JPH06121597A - インバータ制御式発電機 - Google Patents

インバータ制御式発電機

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JPH06121597A
JPH06121597A JP4292033A JP29203392A JPH06121597A JP H06121597 A JPH06121597 A JP H06121597A JP 4292033 A JP4292033 A JP 4292033A JP 29203392 A JP29203392 A JP 29203392A JP H06121597 A JPH06121597 A JP H06121597A
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Masafumi Nakamura
政史 中村
Motohisa Shimizu
元壽 清水
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン始動直後において、正負2つの電源
回路を構成する素子の特性の違いによって生じる出力電
圧の立ち上り特性の差による誤動作を防止することがで
きるインバータ制御式発電機を提供する。 【構成】 副出力巻線2の出力(L)の出力周波数は、
発電機回転数検出回路8によりエンジンの回転数として
検出され、その回転数が設定値を越えると、発電機回転
数検出回路8は、高レベルを出力する。一方、低電圧回
路5aの入力端(G)の電圧が、制御電源電圧検出回路
1により検出され、その検出電圧が設定値を越える
と、制御電源電圧検出回路71は、高レベルを出力す
る。この2つの出力がともに高レベルになると、AND
回路703は高レベルを出力し、これに依りPWM信号
がインバータ回路9に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用の交流電源装置
等に使用されるインバータ制御方式の発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、交流電源装置には、出力周波数を
安定化させるためにインバータ装置を使用することが多
くなってきており、例えばエンジンで駆動される交流発
電機によって商用周波数の交流電力を出力する携帯用電
源装置においては、エンジンを回転数の高い領域にて運
転させて発電機から高出力の交流電流を得、この交流電
流を一旦直流に交換した後、インバータ装置により商用
周波数の交流に変換して出力するようにした装置が、実
開昭59−132398号公報等によって知られてい
る。
【0003】ところで、インバータ装置を駆動するため
の駆動電源は一般に発電機出力に頼っており、且つエン
ジンの始動初期における発電機の低速回転域では発電機
出力が十分でないことにより、エンジン始動時にインバ
ータ装置の駆動電源の電源電圧が不安定になり易い。
【0004】これに対して、例えば、本出願人は、特願
平2−319800の中で、インバータ装置の制御回路
の電力供給源となる発電機出力が所定値になった後に、
インバータ装置へインバータ制御回路から駆動信号が供
給開始するように構成することを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインバータ装置において、この種の制御回路を構成
する場合には、例えば、オペアンプのように正負両電源
のような2電源で駆動されるIC素子と通常の単一電源
で駆動されるCMOS IC素子とが混在することが多
い。また、2電源は3端子レギュレータ等の電源ICに
より構成されることが多く、このように構成された2電
源において、図5(a),(b)で示されるように、電
源ICに印加された入力電圧は、回転数に比例して増加
している(図5(a))にも拘らず、その出力電圧は、
入力電圧に比較して立ち上がりが遅れたり、また、正側
と負側とで立ち上がり点にずれが生じたりする(図5
(b))。これらは、素子の特性の違い等により発生
し、前記オペアンプは、その入力信号回路の構成によっ
ては、立ち上がり点にずれが生じている区間(図5
(b)の発電機回転数が0〜1800rpmの区間)で誤
信号を出力することがある。
【0006】さらに、この誤信号が出力される場合は、
電源IC回路の出力電圧は十分でないものの、CMOS
IC素子は、低い電源電圧においても動作可能である
ため、前記オペアンプの誤差信号出力により動作し、例
えば、インバータ回路へまだ正常でない駆動信号を供給
するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、エンジン始動直後において、正負2つの電源回路を
構成する素子の特性の違いによって生じる出力電圧の立
ち上がり特性の差による誤動作を防止することができる
インバータ制御式発電機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、交流発電機の出力巻線からの交流出力を整流
し、この交流出力を駆動信号に応じてスイッチング動作
するインバータ回路を介して任意の周波数を持った交流
出力に変換させるインバータ制御式発電機において、前
記交流発電機の副出力巻線の出力から正負二電源を取り
出して前記インバータ回路を制御するインバータ制御回
路へ該電源を供給する電源回路と、前記副出力巻線の出
力電圧が所定電圧値を越えたか否かを判別する電源入力
電圧検出回路と、前記交流発電機の回転数が所定回転数
値を越えたか否かを判別する回転数検出回路と、前記電
源入力電圧検出回路により前記副出力巻線の出力電圧が
所定電圧値を越えたことが判別され、かつ前記回転数検
