JP2002151792A - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置およびその製造方法

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JP2002151792A
JP2002151792A JP2000348048A JP2000348048A JP2002151792A JP 2002151792 A JP2002151792 A JP 2002151792A JP 2000348048 A JP2000348048 A JP 2000348048A JP 2000348048 A JP2000348048 A JP 2000348048A JP 2002151792 A JP2002151792 A JP 2002151792A
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aluminum arsenide
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JP2000348048A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Shigyo
和浩 執行
Yoshihei Kawatsu
善平 川津
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性が優れかつ安定した半導体レーザ装置を
得る。 【解決手段】 半導体レーザ装置は、ガリウムアルミヒ
素(Ga―Al―As)系化合物からなる活性層44上
に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系
化合物からなるクラッド層45、Al組成比が0.4以
下で、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)
系化合物からなるエッチングストップ層(ESL)4
6、上記活性層で発振したレーザの吸収が上記ESLよ
り小さい、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―A
s)系化合物からなる積み足しp層47、および上記レ
ーザの屈折率が上記ESLより小さいn型のガリウムア
ルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるブロッ
ク層48をこの順に積層し、上記ブロック層を選択的に
ストライプ状にウエットエッチングし、上記ストライプ
状にウエットエッチングした部分48aに、p型のガリ
ウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなる
クラッド層49を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ装置
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリコン(Si)により形成さ
れる大規模集積回路(ULSI)、ガリウム砒素(Ga
As)等の化合物半導体により形成されるレーザーダイ
オード(LD)、静電効果型トランジスタ(FET)は
伝導型の異なるp型とn型の半導体膜が積層された構造
を有し、半導体装置を形成する上で、これらの半導体膜
を部分的にエッチングし、微細構造を形成する必要があ
る。Siを用いた半導体装置の場合、加工は主にドライ
エッチング法が用いられるが、加工ダメージや表面の汚
染性が問題となる。特にLDのようにエッチング後、表
面に単結晶膜を再成長させる場合においては、再成長界
面の結晶の乱れが少なく、デバイスの高信頼性が期待で
きるウエットエッチングが適用される場合が多い。
【0003】伝導型や組成の異なる半導体膜の界面でエ
ッチングの停止を制御することはデバイスの設計性能を
発揮させるとともに、デバイス品質のバラツキを抑え、
信頼性を向上させる上で重要である。
【0004】特開平6―196801号公報には、半導
体レーザ装置の製造において、ウエットエッチングする
場合に、伝導型や組成の異なる半導体膜界面でエッチン
グを停止させる方法として、エッチング速度の小さいエ
ッチングストップ層{Etching Stop La
yer(ESL)}を形成する方法が記載されている。
ESLはエッチング液に対してエッチング速度が小さい
層であり、ESLにおけるエッチングを見かけ上停止さ
せることを目的としている。
【0005】図5は上記エッチングストップ層を設け、
ウエットエッチングにより得られた、電流ストライプ構
造を有する半導体レーザ装置の断面図である。図中、5
2はn型のGaAs基板、53はn型のGaAsバッフ
ァ層、54はn型のGa0.5Al0.5As、55はGa
0.85Al0.15As活性層、56はp型のGa0.5Al0. 5
Asクラッド層、57はp型のGa0.8Al0.2Asから
なるESL、58はn型のGa0.4Al0.6As電流ブロ
ック層、58aはストライプの窓、59はp型のGa
0.5Al0.5Asクラッド層、60はp型のGaAsコン
タクト層である。即ち、ストライプ状の窓58aを形成
するためにn型Ga0.4Al0.6As電流ブロック層58
をウエットエッチングするが、エッチングがp型Ga
0.5Al0.5Asクラッド層56に及ばないようにp型G
0.8Al0.2AsのESL57を形成してある。これは
エッチング液として用いたリン酸―フッ酸混合溶液がA
l組成が0.4以下のp型GaAlAsでエッチング速
度が急激に低下する性質を利用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のESLの挿入によるエッチングの停止は、ESLの
厚みが10nm程度と薄いため、有機金属気相析出法
(MO―CVD法)で膜を生成した場合に、ESL中の
