JP2002081701A - 加湿ユニット - Google Patents
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Abstract
うことなく加湿性能が得られるとともに、室内の気密度
に左右されることなく加湿でき、しかもメンテナンス性
が良好な加湿ユニットを提供する。 【解決手段】室内空気の吸込口4および吹出し口2が設
けられるとともに、外気の給気ダクト6および排気ダク
ト5が突設され、取入れた外気に含まれる湿分を吸収し
て室内空気に放出する無給水加湿機能を有するユニット
本体1を具備し、上記給気ダクトと上記排気ダクトを互
いに異径とし、給気ダクトの断面積よりも排気ダクトの
断面積を大に設定した。
Description
併用するのに最適な無給水加湿機能を備えた加湿ユニッ
トに関する。
暖房機能のほかに、送風機能と除湿機能を備えているも
のがほとんど大部分である。しかるに、特に冬季などは
低湿度になって乾燥度合いが極めて大となるが、暖房運
転では加湿作用をなすことはできない。
いて、これは小型で卓上タイプである。これに対して、
空気調和機本体は冷凍サイクル構成部品と補助部品を備
えるところから大型であり、室内機は被空調室の壁面に
取付ける壁掛けタイプのものが多用される。
と、必要な配置スペースが大となってしまい、特に加湿
器は適宜間隔で水を補給しなければならず手間がかか
り、空気調和機本体もまた別個に保守しなければならな
い。
せることの要望が大であり、実際に製品として提供され
ている。たとえば、加湿器を空気調和機の室内機内部に
収容して一体化したり、あるいは室外機内部に収容して
一体化してなる。
に収容した空気調和機では、壁に貫通して設けられる配
管挿通用孔部に、加湿器に接続する給気ダクトと排気ダ
クトを挿通する構成が採用されている。
風抵抗が増加して風量の低下があるとともに、運転騒音
の増大がある。これらの不具合を解消すべく、給気ダク
トと排気ダクトのいずれか一方だけを備えて、たとえば
暖房期における無給水加湿機能を得るようにしている。
イプでは、暖房時に暖かい空気を室外へ排出することと
なり省エネ効果が得られないし、室内の気密度により加
湿性能が変化するという欠点がある。
タイプでは、加湿空気を搬送するダクト内面が結露する
ため加湿性能を確保し難いし、雑菌が混入して不衛生に
なり易く、ユーザ側のメンテナンスに手間がかかって面
倒である。
であり、その目的とするところは、暖房時に作用しても
暖房効果を損なうことなく加湿性能が得られるととも
に、室内の気密度に左右されることなく加湿でき、しか
もメンテナンス性が良好な加湿ユニットを提供しようと
するものである。
本発明の加湿ユニットは、請求項1として、室内空気の
吸込口および吹出し口が設けられるとともに、外気の給
気ダクトおよび排気ダクトが突設され、取入れた外気に
含まれる湿分を吸収して室内空気に放出する無給水加湿
機能を有するユニット本体を具備し、上記給気ダクトと
上記排気ダクトを互いに異径とし、給気ダクトの断面積
よりも排気ダクトの断面積を大に設定したことを特徴と
する。
ットにおいて上記給気ダクトを断熱構造としたことを特
徴とする。
ットにおいて上記ユニット本体は、室内壁面に取付けら
れ、上記給気ダクトおよび排気ダクトは、壁に貫通して
埋設され、断面半円状であって、給,排気ダクトがそれ
ぞれ別個に連通する2つの流通路を備えた空気搬送部材
に接続されることを特徴とする。
ットにおいて上記ユニット本体は、室内壁面に取付けら
れ、上記給気ダクトおよび排気ダクトは、壁に貫通して
埋設され、断面三日月状であって、給,排気ダクトがそ
れぞれ別個に連通する2つの流通路を備えた空気搬送部
材に接続されることを特徴とする。
のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記空気搬送
部材の給気ダクト接続部側の流通路断面積と、排気ダク
ト接続部側の流通路断面積との比を、1:1.12〜
1.3に設定したことを特徴とする。
