JP2002082423A - ハーフトーン型位相シフトマスクブランクス及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマスクを用いたレジストパターン形成方法、並びに半導体装置の製造方法。 - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスクブランクス及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマスクを用いたレジストパターン形成方法、並びに半導体装置の製造方法。

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JP2002082423A
JP2002082423A JP2000273999A JP2000273999A JP2002082423A JP 2002082423 A JP2002082423 A JP 2002082423A JP 2000273999 A JP2000273999 A JP 2000273999A JP 2000273999 A JP2000273999 A JP 2000273999A JP 2002082423 A JP2002082423 A JP 2002082423A
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phase shift
shift mask
dielectric film
amorphous dielectric
film
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JP2000273999A
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Takahiro Matsuo
隆弘 松尾
Toshio Onodera
俊雄 小野寺
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Original Assignee
Semiconductor Leading Edge Technologies Inc
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短波長の露光光に対する透明性及び耐照射性
の優れたハーフトーン型位相シフトマスクブランクス、
及びハーフトーン型位相シフトマスクを提供する。 【解決手段】 透明基板101上に、所定の濃度の水素
原子を含有するアモルファス誘電体膜102を形成する
ことによってハーフトーン型位相シフトマスクブランク
ス11を製造する。透明基板101とアモルファス誘電
体膜102との間に金属膜103を介在させることによ
り、露光光の透過率を所望の値に調整する。アモルファ
ス誘電体膜102及び金属膜103をパターン化するこ
とにより、ハーフトーン型位相シフトマスクを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
に用いられるフォトマスクに係り、詳細には、ハーフト
ーン型位相シフトマスクブランクス及びその製造方法、
ハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法、ハ
ーフトーン型位相シフトマスクを用いたレジストパター
ン形成方法、並びに半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高集積化及び微細化に
伴い、微細なパターンの投影露光が行われている。そし
て、微細パターンを露光する際、近接したパターンにお
いて、マスクの光透過部を透過した光が回折し、干渉し
合うことによって、末露光部へ光が回り込む。これによ
り、光学像のコントラストが低下し、転写されたレジス
トパターンが分離解像しないという問題が生じてくる。
この問題を解決するために、位相シフトマスクの採用が
検討されている。
【0003】位相シフトマスクには、Levenson型位相シ
フトマスク(Alternative型位相シフトマスクともい
う)と、ハーフトーン型位相シフトマスク(Attenuated
型位相シフトマスクともいう)の2種類がある。
【0004】Levenson型位相シフトマスクは、隣接する
光透過部の片側に位相シフト部を設けること、例えばパ
ターンを遮光層で形成する場合には、遮光パターンに隣
接する2つの開口部のうち片側に位相シフト部を設ける
ことにより、隣接する2つの投影光(透過光)に180
度の位相差をもたせるものである。そして、上記隣接す
る2つの投影光(透過光)が干渉し合う際、この2つの
投影光は互いに位相が反転している(位相差が180度
である)ために、その境界部において光強度を弱め合
う。これにより、光学像コントラストが向上し、その結
果転写パターンは分離解像するようになる。この関係
は、焦点の前後で成り立っているため、焦点が多少ずれ
ていても解像度は従来の露光法よりも向上し、焦点深度
が改善される。このような位相シフト法は、IBMのLeven
sonらによって提唱され、特開昭58−173744号公報や、
広告昭62−50811に開示されている。
【0005】一方、ハーフトーン型位相シフトマスク
(以下、ハーフトーンマスクと略称する)は、遮光層に
わずかな透過性を与え半透明層とし、この半透明層を透
過した透過光の位相を反転させるものである。そして、
半透明層を透過した透過光と、半透明層に隣接する開口
部を透過した透過光とは位相差が180度であるため、
その境界部では光強度を弱め合い、転写パターンの解像
度が向上する。
【0006】ハーフトーンマスクとしては、位相シフト
効果を持たせた半透明層をパターニングして作製される
単層型ハーフトーンマスクだけでなく、遮光性の小さい
薄膜と、遮光性の大きい薄膜とを積層して半透明層とす
る多層型ハーフトーンマスクが提案されている。
【0007】上記ハーフトーンマスクによって転写パタ
ーンの解像度を向上させるためには、上記単層型や多層
型にかかわらず、ハーフトーン層(半透明層)の透過光
と、空気層(開口部)の透過光との位相差が重要である
とともに、半透明層の透過率が重要である。ここで、上
記位相差については、解像度の向上効果を最大にするた
めに、事実上180度にする必要がある。また、透過率
については、通常5〜10%程度の透過率のときに、解
像度向上効果が最大となる。なお、実際の位相差並びに
透過率の仕様は、露光条件やレジストプロセス(レジス
トの種類、パターン形状等)によって異なる場合があ
る。
