら互いに強く押付けられ、完
全な全閉位置に到達する。
【0067】このとき、ロック装置30では、回動部材
36が図3に実線で示す完全な立直位置に到達し、その
フォーク部36eの当接面36gとロックアーム40の
係合用ローラ48とが同図の点Pで当接するロック位置
にロックアーム40が自動的に位置決めされる。
【0068】このロック位置では、前記当接点Pにおけ
る回動部材36の回転接線方向の延長線L上に支軸38
が位置しており、ロックアーム40はいわゆるデッドポ
イントに位置している。従って、前記引き戸10の弾性
材11の弾発力が前記当接点Pからロックアーム40に
反力(開き方向の反力)Tとして作用しても、この反力
Tはロックアーム40を回動させる力としては作用せ
ず、専ら圧縮荷重としてロックアーム40に作用する。
換言すれば、前記反力Tはロックアーム40を媒介とし
て支軸38側に支持される。
【0069】このようにして引き戸10を完全な全閉位
置に至らせた後、今度はモータ22の電圧を下げてその
閉じ駆動力を通常時の駆動力F1よりも低いF2に低下
させると同時に、ロック制御装置74は内蔵のタイマー
を始動させる(ステップS6)。
【0070】このようにして閉じ駆動力がF2に下げら
れた結果、図3に示す回動部材36からロックアーム4
0に伝達される反力Tは下がり、同ロックアーム40は
ロック位置を維持するものの、この時点でロック切換ピ
ン56は未だ待避位置にあるため、例えば前記全閉位置
で引き戸10同士の間に衣服などの異物が挟まった場
合、手動で開き方向の力を引き戸10に加えれば、ねじ
りコイルばね44の付勢力による援助を受けて回動部材
36及びロックアーム40を前記とは逆の向きに回動さ
せながら引き戸10を開くことが可能であり、これによ
って前記異物を脱出させることが可能である。このよう
にして戸閉スイッチ15がオフに切換えられた時点で
(ステップS7でYES)、開閉駆動制御手段20は、
緊急開操作がなされたと判断して引き戸10を所定時間
開き方向に駆動する(ステップS8)。
【0071】一方、閉じ駆動力をF2まで降下させた
後、戸開き操作が行われず、戸閉スイッチ15がオンの
まま、図8のタイムチャートに示すようにタイマーアッ
プしたとき(すなわち駆動力低下時点から所定時間が経
過したとき;図7のステップS9でYES)、もしく
は、図9のタイムチャートに示すようにタイマーアップ
の前に車両が発進して車速スイッチ76の出力信号がオ
ンに切換えられたとき(すなわち車両走行速度が一定以
上に達したとき;図7のステップS10でYES)に
は、閉じ駆動力をそれまでの駆動力F2から前記駆動力
F1′まで再上昇させ(ステップS11)、両引き戸1
0を再び完全な全閉位置に押付ける。
【0072】このようにして図3に示す回動部材36を
立直位置、ロックアーム40をロック位置にそれぞれ位
置決めした状態で、ロック制御手段74はロック切換機
構50のソレノイド54をオンからオフに切換え(ステ
ップS12)、ねじりコイルばね53の弾発力でロック
切換ピン56をそれまでの待避位置から図4及び図5に
実線で示す阻止位置まで突出させる。このロック切換ピ
ン56の存在により、ロックアーム40は前記ロック位
置から外れることができなくなり、よって、このロック
アーム40に回動部材36を介して連結される引き戸1
0は前記全閉位置にロックされる。このようなロック動
作がロック検知スイッチ68により検出された後(ステ
ップS13でYES)、開閉駆動制御手段20はモータ
22の通電を切ってその閉じ駆動力を0にする(ステッ
プS14)。すなわち、駆動を解除する。
【0073】このロック状態では、全閉位置にある両引
き戸10の弾性材11の弾発力が回動部材36からロッ
クアーム40に反力Tとして作用するが、上述のよう
に、この反力Tはロックアーム40を回動させる力とし
て作用せず、専らロックアーム40の圧縮荷重として作
用する。従って、阻止位置にあるロック切換ピン56に
作用する力は、ねじりコイルばね44の弾発力及びロッ
クアーム40の自重による下向きの付勢力のみであり、
前記反力Tがロック切換ピン56側に作用することはほ
とんどない。
【0074】このため、同ロック切換ピン56を再び待
避位置に後退させるのに要する駆動力は僅かであり、従
来のように開き方向の反力がそのままピンに作用するも
のに比べ、駆動源であるソレノイドとしてより安価で小
型のものを用いることができる。そして、前記ロック切
換ピン56を前記待避位置に後退させ、引き戸10に開
き方向の駆動力を付与すれば、前記付勢力も相俟ってロ
ックアーム40及び回動部材36の回動を伴いながら引
き戸10を開くことができる。
【0075】また、前記ロック切換機構60の例えば回
動リンク62にケーブル等を介して手動操作用部材(例
えば回転操作可能なハンドル)を連結し、この手動操作
用部材の操作によって当該回動リンク62を手動操作で
きるようにすれば、非常時等において装置への電源供給
がない場合にも、前記手動操作で回動リンク62を図4
の反時計回り方向に回転させてロック切換ピン56を待
避位置に後退させることにより、手動にてロック解除並
びに引き戸10の開放を行うことができる。
【0076】なお、このような手動開き後、前記手動操
作用部材を操作前の位置に戻すと、ロック切換ピン56
は元の阻止位置に戻ろうとするが、このとき回動部材3
6は図3の二点鎖線に示す傾斜位置にあるため、前記ロ
ック切換ピン56は回動部材36の裏面に突き当たって
阻止位置へは復帰できない。従って、引き戸10が正規
の全閉位置にないにもかかわらずロック状態になる、い
