JP3243483B2 - ウォータージェット推進機 - Google Patents
ウォータージェット推進機Info
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- JP3243483B2 JP3243483B2 JP34884895A JP34884895A JP3243483B2 JP 3243483 B2 JP3243483 B2 JP 3243483B2 JP 34884895 A JP34884895 A JP 34884895A JP 34884895 A JP34884895 A JP 34884895A JP 3243483 B2 JP3243483 B2 JP 3243483B2
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- Japan
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- water
- water jet
- propulsion device
- jet propulsion
- injection port
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- Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸入した水をインペ
ラによって加速して、船の進行後方へ噴出し、その反動
で船体を推進させるウォータージェット推進機に関す
る。
ラによって加速して、船の進行後方へ噴出し、その反動
で船体を推進させるウォータージェット推進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のウォータージェット推進機として
は図1に示すようなものがあり、船底の取水口3から後
方へ昇傾斜して船尾部後端の水噴射口4に至るウォータ
ージェット噴出用ダクト5が設けられていて、同ダクト
5の後部内には、インペラ8が配設されている。
は図1に示すようなものがあり、船底の取水口3から後
方へ昇傾斜して船尾部後端の水噴射口4に至るウォータ
ージェット噴出用ダクト5が設けられていて、同ダクト
5の後部内には、インペラ8が配設されている。
【0003】なおインペラ8は駆動軸6を介して、原動
機7に連結されている。またインペラ8よりも後方には
静翼9が設けられている。したがって、原動機7により
インペラ8を回転させることにより、取水口13から、
同ダクト5内へ水が吸入されて、水噴射口4から高速の
水噴流が噴出されるため、その反作用により船が推進さ
れるようになっている。
機7に連結されている。またインペラ8よりも後方には
静翼9が設けられている。したがって、原動機7により
インペラ8を回転させることにより、取水口13から、
同ダクト5内へ水が吸入されて、水噴射口4から高速の
水噴流が噴出されるため、その反作用により船が推進さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウォータージェット推進機では、水の抵抗に
逆らって船体を水中で噴流によって推進させるために、
大容量の海水ポンプインペラによって水を吸い込ませ、
その水を船内でより高い吐出圧力を加えるためにインペ
ラを高速回転させる動力源に燃焼ガスタービンを使用す
るが、これによると、ガス圧を高くすることに限界があ
り、より高速化は望めない。たとえインペラ8の回転が
速くなったとしても、インペラの裏面に生じるキャビテ
ーション(空洞現象)の発生に伴って推進効率は低下し
て水の運動エネルギーの値をより大きくすることに限界
がある。これがために大型船舶(例えば商船、タンカ
ー、航空母艦等)には、未だに採用されず、依然として
スクリュープロペラに依存して、ジェット化による高速
化から取り残されている。又、ウォータージェット推進
の船舶は、建造の段階から船底の取水口を組み込む構造
のため、建造費が一般船より割高となるとともに、船
体、船室への影響も避けられない。従って既存のスクリ
ュープロペラ船をウォータージェット化するなどは、ド
ックで大ががりな改造工事となり、現実には行なわれて
いない。多くの船舶が大量輸送機関として大きな利点を
有しながら、ジェット化された大型航空機に高速輸送で
大きく遅れを取るという問題点を生じている。
うな従来のウォータージェット推進機では、水の抵抗に
逆らって船体を水中で噴流によって推進させるために、
大容量の海水ポンプインペラによって水を吸い込ませ、
その水を船内でより高い吐出圧力を加えるためにインペ
ラを高速回転させる動力源に燃焼ガスタービンを使用す
るが、これによると、ガス圧を高くすることに限界があ
り、より高速化は望めない。たとえインペラ8の回転が
速くなったとしても、インペラの裏面に生じるキャビテ
ーション(空洞現象)の発生に伴って推進効率は低下し
て水の運動エネルギーの値をより大きくすることに限界
がある。これがために大型船舶(例えば商船、タンカ
ー、航空母艦等)には、未だに採用されず、依然として
スクリュープロペラに依存して、ジェット化による高速
化から取り残されている。又、ウォータージェット推進
の船舶は、建造の段階から船底の取水口を組み込む構造
のため、建造費が一般船より割高となるとともに、船
体、船室への影響も避けられない。従って既存のスクリ
ュープロペラ船をウォータージェット化するなどは、ド
ックで大ががりな改造工事となり、現実には行なわれて
いない。多くの船舶が大量輸送機関として大きな利点を
有しながら、ジェット化された大型航空機に高速輸送で
