JP3845467B2 - ミシンのはずみ車クラッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はミシンのはずみ車クラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシンのはずみ車クラッチ装置はコロ式とコイルばね式の2種が多く実施されているが、両者はいずれもミシン機枠内に回転自在に支持された主軸に一体的に固着されているブッシュの外周上に装着される構造のものであって、このブッシュの外周上に嵌装されるプーリーの内周面の協働で機能するものであり、従ってブッシュの外周面とこのブッシュの外周上に嵌装されるプーリーの内周面との狭小な部分にこの装置を配設しなければならないスペース的な制約を受けており、更に前者のコロ式はコロを内装したレバーを操作部材を介して間接的に作動させることにより駆動側プーリーと從動側主軸との間を係脱させることを基本的構造としているので構造がやや複雑となり、又空転から駆動に切り替えた直後には前記コロがプーリーとブッシュの双方に食い込みが悪く駆動しないことがあって動力伝達えの切り替えが確実におこなわれない場合もあるなどの欠点を有し、又後者のコイルばね式はコイルの内外径の製作精度が極めて高いものが要求され、内径が小さすぎれば主軸が空転せず又、内径が大きすぎれば主軸が回転しない等クラッチ機能ガ出来ないなどの欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はミシンの駆動側プーリーと従動側主軸との係脱を構造簡単にして且つ取り付け場所のスペースの制約を受けることのない装置を開発すると共に主軸への回転の伝達及び遮断を確実にし利用者の便なるものを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
ミシン機枠内に回転自在に支持される主軸と、該主軸上に回転自在に支持されモーターにより駆動されるベルト車と、前記主軸上で前記ベルト車と係脱自在に支持されるはずみ車とを備えたミシンのはずみ車クラッチ装置において、前記ベルト車の側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記はずみ車を主軸の軸方向に摺動可能に支持すると共にはずみ車の前記ベルト車に対向する側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記主軸上の適宜の位置に軸線方向に対し直角のピンを設け、前記はずみ車の内側円筒部の側部に前記ピンに係合する溝部を設け、前記はずみ車を前記ベルト車から係合する方向に移動した状態または離脱する方向に移動した状態を保持する前記はずみ車の内側円筒部の外周上に形成された傾斜した当接部と前記主軸の端部に固着した押え部材とからなる保持手段を設けたことを特徴とするミシンのはずみ車クラッチ装置とすることで課題を解決した。
【0005】
【作用】
本発明はミシン機枠内に回転自在に支持される主軸と、該主軸上で回転自在に支持されモーターにより駆動されるベルト車と、前記主軸上で前記ベルト車と係脱自在に支持されるはずみ車とを備えたミシンのはずみ車クラッチ装置において、前記ベルト車の側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記はずみ車を主軸の軸方向に摺動可能に支持すると共にはずみ車の前記ベルト車に対向する側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記主軸上の適宜の位置に軸線方向に対し直角のピンを設け、前記はずみ車の内側円筒部の側部に前記ピンに係合する溝部を設けることにより、本発明の構造を簡単にすると共にベルト車の回転を主軸側に伝達及び離脱の切り替えの機能を確実にすることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例の構造を図1〜図5により説明する。
ミシン機枠(図示せず)には主軸1が回転可能に支持されており、該主軸の前端部にはクランク機構(図示せず)を介して下端に針を装着した針棒(いずれも図示せず)が上下動可能に支持されている。
【0007】
前記主軸1の後端部にはスナップリング3、3により軸方向の移動を阻止されたベルト車2が回転自在に支持されており、更に該ベルト車に隣接してはずみ車4が適宜軸方向の移動が可能な如く嵌装されており、更に主軸1の最後端部14にはばね材よりなる略コの字形の押さえ部材5がねじ6で固着されている。
【0008】
前記ベルト車2には外周部に駆動用モーターとの間にかけられたベルト(いずれも図示せず)が懸装されており、又一方の側面部に糸巻装置の動力受入れ用のゴム車(いずれも図示せず)との接触部7が形成され、他方の側面部に輪状の鋸歯状歯部8が形成されている。
【0009】
前記はずみ車4には内側円筒部9及び外側円筒部10が設けられており、前記内側円筒部9の一側部に溝部11が形成されており前記外側円筒部10の一側部鋸歯状歯部12が形成されている。該鋸歯状歯部は前記ベルト車2の側面に形成された鋸歯状歯部8と相対して噛合可能にされている。更に前記内側円筒部9の外周の適宜の2か所の位置に主軸1に固着されている前記押さえ部材5の両先端が当接せしめられる当接部15、16が形成されている。
【0010】
前記主軸1の後端部の適宜の位置には軸線方向に直交するピン13が設けられており、該ピンにははずみ車4の内側円筒部9に形成された前記溝部11が係脱せしめられる。
【0011】
