JP4166060B2 - センターピラーレス車両のドア連結装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセンターピラーレス車両のドア連結装置に係り、特に、自動車等の車両の側部に前後のドアを有するセンターピラーレス車両のドア連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示される如く、自動車等の車両の側部に前後のドアを有するセンターピラーレス車両のドア連結装置100では、フロントサイドドア102の前端部102Aを車体104に開閉可能に連結する前ヒンジ106の回転中心106Aを車両前方に可動にし、フロントサイドドア102を前方に移動した位置で開閉することで、観音開きタイプのドア構造において、フロントサイドドア102とリヤサイドドアの開閉の自由度を高めている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−280746号公報
【特許文献2】
特開2000−280744号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このセンターピラーレス車両のドア連結装置においては、前後のドアがスイングドアであり、且つ開閉順序を持たないようにするために複雑なヒンジ機構を用いることを強いられている。また、図示を省略したが、フロントサイドドアにおける後端部の上下方向中央部と、リヤサイドドアにおける前端部の上下方向中央部とのドア連結装置が、連結孔に連結ピンを挿入する、所謂、かんぬき構造であるため、側突時にフロントサイドドアとリヤサイドドアが車両前後方向に離間し易く、連結性能が低い。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、簡単なヒンジ機構で開閉順序を持たないで、且つ側突時の連結性能を向上できるセンターピラーレス車両のドア連結装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、車両側部における前後のドアのうち一方であるスイングドアと、
車両側部における前後のドアのうち他方であるスライドドアと、
前記スイングドアに配設され前記スイングドアの車体に対する位置決めを行うためのロック装置と、
前記スイングドアに配設されたラッチ及びポールと、
前記スライドドアに配設されたストライカと、
前記スイングドアと前記スライドドアとの双方が閉じられたか否かを検出する開閉検知手段と、
該開閉検知手段によって、前記スイングドアと前記スライドドアとの双方が閉じられことが検知された場合に、前記ラッチと前記ストライカとを連結状態とするラッチ作動手段と、
前記スイングドアのドアハンドル操作と前記スライドドアのドアハンドル操作とのうちの一方によって、前記ラッチと前記ストライカとの連結状態を解除する連結解除手段と、
を有することを特徴とする。
【0007】
従って、開閉検知手段によって、スイングドアとスライドドアとの双方が閉じられことが検知された場合には、ラッチ作動手段により、スイングドアに配設されたラッチと、スライドドアに配設されたストライカとが連結状態となる。このため、側突時にフロントサイドドアとリヤサイドドアが車両前後方向に離間し難く、側突時の連結性能を向上できる。
【0008】
一方、スイングドアのドアハンドル操作とスライドドアのドアハンドル操作とのうちの一方の操作によって、連結解除手段がラッチとストライカとの連結状態を解除する。この結果、一方のドアのドアハンドル操作によって、ラッチとストライカとの連結状態を解除できる。このため、ラッチとストライカとの当接により、ラッチとストライカとが連結状態または連結解除状態となる構成と異なり、他方のドアの存在に影響されることなく、開放方向の異なるスイングドアとスライドドアとの一方のみを開閉できるので、ヒンジ機構を複雑にする必要がなく、簡単なヒンジ機構で開閉順序を持たない構成にできる。
【0009】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置において、前記ドアハンドル操作によって、前記ラッチと前記ストライカとの連結状態を解除する連結解除手段がリンク機構であることを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1記載の内容に加えて、ドアハンドル操作によって、ラッチとストライカとの連結状態を解除する連結解除手段がリンク機構であるため、電気系統が故障した場合にも、機械的にラッチとストライカとの連結状態を解除することができる。
