JP3824705B2 - 固定用テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は固定用テープに関する。具体的に言うと、紙おむつや袋、箱等を丸めた状態にしたり、蓋を閉じた状態にしておくために用いられる固定用テープの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙おむつを使用した後、汚物が不用意に外に漏れないように、紙おむつを丸めてゴミ箱に捨てたりする。このとき、丸めた紙おむつが開かないようにするために、固定用テープが紙おむつに設けられている。このような固定用テープとして、例えば、特公昭58−30401号公報や、特公昭52−47769号公報あるいは特公平1−56163号公報に開示されたようなものが用いられていた。
【0003】
図11には、従来の固定用テープの一例を示すが、この固定用テープEは、幅1〜2cm程度、長さも数cm、例えば約5〜10cm程度のテープ状をした支持体51が、Z字状に折り畳まれた構造をしており、連続した3つの構成部分、つまり、一の被着面に固定される第1の固定部(A)と、第1の固定部(A)に連続した引き伸ばし部(B)と、前記引き伸ばし部(B)に連続した他の被着面に固定される第2の固定部(C)とから構成されている。この固定用テープEにあっては、第1の固定部(A)において、支持体51の裏面に粘着剤層52が形成されており、また、第2の固定部(C)においても、支持体51の裏面に別な粘着剤層53が形成されている。第2の固定部(C)の支持体51表面と引き伸ばし部(B)の支持体51の表面は、仮着剤54によって仮着され、さらに引き伸ばし部(B)の支持体51裏面と第1の固定部(A)の支持体51裏面は、粘着剤層52によって仮着され、図11に示すようにZ字状に保持されている。
【0004】
固定用テープEは、第2の固定部(C)の粘着剤層53が一の被着面、例えば紙おむつの背面側に固定され、Z字状に折り畳まれた状態で、販売され、使用される。そして、使用後に紙おむつを丸めた後に、第1の固定部(A)を引っ張ることにより、2箇所で仮着されていた引き伸ばし部(B)が引き伸ばされる。そして、第1の固定部(A)を適当な箇所に止め、紙おむつを丸めた状態にして捨てることができる。
【0005】
しかしながら、このZ字状に折り畳まれた固定用テープEにあっては、支持体51をまず第2の固定部(C)と引き伸ばし部(B)を重ね合わせるように、支持対51の表面側に折り畳み、次に引き伸ばし部(B)と第1の固定部(A)を重ね合わせるように、今度は支持体51の裏面側へ折り畳まなければならず、2度に渡ってそれぞれ反対方向に折り畳むことになっていたので、製造工程が非常に煩雑になっていた。また、使用に際しても、2度も反対方向に引き伸ばすことになるので、非常に使い勝手の悪いものであった。
【0006】
また、支持体51を2度折り曲げた構造であるので、引き伸ばし部(B)を長くすれば、第1の固定部(A)や第2の固定部(C)からはみ出してしまう部分が多くなり、仮着部54や粘着剤層52の面積が小さくなると、引き伸ばし部(B)が固定されない部分が多く、不安定な構造となる。
【0007】
さらに、引き伸ばし部(B)をさらにもう一度反対側に折り畳んで、4層の構造とすることも考えられるが、これでは、折り畳まれた引き伸ばし部(B)を、今度は反対側に折り畳まなければならないので、製造工程が非常に面倒になるとともに、使用に際し、固定用テープEの引き伸ばしも面倒なものとなってしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、引き伸ばす際の動作が容易で、使い勝手がよく、しかも、長さに限定されることの少ない固定用テープを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の固定用テープは、いずれか一方の端部表面に被着面に固定するための固定部を備えると共に他端表面に仮着手段若しくは被着体への固定用である第2の固定部を備えたテープ状の支持体を、前記固定部及び第2の固定部若しくは仮着手段が表面側に位置するようにほぼ二つ折りにして、当該二つ折りにした支持体を折り目側から、順次同じ方向に少なくとも1回以上繰り返して折り畳み若しくは巻回し、二つ折りにされた支持体を折り畳み若しくは巻回した状態で前記仮着手段若しくは第2の固定部により仮着保持したことを特徴としている。
【0010】
このとき、前記支持体の裏面同士を第2の仮着手段により仮着しておくのがよい。
【0011】
