JP2693200B2 - 使い捨て衣類 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明、例えばおむつのような安価の、即ち使い捨て
の衣類に用いられるフツクおよびループ留め具装置に関
する。

（従来の技術） ある長さの感圧接着剤塗布のテープ、スナツプ並び
に、フツクおよびループ留め具を含む各種の留め具がお
むつのような安価で、即ち使い捨ての衣類に用いられて
きた。

勿論、前記のある長さの感圧接着剤塗布のテープが現
在使い捨ておむつ用の留め具として最も広く用いられて
いる。ある長さのテープは、例えば赤ん坊のような個人
の適所におむつを固定するのみならず、おむつが汚れて
その個人から外された後、捨てやすいようにおむつの汚
れた部分を包むように汚れたおむつを巻いたり、あるい
は折りたたんだ状態に固定する手段を提供する。感圧接
着剤あるいは感圧接着剤を使用者が接着すべき衣類の部
分にタルカムパウダあるいはベービイオイルのような汚
染物が比較的少量でも介在しても前記留め具の信頼性を
低下させる可能性がある。

例えば安価で、即ち使い捨てのおむのような衣類にフ
ツクおよびループ留め具を用いることによりタルカムパ
ウダあるいはベービイオイルのような汚染物による留め
具の信頼性の低下という前記の問題を概ね克服する。し
かしながら、多くのフツクやループ留め具使い捨てのお
むつに経済的に使用するには高価すぎる。そのため、お
むつをしつかりと閉鎖し、かつおむつを深刻な程度に劣
化させることなくある限定回数（例えば、10回）おむつ
を開閉できるようにし、そして使い捨ておむつ、あるい
は類似の衣類に経済的に使用しうるに十分な程安価であ
る。フツクおよびループ留め具用の安価な部材が開発さ
れつつある。そのようなフツクおよびループ留め具はお
むつを適所に保持し、おむつの状態を調べるために留め
具を開閉できるようにするしつかりした留め具を提供す
るが、該留め具のフツク部分はそれが留め具のループ部
分と係合する前におむつの部分と予期せぬ係合をする傾
向がある。さらに重要なことは、おむつを個人に取り付
けうるようにするフツクとループ留め具の位置は、おむ
つがその個人から外された後は、典型的に汚れた部分を
包んで巻くかあるいは折りたたんだ状態で留め具の前記
フツクおよびループ留め具部分がおむつを固定できない
ようにする。

（発明の開示） 本発明は、おむつにタルカムパウダあるいはベービイ
オイルのような汚染物があつても信頼性という利点を提
供するのみならず、おむつが汚れて、外された後、捨て
やすいようにおむつの汚れた部分を包んで巻き込んだり
あるいは折りたたんだ状態におむつを固定する手段を提
供する、おむつのような使い捨て衣類用のフツクおよび
ループの留め具装置を提供する。

本発明によれば、全体的に長方形の薄層と、該薄層の
諸部分を赤ん坊のような個人におむつを固定するため
に、共に固定するフツクおよびループの留め具手段とを
含むタイプの使い捨て衣類あるいはおむつが提供され
る。前記留め具手段は、第１の端部に隣接位置し多数の
ループを含むループ留め具部分手段と、第１の端部分が
薄層の反対側の第２の端部に隣接して該薄層に取り付け
られるが、先端部分は前記薄層に取り付けられていない
一対の弾性で細長く長方形の高分子材料のタブ組立体
と、および前記タブ組立体の先端部分に沿つて前記ルー
プ留め具手段のループと解放可能に係合するようにされ
た複数の突出したフツク部材を有するフツク留め具部分
手段とを含む。前記タブ組立体は前記フツク留め具部分
手段の近傍でそれらの先端部において感圧接着剤の層を
含み、前記の感圧接着剤の層は、おむつが汚れ個人から
外された後、感圧接着剤の層が薄層と係合することによ
り、おむつの汚れた部分を包んで巻いたり、あるいは折
りたたんだ状態に固定し捨て易くする手段を提供する。