大きく遅れを取るという問題点を生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点を
解決しようとするもので、限界ある燃焼ガス圧とキャビ
テーションの不可避な機械的回転に噴流加速の多くを依
存しない質量増加と一体化した熱効率の高い加速媒体手
段で構成したウォータージェット推進機を提供すること
を目的とし、その手段として、水、水蒸気、空気の噴射
口を自々最適位置決めにおいて配設し、各流体の特質を
効果的に利用して、上記3流体とインペラとの組合せの
中に新たに見い出した流体動熱力学によって、推力不足
の問題を解決するとともに、ウォータージェット推進機
を船体構造から船外に懸垂して単体構成とし、船体本体
からは駆動流体を供給するのみで駆動可能なウォーター
ジェット推進機を提供しようとするものである。
解決しようとするもので、限界ある燃焼ガス圧とキャビ
テーションの不可避な機械的回転に噴流加速の多くを依
存しない質量増加と一体化した熱効率の高い加速媒体手
段で構成したウォータージェット推進機を提供すること
を目的とし、その手段として、水、水蒸気、空気の噴射
口を自々最適位置決めにおいて配設し、各流体の特質を
効果的に利用して、上記3流体とインペラとの組合せの
中に新たに見い出した流体動熱力学によって、推力不足
の問題を解決するとともに、ウォータージェット推進機
を船体構造から船外に懸垂して単体構成とし、船体本体
からは駆動流体を供給するのみで駆動可能なウォーター
ジェット推進機を提供しようとするものである。
【0006】そこで本発明のウォータージェット推進機
は、選択可能な加圧気体供給源からの気体で駆動するタ
ービンと該タービンの同軸上に連結するインペラの回転
で吸入する水の流路と、この流路の下流開口端に設けた
水噴射口と、この水噴射口の外周に同心状に設けた第1
気体噴射口と、前記水噴射口の中心軸上及び軸周上の一
方又は双方に第2気体噴射口を設けたものに於て、ター
ビンを駆動した気体が、前記選択可能な加圧気体供給源
に凝縮環流するか又は、前記水の流路に排出凝縮する構
成としたことを特徴とする。
は、選択可能な加圧気体供給源からの気体で駆動するタ
ービンと該タービンの同軸上に連結するインペラの回転
で吸入する水の流路と、この流路の下流開口端に設けた
水噴射口と、この水噴射口の外周に同心状に設けた第1
気体噴射口と、前記水噴射口の中心軸上及び軸周上の一
方又は双方に第2気体噴射口を設けたものに於て、ター
ビンを駆動した気体が、前記選択可能な加圧気体供給源
に凝縮環流するか又は、前記水の流路に排出凝縮する構
成としたことを特徴とする。
【0007】また、本発明のウォータージェット推進機
は、上記発明に係るウォータージェット推進機と同様に
構成されるとともに、上記第1気体噴射口と第2気体噴
射口が水蒸気と空気を混合噴射又は、各々を単独噴射す
る構成としたことを特徴とする。
は、上記発明に係るウォータージェット推進機と同様に
構成されるとともに、上記第1気体噴射口と第2気体噴
射口が水蒸気と空気を混合噴射又は、各々を単独噴射す
る構成としたことを特徴とする。
【0008】また本発明に係るウォータージェット推進
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに上記第1気体噴射口が加圧空気と
大気を切り替え自在で噴射する構成としたことを特徴と
する。
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに上記第1気体噴射口が加圧空気と
大気を切り替え自在で噴射する構成としたことを特徴と
する。
【0009】また本発明に係るウォータージェット推進
機は、最上記発明に係るウォータージェット推進機と同
様に構成されるとともに上記第3気体供給管、環流管、
第2気体供給管、第1気体供給管を内蔵するウォーター
ジェット推進機の懸垂円筒管の回転が、水の噴射方向を
可変自在とする構成としたことを特徴とする。
機は、最上記発明に係るウォータージェット推進機と同
様に構成されるとともに上記第3気体供給管、環流管、
第2気体供給管、第1気体供給管を内蔵するウォーター
ジェット推進機の懸垂円筒管の回転が、水の噴射方向を
可変自在とする構成としたことを特徴とする。
【0010】また本発明に係るウォータージェット推進
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに上記タービンの同軸上に発電機が
連結する構成としたことを特徴とする。
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに上記タービンの同軸上に発電機が
連結する構成としたことを特徴とする。
【0011】また本発明に係るウォータージェット推進
機は、最上記発明に係るウォータージェット推進機と同
様に構成されるとともに上記第2外筒を設けた構成とし
たことを特徴とする。
機は、最上記発明に係るウォータージェット推進機と同
様に構成されるとともに上記第2外筒を設けた構成とし
たことを特徴とする。
【0012】また本発明に係るウォータージェット推進
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに、上記タービンを駆動する気体が
水より低沸点の液体(例えばフロン、アルコール等)の
気化からなる構成としたことを特徴とする。
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに、上記タービンを駆動する気体が
水より低沸点の液体(例えばフロン、アルコール等)の
気化からなる構成としたことを特徴とする。
【0013】また本発明に係るウォータージェット推進
