JP4355045B2 - ロール状医療用絆創膏の使用方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野分野】
本発明は、人体や動物の身体の火傷,切傷,炎症部位等の創傷面に貼着して、これらを保護するためにあるいはカテーテル等の医療用器具を皮膚に固定するために用いられるロール状医療用絆創膏の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、身体の火傷,切傷,炎症部位等の創傷面を保護するため、あるいはカテーテル等の医療用器具を皮膚に固定するために、粘着性を有しかつ酸素と水蒸気に対して高い透過性を有する通気性の絆創膏、または逆に皮膚からの水蒸気の発散を防ぐ水蒸気非透過性の絆創膏が幅広く用いられている。これらの絆創膏は身体の部分の形状に完全に追従しなければならず、しかも皮膚に直接貼着される関係上、極めて薄いフィルム状もしくは箔状のものが要求される。しかしながら、このような薄いフィルムまたは箔状の絆創膏は、その薄さのため、貼着しようとする患部の表面積が大きくなればなるほど施用が非常に困難であった。例えば、これらの絆創膏を表面積が大きい患部に貼着すると、しわが入ったり、カールして接着剤同志がくっついてしまうというようなことが多かった。
【0003】
このような従来技術の問題点を解決するために、例えば米国特許第4372303号、米国特許第4374520号、ヨーロッパ特許第51935号、米国特許第4619253号(特公昭60−168450号)において、いくつかの薄いフィルム状または箔状の絆創膏が提案されている。しかしながら、これらの絆創膏はいずれも定尺品(カット品)ないしは定尺品を対象にして改善を加えたものであり、患部の大きさの違いからいろいろな寸法サイズのものを取り揃えておかなければならないなどの問題があった。
【0004】
本発明はかかる従来技術の問題点を解消するために創案されたものであり、その目的はどのような大きさの創傷面に対しても1種類のロール状サイズで対応することができ、現場で自由に所望の大きさに切断することができ、しかも保管時において絆創膏への汚れやゴミの付着を防止でき、かつ離型紙及び支持体が基材より簡単に剥がれるとともに、使用にあたってしわなどを入れることなく創傷面に容易に貼着できるロール状医療用絆創膏の使用方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は(i)プラスチックフィルム又は箔からなる基材;
(ii)前記基材の一方の面に設けられた感圧性接着剤層;
(iii)前記感圧性接着剤層上に貼着された離型紙であって、長手方向に沿って一方の端末部から全幅に対して1/5〜4/5の位置でスリットされている離型紙;
(iv)前記基材の他方の面の幅方向の中間においてその長手方向に突き合わされかつこの突き合わせ部を除いて前記基材上に熱圧着により再剥離可能に貼着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体;及び
(v)前記支持体の突き合わせ部上に幅方向両側を非粘着部とする所望幅のプラスチック粘着テープを前記突き合わせ部と同方向の長手方向に貼り合わせてなる支持体剥離片、
の構成を有する医療用絆創膏を離型紙が内側になるようにしてロール芯に巻回して形成されたロール状医療用絆創膏を、閉鎖時に前記絆創膏を繰り出すことができる引き出し口をその鍔部に設けた開閉可能な収納容器に収納せしめ、以下の(イ)〜(へ)の手順に従って使用することを特徴とするロール状医療用絆創膏の使用方法である:
(イ)ロール状医療用絆創膏を所望の長さだけ前記収納容器より繰り出し、幅方向に切断する;
(ロ)一方の離型紙を内側から外側に向けて剥離し、剥離されて剥き出しになった感圧性接着剤層の部分を被着体に貼着する;
(ハ)他方の離型紙も同様にして被着体に貼着する;
(ニ)感圧性接着剤層全体が被着体にしっかりと固着するように支持体の上から軽く押さえてならし、感圧性接着剤層を被着体に完全に密着する;
(ホ)支持体剥離片の両側に設けたいずれかの非粘着部分を持って該支持体剥離片を内側に引っ張り、同側の支持体より剥離させると共に突き合わされているもう一方の支持体を引き起こして当該支持体をその突き合わせ部から一方の端末部に向けて基材より剥離する;