出回路により前記交流発電機の回転数が所定回転数値を
越えたことが判別されたときに前記インバータ制御回路
から前記インバータ回路へ駆動信号の供給が開始される
ように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】好ましくは、前記電源回路は、2つの3端
子レギュレータにより正負二電源の電源回路を構成する
ことを特徴とし、前記回転数検出回路は、前記副出力巻
線の出力周波数により前記交流発電機の回転数を検出す
ることを特徴とする。
【0010】また、前記回転数検出回路は、前記出力周
波数に応じて生成されたパルス列信号のパルス間を、該
パルスに拘らず生成されたクロックパルスによりカウン
トしたカウント数と所定カウント値とを比較することで
前記回転数が所定回転数値を越えたか否か判別するとと
もに、前記所定カウント値は、前記回転数が所定回転数
を越えたことを判別するための第1の閾値と前記回転数
が所定回転数を下回ったことを判別するための第2の閾
値とから成り、前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも
小さな値に設定することを特徴とする。
【0011】
【作用】電源入力電圧検出回路により副出力巻線の出力
電圧が所定電圧値を越えたことが判別され、且つ回転数
検出回路により交流発電機の回転数が所定回転数値を越
えたことが判別されると、制御手段によりインバータ制
御回路からインバータ回路へ駆動信号の供給が開始され
る。
【0012】また、回転数検出回路において、回転数を
判別するためのカウント値に第1と第2の閾値を設けた
場合は、カウント値が第1の閾値より小さくなった後、
即ち、回転数が第1の閾値で示される回転数値を越えた
後に、回転数が低下してカウント値が第1の閾値より大
きくなっても、第2の閾値より大きくならない限り、即
ち、回転数が第2の閾値で示される回転数値を下回らな
い限り、所定回転数値を越えたものと判別する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明に係るインバータ制御式発
電機の全体構成図であり、図中1,2はそれぞれ交流発
電機の固定子に独立して巻装された出力巻線であり、1
は三相出力巻線、2は単相補助巻線である。また回転子
(図示せず)には、例えば、9対の永久磁石の磁極が形
成されており、エンジン(図示せず)によって回転駆動
されるように構成されている。三相出力巻線1の出力端
は、3つのサイリスタと3つのダイオードとで構成され
るブリッジ整流回路3に接続され、ブリッジ整流回路3
の出力端は平滑回路4に接続される。
【0015】単相補助巻線2の出力端は、正負両極出力
端子E,Fを有する定電圧供給装置5に接続される。定
電圧供給装置5は2組の整流回路、平滑回路、定電圧回
路5aから成り、単相補助巻線2からの一の方向の電流
に対しては一方の組の各回路が働き、反対の方向の電流
に対しては他方の組の各回路が働き、これによって出力
端子E,Fに夫々正負の定電圧が出力される。
【0016】6はサイリスタ制御回路であり、電源入力
側の一端が定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続さ
れ、他端が平滑回路4の正極側端子とともに接地され
る。サイリスタ制御回路6の信号入力端はコンデンサC
1、抵抗R1〜R3の直列回路で構成され、コンデンサ
C1側の一端は定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接
続され、抵抗R3側の他端は平滑回路4の負極側端子に
接続される。抵抗R1と抵抗R2との接続点はトランジ
スタQ1のベースに、このトランジスタQ1のコレクタ
はトランジスタQ2のベースに、このトランジスタQ2
のコレクタはブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲー
ト入力回路に接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点
の電位に応じてゲート入力回路の入力信号を制御するよ
うに構成されている(サイリスタ制御回路6に関する詳
細な説明は、本願出願人による特願平1−230908
号に開示されるのでここでは省略する)。
【0017】コンデンサC1と抵抗R1との接続点Kに
は過渡抑制回路7の出力側が接続される。過渡抑制回路
7によれば、定電圧供給装置5の正極出力端子E側に設
けられた定電圧回路5aの入力側(G)にツェナーダイ
オードD1のカソード側が接続され、ツェナーダイオー
ドD1のアノード側が抵抗R4,R5を介して定電圧供
給装置5の負極出力端子Fに接続される。抵抗R4,R
5の接続点はオペアンプから成る反転比較器701の反
転端子(−)に接続され、反転比較器701の非反転端
子(+)は抵抗を介して接地される。反転比較器701
の出力側はレベルコンバータ機能を有するインバータ7
02を介してAND回路703の入力側に接続され、一
方AND回路703の入力側のもう1つの端子には後述
する本発明に係る発電機回転数検出回路8が接続され、
発電機の回転数が所定回転数値以上になったときに高レ
ベル信号がAND回路703に供給される。以下、前記
ツェナーダイオードD1からインバータ702までの回
路を制御電源電圧検出回路71という。AND回路70
3の出力側はインバータ704、抵抗R6を介してトラ
ンジスタQ3のベースに接続される。ここで、反転比較
器701には、正負電源(E,F)がインバータ70
2,703,AND回路703には負電源(F)のみが
供給される。トランジスタQ3のエミッタは定電圧供給
装置5の負極出力端子Fに接続され、一方コレクタは、
