JP5022603B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、より詳細には、インジウム(In)、ガリウム(Ga)及びリン(P)を含有する半導体部材をエッチングするエッチング液を使用した半導体装置の製造方法に関する。
InGaPを用いた半導体装置は、発光素子などとして利用されている。例えば、最近、テレビジョン番組の録画装置及びコンピュータ用の大容量記憶装置として、DVD(Digital Versatile Disc)記録装置が広く普及している。通常、DVD装置においては、情報をディスクに書き込むために、波長が730ナノメータ帯の高出力の半導体レーザ装置が使用されている。
このような高出力の半導体レーザ装置を実現するために、いわゆる「リッジ導波路型」のInGaAlP系半導体レーザ素子が用いられている。この半導体レーザ素子は、基板上にn型半導体層、活性層、p型半導体層をこの順に積層して構成されている。そして、n型半導体層とp型半導体層との間に電圧を印加することにより、n型半導体層に含まれる電子とp型半導体層に含まれるホールを活性層まで移動させて再結合させ、光を生成する。また、この半導体レーザ素子においては、活性層の上下にクラッド層を設けることにより垂直横モードを制御し、p型半導体層の一部をリッジ状に成形することにより水平横モードを制御している。
このため、この半導体レーザ素子の製造工程には、p型半導体層の一部をエッチングにより加工してリッジ状に成形する工程が含まれている。従来、このようなインジウム、ガリウム及びリン等を含む半導体層のエッチングには、臭素系のエッチング液が使用されていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、InGaAlP層上に設けられたInGaP層を臭素系のエッチング液でエッチングすると、ウェーハ内におけるエッチング量のばらつきが大きくなり、歩留まりが低下するという問題点がある。
特開2001−244235号公報
本発明は、インジウム、ガリウム、リンを含有する半導体部材をエッチングする際に、エッチング量のばらつきを抑えることができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板上に、インジウム、ガリウム、リン及びアルミニウムからなる第1半導体層、インジウム、ガリウム及びリンからなる第2半導体層、インジウム、ガリウム、リン及びアルミニウムからなる第3半導体層、並びに、インジウム、ガリウム及びリンからなる第4半導体層がこの順に積層された積層体を形成する工程と、前記第4半導体層を、酸化剤及びクエン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、前記第3半導体層を、リン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、前記第2半導体層を、酸化剤及びクエン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、インジウム、ガリウム、リンを含有する半導体部材をエッチングする際に、エッチング量のばらつきを抑えることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態は、エッチング液に関する実施形態である。本実施形態におけるエッチング液は、インジウム、ガリウム及びリンを含有する半導体部材をエッチングするエッチング液であって、インジウム、ガリウム及びリンの各元素を酸化させる酸化剤と、インジウム、ガリウム及びリンの各元素の酸化物を溶解するクエン酸と、を含有している。酸化剤は例えば過酸化水素(H)であり、クエン酸は例えばクエン酸水和物であり、例えばクエン酸一水和物(C・HO)である。このエッチング液は、例えば、100グラムのクエン酸一水和物に100ミリリットルの過酸化水素水を加えて溶解させることにより作製されている。
以下、本実施形態に係るエッチング液の特性について説明する。
図1は、横軸に本実施形態に係るエッチング液におけるクエン酸一水和物の質量(グラム)の値と過酸化水素水の体積(ミリリットル)の値との和に対するクエン酸一水和物の質量(グラム)の値の比(以下、「組成比」という)をとり、縦軸にInGaP層を70℃の温度でエッチングしたときのエッチング速度をとって、このエッチング液の組成がエッチング速度に及ぼす影響を示すグラフ図である。
即ち、組成比=クエン酸一水和物の質量(g)/(クエン酸一水和物の質量(g)+過酸化水素水の体積(ml))である。
図2は、横軸に温度をとって、縦軸にInGaP層をエッチングしたときのエッチング速度及びInGaP層とInGaAlP層とのエッチング選択比をとって、このエッチング液のエッチング速度及びエッチング選択比の温度依存性を示すグラフ図である。なお、エッチング選択比とは、InGaAlP層のエッチング速度に対するInGaP層のエッチング速度の比である。また、図2においては、エッチング液の組成比は0.5とする。