【0008】従来、KrFリソグラフィーにおいて、転
写パターンの解像度を向上させるために、ハーフトーン
マスク及びそのマスクブランクスの半透明層として、主
にMoSi膜やMoSiN膜が用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、露光光の波長
が短波長化するに従って、上記半透明層としてMoSi
膜が用いられたハーフトーンマスクにおいて、次のよう
な問題があった。
【0010】上記MoSi膜を用いたハーフトーンマス
クは、短波長の露光光に対して透明性が低下する問題が
あった。すなわち、露光光の波長が短くなると、MoS
i膜中において光の吸収が大きくなり、所望の透過率が
得られなくなってしまう。
【0011】また、上記ハーフトーンマスクに短波長の
露光光を長時間照射するとMoSi膜が劣化してしまう
問題、すなわち短波長の露光光に対する耐照射性が低い
という問題があった。この問題は、露光波長がより短波
長化すると、露光光のフォトンエネルギーが高くなるの
で、顕著に現れる。そして、露光光照射により半透明層
が劣化すると、ハーフトーンマスクの透過率と位相差が
変化してしまう。
【0012】さらに、上述のようにハーフトーンマスク
の透過率が変化すると、図3(a)に示すように、焦点
深度や、転写パターンの寸法が変化してしまう。また、
微細なパターンでは、透過率の変化に伴って、転写パタ
ーンの寸法が大きく変化してしまう。また、位相差が変
化すると、図3(b)に示すように、焦点深度や、ベス
トフォーカス位置が変化してしまう。
【0013】以上のように、上記従来のハーフトーンマ
スクを用いて短波長の露光光でパターン露光すると、透
過率や位相差が変化してしまう問題があった。この変化
によって、露光量の変化、焦点深度の変化、及び寸法精
度の低下が起こってしまい、パターン形成余裕度が減少
し、パターン形状の劣化が生じていた、このことは、半
導体素子を高集積化並びに微細化するにあたっては、重
要な問題である。
【0014】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、短波長の露光光に対する透明性及び
耐照射性の優れたハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクス、及びハーフトーン型位相シフトマスクを提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決する為の手段】請求項1の発明に係るハー
フトーン型位相シフトマスクブランクスは、透明基板
と、前記透明基板の一面上に形成され、所定の濃度の水
素原子を含有するアモルファス誘電体膜と、を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0016】請求項2の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスは、透明基板と、前記透明基板
の一面上に形成され、熱処理されたアモルファス誘電体
膜と、を備えることを特徴とするものである。
【0017】請求項3の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスは、請求項1に記載のマスクブ
ランクスにおいて、前記アモルファス誘電体膜に含有さ
れた前記水素原子の濃度が、2mol%以下であること
を特徴とするものである。
【0018】請求項4の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスは、請求項1または2に記載の
マスクブランクスにおいて、前記アモルファス誘電体膜
は、AlSixy、AlOxy、SiOx、AlOx、Z
rOx、WOx、MoOx、TaOx、MgOxの何れかを
含むことを特徴とするものである。
【0019】請求項5の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスは、請求項1または2に記載の
マスクブランクスにおいて、前記透明基板と、前記アモ
ルファス誘電体膜との間に、金属膜を更に備えることを
特徴とするものである。
【0020】請求項6の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスは、請求項5に記載のマスクブ
ランクスにおいて、前記金属膜が、Cr、Al、W、T
aの何れかであることを特徴とするものである。
【0021】請求項7の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスの製造方法は、透明基板の一面
上に、所定の濃度の水素原子を含有するアモルファス誘
電体膜を形成する工程を含むことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項8の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスの製造方法は、透明基板の一面
上にアモルファス誘電体膜を形成する工程と、前記アモ
ルファス誘電体膜を200〜500℃で熱処理する工程
と、を含むことを特徴とするものである。
【0023】請求項9の発明に係るハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスの製造方法は、透明基板の一面
上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に、所定の
濃度の水素原子を含有するアモルファス誘電体膜を形成
する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0024】請求項10の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクブランクスの製造方法は、透明基板の一
面上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上にアモル
ファス誘電体膜を形成する工程と、前記アモルファス誘
電体膜を200〜500℃で熱処理する工程と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0025】請求項11の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクは、請求項1から6に記載のハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクスにおける前記アモルフ
