JP2002078406A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP2002078406A
JP2002078406A JP2000268318A JP2000268318A JP2002078406A JP 2002078406 A JP2002078406 A JP 2002078406A JP 2000268318 A JP2000268318 A JP 2000268318A JP 2000268318 A JP2000268318 A JP 2000268318A JP 2002078406 A JP2002078406 A JP 2002078406A
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transmission
planting
shaft
gear
speed
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JP2000268318A
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English (en)
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Hideshi Tsuchioka
秀史 土岡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0804Leaf springs

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミッションケースを改造することなく疎植を
良好に行うことができるようにする。 【解決手段】 動力取出し軸101の伝動上手に配備し
た株間変速機構80における駆動側の伝動軸81に、大
径の入力用ギヤG15と複数の変速ギヤG13,G14を並列
してミッションケース8内に設けるとともに、この変速
ギヤG13,G14に択一咬合されるシフトギヤSG2 を従
動側の伝動軸82に装備し、入力用ギヤG15を走行伝動
系の小径ギヤG16に咬合させるとともに、従動側の伝動
軸82を動力取出し軸101に連動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗のせ台の下端か
ら田面に亘る縦長の爪先回動軌跡をもって循環回動する
植付け爪を有する植付け機構を備えた田植機に係り、特
には、植付け機構への動力伝達構造に特徴を有する田植
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、植付け機構への伝動系には、走
行速度に対する植付け機構の作動速度を変更して機体前
進方向での植付けピッチ(株間)を変更する株間変速機
構が装備されている。従来の株間変速機構としては、例
えば、実開昭62−169916号公報に示されるよう
に、3段の変速を行う株間変速機構の入力用の伝動軸
と、走行系の伝動軸をそれぞれミッションケースの壁面
から外方に突出し、両伝動軸の突出端に大小のギヤをそ
れぞれ脱着自在に嵌合装着し、ケース外においてこれら
ギヤの入れ替えを行うことで、株間変速機構への入力を
高低2段に変速し、全体として6段の株間変速を行うこ
とができるよう構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の株間変速を
行うものにおいて、株間を標準より十分大きくして疎植
を行うように改造するには、動力取出し軸を現状より低
速で駆動する必要がある。この場合、現状の株間変速機
構では、ミッションケースの小型化のために駆動側と従
動側の伝動軸の軸間距離を最小限度に小さく設定してい
るので、現状以上に大きく減速することはできないもの
となっており、疎植のために動力取出し軸を大きく減速
するには、株間変速機構の入力伝動部でギヤを交換して
大きく減速することが考えられる。しかし、ケース外に
配備された上記入力伝動部は開閉自在なギヤ室に収容さ
れており、収容できるギヤの最大径が限られている。従
って、この入力伝動部で疎植に必要な減速を行うために
は、ミッションケースを改造してギヤ収容室を大きくす
る必要があった。
【0004】また、株間を標準より大きくして疎植を行
う場合、植付け爪の作動速度が標準の株間で植付けを行
う場合より相当遅くなり、植付け爪が苗を田面に押し込
む植付け行程において、植付け爪が田面に突入している
時間が長くなり、その分、植付け爪によって田面にあけ
られる穴が大きくなってしまい、植付け苗の姿勢が悪化