本発明は以上の如き構造を成しているので、前記はずみ車4を図3にて示すA方向に押すことにより該はずみ車は内側円筒部9の溝部11が主軸1のピン13と係合すると共に外筒部10の鋸歯状歯形12が前記ベルト車2の鋸歯状歯形8に噛合するので、モーターにより回転せしめられるベルト車2の回転がはずみ車4に伝達され、更にはずみ車の回転がピン13を介して主軸1に伝達されて主軸1が回転せしめられる。この様にはずみ車4がA方向に押された状態は図5に示す如く、主軸1に固着されている前記押さえ部材5がはずみ車4の内側円筒部9の外周上に形成された傾斜した当接部16に当接せしめられることにより保持される。
【0012】
次に前記はずみ車4を図2にて示すB方向に引っ張ることにより該はずみ車は内側円筒部9の溝部11が主軸1のピン13と離脱すると共に外側円筒部10の鋸歯状歯部12が前記ベルト車2の鋸歯状歯形8から離れるのでベルト車2の回転がはずみ車4に伝達されず、従って主軸1の回転が停止し、ミシンの運転が停止される。この様にはずみ車4がB方向に引っ張られた状態は図4に示す如く、前記押さえ部材5がはずみ車4の内筒部上に形成された傾斜した他の当接部15に当接せしめられることにより保持される。上記の状態ではベルト車2は回転を続けているので糸巻装置の動力伝達用ゴム車をベルト車の側面に設けられている接触部7に当接させることにより糸巻装置に動力の伝達が出来る。
【0013】
本発明は以上の如き構造であって従来の実施例の様に極めて狭小なスペースに配設するものではないから、十分な強度と機構を確保した構造に設計することが可能であり、また機能も確実に動力の伝達と遮断の切り替えが行えるものである。
【0014】
【効果】
本発明は以上の如き構造が簡単でしかも従来の如く配設位置のスペースに制約されることもないので設計上十分な強度を確保できるし、又機能が動力の伝達と遮断を確実に果たせるものであるので、生産上では合格品の歩留りを著しく高めることがのぞめるし、販売上では顧客に信頼性の高い商品を提供することのできるものとして、産業上及び実用上の効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものにして、図1は本発明の実施例の要部の分解斜視図、図2は本発明の実施例においてはずみ車の離脱状態を示す要部側面図、図3は本発明の実施例においてはずみ車の係合状態を示す要部側面図、図4は本発明の実施例の要部を示す側面断面図、図5は本発明の実施例の要部を示す側面断面である。
1………………主軸
2………………ベルト車
4……………はずみ車
8、12………………鋸歯状歯部
9………………内側円筒部
11………………溝部
13………………ピン
Claims (1)
- ミシン機枠内に回転自在に支持される主軸と、該主軸上に回転自在に支持されモーターにより駆動されるベルト車と、前記主軸上で前記ベルト車と係脱自在に支持されるはずみ車とを備えたミシンのはずみ車クラッチ装置において、前記ベルト車の側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記はずみ車を主軸の軸方向に摺動可能に支持すると共にはずみ車の前記ベルト車に対向する側面に輪状に鋸歯状歯部を設け、前記主軸上の適宜の位置に軸線方向に対し直角のピンを設け、前記はずみ車の内側円筒部の側部に前記ピンに係合する溝部を設け、前記はずみ車を前記ベルト車から係合する方向に移動した状態または離脱する方向に移動した状態を保持する前記はずみ車の内側円筒部の外周上に形成された傾斜した当接部と前記主軸の端部に固着した押え部材とからなる保持手段を設けたことを特徴とするミシンのはずみ車クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33588395A JP3845467B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ミシンのはずみ車クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33588395A JP3845467B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ミシンのはずみ車クラッチ装置 |
Publications (2)
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---|---|
JPH09149990A JPH09149990A (ja) | 1997-06-10 |
JP3845467B2 true JP3845467B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=18293449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33588395A Expired - Lifetime JP3845467B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ミシンのはずみ車クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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CN104862895B (zh) * | 2015-06-12 | 2017-09-01 | 吴江市震宇缝制设备有限公司 | 一种缝纫机磁吸飞轮 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP33588395A patent/JP3845467B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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