JP2002086900A - インクジェット用記録媒体、インクジェット用インク、インクジェット画像形成方法 - Google Patents
インクジェット用記録媒体、インクジェット用インク、インクジェット画像形成方法Info
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- JP2002086900A JP2002086900A JP2000281848A JP2000281848A JP2002086900A JP 2002086900 A JP2002086900 A JP 2002086900A JP 2000281848 A JP2000281848 A JP 2000281848A JP 2000281848 A JP2000281848 A JP 2000281848A JP 2002086900 A JP2002086900 A JP 2002086900A
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Abstract
った場合の剥離性、耐擦過性向上を可能にする画像形成
方法を提供することにある。 【解決手段】 基材、インク吸収層および熱可塑性樹脂
層が順次積層されたインクジェット用記録媒体におい
て、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくとも1つの熱
可塑性樹脂の、THF不溶分が0.1〜20質量%であ
り、かつTHF可溶分の重量平均分子量が50,000
〜2,000,000であることを特徴とするインクジ
ェット用記録媒体。
Description
ンクを記録媒体上に吐出して画像を形成するインクジェ
ット記録に関し、特定の熱可塑性樹脂を用いたインクま
たは記録媒体および画像形成方法に関するものである。
を種々の作動原理により飛翔させて記録媒体に付着さ
せ、画像、文字などの記録を行うものであるが、比較的
高速、低騒音、多色化が容易であるという利点を有して
いる。
によるインクジェットプリントの銀塩写真に迫る高画質
化や装置の低価格化が、その普及を加速させている。
状態もしくはクラスター状態で着色している。従って各
分子の環境が似通っているために、その吸収スペクトル
はシャープであり高純度で鮮明な発色を示す。更に粒子
性がなく、散乱光、反射光が発生しないので、透明性が
高く、色相も鮮明である。
子が破壊された場合には、分子数の減少がそのまま着色
濃度に反映するために耐光性が悪い。染料インクを用い
たインクジェット記録画像は高画質だが、経時保存によ
る画像品質低下が大きく、画像保存性の観点で銀塩写真
を凌駕する技術が未だ現れていないのが現状である。
画像を必要とする用途向けのインクとして、耐光性が良
好な顔料を着色剤として用いる顔料インクが使用されて
いる。顔料は溶媒に不溶であり、色素分子は粒子を形成
して溶媒に分散した状態で着色に寄与している。表面の
分子が光化学反応等により破壊されたとしてもその下部
に新たな色素分子層があるので見かけ上の着色力低下が
小さく、画像保存性に優れるものの、粒子に起因する散
乱光、反射光の影響により光沢性が著しく劣るという欠
点があった。又、顔料粒子はインク吸収層に対する浸透
性が悪いので表面に付着する形態となるため、擦ること
により色の剥がれ等が起こりやすい。
に、記録媒体の表面に熱可塑性樹脂層を設けて、顔料イ
ンクを用いて記録後、熱、又は圧力で顔料粒子を熱可塑
性樹脂層中に移動させる技術が特開平11−5362
号、同11−208097号公報に開示されている。し
かしながら、熱、又は圧力で顔料粒子を熱可塑性樹脂層
中に移動させる際には、熱ローラ、または圧力ローラで
記録媒体を押しつけなければならないために、これらの
ローラと記録媒体の表面にある熱可塑性樹脂層が、剥離
性が悪いために接着を起こし、膜剥がれを起こす問題が
あった。
させて、光沢性、耐擦過性の改良を試みた例として 特
開平8−283635号、同9−176533号公報が
挙げられる。しかし、顔料インクを用いて記録媒体に記
録後、熱、又は圧力で、熱可塑性樹脂中に顔料粒子を埋
めこむ際に、熱ローラ、または圧力ローラで記録媒体を
押しつけなければならないので、記録媒体に熱可塑性樹
脂層を設けた場合と同じく、これらのローラと記録媒体
の表面の熱可塑性樹脂が接着を起こし、膜剥がれを起こ
す問題があった。
インクを用いてインクジェット記録を行った場合の剥離
性、耐擦過性向上を可能にするインク、インクジェット
用記録媒体、画像形成方法を提供することにある。
の構成により達成される。
脂層が順次積層されたインクジェット用記録媒体におい
て、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくとも1つの熱
可塑性樹脂の、THF不溶分が0.1〜20質量%であ
り、かつTHF可溶分の重量平均分子量が50,000
〜2,000,000であることを特徴とするインクジ
ェット用記録媒体。
溶分が0.1〜20質量%であり、かつTHF可溶分の
重量平均分子量が50,000〜2,000,000で
ある少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含有することを特
徴とするインクジェット用インク。
インクを基材、インク吸収層、熱可塑性樹脂層が順次積
層されており、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくと
も1つの熱可塑性樹脂のTHF不溶分が0.1〜20質
量%であり、かつTHF可溶分の重量平均分子量が5
0,000〜2,000,000であるインクジェット
用記録媒体上に吐出させ、画像を形成した後、該記録媒
体に圧力または熱による処理を行うことを特徴とするイ
