JP2002086741A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2002086741A JP2000283551A JP2000283551A JP2002086741A JP 2002086741 A JP2002086741 A JP 2002086741A JP 2000283551 A JP2000283551 A JP 2000283551A JP 2000283551 A JP2000283551 A JP 2000283551A JP 2002086741 A JP2002086741 A JP 2002086741A
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泰宏 坂本
Koji Matoba
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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動回路を実装した基板をインク室を形成した
アクチュエータ部に接着し、アクチュエータの電極と駆
動回路との電気的な接続を容易かつ安価に行うことがで
き、高集積化への対応を容易にする。 【解決手段】インクジェットヘッド1を、基板2、アク
チュエータ部3及びカバープレート4を互いに接合して
構成した。基板2とアクチュエータ部3との接合は、基
板2の表面に突出した接続端子5とアクチュエータ部3
の裏面に露出した電極の接続部とを電気的に接続した
後、基板2とアクチュエータ部3との間の間隙にエポキ
シ系の接着剤8を介在させ、接続端子5と電極の接続部
との電気的接続を補強するとともに、貫通孔(共通イン
ク室)2c及びインク室6からのインクの漏出を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のインク室
から記録媒体上にインクを吐出することにより画像形成
を行なうインクジェットプリンタにおけるインクジェッ
トヘッドに関し、特に、各インク室に形成された電極に
対して基板に実装された駆動回路を直接接続して構成し
たインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタに用いられるイ
ンクジェットヘッドとして、圧電材料のアクチュエータ
に形成した溝状のインク室において互いに対向する一対
の内側面に電極を設け、この電極に画像データに基づく
駆動パルスを駆動回路から印加することにより、インク
室の側面を剪断変形させてインク室内に収納されたイン
クを加圧して吐出するようにしたものがある。
【0003】このようなインクジェットヘッドにおい
て、従来は、導線を用いたワイヤボンディングによる
か、又は、フレキシブル基板を介してアクチュエータの
電極と駆動回路の接続端子とを電気的に接続するように
していた。例えば、フレキシブル基板を介してアクチュ
エータの電極と駆動回路の接続端子とを接続する場合、
アクチュエータにおいてインク室内の電極を接続性の良
い平坦面まで引出し、この部分にフレキシブル基板の電
極パターンとを半田等を用いて接続する。
【0004】ところが、ワイヤボンディング法及びフレ
キシブル基板を用いる方法では、画像の高解像度化の要
請に基づいて、インク室の形成数の多数化、並びに、イ
ンク室及びその形成間隔の狭小化を伴うアクチュエータ
の高集積化を実現する際に、製造コストの著しい高騰を
招く問題がある。
【0005】そこで、特開平8−300650号公報に
は、駆動回路の接続端子の引出しパターンを形成した基
板をアクチュエータプレートに接着し、接合体を構成す
る基板及びアクチュエータプレートにインク室となる多
数の溝部を形成した後、溝の側面の一部において基板及
びアクチュエータプレートにわたって斜め蒸着法及び電
界メッキ法により駆動電極となる導電膜を引出しパター
ンに電気的に接続して形成するようにした構成が開示さ
れている。この構成により、高集積化したインクジェッ
トヘッドの製造コストを低廉化できるとされている。
【0006】また、特開平11−309862号公報に
は、印字ヘッドの前端で各アクチュエータの各々に接続
された駆動側導電体を印字ヘッドの側面に沿って後端に
延長するとともに、印字ヘッドの後端で各アクチュエー
タに共通に接続された共通側導電体を後端面の周囲に延
長し、それぞれを後端面の周囲近傍に並んで形成された
複数の接続電極に接続する一方、基板において印字ヘッ
ドの後端面に臨む開口を形成するとともに、この開口の
周囲に複数の接続端子及び共通端子を配置し、印字ヘッ
ド側の接続電極が基板の接続端子及び共通端子に当接し
た状態で、印字ヘッドの後端面の周囲近傍を基板に固着
し、後端面に開口を通じてマニホールド部材を接続した
構成が開示されている。この構成により、印字ヘッドを
基板に取り付ける際に、印字ヘッドの基板への取付作業
と同時にこれらの電気的接続をフレキシブル基板を用い
ることなく簡単に行うことができるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−300650号公報に開示された構成では、インク
を吐出するアクチュエータと駆動回路への引出しパター
ンを備えた基板との2つの部材を接着した接合体に対し
