JPH11171096A - 気泡浮力式推進方法とその装置および気泡浮力式動力船 - Google Patents

気泡浮力式推進方法とその装置および気泡浮力式動力船

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JPH11171096A
JPH11171096A JP36234397A JP36234397A JPH11171096A JP H11171096 A JPH11171096 A JP H11171096A JP 36234397 A JP36234397 A JP 36234397A JP 36234397 A JP36234397 A JP 36234397A JP H11171096 A JPH11171096 A JP H11171096A
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bubbles
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turbine
ship
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Mitsumasa Kishida
光正 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高馬力のエンジンを必要とせずに安価で且つ
効率の良い推進力と無公害でクリーンな船舶動力を得
る。 【解決手段】 船底に配したノズル12から水中で一旦
放出した気泡を船底部に形成した傾斜面部14もしくは
凹曲面部15に再度衝突させながら船尾の気泡用水車3
側へ誘導し、該気泡の浮力を介して気泡用水車3を回転
させることにより船尾両サイドにある水掻き用水車2を
回転駆動して推進動力を発生させる。さらに、気泡用水
車3の回転力を介して再度船底部において気泡を補助的
に発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型船舶からボー
ト、ヨット等に係り、無公害で効率の高い推進力を安価
に得るための気泡浮力式推進方法とその装置および気泡
浮力式動力船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶にはヨット等の特別なものも
あるが、通常は燃料を使用したエンジンで水中のスクリ
ューを回転駆動させて動力を得るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヨットは風向きと風速等により左右されるし、一般の船
舶では水の抵抗がある故に効率良く動力を得るための馬
力のあるエンジンが必要であった。そのために多くの燃
料が必要であり、それには多大な費用がかかってしま
い、また汚染にもつながる等の問題点を有していた。
【0004】そこで本発明は、叙上のような従来存した
問題点に鑑み創出されたもので、馬力のあるエンジンを
必要とせずに安価で且つ効率の良い推進力が得られる無
公害でクリーンな気泡浮力式推進方法とその装置および
気泡浮力式動力船を提供することを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にあっ
ては、水面に浮上させた基体の底部から水中で気泡を生
成させ、該気泡を再度基体底面に形成させた傾斜面部も
しくは凹曲面部へ向けて浮上衝突させることにより、該
傾斜面部もしくは凹曲面部に対する気泡の浮力の分力で
ある押し退け作用を介して基体に対し推進力を発生させ
ることを特徴とした気泡浮力式推進方法としたことで、
上述した課題を解決した。
【0006】また、水面に浮上させた基体の底部から水
中で生成させた気泡を再度基体の縁端部底面側に設置さ
せた水車に衝突させ、該気泡の浮力を介して水車を回転
させることにより基体に対し推進動力を発生させると共
に、水車の回転力を介して再度基体底部に補助的な気泡
を発生させたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0007】さらに、前記基体自身により水中で生成さ
せた気泡を他の基体の一部に衝突させることにより基体