ンクジェット画像形成方法。
溶分が0.1〜20質量%であり、かつTHF可溶分の
重量平均分子量が50,000〜2,000,000で
ある少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含有するインクを
基材、インク吸収層が順次積層された記録媒体上に吐出
させ、画像を形成した後、該記録媒体に圧力または熱に
よる処理を行うことを特徴とするインクジェット画像形
成方法。
明においては、インク或いは基材、インク吸収層および
熱可塑性樹脂層が順次積層されたインクジェット用記録
媒体において、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくと
も1つの熱可塑性樹脂の、THF不溶分が0.1〜20
質量%であり、かつTHF可溶分の重量平均分子量が5
0,000〜2,000,000であることが特徴であ
る。少なくとも一つとは該インク或いは熱可塑性樹脂層
に含まれる熱可塑性樹脂が複数ある場合でも、その内の
少なくとも一つが上記の性質をもつことにより、本発明
の効果は達成される。前記樹脂が本発明の効果を奏する
ためには少なくとも該熱可塑性樹脂層中に含まれる樹脂
全体の内50%以上が前記性質を有すればよく、好まし
くは70%以上、更に好ましくは80%以上、最も好ま
しいのは100%である。
媒体そしてインクにより記録した着色組成物中に適度に
架橋された熱可塑性樹脂を用いることを特徴としてい
る。
ガラス転移点が30℃〜150℃、好ましくは50℃〜
120℃が好ましい。これらの例としては、ポリカーボ
ネート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリア
クリル酸エステル共重合体、ポリビニルアルコール、ポ
リメタアクリル酸、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエチレン、ポリエチレン−酢酸エチル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、シリ
コーン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合
体、ABSゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ポリウレタン、シリコン−アクリル共重合体、アク
リル変性フッ素樹脂等が挙げられる。
合体させたランダム共重合体、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体なども挙げられる。
重合された熱可塑性樹脂が挙げられる。好ましいモノマ
ーを挙げれば、アクリロニトリル、スチレン、アクリレ
ート類(アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリ
シジルアクリレート、メタクリル酸、メチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート)、酢酸ビニル、ポリビニ
ルアルコール、ブタジエン、塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデンが挙げられ、これらのモノマーを2つ以上組み合
わせた共重合体が好ましい。また、共重合体に組み込ま
れた酢酸ビニルをケン化し、酢酸ビニルの一部、または
全部をビニルアルコールに導いた熱可塑性樹脂、ポリウ
レタン、シリコーン−アクリル共重合体などが好ましく
用いられる。
用いる事が出来る。本発明において用いる熱可塑性樹脂
は適度に架橋されている事が必要である。架橋剤を有す
る熱可塑性樹脂を製造するには、公知のさまざまな方
法、例えばスチレン、アクリル酸エステルなどのラジカ
ル重合により高分子を得る場合は、ジビニルベンゼン、
トリメタノールプロパントリアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレートなどの2官能以上の架橋
剤を適量加えた後、重合すれば良い。
高分子の場合は、ポリエステル、ポリウレタンの製造時
に、トリメチロールプロパンなどの3官能以上のアルコ
ール類、3官能以上のイソシアネートを用いて、縮合反
応を行えば良い。
成した後、圧力又は熱による処理を行うことによりイン
ク顔料が圧力又は熱により軟化した熱可塑性樹脂中に埋
め込まれた状態となることでインクが記録媒体にしっか
りと定着(固着)され本発明の効果が得られると考えら
れる。
性樹脂のTHF不溶分(テトラヒドロフラン不溶分)が
熱可塑性樹脂の0.1〜20質量%であり、かつTHF
可溶分の分子量が重量平均分子量が50,000〜2,
000,000であることが必要である。
HF可溶分の熱可塑性樹脂の重量平均分子量が50,0
00未満の場合、これをインク又は記録媒体に用いた場
合の両方とも、圧力又は熱による処理をする際、例えば
熱ローラで溶融する際に、溶融粘度が低くなりすぎ、熱
ローラ部分で部分接着を起こし、膜剥がれの原因とな
る。THF不溶分が20質量%より大きい場合、またT
HF可溶分の重量平均分子量が2,000,000を超
える場合は、剥離性は向上するものの、軟化温度が高す
ぎて、熱ローラを通しても軟化が不十分でありインク顔
料が熱可塑性樹脂中に埋め込まれ難くなりインクの定着
(固着)が不十分になる。
5gをTHF100mlに加え、40℃で3時間攪拌溶
解した後の不溶分を言う。
は上記不溶分を除いた後に、可溶分につき、ポリスチレ
ンで校正されたゲルパーミュエーションクロマトグラフ
ィーにより測定する。本発明においては東ソー社製、H
LC−8220GPC(カラム TSKゲルSuper
HM−M)をもちいた。
圧力ローラで顔料が熱可塑性樹脂中に埋めこまれなけれ
