JP2002085882A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2002085882A
JP2002085882A JP2000283697A JP2000283697A JP2002085882A JP 2002085882 A JP2002085882 A JP 2002085882A JP 2000283697 A JP2000283697 A JP 2000283697A JP 2000283697 A JP2000283697 A JP 2000283697A JP 2002085882 A JP2002085882 A JP 2002085882A
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bobbin
pulley
belt
shaft
motor
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JP2000283697A
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Hitoshi Ishikawa
均 石川
Kazuhiro Murase
和広 村瀬
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糸巻の際における歯打ち音等のベルトの作動音
を防止でき、更に内部構造の配置の自由度が高くなり設
計上有利となるミシンを提供すること。 【解決手段】モータ25のモータ軸25aに遊嵌されベ
ルトに駆動力を与えるベルト駆動プーリ26と、ベルト
駆動プーリ26、上軸プーリ及び下軸プーリに架設され
たベルトと、モータ軸25aに連結された糸巻プーリ3
0と、糸巻プーリ30の回転に伴いボビンを回転させて
糸巻を行う糸巻位置と糸巻プーリ30の回転に対してボ
ビンを非回転とする非糸巻位置とに切り替え可能なボビ
ンホルダと、クラッチ80とを有する。クラッチ80
は、裁縫の際にモータ駆動力をベルト駆動プーリ26に
伝達し、ベルト、上軸及び下軸を回転させるベルト伝達
状態と、糸巻の際にモータ駆動力をベルト駆動プーリに
伝達せずベルト、上軸及び下軸を非回転とするベルト非
伝達状態とに切り替え可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボビンに糸巻を行う
機能を有するミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンに於ける、下糸を巻く下糸
巻駆動構造の多くは、引例文献である実公平7−107
11号公報に記載された構造の如く、図9に示すよう
に、ミシン上部にて機枠に対し回転自在に保持された上
軸100に連結された上軸プーリ102を利用し、ボビ
ン103が装着されるボビン挿入軸104をもつ糸巻車
106を上軸プーリ102の外周部に圧接し、上軸プー
リ102の回転を糸巻車106に伝達することによりボ
ビン103を回転させ、ボビン103での糸巻を行って
いる。前記した上軸プーリ102の回転は、ミシンの下
部に配設されているモータのモータ軸の駆動力を駆動源
とし、モータ軸に取り付けられたベルト駆動プーリと上
軸プーリ102との間を第1のタイミングベルト110
により連結し、モータの駆動力を第1のタイミングベル
ト110を介して上軸プーリ102及び上軸100に伝
達することにしている。この種の下糸巻駆動構造は多く
のミシンに採用されている。前述の下糸巻駆動構造を採
用するミシンにおいては、モータのモータ軸から第1の
タイミングベルト110を介して駆動伝達された上軸1
00の回転により上側の裁縫要素機構(針棒等)を駆動
させる。且つ、ミシンの下部であるミシンベッド内に配
置された釜等の下側の裁縫要素機構を駆動させるにあた
り、上軸100と下軸との間に架設された第2のタイミ
ングベルト112により、上軸100及び下軸の両者の
駆動タイミングを確保した状態にて、上軸100と下軸
とを連結することにしている。このため、ミシンの内部
にはエンドレス状の2本のタイミングベルト110、1
12が介在することになり、ミシンのハウジングの内部