同士を離反させる離反推進力の発生を付加させたこと
で、同じく上述した課題を解決した。
【0008】そして、水面に浮上させた基体の縁端部底
面側に設置させ、両サイドに水掻き用水車を同軸に配し
て成る気泡用水車と、該気泡用水車の回転を無端ベルト
を介して連動回転させ、且つ人力もしくは主駆動源によ
り回転駆動されるクランク機構と、該クランク機構によ
りピストンをシリンダー内で往復進退移動させて圧縮空
気を発生させ該圧縮空気をバルブを介して基体底部に配
したノズル端側へ圧送させる圧縮ポンプとを備え、該ノ
ズルから水中で一旦放出させた気泡を基体底面に形成さ
せた傾斜面部もしくは凹曲面部に再度衝突させながら前
記気泡用水車側へ誘導させ、該気泡の浮力を介して気泡
用水車を回転させることにより両サイドにある水掻き用
水車を回転駆動させ、基体に対し推進動力を発生させる
と共に、前記気泡用水車の回転力を介してクランク機構
を回転駆動させ、圧縮ポンプにより基体底部に再度気泡
を補助的に発生させることを特徴とした気泡浮力式推進
装置としたことで、上述した課題を解決した。
【0009】また、船尾側に設置させ、両サイドに水掻
き用水車を同軸に配して成る気泡用水車と、該気泡用水
車の回転を無端ベルトを介して連動回転させ、且つ人力
もしくは主駆動源により回転駆動されるクランク機構
と、該クランク機構によりピストンをシリンダー内で往
復進退移動させて圧縮空気を発生させ該圧縮空気をバル
ブを介して船底部に配した1つまたは複数のノズル端側
へ圧送させる圧縮ポンプとを備え、該ノズルから水中で
一旦放出させた気泡を船底部に形成させた傾斜面部もし
くは凹曲面部に再度衝突させながら前記気泡用水車側へ
誘導させ、該気泡の浮力を介して気泡用水車を回転させ
ることにより船尾両サイドにある水掻き用水車を回転駆
動させ、船体に対し推進動力を発生させると共に、前記
気泡用水車の回転力を介してクランク機構を回転駆動さ
せ、圧縮ポンプにより再度船底部において気泡を補助的
に発生させることを特徴とする気泡浮力式動力船とした
ことで、上述した課題を解決した。
【0010】さらに、船底には船尾の前記気泡用水車側
に向けて仰角傾斜状となるように1本または複数本の傾
斜溝条を配し、前記ノズルから水中で一旦放出させた気
泡を船底部に形成させた傾斜面部もしくは凹曲面部に再
度衝突させながら前記傾斜溝条に沿って気泡用水車側へ
誘導させたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0011】前記ノズルは、バルブの切り替えによる船
体の前進、後進、側進駆動夫々に対応して、船尾近傍
側、傾斜船首側、船体左右側に夫々分岐して配置されて
いることで、同じく上述した課題を解決した。
【0012】前記ノズルは、その噴出開口部の前後上下
左右移動、噴出方向の前後上下左右の変更を調整可能と
したことで、同じく上述した課題を解決した。前記船底
部に形成させた気泡衝突用の傾斜面部もしくは凹曲面部
には、気泡が滑らないように摩擦を発生させる摩擦加工
面を施したことで、同じく上述した課題を解決した。
【0013】前記ノズルは、その空気噴出口を後方へ向
けて船底の前方位置に位置付けされていることで、同じ
く上述した課題を解決した。
【0014】前記ノズルは、その空気噴出開口側を前方
開口側から後方開口側へ向けて次第に縮径され、後方へ
向けて水流を加速させる外付け用のノズル体の後方開口
側内に臨ませるように位置付けされていることで、同じ
く上述した課題を解決した。
【0015】本発明に係る気泡浮力式推進方法とその装
置および気泡浮力式動力船にあって、基体底部(船底)
から放出されて傾斜面部もしくは凹曲面部に衝突させた
気泡は、該気泡の浮力に基づき傾斜面部もしくは凹曲面
部を押し退ける分力を生じさせ、該押し退け作用を介し
て基体(船体)に対し前進、後進、側進等の推進力を無
公害で且つ効率良く発生させる。
【0016】また、基体(船体)の縁端部底面側に設置
させた水車(気泡用水車)に気泡を衝突させて回転させ
ることにより基体(船体)に対し推進動力を発生させる
と同時に、水車(気泡用水車)の回転力を介して再度基
体底部において補助的な気泡を循環発生させるために、