ットにおいて上記空気搬送部材の給気ダクト接続部側の
流通路および、排気ダクト接続部側の流通路が、互いに
断面扇状に仕切られることを特徴とする。
のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記空気搬送
部材に、空気調和機本体から延出される配管等を覆う断
面半円状のカバー部が一体に設けられることを特徴とす
る。
のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記空気搬送
部材と給気ダクトおよび排気ダクトとの間に、空気搬送
部材の給気ダクト接続部側流通路と給気ダクトとを連通
する給気連通部と、空気搬送部材の排気ダクト接続部側
流通路と排気ダクトを連通する排気連通部とを有する接
続口体を介在させたことを特徴とする。
ットにおいて上記接続口体は、上記給,排気ダクトおよ
び空気搬送部材とは、互いに別体に構成されることを特
徴とする。
ニットにおいて上記接続口体は、上記給,排気ダクトの
先端に一体に形成され、上記空気搬送部材の各流通路に
接続されることを特徴とする。
ニットにおいて上記接続口体は、上記空気搬送部材の端
部に一体に形成され、上記給,排気ダクトに接続される
ことを特徴とする。
ニットにおいて上記接続口体の給,排気各連通部に、そ
れぞれ送風圧損低減用のスペーサを取付けたことことを
特徴とする。
4のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記空気搬
送部材の外壁面側開口は、虫等の侵入および雨水等の浸
入を阻止する防虫・防水カバーで覆われることを特徴と
する。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、上記空気搬
送部材の各流通路端部に接続する接続用突部を備えたこ
とを特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、下方に向け
られる給気口と排気口を備えたことを特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、上記給気口
よりも上記排気口が先方に突出するよう段差を備えたこ
とを特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、上記給気口
と上記排気口が互いに干渉しないよう向きを異ならせて
設けられることを特徴とする。
項17のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記防
虫・防水カバーの給気口もしくは排気口に、上記空気調
和機本体から延出されるドレンホースを挿通させたこと
を特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、外壁面に取
付けられるカバー固定具の側面に設けられ、このカバー
固定具は空気調和機本体から延出される配管等を挿通す
る挿通用孔部を備えたことを特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、上記カバー
固定具の左右どちらの側面にも取付け可能な構造とした
ことを特徴とする。
ユニットにおいて上記防虫・防水カバーは、上記カバー
固定具を180度反転することで左右どちら側でも配置
可能な構造としたことを特徴とする。
項21のいずれかに記載の加湿ユニットにおいて上記カ
バー固定具は、空気調和機本体から延出される配管等を
挿通する開口を備え、かつこの配管等を覆う配管用カバ
ーがカバー固定具に取付けられることを特徴とする。
ユニットにおいて上記配管用カバーは、屈曲形成される
ことを特徴とする。
ことにより、暖房時に作用しても暖房効果を損なうこと
なく加湿性能が得られるとともに、室内の気密度に左右
されることなく加湿でき、しかもメンテナンス性が良好
である。
施の形態について説明する。
と、この室内機と並設される加湿ユニットKを示してい
る。上記室内機Aは、被空調室の壁面に据付けられる、