図1に示すように、組成比が0.5のとき、即ち、クエン酸一水和物の質量(グラム)の値と過酸化水素水の体積(ミリリットル)の値との比が1:1のときに、エッチング速度は極大値となる。このため、本実施形態に係るエッチング液の組成比は、例えば0.5とする。また、図2に示すように、40℃〜70℃の温度範囲では、温度が高いほどエッチング速度が大きい。更に、(InGaP/InGaAlP)エッチング選択比は、温度が60℃のときに極大値をとる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
一般に、金属材に対するウェットエッチング反応は、(1)エッチング液の金属材表面への拡散、(2)酸化剤による金属酸化物の形成、(3)酸による金属酸化物の溶解、(4)溶解された金属酸化物の拡散、の過程を経て進行する。
臭素系のエッチング液を使用したウェットエッチング反応では、上記(1)又は(4)の拡散過程が律速過程となるため、エッチング速度はエッチング液の対流等の外的因子に大きく左右される。このため、例えば、エッチング液の対流等が起こり、ウェーハ面上において外的因子が不均一になると、エッチング速度も不均一になり、エッチング量の面内均一性が損なわれる。
これに対して、本実施形態に係るエッチング液を使用したウェットエッチング反応では、上記(3)の溶解過程が律速過程となる。このため、エッチング速度が外的因子の影響を受けにくく、エッチング量の面内均一性が高くなる。
このように、本実施形態に係るエッチング液を使用すれば、インジウム、ガリウム及びリンを含有する半導体部材をエッチングする際に、ウェーハ内におけるエッチング量のばらつきを抑えることができる。
なお、本実施形態においては、エッチング液に含まれる酸化剤として過酸化水素を使用し、クエン酸としてクエン酸水和物を使用する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、酸化剤として過硫酸アンモニウムを使用してもよく、クエン酸としてクエン酸無水を使用してもよい。また、これらの成分の組み合わせは任意である。すなわち、過酸化水素とクエン酸無水を組み合わせてもよく、過硫酸アンモニウムとクエン酸水和物を組み合わせてもよく、過硫酸アンモニウムとクエン酸無水を組み合わせてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態は、前述の第1の実施形態に係るエッチング液を使用した半導体装置の製造方法の実施形態であり、例えば、光ディスク等の光源に用いられる半導体赤色レーザダイオード(以下、「LD」(Laser Diode)という)の製造方法である。
図3〜図8は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す工程断面図である。すなわち、これらの図は、レーザダイオードをその発振方向に対して略垂直に切断した断面図である。
先ず、図3に示すように、n型のGaAsからなる基板1(以下、「n−GaAs基板1」という。他の構成要素についても同様の表記方法を用いる。)を用意する。そして、このn−GaAs基板1上に、例えばMOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition法:有機金属化学気相成長法)により、n−GaAsバッファー層2、n−InGaAlP第1クラッド層3、n−InGaAlP光ガイド層4、InGaP/InGaAlP−MQW(Multi Quantum Well:多重量子井戸)活性層5、p−InGaAlP光ガイド層6、p−InGaAlP第2クラッド層7、p−InGaPストップ層8、p−InGaAlP第3クラッド層9、p−InGaP通電容易層10、p−GaAsキャップ層11をこの順に連続してエピタキシャル成長させる。これにより、積層体12を作製する。積層体12における上述の基板及び各層の組成は、例えば、特開2000−11417号公報に記載されたものと同様とすることができる。
次に、積層体12上に、CVD法(Chemical Vapor Deposition法:化学気相成長法)によりSiO層13を成膜し、ストライプ状にパターニングする。
次に、図4に示すように、SiO層13をマスクとし、硫酸系のエッチング液を使用して、p−GaAsキャップ層11をウェットエッチングする。これにより、p−GaAsキャップ層11を選択的に除去してストライプ状にパターニングする。
次に、図5に示すように、SiO層13をマスクとして、p−InGaP通電容易層10をウェットエッチングする。このとき、エッチング液として、前述の第1の実施形態に係るエッチング液、即ち、過酸化水素水とクエン酸一水和物とを含有しその組成比が0.5であるエッチング液を使用する。また、温度は70℃とする。これにより、p−InGaP通電容易層10を選択的に除去してストライプ状にパターニングする。