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに、上記吐出口近傍から後部傾斜上
壁を設けた構成としたことを特徴とする。
機は最上記発明に係るウォータージェット推進機と同様
に構成されるとともに、上記吐出口近傍から後部傾斜上
壁を設けた構成としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】選択可能な加圧気体供給源の一つ
水蒸気供給源が稼働すると水蒸気がタービンを駆動し
て、インペラを回転させ、水を吸入加圧して加速し、さ
らにその水流の中心軸部分に超音速の水蒸気噴射を受け
て水噴射口から噴出する。噴出した水噴流は、さらに選
択可能な加圧気体供給源の一つ圧縮空気供給源が供給す
る高速で突走するジェット気流のトンネルに突入し、吐
出口から噴出する。従って、最も効果的な中心軸部分に
噴射された水蒸気は、その超音速の運動量で水流を加速
すると共に凝縮して水流の質量に加わり、水流はさらに
水噴射口ノズル効果で加速を受け噴出する。噴出した水
噴流は引き続きジェット気流に囲繞されて突走するの
で、外筒の内壁に直接触れないため、その速度エネルギ
ーを保持したまま吐出口から水中に噴出する。水中に於
てもジェット気流が水噴流を囲繞保護して水中での突走
で生じる摩擦抵抗を減らす粘性緩和剤として作用し、水
噴流の運動エネルギーを継続して保護する。その結果生
じる反動推力は増大する。タービンを駆動した水蒸気
は、凝縮機を経て、ポンプにより水蒸気供給源に環流す
るクローズドサイクルを形成するか、又は、水の流路に
排出して、水を加速しつつ凝縮する。従って、水蒸気に
よるタービンの駆動は、減速機等の介在を不要とし、水
蒸気による水流の加速は、インペラのキャビテーション
による限界を無関係なものとする。その上でジェット気
流が運動エネルギーの保護維持に大きな効果を生むこと
になる。
水蒸気供給源が稼働すると水蒸気がタービンを駆動し
て、インペラを回転させ、水を吸入加圧して加速し、さ
らにその水流の中心軸部分に超音速の水蒸気噴射を受け
て水噴射口から噴出する。噴出した水噴流は、さらに選
択可能な加圧気体供給源の一つ圧縮空気供給源が供給す
る高速で突走するジェット気流のトンネルに突入し、吐
出口から噴出する。従って、最も効果的な中心軸部分に
噴射された水蒸気は、その超音速の運動量で水流を加速
すると共に凝縮して水流の質量に加わり、水流はさらに
水噴射口ノズル効果で加速を受け噴出する。噴出した水
噴流は引き続きジェット気流に囲繞されて突走するの
で、外筒の内壁に直接触れないため、その速度エネルギ
ーを保持したまま吐出口から水中に噴出する。水中に於
てもジェット気流が水噴流を囲繞保護して水中での突走
で生じる摩擦抵抗を減らす粘性緩和剤として作用し、水
噴流の運動エネルギーを継続して保護する。その結果生
じる反動推力は増大する。タービンを駆動した水蒸気
は、凝縮機を経て、ポンプにより水蒸気供給源に環流す
るクローズドサイクルを形成するか、又は、水の流路に
排出して、水を加速しつつ凝縮する。従って、水蒸気に
よるタービンの駆動は、減速機等の介在を不要とし、水
蒸気による水流の加速は、インペラのキャビテーション
による限界を無関係なものとする。その上でジェット気
流が運動エネルギーの保護維持に大きな効果を生むこと
になる。
【0015】また、本発明に係るウォータージェット推
進機においては、第1気体噴射口と第2気体噴射口から
空気と水蒸気を混合して噴射すると水蒸気の熱が空気を
膨張させ、その膨張が水噴流をさらに加速する。また空
気に代えて、水蒸気のみを噴射すれば、水噴流の中心軸
と外周からの両方から凝縮加速が可能となる。また第2
気体噴射口から水蒸気に空気を混合して噴射すると、水
噴射口の入口のテーパ形成部で生じる水の移動流入の競
合抵抗(動粘性)を緩和する水の移動潤滑油として作用
する。また吐出口を閉塞して噴射すれば、開口に向って
逆流し、ウォータージェット推進機内の付着物を排出又
は熱死させる。
進機においては、第1気体噴射口と第2気体噴射口から
空気と水蒸気を混合して噴射すると水蒸気の熱が空気を
膨張させ、その膨張が水噴流をさらに加速する。また空
気に代えて、水蒸気のみを噴射すれば、水噴流の中心軸
と外周からの両方から凝縮加速が可能となる。また第2
気体噴射口から水蒸気に空気を混合して噴射すると、水
噴射口の入口のテーパ形成部で生じる水の移動流入の競
合抵抗(動粘性)を緩和する水の移動潤滑油として作用
する。また吐出口を閉塞して噴射すれば、開口に向って
逆流し、ウォータージェット推進機内の付着物を排出又
は熱死させる。
【0016】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、第1気体噴射口がバルブの切替えで大気
に連通し、水噴射によって第1気体噴射口に通じる気体
流路が負圧になると大気が吸入され、船の減速段階で、
圧縮空気供給源を停止した場合にあっても同様の代替的
効果を生む。
機においては、第1気体噴射口がバルブの切替えで大気
に連通し、水噴射によって第1気体噴射口に通じる気体
流路が負圧になると大気が吸入され、船の減速段階で、
圧縮空気供給源を停止した場合にあっても同様の代替的
効果を生む。
【0017】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、ウォータージェット推進機の懸垂円筒管
を動力装置で回転すると吐出口の吐出方向を360度自
由に選択するので船の方向舵として機能する。
機においては、ウォータージェット推進機の懸垂円筒管
を動力装置で回転すると吐出口の吐出方向を360度自
由に選択するので船の方向舵として機能する。
