JP2002088668A - タイヤ用スチールコード及びラジアルタイヤ - Google Patents

タイヤ用スチールコード及びラジアルタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コード自体の耐疲労強度及びタイヤとしての
セパレーション耐久性を向上すると共に、タイヤ加硫時
のエネルギー効率を改善することを可能にしたタイヤ用
スチールコード及びラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 N本のワイヤWを含む1×N撚り構造の
スチールコードにおいて、N本のワイヤWに囲まれたコ
ード中央の空間に未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エラス
トマー配合物からなる充填物11を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1×N撚り構造の
タイヤ用スチールコード及び該スチールコードを用いた
ラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、コード自体の
耐疲労強度及びタイヤとしてのセパレーション耐久性を
向上すると共に、タイヤ加硫時のエネルギー効率を改善
するようにしたタイヤ用スチールコード及びラジアルタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車用及び重荷重用ラジアルタイヤの
ベルト部は、道路踏面に近いため走行時に釘などの貫通
物による障害を受けやすく、この部分から外界の水分が
進入し、スチールコードを腐食し、その結果として、コ
ードの破断や水分によるゴムとの接着性の低下に起因し
てセパレーションを起こしやすい。また、サイド補強部
は、ベルト部に比べて損傷の頻度は少ないものの、縁堰
等に車両が乗り上げた場合にコードに達するカット傷が
生じると、上記と同様なコード破断やセパレーションを
起こすことがある。
【0003】このような欠点を補うため、スチールコー
ド構造の検討が行われ、スチールコードに中空部が生じ
ないような構造を取ることが一般化されている。即ち、
スチールコードの中空部にそれを取り巻くマトリックス
ゴムが進入し、コード中空部を埋めてしまうような構造
が適用されている。
【0004】この目的に合ったスチールコードとして、
従来、2種類のものが採用されている。1つは所謂オー
プンコード構造と呼ばれるもので、コードを意識的に甘
く撚り、スチール素線(ワイヤ)同士の隙間を確保し、
タイヤが加硫される工程で低粘度化した未加硫ゴムをコ
ード中空部に進入させることにより、製品となったタイ
ヤ中のスチールコードに中空部を生じさせない構造であ
る。例えば、1×5撚り構造のオープン構造等が代表的
な例である。もう1つは少数(1〜2本)のスチール素
線(ワイヤ)からなるコアの廻りに外側素線をつるまき
状に巻き付けたコード構造にすることにより、全ての素
線間に容易にゴムが浸透可能な構造としたもので、2+
2撚り構造などが代表的な例である。
【0005】しかしながら、上記スチールコードはゴム
を浸透させる点では大きな効果を持つことが分かってい
るが、それぞれ次のような欠点を抱えている。
【0006】オープンコードは、素線間の隙間を作るた
めに撚りを甘くしているが、そのため製品となったタイ
ヤ中のスチールコードは引張り応力が加わるとタイトに
撚られたスチールコードよりも伸びやすい。特に、高荷
重や高速で走行した場合にはワイヤに大きな応力が負荷
されてコードが変形しやすい。これにより、タイヤの外
周が停止時より大きく成長し、この変形がベルト層間の
セパレーションを助長し、タイヤとしての耐久性を低下
させるのである。
【0007】また、オープンコードは加硫時に低粘度化
したゴムが流動してコード中空部を埋めるが、タイヤ構
成部材への圧延時や成形時においてはゴムが十分に中空
部を満たすことはなく、この部分は大きな空洞となって
いる。この空洞はタイトに撚られたコードよりも大き
い。そのため、加硫時において上記空洞に存在する空気
がゴムの進入によって追い出されるが、行き場を失った
空気は加硫の進行が遅い部分に追い込まれ、そこに大き
なボイドを形成する。このボイドは加硫圧力で消滅する
が、ボイドを完全に消滅させるためには加硫時に必要以
上に大きな圧力を与えることが必要となり、エネルギー
効率を低下させる。
【0008】一方、2+2撚り構造に代表されるゴム浸
透構造は、ゴムが浸透する通路を確保するため断面構造
が不規則なものとなる。本来、コードを構成するスチー
ル素線は同心円状に綺麗に配列されることが好ましく、
それによりタイヤが走行に伴う変形を受けたときに素線
表面に生じる歪みを最も均一にすることができる。とこ
ろが、不規則な断面構造を有するスチールコードは特定
の素線に大きな表面歪みを生じさせるので、タイヤに大
きな負担がかかったときにコード破断を生じやすい。ま