いわゆる壁掛けタイプであり、上記加湿ユニットKも壁
面に取付けられる壁掛けタイプをなす。
機Aの側面視形状寸法と同一に設計されていて、配色を
含めた外観デザインは室内機Aと全く同様である。図で
は室内機Aと加湿ユニットKとの間に隙間が形成されて
いるが、実際には互いに密接してよく、したがって、一
見すると、幅方向寸法を延長化した室内機Aのように見
える。
1はユニット本体であり、このユニット本体の前面部
で、その下部側に吹出し口2が開口される。上記吹出し
口2の内側(奥側)に対向して、同一面積で多数の小孔
が設けられた吹出しカバー3が設けられる。また、上面
部には複数の桟が並行して嵌め込まれる吸込口4が設け
られる。
側から一対のダクト5,6が突出され、この先端は壁面
に向かってほぼ直角に折曲形成される。ここでは上部の
ダクトは排気ダクト5として設定され、下部のダクトは
給気ダクト6として設定されていて、互いに上下に並行
して延出される。
に断面円形をなし、かつ異径であることが特徴の一つで
ある。具体的には、給気ダクト6の直径よりも排気ダク
ト5の直径を大に設定してあり、給気ダクト6の断面積
よりも排気ダクト5の断面積が大となっている。
る。同図は、後述する無給水加湿機能を備えた加湿ユニ
ットとしての据付け条件や、ユニット本体の大きさ(容
積)などが制約限定された領域において、給気ダクトと
排気ダクトを備えた場合の、圧力(Ps)に対する流量
(Q)の特性図である。
同径としたときの圧力―流量のピークよりも給,排気ダ
クトを異径としたときの圧力―流量のピークを大きくと
ることができる。
直径を同じにするよりも、本発明のように排気ダクト5
の直径を給気ダクト6の直径よりも大としたことにより
風量の増加を得られ、ここに備えられる送風機の回転数
を低減できて、騒音レベルの低下を得られる。
に亘って断熱材aが巻装され、断熱構造となっている。
すなわち、無給水加湿運転は冬場の暖房時に行われる
が、外部の冷たい空気を給気ダクト6に導いたとき、そ
のままでは給気ダクト周面に結露が発生する。そこで、
給気ダクト6の全周面に亘って断熱構造とすることによ
り、結露の発生を確実に阻止できる。
先端部を、後述する空気搬送部材であるところのスリー
ブ7に接続する状態を示している。上記スリーブ7は、
室内と屋外との仕切りをなす外壁Wに貫通して設けられ
る処理用孔部8の一部に嵌め込まれている。その一端部
は室内に臨ませられ、図示しない他端部は外部に臨ませ
られている。
上記スリーブ7はこの処理用孔部のほぼ半分の面積を占
める断面半円状に形成される。スリーブ7内部は仕切り
部bによって2分されていて、一方の仕切り空間は他方
の仕切り空間よりも大に形成される。ここでは図の上部
側断面が下部側断面よりも大であり、それぞれ流通路7
a,7bをなす。
リーブ7に形成される流通路7a,7bの断面形状が互
いに合致するよう形成され、互いに接続可能である。組
立てられた状態で、排気ダクト5がスリーブ7の上部側
流通路7aに連通し、給気ダクト6が下部側流通路7b
に連通する。
残りのスペースには、上記室内機Aに接続され図示しな
い室外機に延出される冷媒配管やケーブル類およびドレ
ンホース(以下、冷媒配管等と呼ぶ)の挿通用スペース
として確保される。
加湿ユニットKの給,排気ダクト6,5を壁貫通孔に挿
通する構成であって、従来のように、スリーブ7を不要
とすることが考えられる。
あるので、冷媒配管等は室内機側面から突出したあと、
壁貫通孔前で直角に折曲されてから挿通する。冷媒配管
等は無理に折り曲げられることで反発力が作用し、元の
直状に弾性的に復帰しようとする。そして、冷媒配管等
は壁貫通孔内で給,排気ダクトに接触して圧潰させるこ
ととなり、結果としてダクトの圧力損失が大となる。
貫通する処理用孔部8を設け、このほぼ半分の面積のス
リーブ7を嵌め込んで冷媒配管等の弾性反発力をスリー
ブで受けるようにする。
力を受けても全く変形しない剛性を有していて、圧潰す
ることがない。スリーブ7内の流通路7b,7a面積は
完全に確保され、ここと連通する給,排気ダクト6,5
