JP2002070749A - ポンプ吐出圧制御装置 - Google Patents

ポンプ吐出圧制御装置

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JP2002070749A JP2000268654A JP2000268654A JP2002070749A JP 2002070749 A JP2002070749 A JP 2002070749A JP 2000268654 A JP2000268654 A JP 2000268654A JP 2000268654 A JP2000268654 A JP 2000268654A JP 2002070749 A JP2002070749 A JP 2002070749A
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秀樹 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 還流通路の圧力変動の影響を受けず制御吐出
圧の安定性が確保できるポンプ吐出圧制御装置を提供す
ること。 【解決手段】 ポンプ3の吐出流体を絞り21を介して
アクチュエータ8へ供給し、前記絞り21前後の圧力差
に応動して作動し絞り21上流の作動流体を適宜ポンプ
吸込通路7に還流通路10を介して還流するスプール弁
22を備えたフローコントロール弁2と、指令電流によ
り設定された圧力値に基づいて前記フローコントロール
弁2の絞り21下流の作動流体を適宜前記吸込通路7に
還流させることで前記絞り21下流の制御吐出圧Pcを
調整する電磁比例リリーフ弁4と、前記電磁比例リリー
フ弁4の前記吸込通路7へ還流させる戻し通路11にオ
リフィス(圧力変動吸収手段)12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプ吐出圧制御
装置に関し,特にアクチュエータへの供給圧力を制御す
る場合に流体圧力を安定して供給できるポンプ吐出圧制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車および産業車両に用いられ
ているポンプ吐出圧制御装置としては、特開平8−42
513号公報に記載されたものがある。
【0003】前記特開平8−42513号公報に記載さ
れたものは、ポンプ吐出流体を流量可変絞りを介してア
クチュエータに供給する一方、前記流量可変絞りの前後
の圧力差が所定値となるように前記流量可変絞り上流の
作動流体の一部を適宜前記圧力差に感応するフローコン
トロール弁を介してポンプの吸い込み側へ還流してい
る。
【0004】この作動流体の還流量は、ポンプの吐出流
量からアクチュエータの必要流量を差し引いた量に相当
し、アクチュエータの必要量が車両速度の増加と共に低
下するパワーステアリング装置にあっては、エンジン回
転数に比例して増加する吐出流量は高速走行時には大部
分が還流されることとなる。
【0005】このため、前記増加した還流量の作動流体
が通過する還流通路は、この還流量にあっても通路抵抗
が少ない高容量(通路の径を大きくする等)の通路に形
成して、この通路抵抗による背圧上昇等の圧力変動を抑
制して、前記流量可変絞り前後の圧力差が変化すること
によるアクチュエータへの供給流量の変化を抑制するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポンプ吐出圧制御装置において、アクチュエータへ供給
する供給流量を制御することに加えて、アクチュエータ
へ供給する制御吐出圧を制御するようにしてアクチュエ
ータを制御したい場合がある。
【0007】このような場合、前記流量可変絞りの下流
のアクチュエータへの吐出流体を電磁比例リリーフ弁に
導き、設定圧を超える場合には、吐出流体の一部を前記
還流通路へ適宜還流させることで前記制御吐出圧を調圧
することができる。
【0008】しかしながら、この方法では、前記還流通
路への作動流体の還流量が変動する場合、前記還流通路
内に圧力変動を生じる場合がある。
【0009】この圧力変動は、前記電磁比例リリーフ弁
の背圧を変動させ、電磁比例リリーフ弁の上流の制御吐
出圧を変動させ、前記フローコントロール弁を閉弁方向
への押圧力が変動することで還流通路への還流量も変動
し、この還流量の変動が再び電磁比例リリーフ弁の背圧
変動を惹起するという発振が生じ、安定性に問題を生ず
ることがあった。
【0010】本発明は、上記従来の開題点に着目し成さ
