JP2000025628A - 動力舵取用作動流体の流量制御装置 - Google Patents
動力舵取用作動流体の流量制御装置Info
- Publication number
- JP2000025628A JP2000025628A JP10193929A JP19392998A JP2000025628A JP 2000025628 A JP2000025628 A JP 2000025628A JP 10193929 A JP10193929 A JP 10193929A JP 19392998 A JP19392998 A JP 19392998A JP 2000025628 A JP2000025628 A JP 2000025628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- pressure
- working fluid
- pump
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ポンプ回転数が高回転時において、ポンプ内圧
を低減でき、すなわち、ポンプの仕事を小さくして省エ
ネ効果を高くすることができ、車両燃費の向上を図るこ
とができる動力舵取用作動流体の流量制御装置を提供す
る。 【解決手段】スプール9の基端内周面とリング部材23
間に導入路24を有している。スプール9は導入路24
の作動流体導入口がA位置と、B位置との間に位置する
ようにポンプ回転数に応じて移動可能である。ポンプ回
転数が低回転時のときは、孔7の前後の差圧の作用によ
りスプール9はB位置に位置し、オリフィス8の下流側
の圧力降下領域の圧力を流量調整弁スプール31のバネ
室32に導入する。高回転時のときはA位置に位置し、
圧力降下領域の略最小値圧力を流量調整弁スプール31
のバネ室32に導入する。この圧力によって、流量調整
弁スプール31を駆動し、バイパス通路R2の開度を大
きくする。
を低減でき、すなわち、ポンプの仕事を小さくして省エ
ネ効果を高くすることができ、車両燃費の向上を図るこ
とができる動力舵取用作動流体の流量制御装置を提供す
る。 【解決手段】スプール9の基端内周面とリング部材23
間に導入路24を有している。スプール9は導入路24
の作動流体導入口がA位置と、B位置との間に位置する
ようにポンプ回転数に応じて移動可能である。ポンプ回
転数が低回転時のときは、孔7の前後の差圧の作用によ
りスプール9はB位置に位置し、オリフィス8の下流側
の圧力降下領域の圧力を流量調整弁スプール31のバネ
室32に導入する。高回転時のときはA位置に位置し、
圧力降下領域の略最小値圧力を流量調整弁スプール31
のバネ室32に導入する。この圧力によって、流量調整
弁スプール31を駆動し、バイパス通路R2の開度を大
きくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り通路の通過前
後の差圧に応じて流量調整用スプール弁を駆動させてバ
イパス通路の開度を調整することにより、動力舵取装置
に送出する作動流体の流量を制御する動力舵取用作動流
体の流量制御装置に係るものである。より詳しくは、本
発明は、ポンプ等から供給された作動流体の余剰流をバ
イパス通路に還流させるようにした流量制御装置に関す
るものである。
後の差圧に応じて流量調整用スプール弁を駆動させてバ
イパス通路の開度を調整することにより、動力舵取装置
に送出する作動流体の流量を制御する動力舵取用作動流
体の流量制御装置に係るものである。より詳しくは、本
発明は、ポンプ等から供給された作動流体の余剰流をバ
イパス通路に還流させるようにした流量制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用動力舵取装置に用いられている
油圧ポンプ装置においては、低速走行時(一般にエンジ
ン回転速度が低い時)において、十分な操舵力補助が行
なえるようにポンプの吐出流量が設定されている。従っ