てインク室となる溝部の形成、及び、駆動電極となる導
電膜の形成を行うため、これらの工程における接合体の
取り扱いが困難で製造作業が煩雑化する問題がある。
【0008】また、特開平11−309862号公報に
開示された構成では、アクチュエータに対して駆動回路
との配線パターンを形成した基板を低温ろう付け又は導
電接着剤によって接続するようにしているため、基板と
駆動回路との接続が別途必要になるとともに、低温ろう
付けでは煩雑な温度管理が必要となり、導電接着剤を用
いる場合には配線の短絡を発生し易い問題がある。
【0009】さらに、いずれの構成においても、インク
の吐出状態に大きな影響を与えるインクジェットヘッド
の温度を正確に検出するための構成に関して考慮されて
いない。
【0010】この発明の目的は、駆動回路を実装した基
板をインク室を形成したアクチュエータ部に接着するこ
とにより、アクチュエータの電極と駆動回路との電気的
な接続を容易かつ安価に行うことができ、高集積化への
対応が容易なインクジェットヘッドを提供することにあ
る。
【0011】また、この発明の別の目的は、アクチュエ
ータ部に接着される基板上に温度検出回路を実装するこ
とにより、アクチュエータ部の温度を正確に検出するこ
とができるインクジェットヘッドを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0013】(1) 圧電材料に複数の溝状のインク室を形
成するとともに、各インク室の互いに対向する一対の内
側面のそれぞれに電極を形成したアクチュエータ部と、
各電極に電気的に接続された駆動回路と、を備え、駆動
回路からアクチュエータ部の電極に駆動パルスを印加
し、互いに隣接するインク室間の隔壁を変形させること
により各インク室内のインクを加圧して一方向に吐出す
るインクジェットヘッドにおいて、アクチュエータ部に
おけるインク吐出方向の上流側の端面に、接続端子を含
む駆動回路が実装された基板を、その接続端子とアクチ
ュエータ部の電極とを電気的に接続して接合したことを
特徴とする。
【0014】この構成においては、アクチュエータ部の
電極に対して駆動パルスを印加する駆動回路を実装した
基板が、アクチュエータ部のインク吐出方向の上流側の
端面に接合される。したがって、アクチュエータ部の端
面に基板を接合する作業によって、インク室におけるイ
ンク吐出方向の上流側の閉塞と、アクチュエータ部の電
極と駆動回路との電気的接続と、が同時に行われ、アク
チュエータ部の電極と駆動回路とをワイヤボンディング
法又はフレキシブル基板により接続する構成に比較し
て、部品点数及び作業工程数が削減される。
【0015】また、複数のインクジェットヘッドに対応
する複数の基板を形成したウエハに、電極を備えたイン
ク室を形成した後の複数のアクチュエータ部を接合する
ことにより、ダイシング等によって分離するまでの間に
おいて複数のインクジェットヘッドが単一のウエハ上で
同時に取り扱われ、製造工程がさらに簡略化される。
【0016】(2) 前記基板の接続端子は、圧電材料のキ
ュリー温度未満の温度でアクチュエータ部の電極に電気
的に接続されることを特徴とする。
【0017】この構成においては、アクチュエータ部の
素材となる圧電材料のキュリー温度未満の環境下でアク
チュエータ部の電極と基板の接続端子とが電気的に接続
される。したがって、電極と接続端子とを電気的に接続
する際に、アクチュエータ部において脱分極や過大な残
留応力を生じることがなく、駆動回路からの駆動パルス
の印加によってアクチュエータ部が正確に動作するよう
にして製品の性能が安定化して信頼性が向上する。
【0018】(3) 前記基板は、特定色のインクを収納す
る複数のインク室に対向するとともに、アクチュエータ
部側の開口幅がインク室の開口幅に比較して接続端子に
よって形成されるアクチュエータ部の端面と基板との間
の間隙寸法の2倍以上大きい貫通孔を備えていることを
特徴とする。
【0019】この構成においては、アクチュエータ部の
端面に接合される基板に、特定色のインクを収納する複
数のインク室に対向するとともに、アクチュエータ部側
の開口幅がインク室の開口幅に比較して接続端子によっ
て形成されるアクチュエータ部の端面と基板との間の間
隙寸法の2倍以上大きい貫通孔が形成されている。した
がって、アクチュエータ部に基板を接合すると、アクチ
ュエータ部の特定色に割り当てられた複数のインク室が
共通の貫通孔に連通し、貫通孔によって共通インク室が
形成される。
【0020】また、貫通孔のアクチュエータ部側の開口
幅がインク室の開口幅に比較して接続端子によって形成
されるアクチュエータ部の端面と基板との間の間隙寸法
の2倍以上大きくされているため、アクチュエータ部の
端面と基板との間に充填される接着剤がインク室内に流
入することがなく、各インク室からのインクの吐出状態
に誤差を生じることがない。
【0021】(4) 前記インク室は、開口部の深さ及び幅
を接続端子によって形成されるアクチュエータ部の端面
と基板との間の間隙寸法より大きいことを特徴とする。
【0022】この構成においては、アクチュエータ部に
形成されるインク室の深さ及び幅が、アクチュエータ部
の端面と基板との間の間隙寸法より大きくされる。した
