JP5598240B2 - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドとして、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を弾性膜で構成し、弾性膜を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧して、ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド、複数のインクジェット式記録ヘッドを組み合わせたインクジェット式記録ヘッドユニット等が知られている(例えば、特許文献1)。
圧電素子のリード電極には、フレキシブル配線基板が接続されており、フレキシブル配線基板は、圧電素子の駆動IC、さらには接続基板の端子を経由して、制御部に接続されている。また、圧電そしのリード電極が設けられた側の反対側は、ダイヤフラムに隣接する島部に接続されている。
一方、高解像度とともに小型化が要求され、ヘッドのノズル数が多くなるにつれて、より小さな圧電素子から構成される液体噴射ヘッドが知られている(例えば特許文献2)。この場合、圧電素子のリード電極には、異方性導電材料を介して、フレキシブル配線基板の端子が接続され、フレキシブル配線基板は配列された圧電素子間方向と直交する方向に折り曲げられて、スペーサー部材によって固定されている。
特開2008−132793号公報 特開2010−36431号公報
しかしながら、液体噴射ヘッドの製造方法において、圧着治具を用いてフレキシブル配線基板の端子を接続基板の端子に接続する際に、フレキシブル配線基板が固定されていないために、フレキシブル配線基板が接続基板の端子の反対側に傾く場合がある。
また、特許文献2のように圧電素子間方向と直交する方向に固定されている場合においても、接続不良の問題や、安定に接続できないという問題があった。
本発明は、液体噴射ヘッドの製造方法において、フレキシブル配線基板の端部と接続基板としての中継基板の端子との接続を確実にし、製造を容易にするためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
液体を噴射するノズル開口に連通した圧力発生室が対称に複数形成された流路形成基板と、前記圧力発生室毎に設けられた一対の電極を備えた圧力発生素子と、前記圧力発生素子を覆い、対称に形成された前記圧力発生室の列間に開口部を有する保護基板と、前記電極から前記圧力発生室間に引き出され、前記開口部に露出したリード電極と、前記保護基板上に設けられ、前記開口部につながる第1の開口部および前記第1の開口部につながり、前記第1の開口部よりも大きい開口を有する第2の開口部を備えたケース部材と、前記ケース部材が組み込まれるホルダー部材と、前記ケース部材上方に設けられ前記第2の開口部の端に端子を有する中継基板と、第1の端部が前記リード電極に、前記第1の端部とは反対側の第2の端部が前記中継基板の端子に接合されたフレキシブル配線基板とを備えた液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記フレキシブル配線基板を前記流路形成基板の表面に対して鈍角で折り曲げる前記フレキシブル配線基板加工工程と、前記フレキシブル配線基板の前記第1の端部を前記リード電極に接続する第1の接合工程と、前記保護基板の前記開口部および前記ケース部材の前記第1の開口部の上面までモールド剤を充填し、前記フレキシブル配線基板を固定するモールド剤充填工程と、前記フレキシブル配線基板の前記第2の端部と前記中継基板の端子を熱圧着する第2の接合工程とを含むことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例によれば、フレキシブル配線基板のリード電極に接続される第1の端部が配線を外側にして鈍角の内角で折り曲げられ、リード電極に接合されている。ここで、折り曲げた第1の端部は向かい合わせてリード電極に接合されているので、フレキシブル配線基板は、ケース部材の第1の開口部および第2の開口部の内壁に向かって傾く。したがって、フレキシブル配線基板とケース部材の第1の開口部および第2の開口部の内壁との間隔が狭くなり、モールド剤を充填する際に、毛細管現象でモールド剤が、フレキシブル配線基板とケース部材の第1の開口部および第2の開口部の内壁との間に這い上がり、フレキシブル配線基板はケース部材側に寄った状態で固定される。また、モールド剤を用いるのでスペーサーなどの部材を用いるよりも製造コストが抑えられる液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
また、ケース部材の第1の開口部の開口が第2の開口部の開口より小さいので、第1の開口部より上へのモールド剤の這い上がりが少なくなる。したがって、ケース部材上方へのモールド剤の浸入が抑えられ、ケース部材とホルダー部材との接着への影響が抑えられた液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
[適用例2]