(ヘ)残る支持体をその突き合わせ部から他方の端末部に向けて基材から剥離する。
【0006】
削除
【0007】
削除
【0008】
本発明においては、絆創膏をロール形状としたため、従来のものと異なり多くのサイズを準備する必要もなく、持ち運びも簡単である。また、取り出しにおいて取り出し毎の開閉が不要な容器中に該絆創膏を封入し、さらにロール状絆創膏の基材上に再剥離可能に熱圧着した支持体を設けているので保管中において基材へのゴミやほこりの付着あるいは基材への汚れが防止できるという衛生機能を有する。使用時においては使用者が自由に必要な長さだけカットして使用できるので、無駄もなく、しかも性能的にも基材が支持体により補強されているので、薄いフィルム状または箔状の基材から離型紙を簡単に剥離できる。さらに支持体が2枚のプラスチックフィルムを突き合わせた状態で設けられかつこの突き合わせ部上には必要により支持体剥離片が設けられるので、被着体に貼着後は支持体をその突き合わせ部から端末部に向けて剥すことができ、このため創傷面に貼着した薄いフィルム状または箔状の基材を引き起こすことなく簡単に支持体のみを剥離できるという良好な支持体剥離作用を有し、貼着の失敗などもない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例を図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1は本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の斜視図、図2,図3,図4はそれぞれ図1の絆創膏の幅方向切断品の断面図、上面図、下面図、図5は本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の収納容器、図6は収納容器からロール状絆創膏を繰り出す状態を示す説明図、図7(a)〜(d)は本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の使用手順図である。図において1はフィルム状又は箔状の基材、1aは基材1の端末部、2は基材1の片面に設けた感圧性接着剤層、3は感圧性接着剤層2上に設けた離型紙、3aは離型紙3の片方の端末部、3bは離型紙3のスリット部、3cは離型紙3の外面の長手方向の長さを示す目盛線、4は医療用絆創膏のロール、5は基材1の他面に突き合わせて設けられる2枚のプラスチックフィルムからなる支持体、5aは支持体5の片方の端末部、6は支持体5の突き合わせ部、7は基材1と支持体5との間の熱圧着部、8は支持体5の突き合わせ部6上に設けられる長手方向両側が非粘着のプラスチック粘着テープからなる支持体剥離片、8aは支持体剥離片8の非粘着部分、8bは支持体剥離片8の粘着剤部分、9はロール4のロール芯、10はロール状医療用絆創膏の収納容器、11は収納容器10の鍔部、12は鍔部12に設けられた絆創膏引出し口である。
【0010】
本発明に用いられる医療用絆創膏に使用される基材1はプラスチックフィルム又は箔からなり、特に厚さ10μm〜120μmの箔状ないしはフィルム状の熱可塑性樹脂からなることが好ましい。前記熱可塑性樹脂としては、支持体5を構成するプラスチックフィルムと再剥離できる程度に熱圧着が可能なものが好ましく、例えばポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリアミド樹脂,エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂,ポリエステル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,ポリアクリレート樹脂,ポリカーボネート樹脂,フッソ含有共重合体樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂が適宜選択されて使用される。この中でもポリウレタン樹脂フィルムまたは箔が通気性及び熱接着などの観点から最適である。また非通気性の基材を用いる場合は水蒸気不透過率の高いポリ塩化ビニリデン樹脂が好ましい。
【0011】
本発明で使用される基材1は透明であっても不透明であってもよく、着色されていても非着色であってもよいが、傷等の患部を上から見ながら貼着しなければならないような用途では当然透明であることが好ましい。