したり、時には植え付けた苗が倒れてしまうような現象
がもたらされる。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、ミッションケースを改造することなく
疎植を良好に行うことができるようにすることを主たる
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明の田植機
は、苗のせ台の下端から田面に亘る縦長の爪先端回動軌
跡をもって循環回動する植付け爪を有する植付け機構を
備え、この植付け機構へ植付け動力を伝達する動力取出
し軸をミッションケースから突設し、前記動力取出し軸
の伝動上手に配備した株間変速機構における駆動側の伝
動軸に、大径の入力用ギヤと複数の変速ギヤを並列して
ミッションケース内に設けるとともに、この変速ギヤに
択一咬合されるシフトギヤを従動側の伝動軸に装備し、
前記入力用ギヤを走行伝動系の小径ギヤに咬合させると
ともに、従動側の前記伝動軸を前記動力取出し軸に連動
連結してあることを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、株間変速機
構への入力伝動部を構成するギヤ対をミッションケース
内に設けるので、ミッションケース外の周壁で囲まれた
ギヤ収容空間で入力伝動する場合に比較して大きいギヤ
の設置が可能となり、ミッションケース外のギヤ収容空
間で入力伝動する場合よりも大きく減速した入力伝動が
可能となる。また、株間変速機構からの出力を大きく減
速できるので、株間変速機構の伝動下手側に減速伝動を
行わないギヤ伝動部を設置することができ、ここで非円
形ギヤなどを利用した不等速伝動を行うことが可能とな
る。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、株間変速機構への入力伝動部の改良によって、
ミッションケースを改造することなく大きく減速した伝
動が可能となり、既存の機種でも所望の疎植仕様に変更
することが容易となる。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0011】(構成) 請求項2に係る発明の田植機
は、請求項1記載の発明において、咬合される一対の非
円形ギヤからなる不等速伝動機構を、前記動力取出し軸
を駆動する最終のギヤ伝動部位に配備し、前記植付け爪
が前記苗のせ台から苗を取出して田面に向けて移動する
下降行程の速度よりも、取出した苗を田面に植え込む植
付け行程の速度が速くなるように、前記不等速伝動機構
の回転位相を設定してあることを特徴とする。
【0012】(作用) 上記構成によると、最終のギヤ
伝動を行うのに必要なギヤ対を非円形ギヤにすること
で、動力取出し軸に所要の不等速回転を行わせることが
でき、植付け爪の植付け行程において田面に突入してい
る時間が短くなり、等速で植付け爪を作動させる場合に
植付け爪によって田面にあけられる穴よりも小さいもの
となる。
【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、走行速度に対して植付け爪の循環作動速度を低
くしても、植付け苗の姿勢が悪化したり、倒れたりして
しまうような現象が無くなり、株間の大きい疎植を良好
に行うことができるようになった。また、不等速伝動機
構の導入のためにミッションケースを改造するような必
要はなく、本来の伝動系に多少の改造を加えるだけで所
要の不等速伝動を行うことができ、実用上有効となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る田植機の一
実施形態を示す全体側面図が示されている。この田植機
は、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2を備えた4輪
駆動型の乗用走行機体3の後部に、油圧シリンダ4によ
って駆動される昇降リンク機構5を介して4条植え仕様
の苗植付け装置6が昇降自在に連結された構造となって
いる。
【0015】前記乗用走行機体3の前部にはエンジン7
が搭載され、このエンジン7と、前輪1を軸支したミッ
ションケース8とがベルト式無段変速装置で構成された
主変速装置9で連動連結され、エンジン出力が主変速装
置9で変速された後、ミッションケース8に伝達されて
走行系と植付け作業系に分岐され、走行系の動力が左右
の前輪1に伝達されるとともに、機体下腹部の主軸10
を介して機体後方の後部伝動ケース11に伝達された
後、左右の後輪2に伝達される。更に、ミッションケー
ス8内で分岐された植付け作業系の動力はケース後端か
ら取出され、機体下腹部を通して機体後方にまで軸伝達