【0011】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置において、前記ストライカの車幅方向外側角部に前記ラッチと当接した際に、前記ラッチを連結解除方向へ誘導するための傾斜部を形成したことを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1、2の何れかに記載の内容に加えて、スライドドアを急速に開いた場合(早開けした場合)に、完全に解除しきれていないラッチにストライカが当接したとしても、ストライカの車幅方向外側角部に形成した傾斜部が、ラッチを連結解除方向へ誘導するため、確実にラッチとストライカとの連結を解除できる。更に、乗降時における、乗員とストライカとの干渉を低減できるため、乗降性能が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明におけるセンターピラーレス車両のドア連結装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0014】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0015】
図1に示される如く、本実施形態の車両10は、センターピラーのないセンターピラーレス車両となっており、車両側部における前後のドアのうち、フロントサイドドア12がスイングドアで、リヤサイドドア14がスライドドアで構成されている。
【0016】
フロントサイドドア12は、前端部12Aが上下一対の周知のヒンジ15、16によって、フロントピラー18に取付けられており、閉塞位置と開放位置との間をスイング可能となっている。なお、フロントサイドドア12は、図2に示される閉位置から開く場合に、ヒンジ15、16を中心に車幅方向外方(図2の矢印R方向)に回転するようになっている。
【0017】
一方、リヤサイドドア14には、周知のスライド機構としてのローラ(図示省略)が配設されており、これらのローラと車体10側に配設した周知のスライド機構としてのレール(図示省略)によって、閉塞位置と開放位置との間をスライド可能となっている。なお、リヤサイドドア14は、図2に示される閉位置から開く場合には、先ず、車両斜め後方外側(図2の矢印S方向)に移動するようになっている。
【0018】
図1に示される如く、フロントサイドドア12の後端上部12Bには、フロントサイドドア12が閉じられたか否かを検出する開閉検知手段としてのカーテシスイッチ19が配設されている。
【0019】
コントローラ24は、フロントサイドドアハンドル27におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置20、26との間に介在されており、ロック状態の時には、フロントサイドドアハンドル27におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアが開かない、無効にすると共に、アンロック状態の時には、フロントサイドドアハンドル27におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、有効にするようになっている。
【0020】
なお、ドアロック装置20は、フロントサイドドア12の後端上部12Bに配設されており、ドアロック装置26は、フロントサイドドア12の後端下部12Cに配設されている。
【0021】
一方、リヤサイドドア14の後端部における上下方向中央部14Aには、リヤサイドドア14が閉じられたか否かを検出する開閉検知手段としてのカーテシスイッチ29が配設されている。
【0022】
コントローラ30は、リヤサイドドアハンドル32におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置28との間に介在されており、ロック状態の時には、リヤサイドドアハンドル32におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアが開かない、無効にすると共に、アンロック状態の時には、リヤサイドドアハンドル32におけるのアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、有効にするようになっている。
【0023】
なお、ドアロック装置28は、リヤサイドドア14の後端部における上下方向中央部14Aに配設されている。
【0024】
また、コントローラ30には、リヤサイドドアハンドル32の操作によってオン・オフするハンドルスイッチ34が設けられている。
【0025】
なお、フロントサイドドア12のコントローラ24と、リヤサイドドア14のコントローラ30は、インストルメントパネル内に設けられたECU33に接続されており、ECU33は、各ドアのカーテシスイッチ19、29、ハンドルスイッチ34からの信号を受け、これらの信号に基づき後述するクローズアクチュエータ58、リリースアクチュエータ64を作動させるようになっている。
【0026】
また、フロントサイドドア12の後端部における上下方向中間部12Dには、ドア連結装置40が配設されており、リヤサイドドア14の前端部における上下方向中間部14Bには、ストライカ41が配設されている。
【0027】
図4に示される如く、ドア連結装置40のポール48は回転軸46の一方の端部に固定されており、回転軸46と一体的に上下方へ回転するようになっている。また、回転軸46の他方の端部に固定されたレバー42は、連結解除手段としてのリンク機構44を介してフロントサイドドアハンドル27に連結されている。従って、フロントサイドドアハンドル27が(引き)操作されると、リンク機構44のロッド44Aが上方(図4の矢印A方向)へ引き上げられ、ポール48が上方へ回転するようになっている。