推進動力に加えて補助的な推進動力が得られ推進動力全
体の効率の増強を図ることを可能とさせる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は、
例えば大型船舶、ボート、ヨット等に気泡浮力式推進装
置を搭載させた気泡浮力式動力船の船体であり、図1に
示すように、該船体1の船尾側には、両サイドに水掻き
用水車2を同軸に配して成る気泡用水車3を配置させて
ある。この気泡用水車3は気泡を外側に保ちながら容易
に捕捉できるようにその羽根には水車回転軸に対して適
当な傾斜角度を付与してある。また、水掻き用水車2の
方は少しでも水を捕捉できるように羽根だけにして且つ
水車回転軸に対しあまり傾斜角度を付与させないほうが
好ましい。
【0018】尚、前記気泡用水車3および水掻き用水車
2は、船体1の積載量や速度によって効率の良いポイン
トに長さと高さを調節できるようにしてある。そして、
気泡用水車3の両サイドには滑車4を設け、該滑車4と
後述するクランク機構6の駆動用回転板7との間に無端
ベルト5を巻架させ、気泡用水車3とクランク機構6の
駆動用回転板7とを無端ベルト5を介して連動回転する
ようにしてある。このとき、無端ベルト5の代りにシャ
フト部材(図示せず)を介して気泡用水車3とクランク
機構6の駆動用回転板とを連繋させても良い。
【0019】前記クランク機構6は、図1、図6に示す
ように、船体1上にクランク回転軸を水平にして枢支さ
せた円盤状の駆動用回転板7の外周の1箇所にクランク
アーム8の一端を揺動可能に取り付け、該クランクアー
ム8の他端には後述する圧縮ポンプ9のピストン9Aを
揺動可能に取り付けてある。また、駆動用回転板7のク
ランク回転軸7Aの両サイドには人力で駆動用回転板7
を回転させるためのペダル10が設けられており、さら
に駆動用回転板7の回転を停止させるためのブレーキ1
1を設けてある。
【0020】尚、人力以外の小馬力のエンジン等の規模
の小さな主駆動源(図示せず)により駆動用回転板7を
回転駆動させることができるようにしても良い。
【0021】前記圧縮ポンプ9は、図1、図6に示すよ
うに、前記クランク機構6によりピストン9Aをシリン
ダー9B内で往復進退移動させることにより圧縮空気を
繰り返し発生させ、該圧縮空気をバルブ12を介して船
底部に配した複数のノズル端側へ圧送させるものとして
ある。このノズルは、図1、図2に示すように、バルブ
の切り替えによる船体の前進、後進、側進駆動夫々に対
応して、船尾近傍側、傾斜船首側、船体左右側に夫々分
岐して配置されており、例えば前進用ノズル13A、後
進用ノズル13B、側進用ノズル13Cとしてある。
【0022】さらに、前記前進用ノズル13Aは、その
空気噴出口を後方へ向けて船底の前方位置に位置付けさ
せることもでき、よりいっそうのスピードアップが可能
となる。また、各ノズル13A,13B,13Cは、そ
の噴出開口部の前後上下左右移動、さらには噴出方向の
前後上下左右の変更を任意に調整可能なものとしてあ
る。
【0023】尚、圧縮ポンプ9の作動は前記クランク機
構6とは別に小規模なコンプレッサー等の圧縮ポンプ用
駆動源を介して行なわせるようにしても良い。
【0024】そして、図5に示すように、前進用ノズル
13Aの噴出開口部直上の船底部には傾斜面部14もし
くは凹曲面部15が形成されており、前進用ノズル13
Aから水中で一旦放出させた気泡を船底部の傾斜面部1
4もしくは凹曲面部15に向けて衝突させるものとして
ある。このとき、傾斜面部14もしくは凹曲面部15
は、放出された気泡が当たる部分をその力ができるだけ
進行方向に働くように急角度にしてある。
【0025】尚、後進用ノズル13Bの噴出開口部直上
の船首底部にも傾斜面部14もしくは凹曲面部15を設
けても良い。
【0026】さらに、図3、図4に示すように、船底に
は傾斜面部14もしくは凹曲面部15から船尾の前記気
泡用水車3側に向けて滑らかな仰角傾斜状となるように
1本または複数本を開散放射状にした傾斜溝条16を配
設し、前記前進用ノズル13Aから水中で一旦放出させ
た気泡を船底部に形成させた傾斜面部14もしくは凹曲