て、このような油圧ポンプ装置においては、エンジン回
転数(エンジン回転速度)の上昇に応じて、エンジン回
転数に比例した流量の作動油が吐出される。このこと
は、本来操舵力補助をほとんど必要としない高速走行時
(一般にエンジン回転数が高い時)においては、作動油
が過剰となる。このような現象に対処するため、ポンプ
から吐出される作動油(吐出油)のうちの一部を、動力
舵取装置のパワーアシスト部には送らず、油圧ポンプ側
へバイパス還流させる流量制御弁(フローコントロール
バルブ)方式が従来から広く採用されている。
油圧ポンプ装置においては、低速走行時(一般にエンジ
ン回転速度が低い時)において、十分な操舵力補助が行
なえるようにポンプの吐出流量が設定されている。従っ
て、このような油圧ポンプ装置においては、エンジン回
転数(エンジン回転速度)の上昇に応じて、エンジン回
転数に比例した流量の作動油が吐出される。このこと
は、本来操舵力補助をほとんど必要としない高速走行時
(一般にエンジン回転数が高い時)においては、作動油
が過剰となる。このような現象に対処するため、ポンプ
から吐出される作動油(吐出油)のうちの一部を、動力
舵取装置のパワーアシスト部には送らず、油圧ポンプ側
へバイパス還流させる流量制御弁(フローコントロール
バルブ)方式が従来から広く採用されている。
【0003】ところが、このような流量制御弁方式にお
いては、油圧ポンプから吐出された高圧の吐出油が、流
量制御弁に導かれ、そこからバイパス路へ放出されて、
その後吸入ポート側に還流されてくるため、エンジンの
高速回転時においては、エンジン回転数に応じたエネル
ギー消費をしていることになる。すなわち、流量制御弁
によるバイパス還流方式では、高速走行時において、操
舵力補助をほとんど必要としない時に、バイパス還流に
よるエネルギーロス(損失)を行なっていることとな
り、これに伴い車両燃費の悪化を招くという問題があ
る。
いては、油圧ポンプから吐出された高圧の吐出油が、流
量制御弁に導かれ、そこからバイパス路へ放出されて、
その後吸入ポート側に還流されてくるため、エンジンの
高速回転時においては、エンジン回転数に応じたエネル
ギー消費をしていることになる。すなわち、流量制御弁
によるバイパス還流方式では、高速走行時において、操
舵力補助をほとんど必要としない時に、バイパス還流に
よるエネルギーロス(損失)を行なっていることとな
り、これに伴い車両燃費の悪化を招くという問題があ
る。
【0004】さらに、前記高速走行時においては、動力
舵取装置における操舵力補助に関しては、ほとんど必要
としないばかりか、むしろ操縦安定性の観点から、保舵
力を増加させるように前記操舵力補助を減少させたい場
合がある。このような操縦安定性の観点から、ポンプ回
転数(回転速度)が一定値を超えたところで(一般に高
速走行時)、ポンプからの送出流量を制限するようにし
たいわゆるドルーピング機構が動力舵取装置の流量制御
装置には採用される場合がある。
舵取装置における操舵力補助に関しては、ほとんど必要
としないばかりか、むしろ操縦安定性の観点から、保舵
力を増加させるように前記操舵力補助を減少させたい場
合がある。このような操縦安定性の観点から、ポンプ回
転数(回転速度)が一定値を超えたところで(一般に高
速走行時)、ポンプからの送出流量を制限するようにし
たいわゆるドルーピング機構が動力舵取装置の流量制御
装置には採用される場合がある。
【0005】このようなドルーピング機構を設けた流量
制御装置としては、図6に示す構造のものがある。この
流量制御装置は、既存のベーンポンプの圧力室から供給
路41を介して吐出油(作動油)が供給され、余剰の作
動油をバイパス通路42にバイパス還流させるバイパス
還流機構を有する流量制御弁40からなることを基本構
成とするものである。これらに加えて、上記圧力室に連
なる供給路41は流量制御弁40内のオイル導入室43
に向かって設けられている。又、上記流量制御弁40に
は、サブスプール44が設けられており、このサブスプ
