JP2002078349A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2002078349A
JP2002078349A JP2000262832A JP2000262832A JP2002078349A JP 2002078349 A JP2002078349 A JP 2002078349A JP 2000262832 A JP2000262832 A JP 2000262832A JP 2000262832 A JP2000262832 A JP 2000262832A JP 2002078349 A JP2002078349 A JP 2002078349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列運転を行なうような場合に、装置相互間
の出力電流バランスの迅速な均等化を図る。 【解決手段】 マイコン61は、出力電圧と出力電流と
の位相角要素が含まれる有効電力を検出し、そして、検
出された有効電力に基づいて位相角を算出する。さら
に、算出された位相角が進み位相であるのか遅れ位相で
あるのかを検出し、進み位相の位相角が検出されたとき
にはその位相角の大きさに応じて出力電圧の周波数を下
げ、遅れ位相の位相角が検出されたときにはその位相角
の大きさに応じて出力電圧の周波数を上げるように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用交流電源装
置などに好適するインバータ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】インバータ装置は、携
帯用交流電源装置をはじめとし、交流モータの駆動装
置、無停電電源装置などに多用されている。このうち携
帯用交流電源装置にあっては、複数の携帯用交流電源装
置を並列に接続して負荷を駆動することがある。この場
合、携帯用交流電源装置の出力周波数を同期させて運転
する。ところで、負荷変動などによりいずれかの携帯用
交流電源装置の周波数が微妙に変化した場合や、携帯用
交流電源装置間で出力電圧差が発生した場合に、一方の
携帯用交流電源装置から他方の携帯用交流電源装置へ電
流(横流電流)が流れ込み、携帯用交流電源装置の回路
部品を破損させるおそれがある。この場合、出力周波数
が高い方から低い方へと横流電流が流れる。
【0003】従来、この携帯用交流電源装置間の横流電
流を防止する対策として、出力電圧・電流の位相の遅れ
あるいは進みを監視し、これに基づいて出力周波数を調
整し、もって、横流電流の抑制を図るようにしたものが
ある。その構成の一例を図15に示している。携帯用交
流電源装置1は、エンジン駆動式の交流発電機2とイン
バータユニット3とから構成されており、インバータユ
ニット3の出力端子3a、3bから正弦波交流電圧を出
力するようになっている。インバータユニット3は、交
流発電機2から出力される三相交流電圧を整流する整流
回路4、平滑用のコンデンサ5、単相フルブリッジ型の
インバータ回路6、フィルタ回路7、制御回路8、駆動
回路9などから構成されている。制御回路8は、マイク
ロコンピュータ10(以下、マイコン10と称す)と駆
動信号を生成するPWM回路11とを主体として構成さ
れている。上記インバータ回路6が、負荷に接続される
ものであり、携帯用交流電源装置が複数台並列運転され
るときには、このインバータ回路6がその複数台におい
て並列接続されるものである。
【0004】この構成において、制御回路8は、エンジ
ンが所定回転数を維持するように発電機2を制御すると
ともに、出力端子3a、3bから所定周波数(50Hz
あるいは60Hz)で所定電圧(例えば実効値で100
V)を有する正弦波交流電圧を出力するようにPWM制
御を行っている。
【0005】また、制御回路8は、インバータ回路6の
出力電圧を検出する出力電圧検出回路12と、同じく出
力電流を検出する出力電流検出回路13と、これらによ
り検出された出力電圧と出力電流との位相差を検出する
位相差検出回路14とを備えており、出力電流が出力電
圧より遅れ位相となったときには出力周波数を上げるよ
うに制御し、また、進み位相となったときには出力周波
数を下げるように制御し、これにより、交流電源装置が
2台並列運転されたときの出力のバランスをとるように
している。この場合、50Hz仕様の電源装置では、4
9.90Hz〜50.10Hz間で調整するようにして
いる。
【0006】ところで、上述の位相差を検出する場合、
出力電圧(交流)のゼロクロス点から、出力電流のゼロ
クロス点までの時間をカウントすることにより位相差を
検出するようにしている。しかし、出力電流の検出波形
が歪み波形の場合には、ゼロクロスが2回発生したり、
通常でないタイミングでゼロクロスとなったりするする
ことがある。このため、並列運転を行なうような場合に
装置相互間の出力電流バランスが均等とならないおそれ
があった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、並列運転を行なうような場合に装
置相互間の出力電流バランスが常に均等となるインバー
タ装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、直流
電源回路と、スイッチング素子を有し、前記直流電源回