の流通抵抗等に悪影響を及ぼすことがなく、圧力損失が
ない。
している。断面円形の処理用孔部8を壁Wに貫通して設
けること、ユニット本体1から給,排気ダクト6,5が
延出されることは図4で説明したものと変りがない。こ
れら給,排気ダクト6,5端部は、断面三日月状に形成
されるスリーブ7Aに接続されることが特徴である。
Aは、仕切り部bによって断面が2分され、仕切り空間
である流通路7a,7bはそれぞれの三日月状を分断し
た形状となる。
はスリーブ7Aの流通路7b,7aと合致する寸法形状
となっていて、互いに嵌め込まれる。処理用孔部8のス
リーブ7Aが挿通される残りの空間には室内機Aから延
出される冷媒配管等が挿通するが、スリーブ7Aを断面
三日月状としたので、図4で説明したスリーブ7よりも
冷媒配管等の挿通スペースを大きく確保できる。
と、排気ダクト5Aを示す。すなわち、給,排気ダクト
6A,5Aをブロー成形で処理用孔部8に嵌め込まれる
スリーブ7まで一体成形することにより、ダクト6A,
5Aからスリーブ7に至る断面形状変化をより円滑にな
し、給,排気ダクト6A,5Aにおける圧力損失の低減
を得られる。
を扇状に形成したスリーブ7Sを示している。すなわ
ち、給,排気流通路7b,7aを形成するためスリーブ
7S断面は仕切り部bによって2分されている。ここで
も、図の上部側である排気流通路7b断面が下部側であ
る給気流通路7a断面よりも大であり、これら流通路の
断面形状と給,排気ダクト6,5の先端部とが互いに合
致するよう形成され、互いに嵌め込まれる。
部側の流通路7b断面積と、排気ダクト5接続部側の流
通路7a断面積との比を、1:1.12〜1.3に設定
したことを特徴としている。
ーブを製作し、実際に送風機負荷を計測した結果から導
かれた数値であって、送風騒音が最も低く、低騒音化が
得られた。
ブ7Kを示す。上記カバー部9は断面半円状をなし、こ
の一側縁がスリーブ7Kの端縁に長手方向に沿って一体
に連結される。カバー部9の曲率は、スリーブ7Kの曲
率と同一に形成される。
から延出される冷媒配管等を挿通させたあと、カバー部
9を図中矢印のように回動して冷媒配管等を覆う。この
カバー部9の自由端縁をスリーブ7Kの端縁に合わせた
状態で、全体の断面が円形状になる。
成される直径は、壁Wに設けられる断面円形の処理用孔
部8の直径にほぼ等しくなるよう設定されている。これ
によって、スリーブ7Kと冷媒配管等の処理用孔部8へ
の挿通作業が容易になる。
用孔部8に壁用スリーブが予め嵌め込まれていて、ここ
にカバー部9を一体に設けたスリーブ7Kが嵌め込まれ
る。上記壁用スリーブは直径が60mmに形成されてい
て、したがって、カバー部9とスリーブ7Kを合わせた
状態での直径を60mm以下に設定してある。
脂材にて押し出し成形ができるよう、全断面を形成する
外郭と仕切り部の肉厚を同一に設定するとよい。そのた
め、スリーブの全長を任意にできる利点がある。
aを有するスリーブ7であることにより、室内機から延
出される冷媒配管等とともに給,排気ダクト6,5を外
壁に貫通させる手間を不要化し、かつ冷媒配管等の折り
曲げにともなう反発力でダクトの圧潰を防止することが
でき、しかも2本のダクトを孔部に貫通させた場合より
も大きな流路面積を確保して給,排気性能を高く保持す
る。
口体10を示す。この接続口体10は、給気接続口体1
0bと、排気接続口体10aとに分割されていて、上記
スリーブ7と給,排気ダクト6,5との間に介在し、ス
リーブの給排気流通路7b,7aと給,排気ダクト6,
5互いを連通する。
給気接続口体10bは、スリーブ7の給気側流通路7b
と給気ダクト6の形状に合致し、かつ排気接続口体10
aは、スリーブ7の排気側流通路7aと排気ダクト5の
形状に合致する。
応じて変更され、それに応じてスリーブ7の向きは変更
されることがある。ところで、スリーブ7の各流通路7
a,7b断面を不等とし、それぞれ断面扇状に形成し
た。
リーブ7が左右に配置変更しても、接続口体10と接続
するスリーブ7端部形状が共有され、それぞれ専用のス