このエッチングにより、p−InGaAlP第3クラッド層9上に、In、Ga、Pの複合酸化物層が形成される。そこで、この複合酸化物層をフッ化水素(HF)系のエッチング液を使用して除去する。
次に、図6に示すように、SiO層13をマスクとし、リン酸系のエッチング液を使用して、p−InGaAlP第3クラッド層9をウェットエッチングする。これにより、p−InGaAlP第3クラッド層9を選択的に除去してストライプ状にパターニングする。
次に、図7に示すように、SiO層13をマスクとして、p−InGaPストップ層8をウェットエッチングする。このとき、エッチング液として、前述の第1の実施形態に係るエッチング液を使用する。また、温度は70℃とする。これにより、p−InGaPストップ層8を選択的に除去してストライプ状にパターニングする。
このエッチングにより、p−InGaAlP第2クラッド層7上に、In、Ga、Pの複合酸化物層が形成される。そこで、この複合酸化物層をフッ化水素(HF)系のエッチング液を使用して除去する。
次に、図8に示すように、上述の工程でパターニングされたp−InGaAlP第2クラッド層7、p−InGaPストップ層8、p−InGaAlP第3クラッド層9、p−InGaP通電容易層10及びp−GaAsキャップ層11の側方に、例えばMOCVD法により、通電阻止層14を埋め込み形成する。通電阻止層14は、例えば、GaN等の絶縁材料又はn−GaAs等のn型半導体材料により形成する。そして、p−GaAsキャップ層11上及び通電阻止層14上に、例えばMOCVD法により、p−GaAsコンタクト層15を形成する。
そして、例えばリフトオフ法により、p−GaAsコンタクト層15上に上電極16を形成し、n−GaAs基板1の下面上に下電極17を形成する。これにより、半導体赤色レーザダイオード(LD)18が作製される。
このLD18においては、上電極16に正の電位を印加し、下電極17に負の電位を印加することにより、p−GaAsコンタクト層15からp−InGaAlP光ガイド層6までのp型部分に含まれるホールが上電極16から遠ざかる方向に移動し、n−GaAs基板1からn−InGaAlP光ガイド層4までのn型部分に含まれる電子が下電極17から遠ざかる方向に移動し、このホールと電子がInGaP/InGaAlP−MQW活性層5において再結合する。これにより、発光が生ずる。
このとき、MQW活性層5の下方にn−InGaAlP第1クラッド層3を設け、MQW活性層5の上方にp−InGaAlP第2クラッド層7を設けることにより、n−InGaAlP第1クラッド層3とp−InGaAlP第2クラッド層7との間に光を閉じ込めることができる。従って、n−InGaAlP第1クラッド層3とp−InGaAlP第2クラッド層7との間隔を調整することにより、光の垂直横モードを制御することができる。
また、MQW活性層5の上下面側に、MQW活性層5に接するようにn−InGaAlP光ガイド層4及びp−InGaAlP光ガイド層6を設けることにより、MQW活性層5を薄くしてレーザ光を発光するための閾値電流を低く維持したまま、両ガイド層への光のしみ出しを大きくして、垂直横モードの光の放射角を小さくすることができる。
更に、上電極16と下電極17との間に流れる電流は、通電阻止層14には流れず、パターニングされたp−GaAsキャップ層11、p−InGaP通電容易層10、p−InGaAlP第3クラッド層9、p−InGaPストップ層8からなる電流経路を流れること、及び、MQW活性層5とp−InGaAlP第3クラッド層9との間で定常波が立つことから、光をp−InGaAlP第3クラッド層9の直下域に閉じ込めることができる。これにより、水平横モードを制御することができる。
本実施形態によれば、図5に示すp−InGaP通電容易層10のエッチング工程及び図7に示すp−InGaPストップ層8のエッチング工程において、前述の第1の実施形態に係るエッチング液、即ち、酸化剤とクエン酸との混合液、例えば、過酸化水素水とクエン酸一水和物との混合液を使用することにより、ウェーハ面内におけるエッチング量を均一化し、LD18の歩留まりを向上させることができる。また、過酸化水素水及びクエン酸一水和物はコストが低いため、LD18の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施例の効果について、比較例と比較して詳細に説明する。
(試験例1)
本試験例1においては、エッチング液の種類がエッチング量のばらつきに及ぼす影響を評価した。
図9は、本試験例の試験方法を示す断面図である。