また、支持体を二つ折りにした際に、前記支持体の他端を前記固定部を設けた支持体の端部よりも突出させて、把時部としたり、あるいは、支持体を二つ折りにした際に、前記固定部を設けた前記支持体の端部よりも突出する把持部を、前記支持体の他端に設けるようにするのがよい。
【0012】
さらに、前記支持体が折り畳まれ若しくは巻回された状態において、少なくとも前記第2の固定部と対向する領域に、前記折り畳み若しくは巻回した支持体の表面に易剥離処理を施しておくとより好都合である。
【0013】
これらの固定用テープの固定部には、粘着手段若しくは係止手段から構成することにすればよく、さらには、前記仮着手段を前記粘着手段若しくは係止手段より構成するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例である固定用テープAの構造を示す側面図、図2は、その固定用テープAを引き伸ばした状態を示す説明図、図3は、本発明の固定用テープAの使用状態を示す説明図である。また、図4は本発明の別な実施例である固定用テープBの構造を示す側面図である。以下、各図に従って、詳細に説明する。
【0015】
図1に示す固定用テープAは、図2に示すようなテープ状をした支持体1が4層に折り畳まれており、まず、支持体1が内側にほぼ二つ折りにされ、さらに折り目から内側に二つ折りにされた構造をしている。この支持体1には、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチック材料をはじめ、紙、布などの種々のテープ材料を用いることができる。
【0016】
支持体1の一方の端部には、支持体1の表面(図2では下側に表される。)に粘着剤が塗布された第1の固定部2が形成されている。また、支持体1の他端には、第1の固定部2が形成された面と同じ支持体1の表面に、粘着剤が塗布された第2の固定部3が形成されている。これらの粘着剤としては、一般的に用いられる各種のゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤、水溶性粘着剤を用いることができる。
【0017】
さらに、第1の固定部2が形成された支持体1の端部において、支持体1の裏面(図2では上側に表される。)に、粘着剤が塗布された仮着部4が形成されている。この仮着部4は、支持体1を二つ折りに際に、支持体1が開かないようにするためのものであり、その形成位置は必ずしも支持体1の端部に限られるものではなく、支持体1が開かないように支持体1の裏面同士を仮着できる位置であれば、特に制限されるものではない。なお、用いる支持体1の材質によっては、粘着剤を用いずに裏面同士を密着できる場合があり、このような場合には仮着部4を設ける必要がない。
【0018】
また、第2の固定部3が形成された支持体1の端部においては、粘着剤が塗布されていない把持部5が形成されており、この把持部5には把持部5であることを示すカラーフィルム6が貼付されている。
【0019】
なお、本実施例においては、粘着剤を塗布して2つの固定部2、3を形成しているが、固定用テープAを使用する被着面によっては、粘着剤以外の固定手段を用いることができ、例えば、小さなフックを多数形成し、被着面に係止するようにしてもよい。また、仮着部4も、粘着剤を塗布して形成しているが、支持体1の表面状態によっては、2つの固定部2、3と同様に例えば、小さなフックを多数形成するようにしてもよい。
【0020】
第1の固定部2と第2の固定部3の間の支持体1表面には、シリコーンや長鎖アルキル系樹脂、フッ素樹脂などの剥離剤を塗布することなどによって易剥離処理を施した剥離部7が形成されている。この剥離部7は、図1に示すように支持体1を折り畳んだ際に、第2の固定部3と被着される。したがって、この剥離部7は、少なくとも第2の固定部3と被着される領域よりも広く形成しておくのが好ましい。もちろん、支持体1の材質と第2の固定部3の粘着剤の材質との組み合わせによっては、易剥離処理をする必要はない。また、図示はしないが、支持体1を二つ折りにした際に仮着部4と対向する支持体1裏面の領域にも、易剥離処理を施してもよい。
【0021】
このようにして第1の固定部2や第2の固定部3、仮着部4などを形成した支持体1を、少なくとも把持部5の一部が、第1の固定部2が形成された支持体1の端部からはみ出るようにして、図2の矢印で示すように内側に二つ折りにし、支持体1の裏面同士を貼り合わせるように、第2の固定部3が形成された支持体1の端部を仮着部4に仮止めする。このとき、支持体1の表面に形成された第2の固定部3は、二つ折りにされた支持体1の上面に表われる。次に、二つ折りにした支持体1を、折り曲げ部から、再び内側に二つ折りにして、第2の固定部3を易剥離処理された剥離部7に貼り合わせ、第1の実施例である固定用テープAを作製する。
