JP2002083796A - 半導体装置の製造方法およびこれに用いる製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法およびこれに用いる製造装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 pn接合のn層側でウエットエッチングの停
止を容易に制御できる半導体装置の製造方法を得る。 【解決手段】 n型GaAs(100)基板本体21上
にp型Ga0.5Al0.5As膜22(膜厚200nm)、
n型Ga0.35Al0.65As膜23(膜厚600nm)を
積層した半導体基板を、エッチング液に浸漬し、波長5
00〜620nmの成分を含有する光を、50μW/c
2〜100mW/cm2の光強度で照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、pn接合を設けた
基板本体をウエットエッチングする半導体装置の製造方
法およびこれに用いる製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリコン(Si)により形成さ
れる大規模集積回路(ULSI)、ガリウム砒素(Ga
As)等の化合物半導体により形成されるレーザーダイ
オード(LD)、静電効果型トランジスタ(FET)は
伝導型の異なるp型とn型との半導体膜が積層された構
造を有し、半導体装置を形成する上で、これらの半導体
膜を部分的にエッチングし、微細構造を形成する必要が
ある。Siを用いた半導体装置の場合、加工は主にドラ
イエッチング法が用いられるが、加工ダメージや表面の
汚染性が問題となる。特にLDのようにエッチング後、
表面に単結晶膜を再成長させる場合においては、再成長
界面の結晶の乱れが少なく、デバイスの高信頼性が期待
できるウエットエッチングが適用される場合が多い。
【0003】特開平6―45346号公報には、ヘテロ
接合を有する化合物半導体上にマスクパターンを形成し
て、ウエットエッチング法によりエミッタメサを形成す
る際に、上記半導体のエミッタ層となる層のバンドギャ
ップエネルギよりも大きなエネルギを有する光を、全面
に照射しながらウエットエッチングを行う方法が記載さ
れている。しかしながら、ヘテロ接合におけるn層側で
エッチングの停止を制御することは困難であった。
【0004】伝導型や組成の異なる半導体膜の界面でエ
ッチングの停止を制御することはデバイスの設計性能を
発揮するとともに、デバイス品質のバラツキを抑え、信
頼性を向上させる上で重要である。
【0005】特開平6―196801号公報には、ウエ
ットエッチングにおいて、伝導型や組成の異なる半導体
膜界面でエッチングを停止させる方法として、エッチン
グ速度の小さいエッチングストップ層{Etching
Stop Layer(ESL)}を形成する方法が
記載されている。
【0006】図6は上記従来のエッチングストップ層を
設け、ウエットエッチングにより得られた、電流ストラ
イプ構造を有する半導体レーザ装置の断面図である。図
中、52はn型のGaAs基板、53はn型のGaAs
バッファ層、54はn型のGa0.5Al0.5As、55は
Ga0.85Al0.15As活性層、56はp型のGa0.5
0.5Asクラッド層、57はp型のGa0.8Al0.2
sからなるESL、58はn型のGa0.4Al0.6As電
流ブロック層、58aはストライプの窓である。即ち、
ストライプ状の窓58aを形成するためにn型Ga0.65
Al0.35As電流ブロック層58をウエットエッチング
するが、エッチングがp型Ga0.5Al0 .5Asクラッド
層56に及ばないようにp型Ga0.8Al0.2AsのES
L57を形成してある。これはエッチング液として用い
たリン酸―フッ酸混合溶液がAl組成が0.4以下のp
型GaAlAsでエッチング速度が急激に低下する性質
を利用している。また、エッチング時間を厳密に制御す
る方法もとられてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のESLの挿入によるエッチングの停止は、ESLの
厚みが10nm程度と薄いことと、ESL中のAlの組
成比および伝導型を制御することが困難なこととのた
め、ESLでエッチングを再現性良く停止することが困
難であるという課題があった。また、エッチング時間を
厳密に制御する方法も、エッチング時の微妙な温度変化
等のプロセス条件のバラツキによりエッチング速度が変
化し、目的部分でエッチングが停止しないという課題が
あった。
【0008】本発明はかかる課題を解消するためになさ
れたもので、pn接合のn層側でウエットエッチングの
停止を容易に制御できる半導体装置の製造方法とこれに
用いる製造装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置の製造方法は、基板本体上にp層とn層をこの順
に設けたpn接合を有する半導体基板の上記n層に、こ
のn層のバンドギャップエネルギより大きなエネルギを
有する光を照射しながら、上記n層をウエットエッチン
グする方法である。
【0010】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、上記第1の半導体装置の製造方法において、pn接
合のn層側で、電子の伝導帯への励起と、励起した電子
と価電子帯の正孔との再結合とが平衡するように、光強