がって、アクチュエータ部の端面と基板との間に毛細管
現象によって充填される接着剤がインク室内に流入する
ことがなく、各インク室からのインクの吐出状態に誤差
を生じることがない。
【0023】(5) 前記基板は、アクチュエータ部の温度
を検出する温度検出回路を実装したことを特徴とする。
【0024】この構成においては、アクチュエータ部の
端面に接合される基板にアクチュエータ部の温度を検出
する温度検出回路が実装される。したがって、アクチュ
エータ部の温度が、これに接合した基板に実装されてい
る温度検出回路によって正確に検出される。
【0025】(6) 前記温度検出回路は、基板においてア
クチュエータ部に対向する面に実装されていることを特
徴とする。
【0026】この構成により、アクチュエータ部の端面
に接合される基板にはアクチュエータ部に対向する状態
で温度検出回路が実装される。したがって、アクチュエ
ータ部に最も近接する状態で温度検出回路が配置され、
アクチュエータ部の温度がより正確に検出される。
【0027】(7) 前記アクチュエータ部は、複数のイン
ク室を複数列に配列して形成したことを特徴とする。
【0028】この構成においては、基板に接合される単
一のアクチュエータ部に、複数のインク室が複数列に配
列されて形成される。したがって、単一のアクチュエー
タにより多数のインク室が形成され、インク室の高集積
化が図られる。
【0029】(8) (7) の構成において、より好ましく
は、2列のインク室について、一方の列に含まれるイン
ク室を他方の列に含まれるインク室間に配置することが
できる。
【0030】この構成により、形成される画像の解像度
を2倍にすることができる。
【0031】(9) 前記アクチュエータ部が接合された前
記基板を複数個組み合わせて別の接合基板に接合したこ
とを特徴とする。
【0032】この構成においては、単一の接合基板(別
のプリント基板)に対してアクチュエータを実装した基
板が複数接合される。したがって、画像の解像度やイン
クの色数の変化に対応した種々の仕様が容易に実現され
る。
【0033】(10)前記接合基板は、アクチュエータにお
ける複数のインク室の形成方向について、それぞれに接
合された各アクチュエータのインク室が互いに重複する
ことなく連続する複数の位置に配置されていることを特
徴とする。
【0034】この構成においては、複数の接合基板が、
アクチュエータにおける複数のインク室の形成方向につ
いて、それぞれに接合された基板上の各アクチュエータ
のインク室を互いに重複することなく連続して配置され
る。したがって、それぞれに単一又は複数の基板が接合
された複数の接合基板により、画像形成範囲における記
録媒体の搬送方向に直交する方向の全範囲にインク室が
対向するライン型のインクジェットヘッドが容易に形成
される。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形
態に係るインクジェットヘッドの構成を示す組立図であ
る。この実施形態に係るインクジェットヘッド1は、基
板2上にアクチュエータ部3及びノズルプレート4をこ
の順に配置して互いに接合することによって構成されて
いる。基板2は、駆動回路2a及び温度検出回路2bを
実装しており、略中央部に矩形の貫通孔2cが形成され
ている。また、基板2のアクチュエータ部3に対向する
表面には、駆動回路2aと貫通孔2cとの間に駆動回路
2aの出力パッドである接続端子5が貫通孔2cの長手
方向に沿って所定数並設されている。さらに、基板2の
表面において長手方向の両端部におけるアクチュエータ
部3に対向しない範囲には駆動回路2aの入力パッド2
d、及び、温度検出回路2bの入出力パッド2eが複数
個ずつ設けられている。基板2に実装された駆動回路2
aは、入力パッド2dを介して入力された画像データに
基づいて、接続端子5を介して後述するアクチュエータ
部3の電極に駆動パルスを印加する。また、温度検出回
路2bは、アクチュエータ部3の温度を検出し、検出信
号を入出力パッド2eを介して外部に出力する。
【0036】なお、駆動回路2a、入力パッド2d及び
入出力パッド2eは、基板2の裏面に配置することもで
きる。但し、接続端子5は基板2の表面に対向するアク
チュエータ部3の電極に接続するものであるために基板
2の表面に露出して配置する必要があり、温度検出回路
2bはアクチュエータ部3の温度を検出するものである
ために基板2の表面に配置することが好ましい。
【0037】また、基板2において貫通孔2cは、サン
ドブラスト又はSiによる異方性エッチング等の方法に
よって形成することができる。
【0038】アクチュエータ部3は、メインプレート3
a及びカバープレート3bを含み、略中央部において長
手方向に所定数のインク室6が形成されている。メイン
プレート3aは、一例として強誘電性のチタン酸ジルコ
ン酸鉛等の圧電材料の平板を素材とし、長手方向の一方
の側面における複数の位置に溝部を形成した後、各溝部
に互いに独立した電極を形成したものである。カバープ
レート3bは、メインプレート3aにおいて溝部を形成
した側面に密着して接合される。これによって、メイン
プレート3aの各溝部は、一方の開放面が閉塞され、ア
クチュエータ部3の表裏面を貫通する形状のインク室6
が形成される。基板2の表面にアクチュエータ部3の裏