先ず、n型GaAsからなる直径が3インチのウェーハを用意し、このウェーハをn−GaAs基板1として、前述の第2の実施形態において説明した方法により、積層体12を作製した。このとき、p−InGaAlP第3クラッド層9の膜厚は980ナノメートル(nm)とし、p−InGaP通電容易層10の膜厚は50ナノメートルとし、p−GaAsキャップ層11の膜厚は50ナノメートルとした。
次に、この積層体12上にストライプ状のSiO層13を形成し、このSiO層13をマスクとして、p−GaAsキャップ層11を硫酸系のエッチング液を使用してウェットエッチングした。
その後、SiO層13をマスクとして、p−InGaP通電容易層10のウェットエッチングを行った。このとき、本発明の実施例においては、エッチング液として、前述の第1の実施形態に係るエッチング液、即ち、過酸化水素水とクエン酸一水和物との混合液(以下、「クエン酸系エッチング液」という)を使用した。エッチング液の組成比は0.5とし、エッチング温度は70℃とした。また、比較例においては、エッチング液として、臭素(Br)、臭化水素(HBr)及び水(HO)の混合液(以下、「臭素系エッチング液」という)を使用した。エッチング温度は室温とした。
なお、このエッチングにおいては、p−InGaAlP第3クラッド層9の上部もエッチングした。そして、p−GaAsキャップ層11、p−InGaP通電容易層10及びp−InGaAlP第3クラッド層9のエッチング量の合計値をリッジ高さhとし、このリッジ高さhが260ナノメートルとなるようにエッチング時間を制御した。
次に、積層体12の表面をフッ化水素(HF)系のエッチング液により洗浄することにより、In、Ga、Pの複合酸化物層を除去した。
そして、ウェーハ内におけるリッジ高さhを測定し、その平均値Ave、標準偏差σ、3σ、及び(3σ/平均値)の値を計算した。結果を表1に示す。
Figure 0005022603
本試験例においては、リッジ高さのばらつきを表す指標として、(3σ/平均値)の値を使用する。臭素系エッチング液を使用した比較例においては、(3σ/平均値)の値は127.1%と大きかったのに対して、クエン酸系エッチング液を使用した実施例においては、(3σ/平均値)の値は10.0%と極めて小さかった。即ち、本発明の実施例は、比較例よりも、ウェーハ内においてリッジ高さが均一であった。
(試験例2)
本試験例2においては、p−InGaP通電容易層10のウェットエッチング中にエッチング液を揺動し、揺動の有無がエッチング量のばらつきに及ぼす影響を評価した。
図10は、横軸にウェーハにおける位置をとり、縦軸にエッチング量をとって、揺動の有無がエッチング量のばらつきに及ぼす影響を示すグラフ図である。
本試験例における試料の作製方法及びエッチング方法は、前述の試験例1と同様である。本試験例において測定された(3σ/平均値)の値を表2に示す。表2に示す「実施例1」は、前述の試験例1の実施例1と同じ例であり、クエン酸系エッチング液を揺動無しで使用した例を示す。また、「実施例2」は、クエン酸系エッチング液を揺動有りで使用した例を示す。更に、「比較例1」は、試験例1の比較例1と同じ例であり、臭素系エッチング液を揺動無しで使用した例を示す。
Figure 0005022603
表2に示すように、クエン酸系エッチング液を使用した場合は、実施例2に示すようにエッチング液を揺動させても、(3σ/平均値)の値は21.9%であり、比較例1(127.1%)と比較して小さいままであった。これは、クエン酸系エッチング液によるInGaP層のエッチング反応が、拡散律速ではないことを示している。
なお、クエン酸系エッチング液を使用する場合において、エッチング液を揺動すると、揺動しない場合と比較して、エッチング速度が1.3倍になった。
(試験例3)
本試験例3においては、p−InGaP通電容易層10のエッチング前後の表面をXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy:X線光電子分光法)によって分析して、エッチング後の酸化物の有無を確認した。
図11(a)〜(c)は、横軸に結合エネルギーをとり、縦軸に計測された電子数をとって、XPSの測定結果を示すグラフ図であり、(a)はインジウムの3d軌道に対応するピークを示し、(b)はガリウムの3d軌道に対応するピークを示し、(c)はリンの2p軌道に対応するピークを示す。
本試験例においては、前述の試験例1の実施例1と同様な方法により試料を作製し、p−InGaP通電容易層10をエッチングする前と、p−InGaP通電容易層10をクエン酸系エッチング液によりエッチングした直後であってフッ化水素(HF)系のエッチング液により洗浄する前に、p−InGaP通電容易層10の表面をXPSにより測定した。クエン酸系エッチング液の組成比は0.5とし、温度は70℃とし、エッチング時間は10分間とした。測定結果を図11に示す。なお、図11に示す「Initial」とはエッチング前の測定結果を示し、「As Etch.」とは、エッチング直後の測定結果を示す。