【0012】
本発明に用いられる医療用絆創膏には、図1,図2に示すように上記基材1の一方の片面に感圧性接着剤層2が設けられているが、この感圧性接着剤層2は医療用としてカブレや刺激の少ない接着剤が適宜選択される。かかる接着剤としては、例えば天然ゴム,水系高分子エマルジョン,熱可塑性ゴム,ポリウレタン,ポリアクリルエステルコポリマー等を主成分とするものが適宜使用される。また溶媒としては水系,溶剤系いずれも使用することができる。一方、本発明に用いられる感圧性接着剤層2の粘着力は、被着体(特に人体または動物の皮膚)に対し、500g/50mm〜2000g/50mmであることが好ましい。この理由は、500g/50mm未満では粘着力が弱すぎ、皮膚の発汗や動き等によって容易に剥離してしまうおそれがあるからであり、2000g/50mmを越えると粘着力が強すぎ、誤着や取り替え時の剥離においてかえって皮膚を痛めてしまうおそれがあるからである。
【0013】
さらに、本発明に用いられる医療用絆創膏には、図1,図2に示すように上記感圧性接着剤層2上に貼着された離型紙3が設けられており、この離型紙3は長手方向に沿って一方の端末部から全幅に対して1/5〜4/5の位置でスリットされたスリット部3bを持つ。
【0014】
本発明に用いられる離型紙3は、通常医療用絆創膏の離型紙として用いられるものならいずれのものでもよいが、例えばシリコーン処理されたクラフト紙,グラシン紙,シリコーン処理されたポリエチレンをラミネートしたクラフト紙及びグラシン紙等が好適に用いられる。
【0015】
また、この離型紙3の感圧性接着剤層2からの剥離力は、略2g/50mm〜20g/50mm、より好適には略4g/50mm〜10g/50mmであることが好ましい。この理由は、2g/50mm未満の軽い力で剥離できるような場合は保管や運搬中の衝撃や動きで離型紙3が容易に剥がれてしまい、感圧性接着剤層2がむき出しになるおそれがあるからであり、また20g/50mmを越える重い剥離力では、使用にあたって感圧性接着剤層2からの剥離に手間取ったり、離型剤層の層間剥離を引き起こしたりして好ましくないからである。
【0016】
一方、本発明に用いられる医療用絆創膏には、図1,図2に示すように上記基材の他方の面(背面)の幅方向の中間においてその長手方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除いて前記基材上に熱圧着により再剥離可能に貼着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体が設けられている。さらにこの支持体5の突き合わせ部6上には、幅方向両側を非粘着部分8bとする所望幅のプラスチック粘着テープを長手方向Lに沿って貼り合わせてなる支持体剥離片8が設けられる。
【0017】
本発明に用いられる支持体5を構成する2枚のプラスチックフィルムは、例えば厚さ20μm〜120μmの公知の熱可塑性重合体から選択されるものであり、前述した基材1を構成する箔またはフィルムと再剥離できる程度に熱融着できる材質のものであることが好ましい。かかるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリアミド,ポリ塩化ビニル,ポリエステルなどのフィルム等が基材1との組合せを考慮して適宜選択される。例えば、ポリウレタンフィルムを基材1として使用する場合は、基材1との熱圧着性や支持体5のフィルムの硬さや伸びを考慮してウレタン基材の支持体5として好適なポリエステル(PET)フィルムが主として用いられる。
【0018】
また、支持体5は2枚のプラスチックフィルムを突き合わせて構成するが、その突き合わせ部6の位置は必ずしも中央部のみに位置する必要はなく、幅方向Wの中間、好ましくは基材1の幅方向Wに対して基材1の端末部1aに揃えられた支持体5の一方の端末部5aから全幅に対して略1/5〜4/5の範囲内にあればよい。その理由は、支持体5を基材1から剥離するに際して被着体に貼着した基材1の端部を引き起こすことなくスムースに剥離できるようにするためには基材1の端末部1aより内側の位置から2枚のフィルムをそれぞれ両端末部方向に向けて支持体5を引き剥すことができればよいからである。
【0019】