面を接合した状態で、アクチュエータ部3に形成された
複数のインク室6の全ては基板2の貫通孔2cの開口範
囲内に位置し、各接続端子5は各インク室6に形成され
た電極においてメインプレート3a及びカバープレート
3bの裏面に露出した接続部に当接する。カバープレー
ト3bは、一般に、メインプレート3aとの間で熱変形
状態が同一となるようにメインプレート3aと同一材料
を素材として形成されるが、セラミック系材料又は樹脂
系材料が用いられる場合もある。
【0039】ノズルプレート4は、一般に樹脂系材料を
素材とし、略中央部において長手方向に所定数のノズル
孔7が形成されている。アクチュエータ部3の表面にノ
ズルプレート4の裏面を接合した状態で、各ノズル孔7
は各インク室6の開口部に対向する。
【0040】以上の構成において、基板2に形成された
貫通孔2cは、アクチュエータ部3に形成された所定数
のインク室6の全てが対向することから、インク室6の
全てに対してインクを供給する共通インク室として機能
する。
【0041】図2は、上記第1の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの要部の構成を示す側面断面図である。
上述のとおり、インクジェットヘッド1は、基板2、ア
クチュエータ部3及びノズルプレート4を互いに接合し
て構成されている。ここで、基板2とアクチュエータ部
3との接合は、基板2の表面に突出した接続端子5とア
クチュエータ部3の裏面に露出した電極の接続部とを電
気的に接続することを目的としている。但し、接続端子
5及び電極の接続部により、基板2とアクチュエータ部
3との間には幅Dの間隙が形成される。そこで、基板2
とアクチュエータ部3とを接合する場合には、両者の間
隙の間に例えばエポキシ系の接着剤8を介在させ、接続
端子5と電極の接続部との電気的接続を補強するととも
に、貫通孔(共通インク室)2c及びインク室6からの
インクの漏出を防止するようにしている。このとき、基
板2の接続端子5をアクチュエータ3の電極の接続部に
当接された状態で、基板2とアクチュエータ部3との間
隙における毛細管現象を用いて接着剤8を充填する。
【0042】基板2に形成された貫通孔2cは、アクチ
ュエータ部3に対向する基板2の表面における開口幅が
基板2の裏面における開口幅より大きくされており、基
板2の側面断面において台形形状を呈している。この貫
通孔2cの基板2の表面における開口幅L2は、アクチ
ュエータ部3のインク室6の開口幅L1に比較して、基
板2とアクチュエータ部3との間隙の幅Dの2倍以上大
きくされている。また、インク室6の開口幅L1及びア
クチュエータ部3の長手方向の幅(図3の紙面に垂直な
方向)は、基板2とアクチュエータ部3との間隙の幅D
よりも大きくされている。したがって、基板2とアクチ
ュエータ部3との間隙の間隔は、上下両端部から中央部
に向かう間に、貫通孔2cによって基板2側に拡大した
後、インク室6によってアクチュエータ部3側に拡大す
る。このため、基板2とアクチュエータ部3との間隙に
毛細管現象によって接着剤8を充填する際に、上下両端
部から中央部に向かう接着剤8は貫通孔2cとインク室
6との間において略45度の傾斜面を形成し、接着剤8
がインク室6内に流入することがない。
【0043】図3(A)及び(B)は、上記第1の実施
形態に係るインクジェットヘッドのアクチュエータ部の
要部の構成を示す側面断面図及び背面図である。メイン
プレート3aに形成された溝部は、上面の開口部をカバ
ープレート3bによって閉塞されるとともに、前面の開
口部をノズルプレート4によって閉塞され、さらに、互
いに対向する一対の内側面のそれぞれにおける上側の1
/2の範囲に電極9を形成してインク室6とされる。電
極9は、メインプレート3aの裏面及びカバープレート
3bの裏面に形成された接続部9aに電気的に接続され
る。この接続部9aに背面側から基板2の接続端子5が
接合される。これによって、インク室6内の電極9が接
続部9aを介して接続端子5に電気的に接続され、基板
2の駆動回路2aが接続端子5から出力した駆動パルス
が電極9に印加される。
【0044】基板2の接続端子5とアクチュエータ部3
の接続部9aとを電気的に接続する具体的な方法として
は、以下の方法がある。
【0045】(1) 常温接合 接合部を真空中でArクリーニングし、さらに真空中で
接合面同士を圧接することにより、接合部の金属を互い
に融合させる方法である。
【0046】(2) 超音波接合 接合部を圧接し、超音波振動させることによって接合す
る。接合部は表面酸化膜が殆どないか、又は、塑性変形
によって容易に酸化膜を破壊できるAu−Au接合又は
Au−Al接合が好ましい。
【0047】(3) 圧接及び接着剤による接合 接合部を圧接している状態で、周囲を接着剤によって固
定する。接着剤には画像形成時の温度範囲で常に接合部
を引き合わせる方向の応力が作用している。この場合
に、接着剤の熱膨張による接続不良を生じる可能性があ
るときは、接合部分に弾性導電樹脂によるバンプ(接続
端子)を形成してもよい。
【0048】この実施形態に係るインクジェットヘッド
1では、上記のいずれかの方法により、150°C以下
の温度、より好ましくは常温で、基板2の接続端子5と
アクチュエータ部3の接続部9aとの電気的接合が行わ