度を制御する方法である。
【0011】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、上記第1の半導体装置の製造方法において、光強度
を50μW/cm2〜100mW/cm2に制御する方法
である。
【0012】本発明に係る第4の半導体装置の製造方法
は、上記第1ないし第3のいずれかの半導体装置の製造
方法において、光をパターン化して照射する方法であ
る。
【0013】本発明に係る第1の半導体装置の製造装置
は、半導体基板を浸漬するエッチング液および上記半導
体基板を上記エッチング液に浸漬しながら、波長または
強度が制御された光を照射する光源を備え、上記第1な
いし第4のいずれかの半導体装置の製造方法に用いるも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.エッチング液にお
ける半導体の溶解反応は、下式(1)におけるシリコン
の例で示すように正孔が関与する。 Si(bulk)+4h+→Si4+(sol.) ・・(1) {式中、Si(bulk)は固体状態でのSi、h+
正孔、Si4+(sol.)はエッチング液中に溶け出し
たイオン状態のSiを示す。} 上式に示すように、半導体とエッチング液の界面の正孔
濃度が半導体の溶解速度を決定することを考慮すると、
n型半導体の電気伝導は伝導帯の電子が担っており、正
孔濃度は通常低いため、そのままではエッチングが進行
しないが、上記半導体のバンドギャップエネルギよりも
大きい光子エネルギの光を照射する場合、n型半導体内
部で電子が励起されることで正孔が形成され、エッチン
グが進行する。
【0015】図1(a)、(b)は本発明の第1の実施
の形態において、上記バンドギャップエネルギより大き
いエネルギを有する光を照射した際の、pn接合界面近
傍のn層でウエットエッチングが停止する機構を、エッ
チング液に接した半導体基板のバンドモデルを用いて説
明する説明図であり、図中、Ecは伝導帯端、Efはフ
ェルミ準位、Evは価電子帯端、hνは照射光のエネル
ギ、矢印付き点線は電子または正孔の移動方向で、
(a)はエッチング初期、(b)はエッチング停止期の
状態を示す。
【0016】即ち、p層上にn層が形成された半導体基
板のn層をエッチングする場合、n層のバンドギャップ
エネルギよりもエネルギが大きい光を照射した際、初期
段階では電子がn層の電子伝導帯に蓄積するとともに、
価電子帯に正孔が生成し、n層のエッチングが進行して
n層幅が減少する。しかし、pn接合近傍においては図
に示すように、p層がエネルギ障壁となるので、n層の
電子伝導帯に蓄積した電子は界面側に溢れ、この電子が
価電子帯の正孔と再結合する。そのため半導体とエッチ
ング液の界面の正孔濃度が減少し、pn接合近くでエッ
チング速度が減少またはエッチングが停止する。以上の
ように、pn接合近くでエッチングが自動的に停止する
ことにより、容易に再現性良くエッチングを停止するこ
とができ、また、停止しなくても、pn接合近傍でエッ
チング速度が減少することにより、n層のpn接合近傍
でのエッチングの停止が容易に制御される。
【0017】しかし、ヘテロ接合であっても、pn接合
ではない場合のn層のエッチングは、図に示すようなp
層によるエネルギ障壁が得られないので、上記効果は得
られない。
【0018】実施の形態2.図2は本発明の第2の実施
の形態で用いる半導体基板の断面図であり、図中、21
はn型GaAs(100)基板本体、22はp型Ga
0.5Al0.5As膜(p層)、23はn型Ga0.35Al
0.65As膜(n層)である。即ち、n型GaAs(10
0)基板本体21上にp型Ga0.5Al0.5As膜22
(膜厚200nm)、n型Ga0.35Al0.65As膜23
(膜厚600nm)を有機金属気相析出法(MO―CV
D)により積層した。エッチング液としては酒石酸:過
酸化水素=20:1の混合溶液を用いた。この溶液はG
aAlAs系の化合物半導体のエッチング液として一般
的に使用されており、結晶面に対する選択エッチング性
を有する。なお、n型Ga0.35Al0.65As、p型Ga
0.5Al0.5Asのバンドギャップエネルギはともに約
2.0eVであり、これは620nmの波長の光が有す
るエネルギに相当する。
【0019】上記のように積層することによりpn接合
を設けた半導体基板を、上記エッチング液に浸漬し、上
記バンドギャップエネルギより大きいエネルギを有する
光(波長500〜620nmの成分を含有)を異なる強
度で照射することにより本実施の形態による半導体装置
を製造する。図3はエッチング時間による、上記半導体
基板のn層表面からのエッチング深さ(pn接合からの
n層厚)の変化を示す特性図であり、厚さを示す縦軸の
横に相当するp、n層を模式的に示す。図中、31は光
強度が25μW/cm2、32は光強度が250μW/
cm2、33は光強度が500μW/cm2、34は光強
度が50mW/cm2、35は光強度が1W/cm2の各
光照射におけるエッチング曲線である。
【0020】図3から明らかなように、pn接合を有す
る半導体基板のn層のエッチング速度は、光強度にはよ
らずpn接合近傍で低下する。しかし、光照射強度が2
5μW/cm2および1W/cm2では、一般的なエッチ
ング時間(例えば100〜500秒)内で、n層側で停
止するのが困難となり、p層まで進む可能性が多くな