ばならないと考えられるため、ガラス転移点(Tg)の
制限を受ける。
に、例えば熱可塑性樹脂ラテックスを用いると、Tgが
塗布乾燥温度より低い場合は、熱可塑性樹脂層を記録媒
体に塗設し乾燥する時に熱可塑性樹脂微粒子が軟化する
ことで熱可塑性樹脂層中の空隙を減少させたり、又、熱
可塑性樹脂自体もインク吸収層の空隙層中に浸透してし
まいインク吸収層中の空隙を減少させてしまうため、イ
ンク液の浸透が遅くなってしまう。
す温度以上の場合は、インクによるインクジェット記録
後溶融成膜するために高温でのインク定着操作が必要と
なり、装置上の負荷及び支持体の熱安定性等が問題とな
る。
る事が出来る熱可塑性樹脂はガラス転移点が30℃〜1
50℃、好ましくは50℃〜120℃が好ましい。
る形態においては、熱可塑性樹脂は有機溶媒に溶解状態
で塗布しても良く、水分散ラテックスとして水系で塗布
しても良く、熱可塑性樹脂を溶融塗布しても良い。しか
し、インクの浸透速度を落さないためには、熱可塑性樹
脂層は記録時には空隙を有している方が好ましく、その
観点からも水分散ラテックスを用いるのが好ましい。ラ
テックスの粒径は0.05〜10μm、より好ましくは
0.1〜5μmである。0.05μm未満の場合、イン
ク液の記録媒体中への浸透速度が遅くなり、10μmを
越えると、熱可塑性層をインク吸収層上に塗設する際、
インク吸収層への接着性が不足し、皮膜強度の点から好
ましくない。
燥で粒子は最密六方充填されて、単一粒子層を形成し、
その際の空隙率は約26%である。しかし通常熱可塑性
ラテックスは多分散性であり、その空隙率は熱可塑性ラ
テックス同士の凝集状態で変化する。また、形成される
空隙径は熱可塑性ラテックスの粒径に依存する。また、
支持体上の塗設膜厚としては、0.1〜10μmが好ま
しく、より好ましくは0.5〜7μmである。
あることを意味し、水を主体とし、例えば50%以下
の、好ましくは20%以下の更に好ましくは10%以下
の親水性有機溶媒を含んでいてもよく、最も好ましいの
は水である。親水性有機溶媒とはアルコール類(例え
ば、メタノール、エタノール)、多価アルコール類(例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール)、
多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル)、アミン類(例えば、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン)、アミド類(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド)、複素
環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキ
シド等)スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホ
ン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩
等)、尿素、アセトニトリル、ケトン類(アセトン、メ
チルエチルケトン等)等の水可溶性溶媒をいい、更に酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類など水に不溶の有
機溶媒を分離しない範囲で含んでいてもよい。
存による画質劣化をできるだけ抑制する必要がある。顔
料インクを用いた場合は、染料インクの様な比較的短期
間での濃度低下、変色を気にする必要はないが、未印字
部がUV光により黄変(分解)することを抑制する観点
からも熱可塑性ラテックスを選択する必要がある。
た市販の測定装置を使用して簡便に計測することが可能
である。本発明においてはMalvern社製、ゼータ
サイザー1000を用い測定を行った。
テックスとして得るには、ポリアクリロニトリル、ポリ
スチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル
酸、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジエン等の
ビニルモノマーの重合体については乳化ラジカル重合法
により容易に調製することができる。即ち、界面活性
剤、高分子分散剤等の存在下においてラジカル重合性モ
ノマーを乳化重合することは公知であり、モノマー種、
温度、界面活性剤種、量、重合開始剤量等の製造条件を
変えることにより様々な粒径、性質のラテックスを得る
ことができる。
等、縮合反応により重合体を得る樹脂については、乳化
重合によりラテックスを得ることは出来ないので、樹脂
溶液を例えば界面活性剤を用いて水性媒体中に分散した
り、又例えば「高分子ラテックスの化学」(室井宗一
著、高分子刊行会)、又特開平7−188423号、特
開昭55−99947号、特開昭57−40525号公
報等に記載された方法等によりポリエステル、ポリウレ
タン樹脂に親水性基を付与し安定に分散可能な構造と
し、例えばこれを該熱可塑性樹脂可溶性溶媒に溶解した
後、水性媒体中に攪拌下混合することで、水分散性ラテ
ックスとする等、公知の方法で得ることができる。
もちいる高分子分散剤、界面活性剤は後述する顔料で用
いる事が出来る高分子分散剤、界面活性剤と同種であ
る。
は、水分散性ラテックスとして加える事が好ましいが、
ラテックスの粒径は好ましくは0.05〜10μm、よ
り好ましくは0.1〜5μmである。0.05μm未満
の場合、インク液の記録媒体中への吸収が遅くなり(イ
ンク中の親水性媒体の分離が遅くなる)、10μmを越
えると、インクのインク吸収層への接着性が不足し、印
字後の強度の点から好ましくない。
液に用いる場合、ラテックスの固形分添加量はインクの
全質量に対して0.1質量%〜10質量%であり、0.