【0018】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、タービンの同軸上に発電機が連結される
ので、船の航行中に、同時に発電を可能とする。
機においては、タービンの同軸上に発電機が連結される
ので、船の航行中に、同時に発電を可能とする。
【0019】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、クローズド・サイクルの場合はタービン
を駆動する気体が水より低沸点の液体(例えばフロン、
アルコール等)を気化して駆動すれば、熱効率、凝縮効
率を有効なものとする。
機においては、クローズド・サイクルの場合はタービン
を駆動する気体が水より低沸点の液体(例えばフロン、
アルコール等)を気化して駆動すれば、熱効率、凝縮効
率を有効なものとする。
【0020】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、懸垂円筒管に固定して第2外筒を設け、
この外筒内に同心状にウォータージェット推進機を装置
することによって、第2外筒内の水を加速して水流を発
生するので、後部傾斜上壁による推力変換効率を増大す
る。
機においては、懸垂円筒管に固定して第2外筒を設け、
この外筒内に同心状にウォータージェット推進機を装置
することによって、第2外筒内の水を加速して水流を発
生するので、後部傾斜上壁による推力変換効率を増大す
る。
【0021】また本発明に係るウォータージェット推進
機においては、吐出口近傍に設けた後部傾斜上壁が、吐
出口から噴出する水噴流を囲繞するジェット気流の気泡
の膨張と浮力及び運動エネルギーと水噴流がもたらす周
囲の水の加速で生じる流れの力を効果的な角度で直接受
けとめて、推力に変換する。
機においては、吐出口近傍に設けた後部傾斜上壁が、吐
出口から噴出する水噴流を囲繞するジェット気流の気泡
の膨張と浮力及び運動エネルギーと水噴流がもたらす周
囲の水の加速で生じる流れの力を効果的な角度で直接受
けとめて、推力に変換する。
【0022】
【実施例】図2は本発明のウォータージェット推進機1
であって水蒸気圧と空気圧によってその推力を増大発生
させるようにしたものであり、水蒸気及びその他の気体
を供給するための第3気体供給管2と同様の環流管23
及び第2気体供給管31及び第1気体供給管24を内蔵
する懸垂円筒管3に固定され、懸垂円筒管3の他端は船
体4に設けた動力装置(図示省略)で駆動できるように
液密に回転自在に船体4の接続部4´に連結され、第3
気体供給管2は一方は選択可能な加圧気体供給源5に接
続し、他端は蒸気貯留部6に接続され、接続部4´で回
転自在に、気密に連結されている。ウォータージェット
推進機1のケーシング7は長円筒形の形状を持ち、この
ケーシング7はその軸線方向を船体4の進行方向に合わ
せて船体4に懸垂されている。ケーシング7の先端部に
は開口8及び後端部には水噴射口9をそれぞれ設け、開
口8から取水した水を加圧した後に水噴射口9から噴出
させる。なお開口8には異物の流入を防ぐための網目状
のスクリーン10を設ける。ケーシング7の内部には、
同軸上にコーン11を支持柱13、17´で固定し、こ
のコーン11とケーシング7の内壁との間に環状断面の
水の流路12を形成する。またコーン11の外周には、
流れのガイドのための静翼14を設け、コーン11には
推力発生用のインペラ15を組み込む。このインペラ1
5は軸流型であり、後部側に突き出したタービン16を
コーン11に設けた軸受け17によって支持されてい
る。
であって水蒸気圧と空気圧によってその推力を増大発生
させるようにしたものであり、水蒸気及びその他の気体
を供給するための第3気体供給管2と同様の環流管23
及び第2気体供給管31及び第1気体供給管24を内蔵
する懸垂円筒管3に固定され、懸垂円筒管3の他端は船
体4に設けた動力装置(図示省略)で駆動できるように
液密に回転自在に船体4の接続部4´に連結され、第3
気体供給管2は一方は選択可能な加圧気体供給源5に接
続し、他端は蒸気貯留部6に接続され、接続部4´で回
転自在に、気密に連結されている。ウォータージェット
推進機1のケーシング7は長円筒形の形状を持ち、この
ケーシング7はその軸線方向を船体4の進行方向に合わ
せて船体4に懸垂されている。ケーシング7の先端部に
は開口8及び後端部には水噴射口9をそれぞれ設け、開
口8から取水した水を加圧した後に水噴射口9から噴出
させる。なお開口8には異物の流入を防ぐための網目状
のスクリーン10を設ける。ケーシング7の内部には、
同軸上にコーン11を支持柱13、17´で固定し、こ
のコーン11とケーシング7の内壁との間に環状断面の
水の流路12を形成する。またコーン11の外周には、
流れのガイドのための静翼14を設け、コーン11には
推力発生用のインペラ15を組み込む。このインペラ1
5は軸流型であり、後部側に突き出したタービン16を
コーン11に設けた軸受け17によって支持されてい
る。
【0023】コーン11の後端側には、吐出口30に対
向する面を開放させた円形断面の高圧蒸気貯留部18及
びその出口となる第2気体噴射口27を設ける。この高
圧蒸気貯留部18に高圧蒸気を供給するための第2気体
供給管が接続され、他端は選択可能な加圧気体供給源に
通じている。インペラ15が連結するタービン16の後
部には、円形断面のチャンバー19を設け、タービン1
6の後端は、このチャンバー19の後端の壁33に軸受
され、チャンバー19内のタービン16には、高圧ター
ビンブレード20及び低圧タービンブレード21をチャ
ンバー19と同軸に固定している。またこの低圧タービ
ンブレード21の後端部には、蒸気を排出するための高