抵抗R7を介して定電圧供給装置5の正極出力端子Eに
接続されるとともにコンデンサC2を介して定電圧供給
装置5の負極出力端子Fに接続される。コンデンサC2
の正極端子にはトランジスタQ4のベースが接続され、
トランジスタQ4のコレクタは定電圧供給装置5の正極
出力端子Eに接続され、一方エミッタは、ダイオードD
2のアノードに接続されるとともにサイリスタ制御回路
6のコンデンサC1と抵抗R1との接続点Kに接続され
る。ダイオードD2のカソードはコンデンサC2の正極
端子に接続される。
【0018】平滑回路4の出力側はインバータ回路9に
接続される。インバータ回路9は4つのFET(電界効
果トランジスタ)Q5〜Q8から成るブリッジ回路で構
成される。FETQ5〜Q8の各ゲート端子に接続され
る駆動信号回路に関しては後述する。
【0019】インバータ回路9の出力側はローパスフィ
ルタから成る出力回路10を介して負荷(図示せず)が
接続される出力端子11,12に接続される。
【0020】出力端子11,12の両端(ローパスフィ
ルタを構成するコンデンサの両端H)は、図2に示すよ
うに分割抵抗や差動アンプから成る歪み検出回路13に
接続される。歪み検出回路13は、出力端子11,12
に現れる出力電圧の波形どうしを直接比較することによ
って出力の波形歪みあるいはオフセット成分を検出し、
検出信号を出力するものである。
【0021】14は商用周波数、例えば50Hzまたは
60Hzの正弦波を発生する正弦波発振器である。この
正弦波発振器14の出力側と歪み検出回路13の出力側
とは差動アンプ15に接続される。差動アンプ15は、
正弦波発振器14から出力される正弦波の振幅基準レベ
ルを歪み検出回路13から出力される検出信号で補正
し、補正された正弦波信号を出力するものである。
【0022】16は矩形波発振器であり、この矩形波発
振器16で発振される矩形波の周波数は正弦波発振器1
4から出力される正弦波の周波数よりも格段に大きい値
に設定される。矩形波発振器16の出力側は積分回路1
7に接続され、積分回路17は矩形波を積分して三角波
信号に変換する。
【0023】差動アンプ15から出力される補正された
正弦波信号と積分回路17から出力される三角波信号と
は重畳されてインバータバッファ18に供給される。イ
ンバータバッファ18は所定の閾値(スレッシュホール
ドレベル)を有する増幅器であり、この閾値を越えたレ
ベルの信号が入力したときは低レベルの信号を出力し、
一方閾値以下のレベルの信号が入力したときは高レベル
の信号を出力し、いわゆるパルス幅変調(PWM)信号
を形成するものであり、例えばゲート端子への入力信号
に対し固定された閾値を有するC−MOSゲートICで
構成する。
【0024】インバータバッファ18の出力側は、イン
バータ19を経てNAND回路20の一方の入力端に入
力するとともにそのまま直接NAND回路21の一方の
入力端にも入力する。NAND回路20の他方の入力端
とNAND回路21の他方の入力端には過渡抑制回路7
のAND回路703の出力端Jが接続される。
【0025】NAND回路20,21の各出力側はFE
Tゲート駆動信号用回路22,23に夫々接続される。
FETゲート駆動信号用回路22はプッシュプル増幅
器、サージ吸収用ダイオード、低周波成分カット用のコ
ンデンサC3、パルストランスA,Cの一次側コイルか
ら構成され、同様にFETゲート駆動信号用回路23は
プッシュプル増幅器、サージ吸収用ダイオード、低周波
成分カット用のコンデンサC4、パルストランスB,D
の一次側コイルから構成される。パルストランスAの二
次側コイル(インバータ回路9内に表示)は減衰抵抗、
復調用のコンデンサC5、双方向電圧規制ダイオードD
3,D4を介してFETQ5のゲートに接続される。パ
ルストランスB,C,Dの各二次側コイルも、パルスト
ランスAの二次側回路と全く同様な回路を介してFET
Q6,Q7,Q8の各ゲートに夫々接続される。
【0026】次に、本発明に係る発電機回転数検出回路
8の詳細な回路構成を図3を参照して説明する。
【0027】図1の単相補助巻線2の出力側(L)は、
抵抗R8を介してダイオードD5のアノード側,ツェナ
ダイオードD6のカソード側およびコンデンサC6の一
端に接続されるとともに、インバータ801の入力側に
接続される。ダイオードD5のカソード側は接地され、
ツェナダイオードD6のアノード側およびコンデンサC
6の他端は定電圧供給装置5の負極出力端子Fに接続さ
れる。ダイオードD5,D6およびコンデンサC6から
成る回路は、単相補助巻線2の出力側(L)から入力さ
れる正弦波を矩形波に変換する回路である。
【0028】インバータ801の出力側は、Dフリップ
フロップ802のD入力端子に接続され、そのQ出力端
子はインバータ803を介してDフリップフロップ80
4のD入力端子に接続される。更に、Dフリップフロッ
プ802,804のクロック入力端子には、20KHz
の矩形波が入力され、R端子およびS端子は接地されて
いる。Dフリップフロップ804のQ出力端子は、AN
D回路805の一入力端子に接続され、AND回路80
5の他の入力端子には、Dフリップフロップ802のQ
出力端子が接続されている。図4に示すように、Dフリ
ップフロップ802,804,インバータ803および
AND回路805から成る回路は、インバータ801の
出力パルスを、パルス幅が50μsで、その周波数が該
出力パルスと同一であるパルスに変換する。
【0029】AND回路805の出力は2つに分岐さ
れ、一方はカウンタ806のリセット入力端子に接続さ
れ、他方は後述するDフリップフロップ812のクロッ
ク入力端子に接続される。また、カウンタ806のクロ
ック入力端子は、インバータ807の出力側に接続さ