【0022】
こうして作製された固定用テープAは、第1の固定部2を、例えば図3に示すように、紙おむつ11の前面若しくは背面側に固定される。使用時においては、紙おむつ11を丸めた後に、把持部5を手で掴み、支持体1が折り畳まれた方向と反対側(図示例では上側)に引っ張ると、仮着部4の仮着部分が引き剥がされるとともに、第2の固定部3が剥離部7から引き剥がされ、固定用テープAが引き伸ばされる。そして、適当な位置において、引き出された第2の固定部3を紙おむつ11に止めることにより、紙おむつ11を丸めた状態に保持することができる。
【0023】
この固定用テープAにあっては、支持体1がまず二つ折りにされ、その後折り畳まれた支持体1を同じ方向に折り畳む、つまり、支持体1の内側に同じ方向に2回折り畳んだ構造になっているため、把持部5を掴んで、折り畳まれた方向と反対側に引っ張ることにより、容易に固定用テープAを引き伸ばすことができる。
【0024】
さらに、この固定用テープAにあっては、支持体1を二つ折りにしているため、従来の固定用テープに比較してもコンパクトな形状にでき、支持体1を長くした場合でも、従来の固定用テープのように大きくならず、不安定な形状にもならない。
【0025】
また、固定用テープAの作製にあっても、図2にように第1の固定部2や第2の固定部3、仮着部4を同じ面に形成すればよく、これらの固定部2、3等を形成した支持体1を、内側、内側へと折り畳むようにすればよいので、製造も簡単に行なうことができる。特に、支持体1を長くした場合には、折り畳む回数を増やすことにすればよく、製造作業も困難にならずに済む。
【0026】
特に、第2の固定部3が位置する支持体1表面の領域には、易剥離処理が施させているため、固定用テープAを引き伸ばす際にも抵抗なく引っ張ることができ、好都合である。また、第2の固定部3によって、2度折り畳まれた構造をそのままの状態で保持することができる。
【0027】
さらに、第2の固定部3が形成された支持体1の端部には、粘着剤が形成されていない把持部5が、第1の固定部2が形成された支持体1の端部より突出するように形成されているので、この把持部5を持てば簡単に固定用テープAを引き伸ばすことができ、取り扱いも容易である。
【0028】
図4に示す固定用テープBは、図1に示す固定用テープAとほぼ同様な構造をしており、二つ折りにされた支持体1が巻回された構造をしている。また、固定用テープBの把持部5には、カラーフィルム6が、第1の固定部2が形成された支持体1の端部から突出するように、第2の固定部3が形成された支持体1の端部に貼り合わせられて構成されている。なお、本実施例では剥離部7を形成してはいないが、固定用テープAと同様に剥離部7を形成してもよいのはもちろんである。
【0029】
この固定用テープBにあっても、図2に示すように第1の固定部2や第2の固定部3、仮着部4等を形成した支持体1を、少なくともカラーフィルム6が第1の固定部2が形成された支持体1の端部からはみ出るようにして、内側に二つに折り畳み、支持体1の裏面同士を貼り合わせるようにして、第2の固定部3が形成された支持体1の端部を仮着部4に仮着する。こうして二つ折りにした支持体1を、折り目側から、内側にロール状に巻回し、第2の固定部3を巻回された支持体1の表面で仮着して、固定用テープBを作製できる。
【0030】
この固定用テープBにあっても、把持部5を持って外側に引っ張ることにより、簡単に固定用テープBを引き伸ばすことができる。特に、ロール状に巻き取られているため、第1の実施例である固定用テープAに比べて抵抗なく引き伸ばすことができる。また、プラスチック材料などから作製された支持体1にあっては、支持体1自身に弾性力を有する場合があり、このような弾性力を有する支持体1を用いると、その弾性力によって、自然と引き伸ばされるようになるので、より好都合である。
【0031】
また、製造時にあっては一度の折り曲げ工程で済み、あとは巻き取るだけでよいため、製造工程も簡略化できる。
【0032】
さらに、支持体1は巻回された構造であるため、支持体1を長くすることが容易にでき、支持体1を折り曲げる構造に比べると、よりコンパクトにすることができるので、その保管等も容易になる。
【0033】
これらの固定用テープA、Bは、図3に示したように紙おむつ11や生理用ナプキンに固定することによって、使用後の紙おむつ11や生理用ナプキンを丸めて開かないようにすることができる。また、これら以外の様々な用途に用いたりすることもできる。
【0034】