上記液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記第2の接合工程における熱圧着は熱圧着ツールを用い、前記熱圧着ツールを前記フレキシブル配線基板に押圧して、前記第2の端部と前記中継基板の端子とを圧着することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例では、折り曲げた第1の端部が、対向する圧力発生素子に向けて接合されるので、一対のフレキシブル配線基板の間隔は、接合後に第1の端部から第2の端部にかけて広がっている。熱圧着ツールをフレキシブル配線基板に近づけると、第2の端部は熱圧着ツールに対し斜めに接触し、第2の端部は熱圧着ツールがフレキシブル配線基板に近づくにしたがって、熱圧着ツールに倣いながら中継基板に向かって移動する。したがって、中継基板とフレキシブル配線基板との接合が容易に行え、フレキシブル配線基板と中継基板との実装性が向上した液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
[適用例3]
上記液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記熱圧着ツールは、前記フレキシブル配線基板の前記第1の端部の折り曲げ部間の間隔よりも幅の広い凸部を有し、前記凸部を一対の前記フレキシブル配線基板間に配置して、前記熱圧着ツールを前記フレキシブル配線基板に押圧することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例では、熱圧着ツールが、一対のフレキシブル配線基板の第1の端部の折り曲げ部間の間隔よりも幅の広い凸部を有し、凸部は一対のフレキシブル配線基板間に配置されている。対向する圧力発生素子に向かって傾いた第2の端部は、凸部に対し斜めに接触し、熱圧着ツールに倣い易くなる。したがって、中継基板とフレキシブル配線基板との接合が容易に行え、フレキシブル配線基板と中継基板との実装性が向上した液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
[適用例4]
上記液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記第1の接合工程で、前記フレキシブル配線基板と前記リード電極との間にACF接着剤を配置し、前記フレキシブル配線基板の配線と前記リード電極とを押圧し、前記フレキシブル配線基板の配線と前記リード電極との接合を行うことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例では、押圧の圧力は、フレキシブル配線基板の配線とリード電極との間で大きく、フレキシブル配線基板の配線とリード電極との間のACF接着剤中の導電性粒子が潰れて、フレキシブル配線基板の配線とリード電極との電気的な接続が行なわれる。したがって、隣り合う配線およびリード電極間の絶縁を保ったまま、一度に複数の配線と複数のリード電極との電気的な接続が効率よく行なわれ、コストが低減した液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
[適用例5]
上記液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記保護基板の開口部は、対称に形成された前記圧力発生室の列それぞれに対応して設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例では、圧力発生室の列それぞれに対応して保護基板の開口部が設けられているので、圧力発生室毎に設けられた圧力発生素子の列毎に接続されるフレキシブル配線基板を異なる開口部から挿入できる。したがって、第1の接合工程において、フレキシブル配線基板間およびリード電極間の短絡が少なくなる。
[適用例6]
上記液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記鈍角が95°以上で110°未満であることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
この適用例では、鈍角を95°以上とすることで、フレキシブル配線基板の第1の端部とリード電極とを接合した際に、フレキシブル配線基板の傾きを確実に得ることができる。一方、110°未満とすることで、フレキシブル配線基板とリード電極との間隔が略一定に保たれ、安定してフレキシブル配線基板とリード電極との接合が行なえる液体噴射ヘッドの製造方法が得られる。
プリンターの概略構成を示す図。 インクジェット式記録ヘッドユニットの斜視図。 インクジェット式記録ヘッドユニットを示す分解斜視図。 インクジェット式記録ヘッドの部分分解斜視図。 図2におけるインクジェット式記録ヘッドユニットのA−A概略断面図。 インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を表すフローチャート図。 インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を示す概略断面図。 インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を示す概略断面図。
以下の説明は、実施形態にかかる液体噴射ヘッドが液体噴射装置としてのプリンター1000に搭載される場合を例に挙げて行う。
図1はプリンター1000の概略構成を示す図である。図1中、X方向は、キャリッジ2が移動する主走査方向を示し、Y方向は、記録媒体Pが移送される副走査方向を示している。Z方向は、X方向およびY方向と直交する方向である。
図1に示すように、プリンター1000は、図1では直接図示していない複数のインクジェット式記録ヘッド1を備えた液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッドユニット11と、キャリッジ2と、キャリッジ移動機構3と、プラテンローラー4と、インクカートリッジ5とを備えている。