圧蒸気貯留部18の外壁と水の流路12の外壁との間に
設けた環流管23が支持柱17´内を通って懸垂円筒管
3の接続部4´に通じ、この接続部4´は水平方向に回
転自在に気密に接続され、船体4の凝縮機25、ポンプ
(図示省略)を経て選択可能な加圧気体供給源5に連通
するクローズド・サイクルを形成している。また支持柱
17´内の環流管23には、電磁弁26が設けられ、水
の流路12の下流側に水蒸気を排出するための排出口2
7´が開閉できるようになっている。このため、さらに
電磁弁26´が接続部4´に至る途中にも設けられクロ
ーズド・サイクルを解消できるようになっている。水噴
射口9の外周には、同心状に外筒28を設け、この外筒
28の内壁と水噴射口9の外壁との間に気体流路29´
を構成しその開口端を第1気体噴射口29とする。ま
た、外筒28を水噴射口9よりも一定距離延長して設
け、その開口端を吐出口30とする。また気体流路29
´に気体を供給するための第1気体供給管24が環状連
通部32に接続され、他端は懸垂円筒管3の接続部4´
に水平方向に回転自在に気密に接続されて、船体4の選
択可能な加圧気体供給源5に連通している。
向する面を開放させた円形断面の高圧蒸気貯留部18及
びその出口となる第2気体噴射口27を設ける。この高
圧蒸気貯留部18に高圧蒸気を供給するための第2気体
供給管が接続され、他端は選択可能な加圧気体供給源に
通じている。インペラ15が連結するタービン16の後
部には、円形断面のチャンバー19を設け、タービン1
6の後端は、このチャンバー19の後端の壁33に軸受
され、チャンバー19内のタービン16には、高圧ター
ビンブレード20及び低圧タービンブレード21をチャ
ンバー19と同軸に固定している。またこの低圧タービ
ンブレード21の後端部には、蒸気を排出するための高
圧蒸気貯留部18の外壁と水の流路12の外壁との間に
設けた環流管23が支持柱17´内を通って懸垂円筒管
3の接続部4´に通じ、この接続部4´は水平方向に回
転自在に気密に接続され、船体4の凝縮機25、ポンプ
(図示省略)を経て選択可能な加圧気体供給源5に連通
するクローズド・サイクルを形成している。また支持柱
17´内の環流管23には、電磁弁26が設けられ、水
の流路12の下流側に水蒸気を排出するための排出口2
7´が開閉できるようになっている。このため、さらに
電磁弁26´が接続部4´に至る途中にも設けられクロ
ーズド・サイクルを解消できるようになっている。水噴
射口9の外周には、同心状に外筒28を設け、この外筒
28の内壁と水噴射口9の外壁との間に気体流路29´
を構成しその開口端を第1気体噴射口29とする。ま
た、外筒28を水噴射口9よりも一定距離延長して設
け、その開口端を吐出口30とする。また気体流路29
´に気体を供給するための第1気体供給管24が環状連
通部32に接続され、他端は懸垂円筒管3の接続部4´
に水平方向に回転自在に気密に接続されて、船体4の選
択可能な加圧気体供給源5に連通している。
【0024】また第1気体供給管24には、途中から枝
管34がバルブ35を介して設けられ、バルブを開くと
選択可能な加圧気体供給源5からの管路は閉ざされ、大
気に通じる切り替えを行う。加圧気体供給源5が選択可
能なので、例えば空気又は水蒸気を単独に、又空気と水
蒸気を混合流体として供給することもできる。吐出口3
0には、船体側から操作するアクチュエーター又は、タ
ーボファンモーター等の駆動源36によって作動するフ
ラップシャッター37が設けられ、吐出口30を閉塞す
ることができる。またタービン16の同軸上に発電機を
連結(図示省略)する構成も可能である。また懸垂円筒
管3に固定した第2外筒38を設け、その中心軸上にウ
ォータージェット推進機1を装置したり、吐出口30の
近傍から後部傾斜上壁40を設けることもできる。
管34がバルブ35を介して設けられ、バルブを開くと
選択可能な加圧気体供給源5からの管路は閉ざされ、大
気に通じる切り替えを行う。加圧気体供給源5が選択可
能なので、例えば空気又は水蒸気を単独に、又空気と水
蒸気を混合流体として供給することもできる。吐出口3
0には、船体側から操作するアクチュエーター又は、タ
ーボファンモーター等の駆動源36によって作動するフ
ラップシャッター37が設けられ、吐出口30を閉塞す
ることができる。またタービン16の同軸上に発電機を
連結(図示省略)する構成も可能である。また懸垂円筒
管3に固定した第2外筒38を設け、その中心軸上にウ
ォータージェット推進機1を装置したり、吐出口30の
近傍から後部傾斜上壁40を設けることもできる。
【0025】以上の構成において選択可能な加圧気体供
給源5から水蒸気を第3気体供給管2を通じて蒸気貯留
部6に供給するとその出口22からチャンバー19に噴
出して、タービン16が高速回転して、インペラ15の
回転によって、開口8から流入する水は、吸引昇圧され
ケーシング7内の水の流路12を流れる。チャンバー1
9でタービン16を駆動した水蒸気は、後端の環流管2
3に流れ、この環流管23は支持柱17´内を通って懸
垂円筒管3内に入り、接続部4´を経て船体4内の凝縮
機25に至り、ポンプ(図示省略)を通って加圧気体供
給源5に連通している。従って水蒸気は水となって供給
源に環流する。ケーシング7内の水の流路12を流れる
水は水噴射口9の手前で第2気体噴射口27から噴出す
る超音速の水蒸気噴射を受けて、一段と加速され、水噴
射口9のノズル効果で更に加速が加わって外筒28内に
噴出する。外筒28は第1気体供給管29から環状連通
部32に送り込まれた加圧空気が同心状に設けられた第
1気体噴射口29から噴出して、水噴射口9からの水噴
流と平行な環状噴流を形成して、水噴流を囲繞しつつ突