数葉の図を通して同部材を同じ参照番号で指示する添
付図面を参照して本発明を詳細に説明する。

（好適実施例の説明） 第１図を参照すれば、全体的に参照番号10で指示す
る、本発明による使い捨て衣類即ちおむつが示されてい
る。

おむつ10は、外側の液体非滲透性の高分子材のフイル
ム12と、内側の吸湿性の層13とを含む全体的に長方形の
薄層11からなる形式のものである。おむつ10はまた、例
えば赤ん坊のような個人におむつ10を固定するために薄
層の諸部分を共に留めるフツクおよびループの留め具手
段を含む。前記フツクおよびループの留め具手段は外面
に多数のループを有する図示のような細長く長方形のル
ープ留め具部分15であるループ留め具部分手段を含み、
該ループ留め具部分15は、長方形のおむつ10の第１の端
部16に隣接し、かつ沿つておむつ10の正面を横切つてフ
イルム12に接着されている。また、フツクおよびループ
留め具手段には、第１の端部分21が反対側の第２の端部
22に隣接して薄層11に取り付けられ、先端部分23は薄層
11に取り付けられていない一対の弾性で細長く長方形の
高分子材のタブ組立体20と、フツク留め具部分24の各々
の裏地26を前記先端部分23に沿つてタブ組立体20の色々
な部分に取り付けてループ留め具部分15のループと解放
可能に係合するようにつくられている、裏地26から突出
した複数のフツク留め具手段即ち留め具部分24とが含ま
れている。タブ組立体20は感圧接着剤の層27をその面全
体に有する細長い高分子材の帯片28（ミネソタ州セント
ポールの3M社−3M Company,St.paul,Minnesota−によ
りKR−2272として販売されているタイプのある長さの感
圧接着剤塗布テープ）を含む。感圧接着剤の層27の一端
部分はタブ組立体20の第１の端部分21を薄層11に取り付
け易くし、反対側の端部はフツク留め具部分24の裏地26
をタブ組立体20の先端部分に沿つて帯片28に接着させ
る。感圧接着剤の層27の中央部分30はタブ組立体を収納
位置に位置させる手段と、おむつ10が汚れ、個人から外
された後は、感圧接着剤の層27をフイルム12あるいは薄
層11の他の部分と係合させることによりおむつ10の汚れ
た部分（図示せず）を包んで巻き上げた、あるいは折り
たたんだ状態に固定して捨て易くする手段との双方を提
供する。

タブ組立体20の各々は、フイルム12に接着された帯片
28の端部とは反対の側で薄層11の不織層13に大部分が接
着剤33の層により取り付けられ、かつ小さい部分が薄層
11の縁部を通つて延び、かつ感圧接着剤の層27に接着さ
れている剥離ライナ32を含む。ユーザへおむつ10を搬送
する際に使用する収納位置においては、先端部分23は、
フツク留め具部分24に隣接して先端部分23の感圧接着剤
の層27の中央部分30上で剥離可能に剥離ライナ32に折り
曲げられ（第１図および第２図において左側のタブ組立
体20を参照のこと）、おむつ10を使用する前に、感圧接
着剤の層27の中央部分30とフツク留め具部分24とが各種
の層と偶発的に係合しないよう保護する。おむつ10を使
用するには、第１図と第３図とにおいて右方のタブ組立
体20に対して示す使用可能位置までタブ組立体20を簡単
にめくつて開け、フツク留め具部分24を細長いループ留
め具部分15に対して解放可能に係合できる。その後、前
述のように、おむつ10が汚れ、個人から外された後、感
圧接着剤の層27の中の少なくとも一方の中央部分30は、
それが薄層11のフイルム12と係合することによりおむつ
10の汚れた部分（図示せず）を包んで巻き上げるか、あ
るいは折りたたみ状態で固定する手段を提供する。

ループ留め具部分15は、不織布材でよいが、好ましく
は高分子材（例えばポリエチレン）のフイルムであり、
例えば東独のテクスチマ（Textima）による製造され、
米国でペンシルバニア州リーデイングのシマ社（Ghima,
Inc.of Reading,Pennsylvania）により販売され、対応
するフツク留め具部分24のフツクと解放可能に機械的に
係合するよう第１の面に沿つて多数のループ15を形成す
る「Malimo」タイプのマリポル（Malipol）編縫機のよ
うな編縫機によりポリマ材の糸で形成された複数の編込
みを有する裏地層を含む。ループを形成するよう編込み
がなされる前に、フイルムの裏地層には、文章あるいは
絵による指示、商標名、あるいはおむつ10の美観を向上
させたり、あるいは幼児にぴつたりと当るよう使用者が
おむつを当てやすくする印として作用する模様あるいは
デザインを含む１個以上の符号をプリントすればよい。
そのようなプリントはループを通して有効に見ることが
できる。