面部15に再度衝突させた後、前記傾斜溝条16に沿っ
て気泡用水車3側へ誘導させるようにしてある。このよ
うにして、気泡は前記気泡用水車3側へ誘導させ、該気
泡の浮力を介して気泡用水車3を回転させることにより
船尾両サイドにある水掻き用水車2を回転駆動させ、船
体1に対し推進動力を発生させると同時に前記気泡用水
車3の回転力を介して前記クランク機構6の駆動用回転
板7を回転させ、圧縮ポンプ9により再度船底部におい
て気泡を補助的に発生させるものとしてある。
【0027】尚、前記船底部に形成させた気泡衝突用の
傾斜面部14もしくは凹曲面部15には、気泡が滑らな
いように摩擦を発生させる摩擦加工面17を施してあ
る。
【0028】また、図7に示すように、前記ノズルの空
気噴出開口側を、例えば漏斗状(図7(a)参照)もし
くは水流抵抗の少ないラバル管状(図7(b)参照)の
ような前方開口側から後方開口側へ向けて次第に縮径さ
れた、すなわち断面が次第に小さくなるような外付け用
のノズル体18の後方開口側内に臨ませるように位置付
けさせ、後方へ向けて水流を加速させるようにしても良
い。このとき、外付け用のノズル体18内部に流れ込む
水流は、周知のベルヌーイの定理による定常流圧力方程
式にしたがって狭小の後方開口側にて加速されて水圧が
低圧力側となるため、例えば前進用ノズル13Aを介し
て空気を噴出させるための空気給送圧力が少なくて済
み、例えばクランク機構6や圧縮ポンプ9の規模を極力
小さくすることができるのである。
【0029】尚、本実施の形態では、本発明による気泡
浮力式推進装置を搭載させた気泡浮力式動力船として説
明しているが、これに限らず他の水上浮遊物体や潜水艦
等の水中浮遊物体に対して本発明による気泡浮力式推進
装置を応用しても良いことは勿論である。また、本実施
の形態での気泡浮力式動力船は動作システム自体が循環
式となっており、流体力学や摩擦等を研究開発すれば大
型船であってもかなり小規模なエンジンや人力で済むよ
うな動力船が作成できる可能性がある。
【0030】次に、本発明の動作の一例を説明するに、
例えば図6に示すように、船体1前進の場合には、バル
ブ12を「前進」にセットしてペダル10でクランク機
構6の駆動用回転板を回転させて圧縮ポンプを作動させ
るか、あるいはコンプレッサー等にて圧縮ポンプを駆動
させる。このとき、図1に示すように、前進用ノズル1
3Aに空気が送り込まれ、同時にクランク機構6を介し
て気泡用水車3、水掻き用水車2が回り、船体1は進行
を開始する。そして、船底の傾斜溝条16を通った空気
が気泡用水車3を回し、該気泡用水車3に連繋されたク
ランク機構6の駆動用回転板7を回す。この動作が循環
的に行なわれて船体1は前進するのである。このように
して船体1の気泡用水車3に気泡を衝突させて回転させ
ることにより船体1に対し推進動力を発生させると同時
に気泡用水車3の回転力を介して船底において補助的な
気泡を循環発生させるために、上記推進動力に加えて補
助的な推進動力が得られ推進動力全体の効率の増強が図
れるのである。
【0031】また、図6に示すように、船体1後進の場
合には、バルブ12を「後進」にセットしてペダル10
でクランク機構6の駆動用回転板7を回転させて圧縮ポ
ンプ9を作動させるか、あるいはコンプレッサー等にて
圧縮ポンプ9を駆動させる。このとき、図1に示すよう
に、後進用ノズル13Bに空気が送り込まれて船首側に
気泡となって放出されるため船体1は後進を開始する。
【0032】尚、このとき気泡用水車3、水掻き用水車
2自体も逆回転駆動させると、効率よく後進を開始す
る。
【0033】また、図6に示すように、船体1側進の場
合、例えば船着き場に船体1を横着けさせる場合や出港
する場合には、バルブ12を「側進」にセットしてペダ
ル10でクランク機構6の駆動用回転板7を回転させて
圧縮ポンプ9を作動させるか、あるいはコンプレッサー
等にて圧縮ポンプ9を駆動させる。このとき、図2に示
すように、側進用ノズル13Cに空気が送り込まれて船
体1サイドに気泡となって放出されるため船体1は側進
を開始する。
【0034】また、船体1を停止させる場合には、クラ
ンク機構6にブレーキ11を停止位置に操作させて、バ
