JP2002088322A - 廃棄用テープ - Google Patents

廃棄用テープ

Info

Publication number
JP2002088322A
JP2002088322A JP2000278615A JP2000278615A JP2002088322A JP 2002088322 A JP2002088322 A JP 2002088322A JP 2000278615 A JP2000278615 A JP 2000278615A JP 2000278615 A JP2000278615 A JP 2000278615A JP 2002088322 A JP2002088322 A JP 2002088322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
tape
adhesive layer
pressure
disposal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000278615A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nagami
永海  洋
Toshio Tamura
敏雄 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2000278615A priority Critical patent/JP2002088322A/ja
Publication of JP2002088322A publication Critical patent/JP2002088322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸めたおむつが不用意に開くことを防ぎ、使
い捨ておむつを丸めた状態に安定に保持できる廃棄用テ
ープを提供する。 【構成】 伸縮性を有する、例えば天然ゴム系のプラス
チック製のテープ状をした環状の支持体11を扁平状に
折り畳み、この際現われる二つの露出面のいずれか一方
のほぼ全面に、当該支持体11を部分的に貼着する粘着
剤層12を備え、おむつ本体30に貼着されない支持体
部分11aを引き延ばして収縮可能となった環状部15
を形成可能にした本発明に係る廃棄用テープ10を作製
する。当該廃棄用テープ10をおむつ本体30の、例え
ばその前面に貼着して、本発明に係る使い捨ておむつ1
を得る。使い捨ておむつ1の使用後には、廃棄用テープ
10の貼着されていない支持体部分11aを引き延ばし
て環状部15を形成し、その後輪ゴムと同様な使い方に
より使い捨ておむつ1を丸めた状態に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄用テープに関す
る。具体的には、使い捨ておむつを棄てる際、おむつを
丸めた状態に保持するために好適な廃棄用テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】パンツ型などの使い捨ておむつにあって
は、使用後に、使い捨ておむつの汚れた部分が外部に露
出したり汚物が外部に漏れないように、丸めて廃棄する
ことが一般的に行なわれている。この場合に、丸めたお
むつが開かれないよう粘着テープによって丸めた状態に
止着保持される。
【0003】従来、当該目的で使用される廃棄用テープ
として、例えば、特開平8−239635号公報や特開
平9−125015号公報に、1枚の粘着テープがZ字
状に折り畳まれた廃棄用テープが開示されている。
【0004】このようなZ字状に折り畳まれた廃棄用テ
ープは、折り畳まれた廃棄用テープの一方の端部に露出
形成された粘着剤層が、例えば使い捨ておむつの臀部側
に固定されており、廃棄時には、廃棄用テープの支持体
背面に仮着された残る一方の端部が、支持体背面から剥
離して引き延ばされ、丸めたおむつに止着固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような廃棄用テープを利用した場合には、使用者がおむ
つを丸めた後、固定する際に圧着が弱かったり、一旦固
定した後何らかの理由により再度廃棄用テープを剥離し
て再固定しようとする時など、使用者の取扱い方法など
の諸要因により貼着力が低下して、おむつを丸めた状態
に固定保持できないという問題があった。また、仮着し
ていた粘着剤層を一旦剥離して再度貼着するという方法
であるために、保存中に粘着力が低下して十分に止着固
定することができないという場合もあった。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであって、丸めたおむつが不用意に開くこと
を防ぎ、使い捨ておむつを丸めた状態に安定に保持でき
る廃棄用テープを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄用テープ