る。また、エッチング曲線32、33、34に示される
ように、光強度が250μW/cm2、500μW/c
2および50mW/cm2の場合、上記エッチング時間
内で、それぞれpn接合からn層側へ50nm、80n
m、20nmでエッチングが自動的に停止する。以上の
ように、pn接合を有する半導体基板に上記光を照射し
てウエットエッチングを行うことにより、pn接合近傍
でエッチング速度が低下するので、pn接合近傍でn層
厚の制御が容易となる。さらに、照射光の強度を制御す
ることにより、pn接合のn層側で自動的にエッチング
を停止させることができる。
【0021】図4は、上記図3におけるエッチング時間
が350秒における、光照射強度(光照射強度の対数)
によるpn接合からのn層の残り厚さ変化を示す特性図
である。図から、エッチングがn層側で自動的に停止す
るためには、光強度は50μW/cm2〜100mW/
cm2が好ましい。つまり、光照射強度が50μW/c
2未満等、光強度が弱い場合、励起された電子のn層
価電子帯への蓄積度が小さいために、半導体とエッチン
グ液の界面へ移動して溶解反応に関与する正孔を再結合
により消費する効果が少ない。そのため、pn接合近傍
でエッチング速度は減少するが、エッチングはn層で停
止するのが困難となる。100mW/cm2を越えて、
光強度が高い場合には励起電子との再結合により半導体
とエッチング液の界面へ移動して溶解反応に関与する正
孔の数は減少する。しかし、それ以上に光照射により生
成する正孔の数が多いため、正孔は半導体と上記液の界
面に到達して溶解反応を起こすため、エッチングはpn
接合で停止するのが困難となる。
【0022】以上の結果から、バンドギャップエネルギ
以上の光を、pn接合を有する半導体基板に照射するこ
とにより、pn接合近傍でのn層の残り厚さを制御する
ことができる。その結果、ESLを形成することなしに
エッチングを目的の領域で停止することが可能となっ
た。また、50μW/cm2〜100mW/cm2の範囲
で光強度を調整することで、光照射による電子の伝導帯
への励起と、価電子帯の正孔との再結合が平衡すると考
えられ、自動的にn層側でエッチングを停止することが
できる。
【0023】実施の形態3.エッチング液として硫酸ま
たはクエン酸を用いても、また、反応を促進するため
に、過酸化水素をエッチング液に添加しても上記実施の
形態と同様の効果を得ることができる。エッチング液と
してフッ酸と単体では、GaAlAsをエッチングしな
い酸との混合溶液を用いても上記実施の形態と同様の効
果が得られる。即ち、リン酸とフッ酸、塩酸とフッ酸、
硫酸とフッ酸、酒石酸とフッ酸、酢酸とフッ酸、蟻酸と
フッ酸の組み合わせでも良い。ただし、この場合のフッ
酸濃度は5%〜80%とする必要がある。これはフッ酸
濃度が低過ぎるとn層がエッチングされず、高過ぎると
エッチングレートが早過ぎて光照射によるエッチング速
度の制御が困難になるためである。
【0024】酸同士の混合エッチング液に反応を促進す
るために過酸化水素を加えても良い。また、エッチング
レートを低減させるために水または水酸化ナトリウム、
フッ化アンモニウムで希釈しても良い。
【0025】実施の形態4.ウエットエッチングする材
料としてはGaAlAsに限らず、p層上にn層が形成
された積層構造を有する半導体基板であれば良い。即
ち、インジウム燐(InP)、インジウムガリウム燐
(InGaP)、ガリウムアルミ燐(GaAlP)、S
i、アルミガリウムインジウム燐(AlGaInP)で
も上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0026】また、ウエットエッチングする半導体基板
の作製方法については本実施の形態1で示したMO−C
VDによる作製方法以外に、分子線エピタキシ法(MB
E)、チョクラルスキー法(CZ)でも良い。
【0027】実施の形態5.図5は、本発明の実施の形
態1〜4に用いる半導体装置の製造装置の構成図であ
る。図中、41は半導体基板、42はサンプルホルダ、
43はサンプルホルダ移動アーム、44はフィルタ付光
源、45は光ファイバー、46は面発光光源、47はパ
ターン付光学フィルタ、48はレンズ、49は温度コン
トローラ付ポンプ、50はエッチング槽、51はエッチ
ング槽フタである。
【0028】半導体基板41をサンプルホルダ42に載
せ、サンプルホルダ移動アーム43によって自動的に面
発光光源46から一定の距離に搬送、保持される。エッ
チング槽50内は酒石酸:過酸化水素=20:1の混合
溶液からなるエッチング液で満たされており、温度コン
トローラ付ポンプ49でエッチング液を攪拌することで
半導体基板41表面のエッチング反応の均一性を保つと
ともに、表面に付着する反応生成物を除去する。エッチ
ング槽50はエッチング槽フタ51によって外部と遮断
され、外部からの光の侵入によるエッチングのバラツキ
を防止する。
【0029】光源44から出た光は1200nm以上の
波長成分を、光学フィルタによってカットされ、光ファ
イバー45を通って面発光光源46から放出される。な
お、光源にはハロゲンランプを使用し、1200nm以
上の赤外線領域の波長成分をカットすることでエッチン
グ液の温度上昇を防ぐことができる。なお、温度コント
ローラ付ポンプ49の使用によってエッチング液の温度
は20℃に保持されている。面発光光源から出た光はパ
ターン付光学フィルタ47を通ることで特定の波長を有