た、このようなスチールコードはタイヤ構成部材への圧
延段階や成形段階では素線の隙間にゴムが十分に浸透せ
ず、オープンコードほどではないが、加硫時にボイドを
形成するので、加硫エネルギー効率が良くない。
【0009】つまり、タイヤ用スチールコードは、タイ
ヤ構成部材への圧延段階や成形段階で既にコード中空部
がゴムで満たされ、且つ綺麗な同心円状の断面構造を有
し、更には素線間の隙間が小さく走行時の変形が少ない
ものが、ベルト部材やサイド補強部材に用いるスチール
コードとして理想的なのである。
【0010】このようなスチールコードを得るために、
マトリックスゴムと同種のゴムを有機溶剤に溶解させ、
その中にコードを浸漬し、若干撚りを解くようにコード
を捩って内部に液状になったゴム溶解物を満たし、しか
る後に残存する溶媒を気化させて中空部を埋める方法も
提案されているが、近年の環境問題に照らして、生産工
程での溶剤の使用は好ましくない。しかも、この方法は
浸漬後、溶剤を気化して乾燥させるのに長時間を要し、
生産性を著しく阻害する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コー
ド自体の耐疲労強度及びタイヤとしてのセパレーション
耐久性を向上すると共に、タイヤ加硫時のエネルギー効
率を改善することを可能にしたタイヤ用スチールコード
及びラジアルタイヤを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のタイヤ用スチールコードは、N本のワイヤを
含む1×N撚り構造のスチールコードにおいて、前記N
本のワイヤに囲まれたコード中央の空間に未加硫ゴム配
合物を充填したことを特徴とするものである。
【0013】上記目的を達成するための本発明の他のタ
イヤ用スチールコードは、N本のワイヤを含む1×N撚
り構造のスチールコードにおいて、前記N本のワイヤに
囲まれたコード中央の空間に熱可塑性エラストマー配合
物を充填したことを特徴とするものである。
【0014】このようにタイヤ構成部材への圧延前のコ
ードの段階で、コード中央の空間に未加硫ゴム配合物又
は熱可塑性エラストマー配合物を満たしておくことによ
り、スチールコード自体に構造的に中空部が存在しない
ので、所謂オープンコード構造とは異なってコードの撚
りを多くすることができる。その結果、ワイヤ間の隙間
が小さくなるため、荷重負荷時のコード変形を小さく
し、タイヤ走行に伴うベルト部材等の外周成長を抑え、
タイヤとしてのセパレーション耐久性を向上することが
できる。
【0015】また、スチールコードの断面形状が同心円
状になり、特定のワイヤ表面に大きな歪みが発生しにく
いので、タイヤのベルト部材やサイド補強部材における
コードの耐疲労強度を向上することができる。
【0016】更に、スチールコード自体に構造的に中空
部が存在しないので、これを用いたタイヤを加硫すると
きの圧力を低下させて加硫エネルギー効率を改善するこ
とができる。
【0017】本発明において、ワイヤの1本当たりの断
面積d、N本のワイヤへの内接円の断面積D1 、N本の
ワイヤへの外接円の断面積D2 に対して、未加硫ゴム配
合物又は熱可塑性エラストマー配合物による被覆断面積
Xが、D1 <X<D2 −(d×N)の範囲にあることが
好ましい。この被覆断面積Xが上記関係を満足すること
により、スチールコードの中空部に未加硫ゴム配合物又
は熱可塑性エラストマー配合物を過不足なく充填した状
態にすることができる。
【0018】また、本発明のラジアルタイヤは、上記ス
チールコードをゴム被覆してなるベルト部材及びサイド
補強部材の少なくとも1つを用いたことを特徴とするも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施形態からなるラジアル
タイヤを示すものである。図1において、1はトレッド
部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、
そのタイヤ幅方向端部がビードコア5の廻りにタイヤ内
側から外側へ巻き上げられている。また、サイドウォー
ル部2からビード部3にわたる領域にはカーカス層4に
沿って延在するサイド補強層6(サイド補強部材)が埋
設されている。トレッド部1におけるカーカス層4の外
周側には複数のベルト層7(ベルト部材)が埋設されて
いる。
【0021】上記ラジアルタイヤにおいて、ベルト部材
及びサイド補強部材には、N本のワイヤを含む1×N撚
り構造のスチールコードを複数本引き揃えてマトリック
スゴムで被覆したものが使用されている。
【0022】図2及び図3はそれぞれ上記1×N撚り構
造のスチールコードを示すものである。図2及び図3に
示すように、このスチールコードは、N本のワイヤWを
互いに密着する程度にタイトに撚り合わせた1×N撚り
構造を有している。そして、N本のワイヤに囲まれたコ