Alの組成比および伝導型を制御することが困難で、A
l組成が高くなる場合がある。この部分的にAl組成が
高くなった領域でエッチング速度が大きくなり、ESL
の部分溶解が発生するという課題があった。また、ES
L上にMO―CVD法によりn型半導体層を成長させた
場合には、ESL中のp型キャリアである亜鉛(Zn)
や炭素(C)のn型半導体層への拡散が起こり、ESL
がアンドープまたはn型半導体的性質を有する可能性が
あり、エッチング速度がp型半導体層の場合よりも増加
するという課題があった。それに対して、ESLの厚み
を大きくすることも考えられるが、ESLが厚くなる
と、レーザが吸収され特性が低下するという課題があっ
た。
【0007】本発明はかかる課題を解消するためになさ
れたもので、ESL上でウエットエッチングを容易に停
止でき、特性が優れかつ安定した半導体レーザ装置およ
びその製造方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体レーザ装置は、ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―A
s)系化合物からなる活性層上に、p型のガリウムアル
ミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるクラッド
層、Al組成比が0.4以下の、p型のガリウムアルミ
ヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるエッチング
ストップ層(ESL)、上記活性層で発振したレーザの
吸収が上記ESLより小さい、p型のガリウムアルミヒ
素(Ga―Al―As)系化合物からなる積み足しp
層、および上記レーザの屈折率が上記ESLより小さ
い、n型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系
化合物からなり、ストライプ状の窓を有するブロック層
がこの順に積層され、上記ストライプ状の窓にp型のガ
リウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からな
るクラッド層を備えたものである。
【0009】本発明に係る第1の半導体レーザ装置の製
造方法は、ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系
化合物からなる活性層上に、p型のガリウムアルミヒ素
(Ga―Al―As)系化合物からなるクラッド層、A
l組成比が0.4以下の、p型のガリウムアルミヒ素
(Ga―Al―As)系化合物からなるエッチングスト
ップ層(ESL)、上記活性層で発振したレーザの吸収
が上記ESLより小さい、p型のガリウムアルミヒ素
(Ga―Al―As)系化合物からなる積み足しp層、
および上記レーザの屈折率が上記ESLより小さいn型
のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物か
らなるブロック層をこの順に積層する工程と、上記ブロ
ック層を選択的にストライプ状にウエットエッチングす
る工程と、上記ストライプ状にウエットエッチングした
部分に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―A
s)系化合物からなるクラッド層を形成する工程とを備
えた方法である。
【0010】本発明に係る第2の半導体レーザ装置の製
造方法は、上記第1の半導体レーザ装置の製造方法にお
いて、積み足しp層のAlの組成比が、ESLのAlの
組成比より大きい方法である。
【0011】本発明に係る第3の半導体レーザ装置の製
造方法は、上記第1または第2の半導体レーザ装置の製
造方法において、積み足しp層のGa―Al―Asの組
成比とブロック層のGa―Al―Asの組成比とが同じ
方法である。
【0012】本発明に係る第4の半導体レーザ装置の製
造方法は、上記第1ないし第3のいずれかの半導体レー
ザ装置の製造方法において、フッ酸と希釈液との混合液
でウエットエッチングする方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の第
1の実施の形態の電流ストライプ構造を有する半導体レ
ーザー装置の断面図である。図中41はn型のGaAs
基板、42はn型のGaAsバッファ層、43はn型の
Ga0.5Al0.5As、44はGa0.85Al0.15As活性
層、45はp型のGa0.5Al0.5Asクラッド層、46
はp型のGa0.8Al0 .2AsからなるESL、47はp
型Ga0.35Al0.65As膜(積み足しp層)、48はn
型のGa0.35Al0.65As電流ブロック層、48aはス
トライプの窓、49はp型のGa0.5Al0.5Asクラッ
ド層、50はp型のGaAsコンタクト層である。
【0014】上記半導体レーザー装置において、ストラ
イプ状の窓48aはn型Ga0.35Al0.65As電流ブロ
ック層48をウエットエッチングして形成されたもので
あるが、積み足しp層47を形成することにより、エッ
チングがESL上で再現性良く停止している。そのた
め、p型のGa0.5Al0.5Asクラッド層45がエッチ
ングされることなく、活性層44で発生する光の横モー
ドを安定に閉じ込め、かつスペクトルがシングルモード
である信頼性の高い半導体レーザーを得ることができ
る。また、n型の電流ブロック層48が残留することな
く、半導体レーザを高出力できるという効果がある。
【0015】実施の形態2.本発明の第2の実施の形態
の半導体レーザ装置の製造方法は、例えば、上記第1の
実施の形態の半導体レーザ装置を製造する方法であり、
ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物から