【0028】
ドア連結装置40のラッチ50は回転軸52を中心に車幅方向へ回転可能となっており、リヤサイドドア14のストライカ41が、フロントサイドドア12のドア連結装置40内に進入してきた際に回動することで、ドア連結装置40のラッチ50と連結するようになっている。また、ドア連結装置40のラッチ50は、常時開放方向(図4の矢印C方向)にバネによって付勢されており、連結時に付勢力に抗して後述のクローズアクチュエータ58により連結方向に回動されるようになっている。
【0029】
ポール48は、ドア連結装置40のラッチ50がストライカ41と連結した後に、ラッチ50と係合し、ラッチ50の開放方向への回動を規制するようになっている。また、ポール48は常時係合方向にバネにより付勢されており、ラッチ50とストライカ41との連結を解除する際に、前記付勢力に抗してリリースアクチュエータ64により係合解除の作動が行われるようになっている。
【0030】
また、回転軸52にはラッチ50の回転によりオン・オフするロータリースイッチ54が配設されている。
【0031】
図3に実線で示される如く、ラッチ50とストライカ41との連結状態で、ポール48が上方(図3の矢印B方向)へ回転すると、ポール48とラッチ50との係合が解除されたラッチ50が、実線で示すストライカ41との連結状態から、車幅方向内方(図3の矢印C方向)へ回転し、二点鎖線で示す連結解除状態へ移動するようになっている。
【0032】
図4に示される如く、ドア連結装置40のラッチ50の下部50Aには、回転軸52を中心とする円弧状の長孔56が形成されており、この長孔56には、ロッド60の端部60Aが係合している。また、ロッド60はラッチ作動手段としてのクローズアクチュエータ58のアーム58Aに連結されている。
【0033】
クローズアクチュエータ58は、ラッチ50を連結方向に回動させるために作動するようになっており、ECU33から伝達されるフロントサイドドア12とリヤサイドドア14の閉状態信号に基づいて作動するようになっている。なお、フロントサイドドア12とリヤサイドドア14の閉状態信号は、各ドアのカーテシスイッチ19、29の信号がECU33に伝達されたものである。
【0034】
従って、クローズアクチュエータ58が作動すると、アーム58Aが軸58Bを中心に下方(図4の矢印D方向)へ回転し、ロッド60が下方へ移動するため、ドア連結装置40のラッチ50が車幅方向外方(図4の矢印C方向と反対方向)へ回転し、連結状態に戻るようになっている。
【0035】
なお、ラッチ50が完全に連結状態へ移動すると、ロータリースイッチ54がオンして、クローズアクチュエータ58への通電が中止されるようになっている。
【0036】
図4に示される如く、レバー42には、連結解除手段であるリリースアクチュエータ64のアーム64Aが係合している。
【0037】
リリースアクチュエータ64は、ポール48をラッチ50から係合解除する際に作動するようになっており、ハンドルスイッチ34信号がECU33に伝達され、この信号に基づいてECU33から伝達される信号により作動するようになっている。
【0038】
従って、リリースアクチュエータ64が作動すると、アーム64Aが軸64Bを中心に下方(図4の矢印F方向)へ回転し、レバー42とともに、ポール48が上方(図4の矢印B方向)に回転し、ポール48とラッチ50との係合が解除するようになっている。
【0039】
図2に示される如く、ストライカ41は平面視で開口部を車両後方へ向けたコ字状に屈曲された丸棒材で構成されており、車幅方向外側角部には傾斜部41Aが形成されている。この傾斜部41Aは、車両前方内側から車両後方外側に向って傾斜しており、内周部がラッチ50と当接した際に、ラッチ50がストライカ41から受ける力Fの分力F1によって、ラッチ50を車幅方向内方(図2の矢印C方向)へ誘導するようになっている。
【0040】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0041】
本実施形態では、フロントサイドドア12のカーテシスイッチ19とリヤサイドドア14のカーテシスイッチ29とからの信号によって、フロントサイドドア12とリヤサイドドア14との双方が閉じられたことが検知された場合に、ECU33はクローズアクチュエータ58を作動する。この結果、フロントサイドドア12に配設されたラッチ50と、リヤサイドドア14に配設されたストライカ41とが、図2と図3において実線で示す連結状態となる。
【0042】
このため、側突時には、ラッチ50とストライカ41とが干渉することで、フロントサイドドア12とリヤサイドドア14が車両前後方向に離間し難く、側突時の連結性能を向上できる。
【0043】
一方、フロントサイドドア12のフロントサイドドアハンドル27が操作された場合には、リンク機構44のロッド44Aが、図4の矢印A方向へ移動し、レバー42とともにポール48が図4の矢印B方向へ回転して、フロントサイドドア12のラッチ50と、リヤサイドドア14のストライカ41との連結状態が解除される。