路の出力をPWM信号に基づいてスイッチングして高周
波電圧を出力する複数台並列接続されたインバータ回路
と、前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力す
るフィルタ回路と、前記交流出力の有効電力を検出する
有効電力検出手段と、この有効電力の検出結果が最大に
なるように出力電圧の周波数を可変制御する制御手段と
を含んで構成される。
【0009】この請求項1の発明においては、有効電力
を最大となるように出力電圧の周波数を可変制御するか
ら、複数台のインバータ装置を並列運転する際に、電圧
差は周波数差等で発生する横流電流(無効電力)を直接
的に小さくすることができて、装置相互間の出力電流バ
ランスを常に均等化できるようになる。
【0010】請求項2は、直流電源回路と、スイッチン
グ素子を有し、前記直流電源回路の出力をPWM信号に
基づいてスイッチングして高周波電圧を出力する複数台
並列接続されたインバータ回路と、前記高周波電圧を正
弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路と、前記
交流出力の無効電力を検出する有効電力検出手段と、こ
の無効電力の検出結果が最小になるように出力電圧の周
波数を可変制御する制御手段とを含んで構成される。
【0011】この請求項2の発明においては、無効電力
を最小となるように出力電圧の周波数を可変制御するか
ら、複数台のインバータ装置を並列運転する際に、横流
電流を直接的に小さくすることができて、装置相互間の
出力電流バランスを常に均等化できるようになる。
【0012】請求項3の発明のインバータ装置は、直流
電源回路と、スイッチング素子を有し、前記直流電源回
路の出力をPWM信号に基づいてスイッチングして高周
波電圧を出力する複数台並列接続されたインバータ回路
と、前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力す
るフィルタ回路と、前記交流出力の有効電力を検出する
有効電力検出手段と、前記検出された有効電力に基づい
て位相角を算出する位相角算出手段と、前記算出された
位相角が進み位相か遅れ位相かを検出する位相検出手段
と、この位相検出手段において進み位相の位相角が検出
されたときにはその位相角の大きさに応じて前記出力電
圧の周波数を下げ、遅れ位相の位相角が検出されたとき
にはその位相角の大きさに応じて前記出力電圧の周波数
を上げるように制御する制御手段とを含んで構成され
る。
【0013】この請求項3の発明においては、出力電圧
と出力電流との位相角要素が含まれる有効電力を検出
し、そして、位相角算出手段により、前記検出された有
効電力に基づいて位相角を算出するから、出力電流ある
いは出力電流検知手段に波形歪みがあるような場合でも
ほぼ正確な位相角を検出することが可能となる。つまり
位相角の検出精度の向上を図ることができる。この場
合、算出された位相角が進み位相であるのか遅れ位相で
あるのかを位相検出手段により検出し、さらに、制御手
段により、この位相検出手段において進み位相の位相角
が検出されたときにはその位相角の大きさに応じて前記
出力電圧の周波数を下げ、遅れ位相の位相角が検出され
たときにはその位相角の大きさに応じて前記出力電圧の
周波数を上げるように制御するから、検出精度の高い位
相角に基づいて周波数制御を適正に行なうことができる
ようになり、並列運転を行なうような場合に装置相互間
の出力電流バランスが常に均等となる。
【0014】請求項4の発明は、直流電源回路と、スイ
ッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をPWM
信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力する
複数台並列接続されたインバータ回路と、前記高周波電
圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路
と、前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手
段と、前記検出された有効電力に基づいて無効電力を算
出する無効電力算出手段と、前記算出された無効電力が
進み位相か遅れ位相かを検出する無効電力位相検出手段
と、この無効電力位相検出手段において進み位相の無効
電力が検出されたときにはその無効電力の大きさに応じ
て前記出力電圧の周波数を下げ、遅れ位相の無効電力が
検出されたときにはその無効電力の大きさに応じて前記
出力電圧の周波数を上げるように制御する制御手段とを
含んで構成される。
【0015】この請求項4の発明においては、次の点に
着目している。無効電力には、位相角要素が含まれてお
り、この無効電力と、無効電力の位相の方向(進み位相
か遅れ位相か)が判れば、出力電流等に波形の歪みがあ
るような場合でも、これらを用いて、出力電圧の周波数
の制御を適正に行なうことが可能である。
【0016】しかして請求項4の発明によれば、有効電
力検出手段により、交流出力の有効電力を検出し、無効
電力算出手段により、前記検出された有効電力に基づい
て無効電力を算出し、無効電力位相検出手段により、前
記算出された無効電力が進み位相か遅れ位相かを検出
し、制御手段により、この無効電力位相検出手段におい
て進み位相の無効電力が検出されたときにはその無効電