なる活性層上に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―A
l―As)系化合物からなるクラッド層、Al組成比が
0.4以下の、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al
―As)系化合物からなるエッチングストップ層(ES
L)、上記活性層で発振したレーザの吸収が上記ESL
より小さい、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―
As)系化合物からなる積み足しp層、および上記レー
ザの屈折率が上記ESLより小さい、n型のガリウムア
ルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるブロッ
ク層をこの順に積層し、上記ブロック層を選択的にスト
ライプ状にウエットエッチングし、上記ストライプ状に
ウエットエッチングした部分に、p型のガリウムアルミ
ヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるクラッド層
を形成する方法である。なお、本明細書において、ガリ
ウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物とは、G
a元素、Al元素およびAs元素を主成分とする化合物
を示すものとする。
【0016】上記製造方法において、p型のエッチング
ストップ層(ESL)はAl組成比が0.4以下のもの
からなり、エッチング液によるエッチング速度が急激に
低下する。p型半導体の積み足しp層は、上記活性層で
発振したレーザの吸収が上記ESLより小さいものから
なっているので、積み足しによるレーザの吸収を抑制す
ることができる。なお、上記積み足しp層の膜厚は3n
m〜100nmが好ましい。3nm未満では積層の効果
が少なく、100nmを越えるとレーザの吸収による特
性の低下が大きくなる。また、p型半導体の積み足しp
層としては、例えばGa―Al―As系化合物のAlの
組成比がESLのAlの組成比より大きいものを用いる
ことにより、ブロック層のエッチングレートより遅くす
ることができる。
【0017】以下、上記製造方法において、n型半導体
層をウエットエッチングする工程について、詳しく述べ
る。エッチング液による半導体の溶解反応は次の(1)
式におけるシリコンの例で示すように正孔が関与する。 Si(bulk)+4h+ →Si4+(sol.) (1) {式中、Si(bulk)は固体状態でのSi、h+
正孔、Si4+(sol.)はエッチング溶液中に溶け出
したイオン状態のSiを示す} 上式に示すように、半導体とエッチング液の界面の正孔
濃度が半導体の溶解速度を決定する。図2(a)、
(b)は本実施の形態において、半導体のn層とp層の
エッチング速度が異なる機構を、エッチング液に接した
半導体基板のバンドモデルを用いて説明する説明図であ
り、図中、Ecは伝導帯端、Efはフェルミ順位、Ev
は価電子帯端、hνは照射光のエネルギ、矢印付き点線
は電子または正孔の移動方向である。
【0018】図2(a)に示すように、n型半導体の電
気伝導は伝導帯の電子が担っており、そのままではエッ
チングが進行しないが、上記半導体のバンドギャップエ
ネルギーよりも大きい光子エネルギーの光によって、n
型半導体内部で電子が励起されて正孔が形成されエッチ
ングが進行する。p型半導体の場合には図2(b)に示
すようにバンド構造が下向きに曲がるため、正孔は半導
体と溶液の界面に移動するのが困難であり、エッチング
速度も小さい。以上のことから、GaAlAs系化合物
半導体のAlの組成比が同じ場合でもエッチング速度は
n型とp型で大きく異なり、n型の方がエッチング速度
は大きい。
【0019】図3(a)および(b)は、本実施の形態
におけるn型半導体の電流ブロック層がウエットエッチ
ングされる工程を説明する説明図で、p型半導体の積み
足しp層の有無を比較して示す。図3(a)は積み足し
p層を設けた半導体基板、図3(b)は積み足しp層を
設けない半導体基板で、図中、21はn型GaAs(1
00)基板本体、22はp型Ga0.5Al0.5As膜、2
3はp型Ga0.8Al0.2As膜(ESL)、24はp型
Ga0.35Al0.65As膜(積み足しp層)、25はn型
Ga0.35Al0.65As膜(n層)である。
【0020】即ち、n型GaAs(100)基板本体2
1上にp型Ga0.5Al0.5As膜22(膜厚200n
m)、p型Ga0.8Al0.2As膜(ESL)23(膜厚
10nm)、p型Ga0.35Al0.65As膜(積み足しp
層)(膜厚30nm)24、n型Ga0.35Al0.65As
膜(n層)25(膜厚570nm)を有機金属気相析出
法(MO―CVD)により積層して図3(a)に示す半
導体基板を得る。一方、積み足しp層24を設けず、E
SL23上に直接n層25を成長させて、図3(b)に
示す半導体基板を得る。
【0021】次に、エッチング液として、フッ酸:リン
酸=1:3の混合溶液を用い、上記図3(a)および
(b)に示す半導体基板をエッチングする。この溶液は
GaAlAs系の化合物半導体のエッチング液として使
用され、結晶面に対する選択エッチング性を有するとと
もにGaAlAsにおいて、Alの組成比が0.4以下
の場合、エッチング速度が小さいという特徴を有する。
【0022】つまり、上記積み足しp層のない半導体基
板を30秒、積み足しp層のある半導体基板を40秒上
記混合溶液に浸漬してエッチングしたところ、積み足し
p層のない半導体基板ではESLが部分的に消失する場
合があるが、積み足しp層のある半導体基板ではESL
上でほぼ完全にエッチングが停止していることが透過電
子顕微鏡(TEM)、原子間力顕微鏡(AFM)による
観察結果からわかった。
【0023】図4(a)〜(c)は、上記のように、積
み足しp層を設けることによりESL上でほぼ完全にエ
ッチングが停止することを説明するため、それぞれn層
25{図4(a)}、積み足しp層{図4(b)}、E
SL{図4(c)}のエッチング時間によるエッチング
厚さの変化を示す特性図で、その傾きによりエッチング
レートを算出する。上記図4(a)〜(c)に示す特性
図は、図3のn層25、積み足しp層24、ESL23
を、MO―CVD法により、各GaAs(100)基板
上に、各々600nm厚形成したものを、同様にウエッ
トエッチングすることによって得たものである。図4か
ら判るように、同じAl組成比であってもn層25と積
み足しp層24のエッチングレートを比較した場合、n
層25の方が約7倍大きく、エッチングは積み足しp層
24が無い場合には30秒、ある場合には40秒でES
L23に到達すると推定される。この場合、積み足しp
層が電流ブロック層と同じAl組成比を有するため、積
み足しp層でレーザー光が吸収されることがないため、
低雑音で高出力のレーザーが実現できる。また、ESL
のエッチング速度は0.2nm/sと小さいため、エッ
チング時間の多少のずれがあっても、エッチングはES
Lで停止すると考えられる。即ち、ESLと積み足しp
層でエッチング速度を2段階で制御することができるの
で、ESLでエッチングを停止することが容易である。
以上より、ESL上に積み足しp層を形成することはエ
ッチングをESL上で完全に停止する上で効果があるこ
とがわかった。
【0024】実施の形態3.エッチング液としてフッ酸
と単独ではGaAlAsをエッチングしない酸との混合
溶液を用いても上記実施の形態と同様の効果が得られ
る。即ち、リン酸とフッ酸、塩酸とフッ酸、硫酸とフッ
酸、酒石酸とフッ酸、酢酸とフッ酸、蟻酸とフッ酸の組
み合わせでも良い。ただし、この場合のフッ酸濃度は5
%〜80%とする必要がある。これはフッ酸濃度が低過
ぎるとn型半導体層がエッチングされず、高過ぎるとエ
ッチレートが速過ぎてエッチング速度の制御が困難にな
るためである。
【0025】酸同士の混合エッチング溶液に反応を促進
するために過酸化水素を加えても良い。また、エッチレ
ートを低減させるために水または水酸化ナトリウム、フ
ッ化アンモニウムで希釈しても良い。
【0026】また、ウエットエッチングする半導体基板
作製方法については本実施の形態1で示したMO―CV
Dによる作製方法以外に、分子線エピタキシ法(MB
E)、チョクラルスキー法(CZ)でも良い。
【0027】
【発明の効果】本発明の第1の半導体レーザ装置は、ガ
リウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からな
る活性層上に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al
―As)系化合物からなるクラッド層、Al組成比が
0.4以下の、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al
―As)系化合物からなるエッチングストップ層(ES
L)、上記活性層で発振したレーザの吸収が上記ESL
より小さい、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―
As)系化合物からなる積み足しp層、および上記レー
ザの屈折率が上記ESLより小さい、n型のガリウムア
ルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなり、スト
ライプ状の窓を有するブロック層がこの順に積層され、
上記ストライプ状の窓にp型のガリウムアルミヒ素(G
a―Al―As)系化合物からなるクラッド層を備えた
もので、特性が優れかつ安定であるという効果がある。
【0028】本発明の第1の半導体レーザ装置の製造方
法は、ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合
物からなる活性層上に、p型のガリウムアルミヒ素(G
a―Al―As)系化合物からなるクラッド層、Al組
成比が0.4以下の、p型のガリウムアルミヒ素(Ga
―Al―As)系化合物からなるエッチングストップ層
(ESL)、上記活性層で発振したレーザの吸収が上記
ESLより小さい、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―
Al―As)系化合物からなる積み足しp層、および上
記レーザの屈折率が上記ESLより小さいn型のガリウ
ムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるブ
ロック層をこの順に積層する工程と、上記ブロック層を
選択的にストライプ状にウエットエッチングする工程
と、上記ストライプ状にウエットエッチングした部分
に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系
化合物からなるクラッド層を形成する工程とを備えた方
法で、特性が優れかつ安定した半導体レーザ装置を得る
という効果がある。
【0029】本発明の第2の半導体レーザ装置の製造方
法は、上記第1の半導体レーザ装置の製造方法におい
て、積み足しp層のAlの組成比が、ESLのAlの組
成比より大きい方法で、エッチング速度が2段階で制御
可能であり、特性が優れかつ安定した半導体レーザ装置
を得るという効果がある。
【0030】本発明の第3の半導体レーザ装置の製造方
法は、上記第1または第2の半導体レーザ装置の製造方
法において、積み足しp層のGa―Al―Asの組成比
とブロック層のGa―Al―Asの組成比とが同じ方法
で、積み足しp層でレーザの吸収が回避されるので、特
性が優れかつ安定した半導体レーザ装置を得るという効
果がある。
【0031】本発明の第4の半導体レーザ装置の製造方
法は、上記第1ないし第3のいずれかの半導体レーザ装
置の製造方法において、フッ酸と希釈液との混合液でウ
エットエッチングする方法で、特性が優れかつ安定した
半導体レーザ装置を得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の電流ストライプ構造を
有する半導体レーザー装置の断面図である。
【図2】 半導体のn層とp層のエッチング速度が異な
る機構を、エッチング液に接した半導体基板のバンドモ
デルを用いて説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるn型の電流ブロ
ック層のウエットエッチング工程を、p型の積み足しp
層の有無によるエッチング後の違いを比較して説明する
説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態におけるエッチング時間
によるエッチング厚さの変化を示す特性図である。
【図5】 従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
Ec 伝導帯端、Ef フェルミ準位、Ev 価電子帯
端、hν 照射光のエネルギ、21 n型GaAs(1
00)基板本体、22 p型Ga0.5Al0.5As膜、2
3 p型Ga0.8Al0.2As膜(ESL)、24 p型
Ga0.35Al0. 65As膜(積み足しp層)、25 n型
Ga0.35Al0.65As膜(n層)、44Ga0.85Al
0.15As活性層、45 p型のGa0.5Al0.5Asクラ
ッド層、46 p型のGa0.8Al0.2As(ESL)、
47 p型Ga0.35Al0.65As膜(積み足しp層)、
48 n型のGa0.35Al0.65As電流ブロック層、4
8a ストライプ1の窓、49 p型のGa0.5Al0.5
Asクラッド層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―A
    s)系化合物からなる活性層上に、p型のガリウムアル
    ミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるクラッド
    層、Al組成比が0.4以下の、p型のガリウムアルミ
    ヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるエッチング
    ストップ層(ESL)、上記活性層で発振したレーザの
    吸収が上記ESLより小さい、p型のガリウムアルミヒ
    素(Ga―Al―As)系化合物からなる積み足しp
    層、および上記レーザの屈折率が上記ESLより小さ
    い、n型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系
    化合物からなり、ストライプ状の窓を有するブロック層
    がこの順に積層され、上記ストライプ状の窓にp型のガ
    リウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からな
    るクラッド層を備えてなる半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 ガリウムアルミヒ素(Ga―Al―A
    s)系化合物からなる活性層上に、p型のガリウムアル
    ミヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるクラッド
    層、Al組成比が0.4以下の、p型のガリウムアルミ
    ヒ素(Ga―Al―As)系化合物からなるエッチング
    ストップ層(ESL)、上記活性層で発振したレーザの
    吸収が上記ESLより小さい、p型のガリウムアルミヒ
    素(Ga―Al―As)系化合物からなる積み足しp
    層、および上記レーザの屈折率が上記ESLより小さい
    n型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―As)系化合
    物からなるブロック層をこの順に積層する工程と、上記
    ブロック層を選択的にストライプ状にウエットエッチン
    グする工程と、上記ストライプ状にウエットエッチング
    した部分に、p型のガリウムアルミヒ素(Ga―Al―
    As)系化合物からなるクラッド層を形成する工程とを
    備えた半導体レーザ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 積み足しp層のAlの組成比が、ESL
    のAlの組成比より大きいことを特徴とする請求項2に
    記載の半導体レーザ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 積み足しp層のGa―Al―Asの組成
    比とブロック層のGa―Al―Asの組成比とが同じで
    あることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    半導体レーザ装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 フッ酸と希釈液との混合液でウエットエ
    ッチングすることを特徴とする請求項2ないし請求項4
    のいずれかに記載の半導体レーザ装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102610472A (zh) * 2012-04-01 2012-07-25 南京理工大学 峰值响应在532 nm敏感的反射式GaAlAs光电阴极及其制备方法
CN105470812A (zh) * 2015-11-06 2016-04-06 武汉电信器件有限公司 一种高速激光器芯片制作方法和装置

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