機構の配置スペースを圧迫し、2本のタイミングベルト
110、112を回避する構造が必要とされるため、ミ
シンの内部機構が複雑化し、部品点数の増加を始め、本
来の機能を阻害しがちであった。
【0003】また従来、下糸巻を行う操作に連動して下
糸巻機構以外への駆動伝達を遮断するクラッチ構造が採
用されている。ほとんどのミシンにおいては“糸巻状
態”となったとき、糸巻機構以外への駆動伝達が遮断さ
れる設定となり、糸巻時に於ける作業者の安全性を図っ
ている。しかしながらこの駆動力伝達を遮断する手段と
して、モータのモータ軸から駆動伝達された上軸プーリ
102と上軸110との接続を、糸巻操作により絶つ手
段が一般的である。
【0004】従って、ボビンへの糸巻を行っているとき
には、針が装着された針棒や釜等の裁縫機構の動きは停
止しているため、ミシンの裁縫音はかなり静穏化されて
いるものの、ボビンを回転させる駆動源となる上軸プー
リ102は、第1のタイミングベルト110により回転
されており、タイミングベルト110の作動音が耳ざわ
りとなる。例えば、タイミングベルト110の歯部と上
軸プーリ102の歯部との歯打ち音、タイミングベルト
110の歯部とベルト駆動プーリの歯部との歯打ち音が
耳ざわりとなる。
【0005】ミシンの裁縫時にはタイミングベルト11
0の作動音それ自体は、裁縫音よりも小さいため実質的
に問題とはならない。しかし上記したようにボビンへの
糸巻のときには針棒や釜は停止してミシンの裁縫音は静
穏化されているため、歯打ち音等のタイミングベルト1
10の作動音は、よけいに使用者等に耳ざわりとなる。
【0006】更に、上軸プーリ102は所望の上軸回転
数を得るため、ベルト駆動プーリとの連結に減速を用い
ていることが多く上軸プーリ102の直径はベルト駆動
プーリの直径に対し数倍の大きさに設定されている。こ
のため、組付誤差等の関係で上軸100と上軸プーリ1
02との微少な嵌合ガタが生じやすく、径寸法が大きな
上軸プーリ102の外周部での振れが大きくなる。図9
に示す従来技術においては、糸巻車106への駆動力伝
達は、振れが大きくなりがちな上軸プーリ102の外周
部を利用して行うため、糸巻車106への駆動力伝達の
際に異音が発生し易かった。
【0007】更に、上軸プーリ102と上軸100との
嵌合ガタに起因する異音発生の防止には、嵌合隙間の減
少・嵌合長さの延長などの対応策が図られるが、しかし
ながらこの場合には部品の高精度化、製造工程の複雑化
によるコストアップ、部品の大型化による配置スペース
の圧迫などの不具合が懸念される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した実情
に鑑みなされたものであり、糸巻の際における歯打ち音
等のベルトの作動音を防止することができ、更に内部構
造の配置の自由度が高くなり設計上有利となるミシンを
提供することを課題とするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るミシンは、
裁縫を行う針が装着され昇降可能な針棒と、回転に伴い
裁縫方向へ針棒を昇降させる上軸と、上軸に同軸的に連
結され上軸を回転させる上軸プーリと、釜を駆動する下
軸と、下軸に同軸的に連結され下軸を回転させる下軸プ
ーリと、モータ軸をもつモータと、モータのモータ軸に
空転可能に遊嵌されベルトに駆動力を与えるためのベル
ト駆動プーリと、ベルト駆動プーリ、上軸プーリ及び下
軸プーリに架設されベルト駆動プーリから伝達された駆
動力により作動し作動に伴い上軸及び下軸を回転させる
1本のエンドレス状のベルトと、モータのモータ軸に同
軸的に連結されモータ軸により回転される糸巻プーリ
と、糸巻用のボビンを保持可能であり、糸巻プーリの回
転に伴いボビンを回転させてボビンに糸巻を行う糸巻位
置と、糸巻プーリの回転に対してボビンを非回転とする
非糸巻位置とに切替え可能なボビンホルダと、モータの
モータ軸に取り付けられ、裁縫の際にモータのモータ軸
の駆動力をベルト駆動プーリに伝達してベルト、上軸及
び下軸を回転させるベルト伝達状態と、糸巻の際にモー
タの駆動力をベルト駆動プーリに伝達せずベルト、上軸
及び下軸を非回転とするベルト非伝達状態とに切替え可
能なクラッチとを具備しており、糸巻の際にベルトを非
