JP2002083614A - 燃料電池とその製造方法 - Google Patents

燃料電池とその製造方法

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JP2002083614A JP2000269709A JP2000269709A JP2002083614A JP 2002083614 A JP2002083614 A JP 2002083614A JP 2000269709 A JP2000269709 A JP 2000269709A JP 2000269709 A JP2000269709 A JP 2000269709A JP 2002083614 A JP2002083614 A JP 2002083614A
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Kenro Mitsuta
憲朗 光田
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久敏 福本
Koji Hamano
浩司 浜野
Akihisa Yoshimura
晃久 吉村
Kazuyoshi Teramoto
和良 寺本
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール剤による密閉状態を十分に維持するこ
とができ、構造が簡易で、大量生産が可能な燃料電池及
びその製造方法の提供。 【解決手段】 単電池と1又は複数のセパレータとが交
互に積層され、積層方向に貫通して所要の流体を給排す
るマニホールドを有し、前記単電池に当接するセパレー
タの面に前記単電池の電極側と対応する流体流路が溝状
に形成された燃料電池において、前記セパレータの流体
流路と所要のマニホールドとを連通する連通部は、前記
流体流路が形成されたセパレータの面から当該セパレー
タの他方の面に貫通する連通孔を介して連通させたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的な反応
を利用して発電する燃料電池、例えば電気自動車等で使
用される燃料電池とその製造方法に関する。尚、本明細
書では主に固体高分子型燃料電地について記述するが、
リン酸型燃料電池についても本発明を適用できる。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は周知のように、電解質を介し
て一対の電極を接触させ、この一方の電極に燃料を他方
の電極に酸化剤を供給し、電池内にて、燃料の酸化を電
気化学的に反応させ、化学エネルギーを電気エネルギー
に直接変換する装置である。この燃料電池には、電解質
によりいくつかの型があるが、近年高出力の得られる燃
料電池として、電解質に固体高分子電解質膜を用いた固
体高分子型燃料電池が注目されている。
【0003】さて、燃料電池における電気化学的反応
は、次の通りである。燃料電極に水素ガスを、酸化剤電
極に酸素ガスを供給し、外部回路より電流を取り出すと
き、下記のような反応が生じる。 陰極反応:H2→2H++2e- (1) 陽極反応:2H++2e-+1/2O2→H2O (2) このとき、燃料電極上で水素はプロトンとなり、水を伴
って電解質膜中を酸化剤電極上まで移動し、酸化剤電極
上で酸素と反応して水を生ずる。このような燃料電池の
運転には、燃料電池から電流を取り出すと共に、ガスと
水とを効率よく流通させるためのセパレータが重要とな
り、種々のセパレータが提案されている。例えば、特許
第1502617号及び特許第1604048号、或い
は、特開平3−206763(USP5、108、84
9)号公報等で示されている。
【0004】図17は、従来の燃料電池における単電池
の概念的な構成を示す断面図、図18はセパレータの平
面図である。図17及び図18において、符号1及び2
は何れも板状に形成された導電性のセパレータである。
以下、説明の都合上、符号1を第1セパレータ、2を第
2セパレータともいう。又、符号3は酸化剤電極、4は
燃料電極、5は例えばプロトン導電性の固体高分子を用
いた電解質膜であり、酸化剤電極3及び燃料電極4と共
に単電池6が構成される。単電池6は上記第1セパレー
タ1と第2セパレータ2とに挟持されている。
【0005】図中の符号10は、第1セパレータ1の上
記酸化剤電極3側に向いた面に形成された、流体として
の酸化剤ガスが通る流体流路、即ち酸化剤ガス流路であ
る。この酸化剤ガス流路は、酸化剤電極3へ酸化剤ガス
として例えば空気や酸素ガスを供給するため、酸化剤電
極3に接する所要領域内、即ち酸化電極3に接してこれ
を支持する電極支持部18に、多数の平行な溝が蛇腹状
に密集するように形成されたものである。
【0006】又、符号11は第2セパレータ2の上記燃
料電極4側に向いた面に形成された、流体としての燃料
ガスを通す流体流路、即ち燃料ガス流路である。この燃
料ガス流路は、上記の燃料電極4へ燃料ガスである例え
ば水素ガスを供給するため、燃料電極4に接する所要領
域内、即ち燃料電極4に接してこれを支持する電極支持
部(非図示)に、多数の平行な溝が蛇腹状に形成された
ものであって、上記酸化剤ガス流路10と同様な形態の
溝から成っている。燃料電池は、単電池と1又は複数の
セパレータとが交互に、例えば、上記第1セパレータ1
と単電池6と第2セパレータ2というような順に、積層
された積層体として構成されている。
【0007】次に、積層体中の各単電池6への所要の流
体としてのガスの給排を説明する。先ず、酸化剤として