は、伸縮性を有するテープ状の支持体と当該支持体を部
分的に被着体に貼着するための粘着剤層とを有し、前記
支持体の被着体に貼着されない部分が引き延ばされ、収
縮可能な環状部が形成可能となったことを特徴としてい
る。
【0008】このとき、支持体の両面に粘着剤層が形成
された固定用粘着テープを用いて、当該固定用粘着テー
プの何れか一方の粘着剤層によって前記支持体を貼着す
るとともに、前記支持体を当該固定用粘着テープを介し
て貼着される被着体から剥離可能にすることもできる。
【0009】また、環状の支持体の内面同士を粘着剤層
によって剥離可能に仮着することとしてもよい。
【0010】さらに、本発明の廃棄用テープにおいて
は、支持体の片面に粘着剤層が形成された固定用粘着テ
ープを用いて、折り畳まれた支持体の両端部の間から前
記固定用粘着テープの粘着剤層を露出させて、前記支持
体の両端部内面に前記固定用粘着テープを備えることも
できる。あるいは、前記支持体の両端部に粘着剤層を備
えることにしてもよい。
【0011】また、これら支持体両端部を貼着する粘着
剤層を備えた廃棄用テープにおいては、前記引き延ばさ
れる支持体部分の内面を被着体に剥離可能に仮着するた
めの粘着剤層を設けることにしてもよい。
【0012】さらに、本発明の廃棄用テープにおいて
は、前記引き延ばされる支持体部分に、当該支持体の幅
方向に分割可能にする切込線若しくは開口を設けること
にしてもよい。
【0013】本発明の使い捨ておむつは、おむつ本体に
廃棄用テープが備えられた使い捨ておむつにおいて、前
記廃棄用テープは、本発明に係る廃棄用テープであるこ
とを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、各図に従って本発明につい
て詳細に説明する。まず、図1は本発明の一実施の形態
に係る廃棄用テープ10の側面構造図、図2は図1に示
す廃棄用テープ10を備えた本発明の一実施の形態に係
る使い捨ておむつ1の説明図、図3は図2に示す使い捨
ておむつ1における使用方法を示す説明図である。
【0015】図1に示す廃棄用テープ10は、環状をし
たテープ状の支持体11と当該支持体11をおむつ本体
30に貼着するための粘着剤層12とを備えている。当
該支持体11は伸縮性を有しており、例えば、天然ゴム
系やポリオレフィン系などの各種プラスチック製テープ
から作製される。また、いわゆるゴム紐のような天然ゴ
ムそのものを用いることも考えられる。
【0016】支持体11は、使用時に手で引っ張ること
によって伸長され、また手を離すことによって収縮され
るものであり、その収縮力(復元力)は、使い捨ておむ
つ1を丸めた状態で貼着できるよう、おむつ本体30の
大きさにより適宜選択される。また、天然ゴムのよう
に、必ずしも元の状態に戻る程度の復元力を有する必要
はないが、丸めた状態に保持する観点からは、復元力の
高いものほど好適である。すなわち、本発明において
は、テープ状に作製された支持体11の伸縮力を利用し
て、いわゆる輪ゴムの機能を持たせると共に使い捨てお
むつ1への貼着性や廃棄用テープ10としての供給性、
提供性を考慮したものである。特にテープ状の支持体1
1を用いることにより、長尺状の廃棄用テープ10を得
ることができ、連続工程によって大量生産が容易に行え
るメリットがある。
【0017】このとき、支持体11の長さ方向に伸縮性
を有するように設計するのがよい。なお、本発明におい
て、支持体11の長さ方向とは、図1に示す短軸方向を
意味し、支持体11の幅方向とは図1に示す長軸方向を
意味するものとする。
【0018】支持体11の長さ方向幅は、おむつ本体3
0の大きさやおむつ本体30への貼着力等に応じて決め
られるが、一般的には、3〜10mm程度の幅に設定さ
れる。また、支持体11の幅方向長さも、使用される使
い捨ておむつ1の大きさ等によって設定され、一般的に
は、引き延ばした際に形成される環状部15の大きさ
(円周)が100〜150mm程度、すなわち図1に示
す廃棄用テープ1では、折り畳んだ支持体11の幅方向
長さが、約40〜70mm程度となるように設定され
る。
【0019】粘着剤層12は、支持体11の一部がおむ
つ本体30に貼着され、支持体11を引き延ばした際に
支持体11がおむつ本体30から容易に剥離しない程度
に設けられる。図1に示す廃棄用テープ10では、粘着
剤層12は、扁平状に押しつぶすように折り畳んだ際に
現われる2つの露出面のうち、何れか一方の露出面のほ
ぼ全面に設けられている。なお、各図においては、支持
体11は側面矩形状に表わされているが、実際には、そ
の両端は2つ折りにされ、上下に現われる支持体11の
隙間はほとんどない状態になっている。
【0020】この粘着剤層12に使用される粘着剤は特
に限定されるものではなく、アクリル系粘着剤やゴム系
粘着剤など公知である各種粘着剤が用いられ、支持体1
1やおむつ本体30の材質等によって適宜選択される。