れたもので、フローコントロール弁からの還流通路の圧
力変動の影響を受けず制御吐出圧の安定性確保ができる
ポンプ吐出圧制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ポンプ吐
出流体のアクチュエータへの供給系統に絞りを配置し、
その絞り前後の圧力差が所定値を超えるとき作動し、絞
り上流の作動流体をポンプ吸込通路に連通した還流通路
へ還流するスプール弁を備えたフローコントロール弁
と、前記フローコントロール弁の絞り下流の制御吐出圧
を指令電流により設定された圧力値に対応して開閉し、
絞り下流の作動流体をポンプ吸込通路への戻し通路に還
流させて調整する電磁比例リリーフ弁と、前記戻し通路
からポンプ吸込通路に至る経路に設けた圧力変動吸収手
段とから構成したことを特徴とする。
【0012】前記フローコントロール弁はアクチュエー
タへの作動流体の供給流量を制御するものであり、アク
チュエータの要求特性に応じて前記絞りは固定絞りまた
は可変絞りが選択される。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、前記
圧力変動吸収手段は、前記フローコントロール弁の還流
通路との合流部分から前記電磁比例リリーフ弁までの戻
し通路中に設けたオリフィスであることを特徴とする。
【0014】第3の発明は、第2の発明において、前記
オリフィスは、前記電磁比例リリーフ弁の出口穴、若し
くは、前記戻し通路を構成する通路穴を小径にして構成
したことを特徴とする。
【0015】第4の発明は、第1の発明において、前記
圧力変動吸収手段は、電磁比例リリーフ弁の戻し通路を
直接リザーバタンクに接続して構成したことを特徴とす
る。
【0016】第5の発明は、第1の発明において、前記
圧力変動吸収手段は、前記戻し通路が連通するフローコ
ントロール弁の還流通路からポンプ吸込通路に至る経路
に接続したアキュムレータで構成することを特徴とす
る。
【0017】
【発明の効果】したがって、第1の発明では、前記電磁
比例リリーフ弁の戻し通路からポンプ吸込通路に至る経
路に圧力変動吸収手段を設けたため、フローコントロー
ル弁の還流通路中の圧力変動が上記圧力変動吸収手段に
より緩和され、戻し通路を介して電磁比例リリーフ弁に
は伝えられず、電磁比例リリーフ弁の設定圧力が前記還
流通路中の圧力変動に影響されて変動することが防止で
きる。
【0018】第2の発明では、第1の発明の効果に加え
て、フローコントロール弁の還流通路との合流部分から
前記電磁比例リリーフ弁までの戻し通路中に設けたオリ
フィスで圧力変動吸収手段を形成しているため、ポンプ
吐出圧制御装置の全体構成および回路構成に何ら変更を
加えることなく達成できる。
【0019】第3の発明は、第2の発明の効果に加え
て、オリフィスを、前記電磁比例リリーフ弁の出口穴、
若しくは、前記戻し通路を構成する通路穴を小径にして
構成したため、オリフィスを形成するための部材を設け
る必要がなく、穴加工時に段付穴の加工を行うのみでオ
リフィスを形成できる。
【0020】第4の発明は、第1の発明の効果に加え
て、電磁比例リリーフ弁の戻し通路を直接リザーバタン
クに接続するのみでよいため、構成が簡単であると共に
還流通路の圧力変動に一切影響されないので電磁比例リ
リーフ弁の制御油圧を安定して精度良く制御できる。
【0021】第5の発明は、第1の発明の効果に加え
て、前記戻し通路が連通するフローコントロール弁の還
流通路からポンプ吸込通路に至る経路に接続したアキュ
ムレータを用いるため、ポンプ吐出圧制御装置の全体構
成および回路構成に何ら変更を加えることなく達成でき
る。
【0022】また、アキュムレータの圧力変動特性を調
整することで所望の圧力変動のみを吸収させることもで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の一実施
態様を示し、図1はポンプ吐出圧制御装置の全体の油圧
回路図であり、図2はフローコントロール弁の断面図で
あり、図3はフローコントロール弁のパイロット圧を制
御する電磁比例リリーフ弁の断面図を示す。
【0024】図1において、ポンプ吐出圧制御装置1は
フローコントロール弁2とフローコントロール弁2に隣
接して配置される電磁比例リリーフ弁4とで構成され、
これらフローコントロール弁2および電磁比例リリーフ
弁4は、ポンプ3の図示しないケースに一体的に組込ま
れている。
【0025】前記ポンプ3はエンジン等のポンプ駆動源