さらにまた、支持体5は突き合わせ部6を除いて基材1の片面(背面)に再剥離可能に熱圧着されるが、支持体5と基材1との間の熱圧着部7の剥離強力は、離型紙3と感圧性接着剤層2との間の剥離強力よりも大きく、支持体5と支持体剥離片8との間の剥離強力よりも小さいことが好ましい。具体的には、支持体5と基材1との間の剥離強力は5g/50mm〜50g/50mm、離型紙3と感圧性接着剤層2との間の剥離強力は前述の通り2g/50mm〜20g/50mm、支持体5と支持体剥離片8との間の剥離強力は30g/50mm〜300g/50mmにそれぞれ設計されることが好ましい。そしてこれらの値はその最大値においても被着体と感圧性接着剤層2との間の剥離力500g/50mm〜2000g/50mmに比べてその1/2を超えないように考慮されていることが好ましい。これはそれぞれの剥離においてどのような条件下においても被着体から基材1を引き剥さないよう配慮された結果であり、1/2よりも剥離強力が大きくなった場合には、感圧性接着剤層2の被着体への貼着条件、例えば発汗等の条件により被着体から基材1を引き剥す危険が生じて好ましくないからである。また熱圧着部7の剥離強力を、離型紙3と感圧性接着剤層2との間の剥離強力よりも大きくする理由は、離型紙3の剥離時に基材1から支持体5が先に剥離することがないようにされたものであり、支持体5と支持体剥離片8との間の剥離強力よりも小さくする理由は、支持体剥離片8の両側に設けられた被粘着部分8aを把持して支持体5を基材1より引き剥す時に支持体剥離片8が支持体5から先に剥がれて、基材1から支持体5が剥がれなくなることを防ぐためである。
【0020】
尚、図3に示すように支持体剥離片8に用いられる粘着テープの幅長(W3)はロール4の幅にかかわらず2cm〜4cmが好適であり、そのうち非粘着部分8aの長さ(W2)は0.5cm〜2cmが好ましい。また、この支持体剥離片8であるドライエッジ付粘着テープは支持体5と同様透明であっても不透明であっても、着色されていても着色されていなくてもよいが、傷等の患部を見ながら貼着される場合などでは透明もしくは着色透明の粘着テープであることが好ましい。
【0021】
また、離型紙3の外面には長手方向の長さを示す表示を有することが好ましく、例えば図4に示すように幅方向(W)に平行に定間隔に設けた目盛線3cを設けることができる。この目盛線3cは絆創膏を所望の長さに切断する場合の長手方向の長さの目安となるもので、その線間隔は例えば0.5cm〜2cm程度が望ましい。
尚、目盛線3cに代えて又は目盛線3cに加えて数字や文字や記号を印刷することも線を両端のみに印刷することも勿論可能であり、要は長手方向の長さの目安となる何らかの表示を設けて容易に必要面積を切り取って使用できればよい。
【0022】
本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の使用方法の一例について述べると、まず、図5に示すような鍔部11に引出し口12を持つ収納容器10に収納された、芯の外径が1.5cm〜10cm、幅が2cm〜30cmの円筒形のロール芯9に巻回されているロール状絆創膏を、図6に示すように容器10の引出し口より所望の長さだけ繰り出し、図7(a)に示すように離型紙3の目盛線3cを目安にして幅方向に切断する。次に、図7(b),(c)に示すように、一方の離型紙3を内側から外側に向けて感圧性接着剤層2より剥離した後、その剥離されて剥き出しになった感圧性接着剤層2の部分を支持体5と共に貼着し、さらに他方の離型紙3も同様に被着体に貼着する。次に、感圧性接着剤2を被着体にしっかりと固着するように支持体5の上から軽く押さえてならし、感圧接着剤層2を被着体に完全に密着させる。最後に、図7(d)に示すように支持体剥離片8の両側に設けたいずれかの非粘着部分8aを持って支持体剥離片を内側に引っ張り、同側の支持体より剥離させると共に突き合わされているもう一方の支持体を引き起こして当該支持体をその突き合わせ部6から一方の端末部5aに向けて基材1から剥離し、次いで残る支持体5をその突き合わせ部6から他方の端末部5aに向けて基材1から剥離する。このような絆創膏の使用方法は基材1の端末部1aを引き起こしたり、基材1にしわを作ったりすることなく貼着を簡単かつ安全に行うことに有効である。
【0023】
本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の実用例