従って、当該廃棄用テープ10においては、残る露出面
を形成する支持体部分、すなわち、おむつ本体30に貼
着されずに外側に位置する支持体部分11aが、収縮可
能となった環状部15を形成することになる。
【0021】さらに、おむつ本体30に貼着されずに外
側に位置する支持体部分11aの外面には、離型処理層
13が備えられている。当該離型処理層13は、当該廃
棄用テープ10を長尺状に作製してロール状に巻き取っ
た後、巻戻しを容易にするためのものである。従って、
廃棄用テープ10を巻き取ることなく一定の幅で切断し
て提供する場合には、必ずしも必須のものではない。
【0022】当該廃棄用テープ10は、図2に示すよう
におむつ本体30の前面若しくは背面に貼着される。そ
して、使用時には、図3に示すように、廃棄用テープ1
0が外側に現われるように使い捨ておむつ1を丸め、お
むつ本体30に貼着されていない支持体部分11aを掴
んで引き延ばし、丸めたおむつ本体30をくぐらせるこ
とができる程度の環状部15を作る。そして、この環状
部15におむつ本体30をくぐらせ、掴んでいた支持体
部分11aを離す。すると、支持体11(貼着されてい
ない支持体部分11a)の収縮力によって環状部15が
縮んで使い捨ておむつ1を丸めた状態に保持できる。
【0023】このように本発明においては、支持体11
の伸縮性を利用し、使い捨ておむつ1に支持体11の一
部を貼着しておき、残る貼着されていない支持体部分1
1aを引き延ばすことによって、丸めたおむつ1を固定
するためのゴム輪、つまり、収縮可能な環状部15を形
成することにしている。従って、この環状部15は、図
1に示すように予め環状に形成された支持体11を用い
ることによってもよく、また、以下に述べるように支持
体11と支持体11が貼着されたおむつ本体30との間
で環状部15を形成するようにしてもよい。このような
構成を採用することにより、丸めた状態にした使い捨て
おむつ1が開くのを確実に防止でき、粘着剤を使用した
場合と異なり粘着力の低下を考慮する必要が全くないも
のである。
【0024】また、環状の支持体11は、テープ状の支
持体21の両面に粘着剤層22,23が備えられた固定
用粘着テープ20を用いて、おむつ本体30に貼着する
こともできる。図4は、このようにいわゆる両面粘着テ
ープとなった固定用粘着テープ20が用いられた廃棄用
テープ10の側面構造図である。この固定用粘着テープ
20にあっては、伸縮性を有しないテープ状の支持体2
1の片面に、おむつ本体30に貼着するための粘着剤層
22が形成されており、当該粘着剤層22が、図1に示
す粘着剤層12の機能を果たしている。また、支持体2
1の残る片面に形成された粘着剤層23は、支持体11
を剥離可能に仮着しておくための粘着剤層であって、当
該廃棄用テープ1においては、支持体11全体が剥離可
能になっている。このように、固定用粘着テープ20を
介して支持体11をおむつ本体30に貼着することによ
り、使用時に支持体11をおむつ本体30から剥がすこ
とができる。このため、あたかも輪ゴムを装着したかの
如く使用することができ、より使い易い廃棄用テープ1
0を提供できる。なお、言うまでもないが、固定用粘着
テープ20の支持体21両面に容易に剥離することがで
きない粘着剤層22を形成し、支持体11を剥離できな
いように貼着することもできる。
【0025】さらに、図5に示す廃棄用テープ10にお
いては、環状になった支持体11の内面同士が粘着剤層
23によって仮着され、外側に位置する支持体部分11
aが当該粘着剤層23から剥離可能となっている。ま
た、扁平に折り畳まれた支持体11のうち、引き伸ばさ
れる側の支持体部分11aの内面には、剥離容易となる
ように離型処理層13が設けられている。この廃棄用テ
ープ10においては、使用する前には折り畳まれた支持
体11が容易に開かずに保持される。このため、不用意
に環状部15が出来ず、不用意に出来た環状部15に指
がひっかかったり、保管中に環状部15が出来上がり、
不良品が発生するなどの事態を避けられる。なお、粘着
剤層23は支持体部分11aの内面に設けることもでき
る。
【0026】本発明においては、上記したように伸縮性
を有する支持体11とおむつ本体30との間で、収縮性
のある環状部15を形成することができればよく、必ず
しも支持体11そのものが環状に作製されている必要は
ない。
【0027】図6は本発明のさらに別な実施の形態に係
る廃棄用テープ10の側面構造図であるが、当該廃棄用
テープ10の支持体11は環状のものではなく、一枚も
のとなった伸縮性を有する支持体11の両端部11bが
内側に折り畳まれており、当該折り畳まれた両端部11
bの外面に粘着剤層12が備えられ、おむつ本体30の
貼着されるようになっている。従って、当該廃棄用テー
プ10においても、貼着されていない支持体部分11a
を引き延ばすことによって、支持体11とおむつ本体3