駆動とすることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係るミシンによれば、ボビンホル
ダのボビンに糸巻を行うときには、モータのモータ軸の
駆動力が糸巻プーリを介してボビンホルダのボビンに伝
達されるため、ボビンが回転し、ボビンで糸巻を行なう
ことができる。
【0011】更にボビンホルダのボビンに糸巻を行うと
きには、クラッチはベルト非伝達状態に切替えられるた
め、モータの駆動力はベルト駆動プーリには伝達され
ず、ベルトは非回転であり、ひいては上軸プーリ、上
軸、下軸プーリ、下軸は共に非回転である。このため上
記したようにボビンホルダに保持したボビンで糸巻を行
うときには、針棒、釜、上軸、下軸等の裁縫機構を作動
させるベルトの作動音は発生しない。
【0012】本発明に係るミシンによれば、ベルトは歯
付きのタイミングベルトが好ましい。従ってベルト駆動
プーリ、上軸プーリ、下軸プーリは、タイミングベルト
の歯部と噛合する外歯状の歯部をもつことが好ましい。
クラッチは、糸巻プーリとベルト駆動プーリとを包囲す
ると共に縮径可能なコイル状のスプリングを有し、スプ
リングの縮径に伴い糸巻プーリとベルト駆動プーリとを
連結する機構を採用することができる。
【0013】本発明に係るミシンの好ましい形態によれ
ば、ボビンホルダが糸巻位置に設定されたとき、クラッ
チはモータの駆動力を糸巻プーリを介してボビンに伝達
するものの、ベルト駆動プーリに伝達しないベルト非伝
達状態に切替えられると共に、ボビンホルダが非糸巻位
置に設定されたとき、クラッチは糸巻プーリとベルト駆
動プーリとを連結してモータの駆動力を糸巻プーリを介
してベルト駆動プーリに伝達するベルト伝達状態に切替
えられ、1本のベルトで上軸及び下軸を回転させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図1〜図8を参照しつつ説明する。
【0015】(全体構成)まずミシンの全体構成を説明
する。図1は、ミシンの頭部とベッド部に配設された内
部機構を示す。公知の本縫いミシンに本発明を適用して
いる。ミシン機枠1の頭部2には、針4xをもつ針棒4
及び図示しない天秤を駆動させるための上軸5が配設さ
れている。上軸5は球状軸受6により回転可能に保持さ
れ、軸受保持板7を介してミシン機枠1にねじ8にて回
転可能に保持されている。
【0016】上軸5の一端部5aには、その回転を針棒
4の上下動に変換するクランク9が取り付けられてい
る。クランク9はクランクロッド10を保持している。
クランクロッド10の一端孔部には、針棒抱き12の筒
部が摺動可能に挿入され、針棒4との相対位置を確保し
た状態でネジ11により固定されている。上軸5の他端
部5cには大径の上軸プーリ13が取り付けられてい
る。上軸プーリ13は後述するように駆動源であるモー
タ25からの駆動力が伝達される。
【0017】また上軸5の最軸端部5eには、手動にて
上軸5を駆動させるはずみ車14がスプリングピン15
により取り付けられている。この場合、はずみ車14と
上軸5との回転方向ガタが規制され、固定ネジ16によ
りスラスト方向ガタが規制されている。一方、ミシン機
枠1の下部であるベッド部3には釜17及び図示しない
送り機構を駆動させる釜駆動軸18が球状軸受19によ
り回転可能に保持されている。釜駆動軸18は軸受保持
板20を介しベッド部3にねじ21にて保持されてい
る。
【0018】ミシンの下部であるベッド部3には釜17
が配置されている。釜17はミシン機枠1に対し回転可
能に保持されている。釜17の軸部17aには、釜駆動
軸18から駆動を受ける釜軸ギア22が固定されてい
る。
【0019】釜駆動軸18には、釜軸ギア22と噛み合
う釜駆動ギア23が取り付けられている。釜軸ギア22
と釜駆動ギア23との両者のギアのバックラッシュは適
正に確保されている。釜駆動軸18は駆動ギア41を有
する。下軸40は上軸5の下方において上軸5に沿って
配設されており、駆動ギア42を有する。下軸40が回
転すると、駆動ギア41と駆動ギア42との噛合によ
り、釜駆動軸18は駆動力を受ける。この場合、他の裁
縫要素機構との回転比を調整の上に、釜駆動軸18への