ァス誘電体膜及び前記金属膜を、パターン化したことを
特徴とするものである。
【0026】請求項12の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクの製造方法は、透明基板の一面上に、所
定の濃度の水素原子を含有するアモルファス誘電体膜を
形成する工程と、前記アモルファス誘電体膜の上にレジ
スト膜を形成した後、電子ビームの露光によりレジスト
パターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマ
スクとして、前記アモルファス誘電体膜をエッチングす
る工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0027】請求項13の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクの製造方法は、透明基板の一面上にアモ
ルファス誘電体膜を形成する工程と、前記アモルファス
誘電体膜を200〜500℃で熱処理する工程と、前記
アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成した後、
電子ビームの露光によりレジストパターンを形成する工
程と、前記レジストパターンをマスクとして、前記アモ
ルファス誘電体膜をエッチングする工程と、を含むこと
を特徴とするものである。
【0028】請求項14の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクの製造方法は、透明基板の一面上に金属
膜を形成する工程と、前記金属膜上に、所定の濃度の水
素原子を含有するアモルファス誘電体膜を形成する工程
と、前記アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成
した後、電子ビームの露光によりレジストパターンを形
成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして、
前記アモルファス誘電体膜をエッチングする工程と、を
含むことを特徴とするものである。
【0029】請求項15の発明に係るハーフトーン型位
相シフトマスクの製造方法は、透明基板の一面上に金属
膜を形成する工程と、前記金属膜上にアモルファス誘電
体膜を形成する工程と、前記アモルファス誘電体膜を2
00〜500℃で熱処理する工程と、前記アモルファス
誘電体膜の上にレジスト膜を形成した後、電子ビームの
露光によりレジストパターンを形成する工程と、前記レ
ジストパターンをマスクとして、前記アモルファス誘電
体膜をエッチングする工程と、を含むことを特徴とする
ものである。
【0030】請求項16の発明に係るレジストパターン
形成方法は、基板上のレジスト膜に対して、請求項11
に記載のハーフトーン型位相シフトマスクを用いて露光
する露光工程を含むことを特徴とするものである。
【0031】請求項17の発明に係るレジストパターン
形成方法は、請求項16に記載のレジストパターン形成
方法において、前記露光工程では、波長が250nm以
下の光源を用いて露光することを特徴とするものであ
る。
【0032】請求項18の発明に係るレジストパターン
形成方法は、請求項17に記載のレジストパターン形成
方法において、前記露光工程では、前記光源として、K
rFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、F2レー
ザの何れかを用いることを特徴とするものである。
【0033】請求項19の発明に係る半導体装置の製造
方法は、請求項16から18の何れかに記載のレジスト
パターン形成方法によりレジストパターンを形成する工
程を含むことを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図中、同一または相当する
部分には同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省
略することがある。
【0035】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1によるハーフトーン型位相シフトマスクブランク
ス、及びその製造方法を説明するための図である。先
ず、図1(a)を参照して、ハーフトーン型位相シフト
マスクブランクス11について説明する。図1(a)に
示すように、ハーフトーン型位相シフトマスクブランク
ス11は、透明基板101と、アモルファス誘電体膜1
02と、によって構成されている。
【0036】透明基板101は、例えば石英基板等であ
り、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザやF
2レーザ等の露光光を透過させるものである。
【0037】アモルファス誘電体膜102は、透明基板
101の一面上に形成されたアモルファス状態の誘電体
膜である。ここで、アモルファス誘電体膜102は、露
光光の位相を反転させるための半透明層である。アモル
ファス誘電体膜102の膜厚は、50〜150nm程度
である。また、アモルファス誘電体膜102の具体例と
しては、AlSixy、AlO xy、SiOx、Al
x、ZrOx、WOx、MoOx、TaOx、MgOx等の
酸化物が挙げられる。
【0038】ここで、アモルファス誘電体膜102は、
2mol%以下の濃度、好適には0.1mol%程度の
濃度の水素原子を含有している。これにより、アモルフ
ァス誘電体膜102中に存在する格子欠陥としての非結
合部分(以下、ダングリングボンドと称する)に水素原
子が結合する。例えば、アモルファス誘電体膜102が
SiOxの場合には、非結合のSiの割合が減少して、
Si−H結合の割合が増加する。すなわち、誘電体膜中
のダングリングボンド(格子欠陥)が減少する。
【0039】また、上記水素原子を含有する代わりに、
アモルファス誘電体膜102に熱処理(アニール処理)
を施すことによっても、誘電膜102中のダングリンボ
ンド(格子欠陥)の数を低減できる。ここで、熱処理の
温度は、空気中で500℃以下(一般的には、200〜
500℃)であり、処理時間は、2〜4時間程度であ
る。
【0040】次に、図1(b)を参照して、ハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクス12について説明す
る。上記マスクブランクス11(図1(a)参照)と、
図1(b)に示すハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクス12との相違点は、ハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクス12が金属膜103を備える点である。