インクジェット式記録ヘッド1は、インクジェット式記録ヘッドユニット11の記録媒体P側(図1中Z方向下面)に取付けられ、記録媒体Pの表面にインクを液滴として噴射する。キャリッジ移動機構3は、タイミングベルト6と、駆動プーリー7と、従動プーリー8と、モーター107とを備えている。タイミングベルト6には、キャリッジ2が係止されており、タイミングベルト6は、駆動プーリー7と従動プーリー8とに張設されている。駆動プーリー7は、モーター107の出力軸に接続されている。
モーター107が作動すると、キャリッジ2は、プリンター1000に架設されたガイドロッド9に案内されて、主走査方向であるX方向に往復移動する。プラテンローラー4は、モーター104から駆動力を受け、記録媒体Pを副走査方向であるY方向に移送する。
インクカートリッジ5は、インクを貯留し、キャリッジ2に着脱可能に装着されている。インクカートリッジ5は、インクジェット式記録ヘッド1にインクを供給する。供給するインクが複数色の場合、インクカートリッジ5は複数個装着される。図1では、10個のインクカートリッジ5が装着されている。
このように構成されたプリンター1000は、キャリッジ2をキャリッジ移動機構3によりX方向に往復移動させるとともに、記録媒体Pをプラテンローラー4によりY方向に移送させながら、キャリッジ2に取付けられたインクジェット式記録ヘッド1からインクを液滴として吐出することによって、記録用紙等の記録媒体P上に画像等の記録を行うことができる。
インクジェット式記録ヘッド1およびインクジェット式記録ヘッドユニット11について、図2および図3に基づいて説明する。
図2に、実施形態にかかるインクジェット式記録ヘッドユニット11の斜視図を示した。また、図3は、インクジェット式記録ヘッドユニット11を示す分解斜視図である。図3において、インクジェット式記録ヘッド1は、組み込まれる前の状態で1個のみについて示している。実際には、5個のインクジェット式記録ヘッド1がインクジェット式記録ヘッドユニット11に組み込まれている。
図2および図3において、1個のインクジェット式記録ヘッド1は、2種類のインクの吐出に対応しており、実施形態では5個のインクジェット式記録ヘッド1で10色のインクを吐出する。
なお、インクジェット式記録ヘッドユニット11に組み込まれているインクジェット式記録ヘッド1の数は、吐出するインクの種類に応じ、5個に限らない。
インクジェット式記録ヘッドユニット11は、ホルダー部材400と中継基板500とを備えている。
ホルダー部材400には、5個のインクジェット式記録ヘッド1に対応して10個のインク導入路410が形成されている。また、中継基板500にはインク導入路410を通すための孔510が形成されている。
中継基板500は、インク導入路410を孔510に通した状態で、ホルダー部材400の片側から、ホルダー部材400にはめ込まれている。
インクジェット式記録ヘッド1は、ケース部材としてのケースヘッド110とフレキシブル配線基板としての一対のCOF(Chip On Film)基板210とを備えている。また、COF基板210は、複数の配線220および駆動回路200を備えている。
インクジェット式記録ヘッド1は、中継基板500のはめ込まれた側とは反対側から、ホルダー部材400に差し込まれている。ホルダー部材400には、開口部としてのスリット420が、差し込まれるインクジェット式記録ヘッド1に対応して5ヵ所に形成され、中継基板500には開口部としてのスリット520が5ヵ所に形成されている。一対のCOF基板210は、スリット420およびスリット520に通され、配線220は、中継基板500の端子530にそれぞれ接合されている。
図4は、インクジェット式記録ヘッド1の部分分解斜視図であり、インクジェット式記録ヘッド1が、ホルダー部材400および中継基板500に組み込まれる前の状態を示している。図5は、図2におけるインクジェット式記録ヘッドユニット11のA−A概略断面図である。
図4および図5において、インクジェット式記録ヘッド1は、流路形成基板10とノズルプレート20と保護基板30とコンプライアンス基板40と駆動回路200が実装された一対のCOF基板210とを備えている。
流路形成基板10とノズルプレート20と保護基板30とは、流路形成基板10をノズルプレート20と保護基板30とで挟むように積み重ねられ、保護基板30上には、コンプライアンス基板40が設けられている。
COF基板210は、第1の端部211と第1の端部211の反対に位置する第2の端部212とを備えている。COF基板210の第1の端部211は保護基板30に差し込まれ、第2の端部212は中継基板500と接続されている。
流路形成基板10は、例えば、面方位(110)のシリコン単結晶板からなる。その一方の面には、例えば、二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。
なお、流路形成基板10は、シリコン単結晶基板以外の材料、例えば、金属板やセラミック板などであってもよい。
流路形成基板10には、隔壁によって区画された複数の圧力発生室12が、その幅方向に並設された列として2列設けられている。ここで圧力発生室12は対をなして設けられている。