れる。これは、以下の理由による。
【0049】即ち、アクチュエータ部3を構成する圧電
材料は、キュリー温度(約200°C)以上の高温に晒
されると、一旦分極された双極子が完全に方向性を失っ
て脱分極を起こすため、圧電特性を示さなくなる。ま
た、キュリー温度以下であっても高温中は部分的に脱分
極を生じる場合があり、高温状態が長時間継続すると圧
電特性の劣化を生じる。さらに、高温下で接合を行うと
接合部分に熱応力による残留応力が発生し、接合強度の
低下を招く。そこで、基板2の接続端子5とアクチュエ
ータ部3の接続部9aとの電気的接合を低温度状態で実
行することにより、圧電材料の脱分極の発生を防止して
所望の圧電特性を得ることができるとともに、接合部分
に十分な強度を確保することができるようにしている。
【0050】したがって、基板2の接続端子5とアクチ
ュエータ部3の接続部9aとの電気的接合は、アクチュ
エータ部3を構成する圧電材料に脱分極を生じないとと
もに、接合部分に熱応力による残留応力を発生しない温
度環境下で実行されることを条件として、上記の方法以
外の方法を用いて行うことができる。
【0051】メインプレート3aにおいて、インク室6
は一定間隔を設けて複数形成されており、各インク室6
の間にはメインプレート3aの素材である圧電材料によ
って構成された隔壁10が存在する。この圧電材料は、
図3(B)における上下方向に分極されており、駆動回
路2aから接続端子5及び接続部9aを介して電極9に
駆動パルスを印加すると、隔壁10に剪断変形を生じ、
インク室6の容積が変化する。
【0052】図4は、同アクチュエータ部の動作を示す
背面図である。図4(A)に示す連続した3個のインク
室6−1〜6−3において、インク室6−2内に形成さ
れた電極8−2に駆動パルスを印加すると、同図(B)
に示すようにインク室6−2を挟む隔壁10−2及び1
0−3が互いに離間する方向に剪断変形し、インク室6
−2の容積が拡大する。これによって共通インク室であ
る基板2の貫通孔2cからインク室6−2内にインクが
流入する。次いで、インク室6−1及び6−3内に形成
された電極9−1及び9−3に駆動パルスを印加する
と、同図(C)に示すように隔壁10−2及び10−3
が互いに接近する方向に剪断変形し、インク室6−2の
容積が縮小する。
【0053】このように、各インク室6に形成された電
極8に対して駆動パルスを選択的に印加することによ
り、特定のインク室6を挟む隔壁10に生じる剪断変形
によってそのインク室6の容積を変化させることによ
り、インク室6内のインクを加圧してノズル孔7から記
録媒体に対して吐出させることができる。
【0054】図5は、この発明の第2の実施形態に係る
インクジェットヘッドの構成を示す組立図である。この
実施形態に係るインクジェットヘッド11は、基板12
の略中央部に複数の貫通孔12c−1〜12c−3を形
成するとともに、複数の貫通孔12cのそれぞれに対向
する位置に接続端子15を形成したものである。その他
の構成は、図1に示した第1の実施形態に係るインクジ
ェットヘッド1と同様である。
【0055】この構成により、複数の貫通孔12cのそ
れぞれを互いに異なる色のインクを収納する共通インク
室とし、各貫通孔12cに対向するインク室6から互い
に異なる色のインクを吐出させてカラー画像を形成する
ことができる。
【0056】なお、基板12における貫通孔12cの形
成数は、3個に限るものではなく、使用するインクの色
数に応じて増減できる。
【0057】図6は、この発明の第3の実施形態に係る
インクジェットヘッドの構成を示す組立図である。ま
た、図7は、同第3の実施形態に係るインクジェットヘ
ッドのアクチュエータ部の要部の構成を示す部分正面図
である。この実施形態に係るインクジェットヘッド21
は、アクチュエータ部23の略中央部に、インク室26
を互いに平行な2列に配列して形成し、これにともなっ
て、基板22に2個の駆動回路22a−1及び22a−
2を実装し、2個の貫通孔22c−1及び22c−2を
平行に形成し、貫通孔22c−1及び22c−2のそれ
ぞれに対向する位置に所定数の接続端子25を形成し、
さらに、ノズルプレート24に互いに平行な2列に配列
して所定数のノズル孔27を形成したものである。その
他の構成は、図1に示した第1の実施形態に係るインク
ジェットヘッド1と同様である。
【0058】なお、アクチュエータ23におけるインク
室26の2列の配列方法として、図7(A)及び(B)
に示す2種類がある。図7(A)に示す配列方法は、各
列に含まれるインク室26をアクチュエータ23の長手
方向について互いに同じ位置に配置したものであり、各
列毎に異なる色のインクをインク室26から吐出させる
場合に用いられる。一方、図7(B)に示す配列方法
は、各列に含まれるインク室26をアクチュエータ23
の長手方向について互いに異なる位置に配置したもので
あり、各列に同一色のインクをインク室26から吐出さ
せることによって画像の解像度を2倍にすることができ
る。
【0059】この場合に、メインプレート23aの長手
方向の2側面のそれぞれに所定数の溝を形成するととも
に、この2側面のそれぞれにカバープレート23b−1
及び23b−2を接合することにより、使用するメイン