3質量%〜5質量%であることが特に好ましい。
て十分な効果を発揮することが難しく、また10質量%
を越えると経時でインク粘度の上昇や分散粒径の増大が
起こりやすいなどインク保存性の点で問題が生じる。
場合、本発明のインク成分を2つに分ける、すなわち親
水性溶媒と顔料を含有するインクと親水性溶媒と熱可塑
性樹脂を含有させたインクに分けて、別々にあるいは同
時に吐出させて画像を形成しても、もちろん同じ効果が
得られる。
にもうける或いはインク液に用いる場合、前記圧力ロー
ラ或いは熱ローラに対する剥離性を良好な状態に維持す
るために、或いは記録媒体に用いた場合に記録媒体を重
ねて保管したり、ロール状にて保管する場合等のために
は、前記のTHF不溶分(質量%)、かつTHF可溶分
の重量平均分子量(Mw)更には、熱可塑性樹脂のガラ
ス転移点、熱可塑性樹脂ラテックスの平均粒径が上記の
範囲のものを用いるのが好ましいが、本発明の熱可塑性
樹脂を用いても剥離性をさらに高めたい場合は、シリコ
ーンオイル、シリコーンエマルジョン、水溶性シリコン
化合物をローラ表面に与えるか、インク、記録媒体の熱
可塑性樹脂層に含有させても良い。この場合シリコーン
オイルとは、ジメチルシロキサンを始めとするシリコン
化合物で、記録媒体を圧熱するときの温度で液体ならば
特に制限されない。インク、記録媒体の熱可塑性樹脂層
に加えるシリコーンエマルジョン、水溶性シリコン化合
物としては、例えばシロキサンの官能基がメチルで離型
剤として一般的なジメチルシロキサン化合物、その他該
化合物に置換基としてビニル基、水素原子、メルカプト
基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、フェニル基
等を導入した化合物が挙げられ、水分散性、または水溶
性のシリコン化合物を指す。
来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレ
ーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔
料等のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、
ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔
料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソイン
ドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料や、塩
基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキ
や、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼
光蛍光顔料等の有機顔料又はカーボンブラック等の無機
顔料が挙げられる。
ンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメン
トレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.
I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド1
5、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメン
トレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:
1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグ
メントレッド122、C.I.ピグメントレッド12
3、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメ
ントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、
C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメント
レッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.
I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138等が挙げられる。
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
性を高めるために、分散安定剤を加えるか、顔料表面に
極性をもたせた極性顔料を用いる事が好ましい。
高分子分散剤が挙げられる。前者の界面活性剤の例とし
ては高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル
硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、ナ
フタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアル
キレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステ
ル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド、アミンオキシド等が挙げられ、高分子分散剤の例
としてはスチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン
誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、
マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フ
マル酸、フマル酸誘導体から選ばれる2種以上の単量体
を有するブロック共重合体、ランダム共重合体およびこ
れらの塩をあげることができる。
学処理、プラズマ処理などの物理処理によって、表面に