され後、伸縮伝動軸13、および、前後一対の自在継手
14を介して前記苗植付け装置6に入力されるようにな
っている。
【0016】図2に示すように、苗植付け装置6は、前
記昇降リンク機構5の後端下部に支点X周りにローリン
グ自在に連結されており、角パイプ状の横長フレーム2
1、作業系の動力を受けるフィードケース22、苗Fを
載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台2
3、横長フレーム21から後ろ向き片持ち状に延出され
た左右一対の植付けケース24、各植付けケース24の
後端部左右に装備されたロータリ式の植付け機構25、
田面Tの植付け予定箇所を均平化する3個の整地フロー
ト26、等を備えている。そして、フィードケース22
には、苗のせ台23を一定ストロークで往復横送りする
ネジ送り式の苗のせ台横送り機構27、苗のせ台23が
ストロークエンドに到達するごとに載置した苗Fを苗の
せ台23下端の苗取出し口にまで縦送りするベルト式の
苗縦送り機構28が装備されている。
【0017】図2,図6に示すように、植付けケース2
4の基端には、フィードケース22からの動力が横向き
伝動軸29を介して伝達されており、この動力が内装さ
れたチェーン伝動機構33を介して植付け駆動軸30に
2分の1の減速比で伝達され、この植付け駆動軸30の
両突出端に連結された左右の植付け機構25を駆動する
ようになっている。植付け機構25は、植付け駆動軸3
0に連結された回転ケース31と、これの両端に自転可
能に装備された一対の植付け爪32とからなり、回転ケ
ース31が前方に向けて1回転(公転)すると、各植付
け爪32が逆方向に1回転(自転)して、植付け爪32
の先端が縦長の回動軌跡Pを描くように、回転ケース3
1内には植付け爪32を回転ケース31の公転に対して
不等速自転させるギヤ機構が内臓されている。
【0018】図3に伝動構造の概略が、また、図4およ
び図5に前記ミッションケース8内の伝動構造がそれぞ
れ示されている。前記主変速装置9から出力された変速
動力はミッションケース8の第1伝動軸41に入力さ
れ、この第1伝動軸41に装備した多板式の主クラッチ
60を介してギヤG1 に伝達されるとともに、このギヤ
G1 の動力がギヤG2 を介して第2伝動軸42に伝達さ
れた後、前進2段、後進1段の変速を行う走行用ギヤ変
速機構44を介して第3伝動軸43に伝達されるように
なっている。なお、エンジン7の出力の一部で昇降用油
圧源となる油圧ポンプ16が駆動されている。
【0019】前記主クラッチ60は、第1伝動軸41に
シフト可能にスプライン嵌合したクラッチドラム61
と、第1伝動軸41に遊嵌した前記ギヤG1 のボス部の
それぞれに係合させた多数の摩擦板64群を交互に積層
させた多板式クラッチに構成されており、内装した皿バ
ネ62によってクラッチドラム61を付勢することでク
ラッチ入り状態に保持されている。また、クラッチドラ
ム61は、シフト部材63に相対回転可能に支持されて
おり、このシフト部材63を図中左方にシフトしてクラ
ッチドラム61を皿バネ62に抗して左方に変位させる
ことでクラッチ切り状態が得られるようになっている。
【0020】前記シフト部材63は、両持ち状態でミッ
ションケース8に水平支架した操作軸65にシフト可能
に支持されており、操作軸65にピン連結したカム部材
66とシフト部材63との対向する端面どうしが乗り上
がりカム67を介して係合されている。操作軸65は、
その外端において運転部の右側足元に配備されたペダル
68に連動連結されており、ペダル68が踏み込まれな
い通常時には、図示のように、乗り上がりカム67が噛
合って、シフト部材63が右方に後退して、主クラッチ
60が入り状態となっている。そして、ペダル68が踏
み込まれてカム部材66が回転操作されると、乗り上が
りカム67の乗り上がり作用によってシフト部材63が
図中左方に強制変位されて、主クラッチ60が切り操作
されるようになっている。この場合、両持ち状態でミッ
ションケース8に水平支架されている操作軸65は撓み
がなく、クラッチ切り操作力は安定したものとなる。
【0021】なお、前記ペダル68は、前記主軸10の
後部に備えたブレーキ15にも連動連結されており、ペ
ダル68の踏み込みによって主クラッチ60が切り操作
されるとともに、ブレーキ15が制動操作されて機体が
停止するようになっている。また、このペダル68を踏
み込み位置で係止固定することで、駐車ブレーキ状態を
もたらすようにもなっている。
【0022】なお、シフト部材63を支持した前記操作