走する。水噴流はジェット気流の速度エネルギーに保護
されてその速度を降すことなく維持して、吐出口30か
ら水中に吐出する。ジェット気流の速度が高速であるほ
ど、水噴流のガードは強固なため、水中に於ける動粘性
の摩擦抵抗の潤滑油として、水噴流の運動エネルギーを
保護するように働く。
給源5から水蒸気を第3気体供給管2を通じて蒸気貯留
部6に供給するとその出口22からチャンバー19に噴
出して、タービン16が高速回転して、インペラ15の
回転によって、開口8から流入する水は、吸引昇圧され
ケーシング7内の水の流路12を流れる。チャンバー1
9でタービン16を駆動した水蒸気は、後端の環流管2
3に流れ、この環流管23は支持柱17´内を通って懸
垂円筒管3内に入り、接続部4´を経て船体4内の凝縮
機25に至り、ポンプ(図示省略)を通って加圧気体供
給源5に連通している。従って水蒸気は水となって供給
源に環流する。ケーシング7内の水の流路12を流れる
水は水噴射口9の手前で第2気体噴射口27から噴出す
る超音速の水蒸気噴射を受けて、一段と加速され、水噴
射口9のノズル効果で更に加速が加わって外筒28内に
噴出する。外筒28は第1気体供給管29から環状連通
部32に送り込まれた加圧空気が同心状に設けられた第
1気体噴射口29から噴出して、水噴射口9からの水噴
流と平行な環状噴流を形成して、水噴流を囲繞しつつ突
走する。水噴流はジェット気流の速度エネルギーに保護
されてその速度を降すことなく維持して、吐出口30か
ら水中に吐出する。ジェット気流の速度が高速であるほ
ど、水噴流のガードは強固なため、水中に於ける動粘性
の摩擦抵抗の潤滑油として、水噴流の運動エネルギーを
保護するように働く。
【0026】またバルブ35を開いて第1気体供給管を
大気に連通すれば、水噴流によって気体流路29´が負
圧を生じ、大気が流入する。加圧空気と大気の使い分け
は、船が減速段階に至ると次の様な操作を行うことがで
きる。即ち 水蒸気の段階的噴出圧力の低下。 加圧空気の噴射停止の代りに大気の導入。 水噴射口9を出た水噴射流の直径拡大を防ぎつつ、水中
摩擦の緩和を補助的に維持することができる。又後部傾
斜上壁40の効果を有効にする場合も、大気の導入がエ
アリフト効果と気泡の浮力を発生して条件をととのえ
る。 バルブ35を閉じると水噴射口9からの水噴流は吐出
口30の口径一杯に拡大して船速は減速される。 タービンの段階的減速及び停止によって、船は停止に
至る。 これら〜はかならずしも、この順序で行う必要はな
く、自由な組合せ、あるいは単独駆動としてもよく、用
途によって自由な選択もよい。例えば停船状態におい
て、ウォータージェット推進機1は水中下に長期間没し
ていると、ケーシング7の内部に水中生物等が付着して
汚損による摩擦抵抗の原因となる。そこで吐出口30に
設けたフラップシャッター37で吐出口30を閉塞す
る。そこで第1気体噴射口29から加圧空気を噴出する
と、気泡が水をかくはんしつつ付着生物をはく離して、
水と共に開口8から排出する。同時にスクリーン10に
付着した異物も離脱させる。また第2気体噴射口27か
ら水蒸気を噴出すれば、その熱によって強固に付着した
生物を死滅させることもできる。又航海中にスクリーン
10やケーシング7内に異物が付着したときは、ウォー
タージェット推進機1の稼働を停止して懸垂円筒管3を
180度反転すれば、なお慣性航行中の水の流れが吐出
口30から開口8に向かって生じるので異物を流出させ
ることができる。吐出口30を閉塞して空気と水蒸気を
同時に噴射すると共にインペラ15を稼働すれば気泡と
熱水のかくはん流が生じて強度の洗じょう力をつくり出
すこともできる。また、これら洗じょう力以外にも、航
海中に第2気体噴射口27´から水蒸気と共に加圧空気
を噴射すると、吐出口30からは気液気の準三層流が形
成され、液流のみの場合に比して、さらに推力を増す。
即ち水の流路12が水噴射口9への入口をテーパ状に形
成すると水自体の粘性による移動流入の場合の競合抵抗
(動粘性)が発生する。これを緩和するため、加圧され
た液体の鋼性(金属性)を損わぬ程度の空気を最も効果
的な水流の中心軸に注入することにより、水流移動の潤
滑油として作用するからである。
大気に連通すれば、水噴流によって気体流路29´が負
圧を生じ、大気が流入する。加圧空気と大気の使い分け
は、船が減速段階に至ると次の様な操作を行うことがで
きる。即ち 水蒸気の段階的噴出圧力の低下。 加圧空気の噴射停止の代りに大気の導入。 水噴射口9を出た水噴射流の直径拡大を防ぎつつ、水中
摩擦の緩和を補助的に維持することができる。又後部傾
斜上壁40の効果を有効にする場合も、大気の導入がエ
アリフト効果と気泡の浮力を発生して条件をととのえ
る。 バルブ35を閉じると水噴射口9からの水噴流は吐出
口30の口径一杯に拡大して船速は減速される。 タービンの段階的減速及び停止によって、船は停止に
至る。 これら〜はかならずしも、この順序で行う必要はな
く、自由な組合せ、あるいは単独駆動としてもよく、用
途によって自由な選択もよい。例えば停船状態におい
て、ウォータージェット推進機1は水中下に長期間没し
ていると、ケーシング7の内部に水中生物等が付着して
汚損による摩擦抵抗の原因となる。そこで吐出口30に
設けたフラップシャッター37で吐出口30を閉塞す
る。そこで第1気体噴射口29から加圧空気を噴出する
と、気泡が水をかくはんしつつ付着生物をはく離して、
水と共に開口8から排出する。同時にスクリーン10に
付着した異物も離脱させる。また第2気体噴射口27か
ら水蒸気を噴出すれば、その熱によって強固に付着した
生物を死滅させることもできる。又航海中にスクリーン
10やケーシング7内に異物が付着したときは、ウォー