ルブ12を閉めた状態の「停止」にセットすれば圧縮ポ
ンプ9による空気の流れが遮断され、気泡用水車3、水
掻き用水車2が停止すると同時に気泡用水車3、水掻き
用水車2の羽根自体が水の抵抗となってブレーキとして
作用するのである。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
特に、高馬力のエンジンを必要とせずに安価で且つ効率
の良い推進力が得られ、無公害でクリーンな船舶動力を
得ることができる。すなわち、基体底部(船底)から放
出され、傾斜面部もしくは凹曲面部に衝突させた気泡
は、該気泡の浮力の分力である押し退け作用を介して基
体(船体)に対し前進、後進、側進等の推進力を無公害
で且つ効率良く発生させることができる。
【0036】また、基体(船体)の縁端部底面側に設置
させた水車(気泡用水車)に気泡を衝突させて回転させ
ることにより基体(船体)に対し主推進動力を発生させ
ると同時に、水車(気泡用水車)の回転力を介して再度
基体底部において補助的な気泡を循環発生させるため
に、主推進動力に加えて補助的な推進動力が得られ推進
動力全体の効率の増強を図ることができる。
【0037】さらに、気泡の移動により船体1を推進さ
せる動作と、気泡の移動により気泡用水車3、水掻き用
水車2を回して船体1を推進させる動作と、船体1が進
行する際に水流で気泡用水車3を回転させ、その回転力
で圧縮ポンプ9を作動させ気泡を再び発生させるという
一連の動作が相俟って、推進動力としての相乗効果をい
っそう発揮することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における作動原理を示した
概略側面図である。
【図2】同じく概略底面図である。
【図3】同じく概略背面図である。
【図4】本発明の実施の形態における船底の傾斜溝条の
他の具体例を示すものであり、(a)は底面図、(b)
は背面図である。
【図5】本発明の実施の形態における前進用ノズル近辺
の船底の詳細を説明するものであり、(a)は傾斜面部
型、(b)は凹曲面部型を示す。
【図6】本発明の実施の形態におけるクランク機構と圧
縮ポンプ周辺の詳細を説明する一部拡大斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における外付け用ノズル周
辺の詳細を説明する一部拡大断面図であり、(a)は漏
斗型、(b)はラバル管型を示す。
【符号の説明】
1…船体 2…水掻き用水
車 3…気泡用水車 4…滑車 5…無端ベルト 6…クランク機
構 7…駆動用回転板 8…クランクア
ーム 9…圧縮ポンプ 10…ペダル 11…ブレーキ 12…バルブ 13A…前進用ノズル 13B…後進用
ノズル 13C…側進用ノズル 14…傾斜面部 15…凹曲面部 16…傾斜溝条 17…摩擦加工面 18…外付け用
ノズル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面に浮上させた基体の底部から水中で
    気泡を生成させ、該気泡を再度基体底面に形成させた傾
    斜面部もしくは凹曲面部へ向けて浮上衝突させることに
    より、該傾斜面部もしくは凹曲面部に対する気泡の浮力
    の分力である押し退け作用を介して基体に対し推進力を
    発生させることを特徴とした気泡浮力式推進方法。
  2. 【請求項2】 水面に浮上させた基体の底部から水中で
    生成させた気泡を再度基体の縁端部底面側に設置させた
    水車に衝突させ、該気泡の浮力を介して水車を回転させ
    ることにより基体に対し推進動力を発生させると共に、
    水車の回転力を介して再度基体底部に補助的な気泡を発
    生させることを特徴とした気泡浮力式推進方法。
  3. 【請求項3】 前記基体自身により水中で生成させた気
    泡を他の基体の一部に衝突させることにより基体同士を
    離反させる離反推進力の発生を付加させることを特徴と
    した請求項1または2記載の気泡浮力式推進方法。
  4. 【請求項4】 水面に浮上させた基体の縁端部底面側に
    設置させ、両サイドに水掻き用水車を同軸に配して成る