軸65のケース内方端部は、ミッションケース8内に形
成したボス8aに軸受けブッシュ69を介して回転可能
に支持されるとともに、ボス8aの内奥に挿入したスラ
スト座金70によって受止め支持されて、クラッチ切り
操作時に操作軸65に働くスラスト反力がスラスト座金
70によって受け止められ、ボス8aの底壁が突き破ら
れることが防止されている。また、このスラスト座金6
2は、ボス8aに圧入装着された軸受けブッシュ69の
内端によって支持され、組付け工程においてスラスト座
金70が脱落することが未然に防止されている。
【0023】前記ギヤ変速機構44は、第2伝動軸42
に固着した3個の変速ギヤG3 ,G4 ,G5 と、バック
軸45に固着した逆転ギヤG6 ,G7 と、第3伝動軸4
3にスプライン装着した2段ギヤ付きのシフトギヤSG
1 とから構成されており、変速ギヤG4 と逆転ギヤG6
とが咬合連動されて逆転ギヤG7 が逆転駆動されてい
る。そして、シフトギヤSG1 の大ギヤG8 を変速ギヤ
G3 に咬合させることで、「植付け速度」である前進低
速が得られ、シフトギヤSG1 の小ギヤG9 を変速ギヤ
G5 に咬合させることで、「移動速度」である前進高速
が得られ、また、シフトギヤSG1 の小ギヤG8 を逆転
ギヤG7 に咬合させることで、「後進」が得られるよう
になっている。このようにして変速された第3伝動軸4
3の動力は、ギヤG10を介してデフ装置46に伝達され
た後、左右の差動軸47に振り分け伝達され、この差動
軸47の動力が左右の前輪1にそれぞれ伝達される。さ
らに、前記デフ装置45にベベルギヤG11,G12を介し
て連動連結された後輪用出力軸48がミッションケース
8の後端から機体後方に向けて突設され、この後輪用出
力軸48から取出された動力が前記主軸10を介して後
部伝動ケース11に伝達されて、後輪2が前輪1と同調
した速度で駆動されうようになっている。なお、デフ装
置46にはデフロック機構49が装備されており、左右
の差動軸47を一体化して、左右前輪1を等速で駆動す
ることも可能となっている。
【0024】図2中に示すように、後部伝動ケース11
に伝達された動力は、左右のサイドクラッチ50を介し
て左右の後輪伝動軸に伝達された後、ギヤ減速機構51
を介して後輪2に伝達されるようになっている。また、
左右の後輪伝動軸52には、サイドクラッチ50のシフ
ト部材53によって操作される多板式のサイドブレーキ
54が備えられており、一方のサイドクラッチ50が切
り操作されると、引き続き後輪伝動軸52に制動がかけ
られるようになっている。なお、詳細な構造の説明は省
略するが、これら左右のサイドクラッチ50およびサイ
ドブレーキ54は前輪1の操向リンク機構に機械的に連
係されており、前輪1が中立から左右一方に設定角以上
に操向されることに連動して、旋回内側となるサイドク
ラッチ50とサイドブレーキ54が自動的に操作され
て、円滑な小回り旋回が実行されるようになっている。
【0025】また、第2伝動軸42の動力は、株間変速
機構80、トルクリミッタ85、および、植付けクラッ
チ100を介して動力取出し軸101に取出されて、前
記作業用伝動軸12および伸縮伝動軸13を介して前記
苗植付け装置6に伝達されるようになっており、以下に
前記株間変速機構80の構造を説明する。
【0026】図5に示すように、前記株間変速機構80
は、前記第2伝動軸42と同心に外嵌配備された第4伝
動軸81が駆動側の伝動軸に構成されるとともに、これ
と平行に配備された第5伝動軸82が従動側の伝動軸に
構成されており、第4伝動軸81に大小2つの変速ギヤ
G13, G14が一体形成されるとともに、これらに選択咬
合される2段ギヤ付きのシフトギヤSG2 が第5伝動軸
82にスプライン装着されている。また、第4伝動軸8
1の変速ギヤG13, G14と並列して一体形成された大径
の入力ギヤG15が、前記バック軸45に固着した減速伝
動用の小径ギヤG16に咬合されて、第2伝動軸42の動
力の一部がバック軸45を介して第4伝動軸81に減速
伝達されている。そして、シフトギヤSG2 の小ギヤG
17を第4伝動軸81の変速ギヤG14に咬合させること
で、動力取出し軸101を標準的な株間(例えば18c
m)をもたらす速度で駆動することができ、また、シフ
トギヤSG2 の大ギヤG18を第4伝動軸81の変速ギヤ
G13に咬合させることで、動力取出し軸101を低速で
駆動して大きい株間(例えば28cm)での植付け(疎
植)を行うことができるようになっている。
【0027】前記第5伝動軸82は、前記トルクリミッ
タ85を備えた前後向きの第6伝動軸86にベベルギヤ
G19,G20を介して連動連結されている。このトルクリ