れ、Q1,Q2,Q3出力端子は直接AND回路808
に接続され、Q4,Q5出力端子はAND回路809の
2つの入力端子に接続され、更に、Q6出力端子はOR
回路810の一入力端子に接続される。カウンタ806
は、クロック入力端子に入力されたクロックをカウント
し、順次、そのカウント値をQ1〜Q7端子に出力す
る。また、リセット入力端子にリセット信号が入力され
ると、そのカウント値はクリアされる。即ち、カウンタ
806は、AND回路805の出力パルスの周期を、後
述する11KHz矩形波のクロックによりカウントす
る。
【0030】さらに、AND回路809の出力側は、O
R回路811の一入力端子に接続され、他の入力端子に
は、Dフリップフロップ812のQ出力端子が接続され
る。また、Dフリップフロップ812のQバー出力端子
は、OR回路810の他の入力端子に接続される。OR
回路810,811の出力側はAND回路808の残り
の入力端子に接続され、AND回路808の出力側はD
フリップフロップ813のD入力端子に接続される。即
ち、カウンタ806によりAND回路805の出力パル
スがカウントされると、AND回路808は、このカウ
ント値、即ち発電機の回転数に応じて、高レベル出力と
低レベル出力とを切り換える。OR回路810,811
は、この切り換え回転数(カウント値)にヒステリシス
を設けるために用いられ、このヒステリシスは、電源が
正常に立ち上がったことを確認して一旦インバータ回路
が通常運転を開始した後には発電機の回転の脈動とか一
時的な過負荷状態による回転数の落ち込み等によって、
むやみにインバータ回路の停止が行われないようにする
ためのものである。
【0031】Dフリップフロップ813のクロック入力
端子には、11KHz矩形波がインバータ814を介し
て入力され、そのQバー出力端子は、Dフリップフロッ
プ812のD入力端子に接続されるとともにAND回路
815の一入力端子に接続される。AND回路815の
他の入力端子には、前記11KHz矩形波が入力され、
AND回路815の出力側は前記インバータ807の入
力側に接続される。AND回路815は、カウンタ80
6のカウント値が設定値を越えると、十分低回転である
と判断してそれ以上の11KHz矩形波がカウンタ80
6のクロック入力端子に供給されるのを停止して、カウ
ンタ806のオーバーフローを防止する。即ち、発電機
が低回転のときには、カウンタ806のリセット入力端
子に入力するパルスの時間間隔は長くなり、このパルス
間隔を11KHz矩形波でカウントすると、カウンタ8
06は、リセット入力端子に次のパルスが入力されるま
でにオーバーフローを発生してしまうので、パルス間隔
が十分長い低回転時にはAND回路815によって11
KHz矩形波の供給を停止しているのである。
【0032】さらに、Dフリップフロップ812のQ出
力端子は、OR回路811の他の入力端子に接続される
とともに図1のAND回路703の他の入力端子に接続
される。
【0033】発電機回転数検出回路8において、前記イ
ンバータ、AND回路、OR回路、Dフリップフロップ
及びカウンタの電源は、F端子から供給される。
【0034】以上のように構成される発電機回転数検出
回路8によれば、発電機の回転数(エンジン回転数)が
所定の値よりも高くなったとき高レベル、それ以外のと
き低レベルとなる信号が出力され、AND回路703に
供給される。なお、発電機回転数検出回路8の動作の詳
細は後述する。
【0035】次に、以上のように構成されるインバータ
制御発電機の作動について説明する。
【0036】エンジンの駆動に伴い三相出力巻線1から
出力された三相交流電力はブリッジ整流回路3で整流さ
れ、続く平滑回路4で平滑されて直流電力に変換される
とともに、平滑回路4での直流電圧の変動が抵抗R2,
R3を介してサイリスタ制御回路6で検出され、その検
出信号に基づいてブリッジ整流回路3の各サイリスタの
オン/オフを制御することにより平滑回路4の出力電圧
が所定の直流電圧に安定に維持されるようなフィードバ
ック制御が行われる。なおサイリスタ制御回路6には過
渡抑制回路7からの出力信号も入力するが、この信号に
基づくサイリスタ制御回路6及びブリッジ整流回路3の
作動については後述する。
【0037】インバータ回路9のFETQ5,Q7及び
FETQ6,Q8のゲートには後述するパルス幅変調信
号(PWM)が入力され、このPWM信号に応じてFE
TQ5,Q7及びFETQ6,Q8を交互に導通させる
ことにより平滑回路4の直流出力をスイッチング制御し
て出力回路10へ出力させる。出力回路10は高周波成
分をカットして商用周波数の交流電力を出力端子11,
12から負荷に供給する。
【0038】出力端子11に現れる出力電圧の波形と出
力端子12に現れる出力電圧の波形は、歪み検出回路1
3で比較され、その差、即ち出力電圧の波形の歪みある
いはオフセット成分が検出され、その検出信号が差動ア
ンプ15に出力される。
【0039】差動アンプ15は、正弦波発振器14から
出力された商用周波数の正弦波信号と検出回路13から
出力された出力電圧の波形の歪みあるいは直流オフセッ
ト分等を含んだフィードバック信号とを比較し、このフ
ィードバック信号によって正弦波信号の振幅基準レベル
を補正し、この補正された正弦波信号を出力する。
【0040】矩形波発振器16から出力された矩形波信
号は積分回路17で積分されて三角波信号に変換され
る。この三角波信号と差動アンプ15からの補正正弦波
信号とが重畳されて重畳信号が形成され、インバータバ
ッファ18に入力される。インバータバッファ18で
は、重畳信号が閾値を越えるときには低レベルの信号を
出力し、一方閾値以下のときには高レベルの信号を出力