0との間で環状部15が形成される。
【0028】さらに図7は本発明のさらに別な実施の形
態に係る廃棄用テープ10の側面図であって、両端部1
1bが折り畳まれた支持体11の内側に固定用粘着テー
プ20が備えられており、当該廃棄用テープ10の支持
体11の折り畳まれた両端部11bが、固定用粘着テー
プ20によっておむつ本体30に貼着される。当該固定
用粘着テープ20は伸縮性を有しない支持体21の片面
に貼着用の粘着剤層22が設けられている。すなわち、
当該廃棄用テープ10においては、固定用粘着テープ2
0両端部11bの粘着剤層22が、支持体11の折り畳
まれた両端部11aの内面に貼り合わせられ、支持体1
1の両端部11bをおむつ本体30に貼着する機能を果
たしている。このような構造としても、固定用粘着テー
プ20によって貼着されない支持体部分11aを引き延
ばすことによって、環状部15を形成することができ
る。また、固定用粘着テープ20の支持体21の背面に
も離型処理層13が備えられている。
【0029】なお、図示はしないが、当該固定用粘着テ
ープ20に図4に示すような両面粘着テープを用いて、
露出された支持体部分11aを固定用粘着テープ20に
剥離可能に仮着するようにしても差し支えない。従っ
て、この場合、当該固定用粘着テープ20においては、
貼着側の粘着剤層22の粘着力が仮着側の粘着剤層23
の粘着力よりも強くなるように設定される。
【0030】次に図8に示す廃棄用テープ10では、伸
縮性を有する支持体11が折り返されることなく、その
両端部11bのみに粘着剤層12が備えられており、当
該粘着剤層12によって支持体11の両端部11bがお
むつ本体30に貼着可能となっている。このような簡単
な構成によってもよく、おむつ本体30に貼着されてい
ない支持体部分11aを引き延ばすことにより環状部1
5を形成することができる。
【0031】また、このように支持体11の両端部11
bをおむつ本体30に貼着するようにした廃棄用テープ
10においても、図9に示すように、粘着剤層12の粘
着力よりも弱い粘着剤層23によって、貼着されない支
持体部分11aを剥離可能におむつ本体30に仮着する
ようにしておくこともできる。この結果、廃棄用テープ
10の使用前において、環状部15となる支持体部分1
1aが浮き上がらず、誤って引き延ばされる恐れもな
い。
【0032】図10は本発明のさらに別な実施の形態に
係る廃棄用テープ10の平面図である。当該廃棄用テー
プ10は、図8に示すような側面構造をしており、支持
体11の両端部11bに粘着剤層12が備えられ、当該
両端部11bがおむつ本体30に貼着される。また、当
該支持体11の貼着されない領域11aには、その長さ
方向中央に、直線状の切込線16が支持体11の幅方向
に設けられている。すなわち、当該切込線16によっ
て、貼着されていない支持体部分11aが二分されるよ
うになっている。この結果、当該廃棄用テープ10で
は、図11に示すように二分された支持体11のいずれ
か一方の支持体部分11aを引き延ばすことによって、
環状部15を形成することができる。
【0033】また、支持体11を長さ方向に二分できる
ものであればその形態は直線状に限られず、例えば図1
2に示すように、2本の湾曲した線によって開口17を
形成したものであっても差し支えない。もちろん、これ
らの廃棄用テープ10においても、図9に示すように、
引き延ばされる支持体部分11bを粘着剤層23によっ
て剥離可能に仮着する構成とすることもできるし、図6
や図7に示す廃棄用テープ10のように、支持体10の
両端部11bを折り畳んだ構成の廃棄用テープ10にも
適用できるものである。
【0034】このように、本発明においては、おむつ本
体30に貼着されていない支持体部分11aを引き延ば
すことによって、収縮可能な環状部15を形成できれば
よく、環状となった支持体11全体を引き延ばすことに
よっても、その一部分のみを引き延ばすようにしても差
し支えないものである。
【0035】さらに、二分されたいずれか一方の支持体
部分11aをおむつ本体30若しくは環状の支持体1の
内面に貼着できるように粘着剤層12を備えてもよく、
また、引き延ばす方の支持体部分11aを粘着剤層によ
っておむつ本体30に仮着するようにしてもよいのは言
うまでもない。
【0036】
【実施例】次に、本発明の実施例である廃棄用テープを
実際に作製し、その使用感について評価した。 (実施例1)天然ゴム系からなるチューブ状となった厚
さ約1mmの支持体(円周100mm)を、扁平となる
ように折り畳み、折り畳んだ支持体の一方の露出面に、
SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)系の粘着剤
を厚さ50μmに塗布して、貼着用の粘着剤層を設けた
後5mm幅に切断し、廃棄用テープを作製した。なお、
当該支持体の伸縮性(塑性変形しない伸度)は、最大伸