長さ(L)10m、幅(W)10cm、厚さ30μmの透明なポリウレタンフィルムからなる基材1の一方の面に感圧性接着剤層2としてアクリル系接着剤30μmを塗布し、さらにこの感圧性接着剤層2上に基材1の端末部1aに揃えられた支持体の一方の端末5aから4cmの位置を長手方向にスリットした離型紙3を添着し、さらに基材1の他方の面に幅方向の中央において長手方向に突き合わせられた2枚の透明PPフィルムを支持体5として設け、これを突き合わせ部6を除いて基材1のポリウレタンフィルムと熱圧着して再剥離可能に貼着し、さらにこの突き合わせ部6上に両側(W2)の5mmがドライエッジになった幅30mm(W3+W2×2)の着色透明PP粘着テープを支持体剥離片8として支持体5の突き合わせ部6と同方向の長手方向に貼り合わせ、これを離型紙3を内側にして外径5cmのロール芯9に巻回し、ロール直径7cmの図1〜図4に示すようなロール状医療用絆創膏を得た。
【0024】
次に、得られたロール状医療用絆創膏を、幅12cm、奥行き10cm、高さ8cmの図5に示すような鍔部11に引出し口12を有する収納容器10に収納した後、引出口12より離型紙3の外面が上側にくるように該絆創膏を繰り出し、図4に示すような離型紙3の裏面に印刷された目盛線3cに沿って長手方向に10cmの長さに切断して、その絆創膏の性能を調べると共に実用に供したところ表1のような結果を得た。
【0025】
【表1】
【0026】
表1から認められるように本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の性能及び実用結果は極めて満足のいくものであった。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、絆創膏がロール形状になっているため、取り出しや持ち運びに便利である。また、どのような大きさの創傷面に対しても1種類のロール状サイズで対応することができ、しかも必要面積だけ現場で自由にカットして使用できるので絆創膏の無駄が全くない。さらに、長手方向の長さを示す表示を設けたので、切断時に必要長さの目安となり大変便利である。
また、該絆創膏を収納容器に収納して容器ごと保管できるので、保管時において絆創膏へのゴミやほこりの付着あるいは汚れを防止できる。一方、使用時には支持体が透明フィルムで構成されているため、透視面積比率が高く、有効的な貼着面積を容易に保持できるし、支持体が突き合わせ部より端末部に向けて引き剥すことができるので、創傷面に貼着した薄い基材を引き起こしたりしわを入れたりすることなく剥すことができる。さらに、支持体と基材が熱圧着で再剥離可能に接着されているため、支持体を剥した後,基材表面に糊残り等のべたつきが全くなく、ゴミ等の付着を防止できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の斜視図である。
【図2】 図1の絆創膏の幅方向切断品の断面図である。
【図3】 図1の絆創膏の幅方向切断品の上面図である。
【図4】 図1の絆創膏の幅方向切断品の下面図である。
【図5】 本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の収納容器である。
【図6】 収納容器からロール状絆創膏を繰り出す状態を示す説明図である。
【図7】 (a)〜(d)は本発明に用いられるロール状医療用絆創膏の使用手順図である。
【符号の説明】
1 箔状またはフィルム状の基材
1a 基材の端末部
2 感圧性接着剤層
3 離型紙
3a 離型紙の端末部
3b 離型紙のスリット部
3c 目盛線
4 ロール
5 支持体
5a 支持体の端末部
6 支持体の突き合わせ部
7 基材と支持体の間の熱圧着部
8 支持体剥離片
8a 支持体剥離片の非粘着部分
8b 支持体剥離片の粘着部分
9 ロール芯
10 収納容器
11 鍔部
12 引出し口
Claims (9)
- (i)プラスチックフィルム又は箔からなる基材;
(ii)前記基材の一方の面に設けられた感圧性接着剤層;
(iii)前記感圧性接着剤層上に貼着された離型紙であって、長手方向に沿って一方の端末部から全幅に対して1/5〜4/5の位置でスリットされている離型紙;