して、結果的に三角波信号を搬送波とし、補正正弦波に
よりパルス幅変調されたPWM信号を出力することとな
る。このPWM信号は、補正された正弦波信号に基づき
形成されるため、前記出力電圧の歪み及びオフセット成
分を減少させることが可能となるとともに、応答時間が
コンパレータ(約1μsec)に比べ格段に速いインバー
タバッファ(約50nsec)をPWM信号の形成に使用
するため搬送波の周波数をより高くすることが可能とな
り、これにより出力波形をより正弦波に近似させた、よ
り高品質の交流電圧を供給することを可能ならしめる。
【0041】インバータバッファ18から出力されたP
WM信号は一方はインバータ19で反転されてNAND
回路20へ、他方はそのままNAND回路21へ入力さ
れる。NAND回路20,21には過渡抑制回路7から
単相補助巻線2の出力が設定電圧値より低い場合、また
は、発電機の回転数が所定の回転数値よりも低い場合に
は低レベル信号が供給され、この時にはNAND回路2
0,21の出力はPWM信号のいかんに拘らず高レベル
信号となり、この状態が継続されるためPWM信号は伝
送されない。一方、単相補助巻線2の出力が設定電圧値
より高くなり、且つ、発電機の回転数が所定の回転数値
よりも高くなったときには過渡抑制回路7から高レベル
信号が供給され、この時にはNAND回路20,21は
夫々入力した反転または非反転PWM信号に応じて夫々
反転または非反転PWM信号を反転した信号を出力し、
FETゲート駆動信号用回路22にはPWM信号が、ま
たはFETゲート駆動信号用回路23には反転したPW
M信号が供給される。
【0042】FETゲート駆動信号用回路22では、P
WM信号は、プッシュプル増幅された後、コンデンサC
3で低周波成分、即ち商用周波数成分がカットされる。
コンデンサC3を通過する直前の信号は基準レベルに対
し振幅一定のPWM信号であるが、この信号の平均電圧
(積分値)は、正弦波発振器14からの正弦波と同一の
周期で変化しており、従ってこのPWM信号はこの正弦
波と同一の周波数(商用周波数)成分を含んでいる。こ
のPWM信号がコンデンサC3を通過した後は商用周波
数成分とは逆相にパルス列全体が上下して平均電圧が常
時零であるパルス信号例に変換される。
【0043】この平均電圧が常時零であるパルス信号列
がパルストランスA,Cの各一次コイルに供給されるの
で、パルストランスA,Cを構成するトランスコアに
は、商用周波数成分による磁気飽和の悪影響がほとんど
なくなり、従ってトランスA,Cは、PWM搬送周波数
で磁気飽和しない程度の小型サイズのもので構成するこ
とが可能となる。
【0044】FETゲート駆動信号用回路23の作動も
上記FETゲート駆動信号用回路22の作動と全く同様
である。
【0045】パルストランスAの二次コイルから出力し
たパルス信号はツェナーダイオードD3,D4の各降伏
電圧と比較され、各降伏電圧を越えた分によりコンデン
サC5が充放電され、コンデンサC5の両端には各降伏
電圧を越えた分による平均電圧(これは商用周波数を有
する)が現れる。従って、FETQ5のゲート・ソース
間には、商用周波数を有するコンデンサC5の両端電圧
と、パルストランスAの二次コイルから出力したパルス
信号とが重畳した信号、即ちコンデンサC3を通過前の
PWM信号が復調される。FETQ5は、PWM信号の
正パルスがゲートに入力されている間だけ導通する。
【0046】パルストランスCの二次コイルから出力し
たパルス信号も上述のパルストランスAの二次コイルか
ら出力したパルス信号と全く同様に処理され、FETQ
7の導通はFETQ5の導通と同じタイミングで行われ
る。
【0047】パルストランスB,Dの二次コイルから出
力したパルス信号も上述のパルストランスA,Cの二次
コイルから出力したパルス信号と全く同様に処理され
る。但しパルストランスB,Dに入力するPWM信号と
パルストランスA,Cに入力するPWM信号とは位相が
逆であるから、FETQ5,Q7が導通するときはFE
TQ6,Q8が非導通となり、反対にFETQ5,Q7
が非導通となるときはFETQ6,Q8が導通するよう
に作動する。
【0048】以上のように、出力波形に基づきフィード
バック補正された商用周波数の正弦波を高周波の三角波
でパルス幅変調し、このパルス幅変調信号に基づきイン
バータ回路9でスイッチング制御が行われ、その後出力
回路10で搬送周波数成分がカットされ、ほぼ正弦波に
近似した商用周波数の交流電力が出力端子11,12か
ら負荷に供給される。
【0049】以上のインバータ回路9及び検出回路13
乃至FETゲート駆動信号用回路23の構成及び作動に
関する、より詳細な説明は、既に本願出願人による特開
平4−207973号で開示されたインバータ装置に記
載されている。
【0050】次に過渡抑制回路7の作動を説明する。
【0051】エンジン始動直後は交流発電機の出力電圧
が低いため、定電圧供給装置5を構成する定電圧回路5
aの入力端の電圧は低く、従って始動当初、ツェナーダ
イオードD1の降伏電圧を越えることはなく、ツェナー
ダイオードD1は非導通である。そのため反転比較器7
01の反転端子(−)は低レベルであり、反転比較器7
01の出力は高レベルとなり、インバータ702の出力
は低レベルとなる。
【0052】AND回路703は入力側の少なくとも一
方に低レベル信号が入力すれば低レベル信号を出力する
ので、AND回路703の出力は、インバータ702の
低レベル出力または発電機の回転数が設定回転数値以下
であることを示す発電機回転数検出回路8の低レベル出
力で低レベルとなる。
【0053】この低レベル信号がインバータ704で反
転されて高レベル信号となり、トランジスタQ3を導通
してコンデンサC2を放電させる。従ってトランジスタ