リーブを備えることがなく部品数の増加を抑制できる。
ダクト6,5およびスリーブ7とは、互いに別体に構成
されていて、給,排気ダクト6,5とスリーブ7との結
合作業の簡素化と、結合性の向上を得られる。
の端部に一体形成した例である。上記接続口体10A
は、上部側が排気連通部11bで、下部側が給気連通部
11aである。上記排気連通部11bは排気ダクト5と
連結されるため、排気ダクトと同一の形状寸法をなし、
給気連通部11aは給気ダクト6と連結されるため、給
気ダクトと同一の形状寸法をなしている。
体10Aを一体形成し、これを上記給,排気ダクト6,
5に接続するところから、給,排気ダクトに対するスリ
ーブ7Zの結合作業の簡素化と、結合性の向上を得られ
る。
接続口体10を一体形成したものであって、これをスリ
ーブ7の各流通路7b,7aに接続するようにしてもよ
く、この場合も給,排気ダクト6,5のスリーブ7に対
する結合作業の簡素化と、結合性の向上を得られる。
気ダクトに接続する円筒状端部からからスリーブ7Zと
一体化される扇状段部に亘って、それぞれテーパ部12
a,12bが形成されている。
気ダクト6,5との接続部であるので大小直径の異なる
円筒体を備え、これらの間は閉塞される。他端部はスリ
ーブ7Zの互いに隣接する扇状の連通路に連通するた
め、同一の形状寸法に形成される。
きな段差が形成されることになり、そのままでは空気の
流れが段差に衝突して抵抗となり、圧損が著しい。対策
として、上述のようなテーパ部12a,12bを形成す
ることで、内部を流通する空気の流れが円滑となり、圧
損の低減を得られる。
は,全て断面半円状のスリーブであって、仕切り部で仕
切られることにより扇状の流通路を形成するようにした
が,これに限定されるものではなく,図5で説明した断
面三日月状のスリーブ7Aに適用してもよい。
づいて、室内機Aと加湿ユニットKにおける配管・ダク
ト処理を模式的に示す。すなわち、上記給,排気ダクト
6,5は互いに直径の異なる断面円形状をなし、かつ所
定間隔を存して並行である。一方、スリーブ7は室内機
の冷媒配管等13とともに外壁を貫通するので、先に説
明したように半円状もしくは三日月状に形成される。外
壁に設けられる断面円形の処理用孔部8には、同一形状
の壁用スリーブ14が嵌め込まれ、ここにスリーブ7と
冷媒配管等13が挿通される。
能から換気機能への切換えを説明するエアー回路を概略
的に示している。第1のダンパ機構15と第2のダンパ
機構16によって、加湿機能と換気機能との切換えが可
能となっている。実際には、これら第1,第2のダンパ
機構15,16は互いに連結され、同一の駆動源をもっ
て互いに連動する。
6と対向して設けられ、調湿素子17に対する外気導入
側に位置し、ユニット本体1内への外気導入を開閉す
る。上記調湿素子17は、通過する空気から湿分のみを
吸収保持し、加熱されることにより保持した湿分を放出
する特性を備えている。
体1内における室内空気吸込み部に対向して設けられて
いて、このダンパ機構が設けられる部位と処理側送風機
18の吸込み部との間には、調湿素子17をバイパスし
て室内空気を直接処理側送風機18に案内するバイパス
回路19が形成される。
ように第1のダンパ機構15は給気ダクト6を開放し、
第2のダンパ機構16は室内空気の吸込み部を閉成して
バイパス回路19を閉成する。
流通路7bから接続口体10を介して給気ダクト6に導
かれ、ユニット本体1内において調湿素子17を通過す
る。このとき、外気に含まれる湿分が調湿素子17に吸
収され、通過した外気は処理側送風機18を介して排気
ダクト5から接続口体10とスリーブ7の排気流通路7
aに沿って導かれ、外部に排出される。
空気がユニット本体1の吸込口4から導入されて調湿素
子17の一部を通過する。このとき、加熱ヒータ20は
調湿素子17を加熱し、外気から吸収した湿分を蒸発さ
せる。
蒸発した湿分が混合し、再生用送風機21と吹出し口2
を介して室内に吹出される。結局、吹出される室内空気
の湿度が吸込まれる際よりも高くなり、室内の加湿をな
す。