スルホン酸基、カルボン酸基を設けて、水親和性を高め
た顔料であり、分散安定剤を用いずとも分散できる顔料
の事を言う。この極性顔料のカーボンブラックとして
は、例えばCabot社よりCabot−O−JET2
00、Cabot−O−JET 300が上市されてい
る。有機顔料の例は、米国特許第5,837,045
号、特開平10−110110号、欧州特許第242,
204号、特開平10−292142号などに記載され
ている。
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーター、
ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイ
ザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェー
カー等各種を用いることができる。
成分を除去する目的で遠心分離装置を使用すること、メ
ンブランフィルターなどのフィルターを使用することも
好ましい。
均粒径は10nm〜200nmであることが好ましく、
10nm〜100nmがより好ましく10nm〜50n
mがさらに好ましい。顔料分散体の平均粒径が200n
mを越えると光沢メディアに記録した画像では光沢性の
劣化が起こり、トランスペアレンシーメディアに記録し
た画像では著しい透明性の劣化が起こる。また、顔料分
散体の平均粒径が10nm未満であると顔料分散体の安
定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しや
すくなる。
を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来
る。本発明においてはMalvern社製、ゼータサイ
ザー1000を用いて測定した。また、透過型電子顕微
鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対し
て行い、この像をImage−Pro(メディアサイバ
ネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理
を行うことによって求めることも可能である。
としては水および水溶性の有機溶媒を用いる事が出来
る。水溶性の有機溶媒の具体的例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、ブタノール、iso−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジ
ルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタ
ンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジ
グリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、
アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノール
アミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、
N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレン
ジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、
アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素
環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オ
キサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシ
ド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホ
ン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩
等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられ
る。
た併用して用いても良い。本発明のインクでは電気伝導
度調節剤を用いることもでき、例えば塩化カリウム、塩
化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩
化ナトリウムなどの無機塩や、トリエタノールアミン等
の水性アミン等が挙げられる。
プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定
性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、
さらに粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防錆剤、防腐剤等を
添加することもできる。
れるインクを吸収する層が必要である。これは無機固体
微粒子(以下、単に無機微粒子ともいう)をインク吸収
層中に含有させることによって実現される。
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料等が挙げられる。
あるいは空隙型のインク吸収層の断面や表面に現れた微
粒子を電子顕微鏡で観察し、100個の任意粒子の平均
粒径を求めてその単純平均値(個数平均)として求めら
れる。ここで個々の微粒子の粒径はその投影面積に等し
い円を仮定したときの直径で表したものである。
記録できる、低コストで製造できる等の観点からする
と、無機固体微粒子としては、気相法により合成された
微粒子シリカ、コロイダルシリカ及びアルミナまたはア
ルミナ水和物から選ばれた無機固体微粒子を用いること
が好ましい。
であっても非晶質であってもよく、また不定形粒子、球
状粒子、針状粒子など任意の形状のものを使用すること
ができる。
た微粒子シリカは市販されており、市販の微粒子シリカ