プレート23aを1枚のみにして部品点数の削減及び装
置の小型化を実現することができる。また、基板22に
は、アクチュエータ部23におけるインク室26の各列
の間に対向する単一の温度検出回路22bが実装されて
いる。アクチュエータ部23の温度を検出する機能上、
インク室26の配列数に対応して複数設ける必要がない
からである。
【0060】図8は、上記第3の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの使用状態を説明する図である。同図に
示す例では、各2列のインク室26、貫通孔22c及び
接続端子25を形成した4個のインクジェットヘッド2
1(各インクジェットヘッド21は、プリント基板にア
クチュエータ部を接合して構成されている。)を、表面
にコネクタ32及び接続パッド33を含む電子部品を実
装した別のプリント基板31(この発明の接合基板に相
当する。)に実装する。プリント基板31には、開口部
34が形成されており、この開口部34から各インクジ
ェットヘッド21のアクチュエータ部23を記録媒体の
搬送面に露出させた状態で、図示しない入力パッド22
d及び入出力パッド22eを接続パッド33に接合す
る。
【0061】この構成により、画像のカラー化及び高解
像度化に対応してインク室26を高集積化したインクジ
ェットプリンタを容易に構成することができる。また、
プリント基板31を複数のインクジェットヘッド21を
保持するためのシャシーとして用いることができる。な
お、プリント基板31におけるインクジェットヘッド2
1の実装数は4個に限るものではなく、使用するインク
色数及び要求される解像度に応じて増減することができ
る。
【0062】図9(A)〜(D)は、上記プリント基板
に実装されるインクジェットヘッドの組合せ状態を示す
図である。カラー画像について高い色調再現性が要求さ
れるカラープリンタでは、図9(A)に示すように、2
列のインク室26を図7(A)に示した状態に配置した
3個のインクジェットヘッド21をプリント基板31に
実装して6列のインク室26を構成し、各列のインク室
26にBk、Y、C、M、LC(薄いC)及びLM(薄
いL)の各色のインクを供給する。テキスト画像につい
ての画像形成枚数が多いカラープリンタでは、図9
(B)に示すように、2列のインク室26を図7(A)
に示した状態に配置した3個のインクジェットヘッド2
1をプリント基板31に実装して6列のインク室26を
構成し、各列のインク室26にBk、Bk、Bk、Y、
C及びMの各色のインクを供給する。
【0063】また、低コストのカラープリンタでは、図
9(C)に示すように、2列のインク室26を図7
(A)に示した状態に配置した2個のインクジェットヘ
ッド21をプリント基板31に実装して4列のインク室
26を構成し、各列のインク室26にBk、Y、C及び
Mの各色のインクを供給する。画像形成速度の高速化が
要求されるカラープリンタでは、図9(D)に示すよう
に、2列のインク室26を図7(A)に示した状態に配
置した4個のインクジェットヘッド21をプリント基板
31に実装して8列のインク室26を構成し、各列のイ
ンク室26にBk、Bk、Y、Y、C、C、M及びMの
各色のインクを供給する。
【0064】このように、プリント基板31におけるイ
ンクジェットヘッド21の実装数、及び、各列のインク
室26に供給するインクの色を適宜選択することによ
り、種々の仕様に適した構成を容易に実現することがで
きる。なお、2列のインク室26の両方に同色のインク
が供給されるインクジェットヘッド21として図7
(B)に示した構成のものを用いることにより、画像の
解像度を向上することができる。
【0065】図10は、上記インクジェットヘッドを実
装したプリント基板を用いたシリアルプリンタの要部を
示す斜視図である。複数のインクジェットヘッド21を
実装したプリント基板31は、カシメ42等によってキ
ャリッジ41に固定して搭載されるとともに、コネクタ
32に一端をプリンタ本体の制御部に接続したフレキシ
ブルフラットケーブル43の他端が接続される。これに
よって、キャリッジ41が、記録媒体の搬送方向(副走
査方向)に直交する主走査方向に往復移動する間に、プ
リンタ本体の制御部からケーブル43を介して供給され
る画像データに基づいてインクジェットヘッド21の各
インク室26に形成された電極に駆動パルスが選択的に
印加され、記録媒体に対してノズルからインクが吐出さ
れる。
【0066】図11は、上記インクジェットヘッドを実
装したプリント基板を用いたラインプリンタの要部を示
す図である。このラインプリンタ51では、各々が複数
のインクジェットヘッド21を実装した複数のプリント
基板31(この発明の接合基板に相当する。)を、記録
媒体Pの搬送方向(副走査方向)に直交する主走査方向
において、それぞれが実装するインクジェットヘッド2
1のインク室が互いに重複することなく主走査方向にお
ける画像形成範囲の全域にわたって連続するように、副
走査方向に交互に並べて配置している。
【0067】このように、シリアルプリンタのプリンタ
ヘッドを構成するインクジェットヘッドを用いてライン
プリンタを構成することができ、シリアルプリンタとラ
インプリンタとの間で部品を共用化することにより、コ
ストの低廉化を実現することができる。