詳細には、透明基板101と、アモルファス誘電体膜1
02との間に、金属膜103を備えている。
【0041】金属膜103は、ハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクス12の露光光の透過率を調整するた
めの薄膜である。すなわち、ハーフトーン型位相シフト
ブランクス12における金属膜103と上記アモルファ
ス誘電体膜102との組み合わせによって、所望の透過
率が得られる。金属膜103の膜厚は、5〜20nm程
度である。ここで、金属膜103の膜厚を調整し透過率
を調整することによって、F2レーザ以外の短波長の露
光光、例えばArFエキシマレーザやKrFエキシマレ
ーザに対応させることができる。また、金属膜103の
具体例としては、Cr膜(クロム膜)、Al膜(アルミ
ニウム膜)、W膜(タングステン膜)、Ta膜(タンタ
ル膜)等が挙げられる。
【0042】次に、ハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクスの製造方法について説明する。
【0043】先ず、図1(a)を参照して、ハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクス11の製造方法につい
て説明する。透明基板101の一面上に、所定濃度の水
素原子を含有するアモルファス誘電体膜102を、反応
性スパッタリング法(後述する実施の形態3参照)によ
り形成することによって、図1(a)に示すハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクス11を製造する。
【0044】次に、上記製造方法とは異なる製造方法に
ついて説明する。先ず、透明基板101の一面上に、水
素原子を含有しないアモルファス誘電体膜102を反応
性スパッタリング法により形成する。次いで、上記アモ
ルファス誘電体膜102を、温度200〜500℃(空
気中)で熱処理することによって、図1(a)に示すハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランクス11が得られ
る。
【0045】次に、図1(b)を参照して、ハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクス12の製造方法につい
て説明する。先ず、透明基板101の一面上に、金属膜
103を反応性スパッタリング法により形成する。次い
で、金属膜103上に、所定濃度の水素原子を含有する
アモルファス誘電体膜102を、反応性スパッタリング
法により形成することによって、図1(b)に示すハー
フトーン型位相シフトマスクブランクス12を製造す
る。
【0046】また、上述したように透明基板101の一
面上に金属膜103を反応性スパッタリング法により形
成した後、金属膜103上に水素原子を含有しないアモ
ルファス誘電体膜102を形成し、このアモルファス誘
電体膜102を、温度200〜500℃(空気中)で熱
処理することによっても、ハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクス12を製造できる。
【0047】以上説明したように、本実施の形態1によ
るハーフトーン型位相シフトマスクブランクス及びその
製造方法では、透明基板101上に、所定濃度の水素原
子を含有するアモルファス誘電体膜102を形成した。
ここで、水素原子を含有するアモルファス誘電体膜10
2は、誘電膜102中に存在するダングリングボンドの
数が少ない、すなわち短波長光を吸収する格子欠陥が少
ない。従って、短波長の露光光に対して高い透明性を有
するハーフトーン型位相シフトマスクブランクスを提供
することができる。さらに、短波長の露光光を長時間照
射しても、アモルファス誘電体膜102中の格子欠陥が
励起されないため、照射耐性に優れたハーフトーン型位
相シフトマスクブランクスが容易に得られる。
【0048】そして、このハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクスから、短波長の露光光に対して高い透明
性と高い耐照射性を有するハーフトーン型位相シフトマ
スクを製造できる。
【0049】また、アモルファス誘電体膜102に水素
原子を含有させるのではなく、水素原子を含有しないア
モルファス誘電体膜を熱処理することによっても、誘電
膜中に存在するダングリングボンドの数を低減できる。
従って、短波長の露光光に対して高い透明性を有し、且
つ高い耐照射性を有するハーフトーン型位相シフトマス
クブランクスを提供することができる。
【0050】また、透明基板101と、アモルファス誘
電体膜102との間に、金属膜103を介在させること
によって、当該シフトマスクブランクスの透過率を所望
の透過率に調整できる。また、半透明層にアモルファス
誘電体膜102を用いることによって、マスクブランク
ス面内において、均一な透過率特性が得られる。
【0051】なお、本実施の形態1においては、アモル
ファス誘電体膜102及び金属膜103を反応性スパッ
タリング法により形成しているが、真空蒸着法やCVD
法に代表される他の成膜方法を用いて形成してもよい。
【0052】実施の形態2.図2は、本発明の実施の形
態2によるハーフトーン型位相シフトマスク、及びその
製造方法について説明するための図である。先ず、図2
(a)を参照して、ハーフトーン型位相シフトマスク2
1について説明する。図2(a)に示すように、ハーフ
トーン型位相シフトマスク21は、透明基板101と、
パターン形状を有するアモルファス誘電体膜202と、
によって構成されている。ここで、上記ハーフトーン型
位相シフトマスク21は、実施の形態1で説明したハー
フトーン型位相シフトマスクブランクス11(図1
(a)参照)のうち、アモルファス誘電体膜102をパ
ターン化したものである。すなわち、アモルファス誘電
体膜202は、実施の形態1(図1(a)参照)のアモ
ルファス誘電体膜102に対応する。従って、図2
(a)に示された各構成部は、図1(a)に示されたも
のと同一であるから、その説明を省略する。
【0053】次に、図2(b)を参照して、ハーフトー
ン型位相シフトマスク22について説明する。上記シフ
トマスク21(図2(a)参照)と、図2(b)に示す
ハーフトーン型位相シフトマスク22との相違点は、ハ
ーフトーン型位相シフトマスク22が金属膜203を備