【0044】
また、リヤサイドドア14のリヤサイドドアハンドル32が操作された場合には、ハンドルスイッチ34がオンし、このオン信号に基いて、ECU33が、リリースアクチュエータ64を作動させる。このため、リリースアクチュエータ64のアーム64Aが図4の矢印F方向へ回転し、レバー42とともに、ポール48が図4の矢印B方向に回転し、ポール48とラッチ50との係合状態が解除され、フロントサイドドア12のラッチ50と、リヤサイドドア14のストライカ41との連結状態が解除される。
【0045】
従って、本実施形態では、フロントサイドドア12とリヤサイドドア14との一方のドアのドアハンドル操作によって、ラッチ50とストライカ41との連結状態を解除できる。このため、ラッチとストライカとの当接により、ラッチとストライカとが連結状態または連結解除状態となる構成と異なり、他方のドアの存在に影響されることなく、開放方向の異なるフロントサイドドア12とリヤサイドドア14との一方のみを開閉できるので、各ドアのヒンジ機構を複雑にする必要がなく、ヒンジ機構を簡単な構成にできる。
【0046】
また、本実施形態では、フロントサイドドア12のドアハンドル27の操作によって、ラッチ50とストライカ41との連結状態を解除する連結解除手段がリンク機構44であるため、電気系統が故障した場合にも、機械的にラッチ50とストライカ41との連結状態を解除することができる。
【0047】
また、本実施形態では、リヤサイドドア14のドアハンドル32の操作によって、ラッチ50とストライカ41との連結状態を解除する連結解除手段が、電気式アクチュエータであるリリースアクチュエータ64であるため、リヤサイドドア14のドアハンドル32の操作によって、フロントサイドドア12側のラッチ50を複雑な機械式連動機構を使用することなく作動させることができる。
【0048】
また、本実施形態では、図2に示される如く、ストライカ41における車幅方向外側角部が傾斜部41Aとなっており、ラッチ50と当接した際に、ラッチ50がストライカ41から受ける力Fの分力F1によって、ラッチ50を車幅方向内方(図2の矢印C方向)へ誘導するようになっている。この結果、リヤサイドドア14を急速に開いた場合(早開けした場合)に、完全に解除しきれていないラッチ50にストライカ41が当接したとしても、ストライカ41の傾斜部41Aが、ラッチ50を図2の矢印C方向、即ち、連結解除方向へ誘導するため、確実に連結状態を解除することができる。更に、乗降時における、乗員とストライカ41との干渉を低減できるため、乗降性能が向上する。
【0049】
また、本実施形態では、フロントサイドドア12の車体10に対する位置決めを、ロック装置20とロック装置26とで行うことができる。この結果、図2に実線で示す連結状態において、ラッチ50とストライカ41との間に車幅方向の隙間70を設けることができる。このため、リヤサイドドア14の影響を受けずにフロントサイドドア12の建付け精度を向上できる。
【0050】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図5に示される如く、ラッチ50に対して、別体のリフトレバー80を作用させる構成としても良い。この構成では、リフトレバー80は、回転軸52に相対回転可能に軸支されており、リフトレバー80の連結部80Aには、ロッド60の端部60Aが係合している。また、ラッチ50には、車体前方へ向って突出した操作軸50Bが配設されており、ロッド60が下方へ移動すると、リフトレバー80が図5の矢印C方向と反対方向へ回転することによって、リフトレバー80のアーム部80Bがラッチ50の操作軸50Bに係合し、押圧することで、ドア連結装置40のラッチ50が図5の矢印C方向と反対方向へ回転し、連結状態に戻るようになっている。
【0051】
また、上記実施形態では、フロントサイドドア12からのラッチ50とストライカ41との連結解除をリンク機構44で行ったが、これに代えて、フロントサイドドア12からのラッチ50とストライカ41との連結解除を、リヤサイドドア14からのラッチ50とストライカ41との連結解除と同様に、電気的にリリースアクチュエータ64を作動させる構成としても良い。
【0052】
また、上記実施形態では、リヤサイドドア14からのラッチ50とストライカ41との連結解除を電気的にリリースアクチュエータ64を作動させる構成で行ったが、これに代えて、リヤサイドドア14からのラッチ50とストライカ41との連結解除を、フロントサイドドア12からのラッチ50とストライカ41との連結解除と同様に、機械的にポール48を回転させる構成としても良い。
【0054】
また、ハンドルスイッチ34は、リヤサイドドア14のロック状態またはアンロック状態にかかわらず作動させても良いし、アンロック状態の時のみに作動させても良い。
【0055】