5により駆動され、作動流体をリザーバタンク6から吸
込通路7を介して吸込み、その吐出流体は前記フローコ
ントロール弁2を介してアクチュエータ8に供給する。
アクチュエータ8からの作動流体はドレイン通路9を介
して前記リザーバタンク6に戻る。
【0026】また、フローコントロール弁2からの還流
された作動流体は還流通路10を介してポンプ3の吸込
通路7に直接戻される。
【0027】前記フローコントロール弁2は、ポンプ3
からの作動流体を流量制御して下流に流す流量可変絞り
21を備え、流量可変絞り21で流量制御された作動流
体をアクチュエータ8に供給している。
【0028】前記流量可変絞り21と並列にフローコン
トロールスプール弁22(以下スプール弁という)が配
置され、一端にはポンプ圧Poによりスプール弁22を
開弁方向に付勢すると共に、他端には流量可変絞り21
下流の制御吐出圧Pcを微小な変動を抑制するオリフィ
ス23を介して導入したパイロット圧Ppによりスプー
ル弁22を閉弁方向に付勢されている。
【0029】従って、スプール弁22はポンプ圧Poと
パイロット圧Ppとのバランスに基づき変位し、パイロ
ット圧Ppを基準として所定の圧力値(上記圧力差に相
当する)だけ高いポンプ圧Poとなるよう流量制御可変
絞り21上流の作動流体を開弁もしくは閉弁することで
還流通路10へ還流させてポンプ圧Poを調圧するよう
にしている。
【0030】前記フローコントロール弁2は、前記パイ
ロット圧Ppが異常に上昇した際に開弁して、パイロッ
ト圧Ppを還流通路10へ還流してスプール弁22をポ
ンプ圧Poにより開弁方向に変位させることでポンプ圧
Poを減圧して制御吐出圧Pcを回路圧の異常な上昇を
阻止し所定圧以下に減圧するリリーフ弁24を備えてい
る。
【0031】図2により、フローコントロール弁2の構
造の詳細を説明する。なお、同一部品には同一符号を付
して説明する。
【0032】図2において、20は図示しないポンプボ
デーの一部を示し、一端がプラグ25で閉塞された摺動
穴26の他端は流量可変絞り21を形成する小径穴27
を挟んでアクチュエータ8に作動流体を供給するポート
28に形成されている。前記ポート28はパイロット圧
Ppの導入通路29を介してパイロット圧室30に連通
し、導入通路29の一部は小径のオリフィス23に形成
されている。
【0033】前記摺動穴26の他端側にはポンプ3に連
通するポンプポート31が開口すると共にポンプポート
31の開口位置からプラグ25側に若干離れて還流通路
10が開口している。
【0034】前記スプール弁22は、大径部32と中径
部33と小径部34とからなる段付構造に形成され、大
径部32が摺動穴26に摺動自在に挿入され、プラグ2
5側の一端をパイロット圧Ppが加えられるパイロット
室30に画成し、同時に大径部32の他端側をポンプ圧
Poが作用するポンプ圧室35に画成する。
【0035】また、スプール弁22はプラグ25に着座
したスプリング36により他端側に付勢され、他端側の
ポンプ圧室35の圧力によりスプール弁22が前記スプ
リング36に抗して移動するとき大径部32で閉じてい
た還流通路10の一部がポンプ圧室35に開口してポン
プ3からの作動流体の一部を還流通路10に還流させる
よう連通する。
【0036】さらに、スプール弁22の中径部33を挟
んで他端から突出する小径部34はそれが貫通する小径
穴27との間で流量可変絞り21を形成している。
【0037】また、大径部32はパイロット圧室30に
開口した中空に形成され、開口部にはスリーブ37で保
持されたバルブシート38が設けられ、バルブシート3
8には背面からリリーフスプリング39により付勢され
且つボールサポート40により支持されたスチールボー
ル41が着座してリリーフ弁24を構成している。
【0038】前記リリーフ弁24により戻された作動流
体は大径部32に設けた横穴42および環状グルーブ4
3を介して前記還流通路10に戻される。
【0039】即ち、ポンプ圧室35に流入した流量をQ
o,流量可変絞り21を通過する流量をQc,ポンプ圧
室35から還流通路10へ還流される流量をQrfとす
ると、流量Qoは流量Qcと流量Qrfとに振り分けら
れ、下記の関係を持つ。 Qo=Qc+Qrf また、スプール弁22の大径部32の断面積をAf1,
中径部33の断面積をAf2,小径部34の断面積をA
f3とし、ポンプ圧室35の圧力をPo,ポート28の
制御吐出圧をPc,パイロット室30のパイロット圧を