    気泡用水車と、該気泡用水車の回転を無端ベルトを介し
    て連動回転させ、且つ人力もしくは主駆動源により回転
    駆動されるクランク機構と、該クランク機構によりピス
    トンをシリンダー内で往復進退移動させて圧縮空気を発
    生させ該圧縮空気をバルブを介して基体底部に配したノ
    ズル端側へ圧送させる圧縮ポンプとを備え、該ノズルか
    ら水中で一旦放出させた気泡を基体底面に形成させた傾
    斜面部もしくは凹曲面部に再度衝突させながら前記気泡
    用水車側へ誘導させ、該気泡の浮力を介して気泡用水車
    を回転させることにより両サイドにある水掻き用水車を
    回転駆動させ、基体に対し推進動力を発生させると共
    に、前記気泡用水車の回転力を介してクランク機構を回
    転駆動させ、圧縮ポンプにより基体底部に再度気泡を補
    助的に発生させることを特徴とした気泡浮力式推進装
    置。
  5. 【請求項5】 船尾側に設置させ、両サイドに水掻き用
    水車を同軸に配して成る気泡用水車と、該気泡用水車の
    回転を無端ベルトを介して連動回転させ、且つ人力もし
    くは主駆動源により回転駆動されるクランク機構と、該
    クランク機構によりピストンをシリンダー内で往復進退
    移動させて圧縮空気を発生させ該圧縮空気をバルブを介
    して船底部に配した1つまたは複数のノズル端側へ圧送
    させる圧縮ポンプとを備え、該ノズルから水中で一旦放
    出させた気泡を船底部に形成させた傾斜面部もしくは凹
    曲面部に再度衝突させながら前記気泡用水車側へ誘導さ
    せ、該気泡の浮力を介して気泡用水車を回転させること
    により船尾両サイドにある水掻き用水車を回転駆動さ
    せ、船体に対し推進動力を発生させると共に、前記気泡
    用水車の回転力を介してクランク機構を回転駆動させ、
    圧縮ポンプにより再度船底部において気泡を補助的に発
    生させることを特徴とする気泡浮力式動力船。
  6. 【請求項6】 船底には船尾の前記気泡用水車側に向け
    て仰角傾斜状となるように1本または複数本の傾斜溝条
    を配し、前記ノズルから水中で一旦放出させた気泡を船
    底部に形成させた傾斜面部もしくは凹曲面部に再度衝突
    させながら前記傾斜溝条に沿って気泡用水車側へ誘導さ
    せるものとした請求項5記載の気泡浮力式動力船。
  7. 【請求項7】 前記ノズルは、バルブの切り替えによる
    船体の前進、後進、側進駆動夫々に対応して、船尾近傍
    側、傾斜船首側、船体左右側に夫々分岐して配置されて
    いることを特徴とする請求項5または6記載の気泡浮力
    式動力船。
  8. 【請求項8】 前記ノズルは、その噴出開口部の前後上
    下左右移動、噴出方向の前後上下左右の変更を調整可能
    としたものであることを特徴とする請求項5乃至7のい
    ずれか記載の気泡浮力式動力船。
  9. 【請求項9】 前記船底部に形成させた気泡衝突用の傾
    斜面部もしくは凹曲面部には、気泡が滑らないように摩
    擦を発生させる摩擦加工面を施してあることを特徴とす
    る請求項5乃至8のいずれか記載の気泡浮力式動力船。
  10. 【請求項10】 前記ノズルは、その空気噴出口を後方
    へ向けて船底の前方位置に位置付けされていることを特
    徴とする請求項5乃至9のいずれか記載の気泡浮力式動
    力船。
  11. 【請求項11】 前記ノズルは、その空気噴出開口側を
    前方開口側から後方開口側へ向けて次第に縮径され、後
    方へ向けて水流を加速させる外付け用のノズル体の後方
    開口側内に臨ませるように位置付けされていることを特
    徴とする請求項5乃至10のいずれか記載の気泡浮力式
    動力船。
JP36234397A 1997-12-12 1997-12-12 気泡浮力式推進方法とその装置および気泡浮力式動力船 Pending JPH11171096A (ja)

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