理側送風機21のみ駆動を継続し、再生側送風機18は
停止する。加熱ヒータ20の発熱はなく、調湿素子17
の回転は停止する。
15は給気ダクト6を閉成して外気の取入れを阻止し、
第2のダンパ機構16はバイパス回路19を開放して室
内吸込み部と処理側送風機18とを直接連通する。
に導入されるが、調湿素子18には導かれずに迂回し
て、バイパス回路19に切換え案内される。室内空気は
バイパス回路19を介して処理側側送風機18に導か
れ、さらに排気ダクト5と接続口体10を介してスリー
ブ7の排気流通路7aから外部へ排出される。
突出するスリーブ7端部と、冷媒配管等13の処理構成
を示す。図13(A)に示すように、処理構成部品とし
て、防虫・防水カバー30と、カバー固定具40および
配管用カバー50からなる。図13(B)は、カバー固
定具40に防虫・防水カバー30を取付けた状態を拡大
して示す。
は、上記スリーブ7と同様、断面が半円状であって、扇
状の給気流通路7bと排気流通路7aに合致するよう仕
切られる接続用突部31a,31bが設けられる。
端部に接続され、他方の接続用突部31bはカバー固定
具40に設けられる同一形状で端面が閉塞する突部41
で閉塞される。
と密接する一側面は閉塞され、もしくは開口しており、
かつ上面と下面は斜め下方に傾斜したうえで閉塞され
る。カバー固定具密接面と対向する側面は、斜めに突出
し開口している。
よって仕切られていて、上記スリーブ7に接続した状態
でスリーブの給,排気流通路7b,7aが防虫・防水カ
バー30側面の開口に連通する。
突出する給,排気ダクト6,5では、排気ダクト5が上
部側で、給気ダクト6が下部側にあって、スリーブ7の
給,排気流通路7b,7aも同様の位置と面積比にあ
る。したがって、防虫・防水カバー30は、その傾斜側
面部において上部側が排気口33aとなり、下部側が給
気口33bとなるよう仕切り板32で仕切られる。
異なっていて、上部の排気口33a側が長く、下部の給
気口33b側が短い段差を備える。このような給気口3
3bよりも排気口33aが長く突出する段差なので、排
気口33aから出た排出空気を給気口33bから吸込
む、いわゆるショートサーキットを防止できる。
常に細かい目のネットによって覆われている。したがっ
て、給,排気口33b,33aからカバー40内部への
虫や小動物等の侵入を阻止できる。
に、斜め下方に傾斜しているところから、たとえ雨水等
がネットを介して内部に浸入したとしても、傾斜に沿っ
て直ちに開口面に戻り、かつ落下する。
って、その一側面から上記突部41が突出する。枠体周
縁にフランジ部42が形成され外壁Wに取付けられる。
図の手前側には、室内機Aから延出される冷媒配管等1
3を挿通するための挿通用孔部43が開口され、この周
縁に沿ってもフランジ部44が設けられる。
0の挿通用孔部43周縁に形成されるフランジ部44に
嵌め込まれ、接続される。配管用カバー50は二つの分
割カバー50a,50bに分割されていて、カバー固定
具40との接続部は水平であるが、これより垂直方向に
折曲形成される。
付け、下部側の分割カバー50aのみカバー固定具40
に取付けた状態で、室内機Aから延出される冷媒配管等
13をカバー固定具40の挿通用孔部43に挿通する。
出たところで折曲され、既に取付けられる分割カバー5
0aに沿わせられる。そのあと、残りの分割カバー50
bを取付けることにより、冷媒配管等13の処理がなさ
れる。
ニットKとの配置条件に応じてスリーブ7の取付けを左
右に変えた場合の、防虫・防水カバー30とカバー固定
具40との取付け状態を示している。防虫・防水カバー
30の前後両面に接続用突部31a,31bを突設した
ことにより、スリーブ7の取付けに応じてこの端部に接
続用突部31aもしくは31bを対応させればよい。
0は、前後の向きを反転させることで、上記カバー固定
具40の左右どちらの側面にも取付け可能な構造となっ
ている。また、上記防虫・防水カバー30は、上記カバ
ー固定具40を180度反転することで、左右どちら側
でも配置可能な構造である。