一体の高分子材のフツク留め具部分24は、それぞれ、
薄くて強力で、かつ弾性である板状の裏地26と、該裏地
26の上面から全体的に直角に突出する多数の弾性の隔置
したフツク部材25を含む。フツク部材25はそれぞれ前記
裏地26に一端で取り付けられた胴部分と、裏地26とは反
対側の端の頭部分とを含む。前記頭部分は胴部分の二方
の側の少なくとも一方の側で該胴部分から延び、胴部分
とは反対の側で、頭部分がループ留め具部分15のループ
の間へ入りやすくする丸味をつけた面を有する。フツク
部材25は、それらの頭部分が市販のフツク留め具部分の
フツク部材の頭部分と比較して断面積が極めて小さく、
そのためループ留め具部分へより簡単に進入しやすいた
め、公知の市販のフツク留め具部分のフツク部材より、
色々なタイプのループ留め具部分とより容易に、かつし
つかりと係合する。詳しくは、フツク部材25はそれぞれ
裏地26の上面からの高さが1.5ミリ（0.06インチ）以
下、好ましくは約0.1センチ（0.04インチ）である。胴
部分と頭部分とはそれぞれ、裏地26の面に対して平行の
第１の方向において、0.046センチ（0.018インチ）以
下、好ましくは0.020から0.028センチ（0.008インチか
ら0.012インチ）の範囲の全体的に同じ厚さを有する。
胴部分はそれぞれ、第１の方向に対して全体的に直角
で、裏地26の面に対して平行の第２の方向（この第２の
方向は帯片の長さと整合する）において、0.018センチ
から0.03センチ（0.007から0.012インチ）の範囲の幅寸
法を有し、頭部分はそれぞれ、第２の方向において、胴
部分の幅寸法より大きい0.007と0.038センチ（0.003と
0.015インチ）の間で、0.1センチ以下で、好ましくは0.
04から0.065センチ（0.016から0.026インチ）の範囲の
幅寸法を有する。この小さい寸法のフツク部材25はルー
プ留め具部分のループの間に簡単に進入し、係合する
が、それぞれの保持力は殆んど無いことが判明してお
り、フツク留め具部分24は必要な保持力を提供するため
に裏地26の上面から突出する隔置したフツク部材25を１
平方センチ当り少なくとも45、好ましくは70から100個
（１平方インチ当り少なくとも300個、好ましくは450か
ら645のフツク部材25）を含み、一方上面に対して平行
の平面において頭部分が占める全体の断面積は、多数の
突出したフツク部材25がループ留め具部分15と係合しや
すくするために上面の面積の32パーセント以下、好まし
くは５から15パーセントの範囲である。

フツク留め具部分24は、ポリプロピレン／ポリエチレ
ンの共重合体、あるいはポリプロピレンの、エチレン−
ビニルアセテートのブロツク共重合体とのブレンドある
いは、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンのブロ
ツク共重合体から作られ、一般的に当該材料の抗張力試
験からの応力歪曲線の初期勾配を測定する測定である、
ASTM Ｄ 882.80aによる前記第２の方向（即ち、前記
頭部分の諸部分が胴部分上を突出する方向）で測定し
て、100から500メガパスカルの範囲内の弾性係数を有す
る。前記範囲の弾性係数を有するフツク部材25は、ルー
プ留め具部分15とまず係合し、一旦係合すると該フツク
部材をループ留め具部分15から離そうとする傾向の剪断
力と引きはがし力とに抵抗する優れた特性を示す。この
特性の組み合わせはフツク部材が係合の間ループの間を
動くよう弾力的に曲がり、かつループとの係合から引張
り外されると弾力的に曲がりうるためと考えられてお
り、その弾力的な曲げにより小さいフツク部材25とルー
プとの双方の破損を最小にし、そのためフツク留め具部
材と、それが適合するループ留め具部材と双方の寿命と
美観性とを向上させる。

その単位寸法面積当り多数のフツク部材を有し、前述
の高分子材で作られたフツク留め具部分は、フツク部分
が人の肌に押し付けられても、極めて滑らかで、こすれ
る感じなのない感触を有することが判明しており、この
ことは、フツク部分が、それが偶発的に触れる人の肌に
不快感を与えたり、傷つけることがないため好ましいこ
とである。