Ppとし、Fkをスプリング36の荷重とすると、 Pc・Af3+Po(Af1−Af3)=Af1・Pp
+Fk の釣り合い式が成立する。
【0040】静的には、Pc=Ppであるから、上記式
は下記のように変換できる。 (Po−Pp)=Fk/(Af1−Af3) 即ち、流量可変絞り21の上流と下流との圧力差(Po
−Pp)は、スプリング36の荷重Fkにより決定され
る。また、上記式は、パイロット圧Ppを調整すること
で制御吐出圧Pcを調整し、所定の上記圧力差(Po−
Pp)の関係をもってポンプ圧Poをも調整することが
理解できる。ポンプ圧Poは還流通路10への流量Qr
fにより増減される。
【0041】図1にもどり、前記電磁比例リリーフ弁4
は、外部信号に基づいて設定リリーフ圧を変更可能とな
っているリリーフ弁であり、前記パイロット圧Ppを設
定リリーフ圧に調圧する。
【0042】従って、調圧時に一部のパイロット圧Pp
の作動流体を前記還流通路10へ戻り通路11を介して
還流させることで設定リリーフ圧に調圧する。
【0043】設定リリーフ圧に調圧されたパイロット圧
Ppは前記スプール弁22の他端に作用しスプール弁2
2を移動させ、ポンプ圧Poをパイロット圧Ppとバラ
ンスする圧力まで、開弁もしくは閉弁させて調圧し、前
記流量可変絞り21を介して下流の制御吐出圧Pcが前
記設定リリーフ圧となるよう制御する。
【0044】前記電磁比例リリーフ弁4の戻り通路11
には、オリフィス12が配置され、還流する作動流体は
このオリフィス12を通過した後に前記還流通路10へ
流入する。
【0045】図3により、電磁比例リリーフ弁4の構造
の詳細を説明する。なお、同一部品には同一符号を付し
て説明する。
【0046】前記電磁比例リリーフ弁4はバルブ部50
と比例ソレノイド部60とで構成される。
【0047】バルブ部50は、バルブシート51にポペ
ット52を着座させるポペット弁であり、比例ソレノイ
ド部60先端に固定されたスリーブ53内にバルブシー
ト51が固定され、ポペット52は摺動自在に保持され
ている。
【0048】前記スリーブ53は比例ソレノイド部60
が図示しないポンプボデーに取付けられるとき、バルブ
シート51の背面からパイロット圧Ppを導入してい
る。
【0049】また、背面からソレノイドシャフト61に
よりバルブシート51側に押圧されているポペット52
がバルブシート51から離脱して開弁するとき、作動流
体はスリーブ53に設けた横穴54を介して戻り通路1
1に流入するようにしている。
【0050】そして、本詳細図では図1とは異なり、戻
り通路11中に配置されていたオリフィス12に代えて
前記スリーブ53の横穴54を一部小径の段付穴として
段付穴の小径穴部55にオリフィス機能を持たせるよう
にしている。
【0051】比例ソレノイド部60は、ソレノイドコイ
ル組立体62とこの組立体62とともに磁気回路を形成
するベース63、プレート64、プラグ65、アーマチ
ャ66から構成され、リード線67により制御電流が加
えられるとき、制御電流値に応じた吸引力をもって、ア
ーマチャ66をベース63側へ吸引するよう機能する。
【0052】前記アーマチャ66は前記ソレノイドシャ
フト61に固定され、ソレノイドシャフト61はスプリ
ング68により前記ポペット52側に付勢され、ポペッ
ト52をバルブシート51に着座させる。
【0053】アジャスタ69は、スプリング68の付勢
力を調整するものであり、これを操作することによって
制御電流が印加されない場合の圧力値の高低を調整する
ことが出来る。
【0054】即ち、前記制御電流が印加されない場合に
は、ポペット52はソレノイドシャフト61を介してス
プリング68の押圧力を受けて閉弁している。
【0055】この状態におけるスプリング68の押圧力
をFs,バルブシート51の開口面積をApとすると、
開弁圧力即ちパイロット圧力Ppは、Pp=Fs/Ap
で決定される。
【0056】制御電流を印加すると、前記スプリング6
8に対向する力Fsolがソレノイドシャフト61に作
用することとなり、その場合のパイロット圧Ppは、P
p=(Fs−Fsol)/Apとなり、このパイロット
圧Ppは、Fsol/Apだけ、即ち、比例ソレノイド
部60により加えられた力だけ低く設定される。
【0057】次に作動を説明する。
【0058】ポンプ3を駆動し、作動流体を一方では流
量可変絞り21を介してアクチュエータ8に供給し、他
方ではスプール弁22を介して還流通路10を介してポ
ンプ吸込通路7に還流させている。電磁比例リリーフ弁