(iv)前記基材の他方の面の幅方向の中間においてその長手方向に突き合わされかつこの突き合わせ部の近傍を除いて前記基材上に熱圧着により再剥離可能に貼着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体;及び
(v)前記支持体の突き合わせ部上に幅方向両側を非粘着部とする所望幅のプラスチック粘着テープを前記突き合わせ部と同方向の長手方向に貼り合わせてなる支持体剥離片、
の構成を有し、かつ前記基材、前記感圧性接着剤層、前記離型紙及び前記支持体の長手方向の両外側の各位置を揃えるようにした医療用絆創膏を離型紙が内側になるようにしてロール芯に巻回して形成されたロール状医療用絆創膏を、閉鎖時に前記絆創膏を繰り出すことができる引き出し口をその鍔部に設けた開閉可能な収納容器に収納せしめ、以下の(イ)〜(へ)の手順に従って使用することを特徴とするロール状医療用絆創膏の使用方法:
(イ)ロール状医療用絆創膏を所望の長さだけ前記収納容器より繰り出し、幅方向に切断する;
(ロ)一方の離型紙を内側から外側に向けて剥離し、剥離されて剥き出しになった感圧性接着剤層の部分を被着体に貼着する;
(ハ)他方の離型紙も同様にして被着体に貼着する;
(ニ)感圧性接着剤層全体が被着体にしっかりと固着するように支持体の上から軽く押さえてならし、感圧性接着剤層を被着体に完全に密着する;
(ホ)支持体剥離片の両側に設けたいずれかの非粘着部分を持って該支持体剥離片を内側に引っ張り、同側の支持体より剥離させると共に突き合わされているもう一方の支持体を引き起こして当該支持体をその突き合わせ部から一方の端末部に向けて基材より剥離する;
(ヘ)残る支持体をその突き合わせ部から他方の端末部に向けて基材から剥離する。 - 前記ロール芯として、外径1.5cm〜10cm、幅2cm〜30cmの円筒形のロール芯を用いることを特徴とする請求項1に記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記離型紙として、その外面に長手方向の長さを示す表示を有する離型紙を用いることを特徴とする請求項1または2に記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記基材を構成するプラスチックフィルム又は箔として、厚さ10μm〜120μmのウレタンフィルム又は箔であって、前記支持体を構成するプラスチックフィルムが厚さ20μm〜120μmのプラスチックフィルムを用いることを特徴とする請求項1〜3記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記支持体として、その突き合わせ部が基材の端末部に揃えられた支持体の一方の端末部から全幅に対して1/5〜4/5の位置にある支持体を用いることを特徴とする請求項1〜4記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記ロール状医療用絆創膏として、支持体と基材との間の剥離強力が離型紙と感圧性接着剤層との間のそれよりも大きく、かつ支持体と支持体剥離片との間のそれよりも小さい絆創膏を用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記ロール状医療用絆創膏として、支持体と支持体剥離片との間の剥離強力が被着体と感圧性接着剤層との間のそれの1/2より小さい絆創膏を用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記ロール状医療用絆創膏として、支持体と基材との間の剥離強力が5g/50mm〜50g/50mmである絆創膏を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
- 前記ロール状医療用絆創膏として、支持体と支持体剥離片との間の剥離強力が30g/50mm〜300g/50mmである絆創膏を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載のロール状医療用絆創膏の使用方法。
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JP2000254164A (ja) | 2000-09-19 |
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