長長さ(環状部の長さ)が250mmであった。すなわ
ち、おむつ本体の貼付時にはテープ幅が50mmであっ
たものが、引っ張り時最大250mmまで伸長され、そ
の後手を放すことにより50mmの大きさまで戻すこと
ができた。
【0037】(実施例2)支持体としてポリウレタン系
のチューブ状となった支持体を用いた以外は、実施例1
と同様にして廃棄用テープを作製した。なお、当該支持
体の伸縮性(塑性変形しない伸度)は、最大伸長長さ
(環状部の長さ)が200mmであった。
【0038】(使用評価)これらの両廃棄用テープを、
市販の使い捨ておむつの前面に貼着し、使い捨ておむつ
の丸め性、固定性について評価した。なお、比較例とし
て、市販の使い捨ておむつの前面にZ字形状に折り畳ま
れた廃棄用テープを貼着したものを用いた。その結果、
実施例及び比較例の各廃棄用テープ共に、廃棄用テープ
がおむつ本体に固定された状態となっているため、手軽
におむつを丸めることができた。また、実施例の廃棄用
テープにあっては、十分な伸縮性を有しているため、十
分に丸めた状態に保持することができ、しかも一度丸め
た後再度展開した場合においても、十分に再固定保持す
ることができた。
【0039】一方、比較例の廃棄用テープにおいては、
再固定する場合には粘着力が弱くなり、十分に再固定保
持することができないだけでなく、初回固定時にも圧着
が弱く、十分に貼着することができない場合もあった。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る廃棄用テープは、伸縮性を
有するテープ状の支持体と当該支持体を部分的に被着体
に貼着するための粘着剤層とを有し、前記貼着されない
前記支持体部分が伸長され、収縮可能な環状部が形成可
能となっているので、粘着力を利用する廃棄用テープと
異なり、被着体である丸めたおむつをしっかりと確実に
止めておくことができる。特に、粘着力を利用するもの
ではないため、丸めたおむつを開いたとしても再度確実
に丸めた状態に保持することができる。
【0041】また、支持体の両面に粘着剤層が形成され
た固定用粘着テープを用いて、何れか一方の粘着剤層に
よって前記支持体を貼着し、前記支持体を当該固定用粘
着テープを介して貼着される被着体から剥離可能とする
ことにより、環状の支持体をあたかも輪ゴムと同じよう
にして扱うことができる。
【0042】さらに、前記環状となった支持体の内面同
士を、粘着剤層によって剥離可能に仮着することによっ
て、保存中や使用中に誤って環状部を形成する支持体部
分が引き伸ばされることがなく、不良品の発生や形成さ
れた環状部に指などが誤って引っかかることを防ぐこと
ができる。
【0043】さらに、前記粘着剤層は、支持体の片面に
粘着剤層が形成された固定用粘着テープの粘着剤層であ
って、前記支持体の両端部が内側に折り畳まれ、当該折
り畳まれた支持体の両端部の間から前記固定用粘着テー
プの粘着剤層を露出させて、前記支持体の両端部内面に
前記固定用粘着テープを設けることによっても、同様な
効果を得ることができる。
【0044】さらに、支持体の両端部に前記粘着剤層を
備えることによって、至極簡単な構成で同様な効果を得
ることができ、非常に安価に廃棄用テープを提供でき
る。
【0045】これら両端部を固定する粘着剤層を備えた
廃棄用テープにおいては、前記貼着されない支持体部分
の内面を被着体に剥離可能に仮着するための粘着剤層が
設けられるので、保存中や使用中に誤って、環状部を形
成する支持体部分が引き伸ばされることがなく、不良品
の発生や形成された環状部に指などが引っかかることを
防ぐことができる。
【0046】また、本発明の廃棄用テープにおいては、
前記貼着されない支持体部分に、当該支持体の幅方向に
分割可能にする切込線若しくは開口を設けることによっ
て、環状部を形成することもできる。
【0047】このように本発明の廃棄用テープを備える
ことにより、使用後の使い捨ておむつを簡単かつ確実に
丸めた状態に保持することができる。特に、環状の支持
体の内面同士を粘着剤層で剥離可能に仮着する、あるい
は引き延ばす支持体部分を粘着剤層で被着体に剥離可能
に仮着することにすれば、保存中に支持体が引き延ばさ
れて環状部が形成されず、不良品の発生を防ぐととも
に、不用意に指を引っ掛けることなく安全に使用できる
使い捨ておむつを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る廃棄用テープの側
面構造図である。
【図2】図1に示す廃棄用テープを備えた本発明の一実
施の形態に係る使い捨ておむつの説明図である。
【図3】図2に示す使い捨ておむつの使用方法を示す説
明図である。
【図4】本発明の別な実施の形態に係る廃棄用テープの
側面構造図である。
【図5】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用テ