駆動力は伝達される。下軸40の他端部40cには下軸
プーリ24が下軸40との組付位相を調整可能な構造を
有し固定されている。下軸プーリ24には、駆動源であ
るモータ25からの駆動力が伝達される。
【0020】各裁縫要素機構の駆動源となる横軸型のモ
ータ25は、ミシン機枠1の下部に固定されている。モ
ータ25のモータ軸25aは下軸40、上軸5に沿って
いる。モータ25のモータ軸25aにはベルト駆動プー
リ26が空転可能に遊嵌されている。そしてタイミング
ベルト27は前述した大径の上軸プーリ13と下軸プー
リ24とベルト駆動プーリ26との間に架設されてい
る。
【0021】後述するようにベルト駆動プーリ26がク
ラッチスプリング32により糸巻プーリ30を介してモ
ータ25のモータ軸25aに連結されているときには、
モータ軸25aの回転によりタイミングベルト27が回
転し、上軸プーリ13、下軸プーリ24が回転する。上
軸プーリ13が回転すると上軸5が回転し、裁縫機構で
ある針棒4、針4xが作動する。下軸プーリ24が回転
すると下軸40が回転する。タイミングベルト27はミ
シン機枠1の立胴内の最縁に位置している。
【0022】なお、本実施形態では図1に示すように、
タイミングベルト27は1本しか使用されておらず、実
公平7−10711号公報に係る技術とは異なり、2本
は使用されていない。
【0023】図1に示すように、タイミングベルト27
の全周経路間にはアイドラプーリ28が配設されてい
る。これによりタイミングベルト27のベルトテンショ
ンを適正に保ち、連結機構のタイミングズレを防止する
と共に、大径の上軸プーリ13の直径に比べて直径が小
さい下軸プーリ24の外周やベルト駆動プーリ26の外
周へのベルト係合範囲を増加させており、前記した各プ
ーリ13、24、26と、タイミングベルト27との噛
み合いずれ(ジャンピング)を防止している。なお前記
した釜軸ギア22、釜駆動ギア23、駆動キア41、4
2、下軸プーリ24、タイミングベルト27等に歯部が
形成されているが、歯部は図1においては省略されてい
る。
【0024】(要部構成)次に下糸巻機構を構成する要
部構成について説明する。図2に示すように、モータ2
5のモータ軸25aの先端部には、下糸を巻く糸巻時に
使用する糸巻プーリ30がねじ31などの手段により同
軸的に固定されている。即ち、モータ25のモータ軸2
5aに糸巻プーリ30が直結されている。糸巻プーリ3
0は、径外方向に突出するフランジ部30aと、モータ
25側に突出する円筒部30bとを有する。モータ軸2
5の軸線Pとして示す。モータ25のモータ軸25aに
ベルト駆動プーリ26が同軸的に且つ空転可能に遊嵌さ
れている。ベルト駆動プーリ26は、糸巻プーリ30の
円筒部30bと同軸的な円筒部26aとをもつ。ベルト
駆動プーリ26にはタイミングベルト27が架設されて
いるため、ベルト駆動プーリ26が回転すると、タイミ
ングベルト27は回転する。ベルト駆動プーリ26はタ
イミングベルト27の歯部と噛み合うための歯部をもつ
が、図面上、ベルト駆動プーリ26の歯部はタイミング
ベルト27の歯部と同様に省略されている。ベルト駆動
プーリ26は、モータ軸25aの外周部に形成された段
部と、モータ軸25aの外周部に取り付けられたEリン
グ44とにより、モータ軸25aの軸長方向への移動が
規制されている。
【0025】図2に示すように、モータ25のモータ軸
25aにはクラッチ80が同軸的に組み込まれている。
クラッチ80は駆動力伝達経路で糸巻プーリ30とベル
ト駆動プーリ26との間に介在している。クラッチ80
は、周方向にわたって形成された係止孔として機能でき
る複数個の係止溝33bをもつ突起33aを有するクラ
ッチスリーブ33と、クラッチスリーブ33にほぼ同軸
的配置で内蔵されたコイル状のクラッチスプリング32
と、クラッチスリーブ33を回転状態及び非回転状態に
切替える後述するクラッチ板37(図5参照)とを有す
る。クラッチスプリング32は、その一端部に、径外方
向に突出する爪状のストッパ32aをもつ。ストッパ3
2aはクラッチスリーブ33の突起33aの係止溝33
bに嵌められて係止されている。図3、図4に示すよう
に、クラッチスプリング32は、横断面が四角形状の線