また、本実施形態では、フロントサイドドア12をスイングドアとし、リヤサイドドア14をスライドドアとしたが、これに代えて、リヤサイドドア14をスイングドアとし、フロントサイドドア12をスライドドアとしても良い。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、車両側部における前後のドアのうち一方であるスイングドアと、車両側部における前後のドアのうち他方であるスライドドアと、スイングドアに配設されスイングドアの車体に対する位置決めを行うためのロック装置と、スイングドアに配設されたラッチ及びポールと、スライドドアに配設されたストライカと、スイングドアとスライドドアとの双方が閉じられたか否かを検出する開閉検知手段と、開閉検知手段によって、スイングドアとスライドドアとの双方が閉じられことが検知された場合に、ラッチとストライカとを連結状態とするラッチ作動手段と、スイングドアのドアハンドル操作とスライドドアのドアハンドル操作とのうちの一方によって、ラッチとストライカとの連結状態を解除する連結解除手段と、を有するため、簡単なヒンジ機構で開閉順序を持たないで、且つ側突時の連結性能を向上できるという優れた効果を有する。
【0057】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置において、ドアハンドル操作によって、ラッチとストライカとの連結状態を解除する連結解除手段がリンク機構であるため、電気系統が故障した場合にも、機械的にラッチとストライカとの連結状態を解除することができるという優れた効果を有する。
【0058】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置において、ストライカの車幅方向外側角部にラッチと当接した際に、ラッチを連結解除方向へ誘導するための傾斜部を形成したため、請求項1、2の何れかに記載の効果に加えて、スライドドアを急速に開いた場合にも確実にラッチとストライカとの連結状態を解除できると共に乗降性能が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア連結装置が適用された車両を示す概略側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア連結装置のラッチを示す拡大正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア連結装置の要部を示す車体斜め前方外側から見た斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア連結装置の要部を示す車体斜め前方外側から見た斜視図である。
【図6】従来例のセンターピラーレス車両のドア連結装置におけるフロントサイドドアのヒンジ機構を示す平面図である。
【符号の説明】
10 車両
12 フロントサイドドア
14 リヤサイドドア
19 カーテシスイッチ(開閉検知手段)
20 ロック装置
24 コントローラ
26 ロック装置
27 フロントサイドドアハンドル
28 ロック装置
29 カーテシスイッチ(開閉検知手段)
30 コントローラ
32 リヤサイドドアハンドル
34 ハンドルスイッチ
40 ドア連結装置
41 ストライカ
41A ストライカの傾斜部
42 レバー
44 リンク機構(連結解除手段)
48 ポール
50 ラッチ
54 ロータリースイッチ
58 クローズアクチュエータ(ラッチ作動手段)
64 リリースアクチュエータ(連結解除手段)

Claims (3)

  1. 車両側部における前後のドアのうち一方であるスイングドアと、
    車両側部における前後のドアのうち他方であるスライドドアと、
    前記スイングドアに配設され前記スイングドアの車体に対する位置決めを行うためのロック装置と、
    前記スイングドアに配設されたラッチ及びポールと、
    前記スライドドアに配設されたストライカと、
    前記スイングドアと前記スライドドアとの双方が閉じられたか否かを検出する開閉検知手段と、
    該開閉検知手段によって、前記スイングドアと前記スライドドアとの双方が閉じられことが検知された場合に、前記ラッチと前記ストライカとを連結状態とするラッチ作動手段と、
    前記スイングドアのドアハンドル操作と前記スライドドアのドアハンドル操作とのうちの一方によって、前記ラッチと前記ストライカとの連結状態を解除する連結解除手段と、
    を有することを特徴とするセンターピラーレス車両のドア連結装置。
  2. 前記ドアハンドル操作によって、前記ラッチと前記ストライカとの連結状態を解除する連結解除手段がリンク機構であることを特徴とする請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置。
  3. 前記ストライカの車幅方向外側角部に前記ラッチと当接した際に、前記ラッチを連結解除方向へ誘導するための傾斜部を形成したことを特徴とする請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア連結装置。
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