また、各列の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14および連通路15を介して連通されている。連通部13は、後述する保護基板30のリザーバー部31と連通して圧力発生室12の列毎に共通のインク室となるマニホールド100の一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
なお、実施形態では、流路の幅を片側から絞ることでインク供給路14を形成したが、流路の幅を両側から絞ることでインク供給路を形成してもよい。また、流路の幅を絞るのではなく、厚さ方向から絞ることでインク供給路14を形成してもよい。
さらに、各連通路15は、圧力発生室12の幅方向両側の隔壁を連通部13側に延設してインク供給路14と連通部13との間の空間を区画することで形成されている。すなわち、流路形成基板10には、圧力発生室12の幅方向の断面積より小さい断面積を有するインク供給路14と、このインク供給路14に連通すると共にインク供給路14の幅方向の断面積よりも大きい断面積を有する連通路15とが複数の隔壁により区画されて設けられている。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。実施形態では、流路形成基板10に圧力発生室12が並設された列を2列設けたため、1つのインクジェット式記録ヘッド1には、ノズル開口21の並設されたノズル列が2列設けられている。なお、ノズルプレート20は、例えばガラスセラミックス、シリコン単結晶基板またはステンレス鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、白金(Pt)などの金属やルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO)などの金属酸化物からなる下電極60と、ペロブスカイト構造の圧電体層70と、Au、Irなどの金属からなる上電極80とが形成され、圧力発生素子としての圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極60、圧電体層70および上電極80を含む部分をいう。圧電素子300は、圧力発生室12に対応して対をなしている。
また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせてアクチュエーター装置と称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55および下電極60が振動板として作用するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、弾性膜50及び絶縁体膜55を設けずに、下電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電素子300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
一般的には、圧電素子300のいずれか一方の電極を共通電極とし、他方の電極および圧電体層70を各圧力発生室12にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされたいずれか一方の電極および圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。
なお、実施形態では、下電極60を圧電素子300の共通電極とし、上電極80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。いずれの場合においても、圧力発生室12毎に圧電体能動部が形成されていることになる。
また、圧電素子300の個別電極である各上電極80には、絶縁体膜55上まで延設された、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されている。リード電極90は、圧電素子300に対応して対をなしている。リード電極90は、一端部が上電極80に接続されていると共に、他端部側が、並設された圧電素子300の列と列との間に延設されている。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上、すなわち、下電極60、弾性膜50およびリード電極90上には、マニホールド100の少なくとも一部を構成するリザーバー部31を有する保護基板30が接着剤35を介して接合されている。このリザーバー部31は、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるマニホールド100を構成している。
なお、実施形態では、流路形成基板10にマニホールド100となる連通部13を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、流路形成基板10の連通部13を圧力発生室12毎に複数に分割して、リザーバー部31のみをマニホールド100としてもよい。また、例えば、流路形成基板10に圧力発生室12のみを設け、流路形成基板10と保護基板30との間に介在する部材(例えば、弾性膜50、絶縁体膜55等)にマニホールド100と各圧力発生室12とを連通するインク供給路14を設けるようにしてもよい。
保護基板30は、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保した状態で、その空間を密封可能な圧電素子保持部32を有する。圧電素子保持部32は、各圧力発生室12の2つの列に対応して2つ設けられている。
なお、実施形態では、各圧電素子保持部32は、各圧力発生室12の列に対応する領域に一体的に設けられているが、圧電素子300毎に独立して設けられていてもよい。