力の大きさに応じて前記出力電圧の周波数を下げ、遅れ
位相の無効電力が検出されたときにはその無効電力の大
きさに応じて前記出力電圧の周波数を上げるように制御
するから、適正な位相角要素が含まれる無効電力により
周波数制御を適正に行なうことができるようになり、も
って、並列運転を行なうような場合に装置相互間の出力
電流バランスが常に均等となる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、3、4のい
ずれかの発明において、有効電力検出手段が、出力電圧
の少なくとも半サイクルの期間で有効電力を検出するよ
うになっているところに特徴を有する。これによると、
有効電力検出を短い時間で行なうことができてその後の
周波数制御を迅速に行なうことができるようになる。
【0018】請求項6の発明は、直流電源回路と、スイ
ッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をPWM
信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力する
複数台並列接続されたインバータ回路と、前記高周波電
圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路
と、PWM信号を作成するための基準交流電圧を電気角
90°進ませた交流電圧と出力電流検出値とにより無効
電力を算出する無効電力算出手段と、前記算出された無
効電力が進み位相か遅れ位相かを検出する無効電力位相
検出手段と、この無効電力位相検出手段において進み位
相の無効電力が検出されたときにはその無効電力の大き
さに応じて前記出力電圧の周波数を下げ、遅れ位相の無
効電力が検出されたときにはその無効電力の大きさに応
じて前記出力電圧の周波数を上げるように制御する制御
手段とを含んで構成される。
【0019】有効電力と無効電力とは電気角で90°ず
れた状態にある。しかして請求項6の発明は、PWM信
号を作成するための基準交流電圧を電気角90°進ませ
た交流電圧と出力電流検出値とにより無効電力を算出す
る無効電力算出手段を備えているから、直接的に無効電
力を算出できるようになる。
【0020】請求項7の発明は、直流電源回路と、スイ
ッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をPWM
信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力する
複数台並列接続されたインバータ回路と、前記高周波電
圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフィルタ回路
と、前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手
段と、検出された有効電力が負の有効電力であるときに
出力電圧を上げるように制御する制御手段とを含んで構
成される。
【0021】この請求項7の発明は、次の点に着目して
なされている。すなわち、請求項3または4の発明は、
装置相互間で一方の装置に比較的小さな横流電流が流れ
込む場合に、これを解消するのに好適する。通常はそれ
ほど大きな横流電流は発生しない。しかし万一多大な横
流電流が発生すると、インバータ回路のスイッチング素
子が破損するおそれがあるから、早めに横流電流を解消
した方がよい。しかるに請求項7の発明においては、多
大な横流電流が流れ込むことを、有効電力が負であるこ
とをもって判定して出力電圧を上げるように制御するよ
うにしたから、位相角や、位相の遅れ・進みを検出する
のを待たずに迅速に、多大な横流電流の流れ込みを防止
できるようになる。この結果、インバータ回路のスイッ
チング素子等の破損を有効に防止できる。この場合、検
出された有効電力が負の有効電力であるときには出力電
圧の周波数を上げるように制御するようにしても良い
(請求項8の発明)。請求項9においては、請求項1な
いし4のいずれかの発明において、インバータ回路の主
回路電圧が上昇したときに出力電圧の周波数を上げるよ
うに補助制御手段を設けたところに特徴を有する。横流
電流が流れ込んでいる場合には、インバータ主回路電圧
も上昇する。請求項9においては、このインバータ主回
路電圧に応じて出力電圧の周波数を上げるようにしてい
るから、並列運転の場合において装置相互間の出力電流
バランスの均等化をさらに迅速に行なうことができるよ
うになる。
【0022】請求項10の発明は、請求項1ないし4の
いずれかの発明において、PWM信号作成のためのPW
M制御信号に対して過電流防止のためのピークリミッタ
を行なうピークリミッタ回路を備えると共に、このピー
クリミッタ回路にその出力を安定させるための積分回路
を設けたところに特徴を有する。この請求項10の発明
においては、過電流防止を図り得ると共に発振現象の発
生を防止できるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインバータ装置を
携帯用交流電源装置に適用した第1の実施例(請求項
1、5、10の発明に対応)について図1ないし図10
を参照しながら説明する。まず、図1においては、例え
ば100V・50Hzあるいは60Hzの交流電源を発
生する携帯用交流電源装置21の電気的構成を示してい