には日本アエロジル社の各種のアエロジルがある。
の平均粒径に特に制限はないが100nm以下が好まし
く、空隙層を形成するために最も好ましい平均粒径は化
合物によって異なる。例えば、上記気相法シリカの場
合、1次粒子の状態で分散された無機微粒子の1次粒子
の平均粒径(塗設前の分散液状態での粒径)が4〜20
nmのものを最も好ましく用いることができる。
粒子を用いる他に、例えば特開昭59−148583
号、同55−51583号、同58−72495号等に
記載されている各種親水性樹脂及びシリカとの配合液、
特開平9−150574号、同10−181189号に
記載されているアルキレンオキサイド含有又はポリカー
ボネートを含有するウレタン樹脂エマルジョン等を用い
ることもできる。
層を形成させる以外に、ポリウレタン樹脂エマルジョ
ン、これに水溶性エポキシ化合物及び/又はアセトアセ
チル化ポリビニルアルコールを併用し、更にエピクロル
ヒドリンポリアミド樹脂を併用させた塗工液を用いてイ
ンク吸収層を形成させてもよい。
はポリカーボネート鎖、ポリカーボネート鎖及びポリエ
ステル鎖を有する粒子径が3.0μmであるポリウレタ
ン樹脂エマルジョンが好ましく、ポリウレタン樹脂エマ
ルジョンのポリウレタン樹脂がポリカーボネートポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール及びポリエステルポ
リオール有するポリオールと脂肪族系イソシアネート化
合物とを反応させて得られたポリウレタン樹脂が、分子
内にスルホン酸基を有し、さらにエピクロルヒドリンポ
リアミド樹脂及び水溶性エポキシ化合物及び/又はアセ
トアセチル化ビニルアルコールを有することが更に好ま
しい。
層はカチオンとアニオンの弱い凝集が形成され、これに
伴い、溶媒吸収能を有する空隙が形成されて、画像形成
できると推定される。
性樹脂層及びインク吸収層において、空隙の総量(空隙
容量)は記録用紙1m2当り20ml以上であることが
好ましい。
字時のインク量が1ml/m2以下であると、インク吸
収性は良好であるものの、インク量が40ml/m2を
越えるとインクが完全に吸収されず、画質を低下させた
り、乾燥性が遅いなどの問題が生じやすい。
隙型のインク吸収層の膜厚を通常50μm以下にするこ
とがひび割れ等の皮膜の物理特性を悪化させないために
は必要で、この点からすると、空隙容量を40ml/m
2以上とすることは難しい。
I紙パルプ試験方法No.51−87紙又は板紙の液体
吸収性試験方法(ブリストー法)で測定したとき、吸収
時間2秒における液体転移量(ml/m2)で表され
る。なお、上記の測定方法では、測定に純水(イオン交
換水)が使用されているが、測定面積の判別を容易にす
るために、2%未満の水溶性染料を含有させてもよい。
ジェット記録用紙に用いられる支持体、例えば、普通
紙、アート紙、コート紙及びキャストコート紙等の紙支
持体、プラスティック支持体、両面をポリオレフィンで
被覆した紙支持体、これらを貼り合わせた複合支持体を
用いることができる。
際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよ
い。塗布法としてはバーコーター、ロールコーター、ア
プリケーター、スピナー等の他に、生産効率を高める観
点から2種以上の層を同時に塗布する場合エクストルー
ジョンコーティング及びカーテンコーティングが特に有
効である。
いた加熱及び加圧方法は、加熱源を内蔵した金属シリン
ダとシリコンゴムローラの間を分散剤を含有したインク
により画像記録されたインクジェット記録媒体を通過さ
せる方法である。
属シリンダ及びシリコンゴムローラを有している。その
うち金属シリンダは鉄やアルミニウムのような一般的な
素材を用いればよく、熱耐久性を高める目的でテトラフ
ルオロエチレンやポリテトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体等により被覆さ
れていてもよいし、定着後の平滑感を高めるために、鏡
面に仕上げられていてもよい。金属シリンダは内部に熱
源を内蔵していることが好ましく、この熱源は線状のヒ
ータを有し、加熱温度は50〜150℃に加熱させるこ
とが好ましい。
ンゴムローラ間には圧力を加え、シリコンゴムローラを
変形させ、いわゆるニップを形成する。ニップ幅として
は1〜20mm、好ましくは1.5〜7mmである。
9×106Paが好ましく、9.8×104Pa未満であ
ると加熱加圧によりインク中の顔料が熱可塑性樹脂層に
十分に押し込まれず、また圧力が4.9×106Paを
越えると顔料の押し込みは十分だが、平滑性、光沢性が
低下する。
ェットヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス
方式でも構わない。また吐出方式としては、電気−機械
変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキ
ャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモー
ド型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式
(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット
(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御
型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、ス
パークジェット型等)などを具体的な例として挙げるこ
とができるが、いずれの吐出方式を用いても構わない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
り質量%を示す。 実施例1 水系スチレン−アクリルラテックスである樹脂A〜Hを
以下のようにして製造した。
クス)の製造〉コンデンサー、温度計を備え、窒素導入