タージェット推進機1の稼働を停止して懸垂円筒管3を
180度反転すれば、なお慣性航行中の水の流れが吐出
口30から開口8に向かって生じるので異物を流出させ
ることができる。吐出口30を閉塞して空気と水蒸気を
同時に噴射すると共にインペラ15を稼働すれば気泡と
熱水のかくはん流が生じて強度の洗じょう力をつくり出
すこともできる。また、これら洗じょう力以外にも、航
海中に第2気体噴射口27´から水蒸気と共に加圧空気
を噴射すると、吐出口30からは気液気の準三層流が形
成され、液流のみの場合に比して、さらに推力を増す。
即ち水の流路12が水噴射口9への入口をテーパ状に形
成すると水自体の粘性による移動流入の場合の競合抵抗
(動粘性)が発生する。これを緩和するため、加圧され
た液体の鋼性(金属性)を損わぬ程度の空気を最も効果
的な水流の中心軸に注入することにより、水流移動の潤
滑油として作用するからである。
【0027】また船の方向舵は懸垂円筒管3が船体4に
備えた動力装置(図示省略)によって接続部4´が回転
自在となっているため、水の噴射方向を360度無段階
に変更できるので定置回転・後進・徐行・平行移動等を
船側の両側に少なくとも各1基を備えたウォータージェ
ット推進機1の各々の噴射方向の調整によって可能とな
る。急ブレーキは180度回転させることによって効果
的に行うことができる。内蔵する第3気体供給管2、第
2気体供給管31、環流管23、第1気体供給管24が
接続部4´で懸垂円筒管3に同期して回転するため、懸
垂円筒管3の回転は支障なく行なえる。また本ウォータ
ージェット推進機1はインペラ15を駆動するタービン
16を利用して同軸上に発電機をクラッチ(図示省略)
を介して接続すれば、航行中に同時に発電も行うことが
できる。クローズドサイクルに於ては、水蒸気の他にフ
ロン、アルコール等の低沸点の液体を気化して、選択可
能な加圧気体供給源5から供給してタービン16を駆動
してもよい。クローズドサイクルでない場合は水蒸気で
タービン16を駆動して、環流管23に設けた電磁弁2
6´を閉じて、排出口27´に設けた電磁弁26を開き
排出口27´から水蒸気を排出凝縮させ、水の流路12
を流れる水を加速することもできる。また吐出口30か
ら噴出する水噴射流と気体の膨張及び浮力が周囲の水を
加速するので吐出口30近傍から延在する後部傾斜上壁
40がその流れの力を効果的な角度で直接受けとめて、
推力に変換することができる。また第2外筒38の中心
軸にウォータージェット推進機1を装着すれば、第2外
筒38内の水を加速して、水流を発生し、後部傾斜上壁
40が受けとめる変換効率を高めることができる。
備えた動力装置(図示省略)によって接続部4´が回転
自在となっているため、水の噴射方向を360度無段階
に変更できるので定置回転・後進・徐行・平行移動等を
船側の両側に少なくとも各1基を備えたウォータージェ
ット推進機1の各々の噴射方向の調整によって可能とな
る。急ブレーキは180度回転させることによって効果
的に行うことができる。内蔵する第3気体供給管2、第
2気体供給管31、環流管23、第1気体供給管24が
接続部4´で懸垂円筒管3に同期して回転するため、懸
垂円筒管3の回転は支障なく行なえる。また本ウォータ
ージェット推進機1はインペラ15を駆動するタービン
16を利用して同軸上に発電機をクラッチ(図示省略)
を介して接続すれば、航行中に同時に発電も行うことが
できる。クローズドサイクルに於ては、水蒸気の他にフ
ロン、アルコール等の低沸点の液体を気化して、選択可
能な加圧気体供給源5から供給してタービン16を駆動
してもよい。クローズドサイクルでない場合は水蒸気で
タービン16を駆動して、環流管23に設けた電磁弁2
6´を閉じて、排出口27´に設けた電磁弁26を開き
排出口27´から水蒸気を排出凝縮させ、水の流路12
を流れる水を加速することもできる。また吐出口30か
ら噴出する水噴射流と気体の膨張及び浮力が周囲の水を
加速するので吐出口30近傍から延在する後部傾斜上壁
40がその流れの力を効果的な角度で直接受けとめて、
推力に変換することができる。また第2外筒38の中心
軸にウォータージェット推進機1を装着すれば、第2外
筒38内の水を加速して、水流を発生し、後部傾斜上壁
40が受けとめる変換効率を高めることができる。
【0028】
【発明の効果】上述の如く構成し、作動する本発明のウ
ォータージェット推進機は、限界ある燃焼ガス圧とキャ
ビテーションの不可避な機械的回転に水噴流加速の多く
を依存せず、水蒸気と空気の効果的利用によって大イン
ペラの低回転による低荷重から生れる周知の効率的大質
量と、最初に存在する熱エネルギーの事実上全ての保存
をなす水蒸気による凝縮加速と、空気による運動エネル
ギーの保存維持との組合せによって、F=ρav2 (F
=反動力、ρ=密度、a=流路面積、v=速度)で示さ
れる反動推力は極めて強大となり、又単体構造のため、
容易に船舶のウォータージェット推進化が可能である。
ォータージェット推進機は、限界ある燃焼ガス圧とキャ
ビテーションの不可避な機械的回転に水噴流加速の多く
を依存せず、水蒸気と空気の効果的利用によって大イン
ペラの低回転による低荷重から生れる周知の効率的大質
量と、最初に存在する熱エネルギーの事実上全ての保存
をなす水蒸気による凝縮加速と、空気による運動エネル
ギーの保存維持との組合せによって、F=ρav2 (F
=反動力、ρ=密度、a=流路面積、v=速度)で示さ
れる反動推力は極めて強大となり、又単体構造のため、
容易に船舶のウォータージェット推進化が可能である。
【図1】従来のウォータージェット推進機を示す説明
図。
図。
【図2】本発明のウォータージェット推進機を示す説明