る。この携帯用交流電源装置21は、図示しないエンジ
ンにより駆動される三相の交流発電機22と、その後段
に接続される単相のインバータユニット23とから構成
されている。
【0024】交流発電機22は、回転子と電機子(何れ
も図示せず)とに加え、エンジンへの燃料(ガソリン)
供給量を制御してエンジンの回転速度を制御するための
ステッピングモータ24を備えている。電機子には、Y
結線された主巻線25u、25v、25wと補助巻線2
6とが巻装されており、主巻線端子27u、27v、2
7wと補助巻線端子28a、28bは、それぞれインバ
ータユニット23の入力端子29u、29v、29wと
入力端子30a、30bに接続されている。
【0025】一方、インバータユニット23は、以下の
ように構成されている。すなわち、入力端子29u、2
9v、29wと直流電源線31、32との間には整流回
路33が接続されている。直流電源線31と32の間に
は平滑用のコンデンサ34が接続され、直流電源線3
1、32と出力端子35、36との間にはインバータ回
路37とフィルタ回路38とが縦続接続されている。な
お、整流回路33が、本発明における直流電源回路に相
当する。
【0026】整流回路33は、サイリスタ39〜41と
ダイオード42〜44とがいわゆる三相混合ブリッジの
形態に接続された構成を備えており、インバータ回路3
7は、トランジスタ45〜48(スイッチング素子に相
当)と還流ダイオード49〜52とがいわゆるフルブリ
ッジの形態に接続された構成を備えている。
【0027】フィルタ回路38は、インバータ回路37
の出力端子53とインバータユニット23の出力端子3
5との間に介在するリアクトル55と、インバータユニ
ット23の出力端子35と36との間に接続されたコン
デンサ56とから構成されている。インバータ回路37
の出力端子54は、インバータユニット23の出力端子
36に直接接続されており、その出力端子54からフィ
ルタ回路38に至る電流経路には出力電流を検出するた
めの変流器57が設けられている。上記インバータユニ
ット23の出力端子35および36は、この交流電源装
置21が複数台並列運転されるときには、並列接続され
るものであり、つまり、インバータ装置37が複数台で
並列接続されるものである。
【0028】さらに、インバータユニット23は、制御
電源回路58、制御回路59および駆動回路60を備え
ている。このうち制御電源回路58は、入力端子30
a、30bを介して補助巻線26に誘起される交流電圧
を入力し、それを整流平滑して制御回路59が動作する
ための制御用直流電圧(例えば5V、±15V)を生成
するようになっている。なお、補助巻線26に誘起され
る交流電圧は、エンジンの回転数を検出するために、制
御回路59にも入力されている。
【0029】制御回路59は、マイクロコンピュータ6
1(以下、マイコン61と称す)、直流電圧検出回路6
2、出力電圧検出回路63、出力電流検出回路64およ
びPWM回路65から構成されている。マイコン61
は、具体的には図示しないがCPU、RAM、ROM、
入出力ポート、A/Dコンバータ、タイマ回路、発振回
路や、D/Aコンバータが、ワンチップIC化された構
成を有している。
【0030】直流電圧検出回路62は、直流電源線31
と32との間の直流電圧Vdcを検出してその検出直流
電圧を直流電圧検出信号としてマイコン61に出力する
ようになっている。この場合マイコン61は、この直流
電圧検出信号をで読み込んで、前記直流電圧Vdcが1
80Vを超えるとサイリスタ39〜41をオフし、18
0V以下となるとオンするようになっている。
【0031】出力電圧検出回路63は、インバータ回路
37の出力端子53と54の間の電圧を分圧する分圧回
路と、その分圧された矩形波状の電圧から搬送波成分を
除去するためのフィルタ(何れも図示せず)とを備えて
構成されており、その出力電圧検出信号Vsをマイコン
61およびPWM回路65に出力するようになってい
る。
【0032】また、出力電流検出回路64は、変流器5
7により検出された出力電流を所定の電圧レベルに変換
し、その出力電流検出信号Isを出力電流検出信号とし
てマイコン61およびPWM回路65に出力するように
構成されている。PWM回路65は、PWM制御を実行
してトランジスタ45〜48に対する駆動信号G1〜G
4を生成するものである。駆動信号G1〜G4は、それ
ぞれ駆動回路60を介してトランジスタ45〜48のベ
ースに与えられるようになっている。
【0033】マイコン61には、図示しないスイッチ入
力部からのスイッチ入力により出力周波数を50Hz・
60Hzのいずれかに設定できるようになっており、例
えば50Hz(100V)の交流電源を発生すべきとき
には、設定された出力周波数と同じ周波数の交流基準電
圧たる正弦波基準信号Vsin をPWM回路65に与える
ようになっている。このPWM回路65において、上記
正弦波基準信号Vsinは図2に示す誤差増幅回路66に
入力されている。この誤差増幅回路66には、別の入力
として前記出力電圧検出回路63の出力電圧検出信号V
sが与えられるようになっている。この誤差増幅回路6
3は、減算増幅してPWM制御信号Vsin ′を出力する
もので、出力電圧検出信号Vsが設定電圧・周波数相当
となるように調整されるようになっており、つまり出力
電圧帰還制御がなされるようになっている。さらに、後