ード中央の空間には未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エラ
ストマー配合物からなる充填物11が充填されている。
【0023】このようにスチールコードの撚り合わせ構
造の中空部を未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エラストマ
ー配合物で埋めることにより、以下の作用効果を得るこ
とができる。
【0024】第1に、ワイヤ間の隙間が小さくなるた
め、荷重負荷時のコード変形を小さくし、タイヤ走行に
伴うベルト部材等の外周成長を抑え、タイヤとしてのセ
パレーション耐久性を向上することができる。
【0025】第2に、スチールコードの断面形状が同心
円状になり、特定のワイヤ表面に大きな歪みが発生しに
くいので、タイヤのベルト部材やサイド補強部材におけ
るコードの耐疲労強度を向上することができる。
【0026】第3に、スチールコード自体に構造的に中
空部が存在しないので、これを用いたタイヤを加硫する
ときの圧力を低下させて加硫エネルギー効率を改善する
ことができる。
【0027】ここで、ワイヤWの1本当たりの断面積を
d(mm2 )とし、N本のワイヤWへの内接円S1 の断
面積をD1 (mm2 )とし、N本のワイヤWへの外接円
2の断面積をD2 (mm2 )としたとき、未加硫ゴム
配合物又は熱可塑性エラストマー配合物による被覆断面
積X(mm2 )は下式(1)を満足するように設定すべ
きである。
【0028】 D1 <X<D2 −(d×N) ・・・(1) 即ち、コード中央の空間を満たす充填物がスチールコー
ドを覆うマトリックスゴムと同等の接着性を有していれ
ば、コード外側に充填物がはみ出してもコードとマトリ
ックスゴムとの接着性を阻害することはないが、コア射
出の加工性等の理由から充填物として接着性に劣るゴム
配合物又は熱可塑性エラストマー配合物を用いる場合
は、コード外側にはみ出す量には限界がある。また、た
とえ接着性に問題がない充填物であっても、コード外側
への過剰なはみ出しはコード作製後の巻取り工程でコー
ド同士の密着を起こし、その後のマトリックスゴム被覆
作業を著しく阻害するので、この面からも充填物の量に
は上限が存在する。一方、充填物の量が不足し、コード
中央の空間を満たすことが出来なければ、十分な効果が
得られないので、充填物の量には下限が存在する。
【0029】そこで、未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エ
ラストマー配合物による被覆断面積Xが上記(1)を満
足することにより、スチールコードの中空部に未加硫ゴ
ム配合物又は熱可塑性エラストマー配合物を過不足なく
充填した状態にすることができるのである。
【0030】なお、上記スチールコードを作製する方法
は、特に限定されるものではないが、例えば、無芯の1
×N撚り構造であれば、撚り合わせ直前にコード中央の
空間へ未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エラストマー配合
物を射出注入するなどの方法が良い。また、これら充填
物をコード中央の空間へ案内するために、該空間より細
径の有機繊維等のガイドコードを使用し、このガイドコ
ードに充填物を被覆するようにしても良い。或いは、常
温で加工可能な強度を有し、かつ加硫温度で塑性変形す
る熱可塑性エラストマー配合物を選択すれば、熱可塑性
エラストマー配合物からなるコード空間断面積相当の太
さの糸を芯材として、該芯材の廻りにN本のワイヤを撚
り合わせることができる。
【0031】本発明において、未加硫ゴム配合物として
は、タイヤ構成部材のマトリックスゴムと同様のものを
用いることができる。特に、スチールコードに対する接
着性を良好にするために、有機酸コバルトに代表される
接着助剤を含むことが好ましい。一方、熱可塑性エラス
トマー配合物としては、熱可塑性樹脂のマトリックス中
にエラストマーが不連続相として分散した構造を有する
ものを用いることが好ましく、熱可塑性樹脂そのもので
あっても良い。
【0032】
【実施例】本発明の実施例1〜8及び従来例1〜2のス
チールコードをベルト部材に用いてタイヤサイズ195
/65R15のラジアルタイヤを製作し、下記の方法に
より、耐ベルトセパレーション、耐ベルトコード折れ、
加硫圧力の低減効果、コード巻解き作業性をそれぞれ評
価し、その結果を表1に示した。
【0033】但し、従来例1は1×6×0.25のオー
プンコード構造であり、従来例2は2+2×0.28の
撚り構造であり、実施例1〜8は1×6×0.25で図
2の如くタイトな撚り構造である。実施例1〜8のスチ
ールコードにおいて、D1 =0.049mm2 ,D2
(d×N)=0.148mm2 である。また、実施例1
〜5のコード充填物としては天然ゴムを主体とする未加
硫ゴム配合物(A)を用い、実施例6〜8のコード充填
物としてはナイロン樹脂からなるマトリックス中にブチ
ルゴムの加硫粉末を分散させた熱可塑性エラストマー配