ープの側面構造図である。
【図6】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用テ
ープの側面構造図である。
【図7】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用テ
ープの側面構造図である。
【図8】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用テ
ープの側面構造図である。
【図9】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用テ
ープの側面構造図である。
【図10】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用
テープの平面図である。
【図11】図10に示す廃棄用テープの使用方法を示す
説明図である。
【図12】本発明のさらに別な実施の形態に係る廃棄用
テープの平面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 10 廃棄用テープ 11 伸縮性を有する支持体 11a 貼着されていない支持体部分 11b 貼着される端部 12 支持体を貼着するための粘着剤層 13 離型処理層 15 環状部 16 切込線 17 開口 20 固定用粘着テープ 21 固定用粘着テープの支持体 22 支持体を貼着するための粘着剤層 23 支持体を仮着するための粘着剤層 30 おむつ本体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61G 12/00 Fターム(参考) 3B029 BD06 BD21 4C098 AA09 CC14 CC28 CE05 DD22 4C341 LL18 LL22 4J004 AA04 AA05 AA10 CA01 CA02 CA04 CB03 CC08 CE03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性を有するテープ状の支持体と当該
    支持体を部分的に被着体に貼着するための粘着剤層とを
    有し、 前記支持体の被着体に貼着されない部分が引き延ばさ
    れ、収縮可能な環状部が形成可能となったことを特徴と
    する廃棄用テープ。
  2. 【請求項2】 前記支持体は環状であり、当該支持体外
    面の一部領域に前記粘着剤層が備えられたことを特徴と
    する請求項1記載の廃棄用テープ。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層は、支持体の両面に粘着剤
    層が形成された固定用粘着テープの何れか一方の粘着剤
    層であって、前記支持体が、当該固定用粘着テープを介
    して貼着される被着体から剥離可能になったことを特徴
    とする請求項2記載の廃棄用テープ。
  4. 【請求項4】 前記環状となった支持体の内面同士を、
    粘着剤層によって剥離可能に仮着したことを特徴とする
    請求項2又は3記載の廃棄用テープ。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤層は、支持体の片面に粘着剤
    層が形成された固定用粘着テープの粘着剤層であって、
    前記支持体の両端部が内側に折り畳まれ、当該折り畳ま
    れた支持体の両端部の間から前記固定用粘着テープの粘
    着剤層を露出させて、前記支持体の両端部内面に前記固
    定用粘着テープが備えられたことを特徴とする請求項1
    記載の廃棄用テープ。
  6. 【請求項6】 前記支持体の両端部に、前記粘着剤層が
    備えられたことを特徴とする請求項1記載の廃棄用テー
    プ。
  7. 【請求項7】 前記引き延ばされる支持体部分の内面
    に、被着体に剥離可能に仮着するための粘着剤層を備え
    たことを特徴とする請求項5又は6記載の廃棄用テー
    プ。
  8. 【請求項8】 前記引き延ばされる支持体部分に、当該
    支持体の幅方向に分割可能にする切込線若しくは開口を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の廃棄用テープ。
  9. 【請求項9】 おむつ本体に廃棄用テープが備えられた
    使い捨ておむつにおいて、 前記廃棄用テープは、請求項1〜8の何れかに記載の廃
    棄用テープであることを特徴とする使い捨ておむつ。