述するが、この正弦波基準信号Vsin は、出力有効電力
の算出にも用いられるようになっている。
【0034】また、PWM回路65には、その内部構成
の一部を示す図2に示すように、ピークリミッタ回路6
7が設けられており、これはオペアンプ68と積分回路
69とを備えて構成されており、上記オペアンプ68に
は、出力電流検出回路64の出力電流検出信号Isが与
えられると共に、ピーク電流基準信号Ikが与えられ、
出力電流検出信号Isが過電流相当であると、ピーク電
流基準信号Ikを超える部分についてオンするようにな
っている。前記ピーク電流基準信号Ikにはヒステリシ
スにより信号レベル「+Ik」と「−Ik」(図3
(a)参照)とが含まれる。このとき、積分回路69に
よって帰還がかけられていることから、PWM制御信号
Vsin ′は、図3(c)に示すようにピーク部分がほぼ
フラットにカットされた波形となる。なお、この積分回
路69が無い場合には、ピークリミッタ回路67の上記
PWM制御信号Vsin ′が瞬時に立ち下がりおよび立ち
上がるから回路が発振するおそれがあるが、本実施例で
は、そのようなことはない。上記PWM制御信号Vsin
′は過電流が発生していないときには、図3(c)破
線で示すように、正弦波波形をなしている。
【0035】PWM回路65は、図4(a)に示すよう
に、上記PWM制御信号Vsin ′と例えば16kHzの
三角波からなる搬送波周波数信号Sc(図面では便宜上
周波数を極端に落とした波形としている)とをコンパレ
ータ70により比較して、同図(b)に示す矩形波状の
高周波電圧Vo(実効的にみて100V・50Hzある
いは60Hz)を得るように駆動信号G1〜G4を生成
する。このようにして生成された高周波電圧Voはフィ
ルタ回路38によって高周波成分が除去されて、同図
(c)に示すように、例えば100V・50Hzあるい
は60Hzの交流出力Voacが形成される。なお、図
4(c)のPWM制御信号Vsin ′は過電流がないとき
の状態を示している。
【0036】さて、マイコン61は、有効電力検出手
段、位相角検出手段、位相検出手段および制御手段とし
て機能するものであり、以下、これらの機能を作用と共
に説明する。マイコン61は、運転が開始されると図5
に示す制御フローチャートに従って出力周波数を制御す
るようになっている。すなわち、ステップQ1では出力
電圧Voの1サイクルの最初のゼロクロス(図6参照、
タイミングt0)を検出する。この場合、マイコン61
は、正弦波基準信号Vsin と出力電圧Voの実効的ゼロ
クロスは理想的には一致することから、この正弦波基準
信号Vsin の1サイクルの最初(プラス側に変化するタ
イミング)のゼロクロスのタイミングt0を判別する。
そしてステップQ2では、電流の瞬時値Is(1)が正
か負かを検出する。つまり、電流が電圧に対して進み位
相か遅れ位相かを検出し、もって、後述の位相角θが進
み位相か遅れ位相かを検出する。
【0037】この後、1/2サイクルについて6回(時
間的に等間隔)のタイミングで検出出力電流信号Isか
ら瞬時値Is(n)(nは1〜6)を検出する(ステッ
プQ3)。そして、ステップQ4では瞬時有効電力P
(n)を算出する。すなわち、図6における各検出機会
(1)〜(6)における電流の瞬時値Is(n)と正弦
波基準信号Vsin (n)(これは予め判っている)との
積を求め、そして、これを記憶する。次のステップQ5
では、瞬時値I(n)の2乗を求め、記憶する。6回が
終了すると(ステップQ6の「YES」)、ステップQ
7に移行して、有効電力Pを算出する(検出する)。こ
の場合、有効電力Pは、P=P(1)+…P(6) で
求められる。
【0038】次にステップQ8に移行して、電流実効値
Iを求める。この電流実効値IはI=((Is(1)
+…Is(6))/6)1/2 で求められる。次の
ステップQ9では、位相角θを求める。すなわち、皮相
電力I×Eと有効電力Pとの関係はP=(I×E)cos
θ であるから(θは位相角)、cos θ=P/(I×
E)となり、このcos θから位相角θを割り出す。
【0039】この場合、上記ステップQ2において、正
が検出されていると、この位相角θは進み位相であるこ
とが検出され、また負が検出されていると、位相角θが
遅れ位相であることが検出されている。
【0040】次のステップQ10では、この位相角θ
と、その進みあるいは遅れ位相により出力周波数を設定
する。この設定は、図7に示すデータテーブルに基づい
て行なう。すなわち、位相角θが進み位相であるときに
は、その位相角θの大きさに応じて周波数を小さくする
方向に設定し、位相角θが遅れ位相であるときには、そ
の位相角θの大きさに応じて周波数を大きくする方向に
設定するようにしている。例えば位相角θが0°で5
0.0Hzを基準とし、位相角θが90度となると5
0.1Hzとし、その間をリニアに設定する。
【0041】さらに、マイコン61は、既述したよう
に、サイリスタ39〜タ41のオンオフ制御とは関係な
く、直流電圧Vdcを検出して出力電圧を調整する出力
電圧制御機能を有している。すなわち、図8のフローチ
ャートのステップR1、ステップR2およびステップR
3に示すように、上記Vdcが180V以上となると出
力電圧を上げるように制御する。すなわち、前記正弦波
基準信号Vsin の振幅を大きくして出力電圧を大きくす