保護基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましく、実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成する。
また、保護基板30の略中央部、すなわち、一対の圧力発生室12の対向する領域には、保護基板30を厚さ方向に貫通する開口部33が設けられている。さらに、開口部33の中心には仕切り部36が設けられている。
延設されたリード電極90は、上電極80に接続されている端部とは反対の他端部側が、開口部33の底部に露出している。開口部33に露出したリード電極90は、開口部33に挿入されたCOF基板210に形成された配線220と第1の端部211で電気的に接合されている。COF基板210に実装された駆動回路200によって、各圧電素子300は駆動する。
駆動信号は、例えば、駆動電源信号等の駆動ICを駆動させるための駆動系信号のほか、シリアル信号(SI)等の各種制御系信号を含み、配線は、それぞれの信号が供給される複数の配線で構成される。
COF基板210は可撓性のある基板であり、リード電極90と接続される第1の端部211は内角θが鈍角になるように略L字型に曲げられている。第1の端部211は対向する圧電素子300に向けて配置されている。したがって、一対のCOF基板210は、開口部33の内壁に向かってそれぞれ傾き、開いた状態となっている。略L字の内角θは95°以上で110°未満が好ましい。
保護基板30上には、封止膜41および固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバー部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成されている。この固定板42のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
さらに、コンプライアンス基板40上には、保持部材であるケースヘッド110が設けられている。ケースヘッド110には、図4に示したインク導入口44に連通して図1に示したインクカートリッジ5等のインク貯留手段からのインクをマニホールド100に供給するインク導入路111が設けられている。
また、ケースヘッド110には、開口部43に対向する領域に凹部112が形成され、開口部43のたわみ変形が適宜行われるようになっている。
さらに、ケースヘッド110には、保護基板30に設けられた開口部33と連通する開口部113が設けられている。開口部113は、第1の開口部1131と第2の開口部1132とからなる。開口部113の開口部33と連通する第1の開口部1131は開口部33と同じ大きさに形成されているが、開口部113には、段差114が設けられ、ホルダー部材400に向かって第2の開口部1132は広くなっている。段差114は、複数あってもよい。
前述のように、COF基板210の第1の端部211は、開口部113および開口部33内に挿通されて、第1の端部211の配線220がリード電極90と接合されている。接合は、図示しないACF(Anisotropic Condactive Film)接着剤を用いて圧力を加えて行なわれている。
また、COF基板210は、開口部33および開口部113の段差114まで充填されたモールド剤600で支持されている。
なお、このようなケースヘッド110の材料としては、例えば、ステンレス鋼等の金属材料が挙げられる。
COF基板210の第1の端部211とは反対側に位置する第2の端部212は、ホルダー部材400のスリット420および中継基板500のスリット520に通され、第2の端部212の配線220が中継基板500の端子530に接合されている。
インクジェット式記録ヘッド1では、図1に示したインクカートリッジ5からインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路200からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極60と上電極80との間に電圧が印加される。電圧の印加によって、弾性膜50および圧電体層70がたわみ変形し、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
次に、実施形態のインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法、特に、COF基板210と中継基板500との接続方法について説明する。
図6は、インクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法の一部を表すフローチャート図であり、図7および図8は、インクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法の一部を示す概略断面図である。
図6において、インクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法は、フレキシブル配線基板加工工程としてのステップ1(S1)と、第1の接合工程としてのステップ2(S2)と、モールド剤充填工程としてのステップ3(S3)と、組み込み工程としてのステップ4(S4)と、第2の接合工程としてのステップ5(S5)とを含む。
図7(a)にフレキシブル配線基板加工工程(S1)を、図7(b)に第1の接合工程(S2)を、図7(c)にモールド剤充填工程(S3)を、図8(d)に組み込み工程(S4)を、図8(e)および図8(f)に第2の接合工程(S5)を簡略化した概略断面図で示した。