わゆる空振り現象を防ぐことができる。しかも、その
後、手動あるいはモータ駆動によって引き戸10を全閉
位置まで復帰させれば、回動部材36が図3の実線位置
(立直位置)に戻ってロック切換ピン56が阻止位置へ
突出するため、引き戸10は再び自動的にロックされ
る。
【0077】ただし、本発明の実施形態は以上のものに
限定されず、例として次のような形態をとることも可能
である。
【0078】(1) 前記実施形態では、付勢部材である
ねじりコイルばね44の弾発力によってロックアーム4
0をロック位置から離れる方向に積極的に付勢するもの
を示したが、ロックアーム40の自重のみでロック解除
のための付勢力が十分に得られる場合には、必ずしも付
勢部材を設けなくてもよい。
【0079】(2) 本発明では、回動部材やロック部材
の具体的形状や構造は問わない。ただし、前記図3等に
示したように、ロック部材であるロックアーム40が回
動部材36と接触する部位を回転可能な係合用ローラ4
8によって構成することにより、ロック位置にあるロッ
クアーム40と回動部材36との接触部位での摩擦力を
減らし、その分ねじりコイルばね44による付勢力を低
くして、ロック切換ピン56にかかる荷重ひいてはソレ
ノイド54の駆動負荷をさらに低減できる利点がある。
【0080】(3) 前記実施形態では、ロックアーム4
0の回動方向に対して直交する方向(前後方向)にロッ
ク切換部材であるロック切換ピン56が移動するものを
示したが、例えばロック切換部材を前記阻止位置から所
定方向に倒すことにより当該阻止位置から待避させてア
ンロック状態にすることも可能である。
【0081】(4) 前記支軸38は、前記当接点Pにお
ける回動部材36の回転接線方向の延長線L上に完全に
位置していなくてもよく、その近傍であってもよい。要
は、前記当接点Pからロックアーム40が受ける反力T
のほぼ全部が(せん断荷重ではなく)圧縮荷重としてロ
ックアーム40に作用するように、ロック位置での当接
点Pに対するロックアーム40及び支軸38の位置が設
定されていればよい。
【0082】(5) 前記実施形態では、ロックアーム4
0がロック位置に位置決めされる引き戸10の位置すな
わち完全な全閉位置を、当該引き戸10の弾性材11同
士が押付けられる位置に設定しているが、当該弾性材1
1を省略して単に引き戸10同士が突き当たった位置を
全閉位置としてもよい。ただし、前記のように弾性材1
1が弾性変形を伴いながら全閉位置に押付けられる位置
を完全な全閉位置にすれば、密閉性が高まる一方、前記
弾性材11の弾発力が回動部材36を介してロックアー
ム40に反力Tとして加わっても、この反力Tは当該ロ
ックアーム40を回動させる力やせん断力としては作用
しないため、本発明は特に有効となる。
【0083】(6) 本発明では、引き戸10を閉じかつ
ロックするための具体的な制御動作は問わない。例え
ば、適当なタイミングを見計らって手動によるスイッチ
操作で引き戸のロックを行うような場合にも、本発明に
かかるロック装置を有効に活用することが可能である。
【0084】(7) 前記実施形態では、ソレノイド54
の駆動力によってロック切換ピン56を動かすことによ
りロック状態とアンロック状態とに切換えるものを示し
たが、例えばソレノイド54の出力軸54aをロックア
ーム40に直結して当該ロックアーム40を直接駆動す
る(ロック位置とそれ以外の位置とに切換える)ように
してもよい。この場合には、例えば図10(a)に示す
ように、ソレノイド出力軸54aの外周面にピン54c
を設ける一方、ロックアーム40に前記ピン54cが嵌
まり込む長孔40cを設ける等して、ソレノイド54の
作動とロックアーム40の回動とが連動するように構成
すればよい。
【0085】また、ロック部材の動き方についても種々
設定が可能であり、前記実施形態のように支軸38を中
心として回動するロックアーム40の他、例えば図10
(b)の実線及び二点鎖線に示すように昇降可能(スラ
イド可能)なロックスライダ40′を設け、そのスライ
ドにより、引き戸全閉状態での回動部材36と構造物側
に固定された支持部材38′との間に介在するロック位
置(図の実線位置)と、このロック位置から外れた位置
(図の二点鎖線位置)とに切換えられるようにすること
も可能である。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明は、引き戸の開閉に
伴って回動する回動部材と、構造物側に位置固定された
支持部材とを備え、前記回動部材と支持部材との間にロ
ック部材を介在させることにより前記回動部材の回動を
阻止して引き戸を全閉位置にロックするようにし、か
つ、そのロック部材のロック位置を、そのロック位置に
あるロック部材に前記回動部材が当接する部位での当該
回動部材の回転接線方向の延長線上またはその近傍に前
記支持部材が位置するように設定したものであるので、
従来のようにロック部材に直接引き戸からの反力がせん
断荷重として作用するものに比べ、ロック部材をロック
位置とそれ以外の位置とに切換えるために必要な駆動力
を削減することができる。すなわち、小さな駆動力で引
き戸全閉のロック及びロック解除を確実に行うことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる引き戸及びその開
閉駆動装置を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図4のB−B線断面図である。
【図4】前記引き戸を全閉位置にロックするためのロッ
ク装置の一部断面平面図である。