ミッタ85は、第5伝動軸86にスライド変位可能にス
プライン装着した駆動側ディスク87と第5伝動軸86
に遊嵌した従動側ディスク88とを伝動ボール89を介
して係合連動するとともに、駆動側ディスク87を従動
側ディスク88側にバネ89によって強く押圧するよう
構成したものであり、従動側ディスク88の回転負荷が
設定以上に大きくなると、駆動側ディスク87がバネ8
9に抗して後退変位して、駆動側ディスク87から従動
側ディスク88への回転動力伝達が遮断され、苗植付け
装置6に過大な負荷が作用するのを回避するようになっ
ている。
【0028】前記第6伝動軸86と前記動力取出し軸1
01とが不等速伝動機構90を介して連動されている。
この不等速伝動機構90は、トルクリミッタ85の従動
側ディスク88に一体化された非円形ギヤ91と、作業
用出力軸101に遊嵌した非円形ギヤ92とを咬合させ
て構成されている。これら非円形ギヤ91,92は、同
径の円形ギヤの回転中心を円形中心から偏らせた偏心ギ
ヤで構成されており、駆動側となる非円形ギヤ91の1
回転に対して従動側となる非円形ギヤ92は、図8に示
すような特性で1回転されるようになっている。
【0029】植付けクラッチ100は、動力取出し軸1
01にスライド変位可能にスプライン装着したクラッチ
ボス102が、従動側の非円形ギヤ92に部分円弧状の
係合突起102a,92aを介して係合されるとともに
バネ103によって係合方向にスライド付勢された構造
となっており、シフトフォーク104を支軸105周り
に反時計方向に回動させてクラッチボス102をバネ1
03に抗して後退変位させ、非円形ギヤ92との係合を
解除することで、作業用出力軸101からの動力取り出
しを断つように構成されたものであり、シフトフォーク
104から延出した牽制アーム104aが、クラッチボ
ス102の牽制フランジ部102bの周方向一箇所に切
り欠き形成した凹部102cに合致した時だけ、シフト
フォーク104のクラッチ切り方向への回動が許されさ
れるようになっている。つまり、植付けクラッチ100
は、1回転中の設定された一定小範囲の位相においての
みクラッチ入り切り作動が可能な定位置停止機能が備え
られているのである。
【0030】上記ようにして動力伝達される作業用動力
取出し軸101は、図8に示す特性をもって不等速回転
するので、この動力を受ける苗植付け装置6も不等速作
動する。つまり、フィードケース22に不等速回転動力
が入力されると、植付けケース24の基部に横架された
伝動軸29が不等速回転し、これが2分の1減速されて
植付け駆動軸30に伝達されることで、植付け機構25
の回転ケース31が1回転中に2回の高速状態と2回の
低速状態を繰り返す。ここで、回転ケース31の両端部
に装備された植付け爪32が苗のせ台23から苗を取出
して田面Tに向けて移動する下降行程の速度、および、
植付け爪32が田面Tから苗のせ台23の下端にまで移
動する上昇行程の速度が遅く、苗のせ台23の下端部を
通過する苗取出し行程の速度、および、取出した苗を田
面Tに植え込む植付け行程の速度が速くなるように、回
転ケース31の回転位相が設定されている。
【0031】図9は、前記不等速伝動機構90を導入し
た作業用伝動系において、株間変速機構80を最大の株
間に設定して疎植(例えば株間28cm)を行う場合
の、植付け爪32の田面Tに対する爪先端回動軌跡を示
し、また、図10は、不等速伝動機構90を導入しない
等速の作業用伝動系において、株間を上記と同一に設定
して疎植を行う場合の、植付け爪32の田面Tに対する
爪先端回動軌跡を示している。
【0032】これらの図から明らかなように、不等速伝
動機構90を導入した場合には、植付け行程の速度が速
いために、田面Tに突入した植付け爪32によって形成
される穴の前後幅wが小さくなり、植え付けられた苗が
爪跡穴によって大きく傾いて姿勢を乱したり、倒れたり
するようなことはない。これに対し、不等速伝動機構9
0を導入しない場合には、植付け行程の速度が遅いため
に、田面Tに突入した植付け爪によって形成される穴の
前後幅wが大きくなり、植え付けられた苗が爪跡穴によ
って大きく傾いて姿勢を乱したり、倒れたりするおそれ
がある。
【0033】また、1回転で2回の植え付けを行うロー
タリ式の植付け機構25においては、一方の植付け爪3
2が植付け行程にある時には、他方の植付け爪32は苗
のせ台23の下端部を通過する苗取出し行程にあるの
で、この苗取出し行程も植付け爪下降行程や植え付け後
の上昇行程の速度より速いものとなり、苗のせ台23の
下端部を速やかに通過して、苗を確実に切り出してゆ