える点である。詳細には、透明基板101と、アモルフ
ァス誘電体膜202との間に、金属膜203を備えてい
る。また、上記ハーフトーン型シフトマスク22は、実
施の形態1で説明したハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクス12(図1(b)参照)のうち、アモルファ
ス誘電体膜102及び金属膜103をパターン化したも
のである。すなわち、アモルファス誘電体膜202及び
金属膜203は、実施の形態1(図1(b)参照)のア
モルファス誘電体膜102及び金属膜103にそれぞれ
対応する。ここで、図2(b)に示された各構成部は、
図1(b)に示されたものと同一であるから、その説明
を省略する。
【0054】次に、ハーフトーン型位相シフトマスクの
製造方法について説明する。先ず、図2(a)を参照し
て、ハーフトーン型位相シフトマスク21の製造方法に
ついて説明する。透明基板101の一面上に、所定濃度
の水素原子を含有するアモルファス誘電体膜202を反
応性スパッタリング法により形成する。
【0055】次いで、アモルファス誘電体膜202の上
にレジスト膜(図示省略)を形成した後、このレジスト
膜に対して電子ビームを露光し、現像することによりレ
ジストパターンを形成する。ここで、電子ビームの露光
は、マスクを介して行う露光でもよく、マスクを用いな
い直接描画による露光でもよい。そして、このレジスト
パターンをマスクとして、アモルファス誘電体膜202
をエッチングした後、レジストパターンを除去すること
によって、図2(a)に示すハーフトーン型位相シフト
マスク21を製造する。
【0056】また、上述のように水素原子を含有するア
モルファス誘電体202を形成するのではなく、透明基
板101上に水素原子を含有しないアモルファス誘電体
膜202を形成し、このアモルファス誘電体膜202を
温度200〜500℃(空気中)で熱処理した後、上述
のようにレジスト膜(図示省略)を形成するようにして
も、図2(a)に示すハーフトーン型位相シフトマスク
21を製造することができる。
【0057】次に、図2(b)を参照して、ハーフトー
ン型位相シフトマスク22bの製造方法について説明す
る。先ず、透明基板101の一面上に金属膜203を反
応性スパッタリング法により形成する。次いで、金属膜
203の上に、水素を含有するアモルファス誘電体膜2
02を反応性スパッタリング法により形成する。
【0058】そして、アモルファス誘電体膜202の上
にレジスト膜(図示省略)を形成した後、このレジスト
膜に対して電子ビームを露光し、現像することによりレ
ジストパターンを形成する。ここで、電子ビームの露光
は、マスクを介して行う露光でもよく、マスクを用いな
い直接描画による露光でもよい。
【0059】続いて、このレジストパターンをマスクと
して、アモルファス誘電体膜202及び金属膜203を
エッチングした後、レジストパターンを除去することに
よって、図2(b)に示すハーフトーン型位相シフトマ
スク22を製造する。
【0060】また、上述の製造方法において、水素原子
を含有するアモルファス誘電体202を形成するのでは
なく、金属膜203上に水素原子を含有しないアモルフ
ァス誘電体膜202を形成し、このアモルファス誘電体
膜202を温度200〜500℃(空気中)で熱処理し
た後、上述のようにレジスト膜(図示省略)を形成する
ようにしても、図2(b)に示すハーフトーン型位相シ
フトマスク22を製造することができる。
【0061】以上説明したように、本実施の形態2によ
るハーフトーン型位相シフトマスク及びその製造方法で
は、透明基板101上に、パターン形状を有し且つ水素
原子を含有するアモルファス誘電体膜202を形成し
た。実施の形態1で説明したように、アモルファス誘電
体膜202に水素原子を含有させることにより、誘電体
膜中のダングリングボンド(格子欠陥)が減少する。従
って、短波長の露光光に対して、高い透明性と高い耐照
射性を有するハーフトーン型位相シフトマスクを提供す
ることができる。
【0062】また、アモルファス誘電体膜202に水素
原子を含有させるのではなく、水素原子を含有しないア
モルファス誘電体膜202を熱処理することによって
も、誘電膜中に存在するダングリングボンドの数、すな
わち格子欠陥を低減できる。この場合も同様に、短波長
の露光光に対して高い透明性と高い耐照射性を有するハ
ーフトーン型位相シフトマスクが得られる。
【0063】また、透明基板101と、アモルファス誘
電体膜202との間に、金属膜203を介在させること
によって、当該シフトマスクの透過率を所望の透過率に
調整できる。また、半透明層にアモルファス誘電体膜2
02を用いることによって、マスク面内において、均一
な透過率特性が得られる。
【0064】また、本実施の形態2によるハーフトーン
型位相シフトマスクを用いて、基板上のレジスト膜に対
して、短波長(250nm以下)の露光光で露光するこ
とによって、解像力の優れたレジストパターンが得られ
る。
【0065】なお、本実施の形態2においては、アモル
ファス誘電体膜202及び金属膜203を反応性スパッ
タリング法により形成しているが、真空蒸着法やCVD
法に代表される他の成膜方法を用いて形成してもよい。
【0066】実施の形態3.本実施の形態3による製造
方法は、実施の形態1で説明したハーフトーン型位相シ
フトマスクブランクスの製造方法についての具体例であ
る。また、本実施の形態3における参照符号は、対応す
る実施の形態1(図1)での符号を用いている。
【0067】先ず、第1の製造方法について説明する。
AlとSiをターゲットとし、ArにO2とH2を添加し
たガスを用いた反応性スパッタリング法により、透明基
板101としての石英基板の上に、水素原子を0.1m
ol%含有し、アモルファス誘電体膜102としてのア
モルファス状態のAlSixy膜を100nm程度形成
することによって、ハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクスを製造した。
【0068】次に、第2の製造方法について説明する。
先ず、AlとSiをターゲットとし、ArにO2を添加
したガスを用いた反応性スパッタリング法により、石英
基板101の上に、水素原子を含有しないアモルファス
状態のAlSixy膜(102)を100nm程度形成
する。
【0069】次いで、このAlSixy膜(102)
を、空気中で温度が300℃、処理時間が3時間の処理
条件で熱処理を行うことによって、ハーフトーン型位相
シフトマスクブランクスを製造した。
【0070】上記第1の製造方法で製造されたハーフト