材をコイル状に巻回して構成されている。このためクラ
ッチスプリング32の内周面32xは、軸芯方向に沿っ
た縦断面においては直線またはこれに近い状態となり、
摩擦面積が確保されている。図3に示すようにクラッチ
スプリング32は、糸巻プーリ30の円筒部30bの外
周面とベルト駆動プーリ26の円筒部26aの外周面と
を包囲している。クラッチスプリング32のうちストッ
パ32aと反対側の他端部32fは、ベルト駆動プーリ
26の円筒部26aに巻回されている。クラッチスプリ
ング32は、矢印K1方向(図3、図4参照)への回転
が与えられると、クラッチスリーブ33と共に回転し、
クラッチスプリング32の内周面32xと糸巻プーリ3
0の円筒部30bの外周面との摩擦により、クラッチス
プリング32のコイル部分が縮径方向に変位するように
設定されている。
【0026】従って、図3に示すように、モータ25の
モータ軸25aがこれの軸芯回りで矢印K1方向に回転
すると、モータ軸25aに直接固定されている糸巻プー
リ30が同方向に回転し、糸巻プーリ30の円筒部30
bとクラッチスプリング32の内周面32xとの摩擦に
より、クラッチスプリング32がクラッチスリーブ33
と共に回転し、クラッチスプリング32のコイル部分が
縮径方向に変位する。このようなクラッチスプリング3
2の縮径方向の変位に伴い、クラッチスプリング32の
内周面32xが糸巻プーリ30の円筒部30bの外周面
とベルト駆動プーリ26の円筒部26aの外周面とに圧
接する圧接力F(図3参照)が生じる。この結果、クラ
ッチスプリング32を介して、糸巻プーリ30の円筒部
30bとベルト駆動プーリ26の円筒部26aとが連結
され、つまりクラッチがオンとなり、モータ軸25aで
回転される糸巻プーリ30の回転に連動してベルト駆動
プーリ26が回転する。このようにベルト駆動プーリ2
6が回転すると、タイミングベルト27が回転作動し、
上軸プーリ13及び下軸プーリ24が回転し、上軸5及
び下軸40が回転し、前記した針棒4及び釜17等の裁
縫機構が作動して裁縫可能な状態となる。
【0027】これに対してクラッチスリーブ33の周方
向の回転が制約された状態においては、モータ25が駆
動すると、モータ軸25aが回転し、モータ軸25aに
固定されている糸巻プーリ30が回転するものの、回転
が制約されたクラッチスリーブ33の突起33aの係止
溝33bにクラッチスプリング32のストッパ32aが
係止しているため、糸巻プーリ30の円筒部30bが回
転したとしても、クラッチスプリング32の縮径方向へ
の回転は制約され、クラッチスプリング32により有効
な圧接作用が生じない。この結果、図4に示すように、
クラッチスプリング32の内周面32xと糸巻プーリ3
0の円筒部30bとがスリップし、このため糸巻プーリ
30の円筒部30bとベルト駆動プーリ26の円筒部2
6aとが非連結状態に維持され、クラッチ80がオフに
維持される。このようにクラッチ80がオフである場合
には、モータ25が駆動して糸巻プーリ30が回転した
としてもベルト駆動プーリ26は回転せず、タイミング
ベルト27も非回転となり、上軸プーリ13及び下軸プ
ーリ24が非回転となり、上軸5及び下軸40も非回転
となり、前記した針棒4及び釜17等の裁縫機構も非作
動となる。
【0028】更に説明を加える。図5及び図6はボビン
43への糸巻を行う糸巻位置H1にボビンホルダ35が
設定されている状態を示す。糸巻位置H1では、タイミ
ングベルト27にモータ25の駆動力が伝達されないベ
ルト非伝達状態となる。また図7及び図8はボビン43
への糸巻を行なわない非糸巻位置H2にボビンホルダ3
5が設定されている状態を示す。非糸巻位置H2では、
タイミングベルト27にモータ25の駆動力が伝達され
るベルト伝達状態となる。
【0029】図7に示すように、レバー状のクラッチ板
37はガイドピン38を介して矢印R1、R2方向に回
動可能にミシン機枠1に保持されている。クラッチ板3
7は、クラッチ80の突起33aと係合可能な爪状のス
トッパ部37bを有する。ミシン機枠1に取り付けられ
たバネ39の付勢力により、図7に示すように、クラッ
チ板37は矢印R2方向に常に付勢されており、ストッ