の流体は、積層体を積層方向に貫通するよう設けられた
空気供給用のマニホールド24から、第1セパレータ1
の面17に設けられた供給用の連通部12aを介して、
電極支持部18に配された流体流路(所要領域)10を
経て、排出用の連通部12bを介して、空気排出用のマ
ニホールド25へと流れて出て行く。他方、燃料として
の水素ガスも積層体を貫通する燃料供給用のマニホール
ド26から、以下、図示されていない第2セパレータの
面に設けられた供給用の連通部(12aと同様)を介し
て、電極支持部(18と同様)に配された流体流路
((10と同様))を経て、排出用の連通部(12bと
同様)を介して、燃料排出用のマニホールド27へ流れ
て出て行く。上記のように、各セパレータの面に形成さ
れた溝状の各流体流路10や連通部12a、13aは、
当該セパレータ(の面)に当接するようにして隣接され
る単電池6やセパレータとの間、或いはセパレータとセ
パレータとの間を、ガスケットやシール材等を用いて密
着させることで、系外、例えば燃料と空気間のような異
種の流体や流体流路との間とを隔離させ、密閉させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な、各種流体を通す所要のマニホールドと相応する流体
流路(所要領域)とを連通させる連通部(12a、12
b)は、他の系と密閉して画されるべき所要領域として
の例えば電極支持部(18)を囲うように当該セパレー
タの面上を巡るシール材が、当該連通部(12a、12
b)を横断する方向に延在しているので、その同一面上
の交差部分においては、例えば、燃料側が空気側に対し
て圧力が高くなる等の差圧によって、比較的剛性の劣る
単電池6側が連通部(例えば図中の12a)の溝の開口
側を横断する方向に沿って変形してしまうため、密閉状
態を十分に維持することが困難になる、という問題があ
った。
【0009】この問題を解決するため、図19に示すよ
うに、連通部12の畝上部を削って、その上に補強板9
を載置するという工夫が、特許公報平1−60899号
等で提案されている。しかし、このような工夫は、単電
池1枚に対して、所要数の連通部に応じようとすると、
1枚のセパレータにおいて、最低でも4つの補強板9を
配設せねばならず、数十乃至数百枚の積層が必要な燃料
電池においては、製造コストの大幅な増大を招き、しか
も、構造並びに製造工程が複雑となるため、欠陥率や故
障率等が増加する虞れもあって、実際的ではない。
【0010】本発明は、上記のような問題を解消し、延
在するシール材と同一面上で交差する溝状の流体流路、
例えば、上記のような連通部における構造を改良するこ
とによって、密閉状態を十分に維持することができ、構
造が簡易で、大量生産が可能な燃料電池及びその製造方
法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の燃料電池の発
明は、単電池と1又は複数のセパレータとが交互に積層
され、積層方向に貫通して所要の流体を給排するマニホ
ールドを有し、前記単電池に当接するセパレータの面に
前記単電池の電極側と対応する流体流路が溝状に形成さ
れた燃料電池において、前記セパレータの流体流路と所
要のマニホールドとを連通する連通部は、前記流体流路
が形成されたセパレータの面から当該セパレータの他方
の面に貫通する連通孔を介して連通されたことを特徴と
する。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の燃料
電池において、連通部は、貫通孔と当該セパレータの他
方の面に形成された溝状の流路を経て所要のマニホール
ドに連通させたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の燃料
電池において、当該セパレータの他方の面側には更に他
のセパレータを隣接させたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1に記載の燃料
電池において、連通部は、当該セパレータの他方の面に
隣接された更に他のセパレータの面に形成された溝状の
流路を経て所要のマニホールドに連通させたことを特徴
とする。
【0015】請求項5の燃料電池の発明は、単電池と1
又は複数のセパレータとが交互に積層され、積層方向に
貫通して所要の流体を給排するマニホールドを有し、前
記単電池と当接するセパレータの面に前記単電池の電極
側と対応する流体流路が溝状に形成された燃料電池にお
いて、前記セパレータの流体流路と所要のマニホールド
とを連通する連通部は、少なくとも、前記流体流路やマ
ニホールドを他の系と画するように延在するシール材と
交差する部分を、前記セパレータの内部を通る連通孔と
したことを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項5に記載の燃料
電池において、連通孔は、前記セパレータと隣接する更
に他のセパレータの内部に延在して連通することを特徴
とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
に記載の燃料電池において、連通孔を除く部分の連通部
は、セパレータの面に形成された溝状の流体流路である
ことを特徴とする。
【0018】請求項8の燃料電池の製造方法の発明は、
単電池と1又は複数のセパレータとが交互に積層され、
積層方向に貫通して所要の流体を給排するマニホールド
を有する燃料電池において、前記マニホールドや前記マ
ニホールドと連通された流体流路等の所要領域を他の流