ーン型位相シフトマスクブランクスは、F2レーザ(波
長157nm)に対しての透過率が40%であり、優れ
た透明性を有していた。また、上記第2の製造方法で製
造されたハーフトーン型位相シフトマスクブランクスの
2レーザ(波長157nm)に対する透過率は、33
%であり、高い透明性を有していた。ここで、参考値と
して、水素を含有せず熱処理されていないアモルファス
誘電体膜を有するマスクブランクスの、F2レーザに対
する透過率は30%であった。また、両方のマスクブラ
ンクスは、F2レーザ以外の短波長(10nm〜200
nm)の露光光に対しても、高い透明性が得られること
を確認した。
【0071】また、上述のようにアモルファス誘電体膜
(AlSixy膜)102に水素原子を含有させること
によって、非結合のSiの割合が減少し、Si−H結合
の割合が増加したことを確認した。また、水素原子を含
有していないアモルファス誘電体膜102を熱処理する
場合も、同様の結果が得られた。
【0072】また、第1の製造方法及び第2の製造方法
によって製造されたハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクスに、F2レーザを長時間照射したが、透過率に
変化はなく、アモルファス誘電体膜(AlSixy膜)
102の劣化がないことを確認した。
【0073】従って、短波長の露光光に対して、透明性
および耐照射性に優れたハーフトーン型位相シフトマス
クブランクスが得られた。
【0074】また、石英基板101とAlSixy(1
02)との間に、透過率調整用の金属膜103としての
Cr膜を介在させることにより、所望の透過率を有する
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクスを提供する
ことができる。
【0075】なお、本実施の形態3においては、アモル
ファス誘電体膜102としてAlSixyを用いたが、
AlOxy、SiOx、AlOx、ZrOx、WOx、Mo
x、TaOx、MgOxを用いてもよい。また、金属膜
103として、Cr膜以外に、Al膜、W膜、Ta膜を
用いてもよい。また、アモルファス誘電体膜の形成方法
として、上記反応性スパッタリング法以外に、真空蒸着
法やCVD法に代表される他の成膜方法を用いてもよ
い。
【0076】実施の形態4.本実施の形態4は、実施の
形態2で説明したハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクスの製造方法についての具体例である。また、本実
施の形態4における参照符号は、対応する実施の形態2
(図2(b))での符号を用いている。
【0077】先ず、Crをターゲットとし、Arガスを
用いた反応性スパッタリング法により、透明基板101
としての石英基板の上に、金属膜203としてのCr膜
を10nm程度形成する。
【0078】次に、Siをターゲットとし、ArにO2
とH2を添加したガスを用いた反応性スパッタリング法
により、Cr膜203の上に、水素原子を0.1mol
%含有し、アモルファス誘電体膜202としてのアモル
ファス状態のSiOx膜を90nm程度形成することに
よって、ハーフトーン型位相シフトマスクブランクスが
得られた。
【0079】そして、このマスクブランクス上(SiO
x膜上)にレジスト膜を形成した後、このレジスト膜に
対して電子ビームを露光し、現像することによりレジス
トパターンを形成する。ここで、電子ビームの露光は、
マスクを介して行う露光でもよく、マスクを用いない直
接描画による露光でもよい。
【0080】次に、このレジストパターンをマスクとし
て、SiOx膜(202)とCr膜203をエッチング
することにより、ハーフトーン型位相シフトマスク(図
2(b)参照)を製造した。
【0081】以上の製造方法で製造されたハーフトーン
型位相シフトマスクは、F2レーザ(波長157nm)
に対しての透過率が6%であり、優れた透明性を有して
いた。また、上記マスクの位相差は180度であった。
また、長時間F2レーザの露光を行ったが、ハーフトー
ン型位相シフトマスクの劣化、例えば透過率や位相差の
変化等がないことを確認した。従って、短波長の露光光
に対して、優れた透明性及び優れた耐照射性を有するハ
ーフトーン型位相シフトマスクが得られた。
【0082】そして、このマスクを用いて、基板上のレ
ジスト膜に対して、口径0.13μmのホールのレジス
トパターンをF2レーザ露光装置によって転写した。詳
細には、上記マスクに1×108パルスのF2レーザ光を
照射した後、再度そのマスクを用いて、基板上のレジス
ト膜に対してF2レーザ光で露光した。ここで、パター
ン露光は、開口数(NA)が0.60で、光源外径
(σ)が0.3の露光条件で行った。その結果、転写さ
れたレジストパターンの寸法変動は1nm以下であっ
た。従って、本実施の形態4で得られたハーフトーン型
位相シフトマスクを用いることにより、解像力の高いレ
ジストパターンを形成することができた。また、このレ
ジストパターンの形成方法を用いることにより、半導体
装置の歩留まりを向上させることができる。
【0083】なお、本実施の形態4では、アモルファス
誘電体膜202としてSiOx膜を用いたが、AlOx
y、AlOx、ZrOx、WOx、MoOx、TaOx、Mg
xを用いてもよい。また、水素原子の含有濃度は、2
mol%以下であればよい。
【0084】また、金属膜203としてCr膜を用いた
が、Al膜、W膜、Ta膜を用いてもよい。また、金属
膜203の膜厚を調整することによって、上記F2レー
ザ以外の露光光、例えばArFエキシマレーザやKrF
エキシマレーザ等の露光光に対応することができる。
【0085】また、アモルファス誘電体膜202及び金
属膜203の形成方法として、上記反応性スパッタリン
グ法以外に、真空蒸着法やCVD法に代表される他の成
膜方法を用いてもよい。
【0086】実施の形態5.本実施の形態5は、実施の
形態2で説明したハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクスの製造方法についての具体例である。また、本実
施の形態5における参照符号は、対応する実施の形態2
(図2(a)参照)での符号を用いている。
【0087】先ず、Alをターゲットとし、ArにO2
とN2を添加したガスを用いた反応性スパッタリング法
により、石英基板101の上に、水素原子を含有しない
アモルファス状態のAlOxy膜(202)を80nm
程度形成する。
【0088】次いで、このAlOxy膜(202)を、
空気中で温度が350℃、時間が2時間の処理条件で熱