パ部37bとクラッチスリーブ33の突起33aとが離
脱する方向に引き寄せられている。
【0030】図8に示すように、糸巻プーリ30のフラ
ンジ部30aの近傍には、ボビンホルダ35が固定ねじ
36により矢印M1、M2方向に回動可能にミシン機枠
1に配設されている。ボビンホルダ35には糸巻軸34
が回転可能に組付けられている。図7に示すように、糸
巻軸34は、一端に糸巻用のボビン43が挿入されるボ
ビン挿入部34aを有し、他端に糸巻車29を有する。
使用者がボビン43への糸巻を行うときには、糸巻用の
ボビン43がボビン挿入部34aに挿入された状態で、
図6に示すように手作業等でボビンホルダ35が矢印M
1方向に回動され、糸巻車29が糸巻プーリ30のフラ
ンジ部30aの外周側に圧接し、ボビンホルダ35が糸
巻位置H1に切替えられている。この糸巻位置H1にお
いて、モータ25が駆動してこれのモータ軸25aに直
結された糸巻プーリ30が回転されると、糸巻プーリ3
0と糸巻車29との摩擦により、糸巻車29がこれの中
心軸線の回りで周方向に回転し、ひいてはボビンホルダ
35に取り付けられているボビン43が回転し、ボビン
43への糸巻が行われる。
【0031】図5に示すように、ボビンホルダ35が糸
巻位置H1にあるときには、クラッチスリーブ33の突
起33aとクラッチ板37のストッパ部37bとが係合
するように設定されている。即ち、図6に示すように、
使用者の手作業等によりボビンホルダ35が矢印M1方
向に回動して糸巻位置H1に切替えられると、ボビンホ
ルダ35の端側の腕凸部35aがクラッチ板37の端側
の操作部37aに動きを伝え、バネ39の付勢力に抗し
てクラッチ板37を矢印R1方向に回動する。クラッチ
板37の矢印R1方向への回動に伴い、クラッチ板37
のストッパ部37bがクラッチスリーブ33の突起33
aに係合するようになる。このようにクラッチ板37の
ストッパ部37bが突起33aに係合すると、クラッチ
スリーブ33の回転は制約されるため、前記したように
クラッチ80はオフとなり、モータ25の駆動により糸
巻プーリ30を回転させてボビン43に下糸の糸巻を行
ったとしても、糸巻プーリ30の回転はベルト駆動プー
リ26に伝達されず、従ってモータ軸25aが回転する
ものの、ベルト駆動プーリ26は非回転となり、この結
果タイミングベルト27は非回転となり、上軸5及び下
軸40等の裁縫機構は非回転となり、同様に針棒42、
釜17も非作動となる。このようにボビン43を回転さ
せてボビン43に糸巻を行っているときには、上軸5、
針棒42、下軸40、釜17等の裁縫機構は回転作動し
ない。故に本実施形態では、ボビン43を回転させてボ
ビン43に糸巻を行っているときには、従来技術では発
生していたタイミングベルト27の回転に基づく歯打ち
音が防止される。
【0032】一方、糸巻を行わないときには、図8に示
す如く、使用者の手作等によりボビンホルダ35が糸巻
車29と共に矢印M2方向に固定ねじ36を中心として
回動せられ、糸巻車29が糸巻プーリ30のフランジ部
30aから離脱され、つまり糸巻車29とフランジ部3
0aとの接触が回避され、ボビンホルダ35が非糸巻位
置H2に切替えられる。この場合、ボビンホルダ35の
矢印M2方向への回動に伴い、図7に示すように、ボビ
ンホルダ35に係合するクラッチ板37が矢印R2方向
へ回動するため、クラッチ板37のストッパ部37bが
クラッチ80の突起33aから離脱し、クラッチスリー
ブ33は回転可能となるため、前記したようにクラッチ
80はオンとなる。従って、モータ25が駆動して糸巻
プーリ30が回転すると、糸巻プーリ30の回転はクラ
ッチ80を介してベルト駆動プーリ26に伝達され、タ
イミングベルト27は回転し、上軸5、針棒42、下軸
40、釜17等の裁縫機構が回転作動し、裁縫が可能な
状態となる。このようにボビンホルダ35が非糸巻位置
H2に設定されてボビン43に糸巻を行っていないとき
には、モータ25の駆動力はベルト駆動プーリ26を介
してタイミングベルト27に伝達され、裁縫機構要素を
構成する上軸5、針棒42、下軸40、釜17が回転
し、裁縫が可能な状態となる。
【0033】(実施例の効果)以上説明したように本実
施例によれば、ボビン43で下糸の糸巻を行なうときに