するパターン光となり、レンズ48を通ることで半導体
基板41にパターンを結ぶ。光路は2つに分かれてお
り、別々のパターン、波長の光を同時に半導体基板41
に照射することが可能である。
【0030】実施の形態6.実施の形態5の装置を使用
して、図2に示す半導体基板に、パターン化された波長
500nm〜1200nmの光を、光強度500μW/
cm2で照射する。光照射部分でn層がpn接合から5
0nm残存した状態でエッチングが停止した。
【0031】以上のことから、照射する光の強度、波長
を制御することで、n層のエッチング後の残存厚さを制
御でき、マスクなしで容易にパターンエッチングが可能
なことが示された。
【0032】
【発明の効果】本発明の第1の半導体装置の製造方法
は、基板本体上にp層とn層とをこの順に設けたpn接
合を有する半導体基板の上記n層に、このn層のバンド
ギャップエネルギより大きなエネルギを有する光を照射
しながら、上記n層をウエットエッチングする方法で、
pn接合のn層側でのエッチングの停止が容易であると
いう効果がある。
【0033】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
上記第1の半導体装置の製造方法において、pn接合の
n層側で、電子の伝導帯への励起と、励起した電子と価
電子帯の正孔との再結合が平衡するように、光強度を制
御する方法で、自動的にn層側でエッチングが停止する
という効果がある。
【0034】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
上記第1の半導体装置の製造方法において、光強度を5
0μW/cm2〜100mW/cm2に制御する方法で、
自動的にn層側でエッチングが停止するという効果があ
る。
【0035】本発明の第4の半導体装置の製造方法は、
上記第1ないし第3のいずれかの半導体装置の製造方法
において、光をパターン化して照射する方法で、マスク
が不要となるという効果がある。
【0036】本発明の第1の半導体装置の製造装置は、
半導体基板を浸漬するエッチング液および上記半導体基
板を上記エッチング液に浸漬しながら、波長または強度
が制御された光を照射する光源を備え、上記第1ないし
第4のいずれかの半導体装置の製造方法に用いるもの
で、製造が容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態において、ウエッ
トエッチングが停止する機構を説明する説明図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態で用いる半導体基
板の断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における半導体基
板のn層表面からのエッチング深さのエッチング時間に
よる変化を示す特性図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態における光照射強
度によるpn接合からのn層の残り厚さ変化を示す特性
図である。
【図5】 本発明の第5の実施の形態における半導体装
置の製造装置の構成図である。
【図6】 従来の半導体レーザ装置のウエットエッチン
グプロセス後の断面図である。
【符号の説明】
Ec 伝導帯端、Ef フェルミ準位、Ev 価電子帯
端、hν 照射光のエネルギ、21 n型GaAs(1
00)基板本体、22 p型Ga0.5Al0.5As膜、2
3 n型Ga0.35Al0.65As膜、31 光強度が25
μW/cm2、32 光強度が250μW/cm2、33
光強度が500μW/cm2、34光強度が50mW
/cm2、35 1W/cm2、41 半導体基板、44
フィルタ付光源、46 面発光光源、47 パターン
付光学フィルタ、50 エッチング槽。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体上にp層とn層とをこの順に設
    けたpn接合を有する半導体基板の上記n層に、このn
    層のバンドギャップエネルギより大きなエネルギを有す
    る光を照射しながら、上記n層をウエットエッチングす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 pn接合のn層側で、電子の伝導帯への
    励起と、励起した電子と価電子帯の正孔との再結合とが
    平衡するように、光強度を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 光強度を50μW/cm2〜100mW
    /cm2に制御することを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 光をパターン化して照射することを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板を浸漬するエッチング液およ
    び上記半導体基板を上記エッチング液に浸漬しながら、
    波長または強度が制御された光を照射する光源を備え、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法に用いる半導体装置の製造装置。
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