処理を行うことによって、ハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクスが得られた。
【0089】そして、このマスクブランクス上(AlO
xy膜上)にレジスト膜を形成した後、このレジスト膜
に対して電子ビームを露光し、現像することによりレジ
ストパターンを形成する。ここで、電子ビームの露光
は、マスクを介して行う露光でもよく、マスクを用いな
い直接描画による露光でもよい。
【0090】次に、このレジストパターンをマスクとし
て、AlOxy膜(202)をエッチングすることによ
り、ハーフトーン型位相シフトマスク(図2(a)参
照)を製造した。
【0091】以上の製造方法で製造されたハーフトーン
型位相シフトマスクは、F2レーザ(波長157nm)
に対しての透過率が5%であり、優れた透明性を有して
いた。また、上記マスクの位相差は180度であった。
また、長時間F2レーザの露光を行ったが、ハーフトー
ン型位相シフトマスクの劣化、例えば透過率や位相差の
変化等がないことを確認した。
【0092】そして、このマスクを用いて、基板上のレ
ジスト膜に対して、線幅0.13μmの孤立ラインのレ
ジストパターンをF2レーザ露光装置によって転写し
た。詳細には、上記マスクに1×108パルスのF2レー
ザ光を照射した後、そのマスクを用いて、基板上のレジ
スト膜に対してF2レーザ光で露光した。ここで、パタ
ーンの露光は、開口数(NA)が0.60、2/3輪帯
照明の露光条件で行った。上記転写されたレジストパタ
ーンの寸法変動は1nm以下であった。従って、本実施
の形態5で製造されたハーフトーン型位相シフトマスク
を用いることにより、解像力の高いレジストパターンを
形成することができた。また、このレジストパターンの
形成方法を用いることにより、半導体装置の歩留まりを
向上させることができる。
【0093】なお、本実施の形態では、アモルファス誘
電体膜202としてAlOxy膜を用いたが、Si
x、AlOx、ZrOx、WOx、MoOx、TaOx、M
gOxを用いてもよい。また、水素原子の含有濃度は、
2mol%以下であればよい。
【0094】また、石英基板101とAlOxy膜(2
02)との間に、例えばCr膜等の金属膜を形成して透
過率を調整することによって、上記F2レーザ以外の露
光光、例えばArFエキシマレーザやKrFエキシマレ
ーザ等の露光光に対応することができる。
【0095】また、アモルファス誘電体膜の形成方法と
して、上記反応性スパッタリング法以外に、真空蒸着法
やCVD法に代表される他の成膜方法を用いてもよい。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、透明基板上に、所定濃
度の水素原子を含有するアモルファス誘電体膜を形成す
ることによって製造されたハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクス、及びこのハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクスをパターン化して製造されたハーフトー
ン型位相シフトマスクは、波長が250nm以下の露光
光に対して高い透明性と高い耐照射性を有している。
【0097】また、透明基板とアモルファス誘電体膜と
の間に金属膜を介在させることによって、ハーフトーン
型位相シフトマスクブランクスまたはハーフトーン型位
相シフトマスクブランクスの露光光の透過率を調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるハーフトーン型
位相シフトマスクブランクス及びその製造方法を説明す
るための断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2によるハーフトーン型
位相シフトマスク及びその製造方法を説明するための断
面図である。
【図3】 従来のハーフトーン型位相シフトマスクの透
過率または位相角が変動した場合の、焦点深度、寸法、
ベストフォーカス位置の変化を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11,12 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク
ス、21,22 ハーフトーン型位相シフトマスク、1
01 透明基板(石英基板)、102 アモルファス誘
電体膜、103 金属膜、202 アモルファス誘電体
膜(SiOx膜、AlOxy膜)、203 金属膜(C
r膜)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502P 528 Fターム(参考) 2H095 BA07 BB03 BB10 BB31 BC01 BC08 BC24 2H097 CA13 CA16 FA01 JA02 LA10 5F046 BA08 CA03 CA04 CB17 (54)【発明の名称】 ハーフトーン型位相シフトマスクブランクス及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマス ク及びその製造方法、ハーフトーン型位相シフトマスクを用いたレジストパターン形成方法、並 びに半導体装置の製造方法。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、 前記透明基板の一面上に形成され、所定の濃度の水素原
    子を含有するアモルファス誘電体膜と、 を備えることを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
    スクブランクス。
  2. 【請求項2】 透明基板と、 前記透明基板の一面上に形成され、熱処理されたアモル
    ファス誘電体膜と、を備えることを特徴とするハーフト
    ーン型位相シフトマスクブランクス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマスクブランクスにお
    いて、 前記アモルファス誘電体膜に含有された前記水素原子の
    濃度が、2mol%以下であることを特徴とするハーフ
    トーン型位相シフトマスクブランクス。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のマスクブラン
    クスにおいて、 前記アモルファス誘電体膜は、AlSixy、AlOx
    y、SiOx、AlOx、ZrOx、WOx、MoOx、T
    aOx、MgOxの何れかを含むことを特徴とするハーフ