4に制御電流を供給していない状態では、パイロット圧
Ppは前記のごとくスプリング68により設定された圧
力となっている。
【0059】この状態で、電磁比例リリーフ弁4に指令
電流を流すと、それに比例して合計スプリング力(Fs
−Fsol)を調整し、この調整された合計スプリング
力(Fs−Fsol)に比例したパイロット圧Ppが発
生し、このパイロット圧Ppはフローコントロール弁2
のスプール弁22に作用する押圧力を変化させる。
【0060】この押圧力の変化はフローコントロール弁
2のスプール弁22を移動させ、上記押圧力に釣り合う
新たな制御吐出圧Pc(制御吐出圧Pcがパイロット圧
Ppの値となる)およびポンプ圧Po(前記したごとく
制御吐出圧Pcに対して所定の圧力差をもつ)となるよ
う還流通路10への作動流体の還流量を調整する。
【0061】上記調整において、還流通路10を通過す
る還流量の変化で、還流通路10中に圧力変動があった
場合、この圧力変動は、図1の戻り通路11中に設けら
れたオリフィス12により減衰されるため、電磁比例リ
リーフ弁4には伝達されず、電磁比例リリーフ弁4は安
定して作動する。
【0062】図3の電磁比例リリーフ弁4にあっても、
スリーブ53の段付穴54で形成した小径穴55がオリ
フィスとして機能して上記と同様に機能する。
【0063】従って、この態様にあっては、ポンプ吸込
通路7へ還流させる電磁比例リリーフ弁4の戻し通路1
1に圧力変動吸収手段としてオリフィス12,55を設
けたため、フローコントロール弁2の還流通路10中の
圧力変動が上記圧力変動吸収手段12,55により緩和
吸収され、電磁比例リリーフ弁4の戻し通路11に伝え
られるため、電磁比例リリーフ弁4の設定圧力が前記還
流通路10中の圧力変動に影響されて変動することが防
止できる。
【0064】そして、フローコントロール弁2の還流通
路10との合流部分から前記電磁比例リリーフ弁4まで
の戻し通路11中に設けたオリフィス12で圧力変動吸
収手段を形成しているため、ポンプ吐出圧制御装置1の
全体構成および回路構成に何ら変更を加えることなく達
成できる。
【0065】また、図3にあっては、オリフィスを、前
記電磁比例リリーフ弁4の出口穴(横穴54)、若しく
は、前記戻し通路11を構成する通路穴の一部を小径穴
55にして構成したため、オリフィスを形成するための
部材を設ける必要がなく、穴加工時に段付穴の加工を行
うのみでオリフィスを形成できる。
【0066】図4に示すポンプ吐出圧制御装置1は、本
発明の他の実施態様を示すものである。図1に示す態様
と同一の部分には同一の符号を付して説明する。
【0067】図4にあっては、電磁比例リリーフ弁4の
戻り通路13をフローコントロール弁2の還流通路10
に連通させるのではなく、直接リザーバ6へ連通させる
ようにしている。
【0068】本例にあっては、圧力変動を生じないリザ
ーバ6へ戻り通路13を連通させるので、電磁比例リリ
ーフ弁4がフローコントロール弁2により生ずる還流通
路10内の圧力変動の影響を全く受けない。
【0069】更に、本例にあっては、電磁比例リリーフ
弁4の戻し通路13をリザーバタンク6に連通させるの
みでよいため、構成が簡単であると共に還流通路10の
圧力変動に一切影響されないので電磁比例リリーフ弁4
の制御油圧を安定して精度良く制御できる。
【0070】図5に示すポンプ吐出圧制御装置は、電磁
比例リリーフ弁4の戻り通路11を従来と同様に還流通
路10に連通させるのであるが、還流通路10もしくは
還流通路10と連通するポンプ吸込通路7に、脈動を吸
収緩和するアキュムレータ14等の脈動吸収装置を組み
込んだものである。
【0071】従って、還流通路10および還流通路10
と連通するポンプ吸込通路7(図5で示す例)に圧力変
動を吸収するアキュムレータ14を設置しているので、
還流通路10中の圧力変動は抑えられ、電磁比例リリー
フ弁4の安定性に影響を与えることがない。
【0072】しかも、本例にあっては、還流通路10若
しくは還流通路10が連通するポンプ吸込通路7に設置
したアキュムレータ14を用いるため、ポンプ吐出圧制
御装置1の全体構成および回路構成に何ら変更を加える
ことなく達成できる。
【0073】また、アキュムレータ14の圧力変動特性
を調整することで所望の圧力変動のみを吸収させること
もできる。
【0074】なお、上記実施形態において、圧力変動吸
収手段としてオリフィスや小径穴、リザーバタンク、ア
キュムレータを用いるものについて説明したが、図示し