合物(B)を用いた。
【0034】耐ベルトセパレーション:耐ベルトセパレ
ーションの代用特性として、高速耐久性を評価した。即
ち、ドラム径1707mmのドラム試験機を用いて、J
IS−D4230のJIS高速耐久性試験終了後、30
分毎に10km/hずつ加速してタイヤが破壊するまで
試験を続行し、その走行距離を測定した。評価結果は、
従来タイヤ1を100とする指数にて示した。この指数
値が大きいほど耐ベルトセパレーションが良好であるこ
とを意味する。
【0035】耐ベルトコード折れ:JATMAイヤーブ
ック(2000年度版)に記載の標準リムで最大荷重を
負荷し、a=20mとしたレムニースケート曲線r=a
√cos2θをトレースし、旋回中の最大横加速度を1
Gとする条件で1000回の旋回を行う試験を実施し、
その試験後にベルト層のコードに生じた折損本数を測定
した。
【0036】加硫圧力の低減効果:グリーンタイヤを1
5kg/cm2 の圧力で加硫し、加硫済タイヤのベルト
層におけるボイドの発生状況を観察した。評価結果は、
ボイドが全く存在しない場合を「0」で示し、比較的小
さいボイドが存在する場合を「小」で示し、比較的大き
いボイドが存在する場合を「大」で示した。
【0037】コード巻解き作業性:スチールコードをク
リールに密に巻き取ったときの巻解き作業性を評価し
た。評価結果は、作業性に何ら問題がない場合を「○」
で示し、作業性がやや低下した場合を「△」で示し、コ
ード同士の密着により作業性が大幅に低下した場合を
「×」で示した。
【0038】
【表1】
【0039】この表1から判るように、本発明の実施例
1〜8はいずれも従来例1(オープンコード構造)に比
べて耐ベルトセパレーション及び耐ベルトコード折れに
ついて良好な結果が得られ、しかもボイドの発生が少な
かった。特に、被覆断面積Xが0.049〜0.148
mm2 の範囲にある実施例1〜3,6については顕著な
作用効果が得られた。なお、従来例2(2+2撚り構
造)では多くのベルトコード折れが生じていた。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、N
本のワイヤを含む1×N撚り構造のスチールコードにお
いて、前記N本のワイヤに囲まれたコード中央の空間に
未加硫ゴム配合物又は熱可塑性エラストマー配合物を充
填したから、コード自体の耐疲労強度及びタイヤとして
のセパレーション耐久性を向上すると共に、タイヤ加硫
時のエネルギー効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなるラジアルタイヤを示
す半断面図である。
【図2】本発明の実施形態からなるスチールコードを示
す断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態からなるスチールコード
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 サイド補強層(サイド補強部材) 7 ベルト層(ベルト部材) 11 充填物 W ワイヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N本のワイヤを含む1×N撚り構造のス
    チールコードにおいて、前記N本のワイヤに囲まれたコ
    ード中央の空間に未加硫ゴム配合物を充填したタイヤ用
    スチールコード。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの1本当たりの断面積d、前
    記N本のワイヤへの内接円の断面積D1 、前記N本のワ
    イヤへの外接円の断面積D2 に対して、前記未加硫ゴム
    配合物による被覆断面積Xが、D1 <X<D2 −(d×
    N)の範囲にある請求項1に記載のタイヤ用スチールコ
    ード。
  3. 【請求項3】 N本のワイヤを含む1×N撚り構造のス
    チールコードにおいて、前記N本のワイヤに囲まれたコ
    ード中央の空間に熱可塑性エラストマー配合物を充填し
    たタイヤ用スチールコード。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤの1本当たりの断面積d、前
    記N本のワイヤへの内接円の断面積D1 、前記N本のワ
    イヤへの外接円の断面積D2 に対して、前記熱可塑性エ
    ラストマー配合物による被覆断面積Xが、D1 <X<D
    2 −(d×N)の範囲にある請求項3に記載のタイヤ用
    スチールコード。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のスチールコードをゴム被覆してなるベルト部材及びサ
    イド補強部材の少なくとも1つを用いたラジアルタイ
    ヤ。
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