ール44と上記オイル導入室43との間には第1絞り4
5とオイル導入路46とが設けられている。
制御装置としては、図6に示す構造のものがある。この
流量制御装置は、既存のベーンポンプの圧力室から供給
路41を介して吐出油(作動油)が供給され、余剰の作
動油をバイパス通路42にバイパス還流させるバイパス
還流機構を有する流量制御弁40からなることを基本構
成とするものである。これらに加えて、上記圧力室に連
なる供給路41は流量制御弁40内のオイル導入室43
に向かって設けられている。又、上記流量制御弁40に
は、サブスプール44が設けられており、このサブスプ
ール44と上記オイル導入室43との間には第1絞り4
5とオイル導入路46とが設けられている。
【0006】上記第1絞り45は、スプール47を作動
させる方向に設けられているのに対して、上記オイル導
入路46はサブスプール44の肩部48に向かって設け
られている。又、上記サブスプール44の下流側には第
2絞り49が設けられている。この第2絞り49の下流
側には作動油を動力舵取装置のパワーアシスト部Cに送
り出すための送出口50が設けられている。そして、第
2絞り49の前後に生じる圧力がそれぞれスプール47
の前後に作用するようにされている。
させる方向に設けられているのに対して、上記オイル導
入路46はサブスプール44の肩部48に向かって設け
られている。又、上記サブスプール44の下流側には第
2絞り49が設けられている。この第2絞り49の下流
側には作動油を動力舵取装置のパワーアシスト部Cに送
り出すための送出口50が設けられている。そして、第
2絞り49の前後に生じる圧力がそれぞれスプール47
の前後に作用するようにされている。
【0007】このような構成によって、ベーンポンプが
稼動を開始すると、圧力室を介して、供給路41からオ
イル導入室43に導かれた吐出油(作動油)は、第1絞
り45から流量制御弁40へと放出され、サブスプール
44内の流通路51、第2絞り49等を経て送出口50
からパワーアシスト部Cへと送り出される。ここにおい
て、ポンプ吐出量が増加すると、第2絞り49前後に生
じた圧力差でスプール47が摺動して、バイパス通路4
2との開口面積が制御され、余剰の吐出油はバイパス還
流されることにより、一定の吐出流量となる。
稼動を開始すると、圧力室を介して、供給路41からオ
イル導入室43に導かれた吐出油(作動油)は、第1絞
り45から流量制御弁40へと放出され、サブスプール
44内の流通路51、第2絞り49等を経て送出口50
からパワーアシスト部Cへと送り出される。ここにおい
て、ポンプ吐出量が増加すると、第2絞り49前後に生
じた圧力差でスプール47が摺動して、バイパス通路4
2との開口面積が制御され、余剰の吐出油はバイパス還
流されることにより、一定の吐出流量となる。
【0008】さらにポンプ回転数が上昇すると、第1絞
り45により、上記オイル導入室43内における油圧が
ポンプ回転数に応じて上昇する。その結果、オイル導入
路46からサブスプール44の肩部48に加わる力も上
昇し、その結果、上記サブスプール44は、スプリング
52のバネ力に抗して右方に移動する。それによって、
サブスプール44の先端部53は第2絞り49の面と接
触し、この第2絞り49の開口部を一部を塞いでしまう
こととなる。その結果、この第2絞り49を経て送出口
50からパワーアシスト部Cに送出される吐出油の流量
(制御流量)は減少をしつつ一定値に制限されることと
なり、いわゆるドルーピング制御機能が発揮されること
となる。
り45により、上記オイル導入室43内における油圧が
ポンプ回転数に応じて上昇する。その結果、オイル導入
路46からサブスプール44の肩部48に加わる力も上
昇し、その結果、上記サブスプール44は、スプリング
52のバネ力に抗して右方に移動する。それによって、
サブスプール44の先端部53は第2絞り49の面と接
触し、この第2絞り49の開口部を一部を塞いでしまう
こととなる。その結果、この第2絞り49を経て送出口