フツク留め具部分24は、米国特許第3,226,113号、同
第3,557,413号、同第4,001,366号、同第4,056,593号お
よび同第4,189,098号に記載のフツク留め具部分を作る
公知の方法を適合することにより作られる。前記の方法
とは、裏地26の層と、形成すべきフツク部材25の断面形
状を有する裏地層26の上面の上方を突出する隔置した隆
起とを形成する形状とされたダイを通して熱可塑性樹脂
を押し出すこと、その長さにわたる隔置位置において前
記隆起を横方向に切断して断続した隆起部分を形成する
こと、および隔置されたフツク部材25となる隆起の部分
を分離させることを含む。

第４図は、フツク留め具部分24を含む層状構造48と、
ある長さのテープの形態の帯片28と感圧接着剤の層27と
をおむつ10に形成すべき、生産ラインに沿つて運動して
いる連鎖状の薄層11に取り付ける状態を概略的に示す。
それぞれロール38および39からの、前述の方法により作
られ、そこからフツク留め具部分24を切断しうるフツク
材の帯片36と、感圧接着剤を塗布したテープ37とが、フ
ツク材36をテープ37の一方の縁部に沿わせてローラ40で
接合され、その後このように形成された合成材41はニツ
プローラ44により案内され、前記合成材41がニツプロー
ラ44により送られている速度よりも大きい周速度を有す
る真空ホイル45の周囲に送られる。前記合成材41の端部
は、調時されたカツタ46が、前記の層状構造を形成する
端部分を切断するまで真空ホイル45周囲上を滑り、次い
で前記真空ホイル45を通つて運動する薄層の１つと係合
するよう運ばれる。

第５図は、第１図に示すおむつ10に使用しうるタブ組
立体50の代替実施例を示す。この実施例は基本的にタブ
組立体20のものと基本的に同じ部材を有し、「ａ」を追
加して同じ参照番号を用いて指示している。タブ組立体
50とタブ組立体20との相違点は、感圧接着剤の層27aの
中央部分30aが取外し可能の剥離ライナ52により保護さ
れていることであり、該ライナ52は図示のように、感圧
接着剤27aの中央部分30aおよびフツク留め具部分24aの
フツク部材25aの双方の上を延び、接着剤27aの中央部分
30aとフツク留め具部分24aが、個人におむつ10を付ける
前に種々の物体と偶発的に触れることがないよう保護さ
れる、タブ組立体50の収納位置を提供する。おむつ10a
を用いるには、タブ組立体50感圧接着剤27aの層から剥
離ライナ52を簡単に引きはがし、タブ組立体50を、ルー
プ留め具部分の諸部分とフツク留め具部分24aを解放可
能に係合させうる位置（図示せず）に位置させる。次
に、おむつ10aが汚れ、個人から外された後、感圧接着
剤の層27aの中央部分30aは、その部分を薄層11aと係合
させて、おむつ10aの汚れた部分（図示せず）を包んで
巻き上げ、あるいは折りたたんだ状態に固定して捨て易
くする手段を提供する。（図示していないが）代替的
に、剥離ライナ52は感圧接着剤の層27aの中央部分30aの
みの上を延び、そのためタブ組立体50は剥離ライナを外
すことなくループ留め具部分と係合するよう使用状態と
なり、剥離ライナは、おむつが汚れ、感圧接着剤の層27
aの中央部分30aを薄層11aと係合させることにより捨て
易いように外した後外すことができる。

第６図から第８図までは、第１図に示すおむつ10に類
似のおむつ10bに対して使用しうるタブ組立体60の第２
の代替実施例を示し、おむつ10bに対しては同様の部材
には「ｂ」を追加して同じ参照符号で指示している。タ
ブ組立体20と同様に、タブ組立体60は第１の端部分61が
薄層11bに取り付けられており、先端部分63は薄層11bに
取り付けられておらず、かつループ留め具部分のループ
と解放可能に係合するようにつくられた複数の突出した
フツク部材65を先端部分63に沿つて含むフツク留め具手
段即ち留め具部分を有する。タブ組立体60は、薄層11b
の不織布の層13bとフイルム12bとの間で（例えば、接着
剤、加熱接着、あるいは音波シールにより）端部分が接
着された細長い高分子材の帯片68と、塗布あるいは転写
接着剤の部材を付与することにより位置させうる、先端
部分63上で突出したフツク部材に隣接の感圧接着剤の層
67とを含む。先端部分63を形成し、フツク留め具部分64
を支持する部分の端部分69は折り曲げられ、感圧接着剤
の層67と解放可能に係合する。フツク留め具部分64は、
第６図に示すように端部分69を使用可能位置に折り曲げ
るようにしてループ留め具部分と係合可能であり、前記
端部分69は、それを手で引張ることにより感圧接着剤の
層67から分離可能で感圧接着剤の層67を第７図で示す位
置に露出し、汚れて外された際のおむつ10bを、感圧接
着剤の層67を第８図に示すように薄層11bのフイルム12b
あるいはその他の部分に係合させて、汚れたおむつ10b
の部分を包んで巻き上げ、あるいは折りたたんだ状態に
該おむつ10bを固定することができる。