図5は本発明のさらに別な実施例である固定用テープCの使用状態を示す説明図であるが、のぼり12を竹ざお13に固定する場合について示している。固定用テープCは図6、図7に示すように、固定用テープAとほぼ同様な構造をしているが、この固定用テープCにあっては、さらに、支持体1の表面において、竹ざお13に固定する領域に粘着剤を塗布して第3の固定部8を設け、当該第3の固定部8を剥離材9で覆ってある。このような固定用テープCを用いれば、まず、第1の固定部2をのぼり12の適当な位置に固定したのち、固定用テープCの把持部5(若しくはカラーフィルム6)を持って、固定用テープCを引き伸ばす。次に、剥離材9を剥がして、第3の固定部8を竹ざお13に固定する。そして、最後に第2の固定部3を、第1の固定部2が固定されたのぼり12の反対面に固定すれば、簡単にのぼり12を竹ざお13に固定することができる。このようにすれば、より使い勝手のよい固定用テープを提供できる。
【0035】
上記の各実施例にあっては、支持体1の両端に粘着剤を塗布して第1の固定部2及び第2の固定部3の2つの固定部2、3を設けたが、必ずしもこのように2つの固定部2、3を設ける必要もなく、第1の固定部2だけで充分な場合もある
。
【0036】
図8に示すものは、本発明のさらに別な実施例である固定用テープDの構造を示す側面図であって、この固定用テープDにあっては、図9に示すようなテープ状の支持体1が、まず内側に二つ折りにされた後、さらに内側に折り畳まれた構造をしている。支持体1の一方の端部には、支持体1の表面(図9では下側に表される。)に粘着剤層が塗布された第1の固定部2が形成され、第1の固定部2が形成された支持体1の端部において、支持体1の裏面(図9では上側に表される。)には、粘着剤が塗布された仮着部4が形成されている。
【0037】
支持体1の他端表面には、二つ折りにされた支持体1がさらに折り畳まれた状態を保持するための別な仮着部10が形成され、その裏面には、把持部5であることを示すカラーフィルム6が貼り合わされている。この仮着部10は、粘着剤を塗布することにより形成してもよく、また、多数の小さなフックを形成することにしてもよい。
【0038】
このように支持体1の一方の端部にのみ、固定部を設けることにしてもよく、この固定用テープDは、例えば、図10に示すように、アスパラガス14やごぼう等の野菜などを束ねて固定するような場合などに好都合に用いられる。
【0039】
【実施例】
次に本発明の固定用テープの効果を確かめるため、具体的な実施例である固定用テープを作製し、モニターによる使用感を確認した。
【0040】
(固定用テープの作製)
支持体として、厚さ70μmのポリエチレン/ポリプロピレンのブレンドフィルム(重量比50:50)を幅15mm、長さ160mmに切断したものを用い、図2に示すように、把持部を形成するようにして、支持体の両端部に、40μmの厚さで、長さ30mmのゴム系粘着剤を塗布した2つの固定部を作製した。次いで、長さ70mmに剥離剤を塗布した剥離部7及びホットメルトをスプレー塗布した仮着部4を作成し、図1に示すように、支持体をほぼ二つに折り畳んだ後、さらに、もう一度支持体を折り畳み、4層構造になった実施例の固定用テープを作製した。
【0041】
比較例として、実施例の固定用テープと同じ支持体、おなじ粘着剤を用いて、図11に示すようなZ字状の固定用テープを作製した。
【0042】
(モニター試験)
上記、実施例の固定用テープ及び比較例の固定用テープをそれぞれ、市販のパンツタイプの紙おむつに貼り付け、10人のモニターに、実際に紙オムツを丸めて固定用テープで固定してもらい、その際の使い易さ、止め易さ等、表1に示す4つの項目について使用感を評価してもらった。その結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
この結果からも分かるように、実施例の固定用テープの方が使い易いと答えたモニターが多く、良好な結果を得た。特に、このような固定用テープをはじめて使用したというモニターにあっては、その全員が実施例の固定用テープの方が使い易いと答えており、本発明による効果が確認された。
【0045】
【発明の効果】
本発明の固定用テープによれば、いずれか一方の端部表面に、被着面に固定するための固定部を設けたテープ状の支持体を、前記固定部が外側に位置するようにほぼ二つ折りにして、当該二つ折りにした支持体を折り目側から、順次同じ方向に少なくとも1回以上繰り返して折り畳み若しくは巻回した構造をしているので、支持体の端部を一方向へ引っ張ることにより、簡単に固定用テープを引き伸ばすことができる。また、製造時にも、支持体を同じ方向に折り畳み若しくは巻回しているため、固定用テープを簡単に製造することができる。また、支持体を長くしてもコンパクトにすることができる。
【0046】