Q4は非導通となり、コンデンサC1と抵抗R1との接
続点Kの電位は低レベルとなる。
【0054】従ってサイリスタ制御回路6のトランジス
タQ1は非導通となり、トランジスタQ2は導通とな
り、ブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲートには低
レベル信号が供給される。これにより、各サイリスタは
導通せず、ブリッジ整流回路3は整流出力を供給しな
い。即ち、単相補助巻線2の出力が設定電圧値より低く
なり、または、発電機の回転数が所定の回転数値よりも
低くなったときにはブリッジ整流回路3は整流出力を供
給しないようにされ、これによりエンジン始動時におけ
るインバータ回路の不安定動作が抑制される。
【0055】次に、エンジン始動後、交流発電機の出力
電圧が徐々に上昇し、定電圧回路5aの入力端の電圧が
高くなり、ツェナーダイオードD1の降伏電圧を越える
と、ツェナーダイオードD1は導通し、反転比較器70
1の反転端子(−)は高レベルに転じ、反転比較器70
1の出力は低レベルとなり、インバータ702の出力は
高レベルとなる。
【0056】このとき発電機の回転数が設定回転数値以
上であれば、AND回路703の出力は高レベルに転
じ、インバータ704の出力は低レベルとなる。従って
トランジスタQ3は非導通となり、コンデンサC2は抵
抗R7を介して充電される。この充電によりコンデンサ
C2の正極側電位は、コンデンサC2の容量及び抵抗R
7の抵抗値で決まる時定数に基づき徐々に上昇する。コ
ンデンサC2の正極側電位の上昇によりトランジスタQ
4が導通するが、このトランジスタQ4の導通によりト
ランジスタQ4のエミッタ電位が上昇してトランジスタ
Q4のベース電位より高くなるようなことがあればトラ
ンシジスタQ4は非導通に転じるので、K点の電位はコ
ンデンサC2の正極側電位より僅かに低い値に常時維持
されることになる。従ってK点の電位は、単相補助巻線
2の出力が設定電圧値を越え、エンジン回転数が設定回
転数値を越えた時点以降、コンデンサC2の容量及び抵
抗R7の抵抗値で決まる時定数に基づき徐々に上昇する
こととなる。
【0057】従って、トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧は徐々に上昇してトランジスタQ1は徐々に
導通し、トランジスタQ2は徐々に非導通となり、ブリ
ッジ整流回路3の各サイリスタに入力するゲート電圧は
徐々に上昇し、徐々に導通角を広げていくことになる。
そして最終的にK点電位が略定電圧供給装置5の正極出
力電位に至り、各サイリスタのゲート電圧は抵抗R1と
抵抗R2との接続点の電位を所定値に維持するための所
定のフィードバック制御入力値に至る。
【0058】斯くして、たとえエンジン始動のとき出力
端子11,12に負荷が接続されたままの状態であっも
てブリッジ整流回路3の各サイリスタに急激に電流が突
入することを防止できるものである。それと同時に、ブ
リッジ整流回路3の各サイリスタに入力するゲート電圧
が徐々に上昇するように制御されることにより、平滑回
路4の直流出力はエンジン始動後徐々に上昇し、これに
よりインバータ回路9の各FETに対して急激な電圧変
化が加わることも防止される。こうした防止効果は、エ
ンジン始動時に出力端子11,12に接続されている負
荷が大きい程大きく、特に負荷が短絡状態にある場合に
はサイリスタやFETに対する悪影響の抑制効果がきわ
めて大きい。
【0059】次に、本発明に係る発電機回転数検出回路
8の作動について詳述する。
【0060】単相補助巻線2の出力は、ダイオードD
5,ツェナダイオードD6およびコンデンサC6により
成る回路と抵抗R8とにより矩形波に変換され、インバ
ータ801により反転され、Dフリップフロップ802
のD入力端子に入力される。Dフリップフロップ802
において、前記反転された矩形波は20KHz矩形波か
ら成るクロック信号によりサンプリングされ、Q出力端
子から出力される。この出力は、2つに分岐され、一方
はインバータ803により反転され、Dフリップフロッ
プ804において、Dフリップフロップ802と同様
に、クロック信号によりサンプリングされてQ出力端子
からAND回路805に出力される。他方はそのままA
ND回路805に入力され、Dフリップフロップ804
のQ出力との論理積が演算される。しかして、AND回
路805は、前記インバータ801の出力と同一周期を
有し、パルス幅がDフリップフロップ802,804の
クロック入力と同一の50μsであるパルスを出力す
る。
【0061】AND回路805の出力パルス(以下、
「サブコイルパルス」という)は、その立ち上がり点で
カウンタ806をリセットさせ、カウント値をクリアす
る。また、カウンタ806は、AND回路815を介し
て供給されたクロック信号(11KHz矩形波)をその
立ち上がり点でカウントして、そのカウント値をQ1〜
Q7に出力する。
【0062】斯くして、サブコイルパルスの立ち上がり
点が入力され、AND回路815からクロック信号が供
給されると、この時点からカウンタ806はサブコイル
パルスの周期のカウントを開始する。
【0063】以下、エンジン始動直後の低回転数のと
き、エンジン回転数が所定回転数値、例えば2400r
pm以上になったとき、および、エンジン回転数が一旦
2400rpmを越えた後に回転数が低下したときの3
通りの場合に分けて、サブコイルパルスのカウント動作
について説明する。
【0064】まず、エンジン始動直後の低回転数のとき
のサブコイルパルスのカウント動作について説明する。
【0065】カウンタ806は、前記クロック信号に応
じてカウントを開始し、そのカウント値をQ1〜Q7に