るように制御する。例えば、180Vから1V上がる
と、出力周波数を0.01Hz上げるように制御する。
【0042】このような携帯用交流発電装置21を並列
接続して負荷Fに電源を与える場合について述べる。図
9において、例えば2台の携帯用交流発電装置うち一方
を携帯用交流発電装置21Aとし、他方を携帯用交流発
電装置21Bとする。いま、何らかの原因(例えば負荷
変動)で一方の交流発電装置21Aの出力周波数が、瞬
時的に例えば49.96Hzとなった場合、他方の交流
発電装置21Bから一方の交流発電装置21Aへ横流電
流が流れる。また、図10に示すように交流発電装置2
1Bの出力電圧が交流発電装置21Aの出力電圧より高
い場合も交流発電装置21Bから交流発電装置21Aへ
横流電流が流れる。
【0043】この場合交流発電装置21Bでは、電圧に
対して電流の位相が遅れるようになる(遅れ位相の位相
角となる)。逆に交流発電装置21Aには、電圧に対し
て電流が進むようになる(進み位相の位相角となる)。
ここで、本実施例においては、遅れ位相の位相角となる
と、出力周波数を上げるように制御し、進み位相の位相
角となると、出力周波数を下げるように制御する。する
と、交流発電装置21Aではさらに出力周波数が下が
り、そして、交流発電装置21Bではさらに出力周波数
が上がる。この結果、交流発電装置21Bから交流発電
装置21Aへ電力供給が発生する。これにより、交流発
電装置21Aのインバータ回路37の主回路電圧である
電圧Vdcが上昇する。すると、交流発電装置21A
は、出力電圧を上げるように制御する。この結果、この
交流発電装置21Aへの横流電流の流れ込みが減少し、
この結果、両電源装置21Aおよび21B間での横流電
流が解消される。このように有効電力の検出結果が最大
となるように制御される。
【0044】この場合、本実施例によれば、出力電圧と
出力電流との位相角θ要素が含まれる有効電力Pを検出
し、そして、検出された有効電力Pに基づいて位相角θ
を算出するから、出力電流あるいは出力電流検知手段た
る出力電流検出回路64の検出信号Isに波形歪みがあ
るような場合でもほぼ正確な位相角θを検出することが
できるようになる。つまり位相角θの検出精度の向上を
図ることができる。
【0045】従って、前記出力電圧の周波数制御を、検
出精度の高い位相角に基づいて周波数制御を適正に行な
うことができるようになり、並列運転を行なうような場
合に装置相互間の出力電流バランスが常に均等となる。
【0046】特に本実施例によれば、有効電力を検出す
るについて、交流電圧の半サイクルの期間で有効電力を
検出するようにしたから、有効電力検出を短い時間で行
なうことができてその後の周波数制御を迅速に行なうこ
とができる。ただし、交流電圧の1サイクルで有効電力
を検出するようにしてもよい。
【0047】次に図11および図12は本発明の第2の
実施例(請求項1、4の発明に対応)を示しており、こ
の実施例において、無効電力の大きさと、該無効電力の
進み位相・遅れ位相とに応じて出力周波数を設定するよ
うにした点が第1の実施例と異なる。すなわち、図11
のフローチャートにおいてステップS1〜ステップS8
は、図5のステップQ1〜ステップQ8と同じである。
ステップS9では、cos θを求め、ステップS10で
は、このcos θからsin θを求めると共に、無効電力を
算出している(無効電力算出手段)。なお、この無効電
力が進み位相か遅れ位相かは、ステップS2(無効電力
位相検出手段)で判定結果で判る。電流の瞬時値I
(1)が正のときは進み位相で、負正のときは遅れ位相
である。
【0048】ステップS11では、図12のデータテー
ブルを参照して、上記無効電力の大きさと位相とから周
波数を設定する。一例を上げると、進み位相の無効電力
が−2800Wのとき(これは位相角θでいうと−90
°に相当)には、49.9Hzに相当する。この実施例
においても第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0049】また、無効電力の検出のし方としては、本
発明の第3の実施例(請求項6の発明に対応)として示
す図13のように、基準交流電圧たる正弦波基準信号V
sinを90°位相進ませた波形の交流電圧Vxを設定し
(マイコン61が正弦波基準信号Vsin から90°位相
進んだ交流電圧Vxをデータとして有するようにし)、
半サイクル6回のタイミングでこのVxと出力電流検出
信号Isとの積を求め、これを6回分合計することで無
効電力を検出する。このようにすれば、直接的に無効電
力を求めることができる。
【0050】また、本発明の第4の実施例(請求項7の
発明に対応)を次に述べる。すなわち、第1の実施例や
第2の実施例における携帯用交流電源装置21は、並列
運転したときに一方の装置に比較的小さな横流電流が流
れ込む場合に、これを解消するのに好適する。つまり、
比較的小さな横流電流が流れ込む場合には、図14
(a)に示すように、位相としては遅れ位相も進み位相
があるものの、位相角は90°を超えない範囲であり、
有効電力が正である。しかし横流電流が多大であると、
横流電流が入り込む装置側ではインバータ回路のスイッ
チング素子が破損するおそれがあるから、早めに横流電
流を解消した方がよい。この場合、正弦波基準信号Vsi
n に対する電流の位相は、図14(b)に示すように、