は、クラッチ80はベルト非伝達状態に切替られ、モー
タ25の駆動力はタイミングベルト27に伝達されない
ため、タイミングベルト27は非回転であり、ひいては
上軸プーリ13、上軸5、下軸プーリ24、下軸40等
の裁縫機構は非回転である。このためボビン43で糸巻
を行うときには、タイミングベルト27の作動音は防止
される。殊にタイミングベルト27の歯部による歯打ち
音は防止される。従って静穏化を図りつつ糸巻を行うこ
とができる。
【0034】更に本実施例によれば、下軸40及び上軸
5を回転させるのに1本のタイミングベルト27で済
み、従来技術とは異なり、複数のタイミングベルトが介
在せず、ミシンの内部機構の配置に対する制約が低減さ
れ、ミシン本来の機能に最適な構造で実現するのに有利
となる。更にモータ25のモータ軸25aに同軸的に連
結した糸巻プーリ30を用いてボビンホルダ35のボビ
ン43を回転させるため、上軸5に連結されている大径
の上軸プーリ13を利用することなくボビン43への糸
巻を行い得るため、図9に示す従来技術とは異なり、異
音の防止に有利である。
【0035】その他、本発明は上記し且つ図面に示した
実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲内で適宜変更して実施できるものである。実施例
に記載の語句は一部であっても請求項に記載できるもの
である。
【0036】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。 ・請求項1において、クラッチは、モータのモータ軸に
同軸的に配置された筒形状のクラッチスリーブと、クラ
ッチスリーブに内蔵され縮径方向の変位に伴いベルト駆
動プーリ及び糸巻プーリを連結可能なクラッチスプリン
グとを備えていることを特徴とするミシン。 ・請求項1において、クラッチは、モータのモータ軸に
同軸的に配置されたクラッチスリーブと、クラッチスリ
ーブに内蔵されベルト駆動プーリ及び糸巻プーリを連結
可能なコイル状の縮径可能なクラッチスプリングとを備
えていることを特徴とするミシン。 ・請求項1において、ボビンホルダの糸巻位置及び非糸
巻位置への作動に伴い、クラッチのオフ・オン作動が連
動することを特徴とするミシン。 ・請求項1において、モータは糸巻プーリを直結してい
ることを特徴とするミシン。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るミシンによれば、ボビンで
糸巻を行なうときには、クラッチはベルト非伝達状態に
切替られ、モータの駆動力はベルトに伝達されないた
め、ベルトは非回転であり、ひいては上軸プーリ、上
軸、下軸プーリ、下軸等の裁縫機構は非回転である。こ
のためボビンで糸巻を行うときには、ベルトの作動音、
殊にベルトの歯打ち音は防止され、騒音防止に有利であ
る。
【0038】更に本発明に係るミシンによれば、下軸及
び上軸を回転させるのに1本のベルトで済み、従来技術
とは異なり、複数のベルトが介在せず、ミシンの内部機
構の配置に対する制約が低減されるため、ミシン本来の
機能に最適な構造で実現するのに有利となる。
【0039】更に従来技術とは異なり、モータのモータ
軸に同軸的に連結した糸巻プーリを用いてボビンホルダ
のボビンを回転させたるため、大径の上軸プーリを利用
することなくボビンへの糸巻を行い得るため、異音の防
止に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンの全体構成を示す斜視図である。
【図2】モータのモータ軸付近の構造を示す分解斜視図
である。
【図3】クラッチがオンしており、糸巻プーリとベルト
駆動プーリとをクラッチスプリングにより駆動連結して
いる状態を模式的に示す概念断面図である。
【図4】クラッチがオフしており、糸巻プーリとベルト
駆動プーリとをクラッチスプリングにより非連結にして
いる状態を模式的に示す概念断面図である。
【図5】図6のV線に沿った矢視図であり、ボビンホル
ダが糸巻位置に切替えられていると共に、クラッチがオ
フしてモータの駆動力をベルトに非伝達とするベルト非
伝達状態に切替えられている状態を示す構成図である。
【図6】ボビンホルダが糸巻位置に切替えられていると