【0068】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を奏する
ことができる。
【0069】(1) アクチュエータ部の電極に対して駆動
パルスを印加する駆動回路を実装した基板を、アクチュ
エータ部のインク吐出方向の上流側の端面に接合するこ
とにより、アクチュエータ部の端面に基板を接合する作
業によって、インク室におけるインク吐出方向の上流側
の閉塞と、アクチュエータ部の電極と駆動回路との電気
的接続と、を同時に行うことができ、アクチュエータ部
の電極と駆動回路とをワイヤボンディング法又はフレキ
シブル基板により接続する構成に比較して、部品点数及
び作業工程数を削減することができ、製造工程の簡略化
によるコストダウンを実現できる。
【0070】また、複数のインクジェットヘッドに対応
する複数の基板を形成したウエハに、電極を備えたイン
ク室を形成した後の複数のアクチュエータ部を接合する
ことにより、ダイシング等によって分離するまでの間に
おいて複数のインクジェットヘッドが単一のウエハ上で
同時に取り扱うことができ、製造工程をさらに簡略化す
ることができる。
【0071】(2) アクチュエータ部の素材となる圧電材
料のキュリー温度未満の環境下でアクチュエータ部の電
極と基板の接続端子とを電気的に接続することにより、
電極と接続端子とを電気的に接続する際に、アクチュエ
ータ部において脱分極や過大な残留応力を生じることが
なく、駆動回路からの駆動パルスの印加によってアクチ
ュエータ部が正確に動作するようにして製品の性能の安
定化及び信頼性の向上を実現することができる。
【0072】(3) アクチュエータ部の端面に接合される
基板に、特定色のインクを収納する複数のインク室に対
向するとともに、アクチュエータ部側の開口幅がインク
室の開口幅に比較して接続端子によって形成されるアク
チュエータ部の端面と基板との間の間隙寸法の2倍以上
大きい貫通孔を形成することにより、アクチュエータ部
に基板を接合してアクチュエータ部の特定色に割り当て
られた複数のインク室を共通の貫通孔に連通させること
ができ、貫通孔によって共通インク室を形成することが
できる。
【0073】また、貫通孔のアクチュエータ部側の開口
幅をインク室の開口幅に比較して接続端子によって形成
されるアクチュエータ部の端面と基板との間の間隙寸法
の2倍以上大きくすることにより、アクチュエータ部の
端面と基板との間に充填される接着剤がインク室内に流
入することがなく、各インク室からのインクの吐出状態
に誤差を生じることを防止して、画像を正確に形成する
ことができる。
【0074】(4) アクチュエータ部に形成されるインク
室の深さ及び幅を、アクチュエータ部の端面と基板との
間の間隙寸法より大きくすることにより、アクチュエー
タ部の端面と基板との間に毛細管現象によって充填され
る接着剤がインク室内に流入することがなく、各インク
室からのインクの吐出状態に誤差を生じることを防止し
て、画像を正確に形成することができる。
【0075】(5) アクチュエータ部の端面に接合される
基板にアクチュエータ部の温度を検出する温度検出回路
を実装することにより、アクチュエータ部の温度を、こ
れに接合した基板に実装されている温度検出回路によっ
て正確に検出することができる。
【0076】(6) アクチュエータ部の端面に接合される
基板にアクチュエータ部に対向する状態で温度検出回路
を実装することにより、アクチュエータ部に最も近接す
る状態で温度検出回路を配置することができ、アクチュ
エータ部の温度をより正確に検出できる。
【0077】(7) 基板に接合される単一のアクチュエー
タ部に、複数のインク室を複数列に配列して形成するこ
とにより、単一のアクチュエータによって多数のインク
室を形成することができ、インク室の高集積化を容易に
実現することができる。
【0078】(8) 2列のインク室について、一方の列に
含まれるインク室を他方の列に含まれるインク室間に配
置することで、解像度を2倍にすることができる。
【0079】(9) 単一の接合基板に対してアクチュエー
タが実装された基板を複数接合することにより、画像の
解像度やインクの色数の変化に対応した種々の仕様を容
易に実現できる。
【0080】(10)複数の接合基板を、アクチュエータに
おける複数のインク室の形成方向について、それぞれに
接合された基板上の各アクチュエータのインク室が互い
に重複することがないように連続して配置することによ
り、それぞれに単一又は複数の基板が接合された複数の
接合基板を用いて、画像形成範囲における記録媒体の搬
送方向に直交する方向の全範囲にインク室が対向するラ
イン型のインクジェットヘッドを容易に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの構成を示す組立図である。
【図2】上記第1の実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの要部の構成を示す側面断面図である。
【図3】上記第1の実施形態に係るインクジェットヘッ
ドのアクチュエータ部の要部の構成を示す側面断面図及
び背面図である。
【図4】同アクチュエータ部の動作を示す背面図であ