管を備えた容器中に、スチレン(St)225g、アク
リル酸ブチル(BA)75g、ジビニルベンゼン(DV
B)1.2gの混合溶液、過硫酸カリウム10g、イオ
ン交換水1000ml、ドデシルスルホン酸ナトリウム
20gを加え、脱酸素しながら攪拌して乳化させた後、
70℃で攪拌しながら、5時間反応させた。得られた乳
化物はそのまま用いた。
ン−アクリルラテックスにおいて、スチレン(St)、
アクリル酸ブチル(BA)、ジビニルベンゼン(DV
B)で表される重合性モノマーの組み合わせを以下に示
されるように変え、過硫酸カリウム量、温度、時間を調
整した他は同様の条件で表1に示す水系スチレン−アク
リルラテックス樹脂B〜Hを調製した。 樹脂A St:BA:DVB=75:25:0.4 樹脂B St:BMA:BA:DVB=75:15:1
0:0.15 樹脂C St:BMA:BA=75:15:10 樹脂D St:MMA:MA:AA:DVB=70:1
0:15:2:0.1 樹脂E St:BMA:MMA:AA:DVB=70:
20:10:2:1.0 樹脂F St:BMA:MMA:AA:DVB=70:
20:10:2:2.0 樹脂G St:BMA:DVB=75:25:0.4 樹脂H St:BMA:DVB=75:25:0.3 以上において、Stはスチレン、BAはアクリル酸ブチ
ル、DVBはジビニルベンゼン、BMAはメタクリル酸
ブチル、MMAはメタクリル酸メチル、MAはアクリル
酸メチル、AAはアクリル酸を表す。
圧ガラス瓶にブタジエン15g、スチレン5g、ジビニ
ルベンゼン0.1g、イオン交換水36g、ドデシルメ
ルカプタン0.1g、過硫酸カリウム0.06g、ドデ
シルスルホン酸ナトリウム1gを加え、沸騰させて空気
を除いた後キャップをする。50℃の水浴中で振盪し、
12時間後ハイドロキノンを加えた後、水蒸気蒸留でラ
テックス中のモノマーを除き、濃縮しラテックスを得
た。
40としたほか、過硫酸カリウムおよびドデシルメルカ
プタン量、温度条件を調整し同様にして重合度および架
橋度の異なる樹脂Jを得た。
質量/ラテックス乾燥質量×100また、THF可溶分
の重量平均分子量は、東ソー(株)製HLC−8220
GPCを用い以下の条件で測定した。
0%充填した横型ビーズミル(アシザワ(株)製システ
ムゼータミニ)を用いて分散し、遠心分離で分画し、平
均粒径98nmになるマゼンタ顔料分散体1を得た。
のミリポアフィルターを2度通過させてマゼンタ顔料イ
ンクAを調製した。
えマゼンタ顔料インクB〜Kを調製した。
mの酸化チタン20kg(石原産業:W−10)をpH
7.5のトリポリリン酸ナトリウム150g、ポリビニ
ルアルコール(クラレ株式会社:PVA235、平均重
合度3500)500g、カチオン性ポリマー(P−
1)の150g及びサンノブコ株式会社消泡剤SN38
1を10g含有する水溶液90リットルに添加し、高圧
ホモジナイザー(三和工業株式会社製)で分散した後全
量を100リットルに仕上げて均一な酸化チタン分散液
−1を得た。
均粒径が0.007μmの気相法シリカ(日本アエロジ
ル工業株式会社:A300)125kgを三田村理研工
業株式会社製のジェットストリーム・インダクターミキ
サーTDSを用いて、硝酸でpH=2.5に調整した6
20リットルの純水中に室温で吸引分散した後に、全量
を純水で694リットルに仕上げた。この分散液を希釈
した粒子の電子顕微鏡写真を撮影したところ、ほとんど
の粒子が0.01μm以下の平均粒径であり1次粒子ま
で分散されていることを確認した(ほとんどの粒子とは
85〜90%の粒子のことをいう)。
リマー(P−2)を1.41kg、エタノール4.2リ
ットルを含有する溶液(pH=2.3)18リットルに
25〜30℃の温度範囲で、シリカ分散液−1の69.
4リットルを攪拌しながら20分かけ添加し、ついでホ
ウ酸260gとホウ砂230gを含有する水溶液(pH
=7.3)7.0リットルを約10分かけて添加し、前
記の消泡剤SN381を1g添加した。この混合液を三
和工業株式会社製高圧ホモジナイザーで24.5MPa
の圧力で2回分散し、全量を純水で97リットルに仕上
げてほぼ透明なシリカ分散液−2を調製した。
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UIVITEX−O
B、400gをジイソデシルフタレート9000g及び
酢酸エチル12リットルに加熱溶解し、これを酸処理ゼ
ラチン3500g、カチオン性ポリマー(P−2)、サ
ポニン50%水溶液6000mlを含有する水溶液65
リットルに添加混合して三和工業株式会社製の高圧ホモ
ジナイザーで24.5Mpaの圧力で3回乳化分散し、
減圧で酢酸エチルを除去した後全量を100リットルに
仕上げた。この分散液のpHは約5.3であった。
の塗布液を以下の手順で調製した。
00mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次
混合した。
4.4であった。
50mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次
混合した。
4.4であった。
50mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次
混合した。
4.5であった。
ルターで濾過した。 第1層と第2層塗布液:東洋濾紙株式会社製TCP10
で2段濾過、 第3層塗布液:東洋濾紙株式会社製TCP30で2段濾
過、 ついで両面をポリエチレンで被覆した紙支持体(厚みが
220μmでインク吸収層面のポリエチレン中にはポリ
エチレンに対して13質量%のアナターゼ型酸化チタン
含有)に第1層(50μm)、第2層(100μm)、
第3層(50μm)の順になるように各層を塗布した。
括弧内はそれぞれ湿潤膜厚を示し、第1層〜第3層は同
時塗布した。
スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後に0℃に保た
れた冷却ゾーンで20秒冷却した後、25℃の風(相対