共に、クラッチがオフしてモータの駆動力をベルトに非
伝達とするベルト非伝達状態に切替えられている状態を
示す構成図である。
【図7】図8のVII線に沿った矢視図であり、ボビン
ホルダが非糸巻位置に切替えられていると共に、クラッ
チがオンしてモータの駆動力をベルトに非伝達とするベ
ルト伝達状態に切替えられている状態を示す構成図であ
る。
【図8】ビンホルダが非糸巻位置に切替えられていると
共に、クラッチがオンしてモータの駆動力をベルトに伝
達とするベルト伝達状態に切替えられている状態を示す
構成図である。
【図9】従来技術に係る糸巻を行う主要構造の構成図で
ある。
【符号の説明】
図中、4は針棒、5は上軸、13は上軸プーリ、17は
釜、24は下軸プーり、25はモータ、25aはモータ
軸、26はベルト駆動プーリ、27はタイミングベルト
(ベルト)、30は糸巻プーリ、32はクラッチスプリ
ング、33はクラッチスリーブ、35はボビンホルダ、
43はボビン、80はクラッチを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裁縫を行う針が装着され昇降可能な針棒
    と、 回転に伴い裁縫方向へ針棒を昇降させる上軸と、 上軸に同軸的に連結され上軸を回転させる上軸プーリ
    と、 釜を駆動する下軸と、 下軸に同軸的に連結され下軸を回転させる下軸プーリ
    と、 モータ軸をもつモータと、 モータのモータ軸に空転可能に遊嵌されベルトに駆動力
    を与えるためのベルト駆動プーリと、 ベルト駆動プーリ、上軸プーリ及び下軸プーリに架設さ
    れベルト駆動プーリから伝達された駆動力により作動し
    作動に伴い上軸及び下軸を回転させる1本のエンドレス
    状のベルトと、 モータのモータ軸に同軸的に連結されモータ軸により回
    転される糸巻プーリと、 糸巻用のボビンを保持可能であり、糸巻プーリの回転に
    伴いボビンを回転させてボビンに糸巻を行う糸巻位置
    と、糸巻プーリの回転に対してボビンを非回転とする非
    糸巻位置とに切替え可能なボビンホルダと、 モータのモータ軸に取り付けられ、裁縫の際にモータの
    モータ軸の駆動力をベルト駆動プーリに伝達してベル
    ト、上軸及び下軸を回転させるベルト伝達状態と、糸巻
    の際にモータの駆動力をベルト駆動プーリに伝達せずベ
    ルト、上軸及び下軸を非回転とするベルト非伝達状態と
    に切替え可能なクラッチとを具備しており、糸巻の際に
    ベルトを非駆動とすることを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】請求項1において、クラッチは、糸巻プー
    リとベルト駆動プーリとを包囲すると共に縮径可能なコ
    イル状のスプリングを有し、スプリングの縮径方向の変
    位に伴い糸巻プーリとベルト駆動プーリとを連結するこ
    とを特徴とするミシン。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2において、ボビンホ
    ルダが糸巻位置に設定されたとき、クラッチはモータの
    駆動力を糸巻プーリを介してボビンに伝達するものの、
    ベルト駆動プーリに伝達しないベルト非伝達状態に切替
    えられると共に、 ボビンホルダが非糸巻位置に設定されたとき、クラッチ
    は糸巻プーリとベルト駆動プーリとを連結してモータの
    駆動力を糸巻プーリを介してベルト駆動プーリに伝達す
    るベルト伝達状態に切替えられ、1本のベルトで上軸及
    び下軸を回転させることを特徴とするミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255278A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Juki Corp ミシン
CN110699865A (zh) * 2019-10-08 2020-01-17 深圳市德业智能股份有限公司 一种缝纫设备

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