フツク留め具手段即ち留め具部分64のフツク部材65は
帯片68と一体のものとして示されており、これは前述の
押出し法により帯片とフツク部材65とを一体に作ること
により達成しうる。代替的に、マツシユルーム状の頭部
を備えたフツク部分を、本明細書で引用した米国特許第
4,290,832号に記載の方法を用いて帯片68に埋設してよ
く、あるいは第１図から第３図までに関して説明したタ
イプの個別のフツク留め具部分を帯片68の端部に取り付
けてもよい。

第９図と第10図とは、第１図に示すおむつ10に類似の
おむつ10cに対して使用しうる、タブ組立体の第３の代
替実施例を示し、該おむつ10cに対して類似の部材は
「ｃ」を追加した同じ参照番号で指示する。タブ組立体
20と同様に、タブ組立体70は、薄層11cに取り付けられ
た第１の端部分71と、薄層11cに取り付けられていない
先端部と、ループ留め具部分のループと解放可能に係合
するようにつくられ、先端部分73に沿つた複数の突出す
るフツク部材75を含むフツク留め具手段即ち留め具部分
74とを有する。タブ組立体70は、薄層11cのフイルム12c
と不織布層13cとの間で（例えば接着剤、加熱接着ある
いは音波シールにより）端部分が接着された細長い高分
子材の帯片78と、先端部分73の突出したフツク部材75に
隣接した感圧接着剤の層77とを含む。感圧接着剤の層77
は一端において音波溶接により帯片に問り付けられ、帯
片78と不織布層13cの部分に沿つて接着された剥離ライ
ナ80に対して（第９図に示す）タブ組立体70の使用可能
位置で解放可能に接着された裏地79に塗布されている。
前記の使用可能の位置においてフツク部材75はループ留
め具部分と係合しておむつ10cを個人に取り付ける。裏
地79と感圧接着剤の層77とは手で剥離裏地80から引きは
がし、裏打ち上の感圧接着剤の層77を第10図に示す位置
に位置させ、おむつが汚れて外されると、裏打ち79上の
感圧接着剤の層77を薄層11cのフイルム12cまたはその他
の部分（図示せず）と係合させることにより、汚れた部
分を包んで巻き上げ、あるいは折りたたみ状態でおむつ
10cを固定する。

フツク部材65と同様、フツク留め具手段あるいは部分
74のフツク部材75は帯片78と一体のものとして示されて
いるが、第１図から第３図まで関して説明したタイプの
個別のフツク留め具部分を帯片78の端部に接着してもよ
い。

第11図と第12図とは、第１図に示すおむつ10に類似の
おむつ10dに使用しうるタブ組立体90の第４の代替実施
例を示し、おむつ10dの類似の部材は「ｄ」を加えた同
じ参照番号で指示している。タブ組立体20と同様に、タ
ブ組立体90は薄層11cに取りつけた第１の端部分91と、
薄層11cに取り付けられていない先端部93と、およびル
ープ留め具部分のループと解放可能に係合するようにつ
くられた複数の突出したフツク部材95をその先端部分93
に沿つて含むフツク留め具手段即ち留め具部分とを有す
る。タブ組立体90は、端部分が薄層11dのフイルム12dと
不織布層13dとの間に接着された細長い高分子材の帯片9
8と、先端部分93上で突出したフツク部材に隣接した感
圧接着剤の層97とを含む。感圧接着剤の層97は裏地99に
塗布されており（即ち裏地99と感圧接着剤の層97とは感
圧接着剤を塗布したテープの一片である）、一端におい
て音波溶接により帯片98に取り付けられ、かつ（第11図
に示す）タブ組立体90の使用可能位置に、帯片98の中央
部分に沿つて接着された剥離ライナ100に解放可能に接
着されている。前記の使用可能の位置において、フツク
部材95はループ留め具部分と係合しておむつ10dを個人
に取り付けることができる。裏地99と、取り付けられた
感圧接着剤97とは剥離ライナ100から引きはがして感圧
接着剤の層を第12図に示すタブ組立体70の使用位置にお
いてフツク部材95上に感圧接着剤の層を位置させ、おむ
つ10dが汚れて外されると、裏地99上の感圧接着剤の層9
7を薄層11dのフイルム12dあるいはその他の部分（図示
せず）と係合させることによりおむつ10dの汚れた部分
を包み巻き上げ、あるいは折りたたんだ状態でおむつ10
dを固定することができる。