湿度15%)で60秒間、45℃の風(相対湿度が25
%)で60秒間、50℃の風(相対湿度が25%)で6
0秒間順次乾燥し、20〜25℃、相対湿度が40〜6
0℃の雰囲気下で2分間調湿して試料を巻き取りインク
吸収層のみの記録媒体を得た。
塗工液を調製した。 (熱可塑性樹脂層用塗工液A) 樹脂A(水系スチレン−アクリルラテックス:THF不溶分6.8% TH F可溶分の重量平均分子量40,000) 50% AS−7180(ポリアクリル酸水溶液 東亞合成(株)製) 3% 水 47% 前記(インク吸収層のみ有する)記録媒体に乾燥膜厚が
5μmとなるようにワイヤーバーを用いて熱可塑性樹脂
層用塗工液Aを塗布し、50℃にて30分乾燥し、記録
媒体Aを作製した。
の代わりに表2に記した樹脂を用いた他は記録媒体Aを
作製するのと同じ方法を用いて、記録媒体BからKを作
製した。
m、駆動周波数12kHz、1色当りのノズル数12
8、同色ノズル密度180dpi(dpiとは2.54
cm当たりのドットの数を表す)であるピエゾ型ヘッド
を搭載し、最大記録密度720×720dpi(dpi
とは2.54cm当たりのドットの数を表す)のオンデ
マンド型のインクジェットを使用して、前記マゼンタ顔
料インクにより前記各種記録媒体に反射濃度1.0を与
える均一画像パターンを作製した。
乾燥させたプリント試料を直径30mmφの円柱状の鉄
シリンダ(上ローラ)と、シリコンゴムローラ(直径3
0mmφの下ローラ)で圧力7.85×105Pa、ニ
ップ幅を4.3mm、線速10mm/s条件でローラの
表面温度を90℃にした定着ユニット内を通過させ試料
を作製した。表3に示すように顔料インクおよび記録媒
体の種類を変え、加熱についてはこれを行ったものと、
加熱せずに定着ユニット内を通過させたものと2つの方
法で処理を行った。
2による記録媒体の組み合わせで試料102〜122を
作製した。
耐擦過性及び剥離性を評価した。 (耐擦過性評価)処理済みのサンプルについて、プラス
チック消しゴムで印字部を5回こすり、濃度低下の程度
を以下のように分類した。
ない △:色落ちが確認でき、画質が低下 ×:色落ちが大きく、画質への影響が大 (剥離性評価)試料101〜122について、印字した
試料を各30枚準備し、各条件での加熱、加圧処理によ
る定着を実施し、以下のような分類をおこなった。
組み合わせを用いると、剥離性、耐擦過性が優れること
が分かる。
わりにC.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピ
グメントブルー15:3、カーボンブラック、C.Iピ
グメントグリーン36、C.Iピグメントレッド209
を用い、又表4に示すように用いる樹脂を変化させ、イ
エロー顔料インクY1〜Y3、シアン顔料インクC1〜
C3、ブラック顔料インクK1〜K3、グリーン顔料イ
ンクG1〜G3、オレンジ顔料インクO1〜O3、を作
製した。又、マゼンタ顔料インクは前記実施例1で調製
したマゼンタ顔料インクEをM1、インクCをM2、イ
ンクKをM3として用いた。
ンクを表5に示したようなセットで充填し、実施例1で
作製した記録媒体上に同様にして印字しカラー画像を得
た。実施例1と同じ評価方法を用いて、剥離性、耐擦過
性を評価した結果を表5に示す。
用いてインクジェット記録を行った場合の光沢性、耐擦
過性及び剥離性に優れた効果を有する。
を行った場合にも剥離性、耐擦過性のの優れた画像形成
方法を提供できた。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材、インク吸収層および熱可塑性樹脂
層が順次積層されたインクジェット用記録媒体におい
て、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくとも1つの熱
可塑性樹脂の、THF不溶分が0.1〜20質量%であ
り、かつTHF可溶分の重量平均分子量が50,000
〜2,000,000であることを特徴とするインクジ
ェット用記録媒体。 - 【請求項2】 有色顔料、親水性媒体およびTHF不溶
分が0.1〜20質量%であり、かつTHF可溶分の重
量平均分子量が50,000〜2,000,000であ
る少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含有することを特徴
とするインクジェット用インク。 - 【請求項3】 有色顔料および親水性媒体を含有するイ
ンクを基材、インク吸収層、熱可塑性樹脂層が順次積層
されており、該熱可塑性樹脂層に含有される少なくとも
1つの熱可塑性樹脂のTHF不溶分が0.1〜20質量
%であり、かつTHF可溶分の重量平均分子量が50,
000〜2,000,000であるインクジェット用記
録媒体上に吐出させ、画像を形成した後、該記録媒体に
圧力または熱による処理を行うことを特徴とするインク
ジェット画像形成方法。 - 【請求項4】 有色顔料、親水性媒体およびTHF不溶
分が0.1〜20質量%であり、かつTHF可溶分の重
量平均分子量が50,000〜2,000,000であ
る少なくとも1つの熱可塑性樹脂を含有するインクを基
材、インク吸収層が順次積層された記録媒体上に吐出さ
せ、画像を形成した後、該記録媒体に圧力または熱によ
る処理を行うことを特徴とするインクジェット画像形成
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000281848A JP2002086900A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | インクジェット用記録媒体、インクジェット用インク、インクジェット画像形成方法 |
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- 2000-09-18 JP JP2000281848A patent/JP2002086900A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100316 |