く。
【0034】ここで、不等速伝動を行う作業伝動系にお
いて、植付けクラッチ100を入り切りすることのでき
る回転位相は1回転中の一定位相範囲に限られているの
で、植付けクラッチ100の入り切りの前後で、苗植付
け装置6の各部での作動位相が変化してしまうようなこ
とはない。
【0035】また、苗のせ台23が横送りストロークエ
ンドに到達すると苗縦送り機構28が作動するのである
が、そのタイミングは、横送りストロークエンドに到達
する直前の苗取り出し行程と次の逆方向への横送り開始
時の最初の苗取り出し行程との間となる。つまり、苗縦
送り機構28の縦送り作動および苗のせ台23の横移動
方向転換は、不等速伝動における低速位相で実行される
ことになる。従って、苗縦送り機構28の縦送り作動が
低速で行われることで、苗送りベルトと載置苗との間で
スリップが発生しにくくなる。また、苗のせ台23の横
移動方向転換も低速の位相で行われることで、載置苗F
の慣性による横ずれが発生しにくくなる。
【0036】〔別実施形態〕前記不等速伝動機構90を
構成する非円形ギヤ91,92としては、上記にように
外周が円形の偏心ギヤを利用する他に、楕円ギヤやピッ
チ径が任意の特性で変化するギヤを利用することも可能
である。また、偏心クランク機構を利用して前記不等速
伝動機構90を構成することもできる。
【0037】上記実施形態では、植付け機構25とし
て、回転ケース31の1回転で2株の植え付けを行うロ
ータリ式のものを例示しているが、クランク駆動される
単一の植付け爪で1回転ごとに1株づつの植え付けを行
うものに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】苗植付け装置の側面図
【図3】伝動系の概略図
【図4】ミッションケース内の走行系の伝動構造を示す
断面図
【図5】ミッションケース内の作業系の伝動構造を示す
断面図
【図6】植付けケースの縦断側面図
【図7】不等速伝動機構および植付けクラッチの展開図
【図8】不等速伝動機構の特性線図
【図9】本発明における植付け爪先端軌跡を示す側面図
【図10】比較構造における植付け爪先端軌跡を示す側
面図
【符号の説明】
8 ミッションケース 23 苗のせ台 25 植付け機構 32 植付け爪 80 株間変速機構 81 駆動側の伝動軸(第4伝動軸) 82 従動側の伝動軸(第5伝動軸) 90 不等速伝動機構 91 非円形ギヤ 92 非円形ギヤ 101 動力取出し軸 P 爪先端回動軌跡 T 田面 G13 変速ギヤ G14 変速ギヤ G15 入力用ギヤ G16 小径ギヤ SG2 シフトギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 37/06 F16H 37/06 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗のせ台の下端から田面に亘る縦長の爪
    先端回動軌跡をもって循環回動する植付け爪を有する植
    付け機構を備え、この植付け機構へ植付け動力を伝達す
    る動力取出し軸をミッションケースから突設し、 前記動力取出し軸の伝動上手に配備した株間変速機構に
    おける駆動側の伝動軸に、大径の入力用ギヤと複数の変
    速ギヤを並列してミッションケース内に設けるととも
    に、この変速ギヤに択一咬合されるシフトギヤを従動側
    の伝動軸に装備し、 前記入力用ギヤを走行伝動系の小径ギヤに咬合させると
    ともに、従動側の前記伝動軸を前記動力取出し軸に連動
    連結してあることを特徴とする田植機。
  2. 【請求項2】 咬合される一対の非円形ギヤからなる不
    等速伝動機構を、前記動力取出し軸を駆動する最終のギ
    ヤ伝動部位に配備し、前記植付け爪が前記苗のせ台から
    苗を取出して田面に向けて移動する下降行程の速度より
    も、取出した苗を田面に植え込む植付け行程の速度が速
    くなるように、前記不等速伝動機構の回転位相を設定し
    てあることを特徴とする請求項1記載の田植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102705454A (zh) * 2012-06-11 2012-10-03 常州飞天齿轮有限公司 变速箱
JP2014143992A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Kubota Corp 乗用型田植機

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