出力する。このとき、Dフリップフロップ812のQ出
力およびQバー出力は、それぞれ低レベルおよび高レベ
ルとなり、カウンタ806のQ1〜Q5が全て高レベ
ル、即ち、カウント値が31(第1の閾値;2400r
pmに相当)になったとき、初めてAND回路808は
高レベルを出力し、それまでは低レベルを出力する。A
ND回路808が低レベルを出力している間、Dフリッ
プフロップ813はQバー出力端子から高レベルを出力
するため、AND回路815からはクロック信号がカウ
ンタ806に供給される。一方、AND回路808が高
レベルを出力すると、Dフリップフロップ813はQバ
ー出力端子から低レベルを出力して、AND回路815
はクロック信号の供給を停止する。これに依り、前述し
たようにサブコイルパルスの周期が長いとき、カウンタ
806がオーバーフローするのを防止する。
【0066】エンジン回転数が低いとき、例えば、回転
数が2400rpm(カウント値31)以下のとき、カ
ウンタ806のカウント値が31になると、AND回路
808は高レベルを出力するとともに、クロックの供給
が停止され、AND回路808は高レベルを保持し続け
る。その後、AND回路805から次のサブコイルパル
スの立ち上がり点が出力されると、Dフリップフロップ
812はDフリップフロップ813の低レベル出力を保
持して、Q,Qバー出力端子に、それぞれ低レベルおよ
び高レベルを出力する。したがって、AND回路703
の2つの入力の内、Dフリップフロップ812のQ出力
は低レベルとなるため、他方の入力レベルに拘らずAN
D回路703の出力は低レベルとなり、前述したように
PWM変調は実行されない。
【0067】次に、エンジン回転数が上昇し、2400
rpm以上になったときのカウント動作について説明す
る。
【0068】エンジン回転数が2400rpm以上にな
ると、サブコイルパルスの周期は短くなるため、カウン
タ806は31をカウントする前に、AND回路805
から次のサブコイルパルスの立ち上がり点が出力され
る。このとき、AND回路808の出力は低レベルであ
るため、Dフリップフロップ813のQバー出力は高レ
ベルとなり、Dフリップフロップ812は、AND回路
805の次のパルスによりこの高レベル出力を保持し
て、Q,Qバー出力端子にそれぞれ高レベルおよび低レ
ベルを出力する。これに依り、AND回路703の一方
の入力であるDフリップフロップ812のQ出力は高レ
ベルとなり、他の入力である制御電源電圧検出回路71
の出力が高レベル、即ち、単相補助巻線2の出力値が設
定電圧以上になるとPWM変調が実行される。
【0069】次に、エンジン回転数が一旦2400rp
mを越えた後に回転数が低下したときのカウント動作に
ついて説明する。
【0070】上述したように、エンジン回転数が一旦2
400rpmを越えると、Dフリップフロップ812の
Qバー出力は低レベルとなるため、OR回路810の出
力はカウンタ806のQ6出力端子の出力に依存する。
斯くして、カウンタ806のQ1〜Q3およびQ6出力
端子の出力が全て高レベル(カウント値は39;第2の
閾値)、即ち、エンジン回転数が1900rpmになる
までAND回路808の出力は低レベルを維持する。こ
れに依り、エンジン回転数にヒステリシスが設けられ、
上述したように、電源が正常に立ち上がったことを確認
してインバータ回路の動作を開始させた後には、むやみ
にインバータ回路の停止が行なわれることを防止する。
【0071】その後、回転数が低下して1900rpm
以下になり、カウンタ806が39をカウントすると、
AND回路808は高レベルを出力して、上述したよう
にAND回路815から供給されるクロック信号を停止
するとともにDフリップフロップ812からAND回路
703に低レベルを出力してPWM変調が停止される。
【0072】以上のようにして、発電機回転数検出回路
8は、エンジン回転数が所定の回転数以上になったか否
かを判別するとき、その回転数にヒステリシスを設けて
いるので、AND回路808は発電機負荷の変動のとも
なう回転数の変動にも拘らず安定した出力信号を出力す
ることが可能となる。
【0073】以上説明したように、本実施例によれば、
発電機回転数検出回路8の出力と制御電源電圧検出回路
1の出力とがともに高レベルのときPWM変調を行う
ようにしたので、エンジン始動開始直後のエンジン低回
転時に発生するインバータの不安定動作を防止すること
が可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に依れば、交流発電機の出力巻線からの交流出力を整
流し、この交流出力を駆動信号に応じてスイッチング動
作するインバータ回路を介して任意の周波数を持った交
流出力に変換させるインバータ制御式発電機において、
前記交流発電機の副出力巻線の出力から正負二電源を取
り出して前記インバータ回路を制御するインバータ制御
回路へ該電源を供給する電源回路と、前記副出力巻線の
出力電圧が所定電圧値を越えたか否かを判別する電源入
力電圧検出回路と、前記交流発電機の回転数が所定回転
数値を越えたか否かを判別する回転数検出回路と、前記
電源入力電圧検出回路により前記副出力巻線の出力電圧
が所定電圧値を越えたことが判別され、かつ前記回転数
検出回路により前記交流発電機の回転数が所定回転数値
を越えたことが判別されたときに前記インバータ制御回
路から前記インバータ回路へ駆動信号の供給が開始され
るように制御する制御手段とを有するので、正負二電源
へ供給される副出力巻線の出力電圧を直接検出して温度
特性等の変動に拘らず所定出力値以上になったことを確
実に判別することが可能であり、且つ、副出力巻線の出
力電圧値の監視だけでは検出できない前記正負二電源の