JP2000278615A 2000-09-13 2000-09-13 廃棄用テープ Pending JP2002088322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278615A JP2002088322A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 廃棄用テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278615A JP2002088322A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 廃棄用テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002088322A true JP2002088322A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18763750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000278615A Pending JP2002088322A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 廃棄用テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002088322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009521272A (ja) * 2005-12-23 2009-06-04 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 弾性処分手段
JP2011193913A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2011200444A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009521272A (ja) * 2005-12-23 2009-06-04 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 弾性処分手段
US7875012B2 (en) 2005-12-23 2011-01-25 3M Innovative Properties Company Elastic disposal means
JP2011193913A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2011200444A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Daio Paper Corp パンツタイプ使い捨ておむつ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3423155B2 (ja) 使い捨ての体液吸収性物品
JP2693200B2 (ja) 使い捨て衣類
US20020103450A1 (en) Single use disposable skin and cuff protector
KR100638681B1 (ko) 일회용 기저귀
JP2002177316A (ja) 二重瞼形成用テープまたは糸及びその製造方法
JPH07445A (ja) 医療用絆創膏及びその施用方法
GB2035053A (en) Disposable nappy, and tape fastener therefor
JP2014121409A (ja) 廃棄用の留め具を有する使い捨て吸収性物品
WO2000010492A1 (en) Package for housing a self-adhesive bandage
JP2002088322A (ja) 廃棄用テープ
JP4355045B2 (ja) ロール状医療用絆創膏の使用方法
KR101586592B1 (ko) 신체 부착형 흡수용품 착용 시스템
JP3754744B2 (ja) 粘着フィルム
JP2019030634A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2007126425A (ja) 貼付剤
JP2004298459A (ja) 後処理テープを備えた使い捨ておむつ
JP4516658B2 (ja) 生理用品の個包装処理方法及び処理テープ
JPH09316406A (ja) 伸長可能な固定用テープ
JP3824705B2 (ja) 固定用テープ
JPH0728518U (ja) 使い捨てパンツ
NZ202253A (en) Disposable diaper with a repositionable tape strip assembly
JP2001340385A (ja) おむつ廃棄用テープ及び当該おむつ廃棄用テープを備えた使い捨ておむつ
JP2521886B2 (ja) 指絆創膏収納ロ―ルおよびその収納ケ―ス
JP2008148799A (ja) 吸収性物品の包装構造
JP3373710B2 (ja) 使い捨ておむつ