ないが、その他の圧力変動吸収手段であってもよい。
【0075】他の圧力変動吸収手段としては、例えば、
チョークや戻り通路途中に容積を拡大して設けた容積部
やポンプ吸込通路途中に第2のリザーバタンクを設けて
第2リザーバタンクに戻り通路を連通させるような圧力
変動吸収手段を用いるものであってもよく、また、これ
以外の圧力変動吸収手段を用いるものであってもよい。
【0076】また、ポンプ吐出圧制御装置は、実施態様
の一部に記載しているように自動車や産業車両に用いる
ことは当然であるが、それ以外の用途にも、ポンプ吐出
圧の制御が必要な場合には当然利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すポンプ吐出圧制御装
置の油圧回路を示す回路図。
【図2】図1におけるフローコントロール弁の断面図。
【図3】同じく図1における電磁比例リリーフ弁の断面
図。
【図4】本発明の他の実施形態を示すポンプ吐出圧制御
装置の油圧回路を示す回路図。
【図5】本発明の更に他の実施形態を示すポンプ吐出圧
制御装置の油圧回路を示す回路図。
【符号の説明】
1 ポンプ吐出圧制御装置 2 フローコントロール弁 3 ポンプ 4 電磁比例リリーフ弁 5 ポンプ駆動装置 6 リザーバタンク(圧力変動吸収手段) 7 ポンプ吸込通路 8 アクチュエータ 9 ドレイン通路 10 還流通路 11,13 戻し通路 12 オリフィス(圧力変動吸収手段) 14 アキュムレータ 21 流量可変絞り(絞り) 22 スプール弁 24 リリーフ弁 55 小径穴(圧力変動吸収手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郭 卯應 東京都港区浜松町二丁目4番1号世界貿易 センタービル カヤバ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D033 EB04 EB11 3H045 AA02 AA10 AA12 AA24 AA34 BA20 CA03 DA19 EA43 3H089 AA20 BB10 CC01 DA02 DB14 EE04 EE07 GG02 HH05 JJ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ吐出流体のアクチュエータへの供
    給系統に絞りを配置し、その絞り前後の圧力差が所定値
    を超えるとき作動し、絞り上流の作動流体をポンプ吸込
    通路に連通した還流通路へ還流するスプール弁を備えた
    フローコントロール弁と、 前記フローコントロール弁の絞り下流の制御吐出圧を、
    指令電流により設定された圧力値に対応して開閉し、絞
    り下流の作動流体をポンプ吸込通路への戻し通路に還流
    させて調整する電磁比例リリーフ弁と、 前記戻し通路からポンプ吸込通路に至る経路に設けた圧
    力変動吸収手段とから構成したことを特徴とするポンプ
    吐出圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力変動吸収手段は、前記フローコ
    ントロール弁の還流通路との合流部分から前記電磁比例
    リリーフ弁までの戻し通路中に設けたオリフィスである
    ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ吐出圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記オリフィスは、前記電磁比例リリー
    フ弁の出口穴、若しくは、前記戻し通路を構成する通路
    穴を小径にして構成したことを特徴とする請求項2に記
    載のポンプ吐出圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力変動吸収手段は、電磁比例リリ
    ーフ弁の戻し通路を直接リザーバタンクに接続して構成
    したことを特徴とする請求項1に記載のポンプ吐出圧制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力変動吸収手段は、前記戻し通路
    が連通するフローコントロール弁の還流通路からポンプ
    吸込通路に至る経路に接続したアキュムレータで構成す
    ることを特徴とする請求項1に記載のポンプ吐出圧制御
    装置。
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