体の系と画し、所要の流体を所要領域に密閉するため、
単電池とセパレータとの間にシール剤を施す燃料電池の
製造方法において、前記単電池と接するセパレータの面
に前記所要領域を囲む案内溝を設け、前記案内溝にシー
ル剤を施こし、当該セパレータの面に単電池を当接さ
せ、シール剤を固化させて接合することを特徴とする。
【0019】請求項9の発明は、請求項8に記載の燃料
電池の製造方法において、案内溝の一方側又は両側に沿
って補助溝を設け、案内溝から溢れ出たシール剤を収納
させることを特徴とする。
【0020】請求項10の燃料電池の発明は、単電池と
1又は複数のセパレータとが交互に積層され、積層方向
に貫通して所要の流体を給排するマニホールドを有する
燃料電池において、前記マニホールドや前記マニホール
ドと連通された流体流路等の所要領域を他の流体の系と
画し、所要の流体を前記所要領域内に密閉するため、単
電池とセパレータとの間にシール構造を有する燃料電池
において、前記シール構造は、セパレータの面に前記所
要領域を囲むよう設けられた案内溝にシール剤を施こ
し、当該セパレータの面に相対する単電池を当接させ、
シール剤を固化させて接合させた構成としたことを特徴
とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項10に記載の
燃料電池において、シール構造は、案内溝から溢れ出た
シール剤が収納されるよう当該案内溝の一方側又は両側
に沿って設けられた補助溝を有することを特徴とする。
【0022】請求項12の発明は、請求項1乃至請求項
7の何れかに記載の燃料電池において、燃料電池は、セ
パレータの面に、所要領域を囲むよう設けられた案内溝
にシール剤を施こし、当該セパレータの面に相対する単
電池或いはセパレータを当接させて、前記シール剤を固
化させたシール構造を有することを特徴とする。
【0023】請求項13の発明は、請求項12に記載の
燃料電池において、シール構造は、案内溝から溢れ出た
シール剤が収納されるよう当該案内溝の一方側又は両側
に沿って設けられた補助溝を有することを特徴とする。
【0024】
【実施の形態】実施の形態1.実施の形態1を図1乃至
図4に基づいて説明する。図1は単電池の平面模式図、
図2は単電池に当接されるセパレータの一方の面(表)
側の平面模式図、図3は前記セパレータの他方の面
(裏)の平面模式図、図4は単電池とセパレータとの積
層状態を示す要部断面模式図である。図1及び図4にお
いて、単電池56及びセパレータ52には、各積層体の
所要領域の流体流路に所要の流体を給排するため、当該
セパレータ52を積層方向に貫通するように、流体とし
ての酸化剤例えば空気供給用のマニホールド24及び空
気排出用のマニホールド25や、流体としての燃料例え
ば水素供給用のマニホールド26及び水素排出用のマニ
ホールド27や、流体としての冷却媒体例えば冷却水供
給用のマニホールド28や冷却水排出用のマニホールド
29等が、積層方向に適当数設けられている。
【0025】図2及び図3において、単電池56に当接
されるセパレータ52の面(表)19には、単電池56
の電極側と対応する当該面内の所要領域、例えばアノー
ドを支持する領域20に、所要の流体としての燃料を通
す流体流路としての燃料流路(所要領域)31が設けら
れている。流体流路(31)はセパレータの表面側に溝
状の流路として形成されている。この燃料流路31の給
排用の連通部としての両端部は、所要のマニホールド2
6、27と燃料流路31とを連通させる流路であり、当
該所要領域内において、当該セパレータ52の面19
(表)から他方の面21(裏)に向けて、当該セパレー
タ52の内部を例えば貫通して通る貫通孔、この例で
は、供給用の流路としての貫通孔35a及び排出用の流
路としての貫通孔35bとを介して、当該セパレータ5
2の他方の面(裏)21側に通じ、更に、当該セパレー
タ52の他方の面(裏)21に形成された流体流路とし
ての溝、即ち供給用の溝33a及び排出用の溝33bを
経て、それぞれ燃料供給用のマニホールド26や燃料排
出用のマニホールド27と連通されている。前記セパレ
ータ52の他方の面(裏面)21に形成された溝33
a、溝33b及び当該面21に開口する貫通孔35a、
35bの開口部は、当該セパレータ52の他方の面(裏
面)21に当接された更に他のセパレータ53によって
密閉されるように覆われて、即ち当接されて、所要のマ
ニホールド26、27に通じる流路となっている。
【0026】図4において、符号60、61はシール剤
である。シール剤は、単電池56と当該単電池56を挟
持するように当接された一方のセパレータ51と他方の
セパレータ52との間の、単電池56に向いた面側にそ
れぞれ施された所要領域としての流体流路を、他の流体
の系と隔絶させるように画し、所要の流体を所要の流体
流路に密閉する、即ち、各流体の流路を完全な閉空間で
隔離するため、当該所要領域を囲むように巡らされるも
ので、このシール剤60、61は、所要領域としての燃
料供給用のマニホールド26をシールしている例であ
る。
【0027】更に、上記のシール剤60、61は、単電
池56の両側に当接されるセパレータ51と52とのそ
れぞれの当接面側に、それぞれ、全く同一の投影パター
ンとなるように施されているので、薄膜状の脆弱な単電
池56を、図示のように、比較的剛性の高いセパレータ
51、52の面で挟持させることにより、単電池56の
周辺部に片荷重を掛けることなく、密閉度の高いシール
面を形成することができる。尚、この実施の形態1に示
すセパレータ51、53は、カーボン含有フェノール樹