第13図は、第１図に示すおむつ10に類似のおむつ10e
に使用可能のタブ組立体110のさらに別の第４の代替実
施例を示し、おむつ10eの類似の部材は「ｅ」を追加し
た同じ参照番号で指示する。タブ組立体20と同様に、タ
ブ組立体110は、薄層11eに取り付けられた第１の端部分
111と、薄層11eには取り付けられていない先端部分113
と、および、ループ留め具部分のループと解放可能に係
合するようにつくられた複数の突出したフツク部材115
を先端部分113に沿つて含むフツク留め具手段、即ち留
め具部分114とを有する。タブ組立体110は端部分が薄層
11eのフイルム12eおよび不織布層13eとの間で接着され
た細長い高分子材の帯片118と、先端部分113での突出す
るフツク部材に隣接して帯片118に塗布されるか、ある
いは接着された感圧接着剤の層117とを含む。前記先端
部分113を形成し、フツク留め具部分114を担持している
高分子材の帯片118の部分の端部分119は、感圧接着剤の
層117に解放可能に接着された剥離ライナ120の端部上に
折り曲げられ、かつ固定される。フツク留め具部分113
は、第13図に示すように端部分119を使用可能位置に折
り曲げてループ留め具部分と係合可能で、感圧接着剤の
層117に接着された剥離ライナ120の部分は感圧接着剤の
層117から分離し、タブ組立体110の使用位置（図示せ
ず）に露出して、おむつ10eが汚れて外されると、感圧
接着剤の層117を薄層11eのフイルム12eあるいはその他
の部分（図示せず）と係合させることによりおむつ10e
の汚れた部分を包んで巻き上げ、あるいは折りたたみ状
態に該おむつ10eを固定できるようにする。

本発明を数種の実施例に関して説明してきた。当該技
術分野の専門家には、本発明の範囲から逸脱することな
く前述した実施例において多様の変更が可能なことが明
らかである。このように、本発明の範囲は本明細書に記
載の構造に限定されるべきでなく、特許請求の言語で記
載の構造およびそのような構造の均等物により記載され
ている構造体によつてのみ限定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による使い捨ておむつの斜視図、 第２図は、第１図の線２−２に概ね沿つて視た拡大部分
断面図で、おむつの処分に使用するフツク留め具部分手
段と感圧接着剤の層とを含む、第１図のおむつに組み込
んだタブ組立体の詳細を収納位置で示す図、 第３図は、タブ組立体が使用可能状態で示されている以
外は第２図と同様の拡大部分断面図、 第４図は、第１図から第３図までに示すタブ組立体を作
る方法を示す概略図、 第５図は、第１図に示すおむつに組み込み可能で、おむ
つの処分に使用されるフツク留め具部分手段と感圧接着
剤の層とを含むタブ組立体の第１の代替実施例を収納位
置で示す拡大断面図、 第６図は、第１図に示すおむつに組み込み可能で、おむ
つの処分に使用するフツク留め具部分手段と感圧接着剤
の層とを含むタブ組立体の第２の代替実施例の詳細を、
その使用可能の位置で示す拡大断面図、 第７図は、第６図と類似であるが、タブ組立体を処分位
置で示す拡大断面図、 第８図は、おむつを処分しやすくするためおむつの表面
に感圧接着剤の層によりタブ組立体が取り付けられたも
のとして示されている以外は第７図と類似の拡大部分
図、 第９図は、第１図に示すおむつに組み込み可能で、おむ
つの処分に使用するフツク留め具部分と感圧接着剤の層
とを含むタブ組立体の第３の代替実施例の詳細を使用可
能位置で示す拡大断面図、 第10図は、第９図と類似の拡大断面図であるがタブ組立
体を処分位置で示す図、 第11図は、第１図に示すおむつに組み込み可能で、おむ
つの処分に使用するフツク留め具部分と感圧接着剤の層
とを含むタブ組立体の第４の代替実施例の詳細を、使用
可能位置で示す拡大断面図、 第12図は、第11図と類似であるが、タブ組立体を処分位
置で示す拡大断面図、および 第13図は、第１図に示すおむつに組み込み可能であつ
て、おむつの処分に使用するフツクの留め具部分と感圧
接着剤の層とを含むタブ組立体の第５の代替実施例の詳
細を、タブ組立体を使用可能位置で示す詳細図である。 図において、 10……おむつ、11……薄層 12……外側フイルム、13……吸湿層 15……ループ留め具部分、16……第１の端部 20……タブ組立体、21……第１の部分 22……第２の端部、23……第２の部分 24……フツク留め具部分、25……フツク部材 26……裏地、27……感圧接着剤の層 28……帯片、32……剥離ライナ 50,60,70,90,110……タブ組立体

フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ローレンス メルバイ アメリカ合衆国 ミネソタ州 セント ポール，３エム センター（番地なし) (72)発明者 レイグ アール ウッド アメリカ合衆国 ミネソタ州 セント ポール，３エム センター（番地なし) (72)発明者 スーザン ケイ ネステガード アメリカ合衆国 ミネソタ州 セント ポール，３エム センター（番地なし) (56)参考文献 特開 平２−4372（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−61501（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１と第２の対向した端部を有する薄層
   （11c,11d）と、前記薄層（11c,11d）の部分を一緒に留
   めて衣類すなわちおむつを個人に固定するためのフック
   およびループの留め具手段を含み、この留め具手段は、
   前記薄層の第１の端部に隣接して多数のループを含むル
   ープ留め具部分手段と、第１の端部分（71,91）を前記
   薄層（11c,11d）に取り付け、先端部分（73,93）を前記
   薄層（11c,11d）に取り付けていない細長い高分子材料
   の帯片（78,98）を含む一対の可撓性のある細長い高分
   子材料のタブ組立体（70,90）と、前記ループと解放可
   能に係合するようにされた複数の突出するフック部材
   （75,95）を含む、前記帯片（78,98）の先端部分にある
   フック留め具部分手段（74,94）とを含み、前記タブ組
   立体（70,90）は、感圧接着剤の層（77,97）およびこの
   感圧接着剤の層（77,97）に離脱可能に粘着された剥離
   ライナ（80,100）を含み、衣類すなわちおむつが汚れて
   個人から外された後に、衣類すなわちおむつの汚れた部
   分を囲むロール巻きまたは折りたたみ状態に該汚れた衣
   類すなわちおむつを固定して、感圧接着剤の層（77,9
   7）を前記薄層（11c,11d）に係合させることにより衣類
   すなわちおむつの処理を容易にする手段を提供するよう
   な使い捨て衣類すなわちおむつにおいて、剥離ライナ
   （80,100）が帯片（78,98）の部分に沿って粘着され、
   感圧接着剤の層（77,97）が一端で帯片（78,98）に取り
   付けられた裏地（79,99）に塗布されかつタブ組立体（7
   0,90）の待機状態で剥離ライナ（80,100）に離脱可能に
   粘着されており、この待機状態ではフック部材（75,9
   5）が該ループ留め具部分手段と係合できて衣類すなわ
   ちおむつを個人に取り付け、前記裏地（79,99）および
   取り付けられた感圧接着剤の層（77,97）は剥離ライナ
   （80,100）から手で剥がすことができて処理位置におい
   て裏地（79,99）上の感圧接着剤の層（77,97）をフック
   部材（75,95）にかぶさって配置させて、汚れて外す際
   に衣類すなわちおむつの汚れた部分を囲むロール巻きま
   たは折りたたみ状態に衣類すなわちおむつを固定して裏
   地（79,99）上の感圧接着剤の層（77,97）を薄層（11c,
   11d）に係合させることにより衣類すなわちおむつの処
   理を容易にすることを特徴とする使い捨て衣類すなわち
   おむつ。