出力電流検出信号Isの位相が90°以上ずれて(逆位
相となり)、有効電力は負となる。
【0051】この点を考慮して、第4の実施例において
は、交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
と、検出された有効電力が負の有効電力であるときに出
力電圧を上げるように制御する制御手段を備える構成と
している。これによれば、位相角や、位相の遅れ・進み
を検出するのを待たずに迅速に、多大な横流電流の流れ
込みを防止できるようになる。この結果、インバータ回
路のスイッチング素子等の破損を有効に防止できる。
【0052】この場合、検出された有効電力が負の有効
電力であるときには出力電圧の周波数を上げるように制
御するようにしても良い(請求項8の発明)。この場
合、周波数の上昇により横流電流の流れ込みを減少させ
ることができて、同様の効果を奏する。さらには、第1
の実施例または第2の実施例において、インバータ回路
37の主回路電圧である電圧Vdcが上昇したときに、
出力電圧の周波数を上げるように補助制御手段を設ける
構成としても良い(請求項9の発明)。例えば電圧Vd
cが1V上がれば、出力の周波数を0.01Hz上げる
ようにしても良い。このようにしても、並列運転の場合
において装置相互間の出力電流バランスの均等化をさら
に迅速に行なうことができるようになる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、有効電力を最大となるように出力電圧の周波数を
可変制御するから、複数台のインバータ装置を並列運転
する際に、装置相互間の出力電流バランスを常に均等化
できる 請求項2の発明によれば、無効電力を最小となるように
出力電圧の周波数を可変制御するから、複数台のインバ
ータ装置を並列運転する際に、装置相互間の出力電流バ
ランスを常に均等化できる。請求項3の発明によれば、
有効電力を検出し、検出された有効電力に基づいて位相
角を算出するから、位相角の検出精度の向上を図ること
ができ、この検出精度の高い位相角に基づいて周波数制
御を適正に行なうことができ、もって、並列運転を行な
うような場合に装置相互間の出力電流バランスが常に均
等となる。
【0054】請求項4の発明によれば、適正な位相角要
素が含まれる無効電力により周波数制御を適正に行なう
ことができるようになり、もって、並列運転を行なうよ
うな場合に装置相互間の出力電流バランスが常に均等と
なる。
【0055】請求項5の発明によれば、有効電力検出手
段が、出力電圧の少なくとも半サイクルの期間で有効電
力を検出するようになっているから、有効電力検出を短
い時間で行なうことができてその後の周波数制御を迅速
に行なうことができる。請求項6の発明によれば、PW
M信号を作成するための基準交流電圧を電気角90°進
ませた交流電圧と出力電流検出値とにより無効電力を算
出する無効電力算出手段を備えているから、直接的に無
効電力を算出でき、制御の簡単化を図ることができる。
【0056】請求項7の発明によれば、多大な横流電流
が流れ込むことを、有効電力が負であることをもって判
定して出力電圧を上げるように制御するようにしたか
ら、位相角や、位相の遅れ・進みを検出するのを待たず
に迅速に、多大な横流電流の流れ込みを防止できる。こ
の結果、インバータ回路のスイッチング素子等の破損を
有効に防止できる。
【0057】請求項8の発明によれば、検出された有効
電力が負の有効電力であるときには出力電圧の周波数を
上げるように制御するようにしたから、位相角や、位相
の遅れ・進みを検出するのを待たずに迅速に、多大な横
流電流の流れ込みを防止できる。この結果、インバータ
回路のスイッチング素子等の破損を有効に防止できる。
【0058】請求項9の発明によれば、インバータ主回
路電圧に応じて出力電圧の周波数を上げるようにしてい
るから、並列運転の場合において装置相互間の出力電流
バランスの均等化をさらに迅速に行なうことができる。
請求項10の発明によれば、過電流防止を図り得ると共
に発振現象の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】PWM回路の一部を示す回路図
【図3】図2における各波形を示す図
【図4】PWM制御に関係する波形を示す波形図
【図5】制御内容を説明するためのフローチャート
【図6】正弦波基準信号と出力電流検出信号とを示す図
【図7】周波数設定データを示す図
【図8】図5とは異なる制御内容を説明するためのフロ
ーチャート
【図9】出力周波数に関係する横流発生状態での携帯用
交流発電装置2台の運転例を示す図
【図10】出力電圧に関係する横流発生状態での携帯用
交流発電装置2台の運転例を示す図
【図11】本発明の第2の実施例を示す制御内容説明用
のフローチャート
【図12】図7相当図
【図13】本発明の第3の実施例を示す波形図
【図14】本発明の第4の実施例を示す波形図
【図15】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は、携帯用交流電源装置(インバータ装置)、22
は交流発電機、23はインバータユニット、33は整流
回路(直流電源回路)、37はインバータ回路、38は
フィルタ回路、59は制御回路、61はマイコン(有効
電力検出手段、位相角検出手段、位相検出手段および制
御手段)、63は出力電圧検出回路(出力電圧検出手