図。
図。
1 ウォータージェット推進機 2 第3気体供給管 3 懸垂円筒管 4 船体 4´ 接続部 5 選択可能な加圧気体供給源 6 蒸気貯留部 7 ケーシング 8 開口 9 水噴射口 10 スクリーン 11 コーン 12 水の流路 13 支持柱 14 静翼 15 インペラ 16 タービン 17 軸受 17´ 支持柱 18 高圧蒸気貯留部 19 チャンバー 20 高圧タービンブレード 21 低圧タービンブレード 22 出口 23 環流管 24 第1気体供給管 25 凝縮機 26 電磁弁 26´ 電磁弁 27 第2気体噴射口 27´ 排出口 28 外筒 29 第1気体噴射口 29´ 気体流路 30 吐出口 31 第2気体供給管 32 環状連通部 33 後端の壁 34 枝管 35 バルブ 36 駆動源 37 フラップシャッター 38 第2外筒 40 後部傾斜上壁
Claims (8)
- 【請求項1】 選択可能な加圧気体供給源からの気体で
駆動するタービンと、該タービンの同軸上に連結するイ
ンペラの回転で吸入する水の流路と、この流路の下流開
口端に設けた水噴射口と、この水噴射口の外周に同心状
に設けた第1気体噴射口と、該水噴射口の中心軸上及び
軸周上の一方又は双方に第2気体噴射口を設けたものに
於て、タービンを駆動した気体が、前記選択可能な加圧
気体供給源に凝縮環流するか、又は前記水の流路に排出
凝縮することを特徴とするウォータージェット推進機。 - 【請求項2】 第1気体噴射口29と第2気体噴射口2
7が水蒸気と空気を混合噴射又は各々を単独噴射するこ
とを特徴とする特許請求項1に記載のウォータージェッ
ト推進機。 - 【請求項3】 第1気体噴射口29が加圧気体と大気を
切り替え自在で噴射することを特徴とする特許請求項2
に記載のウォータージェット推進機。 - 【請求項4】 第3気体供給管2、環流管23、第2気
体供給管31、第1気体供給管24を内蔵するウォータ
ージェット推進機の懸垂円筒管3の回転が水の噴射方向
を可変自在とすることを特徴とする特許請求項1に記載
のウォータージェット推進機。 - 【請求項5】 タービン16の同軸上に発電機が連結す
ることを特徴とする特許請求項1に記載のウォータージ
ェット推進機。 - 【請求項6】 第2外筒38を設けたことを特徴とする
特許請求項1に記載のウォータージェット推進機。 - 【請求項7】 タービン16を駆動する気体が水より低
沸点の液体(例えばフロン、アルコール等)の気化から
なることを特徴とする特許請求項1に記載のウォーター
ジェット推進機。 - 【請求項8】 吐出口30近傍から後部傾斜上壁40を
設けたことを特徴とする特許請求項1に記載のウォータ
ージェット推進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34884895A JP3243483B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ウォータージェット推進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34884895A JP3243483B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ウォータージェット推進機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09164995A JPH09164995A (ja) | 1997-06-24 |
JP3243483B2 true JP3243483B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=18399792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34884895A Expired - Fee Related JP3243483B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ウォータージェット推進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243483B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109356A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Satoshi Miyashita | 気液二層流放出装置及びその用途 |
WO2012093499A1 (ja) * | 2011-01-05 | 2012-07-12 | MOTOYAMA Kenniti | 船体のジェット推進システム |
CN104477360B (zh) * | 2014-11-12 | 2016-09-07 | 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 | 喷气环和旋转部件组合喷气装置 |
CN108189994B (zh) * | 2018-02-06 | 2023-12-26 | 上海丞士机器人有限公司 | 一种双面吸水的喷水推进泵 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP34884895A patent/JP3243483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09164995A (ja) | 1997-06-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |