JP3363171B2 - 並列運転機能を備えた発電機 - Google Patents

並列運転機能を備えた発電機

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JP3363171B2
JP3363171B2 JP07636592A JP7636592A JP3363171B2 JP 3363171 B2 JP3363171 B2 JP 3363171B2 JP 07636592 A JP07636592 A JP 07636592A JP 7636592 A JP7636592 A JP 7636592A JP 3363171 B2 JP3363171 B2 JP 3363171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の発電機を並列
に接続して運転する場合に各出力位相を自動的に一致さ
せる並列運転機能を備えた発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の発電機を並列に接続して運転を行
なう場合、それぞれの発電機の出力電圧の間で同期がと
れないと、電圧差により一方の発電機から他方の発電機
へ電流が流れ込み、一方の発電機に過電流が流れて構成
機器を破壊するおそれがあるので、それぞれの発電機の
出力電圧の間で同期をとる必要がある。
【0003】このため、同規格の発電機を並列運転する
場合であっても互いの運転状態を確認するための信号用
配線が必要となったり、また、例えば特公昭56−20
782号公報に示されるように、自動同期装置が早く確
実に働くように位相一致点を作るための工夫が必要であ
ったり、さらに、例えば実開昭62−145440号公
報に示されるように、特別の並列運転用アタプタを使用
して、2台のうちの一台をマスタ機として、他方をスレ
ーブ機として並列運転するようにしている。
【0004】ところで、上述のように発電機の出力どう
しを接続して並列運転を行う場合、それぞれの発電機の
出力電圧の間で同期が取れないと、一方の発電機から他
方の発電機へ電流が流れ込む、例えば、図21の
(1)、(2)、(3)、(4)に示す4つの場合のよ
うな相対電流が発生する。
【0005】図21の(1)は双方の出力電圧位相にず
れがある場合、図21の(2)は双方の出力電圧の大き
さに差がある場合、図21の(3)および(4)は双方
の出電圧の位相と大きさに差がある場合に発生する相対
電流をそれぞれ示しており、このような相対電流と負荷
へ供給される出力電流とが合成された電流が、それぞれ
の発電機の出力電流となる。
【0006】発電機の出力どうしの同期をとるための周
波数調整は、上述ような相対電流を含んだ出力電流の、
自機の出力電圧に対する位相差を基準にして、進相の場
合は自機の周波数を減じることにより、遅相の場合は自
機の周波数を増加することにより行うことができる。
【0007】ところでこのような相対電流は、無負荷運
転時には互いに180°の位相差で現れるが、負荷運転
時には、負荷電流と合成されるためこの位相差は180
°より小さくなる。
【0008】さらに、負荷の力率は1.0(抵抗負荷)
とは限らず低力率負荷の場合もあるため、これらを総合
して考えると、周波数調整のための電流位相の検出は、
−180°〜+180°の範囲でなるべくリニアな特性
として検出できることが好ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、並
列運転を行うにあたって特別のアダプタ等を使用したり
操作上の特別な工夫を必要とすることなく安定に並列運
転を継続することのできる並列運転機能を備えた発電機
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は上記目的を
達成するために、直流電力を出力する直流電源回路と、
該直流電源回路から出力される前記直流電力を所定周波
数の交流電力に変換するインバータ回路とを有する発電
機において、前記インバータ回路のスイッチング動作の
基準となる前記所定周波数の交流電力の出力目標波形信
号を形成する目標波形形成手段と、前記インバータ回路
から出力される交流出力電圧を検出する出力電圧検出手
段と、前記インバータ回路から出力される交流出力電流
を検出する出力電流検出手段と、検出された前記出力電
波形と出力電流波形の検出波形をそれぞれゼロクロ
ス点を基準として矩形変換して同一変化方向同士を比較
することにより相互の位相差を、逆相位相領域を含む
−180°〜+180°の範囲で検出する位相差検出手
段と、前記位相差検出手段から出力される位相差信号に
よって検出された位相差を減ずるように前記目標波形信
号の周波数を変化させる基準信号発生手段とを、有する
ことを特徴とする。
【0011】第2の発明では、前記第1の発明におい
て、前記位相差検出手段は、前記位相差の大きさをパル
ス幅信号として検出するとともに、このパルス幅信号を
前記矩形波変換後の出力電圧波形信号または出力電流波
形信号のいずれか一方と比較することにより、前記位相
差が進相か遅相かを判別するように構成したことを特徴
とする。
【0012】第3の発明では、前記第2の発明におい
て、前記位相差検出手段は、矩形波変換された前記出力
電圧及び出力電流の検出波形を入力する第1の排他的論
理和回路と、前記第1の排他的論理和回路の出力をクロ
ックとし、且つ前記出力電圧または出力電流の検出波形
を所定のタイミングで入力する遅延型フリップフロップ
回路と、前記出力電圧または出力電流の検出波形と前記
遅延型フリップフロップ回路の出力とを入力する第2の
排他的論理和回路とを、備えることを特徴とする。
【0013】
【作用】第1、第2及び第3の発明は、並列運転時は並
列運転する発電機の出力端子間は互いに接続されている
ため、自機が発電していなくとも、自機の出力電圧検出
手段により相手機の出力電圧波形を検出することができ
る。このようにして起動した自機の出力電圧と相手機の
出力電圧の位相がズレ、位相差が生じている場合は、相
対電流が発生し、この相対電流が自機の出力電流検出手
段により検出される。自機は、この出力電流検出手段に
より検出された交流出力電流と前記出力電圧検出手段に
より検出された交流出力電圧との位相差を位相差検出手
段により検出する。すなわち、第1の排他的論理和回路
で位相差分の大小の幅、つまり進相、遅相の量を検出
し、第2の排他的論理和回路で電流の電圧に対する進
相、遅相の判別を行ない、これらの位相判定は、波形の
半サイクル毎に行なわれるので、位相差は−180°〜
+180°までの全範囲に亘って検出できる。そして、
基準信号発生手段により、検出されたパルス幅に応じて
周波数の増減が行なわれる。したがって、前記課題を解
決できるのである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例を説
明する。
【0015】図1は、本発明を小型携帯用発電機に適用
した場合の一実施例の概略全体構成を示すブロック図で
ある。同図において、交流発電機1の出力側は整流平滑
回路2の入力側に接続され、整流平滑回路2の出力側は
インバータ回路及びLPF3の入力側に接続され、その
インバータ回路及びLPF3の出力側は電圧検出回路4
及び電流検出回路5を介して出力端子T1,T1に接続
されている。
【0016】電圧検出回路4及び電流検出回路5の出力
側は矩形波変換回路6,7の入力側に接続され、その矩
形波変換回路6,7の出力側が位相差検出回路8に接続
されている。さらに、電流検出回路5の出力側が比較回
路9及び保護回路10を介して立上りタイミング回路
(起動回路)11に接続されている。位相差検出回路8
の出力側が、発振部12、分周回路13、出力目標波形
信号を出力する正弦波化回路(目標波形形成手段)1
4、電子ボリューム回路15、低域ろ波回路(以下、L
PFという)16、及びパルス幅変調回路(以下、PW
M回路という)17を介してインバータ回路及びLPF
3に接続されている。そのうえ、比較回路9の出力側が
電子ボリューム回路15に接続され、立上りタイミング
回路11が、分周回路13、正弦波化回路14、及びP
WM回路17にそれぞれ接続されている。
【0017】次に、図1の発電機の動作を簡単に説明す
る。
【0018】交流発電機1から出力される交流は、整流
平滑回路2で整流平滑されて直流電力となる。この直流
電力はPWM回路17により制御されるインバータ回路
及びLPF3により所定周波数、例えば50Hzまたは
60Hzの交流電力に変換されて出力端子T1,T1か
ら負荷へ出力される。出力ラインに現われる出力電圧
は、電圧検出回路4で検出され、この電圧検出回路4か
ら出力される出力電圧信号aは図2(a)に示すような
正弦波状であり、この信号aは矩形波変換回路6に入力
され、図2(b)に示すような矩形波信号bとして立上
りタイミング回路11及び位相差検出回路8へ出力され
る。電流検出回路5から出力される出力電流信号に応じ
て矩形波変換回路7から出力される信号b´も同様の信
号であり、位相差検出回路8に入力される。
【0019】位相差検出回路8は、双方の信号b、b´
の位相差に応じた位相差電圧を発振部12へ出力し、発
振部12の出力を制御する。すなわち、起動した自機の
位相と他機の位相とを比較して位相の進みまたは遅れを
検出し、その検出結果を進相信号または遅相信号として
発振部12へ出力して、後述するように発振部12から
の出力信号の周波数を微調整する。発振部12から出力
されるパルス列信号は分周回路13で分周され、クロッ
ク信号として正弦波化回路14に入力される。正弦波化
回路14は、上記クロック信号により階段状の正弦波信
号を発生し、その正弦波信号は電子ボリューム回路15
へ出力される。電子ボリューム回路15は、負荷電流が
過負荷状態となっている場合に上記正弦波信号の通過及
び通過時の減衰度を制御し、このように制御された正弦
波信号はLPF16を介してPWM回路17に入力さ
れ、この所定周波数の正弦波信号を目標波形信号として
パルス幅変調されたパルスがPWM回路17から出力さ
れる。
【0020】PWM回路17から出力されるパルスによ
りインバータ回路及びLPF3のブリッジ型インバータ
回路を構成するFETQ5〜Q8の各ゲートが制御さ
れ、上記LPF16から出力される目標波形信号である
所定周波数の正弦波信号に応じた交流電力として、出力
端子T1,T1から出力される。
【0021】次に、図1の各構成要素について図3〜図
15の各図を用いて詳細に説明する。図3〜図15の各
図は、図1の各構成要素とその関連回路を示す構成図で
ある。
【0022】図3において、1aは交流発電機1の固定
子に独立して巻装された三相出力巻線、1bは単相補助
巻線である。また交流発電機1の回転子(図示せず)に
は多極の永久磁石の磁極が形成されており、エンジン
(図示せず)によって回転駆動されるように構成されて
いる。三相出力巻線1aの出力端は、3つのサイリスタ
と3つのダイオードとで構成されるブリッジ整流回路2
aに接続され、ブリッジ整流回路2aの出力端は平滑回
路2bに接続される。上記ブリッジ整流回路2aと平滑
回路2bとは整流平滑回路2を構成する。
【0023】単相補助巻線1bの出力端は、正極、負極
の出力端子E,Fを有する定電圧供給装置A1に接続さ
れる。定電圧供給装置A1は2組の整流回路、平滑回
路、定電圧回路A1aから成り、単相補助巻線1bから
の一の方向からの電流に対しては一方の組みの各回路が
働き、一の方向と反対の方向の電流に対しては他方の組
みの各回路が働き、これによって出力端子E,Fにそれ
ぞれ正負の定電圧が出力される。
【0024】A2はサイリスタ制御回路であり、コンデ
ンサC1、抵抗R1〜R3及びトランジスタQ1,Q2
等で構成され、抵抗R1と抵抗R2との接続点の電位に
応じてブリッジ整流回路2aの各サイリスタのゲート入
力回路の入力信号を制御する。そして、電源入力側の一
端が定電圧供給装置A1の正極出力端子Eに接続され、
他端が平滑回路2bの正極端子と共に接地され、接続点
Kが図4に示すエンジン回転数検出回路A3の出力側に
接続されている。
【0025】このエンジン回転数検出回路A3は、図3
に示す定電圧供給装置A1の正極出力端子E側に設けら
れた定電圧回路A1aの入力側(G)にツェナーダイオ
ードD1を有するほか、反転比較回路A3a、NORゲ
ートA3b、インバータ回路A3c、トランジスタQ
3,Q4、コンデンサC2、及びダイオードD2等から
構成され、エンジンが一定回転数以上となると出力側の
トランジスタQ4の電位が“H”レベルとなり、以下で
あれば“L”レベルとなる。そして、ツェナーダイオー
ドD1のアノード側が抵抗を介して定電圧供給装置A1
の負極出力端子Fに接続され、NORゲートA3bの入
力側には、発電機の過電流状態を検出するカウンタ等か
らなる保護回路10が接続され、カウンタが所定数のパ
ルスをカウント時(=保護が必要な時)に“H”レベル
信号がNORゲートA3bに供給される。さらに、トラ
ンジスタQ4のコレクタは定電圧供給装置A1の正極出
力端子Eに接続され、そのエミッタはサイリスタ制御回
路A2の接続点Kに接続されている。
【0026】平滑回路2bの出力側は図5に示すインバ
ータ回路3aに接続されている。インバータ回路3aは
4つのFET(電界効果トランジスタ)Q5〜Q8等か
ら成るブリッジ回路で構成されている。FETQ5,Q
6のドレインと平滑回路2bの正側の出力線との間には
電流検出用抵抗R7,R8がそれぞれ接続されている。
インバータ回路3aの出力側は、ローパスフィルタ(L
PF)3bを介して負荷(図示せず)が接続される出力
端子T1,T1に接続される。LPF3bは、負荷に対
し直列接続されるコイルL1,L2、及び負荷に対し並
列接続されるコンデンサC3で構成される。上記インバ
ータ回路3aとLPF3bとはインバータ回路及びLP
F3を構成する。そして、電流検出用抵抗R7,R8と
FETQ5,Q6との接続点M,Nは、電流検出回路5
に接続されている。
【0027】図6において、電流検出回路5は、N点か
らの入力信号を反転させてM点からの入力信号に足し合
せて増幅し、正弦波形を形成するオペアンプ51と、該
オペアンプ51の出力信号を全波整流するオペアンプ5
2,53、ダイオードD7,D8と、該ダイオードD
7,D8の出力信号を平滑する抵抗R9,コンデンサC
7で平滑された出力信号を増幅するオペアンプ54等で
構成されている。そして、この電流検出回路5の出力側
が、矩形波変換回路7の入力側に接続されると共に、比
較回路9の入力側に接続される。
【0028】比較回路9は、比較回路91,92と、図
3の定電圧供給装置A1の正極出力端子Eと接地間に直
列接続された抵抗R10,R11,R12で構成されて
いる。抵抗R10とR11の接続点及び抵抗R11とR
12の接続点は比較器91,92の閾値をそれぞれ形成
する。比較器91の出力端子9T1は、電流検出回路5
の出力電圧が比較器91の閾値より大きい時のみ“H”
レベルとなり、比較器92の出力端子9T2は、電流検
出回路5の出力電圧が比較器92の閾値より小さい時の
み“H”レベルとなる。そして、比較回路9の出力端子
9T1,9T2は、電子ボリューム回路15の制御入力
端子に接続されている。
【0029】一方、図1中の矩形波変換回路6,7はそ
れぞれ図7及び図8に示す構成を有している。
【0030】この矩形波変換回路6はオペアンプを使用
した正帰還増幅回路である。交流出力電圧の位相に応じ
た位相の正弦波信号は電圧検出回路4から出力され、矩
形波変換回路6で正帰還増幅され、急俊な立上り、立下
り特性を持つ矩形波信号bとなる。矩形波変換回路7
は、オペアンプを使用した高増幅度回路である。矩形波
変換回路7には、負荷電流の位相に応じた位相の正弦波
信号が電流検出回路5から入力され、急俊な立上り、立
下り特性を持つ矩形波信号b´となって出力される。
【0031】図9は、図1中の位相差検出回路の一例を
示す回路図である。
【0032】この位相差検出回路8は、排他的論理和回
路(以下、XORゲートという)81を有し、このXO
Rゲート81の入力側には接続端子8T1,8T2を介
して前記矩形波変換回路6,7からの矩形波信号b,b
´が供給されるようになっている。さらに、矩形波変換
回路7からの矩形波信号b´はバッファ82を介してD
フリップフロップ84のデータ入力端子Dに供給され
る。なお、バッファ82の出力側と接地間にはコンデン
サ83が設けられている。
【0033】一方、XORゲート81の出力側は、Dフ
リップフロップ84のCLK端子に接続され、その出力
端子Qバーの出力と矩形波信号bとが、XORゲート8
5の入力側に供給されるようになっている。このXOR
ゲート85の出力側は、インバータ回路86を介して2
入力NANDゲート87,88の入力側に接続されてい
る。さらに、XORゲート81の出力側がNANDゲー
ト87の入力側に、及び直接2入力NANDゲート88
の入力側に接続されている。そして、これらNANDゲ
ート87,88の出力側が接続端子8T3,8T4を介
して図1に示す発振部12に接続されている。
【0034】また、図1中の立上りタイミング回路11
は、図10に示すような構成を有している。
【0035】この立上りタイミング回路11は、矩形波
変換回路6の出力側に接続端子11T1を介して接続さ
れたインバータ111を有し、そのインバータ111、
2入力ORゲート112、2入力NANDゲート113
及び2入力ORゲート114が順次接続され、ORゲー
ト114の出力側がDフリップフロップ115のCLK
端子に接続されている。さらに、該Dフリップフロップ
115のデータ端子Dがインバータ116を介してバイ
ナリカウンタ117のリセット端子R及びPWM回路1
7の接続端子11T2に接続され、出力端子Qバーが正
弦波化回路14の接続端子11T3に接続されている。
【0036】また、インバータ116の出力側がバイナ
リカウンタ117のリセット端子RSTに接続されてい
る。このカウンタ117のクロック端子CLKには75
Hzの周波数のパルス(発振部12内で形成された定周
波数を分周して形成している)が供給されるようになっ
ており、さらに出力端子Q2が前記ORゲート114の
入力側に、出力端子Q3がORゲート112の入力側に
それぞれ接続されている。そして、接続端子11T4を
介して保護回路10(図4)に接続されたエンジン回転
数検出回路A3の出力側が、前記NANDゲート113
及びインバータ116の入力側と接続端子11T5を介
してPWM回路17へ接続されている。
【0037】図11は図1中の発振部12の一例を示す
回路図である。
【0038】この発振部12には、水晶振動子等で構成
される電圧制御型発振回路(以下、VCOという)12
1が設けられている。VCO121の出力側は、インバ
ータ122を介してカウンタ123のCLK端子に接続
されている。カウンタ123は、バイナリーリップルカ
ウンタで構成され、RST端子が接地され、出力端子Q
1〜Q12が設けられている。さらに、インバータ12
2の出力側が、インバータ124を介してNORゲート
125,126の各一方の入力側にそれぞれ接続され、
それらの出力側がORゲート127を介してNANDゲ
ート128の一方の入力側に接続されている。そして、
NANDゲート128の出力側が、接続端子12T1を
介して図1中の分周回路13に接続されている。
【0039】一方、カウンタ123の出力端子Q10
は、ANDゲート129aの一方の入力側に接続され、
そのANDゲート129aの出力側がDフリップフロッ
プ129bのデータ端子Dに接続されている。さらに、
Dフリップフロップ129bの出力端子Qが、インバー
タ129cを介してDフリップフロップ129dのデー
タ端子Dに接続され、その出力端子QとDフリップフロ
ップ129bの出力端子Qとが、NANDゲート129
eの入力側に接続されている。これらDフリップフロッ
プ129b、インバータ129c、Dフリップフロップ
129d及びNANDゲート129eで従来から公知の
一般的なワンショットマルチバイブレータ129Aが構
成されている。そして、ワンショットマルチバイブレー
タ129Aの出力側、すなわちNANDゲート129e
の出力側が、ORゲート129f,129gの各一方の
入力側にそれぞれ接続されている。そして、ORゲート
129gの出力側がNORゲート125の入力側に接続
され、図9に示す位相差検出回路8の接続端子8T3,
8T4がそれぞれNANDゲート129の入力側に接続
され、NANDゲート129の出力側がANDゲート1
29aの入力側に接続されている。なお、この発振部1
2が後述の出力目標波形を形成するための基準信号発生
手段を構成している。
【0040】図12は、図1中の分周回路13の一例を
示す回路図である。
【0041】分周回路13は、カウンタ131,13
2、ANDゲート133、及びORゲート134で構成
されている。カウンタ131のクロック端子CLKには
接続端子12T1を介して図11の発振部12からの出
力が供給される。ANDゲート133の出力側とカウン
タ132の分周出力端子Q6と立上がりタイミング回路
11の接続端子11T3とが、ORゲート134の入力
側に接続されている。また、立上がりタイミング回路1
1の接続端子11T3はカウンタ131のRST端子に
も接続されている。カウンタ132の分周出力端子Q4
が接続端子13T3を介して正弦波化回路14に接続さ
れている。なお、ANDゲート133の入力側の一方
が、50/60Hz切換え回路135に接続されてい
る。
【0042】図13は、図1中の正弦波化回路14の一
例を示す回路図である。
【0043】この正弦波化回路14は、アップダウンカ
ウンタ141、ORゲート142、マルチプレクサ(4
051)143、3入力NANDゲート144、バイナ
リーカウンタ145、インバータ146、分圧抵抗14
7及びインバータ148で構成されている。
【0044】カウンタ141の端子RSTは、接続端子
11T3を介して図12のカウンタ131の端子RST
に接続されている。さらに、カウンタ141の出力端子
Q3とカウンタ141のリセット端子RSTとがORゲ
ート142の入力側に接続され、その出力側がマルチプ
レクサ143の端子INHに接続されている。また、カ
ウンタ141の出力端子Q0〜Q3が、マルチプレクサ
143の端子A,B,Cにそれぞれ接続されると共に、
NANDゲート144の入力側に接続されている。その
NANDゲート144の出力側がカウンタ145のクロ
ック端子CLKに接続されている。
【0045】さらに、カウンタ145の出力端子Q2が
インバータ146を介して分圧抵抗群147の一端に接
続されている。分圧抵抗群147を構成する各抵抗の接
続点がマルチプレクサ143の入力端子X0〜X7にそ
れぞれ接続され、分圧抵抗群147の他端は接地されて
いる。
【0046】カウンタ145の出力端子Q1は、インバ
ータ148を介してカウンタ141の端子U/Pにフィ
ードバック接続されている。そして、マルチプレクサ1
43の出力端子Xが接続端子14T1を介して図1に示
す電子ボリューム回路15に、カウンタ145の出力端
子Q4が同じく出力端子14T2を介して電子ボリュー
ム15に接続されている。また、図9に示す立上りタイ
ミング回路11の接続端子11T2,11T3が、カウ
ンタ145,141の各端子RSTにそれぞれ接続され
ている。
【0047】図14は、図1中の電子ボリューム回路の
一例を示す回路図である。
【0048】電子ボリューム回路15は、アップダウン
カウンタ151、マルチプレクサ(4051)152、
NORゲート153、ANDゲート154,インバータ
155、NORゲート156,157,158,15
9、オペアンプ160及び分圧抵抗群161等から構成
されている。なお、接続端子14T1,14T2から
は、それぞれ正弦波化回路14からの出力目標波形信号
及びクロック信号がそれぞれ入力され、オペアンプ16
0の出力が接続端子15T3を介してLPF16へ出力
される。さらに、NORゲート158,159の一方の
入力側が図6に示す比較回路9の出力端子9T2に接続
されると共に、NORゲート158の他方の入力側が比
較回路9の出力端子9T1に接続されている。なお、こ
の電子ボリューム回路の動作等については、本出願人が
特願平3−198401で詳述しており、ここでは説明
を省略する。
【0049】図15は、図1中のLPF16、PWM回
路17及び電圧検出回路4の一例を示す回路図である。
【0050】電子ボリューム回路15の出力側は、LP
F16のオペアンプの反転入力端子(−)に接続されて
いる。このLPF16は、電子ボリューム回路15から
出力される階段状の正弦波を滑らかな正弦波とするもの
である。LPF16の出力側は、歪補正回路A6のオペ
アンプの反転入力端子(−)に接続され、オペアンプの
非反転入力端子(+)には、電圧検出回路4の出力側が
接続されている。歪補正回路A6は、電子ボリューム回
路15からLPF16を介して出力される正弦波レベル
を電圧検出回路4から出力される検出信号で補正し、補
正された正弦波信号を出力するものである。
【0051】さらに、171は矩形波発振回路であり、
この矩形波発振回路171で発振される矩形波の周波数
は、LPF16から出力される正弦波の周波数よりも格
段に大きい値に設定される。なお、この周波数は発振部
12内で形成された定周波数を分周して形成している。
矩形波発振回路171の出力側は、積分回路172に接
続され、この積分回路172は矩形波を積分して三角波
信号に変換する。
【0052】LPF16から出力され、歪補正回路A6
で補正された正弦波信号と積分回路172から出力され
る三角波信号とは重畳されてインバータ170(パルス
幅変調回路)に供給される。インバータ170は、所定
の閾値を有し、この閾値を越えたレベルの信号が入力し
たときは“L”レベルの信号を出力し、一方、閾値以下
のレベルの信号が入力したときは“H”レベルの信号を
出力し、いわゆるパルス幅変調(PWM回路)信号を形
成するものであり、例えばゲート端子への入力信号に対
し固定された閾値を有するC−MOSゲートICで構成
する。
【0053】インバータ170の出力側は、インバータ
173を経てNANDゲート174の一方の入力端に入
力すると共に、そのまま直接NANDゲート175の一
方の入力端にも入力する(ANDゲート177について
は後述する)。NANDゲート174の他方の入力端と
NANDゲート175の入力端には、図10に示すエン
ジン回転数検出回路17のNORゲート172の出力端
Jが接続されている。
【0054】NANDゲート174の出力端は、トラン
ジスタQ9,Q10からなる第1のプッシュプル増幅回
路に接続されている。トランジスタQ9のコレクタは、
定電圧供給装置A1の正極出力端子Eに、トランジスタ
Q10のコレクタは定電圧供給装置A1の負極出力端子
Fに接続されている。
【0055】上記第1のプッシュプル増幅回路の出力端
は、ダイオードD7のアノードとダイオードD8のカソ
ードとの接続点に接続されている。ダイオードD7のカ
ソードは定電圧供給装置A1の正極出力端子Eに、ダイ
オードD8のアノードは定電圧供給装置A1の負極出力
端子Fに接続されている。ダイオードD7,D8は後述
するパルストランスで発生するサージを吸収するための
ものである。
【0056】ダイオードD7のアノードとダイオードD
8のカソードとの接続点は、低周波成分カット用のコン
デンサC4を介してパルストランスA,Cの一次側コイ
ルL3,L4の各一端に接続されている。これら一次側
コイルL3,L4の各他端は定電圧供給装置A1の負極
出力端子Fに接続されている。コンデンサC4は、周波
数の高いPWM回路搬送周波数信号のみを通し、低周波
成分は通さないような定数値に設定される。
【0057】また、NANDゲート175の出力端は上
記同様、トランジスタQ11,Q12からなる第2のプ
ッシュプル増幅回路に接続され、第2のプッシュプル増
幅回路の出力端は、ダイオードD9のアノードとダイオ
ードD10のカソードとの接続点に接続されている。こ
の接続点は、上述のコンデンサC4と同様にPWM回路
搬送周波数信号のみを通し、低周波成分は通さないよう
な定数値に設定されたコンデンサC5を介してパルスト
ランスB,Dの一次側コイルL5,L6の各一端に接続
されている。
【0058】次に、インバータ回路3aのFETQ5〜
Q8の各ゲート端子に接続される駆動回路について説明
する。
【0059】パルストランスAの二次側の一端は、図5
に示されるように抵抗R5、復調用のコンデンサC6、
抵抗R6とダイオードD13との並列回路を経てFET
Q5のゲート端子に接続され、一方、パルストランスA
の二次側の他端はFETQ5のソース端子に接続されて
いる。コンデンサC6と、抵抗R6及びダイオードD1
3からなる並列回路との接続点は、ツェナーダイオード
D5,D6の直列回路を介してパルストランスAの二次
側の前記他端に接続されている。ダイオードD13はア
ノードがFETQ5のゲート端子側になるように、また
ツェナーダイオードD5,D6は互いにアノードどうし
が向き合うように接続されている。各パルストランス
B,C,Dの二次側と、対応する各FETQ6〜Q8の
ゲート端子との間にも、パルストランスAの二次側とF
ETQ5のゲート端子との間に設けられた回路とまった
く同様な回路が設けられている。
【0060】また、インバータ回路3aの2本の出力ラ
インは、図15に示される電圧検出回路4の入力端子G
に接続される。すなわち、入力端子Gには、抵抗R1
3,R14の直列回路及び抵抗R15,R16の直列回
路の各一端が接続されている。一方、これら抵抗直列回
路の各他端は定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続
されている。抵抗R13,R14の接続点及び抵抗R1
5,R16の接続点は、それぞれ抵抗R17,R18を
介して、オペアンプ41のプラス側入力端子及びマイナ
ス側入力端子に接続されると共に、上記2つの接続点間
には高周波成分カット用のコンデンサC8が接続されて
いる。オペアンプ41のプラス側入力端子は高周波成分
カット用のコンデンサC9を介して接地されている。さ
らに、オペアンプ41の出力端子は、抵抗を介して歪補
正回路A6の非反転端子(+)及び矩形波変換回路6の
入力側に接続されている。
【0061】以上のような構成要素を有する本実施例の
詳細動作(A)、(B)を図16〜図20を参照しつつ
説明する。
【0062】(A)自動的に位相を合わせて起動する動
作 まず、単独で始動した場合を説明する。単独運転の始動
操作時点においては、電圧検出回路4に入力される出力
電圧がないため、矩形波変換回路6のオペアンプの出力
bからは、目標波形出力を開始させるタイミングを合わ
せるための矩形波信号が得られず、また“H”レベルで
あるか、あるいは“L”レベルであるかも不明となる。
すなわち、矩形波変換回路6のオペアンプ出力は0
[V]となるが、このオペアンプ自体の出力のオフセッ
ト等によって“H”レベル及び“L”レベルのいずれに
矩形変換されるか不明のためである。本実施例では、始
動操作時点において矩形波変換回路6の出力bが矩形波
信号でなく、また“H”レベル及び“L”レベルのいず
れであっても、立上りタイミング回路11によって単独
で起動できる。
【0063】図10及び図16(a)において、立上り
タイミング回路11に矩形波変換回路6から例えば
“H”レベルの信号bが接続端子11T1に入力される
場合(“L”レベルの信号bである場合については図1
6(b)で説明する。)、その信号bはインバータ11
で反転されて、“L”レベルの信号W1となってORゲ
ート112の一方の端子に入力される。一方、エンジン
が停止している状態(又は回転数が所定回転数に上昇す
る以前)ではエンジン回転数検出回路A3の出力信号W
2は“L”レベルとなっており、従ってインバータ11
6の出力信号W3は“H”レベルとなってDフリップフ
ロップ115のリセット端子R及びバイナリカウンタ1
17のリセット端子RSTに入力され、これらをリセッ
ト状態に維持する。次に、エンジンが起動してその回転
数が所定の回転数に達すると、エンジン回転数検出回路
118の出力信号W2は“L”レベルから“H”レベル
となる(図16(a)の時刻t1)。また、これに応じ
てインバータ116の出力信号W3は“L”レベルとな
り、Dフリップフロップ115のリセット端子R及びバ
イナリカウンタ117のリセット端子RSTに入力され
る。その結果、Dフリップフロップ115及びバイナリ
カウンタ117のリセット状態が解除される。
【0064】一方、カウンタ117のクロック端子CL
Kには、外部から周波数75Hzのパルスが供給されて
いるため、リセット解除によって出力端子Q2から9.
4Hzの信号W5が、さらに出力端子Q3から2倍の周
期の4.7Hzの信号W4がそれぞれ出力されるように
なる。従って、時刻t2において、ORゲート112の
入力側には、“L”レベルの信号W1と信号W4が入力
され、その出力が“L”レベルの信号W6となる。さら
に、時刻t2では、NANDゲート113には“L”レ
ベルの信号W6と“H”レベルの信号W2が入力される
ので、その出力の信号W7は“H”レベルとなる。
【0065】その結果、ORゲート114では、“H”
レベルの信号W7と前記の9.4Hzの信号W5とが入
力され、時刻t2においては、その出力の信号W8は
“H”レベルとなってDフリップフロップ115のクロ
ック端子CLKに入力される。一方、Dフリップフロッ
プ115のデータ端子Dには、前記の“H”レベルの信
号W2が入力されるので、時刻t2では、Dフリップフ
ロップ115の出力端子Qバーには“H”レベルの信号
W9が出力される。そして、該“H”レベルの信号W9
と“L”レベルの信号W3とが接続端子11T3,11
T2を介して正弦波化回路14へ供給される。
【0066】また、時刻t3では、信号W4が“H”レ
ベルとなるので、ORゲート112の出力信号W6は
“H”レベルとなり、NANDゲート113の出力信号
W7は“L”レベルとなる。一方、信号W5が“L”レ
ベルとなるので、ORゲート114の出力信号W8は
“H”レベルから“L”レベルとなるものの、Dフリッ
プフロップ115の出力信号W9は“H”レベルのまま
である。
【0067】時刻t4になると、信号W5が“L”レベ
ルから“H”レベルとなり、ORゲート114の出力信
号W8は“L”レベルから“H”レベルとなってDフリ
ップフロップ115のクロック端子CLKに入力され
る。つまり、Dフリップフロップ115のクロック
“L”レベルから“H”レベルとなるので、その反転出
力の信号W9は“H”レベルから“L”レベルとなる。
その結果、信号W9と信号W3とが“L”レベルとなっ
て接続端子11T3,11T2を介して正弦波化回路1
4へ供給され、図13に示す正弦波化回路14のカウン
タ141,145のリセット状態が解除され、本電源装
置の起動が開始される。
【0068】図16(b)は、矩形波変換回路6から
“L”レベルの信号bが接続端子11T1に入力された
場合における起動動作を示しており、信号bはインバー
タ111で反転されて、“H”レベルの信号W1となっ
てORゲート112の一方の端子に入力される。エンジ
ン回転数検出回路3Aの出力信号W2が“L”レベルか
ら“H”レベルとなる(図16(b)の時刻t1)とこ
の出力信号W2により、上記同様に、Dフリップフロッ
プ115及びバイナリカウンタ117のリセット状態が
解除される。
【0069】このカウンタ117のクロック端子CLK
には、上述したように、外部から周波数75Hzのパル
スが供給され、出力端子Q2から9.4Hzの信号W5
が、さらに出力端子Q3から4.7Hzの信号W4がそ
れぞれ出力されているので、時刻t1において、ORゲ
ート112の入力側には、“H”レベルの信号W1と
“L”レベルの信号W4とが入力され、その出力信号W
6が“H”レベルとなっている。さらに、時刻t1で
は、NANDゲート113には“H”レベルの信号W6
と信号W2が入力されるので、その出力の信号W7は
“L”レベルとなる。
【0070】その結果、時刻t1では、ORゲート11
4に“L”レベルの信号W7と前記の9.4Hzの信号
W5とが入力され、信号W8は“L”レベルとなってD
フリップフロップ115のクロック端子CLKに入力さ
れる。一方、Dフリップフロップ115のデータ端子D
には、前記の“H”レベルの信号W2が入力されるの
で、時刻t1では、Dフリップフロップ115の出力端
子Qバーには“H”レベルの信号W9が出力される。そ
して、該“H”レベルの信号W9と“L”レベルの信号
W3とが接続端子11T3,11T2を介して正弦波化
回路14へ供給される。
【0071】時刻t2になると、信号W5が“L”レベ
ルから“H”レベルとなり、ORゲート114の出力信
号W8は“L”レベルから“H”レベルとなってDフリ
ップフロップ115のクロック端子CLKに入力され
る。従って、反転出力の信号W9は“H”レベルから
“L”レベルとなる。その結果、矩形波変換回路6の出
力が“H”レベルの場合と同様に、信号W9と信号W3
とが“L”レベルとなって接続端子11T3,11T2
を介して正弦波化回路14へ供給され、本電源装置の起
動が開始される。
【0072】次に、既に発電出力が得られている発電機
の出力端子にこれから始動しようとする発電機の出力端
子を接続し、この並列接続状態の並列運転で起動する場
合を説明する。並列運転時においては、すでに発電出力
が得られている相手機の出力電圧波形に同期するように
タイミングを見極めて自機を起動させる。本実施例で
は、その同期タイミングを相手機の出力電圧波形におけ
る負→0→正の変化時のゼロクロスポイントとする。す
なわち、先に発電している発電機(これを相手機と称す
る)に対して後から発電動作を開始する発電機(これを
自機と称する)は、図20(A)に示す相手機の出力電
圧波形(正弦波)が負電圧から正電圧に変化する0
[V]の時点(いわゆるゼロクロス点)を検出し、図2
0(B)に示すように、この時点から自機の出力を立ち
上げる。
【0073】図10及び図16(c)において、相手機
の出力電圧波形に基づく矩形波信号bが接続端子11T
1に入力されると、その信号bはインバータ11で反転
されて、信号W1となってORゲート112の一方の端
子に入力される。時刻t1以前においては、ORゲート
112の入力側には、相手機の出力電圧の周波数の信
号、例えば50Hzの信号W1と“L”レベルの信号W
4とが入力され、その出力信号W6が50Hzの信号と
なる。
【0074】ここで、時刻t1になって、エンジン回転
数検出回路3Aの出力信号W2が“L”レベルから
“H”レベルとなると、Dフリップフロップ115及び
バイナリカウンタ117のリセット状態が解除され、そ
れと共に、NANDゲート113には50Hzの信号W
6と“H”レベルの信号W2が入力されるので、その出
力の信号W7は“H”レベルから“L”レベルとなる。
その結果、時刻t1では、ORゲート114に“L”レ
ベルの信号W7と“L”レベルの信号W5とが入力さ
れ、信号W8は“L”レベルとなってDフリップフロッ
プ115のクロック端子CLKに入力される。一方、D
フリップフロップ115のデータ端子Dには、“H”レ
ベルの信号W2が入力されるので、時刻t1では、Dフ
リップフロップ115の出力端子Qバーには“H”レベ
ルの信号W9が出力される。そして、該“H”レベルの
信号W9と“L”レベルの信号W3とが接続端子11T
3,11T2を介して正弦波化回路14へ供給される。
【0075】時刻t2になると、相手機の出力電圧波形
が負→0→正の変化時のゼロクロスポイントとなり、信
号W1が“H”レベルから“L”レベルになるので、信
号W6は“L”レベルとなる。さらに、信号W7が
“L”レベルから“H”レベルとなる結果、信号W8が
“L”レベルから“H”レベルとなって、Dフリップフ
ロップ115のクロック端子CLKに入力される。Dフ
リップフロップ115のデータ端子Dには、“H”レベ
ルの信号W2が入力されるので、時刻t2では、Dフリ
ップフロップ115の出力端子Qバーからの信号W9が
“H”レベルから“L”レベルになる。そして、信号W
9と信号W3とが“L”レベルとなって接続端子11T
3,11T2を介して正弦波化回路14へ供給され、本
電源装置の起動が開始される。
【0076】本実施例では、上述したように、単独運転
時の起動を可能とするために、周波数4.7Hzの信号
W4と、周波数9.4Hzの信号W5とを起動タイミン
グ信号(自己タイミング)として割り込ませているが、
このタイミング信号が並列運転時の起動に悪影響を与え
ないようにするため、並列運転時には、相手機の出力電
圧波形の検出を必ず優先するように動作する。すなわ
ち、エンジン回転数検出回路3Aの出力信号W2が
“L”レベルから“H”レベルとなる起動時に、相手機
が運転中であり、電圧検出器4によって例えば50Hz
の出力電圧波形が検出され、信号bが図16(c)に示
すような50Hzの矩形波としてインバータ111に入
力されると、50Hzの出力電圧波形の周波数よりも起
動タイミング信号の周波数を低く設定したため、ORゲ
ート112,114は、図16(c)に示すように、前
記の起動タイミング信号よりも、50Hzの信号を優先
した出力信号W6,W8を出力する。
【0077】(B)運転中の位相のずれの自動調整動作 並列運転中において、起動している他機の電圧位相と自
機の電圧位相とずれ、即ち電圧検出回路4及び電流検出
回路5で検出される電圧位相と電流位相のずれの調整動
作は次のようになる。
【0078】まず、図9の位相差検出回路8はの動作は
後述するが、この出力として双方の位相にずれがない場
合は端子8T3,8T4の双方から“H”レベルの信号
を出力し、ずれがある場合は、電流遅相時には端子8T
3からパルス列信号、電流進相時には端子8T4からパ
ルス列信号を出力するように構成されている。そして、
この出力信号が接続端子8T3,8T4を介して図11
に示す発振部12へ供給される。
【0079】ところで、図11において、発振部12の
OSC121からの発振パルス信号(5MHz)はイン
バータ122で反転され、図17に示すクロック信号C
LKバーとしてカウンタ123のクロック端子CLKに
供給される。その結果、カウンタ123の出力端子Q1
からは、前記発振信号の1/2の周波数(2.5MH
z)の信号F1(図17)が出力され、さらに出力端子
Q10からは信号F1の1/512分周の信号(約5K
Hz)が出力される。
【0080】信号F1は、NORゲート126の一方の
入力端及びDフリップフロップ129b,129dの各
クロック端子CLKにそれぞれ入力され、出力端子Q1
0からの信号はANDゲート129aの一方の入力端に
入力される。また、インバータ122の出力は、インバ
ータ124で反転され、クロック信号CLKバーの反転
信号F2(図17)となる。さらに、この信号F2と前
記信号F1とがNORゲート126に入力され、そのN
ORゲート126の出力が信号F3(2.5MHz)
(図17)として得られる。
【0081】そして、例えば電圧位相と電流位相とにず
れがなく、位相差検出回路8から“H”レベルの信号が
接続端子8T3,8T4の双方に入力されると、ORゲ
ート129f,129gの各一方の入力端には“H”レ
ベルがそれぞれ供給される。従って、前段のNANDゲ
ート129eの出力(ワンショットマルチバイブレータ
129Aの出力)レベルの如何にかかわらず、ORゲー
ト129f,129gの出力は、“H”レベル一定とな
る。すなわち、NANDゲート128の一方の入力端に
入力される信号F6及びNORゲート125の一方の入
力端に入力される信号が、共に“H”レベルとなる。そ
の結果、NORゲート125の出力である信号F4は、
前記の信号F2のレベルにかからわず、“L”レベル一
定となる。従って、ORゲート127の出力信号F5
は、前記の信号F3がそのまま、次段のNANDゲート
128へ出力される。
【0082】この時、NANDゲート128の入力側の
他方には、前記したように“H”レベルの信号F6が入
力されているので、NANDゲート128の出力の信号
F7は、信号F3を反転した信号となり、これが発振部
12の出力として接続端子12T1を介して分周回路1
3側へ出力される。
【0083】その後、この信号F7は、前述したよう
に、分周回路13、正弦波化回路14、電子ボリューム
回路15、LPF16、及びPWM回路17を経て、イ
ンバータ及びLPF3のLPFにより、信号F7に対応
した正弦波状の交流電力となり、出力端子T1,T1か
ら出力される。
【0084】しかしながら、実際の並列運転時において
は、上述の通常時のような他機と自機の電圧位相が同相
となって周波数が一致した状態で運転が継続されるので
はなく、例えば50Hz±0.1Hzの範囲で微妙に位
相合せの調整動作を繰り返しながら運転が継続される。
そこで、次に、この位相合せの調整動作について、説明
する。
【0085】本実施例では、図17に示す前記の信号F
3に対して所定のパルス数毎に(500回に1回)新た
なパルスを付加したり、あるいは間引いたりして位相合
せの調整を行う。すなわち、電流遅相の場合は基準パル
ス信号F3に新たなパルスを付加して周波数を微増し、
電流進相の場合は信号F3のパルスを間引いて周波数を
微減させる。以下、この点について詳説する。
【0086】(B−1)電流遅相時の調整動作 並列運転時において、起動した自機の電圧位相と他機の
電圧位相とに位相ズレが生じている場合は、その位相ズ
レの進相、遅相の位相差に対応して、電圧検出回路4及
び電流検出回路5で検出される電圧位相と電流位相との
間にも、位相差が生じてくる。例えば、検出される電流
位相が電圧位相に対して遅相である場合は次のような調
整動作が行われる。
【0087】電流遅相時には、図18(a)に示すよう
な矩形波信号b及び矩形波信号b´(電流遅相)が、図
9の位相差検出回路8の接続端子8T1,8T2にそれ
ぞれ供給される。すると、XOR81の出力側からは、
それら信号b,b´の位相差分をパルス幅とする信号S
81(図18(a))が出力される。これによって、信
号b,b´の位相差の大小の幅が検出される。その信号
S81がDフリップフロップ84のクロック端子CLK
及びNANDゲート87,88の各一方の入力端に入力
される。それと同時に、信号b´がバッファ82及びコ
ンデンサ83によって遅延されてDフリップフロップ8
4のデータ端子Dに入力される。
【0088】このバッファ82及びコンデンサ83によ
って信号b´を遅延させてDフリップフロップ84のデ
ータ端子Dに入力するのは、信号S81がクロックとし
てDフリップフロップ84に入力される前にDフリップ
フロップ84のデータ端子に信号b´が入力すると、出
力端子Qバーの出力が不正確となるおそれがあり、それ
を防ぐためである。
【0089】Dフリップフロップ84の出力端子Qバー
からは、信号b,b´のうち位相が進んでいる方の信
号、すなわち信号bが出力される。従って、XOR85
の両入力側には、信号bと同一のパルス列が入力される
ので、XOR85の出力S85が“L”レベルとなり
(図18(a))、それがNANDゲート87,88の
各他方の入力端に入力される。
【0090】これにより、NANDゲート87の出力側
からは、図18(a)に示すような位相差分をパルス幅
とする例えば100Hzの信号S87が得られ、また、
NANDゲート88からは、“H”レベル一定の信号S
88が出力される。これらのNANDゲート87,88
の出力S87,S88は、図11に示す発振部12の接
続端子8T3,8T4にそれぞれ供給される。
【0091】図11において、位相差検出回路8のNA
NDゲート87,88の出力S87,S88が、接続端
子8T3,8T4にそれぞれ供給されると、発振部12
のORゲート129fの一方の入力端には、NANDゲ
ート88からの“H”レベルの信号S88が入力するの
で、前段のNANDゲート129eの出力(ワンショッ
トマルチバイブレータ129Aの出力)レベルの如何に
かかわらず、ORゲート129fの出力の信号F6は
“H”レベル一定となる。
【0092】一方、位相差検出回路8からの両信号S8
7,S88は、NANDゲート129に供給される。従
って、そのNANDゲート129の出力は、前記の信号
S87の反転信号(100Hz)となり、ANDゲート
129aの一方の入力側に供給される。ANDゲート1
29aの他方の入力側には、前述したように、前記の信
号F1の1/512分周の信号が入力されるので、AN
Dゲート129aは、周波数が格段に異なる100Hz
のパルスと約5KHzのパルスとのアンドをとることに
なる。このANDゲート129aの出力パルスがワンシ
ョットマルチバイブレータ(Dフリップフロップ129
b)129Aに供給され、さらにそのワンショットマル
チバイブレータの出力(NANDゲート129e)がO
Rゲート129gの一方の入力端に供給される。同時
に、ORゲート129gの他方の入力端には、前記の信
号S87(100Hz)が入力される。その結果、OR
ゲート129gを介したNORゲート125の出力信号
F4は、図19(a)に示すように、5KHz毎に
(2.5MHzに対して5KHz:500回に1回)
“H”レベル(図19(a)のP1)となる。これらの
信号F3,F4がORゲート127に入力され、そのO
Rゲート127の出力には、図19(a)に示すよう
に、信号F3に対してパルスP1が付加された信号F5
が出力される。この動作は接続端子8T3が“L”レベ
ルになっている時間だけ5KHz毎に行われる。
【0093】その後、この信号F5は“H”レベルの信
号F6と共に、NANDゲート128に供給され、信号
F5の反転信号の信号F7となって、接続端子12T1
を介して分周回路13側へ出力される。信号F7は、分
周回路13で分周され、さらに正弦波化回路14で前記
のパルス付加に応じた正弦波化が行われ、その結果、電
子ボリューム回路15、LPF16、PWM回路17、
及びインバータ及びLPF3を経由して、周波数が微増
された正弦波信号が出力端子T1側に出力される。
【0094】(B−2)電流進相時の調整動作 並列運転時において、電圧検出回路4及び電流検出回路
5で検出される電流位相が電圧位相に対して進相である
場合は次のような調整動作が行われる。
【0095】電流進相時には、図18(b)に示すよう
な矩形波信号b及び矩形波信号b´が、図9の位相差検
出回路8の接続端子8T1,8T2にそれぞれ供給され
る。その結果、XOR81の出力側からは、図18
(b)に示すような信号S81が出力され、Dフリップ
フロップ84の出力端子Qバーからは、信号b,b´の
うち位相が進んでいる方の信号、すなわち信号b´が出
力される。さらに、XOR85の出力S85が“H”レ
ベルとなる(図18(b))。
【0096】これにより、NANDゲート88の出力側
からは、図18(b)に示すような位相差分をパルス幅
とする例えば100Hzの信号S88が出力され、ま
た、NANDゲート87からは、“H”レベル一定の信
号S87が出力される。これらのNANDゲート87,
88の出力S87,S88は、図11に示す発振部12
の接続端子8T3,8T4にそれぞれ供給される。
【0097】図11において、位相差検出回路8の出力
S87,S88が、接続端子8T3,8T4にそれぞれ
供給されると、発振部12のORゲート129gの一方
の入力端には、NANDゲート87からの“H”レベル
の信号S87が入力するので、前段のNANDゲート1
29eの出力(ワンショットマルチバイブレータ129
Aの出力)レベルの如何にかかわらず、ORゲート12
9gの出力信号は“H”レベル一定となる。
【0098】一方、位相差検出回路8からの両信号S8
7,S88は、NANDゲート129に供給され,その
NANDゲート129の出力は、前記の信号S88の反
転信号(100Hz)となり、ANDゲート129aの
一方の入力側に供給される。ANDゲート129aの他
方の入力側には、前記の電流遅相時と同様に、5KHz
の信号が入力されるので、ANDゲート129aは、周
波数が格段に異なる100Hzのパルスと5KHzのパ
ルスとのアンドをとることになる。このANDゲート1
29aの出力パルスがワンショットマルチバイブレータ
129A(Dフリップフロップ129b)に供給され、
さらにそのワンショットマルチバイブレータ129Aの
出力(NANDゲート129e)がORゲート129f
の一方の入力端に供給される。同時に、このORゲート
129fの他方の入力端には、前記の信号S88(10
0Hz)が入力される。その結果、ORゲート129f
の出力F6は、図19(b)に示すように、5KHz毎
に“L”レベル(P2)となる。
【0099】一方、前述したように、ORゲート129
gの出力信号が“H”レベル一定となるため、NORゲ
ート125の出力F4は“L”レベル一定となってOR
ゲート127の一方の入力側に供給される。さらに、こ
のORゲート127の他方の入力側には、前記の信号F
3が入力され、従って、ORゲート127の出力信号F
5は、該信号F3と同一のパルス信号となる(図19
(b))。この信号F5と前記の信号F6とがNAND
ゲート128に入力され、そのNANDゲート128の
出力側からは、図19(b)に示すように、信号F3に
対してパルスP2が間引かれた信号F7が出力される。
この動作は接続端子8T4が“L”レベルになっている
時間だけ5KHz毎に行われる。
【0100】その後、この信号F7は、接続端子12T
1を介して分周回路13側へ出力され、分周回路13で
分周され、さらに正弦波化回路14で前記のパルス間引
きに応じた正弦波化が行われ、その結果、電子ボリュー
ム回路15、LPF16、PWM回路17、及びインバ
ータ及びLPF3を経由して、周波数が微減された正弦
波信号が出力端子T1側に出力される。
【0101】上述したように、本実施例では、XOR8
1で位相差分の大小の幅、つまり進相、遅相の量を検出
し、XOR85で電流の電圧に対する進相、遅相の判別
を行ない、これらの位相判定は、波形の半サイクル毎に
行なわれるので、位相差は−180°〜+180°まで
の全範囲に亘って検出できる。そして、NANDゲート
87で遅相時の位相差パルスを、NANDゲート88で
進相時の位相差パルスをそれぞれ発振部12へ出力する
ようにしたので、発振部12では、XOR81で検出さ
れたパルス幅に応じて周波数の増減が行なわれ、高精度
の周波数調整が可能となる。また、位相差レベルは、パ
ルス幅デューティで得られ、デューティ比は、0〜10
0%の変化となる。
【0102】
【発明の効果】本発明による並列運転機能を備えた発電
機は、以上の如く構成したので、並列運転するにあたっ
て位相合わせのためのアダプタ等を必要としない。ま
た、並列運転中の同期状態を検出するために行う電流位
相検出を簡単な回路構成で−180°〜+180°の範
囲まで略リニアな特性で検出可能とすることができる。
したがって同期を維持するための周波数調整を十分満足
のいく精度で実行することが可能となり、並列運転中の
安定性を格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電機の一実施例の概略全体構成
を示すブロック図である。
【図2】前記実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図3】前記実施例の交流発電機及び整流平滑回路等の
一例を示す要部回路図である。
【図4】前記実施例のエンジン回転数検出回路の一例を
示す回路図である。
【図5】前記実施例のインバータ回路及びLPFの一例
を示す回路図である。前記実施例の交流出力電圧信号の
矩形波変換回路の一例を示す回路図である。
【図6】前記実施例の電流検出回路及び比較回路の一例
を示す回路図である。
【図7】前記実施例の矩形波変換回路の一例を示す回路
図である。
【図8】前記実施例の矩形波変換回路の一例を示す他の
回路図である。
【図9】前記実施例の位相差検出回路の一例を示す回路
図である。
【図10】前記実施例の立上りタイミング回路の一例を
示す回路図である。
【図11】前記実施例の発振部の一例を示す回路図であ
る。
【図12】前記実施例の分周回路13の一例を示す回路
図である。
【図13】前記実施例の正弦波化回路の一例を示す回路
図である。
【図14】前記実施例の電子ボリュームの一例を示す回
路図である。
【図15】前記実施例のLPF、PWM回路及び電圧検
出回路等の一例を示す回路図である。
【図16】前記実施例の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図17】前記実施例の動作を説明するための他のタイ
ムチャートである。
【図18】前記実施例の動作を説明するための他のタイ
ムチャートである。
【図19】前記実施例の動作を説明するための他のタイ
ムチャートである。
【図20】並列運転で始動するときの出力電圧の立上が
りを示す動作説明図である。
【図21】並列運転中の二台の発電機間に発生する相対
電流を示す説明図である。
【符号の説明】
1 交流発電機 2 整流平滑回路 3 インバータ回路及びLPF 4 電圧検出回路 5 電流検出回路 6 矩形波変換回路 7 矩形波変換回路 8 位相差検出回路 9 比較回路 10 保護回路 11 立上りタイミング回路 12 発振部 13 分周回路 14 正弦波化回路 15 電子ボリューム回路 16 LPF 17 PWM回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−24987(JP,A) 特開 平2−262869(JP,A) 特開 昭61−154431(JP,A) 特開 平1−194870(JP,A) 特開 平5−3211(JP,A) 特開 平1−101469(JP,A) 実開 平1−180833(JP,U) 特公 昭64−9819(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/38 - 3/50 H02M 7/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力を出力する直流電源回路と、該
    直流電源回路から出力される前記直流電力を所定周波数
    の交流電力に変換するインバータ回路とを有する発電機
    において、 前記インバータ回路のスイッチング動作の基準となる前
    記所定周波数の交流電力の出力目標波形信号を形成する
    目標波形形成手段と、 前記インバータ回路から出力される交流出力電圧を検出
    する出力電圧検出手段と、 前記インバータ回路から出力される交流出力電流を検出
    する出力電流検出手段と、 検出された前記出力電圧波形と出力電流波形の検出波形
    をそれぞれゼロクロス点を基準として矩形変換して
    一変化方向同士を比較することにより相互の位相差
    、逆相位相領域を含む−180°〜+180°の範囲
    で検出する位相差検出手段と、 前記位相差検出手段から出力される位相差信号によって
    検出された位相差を減ずるように前記目標波形信号の周
    波数を変化させる基準信号発生手段とを、 有することを特徴とする並列運転機能を備えた発電機。
  2. 【請求項2】 前記位相差検出手段は、 前記位相差の大きさをパルス幅信号として検出するとと
    もに、このパルス幅信号を前記矩形波変換後の出力電圧
    波形信号または出力電流波形信号のいずれか一方と比較
    することにより、前記位相差が進相か遅相かを判別する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載の並列運
    転機能を備えた発電機。
  3. 【請求項3】 前記位相差検出手段は、 矩形波変換された前記出力電圧及び出力電流の検出波形
    を入力する第1の排他的論理和回路と、 前記第1の排他的論理和回路の出力をクロックとし、且
    つ前記出力電圧または出力電流の検出波形を所定のタイ
    ミングで入力する遅延型フリップフロップ回路と、 前記出力電圧または出力電流の検出波形と前記遅延型フ
    リップフロップ回路の出力とを入力する第2の排他的論
    理和回路とを、 備えることを特徴とする請求項2記載の並列運転機能を
    備えた発電機。
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