図11(a)〜(c)に示すように、p−InGaP通電容易層10をクエン酸系エッチング液によりエッチングすることにより、In、Ga、Pの全ての元素のピークが酸化物側にシフトした。即ち、エッチング後には、In、Ga、Pの複合酸化物が残留していた。これは、このエッチング反応においては、酸化物の溶解過程が律速過程であることを示している。
横軸に本発明の第1の実施形態に係るエッチング液の組成比をとり、縦軸にInGaP層を70℃の温度でエッチングしたときのエッチング速度をとって、このエッチング液の組成がエッチング速度に及ぼす影響を示すグラフ図である。 横軸に温度をとって、縦軸にInGaP層をエッチングしたときのエッチング速度及びInGaP層とInGaAlP層とのエッチング選択比をとって、このエッチング液のエッチング速度及びエッチング選択比の温度依存性を示すグラフ図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図3の次の工程を示す。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図4の次の工程を示す。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図5の次の工程を示す。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図6の次の工程を示す。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図7の次の工程を示す。 試験例1の試験方法を示す断面図である。 横軸にウェーハにおける位置をとり、縦軸にエッチング量をとって、揺動の有無がエッチング量のばらつきに及ぼす影響を示すグラフ図である。 (a)〜(c)は、横軸に結合エネルギーをとり、縦軸に計測された電子数をとって、XPSの測定結果を示すグラフ図であり、(a)はインジウムの3d軌道に対応するピークを示し、(b)はガリウムの3d軌道に対応するピークを示し、(c)はリンの2p軌道に対応するピークを示す。
符号の説明
1 n−GaAs基板、2 n−GaAsバッファー層、3 n−InGaAlP第1クラッド層、4 n−InGaAlP光ガイド層、5 InGaP/InGaAlP−MQW活性層、6 p−InGaAlP光ガイド層、7 p−InGaAlP第2クラッド層、8 p−InGaPストップ層、9 p−InGaAlP第3クラッド層、10 p−InGaP通電容易層、11 p−GaAsキャップ層、12 積層体、13 SiO層、14 通電阻止層、15 p−GaAsコンタクト層、16 上電極、17 下電極、18 半導体赤色レーザダイオード(LD)、h リッジ高さ

Claims (6)

  1. 基板上に、インジウム、ガリウム、リン及びアルミニウムからなる第1半導体層、インジウム、ガリウム及びリンからなる第2半導体層、インジウム、ガリウム、リン及びアルミニウムからなる第3半導体層、並びに、インジウム、ガリウム及びリンからなる第4半導体層がこの順に積層された積層体を形成する工程と、
    前記第4半導体層を、酸化剤及びクエン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、
    前記第3半導体層を、リン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、
    前記第2半導体層を、酸化剤及びクエン酸を含むエッチング液でエッチングする工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第4半導体層のエッチングにより形成されたインジウム、ガリウム及びリンの複合酸化物層を除去する工程と、
    前記第2半導体層のエッチングにより形成されたインジウム、ガリウム及びリンの複合酸化物層を除去する工程と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記複合酸化物層の除去は、フッ化水素を含むエッチング液を使用して行うことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記クエン酸には、クエン酸水和物又はクエン酸無水を使用することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記クエン酸水和物には、クエン酸一水和物を使用することを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記酸化剤には、過酸化水素水又は過硫酸アンモニウムを使用することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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