段)、64は出力電流検出回路(出力電流検出手段)、
67はピークリミッタ回路、69は積分回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 等 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 吉岡 徹 群馬県新田郡新田町大字早川字早川3番地 澤藤電機株式会社新田工場内 Fターム(参考) 5G066 HA08 HB03 5H007 AA04 AA17 CA01 CB04 CB05 CC05 CC12 DA03 DA06 DB01 DB12 DC02 DC05 EA02 FA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 この有効電力の検出結果が最大になるように出力電圧の
    周波数を可変制御する制御手段とを備えてなるインバー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の無効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 この無効電力の検出結果が最小になるように出力電圧の
    周波数を可変制御する制御手段とを備えてなるインバー
    タ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 前記検出された有効電力に基づいて位相角を算出する位
    相角算出手段と、 前記算出された位相角が進み位相か遅れ位相かを検出す
    る位相検出手段と、 この位相検出手段において進み位相の位相角が検出され
    たときにはその位相角の大きさに応じて前記出力電圧の
    周波数を下げ、遅れ位相の位相角が検出されたときには
    その位相角の大きさに応じて前記出力電圧の周波数を上
    げるように制御する制御手段とを備えてなるインバータ
    装置。
  4. 【請求項4】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 前記検出された有効電力に基づいて無効電力を算出する
    無効電力算出手段と、 前記算出された無効電力が進み位相か遅れ位相かを検出
    する無効電力位相検出手段と、 この無効電力位相検出手段において進み位相の無効電力
    が検出されたときにはその無効電力の大きさに応じて前
    記出力電圧の周波数を下げ、遅れ位相の無効電力が検出
    されたときにはその無効電力の大きさに応じて前記出力
    電圧の周波数を上げるように制御する制御手段とを備え
    てなるインバータ装置。
  5. 【請求項5】 有効電力検出手段は、交流出力電圧の少
    なくとも半サイクルの期間で有効電力を検出するように
    なっていることを特徴とする請求項1、3、4のいずれ
    かに記載のインバータ装置。
  6. 【請求項6】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 PWM信号を作成するための基準交流電圧を電気角90
    °進ませた交流電圧と出力電流検出値とにより無効電力
    を算出する無効電力算出手段と、 前記算出された無効電力が進み位相か遅れ位相かを検出
    する無効電力位相検出手段と、 この無効電力位相検出手段において進み位相の無効電力
    が検出されたときにはその無効電力の大きさに応じて前
    記出力電圧の周波数を下げ、遅れ位相の無効電力が検出
    されたときにはその無効電力の大きさに応じて前記出力
    電圧の周波数を上げるように制御する制御手段とを備え
    てなるインバータ装置。
  7. 【請求項7】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 検出された有効電力が負の有効電力であるときに出力電
    圧を上げるように制御する制御手段とを備えて成るイン
    バータ装置。
  8. 【請求項8】 直流電源回路と、 スイッチング素子を有し、前記直流電源回路の出力をP
    WM信号に基づいてスイッチングして高周波電圧を出力
    する複数台並列接続されたインバータ回路と、 前記高周波電圧を正弦波状の交流電圧にして出力するフ
    ィルタ回路と、 前記交流出力の有効電力を検出する有効電力検出手段
    と、 検出された有効電力が負の有効電力であるときには出力
    電圧の周波数を上げるように制御する制御手段とを備え
    てなるインバータ装置。
  9. 【請求項9】 インバータ回路の主回路電圧が上昇した
    ときに出力電圧の周波数を上げるように補助制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のインバータ装置。
  10. 【請求項10】 PWM信号作成のためのPWM制御信
    号に対して過電流防止のためのピークリミッタを行なう
    ピークリミッタ回路を備えると共に、このピークリミッ
    タ回路にその出力を安定させるための積分回路を設けた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    インバータ装置。
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