立ち上りバラツキについて回転数が所定値以上になった
ことの判別を加えることで補償するようにしているた
め、エンジン始動開始直後等のエンジン低回転時に発生
する正負二電源の立ち上りのバラツキに起因したインバ
ータの不安定動作をより確実に抑制することが可能とな
るという効果を奏する(回転数だけを検出する方式は回
転数と出力電圧との関係が温度特性、経年変化で変わっ
てくるため採用できない)。
【0075】請求項2記載の発明に依れば、前記電源回
路は、2つの3端子レギュレータにより正負二電源の電
源回路を構成するので、回転構成がきわめて簡略化され
るという効果を奏する。
【0076】また、請求項3記載の発明に依れば、前記
回転数検出回路は、前記副出力巻線の出力周波数により
前記交流発電機の回転数を検出するので、発電機の回転
数を検出する検出装置を新たに設ける必要がなく、これ
に依るコスト増を抑制することが可能となる効果を奏す
る。
【0077】さらに、請求項4記載の発明に依れば、前
記回転数検出回路は、前記出力周波数に応じて生成され
たパルス列信号のパルス間を、該パルスに拘らず生成さ
れたクロックパルスによりカウントしたカウント数と所
定カウント値とを比較することで前記回転数が所定回転
数値を越えたか否か判別するとともに、前記所定カウン
ト値は、前記回転数が所定回転数を越えたことを判別す
るための第1の閾値と前記回転数が所定回転数を下回っ
たことを判別するための第2の閾値とから成り、前記第
1の閾値は前記第2の閾値よりも小さな値に設定するの
で、一旦通常の運転を開始した後には負荷の変動等に起
因して回転数が多少変動しても運転を中断することなく
安定に継続することが可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータ制御式発電機の全体構
成図である。
【図2】本発明に係るインバータ制御式発電機の全体構
成図である。
【図3】図1に示した発電機回転数検出回路8の詳細な
回路図である。
【図4】インバータ801及びAND回路805の出力
を示す図である。
【図5】発電機の回転数と正負電源ICの出力電圧特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 出力巻線 2 副出力巻線 5 電源回路 5a 3端子レギュレータ 6 サイリスタ制御回路(インバータ制御回路) 71 制御電源電圧検出回路(電源入力電圧検出回路) 8 発電機回転数検出回路(回転数検出回路) 806 カウンタ 9 インバータ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流発電機の出力巻線からの交流出力を
    整流し、この交流出力を駆動信号に応じてスイッチング
    動作するインバータ回路を介して任意の周波数を持った
    交流出力に変換させるインバータ制御式発電機におい
    て、 前記交流発電機の副出力巻線の出力から正負二電源を取
    り出して前記インバータ回路を制御するインバータ制御
    回路へ該電源を供給する電源回路と、前記副出力巻線の
    出力電圧が所定電圧値を越えたか否かを判別する電源入
    力電圧検出回路と、前記交流発電機の回転数が所定回転
    数値を越えたか否かを判別する回転数検出回路と、前記
    電源入力電圧検出回路により前記副出力巻線の出力電圧
    が所定電圧値を越えたことが判別され、かつ前記回転数
    検出回路により前記交流発電機の回転数が所定回転数値
    を越えたことが判別されたときに前記インバータ制御回
    路から前記インバータ回路へ駆動信号の供給が開始され
    るように制御する制御手段とを有することを特徴とする
    インバータ制御式発電機。
  2. 【請求項2】 前記電源回路は、2つの3端子レギュレ
    ータにより正負二電源の電源回路を構成することを特徴
    とする請求項1記載のインバータ制御式発電機。
  3. 【請求項3】 前記回転数検出回路は、前記副出力巻線
    の出力周波数により前記交流発電機の回転数を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のインバータ制御式発電
    機。
  4. 【請求項4】 前記回転数検出回路は、前記出力周波数
    に応じて生成されたパルス列信号のパルス間を、該パル
    スに拘らず生成されたクロックパルスによりカウントし
    たカウント数と所定カウント値とを比較することで前記
    回転数が所定回転数値を越えたか否か判別するととも
    に、前記所定カウント値は、前記回転数が所定回転数を
    越えたことを判別するための第1の閾値と前記回転数が
    所定回転数を下回ったことを判別するための第2の閾値
    とから成り、前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも小
    さな値に設定することを特徴とする請求項1又は請求項
    3記載のインバータ制御式発電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6552515B2 (en) 2001-01-05 2003-04-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine speed controlled generator set having an inverter and direct current output smoothing capacitor
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