る。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの構成を示す組立図である。
【図6】この発明の第3の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの構成を示す組立図である。
【図7】同第3の実施形態に係るインクジェットヘッド
のアクチュエータ部の要部の構成を示す部分正面図であ
る。
【図8】上記第3の実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの使用状態を説明する図である。
【図9】上記プリント基板に実装されるインクジェット
ヘッドの組合せ状態を示す図である。
【図10】上記インクジェットヘッドを実装したプリン
ト基板を用いたシリアルプリンタの要部を示す斜視図で
ある。
【図11】上記インクジェットヘッドを実装したプリン
ト基板を用いたラインプリンタの要部を示す図である。
【符号の説明】
1−インクジェットヘッド 2−基板 2a−駆動回路 2b−温度検出回路 2c−貫通孔 3−アクチュエータ部 5−接続端子 6−インク室 7−ノズル孔 8−接着剤 9−電極 9a−接続部
フロントページの続き (72)発明者 坂本 泰宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 的場 宏次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF91 AF93 AG14 AG15 AG45 AG68 AG87 AG90 AL25 AN01 AN05 AP02 AP22 AP25 AP34 AQ02 AQ03 BA03 BA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料に複数の溝状のインク室を形成す
    るとともに、各インク室の互いに対向する一対の内側面
    のそれぞれに電極を形成したアクチュエータ部と、各電
    極に電気的に接続された駆動回路と、を備え、駆動回路
    からアクチュエータ部の電極に駆動パルスを印加し、互
    いに隣接するインク室間の隔壁を変形させることにより
    各インク室内のインクを加圧して一方向に吐出するイン
    クジェットヘッドにおいて、 アクチュエータ部におけるインク吐出方向の上流側の端
    面に、接続端子を含む駆動回路が実装された基板を、そ
    の接続端子とアクチュエータ部の電極とを電気的に接続
    して接合したことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】前記基板の接続端子は、圧電材料のキュリ
    ー温度未満の温度でアクチュエータ部の電極に電気的に
    接続されることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記基板は、特定色のインクを収納する複
    数のインク室に対向するとともに、アクチュエータ部側
    の開口幅がインク室の開口幅に比較して接続端子によっ
    て形成されるアクチュエータ部の端面と基板との間の間
    隙寸法の2倍以上大きい貫通孔を備えていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記インク室は、開口部の深さ及び幅を接
    続端子によって形成されるアクチュエータ部の端面と基
    板との間の間隙寸法より大きいことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記基板は、アクチュエータ部の温度を検
    出する温度検出回路を実装したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記温度検出回路は、基板においてアクチ
    ュエータ部に対向する面に実装されていることを特徴と
    する請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】前記アクチュエータ部は、複数のインク室
    を複数列に配列して形成したことを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】前記複数列に配列された複数のインク室
    は、各列のインク室か互いに重複しない位置に配置され
    ていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  9. 【請求項9】前記アクチュエータ部が接合された前記基
    板を複数個組み合わせて別の接合基板に接合したことを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジ
    ェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記接合基板は、アクチュエータにおけ
    る複数のインク室の形成方向について、それぞれに接合
    された各アクチュエータのインク室が互いに重複しない
    複数の位置に配置されていることを特徴とする請求項9
    に記載のインクジェットヘッド。
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