脂で成形されたものである。尚、セパレータ52の裏面
21に当接しているセパレータ53との間においても、
各流体を系毎に完全な閉空間で隔離するためのシール剤
62が施されている。又、シール剤60、61、62と
して、ここでは液状のシリコーンシーラントを使用して
いる。
【0028】次に、動作について説明する。図4におい
て、燃料供給用のマニホールド26を流れる流体として
の燃料ガスは、セパレータ52の裏面21とセパレータ
53の表面との間に形成された供給用の溝33aを通
り、貫通孔35aを経て、セパレータ52の表面19側
に到達し、燃料ガス流路31を通って、所要領域として
の、単電池56の電極(アノード)支持部20の流体流
路を網羅するように巡ってから、貫通孔35bを経て、
再び、セパレータ52の裏面21側に廻り、排出用の溝
33bを通って燃料排出のマニホールド27へと流れ出
る。
【0029】上記のように、セパレータ52の所要領域
を巡る流体流路31と、当該流体流路31に所要の流体
を給排する所要のマニホールド26、27とを連通する
連通部は、少なくとも、前記流体流路31やマニホール
ド26、27を他の流体の系と画するように延在するシ
ール材と交差する部分においては、セパレータ52の同
一面上において交差しないように、当該セパレータ内部
を通る連通孔、この例では、供給用の連通孔としての貫
通穴35a及び溝33aや、排出用の連通孔としての貫
通孔35b及び溝33bで構成されている。尚、以上
は、燃料ガス側の流体の流路について説明したが、空気
側の流体の流路においても同様の構成となっている。
【0030】この実施の形態1では、セパレータ52の
流体流路31と所要のマニホールド26、27とを連通
する供給用及び排出用の何れの連通部も、少なくとも、
流体流路31やマニホールド26、27を他の系と画す
るように延在するシール剤と同一面上において交差さぜ
ず、当該セパレータ52の内部を通る連通孔35a及び
溝33a、連通孔35b及び溝33bとして構成したの
で、当該セパレータ52の流体流路31を流れる所要の
流体は、セパレータ52の剛性表面19に施されたシー
ル剤によって形成された強固なシール構造により、比較
的大きな差圧、例えば5気圧程度の差圧が生じても、リ
ークを生じる等の悪影響を受けることなく、円滑に流通
することができる。更に、剛性の劣る薄膜状の単電池5
6を、その両側面から、剛性に優れたセパレータ51、
52の面にて、シール剤の施された全長にわたって完全
に挟圧する構造となるので、従来に比べて、より確実に
シールを維持させることができる。
【0031】実施の形態2.次に、実施の形態2を図5
乃至図8に基づいて説明する。図5はセパレータの単電
池と当接する一方の面(表)側の平面模式図、図6はセ
パレータの他方の面(裏)の平面模式図、図7は冷却水
流路を備えたセパレータの当該水流路側面の平面模式
図、図8は積層体の部分断面図である。
【0032】図5乃至図7において、セパレータ72、
73には、各積層体の所要領域の流体流路(31)に所
要の流体を給排するため、当該セパレータ72、73を
積層方向に貫通するように、流体としての酸化剤例えば
空気供給用のマニホールド24及び空気排出用のマニホ
ールド25、流体としての燃料例えば水素供給用のマニ
ホールド26及び水素排出用のマニホールド27、流体
としての冷却媒体例えば冷却水供給用のマニホールド2
8及び冷却水排出用のマニホールド29等が、積層方向
に適当数設けられている。
【0033】図5及び図8において、単電池56に当接
されるセパレータ72の面(表)19には、単電池56
の電極側と対応する当該面内の所要領域、例えば電極
(アノード)を支持する領域20に、所要の流体として
の燃料を通す流体流路としての燃料流路31が設けられ
ている。流体流路(31)はセパレータ72の表面19
側に溝状の流路として形成されている。この燃料流路3
1の給排用の連通部としての両端部は、所要のマニホー
ルド26、27と燃料流路31とを連通させる流路であ
り、当該所要領域20内において、当該セパレータ72
の所要領域20内の面19(表)から他方の面21
(裏)に向けて、当該セパレータ72の内部を、例えば
貫通して通る貫通孔、この例では、供給用の流路として
の貫通孔35a及び排出用の流路としての貫通孔35b
を介して、当該セパレータ72の他方の面(裏)21側
に通じ、更に、当該セパレータ72の当該他方の面
(裏)21側に当接される更に別のセパレータ73の面
22(表)に形成された流体流路としての池及び溝、即
ち、供給用の池36a及び溝33aや、排出用の池36
b及び溝33bを経て、それぞれ燃料供給用のマニホー
ルド26や燃料排出用のマニホールド27と連通してい
る。前記セパレータ73の表面22に形成された池36
a、36bや溝33a、33bは、当該セパレータ73
をセパレータ72の裏面側に当接することによって密閉
されように覆われて、マニホールド26、27に通じる
流体流路となる。尚、池36a、36bは、セパレータ
72の裏面21側にに開口する貫通孔35a、35bの
開口部に相応する位置に設けられている。
【0034】図7において、上記のセパレータ72の裏
面21に当接するように隣接する更に他のセパレータ7
3の表面22には、流体としての冷却水が通る冷却用の
流体流路32が形成されている。この流体流路32の給
排用の両端部は、当該流体流路32と同一面上におい
て、それぞれ所要の、冷却水供給用のマニホールド28
及び冷却水排出用のマニホールド29と連通されてい
る。この流体としての冷却水の系は、当該マニホールド
73の表面内において、前記流体流路32及びマニホー
ルド28、29を内包するように囲んだシール剤が、当
該マニホールド73の表面22と、当該表面22が当接
される上記セパレータ72の裏面22とによって、シー
ル剤が延在する全長にわたって挟持されることによっ
て、シールされている。
【0035】上記のように連通部は、池36a、36b
を含む連通孔35a、35bが、セパレータ72と隣接
する更に他のセパレータ73の内部に延在するように構
成してもよい。又、上記と同様の構造にて、このセパレ
ータ73の裏面には、空気用の流体流路30が設けられ
ている(非図示)。
【0036】図8において、符号80、81はシール剤
である。このシール剤80、81も上記実施の形態1と
同様に、単電池56と当該単電池56を挟持するように
当接された一方のセパレータ73b及び他方のセパレー
タ72の当該単電池56に向いた側の面の間に施された
所要領域を、例えば、所要の流体としての燃料ガスを通
す流体流路を、他の流体の系と隔絶させるように画し、
所要の流体を所要の流体流路に密閉する、即ち、各流体
の流路を完全な閉空間で隔離するため、当該所要領域を
囲むように巡らされるもので、このシール剤80、81
は、所要領域としての燃料供給用のマニホールド26を
シールしている。
【0037】更に、上記のシール剤80、81は、単電
池56の両側に当接するセパレータ73bと72の面
に、それぞれ、全く同一の投影パターンとなるように施
すことによって、薄膜状の脆弱な単電池56を、図示の
ように、比較的剛性の高いセパレータ73b、72の面
で挟持させることにより、単電池56の周辺部に片荷重
を掛けることなく、密閉度の高いシール面を形成するこ
とができる。尚、セパレータ72の裏面21に当接して
いるセパレータ73aとの間においても、各流体を系毎
に完全な閉空間で隔離するためのシール材82aが施さ
れている。この実施の形態2では、シール剤80、81
として液状のシリコーンシーラントを、他方、シール材
82a、83bとしては、厚さ0.6mmのフッ素ゴム
を使用している。
【0038】次に、動作について説明する。図8におい
て、燃料供給用のマニホールド26を流れる流体として
の燃料ガスは、セパレータ72の裏面とセパレータ73
aの表面との間に形成された供給用の溝33aを通り、
貫通孔35aを経て、セパレータ72の表面19側に到
達し、燃料ガス流路31を通って、所要領域としての、
単電池56の電極(アノード)支持部の領域20を網羅
するように巡ってから、貫通孔35bを経て、再び、セ
パレータ73の表面側の溝33bを通って燃料排出用の
マニホールド27へと流れ出る。
【0039】この実施の形態2によれば、所要領域を囲
むシール剤と連通部とが、同一平面状で交差しないよう
に、セパレータ72及びセパレータ73aの内部を通る
連通孔、この例では、供給用の連通孔は貫通穴35a及
び溝33aで、排出用の連通孔は貫通孔35b及び溝3
3bで、それぞれ構成されているので、上記の実施の形
態1と同様に、セパレータ72を通過する流体は、表面
19上に配されたシール剤80と単電池56とにより形
成された強固なシールにより比較的大きな差圧例えば5
気圧の差圧を設けてもリークを生じる虞がない。又、セ
パレータ73の冷却水流路部もセパレータ73とセパレ
ータ72との間に設けられたガスケットゴム等のシール
材により、完全なシールを行うことができる。
【0040】尚、この実施の形態2では、セパレータ7
3に設けられた池36a、36bは、セパレータ72に
設けられた燃料流路の溝幅と同じ、例えば1.2mm幅
の並列した貫通孔35を網羅するように大きく形成して
いる。これにより、セパレータ72とセパレータ73と
を当接即ち重ね合わせた際に、若干の位置のずれが生じ
ても、貫通孔35と池36とが滞り無く連通するので、
製造効率が向上する。
【0041】この趣旨を実現するために、例えば池36
(36a、36b)は貫通孔35(35a、35b)よ
りも広め(組立時の精度に依存)の幅で、貫通孔35
a、35bに対応した個数開けることも可能である。勿
論、組立精度や部材寸法精度が格段に向上した場合に
は、燃料流路の溝と同じ幅で穴をあけることもできる。
尚、流体としての例えばガスが流通する際の圧力損失
は、流通経路がスムーズな程つきにくく、流路断面積の
変化が少ない程よいので、組立精度等の範囲に応じて、
できるだけ流路幅を溝に近い状態を保つことが望まし
い。
【0042】上記の貫通孔35(35a、35b)は、
この実施の形態2では製造が容易な垂直な穴としたが、
例えば、図9に示す別の積層体の部分断面のように、流
体に対する流路の抵抗を緩和するように、斜めにして滑
らかに屈曲させたり、流路のコーナー部を抵抗の少ない
曲面とするとよい。
【0043】実施の形態3 実施の形態3は、マニホールドや当該マニホールドと連
通する流体流路等の所要領域を他の流体の系と画し、所
要の流体を所要領域に密閉するため、単電池とセパレー
タとの間にシール剤を施す燃料電池の製造方法におい
て、所要領域に接するセパレータの面に当該所要領域を
囲む案内溝を設け、当該案内溝にシール剤を施こし、前
記セパレータの面に単電池を当接させて、シール剤を固
化させて接合する燃料電池の製造方法を示すものであ
る。
【0044】以下、実施の形態3を図10及び図11に
基づいて説明する。図10は燃料電池積層体を構成する
セパレータ92の単電池56と当接する面19の平面模
式図、図11はマニホールド周辺のシール状態を示す要
部断面模式図である。図10及び図11において、セパ
レータ92には、各積層体の所要領域に所要の流体を給
排するために、空気用のマニホールド24、25、燃料
用のマニホールド26、27、冷却水用のマニホールド
28、29が設けられている。更に、上記セパレータ9
2の面19には、単電池56の電極(アノード)を支持
する領域20に燃料流路31が設けられている。この燃
料流路31の両端部即ち連通部は、セパレータ92を貫
通する貫通孔35a、35bを介して、他方の面(非図
示)に通じており、連通孔33を介して燃料用マニホー
ルド26、27と連通している。尚、これらの詳細な構
成は、上記の実施の形態1及び2と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0045】図11において、図中の符号101は、単
電池56との間での密閉を行うためのシール剤が塗布さ
れる案内溝である。この案内溝101は、セパレータ9
2の表面に溝状に形成されている。例えば、図示の案内
溝101は、幅約0.3mm、深さ約0.2mmの溝で
あり、同図に示すように、各流体毎に、独立した7つの
閉曲線で所要領域を画すように区切っている。
【0046】他方、符号102は補助溝であり、上記の
案内溝101に近接して、その両側に沿うように、この
例では平行に形成されている。補助溝102は、案内溝
101からはみ出たシール材を収納させるためのもので
あって、案内溝101と同様に、セパレータ92の表面
に溝状に形成されている。図示の補助溝102は、例え
ば、幅約0.6、深さ約0.4の溝で、案内溝101よ
りもマニホールド25或いは単電池の電極支持領域側に
向けて1mm程度離して設置している。
【0047】この実施の形態3では、補助溝102を案
内溝101の両側に設けているが、必要に応じて、何れ
か一方側だけに設けてもよい。又、図13に示すよう
に、同一のセパレータ92の面上に形成される案内溝1
01が、他の1又は複数の案内溝101Aと近接して略
平行に延在する領域部分においては、それらの案内溝1
01及び101Aを統一して、共用案内溝101Wとし
てもよい。尚、図示の共用案内溝101Wの溝幅は例え
ば約0.5mm程度としてある。又、この例では、当該
共通案内溝101Wの両側に補助溝102、102を設
けている。
【0048】次に、図14乃至図15において、案内溝
101へのシール剤の施し方について説明する。図14
は積層体の部分断面図、図15は積層体の別の部分断面
図である。図14に示すように、案内溝101にシール
剤80を当該溝101から溢れ出るように、例えば、シ
ール剤としてのガスシーラントを約0.5mmの高さに
盛る。そして、単電池56とセパレータ92とを重ね合
わせる。案内溝101に収まりきらなかったシール剤8
0は、単電池56とセパレータ92との間の接合面上に
できている製造上の細かな凹凸を埋めながら、更に過剰
なシール剤の余り分が当該案内溝101の両側に設けら
れた補助溝102、102に受け入れられるため、単電
池56とセパレータ92とが良好な状態にて密着し、シ
ール剤80の硬化によって接合され強固に固着される。
【0049】シール剤80は、案内溝101の幅部分だ
けでなく、案内溝101から補助溝102に到るまでの
幅において、単電池56とセパレータ92との接合面間
の凹凸に応じた形状に応じて固化すると共に、更には、
補助溝102に落ち込んで変形した形状にて固化するた
め、厳重なシール構造を形成することができる。
【0050】更に、この実施の形態3では、余分なシー
ル剤80が補助溝102に吸収されるので、余ったシー
ル剤80がマニホールドや流体流路等に無用にはみ出て
流路を閉塞させる等の不都合を生じさせない。従って、
接合面の面精度のばらつきを考慮して、余分なシール剤
80をガイド部に盛りつけることが可能となり、凹凸の
激しい接合面においてもシール剤80が完全に隙間を埋
めて完全なシール構造を形成することができる。
【0051】実施の形態4 実施の形態4は、上記実施の形態1及び3を、積層体の
各燃料流路間の流通を可能にする連通マニホールドに適
用した例を示すもので、以下、図16に基づいて説明す
る。図16は燃料電池積層体を構成するセパレータ11
2の単電池56と当接する面119の平面模式図であ
る。
【0052】先ず、図16において、この実施の形態4
では、上記実施の形態1、2と同様に、セパレータ11
2には、各積層体に流体を供給するために当該セパレー
タ112を貫く空気用マニホールド24、25、燃料用
マニホールド26、27、冷却水マニホールド28、2
9が設けられており、セパレータ112の表面19に設
けられた流体としての燃料が通る流体流路(以下、燃料
流路ともいう)31の両端部即ち連通部が、セパレータ
112を貫通する貫通孔35a、35bを介して裏面
(非図示)に通じ、連通溝33a、33bで所要の燃料
用マニホールド26、27と連通している構成は、上記
実施の形態1及び2で説明の通りである。
【0053】この実施の形態4では、更に、積層体の各
燃料流路31間の流通を可能にする連通マニホールド1
05が当該連通マニホールド105の回りに施されたシ
ール剤103を伴って設けられている。この場合、燃料
流路31は、当該連通マニホールド105と連通するに
当たって、上記実施の形態1、2と同様に、連通マニホ
ールド105との接続の前後で上記シール剤103を潜
るように、当該マニホールド105内部を通って裏面に
達する貫通孔135a、135bと当該裏面に設けられ
た連通溝133a、133bを経て、連通マニホールド
105に連通されている。
【0054】次に、動作について説明する。燃料供給用
のマニホールド26を流れる燃料は、セパレータ112
の裏側に設けられた連通溝133aを通り、貫通孔35
aを経由して、セパレータ112の表面19側に到達
し、燃料流路31aを通って、貫通孔135aを経て、
再び当該マニホールド105の裏面に廻り、連通行13
3aを経由して連通マニホールド105へ行き、積層体
中の他の単電池の燃料と合流した後、再び連通孔133
b及び貫通孔135bを経て、当該連通マニホールド1
05の表面19側に戻り、燃料流路31bを通って、電
極(アノード)支持部を網羅してから、貫通孔35bを
経て、再びセパレータ112の裏面に廻り、連通溝33
bを通って燃料排出用のマニホールド27へと流れ出
る。
【0055】この場合、単電池56を隔てて対向するセ
パレータ113(非図示)の表面には流体としての空気
が流れる流体流路(以下、空気流路部)が形成されてい
るが、連通マニホールド105と空気流路の境界は完全
な閉曲線でシール剤が塗布されており、単電池56を介
して対向しているセパレータ112の受ける側は、閉曲
線を描くよう施されたシール剤と同一平面において交差
するには一切凹部、即ち従来のような溝が形成されてい
ないため、シール剤は平面にてしっかりと挟持されるた
め、完全なシールを実現させることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1乃至請求項7、請求項12及び
請求項13の各発明によれば、何れも、従来では延在す
るシール材と同一面上で交差していた溝状の流体流路と
しての連通部が、前記流体流路が形成された面と反対側
の面に、例えば貫通するように、当該セパレータ内部を
通る構成としたので、前記流体流路が形成された当該セ
パレータの面に施された前記流体流路やマニホールドを
気密に囲うシール剤と当該連通部との同一面上における
交差を回避させることができる。従って、当該連通部に
おいては、平面にシール部材が施されるので、所要領域
の密閉状態を十分に維持させることができ、構造が簡易
で、大量生産が可能な燃料電池を提供することができ
る。又、マニホールドとセパレータ面を流れるガスの連
通部分を単電池と接しない裏側に設けたので、セパレー
タと単電池間を流れるガスを、従来に比べて、完全な閉
曲線でシールすることができるので、容易に強固なガス
シールを施すことができる。
【0057】請求項8、請求項10、請求項12の各発
明によれば、何れも、単電池とセパレータとの接着の際
に、所要のシール剤を案内溝に沿って施すことができる
ので、必要な場所に必要な量を容易に塗布することがで
き、作業効率を向上させると共に、シールの信頼性を著
しく高めることができる。
【0058】請求項9、請求項11、請求項13の各発
明によれば、何れも、案内溝に対して補助溝を設けてい
るので、余分なシール剤がマニホールドや電極側の流体
流路部へはみ出す虞がなくなるので、作業効率が一段と
格段に向上し、案内溝から補助溝に到る接着領域及び補
助溝における接着によって、単電池とセパレータとを確
実に接着することができ、且つ、ガスシール性を大幅に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の単電池の平面模式図である。
【図2】 実施の形態1のセパレータ表面の平面模式図
である。
【図3】 実施の形態1のセパレータ裏面の平面模式図
である。
【図4】 実施の形態1の要部断面模式図である。
【図5】 実施の形態2のセパレータ表面の平面模式図
である。
【図6】 実施の形態2のセパレータ裏面の平面模式図
である。
【図7】 実施の形態2の隣接するセパレータ表面の平
面模式図である。
【図8】 実施の形態2の積層体の部分断面図である。
【図9】 実施の形態2の別の積層体の部分断面図であ
る。
【図10】 実施の形態3のセパレータの表面の平面模
式図である。
【図11】 実施の形態3の要部断面模式図である。
【図12】 実施の形態3のパターン例を示す図であ
る。
【図13】 実施の形態3の別の要部断面模式図であ
る。
【図14】 実施の形態3の積層体の部分断面図であ
る。
【図15】 実施の形態3の積層体の別の部分断面図で
ある。
【図16】 実施の形態4のセパレータの表面の平面模
式図である。
【図17】 従来の燃料電池における単電池の概念的な
構成を示す断面図である。
【図18】 従来のセパレータの平面図である。
【図19】 従来のセパレータの構成を示す一部切り欠
き斜視図である。
【符号の説明】
1、2、51、52、53、72,73、92、112
セパレータ、3、4電極、5 電解質膜、6、56
単電池、10、11、31 流体流路(所要領域)、2
4、26 マニホールド、25、27 マニホールド、
35、35a,35b 貫通孔、33,33a,33b
溝(連通溝)、60、61、62シール剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光田 憲朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 福本 久敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浜野 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉村 晃久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 寺本 和良 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB00 CC03 CC08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単電池と1又は複数のセパレータとが交
    互に積層され、積層方向に貫通して所要の流体を給排す
    るマニホールドを有し、前記単電池に当接するセパレー
    タの面に前記単電池の電極側と対応する流体流路が溝状
    に形成された燃料電池において、 前記セパレータの流体流路と所要のマニホールドとを連
    通する連通部は、前記流体流路が形成されたセパレータ
    の面から当該セパレータの他方の面に貫通する連通孔を
    介して連通させたことを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 連通部は、貫通孔と当該セパレータの他
    方の面に形成された溝状の流路を経て所要のマニホール
    ドに連通させたことを特徴とする請求項1に記載の燃料
    電池。
  3. 【請求項3】 当該セパレータの他方の面側には更に他
    のセパレータを隣接させたことを特徴とする請求項2に
    記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 連通部は、当該セパレータの他方の面に
    隣接された更に他のセパレータの面に形成された溝状の
    流路を経て所要のマニホールドに連通させたことを特徴
    とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 単電池と1又は複数のセパレータとが交
    互に積層され、積層方向に貫通して所要の流体を給排す
    るマニホールドを有し、前記単電池と当接するセパレー
    タの面に前記単電池の電極側と対応する流体流路が溝状
    に形成された燃料電池において、 前記セパレータの流体流路と所要のマニホールドとを連
    通する連通部は、少なくとも、前記流体流路やマニホー
    ルドを他の系と画するように延在するシール材と交差す
    る部分を、前記セパレータの内部を通る連通孔としたこ
    とを特徴とする燃料電池。
  6. 【請求項6】 連通孔は、前記セパレータと隣接する更
    に他のセパレータの内部に延在して連通することを特徴
    とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 【請求項7】 連通孔を除く部分の連通部は、セパレー
    タの面に形成された溝状の流体流路であることを特徴と
    する請求項5又は請求項6に記載の燃料電池。
  8. 【請求項8】 単電池と1又は複数のセパレータとが交
    互に積層され、積層方向に貫通して所要の流体を給排す
    るマニホールドを有する燃料電池において、前記マニホ
    ールドや前記マニホールドと連通された流体流路等の所
    要領域を他の流体の系と画し、所要の流体を所要領域に
    密閉するため、単電池とセパレータとの間にシール剤を
    施す燃料電池の製造方法において、 前記単電池と接するセパレータの面に前記所要領域を囲
    む案内溝を設け、前記案内溝にシール剤を施こし、当該
    セパレータの面に単電池を当接させ、シール剤を固化さ
    せて接合することを特徴とする燃料電池の製造方法。
  9. 【請求項9】 案内溝の一方側又は両側に沿って補助溝
    を設け、案内溝から溢れ出たシール剤を収納させること
    を特徴とする請求項8に記載の燃料電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 単電池と1又は複数のセパレータとが
    交互に積層され、積層方向に貫通して所要の流体を給排
    するマニホールドを有する燃料電池において、前記マニ
    ホールドや前記マニホールドと連通された流体流路等の
    所要領域を他の流体の系と画し、所要の流体を前記所要
    領域内に密閉するため、単電池とセパレータとの間にシ
    ール構造を有する燃料電池において、 前記シール構造は、セパレータの面に前記所要領域を囲
    むよう設けられた案内溝にシール剤を施こし、当該セパ
    レータの面に相対する単電池を当接させ、シール剤を固
    化させ接合させた構成としたことを特徴とする燃料電
    池。
  11. 【請求項11】 シール構造は、案内溝から溢れ出たシ
    ール剤が収納されるよう当該案内溝の一方側又は両側に
    沿って設けられた補助溝を有することを特徴とする請求
    項10に記載の燃料電池。
  12. 【請求項12】 燃料電池は、セパレータの面に、所要
    領域を囲むよう設けられた案内溝にシール剤を施こし、
    当該セパレータの面に相対する単電池或いはセパレータ
    を当接させて、前記シール剤を固化させたシール構造を
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか
    に記載の燃料電池。
  13. 【請求項13】 シール構造は、案内溝から溢れ出たシ
    ール剤が収納されるよう当該案内溝の一方側又は両側に
    沿って設けられた補助溝を有することを特徴とする請求
    項12に記載の燃料電池。
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