り、室内機Aと加湿ユニットKとの配置条件にもとづい
てスリーブ7を左右に取付け変更しても確実に対応で
き、配置条件専用の別部品を備える必要がなく、したが
って部品点数の増大を阻止することとなる。
Aを概略的に示している。この場合は、上記スリーブ7
の給,排気流通部7b,7aそれぞれに連通する給気口
33bと、排気口33aが左右に分かれて設けられてい
る。外部空気は、図の左側の給気口33bから導入さ
れ、右側の排気口33aから排出される。
左右方向に向けることにより、互いに干渉することがな
く、ショートサーキットの発生を完全に阻止し、性能の
向上に寄与することとなる。
媒配管等をカバーした処理状態を示している。ここでの
防虫・防水カバー30は、先に図13および図14で示
した、給,排気口33b,33aが並行に延出されるも
のを適用しているが、当然、図15に示す防虫・防水カ
バー30Aであっても支障がない。
44は円形をなし、二分割された配管用カバー50が上
記接続用フランジ部に嵌めこまれた状態で、この嵌合部
分が円形になる。
ットKの配置条件に応じて、冷媒配管等13の引出し方
向が必ずしも垂直方向でなくてもよく、左右斜め方向に
引出す場合でも配管用カバー50とカバー固定具40の
接続部が円形であるので、図に矢印で示すように自由に
対応でき、配管処理が容易である。
引き回し方向が、条件によっては防虫・防水カバー30
の給,排気口33b,33aと同一方向に向くことがあ
る。このような場合でも、給,排気口33b,33aは
配管用カバー50によって塞がれることがなく、配管の
引き回し方向によらず性能悪化がない。
接続されるドレンホースを冷媒配管とともにまとめて延
出することに限定されない。上記ドレンホースのみを上
記防虫・防水カバー30の給,排気口33b,33aの
いずれかに挿通するようにしてもよい。
水カバー30の給,排気口33b,33a面積よりも小
さく、かつホースであるから柔軟性に富むので、上述の
構成が可能となる。そして、その分冷媒配管挿通用のス
ペースが小さくてすみ、壁に貫通する処理用孔部8の直
径も小さくてすむ。
房時に作用しても暖房効果を損なうことなく加湿性能が
得られるとともに、室内の気密度に左右されることなく
加湿でき、しかもメンテナンス性が良好であるなどの効
果を奏する。
内機と並設される加湿ユニットの斜視図。
図。
る圧力と流量の特性図。
ーブとの接続を説明する図。
を説明する図。
を説明する図。
のスリーブの斜視図。
スリーブの左右異なる取付け条件に応じた接続口体の正
面図。
えたスリーブの斜視図。
加湿ユニットとの配管・ダクト処理を説明する図。
ー回路構成と、その作用を説明する図。
管・ダクト処理の構成部品を分解した斜視図と、その組
立てられた一部の拡大斜視図。
件に応じた壁外面側における配管・ダクト処理を説明す
る図。
バーの概略正面図。
管・ダクト処理を説明する図。
管・ダクト処理の異なる状態を説明する図。
Claims (23)
- 【請求項1】室内空気の吸込口および吹出し口が設けら
れるとともに、外気の給気ダクトおよび排気ダクトが突
設され、取入れた外気に含まれる湿分を吸収して室内空
気に放出する無給水加湿機能を有するユニット本体を具
備し、 上記給気ダクトと上記排気ダクトを互いに異径とし、給
気ダクトの断面積よりも排気ダクトの断面積を大に設定
したことを特徴とする加湿ユニット。 - 【請求項2】上記給気ダクトを断熱構造としたことを特
徴とする請求項1記載の加湿ユニット。 - 【請求項3】上記ユニット本体は、室内壁面に取付けら
れ、 上記給気ダクトおよび排気ダクトは、壁に貫通して埋設
され、断面半円状であって、給,排気ダクトがそれぞれ
別個に連通する2つの流通路を備えた空気搬送部材に接
続されることを特徴とする請求項1記載の加湿ユニッ
ト。 - 【請求項4】上記ユニット本体は、室内壁面に取付けら
れ、 上記給気ダクトおよび排気ダクトは、壁に貫通して埋設
され、断面三日月状であって、給,排気ダクトがそれぞ
れ別個に連通する2つの流通路を備えた空気搬送部材に
接続されることを特徴とする請求項1記載の加湿ユニッ