    トーン型位相シフトマスクブランクス。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のマスクブラン
    クスにおいて、 前記透明基板と、前記アモルファス誘電体膜との間に、
    金属膜を更に備えることを特徴とするハーフトーン型位
    相シフトマスクブランクス。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のマスクブランクスにお
    いて、 前記金属膜が、Cr、Al、W、Taの何れかであるこ
    とを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクブラン
    クス。
  7. 【請求項7】 透明基板の一面上に、所定の濃度の水素
    原子を含有するアモルファス誘電体膜を形成する工程を
    含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスク
    ブランクスの製造方法。
  8. 【請求項8】 透明基板の一面上にアモルファス誘電体
    膜を形成する工程と、 前記アモルファス誘電体膜を200〜500℃で熱処理
    する工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クブランクスの製造方法。
  9. 【請求項9】 透明基板の一面上に金属膜を形成する工
    程と、 前記金属膜上に、所定の濃度の水素原子を含有するアモ
    ルファス誘電体膜を形成する工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クブランクスの製造方法。
  10. 【請求項10】 透明基板の一面上に金属膜を形成する
    工程と、 前記金属膜上にアモルファス誘電体膜を形成する工程
    と、 前記アモルファス誘電体膜を200〜500℃で熱処理
    する工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クブランクスの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から6に記載のハーフトーン
    型位相シフトマスクブランクスにおける前記アモルファ
    ス誘電体膜及び前記金属膜を、パターン化したことを特
    徴とするハーフトーン型位相シフトマスク。
  12. 【請求項12】 透明基板の一面上に、所定の濃度の水
    素原子を含有するアモルファス誘電体膜を形成する工程
    と、 前記アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成した
    後、電子ビームの露光によりレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、前記アモルファ
    ス誘電体膜をエッチングする工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クの製造方法。
  13. 【請求項13】 透明基板の一面上にアモルファス誘電
    体膜を形成する工程と、 前記アモルファス誘電体膜を200〜500℃で熱処理
    する工程と、 前記アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成した
    後、電子ビームの露光によりレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、前記アモルファ
    ス誘電体膜をエッチングする工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クの製造方法。
  14. 【請求項14】 透明基板の一面上に金属膜を形成する
    工程と、 前記金属膜上に、所定の濃度の水素原子を含有するアモ
    ルファス誘電体膜を形成する工程と、 前記アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成した
    後、電子ビームの露光によりレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、前記アモルファ
    ス誘電体膜をエッチングする工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クの製造方法。
  15. 【請求項15】 透明基板の一面上に金属膜を形成する
    工程と、 前記金属膜上にアモルファス誘電体膜を形成する工程
    と、 前記アモルファス誘電体膜を200〜500℃で熱処理
    する工程と、 前記アモルファス誘電体膜の上にレジスト膜を形成した
    後、電子ビームの露光によりレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、前記アモルファ
    ス誘電体膜をエッチングする工程と、 を含むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    クの製造方法。
  16. 【請求項16】 基板上のレジスト膜に対して、請求項
    11に記載のハーフトーン型位相シフトマスクを用いて
    露光する露光工程を含むことを特徴とするレジストパタ
    ーン形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のレジストパターン
    形成方法において、前記露光工程では、波長が250n
    m以下の光源を用いて露光することを特徴とするレジス
    トパターン形成方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のレジストパターン
    形成方法において、前記露光工程では、前記光源とし
    て、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、F
    2レーザの何れかを用いることを特徴とするレジストパ
    ターン形成方法。
  19. 【請求項19】 請求項16から18の何れかに記載の
    レジストパターン形成方法によりレジストパターンを形
    成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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