図7(a)において、フレキシブル配線基板加工工程(S1)では、COF基板210のリード電極90と接続される第1の端部211を内角θが鈍角になるように略L字型に折り曲げる。略L字の内角θは95°以上110°未満が好ましい。
COF基板210がフィルムの巻き取り等の関係で湾曲している場合は、湾曲方向とは逆方向に折り曲げる。
図7(b)において、第1の接合工程(S2)では、図5に示したCOF基板210の第1の端部211の配線220とリード電極90とを押さえつけ工具700を用いて接合する。以下、図7では、配線220を省略して示した。
まず、ケースヘッド110の開口部113に、一対のCOF基板210を第1の端部211からリード電極90に向けて、仕切り部36の両側に挿入する。第1の端部211は、仕切り部36を挟んで向かい合うように配置する。
接合は、まず、図示しないACF(Anisotropic Condactive Film)接着剤を第1の端部211とリード電極90との間に配置する。その後、押さえつけ工具700に圧力をかけてリード電極90に向けて降下することで、第1の端部211をリード電極90側に押圧する。押さえつけ工具700で圧力を加えた後、100℃程度の熱を加えて接着剤を硬化させる。
第1の接合工程(S2)での接合後、COF基板210の折り曲げた第1の端部211の内角θが鈍角なので、一対のCOF基板210は、開口部33の内壁およびケースヘッド110に向かって傾く。
図7(c)において、モールド剤充填工程(S3)では、保護基板30の開口部33からケースヘッド110の段差114までモールド剤600を充填し、硬化させて一対のCOF基板210を固定する。モールド剤600としては、例えば、熱硬化性樹脂を用いることができる。
図8(d)において、組み込み工程(S4)では、一対のCOF基板210をホルダー部材400のスリット420に挿入し、ホルダー部材400に組み込む。ホルダー部材400には、中継基板500がセットされている。
図8(e)および(f)において、第2の接合工程(S5)では、熱圧着ツール800を用いて、COF基板210の図5に示した配線220と中継基板500の端子530とを熱圧着する。熱圧着は、半田を用いて200℃程度の熱を加えることで行なうことができる。
熱圧着ツール800には、中心部に凸部810が形成されている。凸部810は、一対のCOF基板210の第1の端部211の折り曲げ部間の間隔よりも幅広く形成する。
図では、凸部810の断面が三角形に描かれているがこれに限らない。例えば、断面形状は、半円形であってもよい。また、凸部810は、スリット420に沿って長く形成されていてもよいし、部分的に形成されていてもよい。
図8(e)において、熱圧着ツール800の凸部810を2つのCOF基板210に向けて移動させる。凸部810は、2つのCOF基板210間に配置する。熱圧着ツール800が2つのCOF基板210に接触すると、2つのCOF基板210はより開く方向へ撓む。ここで、2つのCOF基板210の開きが少ない場合であっても、熱圧着ツール800の凸部810によって、2つのCOF基板210は確実に開く方向へ撓む。
図8(f)において、熱圧着ツール800を中継基板500に向けて押圧し、図5に示した配線220と中継基板500の端子530とを熱圧着する。
以上の工程を含んだ製造方法により、インクジェット式記録ヘッド1が組み込まれたインクジェット式記録ヘッドユニット11が得られる。
このような実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)COF基板210のリード電極90に接続される第1の端部211が配線220を外側にして鈍角の内角θで折り曲げられ、リード電極90に接合されている。ここで、折り曲げた第1の端部211は向かい合わせてリード電極90に接合されているので、COF基板210は、ケースヘッド110の第1の開口部1131および第2の開口部1132の内壁に向かって傾く。したがって、COF基板210とケースヘッド110の第1の開口部1131および第2の開口部1132の内壁との間隔が狭くなり、モールド剤600を充填する際に、毛細管現象でモールド剤600が、COF基板210とケースヘッド110の第1の開口部1131および第2の開口部1132の内壁との間に這い上がり、フレキシブル配線基板はケースヘッド110側に寄った状態で固定できる。また、モールド剤600を用いるのでスペーサーなどの部材を用いるよりも製造コストが抑えられるインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
また、ケースヘッド110の第1の開口部1131の開口が第2の開口部1132の開口より小さいので、第1の開口部1131より上へのモールド剤600の這い上がりを少なくできる。したがって、ケースヘッド110上方へのモールド剤600の浸入を抑えることができ、ケースヘッド110とホルダー部材400との接着への影響を抑えたインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
(2)折り曲げた第1の端部211が、対向する圧電素子300に向けて接合されるので、一対のCOF基板210の間隔は、接合後に第1の端部211から第2の端部212にかけて広がっている。熱圧着ツール800をCOF基板210に近づけると、第2の端部212は熱圧着ツール800に対し斜めに接触し、第2の端部212は熱圧着ツール800がCOF基板210に近づくにしたがって、熱圧着ツール800に倣いながら中継基板500に向かって移動する。したがって、中継基板500とCOF基板210との接合が容易に行え、COF基板210と中継基板500との実装性が向上したインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
(3)熱圧着ツール800が、一対のCOF基板210の第1の端部211の折り曲げ部間の間隔よりも幅の広い凸部810を有し、凸部810は一対のCOF基板210間に配置されている。対向する圧電素子300に向かって傾いた第2の端部212は、凸部810に対し斜めに接触し、より熱圧着ツール800に倣い易くなる。したがって、中継基板500とCOF基板210との接合が容易に行え、COF基板210と中継基板500との実装性が向上したインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
(4)押圧の圧力は、COF基板210の配線220とリード電極90との間で大きく、COF基板210の配線220とリード電極90との間のACF接着剤中の導電性粒子が潰れて、COF基板210の配線220とリード電極90との電気的な接続が行なわれる。したがって、隣り合う配線220およびリード電極90間の絶縁を保ったまま、一度に複数の配線220と複数のリード電極90との電気的な接続を効率がよく行なうことができ、コストの低減したインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
また、半田を用いた接合と比較して低温での接合が可能で、例えば、リード電極90の材質と絶縁体膜55の材質との熱膨張差によるリード電極90の絶縁体膜55からの剥離を抑えることができる。
(5)圧力発生室12の列それぞれに対応して保護基板30の開口部33が設けられているので、圧力発生室12毎に設けられた圧電素子300の列毎に接続されるCOF基板210を異なる開口部33から挿入できる。したがって、第1の接合工程(S2)において、COF基板210間およびリード電極90間の短絡を少なくできる。
(6)鈍角を95°以上とすることで、COF基板210の第1の端部211とリード電極90とを接合した際に、COF基板210の傾きを確実に得ることができる。一方、110°未満とすることで、COF基板210とリード電極90との間隔が略一定に保つことができる。したがって、COF基板210とリード電極90との間からACF接着剤の横方向へ押し出される量が抑えられ、安定してCOF基板210とリード電極90との接合が行なえるインクジェット式記録ヘッドユニット11の製造方法を得ることができる。
(7)COF基板210の第1の端部211が鈍角の内角θで折り曲げられて、対向する圧電素子300に向けてリード電極90に接続されているので、COF基板210は、ケースヘッド110の開口部113の内壁に向かって傾いており、COF基板210とケースヘッド110の開口部113の内壁との間隔を狭くできる。したがって、放熱特性の安定したインクジェット式記録ヘッド1を得ることができる。
また、モールド剤600を用いるので、別途加工された部材を加える場合と比較して、製造コストを抑えたインクジェット式記録ヘッドユニット11を得ることができる。
(8)ケースヘッド110の開口部113に設けられた段差114によって、段差114より上へのモールド剤600の這い上がりを少なくできる。したがって、ケースヘッド110とホルダー部材400との間へのモールド剤600の浸入を抑えることができ、ケースヘッド110とホルダー部材400との接着への影響を抑えたインクジェット式記録ヘッドユニット11を得ることができる。
(9)段差114までモールド剤600が充填されているので、COF基板210を十分固定でき、第1の端部211とリード電極90との接合および第2の端部212と中継基板500との接合が安定したインクジェット式記録ヘッドユニット11を得ることができる。
(10)鈍角を95°以上とすることで、COF基板210の傾きを確実に得ることができる。一方、110°未満とすることで、COF基板210とケースヘッド110との干渉を少なくでき、リード電極90に対しCOF基板210の傾きが抑えられてリード電極90とCOF基板210との間隔を一定にでき、安定してCOF基板210とリード電極90とが接続されているインクジェット式記録ヘッドユニット11を得ることができる。
(11)前述の効果を達成できるプリンター1000を得ることができる。
(12)駆動回路200を実装したCOF基板210を介して駆動回路200と圧電素子300のリード電極90とを接続しているので、ワイヤーボンディング法によるよりも製造が容易になる。また、COF基板210はその第1の端部211がリード電極90に接続されるとともに立ち上げられているので、大型化することなく小型化することができる。また、COF基板210を直接リード電極90に接続しているので、圧電素子300を高密度に配設してもリード電極90とCOF基板210との接続不良が発生することなく、高密度化を容易に達成できる。
以上、実施形態を説明したが、上述したものに限定されるものではない。
例えば、実施形態では、液体噴射ヘッドとして複数のインクジェット式記録ヘッド1を備えたインクジェット式記録ヘッドユニット11について説明したが、一つのインクジェット式記録ヘッド1を備えたものであってもよい。この場合においても、液体噴射ヘッドとは、インクジェット式記録ヘッド1とケースヘッド110とホルダー部材400と中継基板500とを備えた物をいう。