ト。 - 【請求項5】上記空気搬送部材の給気ダクト接続部側の
流通路断面積と、排気ダクト接続部側の流通路断面積と
の比を、1:1.12〜1.3に設定したことを特徴と
する請求項3および請求項4のいずれかに記載の加湿ユ
ニット。 - 【請求項6】上記空気搬送部材の給気ダクト接続部側の
流通路および、排気ダクト接続部側の流通路が、互いに
断面扇状に仕切られることを特徴とする請求項3記載の
加湿ユニット。 - 【請求項7】上記空気搬送部材に、空気調和機本体から
延出される配管等を覆う断面半円状のカバー部が一体に
設けられることを特徴とする請求項3および請求項4の
いずれかに記載の加湿ユニット。 - 【請求項8】上記空気搬送部材と給気ダクトおよび排気
ダクトとの間に、空気搬送部材の給気ダクト接続部側流
通路と給気ダクトとを連通する給気連通部と、空気搬送
部材の排気ダクト接続部側流通路と排気ダクトを連通す
る排気連通部とを有する接続口体を介在させたことを特
徴とする請求項3および請求項4のいずれかに記載の加
湿ユニット。 - 【請求項9】上記接続口体は、上記給,排気ダクトおよ
び空気搬送部材とは、互いに別体に構成されることを特
徴とする請求項8記載の加湿ユニット。 - 【請求項10】上記接続口体は、上記給,排気ダクトの
先端に一体に形成され、上記空気搬送部材の各流通路に
接続されることを特徴とする請求項8記載の加湿ユニッ
ト。 - 【請求項11】上記接続口体は、上記空気搬送部材の端
部に一体に形成され、上記給,排気ダクトに接続される
ことを特徴とする請求項8記載の加湿ユニット。 - 【請求項12】上記接続口体の給,排気各連通部に、そ
れぞれ送風圧損低減用のスペーサを取付けたことことを
特徴とする請求項8記載の加湿ユニット。 - 【請求項13】上記空気搬送部材の外壁面側開口は、虫
等の侵入および雨水等の浸入を阻止する防虫・防水カバ
ーで覆われることを特徴とする請求項3および請求項4
のいずれかに記載の加湿ユニット。 - 【請求項14】上記防虫・防水カバーは、上記空気搬送
部材の各流通路端部に接続する接続用突部を備えたこと
を特徴とする請求項13記載の加湿ユニット。 - 【請求項15】上記防虫・防水カバーは、下方に向けら
れる給気口と排気口を備えたことを特徴とする請求項1
3記載の加湿ユニット。 - 【請求項16】上記防虫・防水カバーは、上記給気口よ
りも上記排気口が先方に突出するよう段差を備えたこと
を特徴とする請求項15記載の加湿ユニット。 - 【請求項17】上記防虫・防水カバーは、上記給気口と
上記排気口が互いに干渉しないよう向きを異ならせて設
けられることを特徴とする請求項15記載の加湿ユニッ
ト。 - 【請求項18】上記防虫・防水カバーの給気口もしくは
排気口に、上記空気調和機本体から延出されるドレンホ
ースを挿通させたことを特徴とする請求項15ないし請
求項17のいずれかに記載の加湿ユニット。 - 【請求項19】上記防虫・防水カバーは、外壁面に取付
けられるカバー固定具の側面に設けられ、このカバー固
定具は空気調和機本体から延出される配管等を挿通する
挿通用孔部を備えたことを特徴とする請求項13記載の
加湿ユニット。 - 【請求項20】上記防虫・防水カバーは、上記カバー固
定具の左右どちらの側面にも取付け可能な構造としたこ
とを特徴とする請求項19記載の加湿ユニット。 - 【請求項21】上記防虫・防水カバーは、上記カバー固
定具を180度反転することで左右どちら側でも配置可
能な構造としたことを特徴とする請求項19記載の加湿
ユニット。 - 【請求項22】上記カバー固定具は、空気調和機本体か
ら延出される配管等を挿通する開口を備え、かつこの配
管等を覆う配管用カバーがカバー固定具に取付けられる
ことを特徴とする請求項19ないし請求項21のいずれ
かに記載の加湿ユニット。 - 【請求項23】上記配管用カバーは、屈曲形成されるこ
とを特徴とする請求項22記載の加湿ユニット。
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