【図5】前記ロック装置の側面図である。
【図6】前記引き戸の開閉駆動及びロックを制御する制
御装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】前記制御装置の制御動作を示すフローチャート
である。
【図8】前記制御装置においてタイマーアップに基づく
ロック制御が行われた場合の各種信号変化を示すタイム
チャートである。
【図9】前記制御において車速信号の切換に基づくロッ
ク制御が行われた場合の各種信号変化を示すタイムチャ
ートである。
【図10】(a)(b)は前記ロック装置の変形例を示
す正面図である。
【符号の説明】
10 引き戸 18 係合ピン(引き戸が回動部材と係合する部位) 20 開閉駆動装置 30 ロック装置 32 取付板 36 回動部材 36c 係合溝(回動部材が引き戸と係合する部位) 38 支軸(支持部材) 38′支持部材 40 ロックアーム(ロック部材) 40′ロックスライダ(ロック部材) 44 ねじりコイルばね(付勢部材) 48 係合用ローラ(ロックアームが回動部材と係合す
る部位) 50 ロック切換機構 54 ソレノイド(電気的駆動源) 56 ロック切換ピン(ロック切換部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05F 15/14 E05F 15/14 Fターム(参考) 2E052 AA02 AA09 BA02 CA06 DA04 DB04 EA15 EB01 EC03 GA02 GA09 GB04 GB13 GB20 GC01 GC07 JA06 2E250 AA21 HH08 JJ22 KK02 LL01 MM01 PP04 PP05 RR05 SS02 SS11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に設けられた引き戸を全閉状態で
    ロックするための装置において、前記構造物側に回動可
    能に設けられ、少なくとも前記引き戸の全閉位置近傍で
    当該引き戸と係合して当該引き戸の開閉移動に伴い回動
    する回動部材と、前記構造物側に配設され、その配設位
    置が固定された支持部材と、この支持部材と前記引き戸
    が全閉位置にあるときの回動部材との間に介在すること
    により当該引き戸が開く方向への回動部材の回動を阻止
    するロック位置とこのロック位置から外れた位置との間
    で移動可能となるように構造物側に設けられたロック部
    材と、電気的駆動源を含み、その駆動源の駆動力によっ
    て、前記ロック部材を前記ロック位置に保持するロック
    状態と同ロック位置から外すアンロック状態とに切換え
    られるロック切換機構とを備え、前記ロック位置は、そ
    のロック位置にあるロック部材に前記回動部材が当接す
    る部位での当該回動部材の回転接線方向の延長線上また
    はその近傍に前記支持部材が位置するように設定されて
    いることを特徴とする引き戸のロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の引き戸のロック装置にお
    いて、前記ロック部材は前記支持部材を中心として回動
    可能となるように当該支持部材に支持されていることを
    特徴とする引き戸のロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の引き戸のロック
    装置において、前記ロック部材は、前記回動部材の回動
    に伴って移動しかつ前記引き戸が全閉の状態で前記ロッ
    ク位置に位置するように当該回動部材に係合されるとと
    もに、前記ロック位置から離れる方向に付勢されてお
    り、前記ロック切換機構は、その電気的駆動源の駆動力
    により、前記ロック部材を前記付勢の力に抗して前記ロ
    ック位置に保持するロック状態と当該ロック部材を解放
    するアンロック状態とに切換えられ、当該アンロック状
    態で前記ロック部材が前記付勢の力で前記ロック位置か
    ら外れるように構成されていることを特徴とする引き戸
    ロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の引き戸のロック装置にお
    いて、前記ロック部材を前記ロック位置から外す方向に
    付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする引き戸のロ
    ック装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の引き戸のロック
    装置において、前記ロック切換機構は、前記ロック部材
    が前記ロック位置にある状態で当該ロック位置から前記
    付勢方向に移動するのを阻止する阻止位置とこの阻止位
    置から待避する待避位置との間で移動可能なロック切換
    部材を有し、このロック切換部材を前記電気的駆動源の
    駆動力で前記阻止位置と待避位置とに移動させるように
    構成されていることを特徴とする引き戸のロック装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の引き戸のロック装置にお
    いて、前記ロック切換部材の移動方向が前記ロック部材
    の移動方向に対して直交していることを特徴とする引き
    戸のロック装置。
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