また、熱圧着ツールの凸部は形成されていなくてもよく、例えば、並行平板の熱圧着ツールを用いてもよい。
さらに、フレキシブル配線基板はCOF基板210に限らず、駆動回路が実装されていないフレキシブル基板であってもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドユニットを、また液体噴射装置の一例としてプリンターを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
1…インクジェット式記録ヘッド、2…キャリッジ、3…キャリッジ移動機構、4…プラテンローラー、5…インクカートリッジ、6…タイミングベルト、7…駆動プーリー、8…従動プーリー、9…ガイドロッド、10…流路形成基板、11…液体噴射ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドユニット、12…圧力発生室、13…連通部、14…インク供給路、15…連通路、20…ノズルプレート、21…ノズル開口、30…保護基板、31…リザーバー部、32…圧電素子保持部、33…開口部、35…接着剤、36…仕切り部、40…コンプライアンス基板、41…封止膜、42…固定板、43…開口部、44…インク導入口、50…弾性膜、55…絶縁体膜、60…下電極、70…圧電体層、80…上電極、90…リード電極、100…マニホールド、104…モーター、107…モーター、110…ケースヘッド、111,410…インク導入路、112…凹部、113…開口部、114…段差、200…駆動回路、210…COF基板、211…第1の端部、212…第2の端部、220…配線、300…圧電素子、400…ホルダー部材、420…開口部としてのスリット、500…中継基板、510…孔、520…開口部としてのスリット、530…端子、600…モールド剤、700…工具、800…熱圧着ツール、810…凸部、1000…液体噴射装置としてのプリンター、1131…第1の開口部、1132…第2の開口部。

Claims (6)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通した圧力発生室が対称に複数形成された流路形成基板と、前記圧力発生室毎に設けられた一対の電極を備えた圧力発生素子と、前記圧力発生素子を覆い、対称に形成された前記圧力発生室の列間に開口部を有する保護基板と、前記電極から前記圧力発生室間に引き出され、前記開口部に露出したリード電極と、前記保護基板上に設けられ、前記開口部につながる第1の開口部および前記第1の開口部につながり、前記第1の開口部よりも大きい開口を有する第2の開口部を備えたケース部材と、前記ケース部材が組み込まれるホルダー部材と、前記ケース部材上方に設けられ前記第2の開口部の端に端子を有する中継基板と、第1の端部が前記リード電極に、前記第1の端部とは反対側の第2の端部が前記中継基板の端子に接合されたフレキシブル配線基板とを備えた液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記フレキシブル配線基板を前記流路形成基板の表面に対して鈍角で折り曲げる前記フレキシブル配線基板加工工程と、
    前記フレキシブル配線基板の前記第1の端部を前記リード電極に接続する第1の接合工程と、
    前記保護基板の前記開口部および前記ケース部材の前記第1の開口部の上面までモールド剤を充填し、前記フレキシブル配線基板を固定するモールド剤充填工程と、
    前記フレキシブル配線基板の前記第2の端部と前記中継基板の端子を熱圧着する第2の接合工程とを含む
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記第2の接合工程における熱圧着は熱圧着ツールを用い、
    前記熱圧着ツールを前記フレキシブル配線基板に押圧して、前記第2の端部と前記中継基板の端子とを圧着する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  3. 請求項2に記載の液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記熱圧着ツールは、前記フレキシブル配線基板の前記第1の端部の折り曲げ部間の間隔よりも幅の広い凸部を有し、
    前記凸部を一対の前記フレキシブル配線基板間に配置して、前記熱圧着ツールを前記フレキシブル配線基板に押圧する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記第1の接合工程で、
    前記フレキシブル配線基板と前記リード電極との間にACF接着剤を配置し、
    前記フレキシブル配線基板の配線と前記リード電極とを押圧し、
    前記フレキシブル配線基板の配線と前記リード電極との接合を行う
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記保護基板の開口部は、対称に形成された前記圧力発生室の列それぞれに対応しても設けられている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記鈍角が95°以上で110°未満である
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
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