特に本願発明においては、二つ折りされた支持体の上面端部に第2の固定部または仮着手段が位置しているので、さらに折り畳みあるいは巻回した場合には、当該第2の固定部または仮着手段に支持体表面が貼り合わせられることになる。こうして、折り畳まれ若しくは巻回された状態が保持され、固定用テープを安定した形状に保つことができ、固定用テープ自身やそれを装着した製品の梱包や保存等にも便利である。
そして、このとき、支持体の裏面同士を第2の仮着手段により仮着しておくと、二つ折りにして折り畳んだ際に支持体が開かれず、その後の折り畳み作業や巻回作業を行ない易くなる。
【0047】
さらに、支持体を二つ折りにした際に、支持体の他端を固定部を設けた支持体の端部よりも突出させて、把時部としたり、あるいは、支持体を二つ折りにした際に、固定部を設けた支持体の端部よりも突出する把持部を、当該支持体の他端に設けることにすれば、把持部を持って容易に固定用テープを引き伸ばすことができる。
【0048】
また、支持体の残る端部の表面において、被着体へ固定するための第2の固定部が設けられているので、いろいろな用途に用いることができ、固定用テープの用途を広げることができる。
【0049】
さらに、支持体が折り畳まれ若しくは巻回された状態において、少なくとも第2の固定部と対向する領域に、折り畳み若しくは巻回した支持体の表面に易剥離処理を施しておくと、把持部を引っ張れば仮着部分が容易に引き剥がされ、より好都合である。
【0050】
これらの固定用テープの固定手段や仮着手段としては、粘着剤等による粘着手段や、例えば小さなフックからなる係止手段を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である固定用テープの構造を示す側面図である。
【図2】同上の固定用テープを引き伸ばした状態を示す説明図である。
【図3】同上の固定用テープの使用状態を示す説明図である。
【図4】同上の別な実施例である固定用テープの構造を示す側面図である。
【図5】同上のさらに別な実施例である固定用テープの使用状態を示す説明図である。
【図6】同上の固定用テープの構造を示す側面図である。
【図7】同上の固定用テープを引き伸ばした状態を示す説明図である。
【図8】同上のさらに別な実施例である固定用テープの構造を示す側面図である。
【図9】同上の固定用テープを引き伸ばした状態を示す説明図である。
【図10】同上の固定用テープの使用状態を示す説明図である。
【図11】従来例である固定用テープの構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 第1の固定部
4 仮着部
5 把持部
7 剥離部
Claims (7)
- いずれか一方の端部表面に被着面に固定するための固定部を備えると共に他端表面に仮着手段若しくは被着体への固定用である第2の固定部を備えたテープ状の支持体を、前記固定部及び第2の固定部若しくは仮着手段が表面側に位置するようにほぼ二つ折りにして、当該二つ折りにした支持体を折り目側から、順次同じ方向に少なくとも1回以上繰り返して折り畳み若しくは巻回し、二つ折りにされた支持体を折り畳み若しくは巻回した状態で前記仮着手段若しくは第2の固定部により仮着保持したことを特徴とする固定用テープ。
- 前記支持体の裏面同士を第2の仮着手段により仮着したことを特徴とする請求項1に記載の固定用テープ。
- 前記支持体を二つ折りにした際に、前記支持体の他端を前記固定部を設けた支持体の端部よりも突出させて、把時部としたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の固定用テープ。
- 前記支持体を二つ折りにした際に、前記固定部を設けた前記支持体の端部よりも突出する把持部を、前記支持体の他端に設けたことを特徴する請求項1、2又は3のいずれかに記載の固定用テープ。
- 前記支持体が折り畳まれ若しくは巻回された状態において、少なくとも前記第2の固定部と対向する領域に、前記折り畳み若しくは巻回した支持体の表面に易剥離処理を施したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固定用テープ。
- 前記固定部は、粘着手段若しくは係止手段からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の固定用テープ。
- 前記仮着手段は、粘着手段若しくは係止手段であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の固定用テープ。
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