50からパワーアシスト部Cに送出される吐出油の流量
(制御流量)は減少をしつつ一定値に制限されることと
なり、いわゆるドルーピング制御機能が発揮されること
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の構成
においては、第2絞りの開口面積を可変するため、流量
制御弁を制御する第2絞り前後の差圧はポンプ回転数に
よらず一定とされ、高回転時の省エネ効果は制御流量を
低減したことによる配管圧損の低減のみである。
においては、第2絞りの開口面積を可変するため、流量
制御弁を制御する第2絞り前後の差圧はポンプ回転数に
よらず一定とされ、高回転時の省エネ効果は制御流量を
低減したことによる配管圧損の低減のみである。
【0010】すなわち、ポンプ高回転時において、ドル
ーピング制御機能によってポンプ内圧は減少するもの
の、その省エネ効果は小さいものであった。このことを
図を用いて説明すると、図7は、図6で示した流量制御
装置におけるポンプ回転数Nを横軸にしたときの、制御
流量Qと、圧力Pの特性を示している。図6において、
P02は第1絞り45下流の圧力であり、ポンプ内圧、P
aは送出口50側の圧力(配管による圧損)、ΔPfは
流量制御弁を制御するのに必要な差圧であり、ポンプ内
圧P02は下記の式の通りのPaとΔPfとの合計値であ
る。
ーピング制御機能によってポンプ内圧は減少するもの
の、その省エネ効果は小さいものであった。このことを
図を用いて説明すると、図7は、図6で示した流量制御
装置におけるポンプ回転数Nを横軸にしたときの、制御
流量Qと、圧力Pの特性を示している。図6において、
P02は第1絞り45下流の圧力であり、ポンプ内圧、P
aは送出口50側の圧力(配管による圧損)、ΔPfは
流量制御弁を制御するのに必要な差圧であり、ポンプ内
圧P02は下記の式の通りのPaとΔPfとの合計値であ
る。
【0011】P02=Pa+ΔPf …(1) なお、図7に示すように、ポンプ内圧P02の大きさは、
ポンプの仕事の大きさである。
ポンプの仕事の大きさである。
【0012】ポンプ回転数Nが高回転になって、制御流
量Qが低回転時よりも減少したとき、ポンプ内圧P02も
減少するが、その内訳であるPaと、ΔPfとのうち、
ポンプ内圧P02の減少に寄与しているのは、Paのみで
あり、差圧ΔPfはポンプ回転数によらず、一定となっ
ている。
量Qが低回転時よりも減少したとき、ポンプ内圧P02も
減少するが、その内訳であるPaと、ΔPfとのうち、
ポンプ内圧P02の減少に寄与しているのは、Paのみで
あり、差圧ΔPfはポンプ回転数によらず、一定となっ
ている。
【0013】本発明の目的は、ポンプ回転数が高回転時
において、従来よりもさらに、ポンプ内圧を低減でき、
すなわち、ポンプの仕事を小さくして省エネ効果を高く
することができ、車両燃費の向上を図ることができる動
力舵取用作動流体の流量制御装置を提供することにあ
る。
において、従来よりもさらに、ポンプ内圧を低減でき、
すなわち、ポンプの仕事を小さくして省エネ効果を高く
することができ、車両燃費の向上を図ることができる動
力舵取用作動流体の流量制御装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポンプから吐出される作動流体を供給通路を介して
作動流体導入室に導入し、その後第1絞り及び第2絞り
を介して動力舵取装置に送出し、前記第2絞りの通過前
後の差圧に応じて駆動する流量調整用スプール弁にてバ
イパス通路の開度を調整し余剰流を前記ポンプの吸入側
に還流するバイパス還流機構と、前記バイパス通路の上
流側にあってポンプ回転数に応じて生ずる第1絞り前後
の差圧で作動するサブスプールの作用により、前記動力
舵取装置への作動流体送出流量を減少させるドルーピン
グ機構を有する動力舵取用作動流体の流量制御装置にお
いて、前記サブスプールは、前記第2絞り下流側の圧力
降下領域を含む所定範囲を往復移動自在に配置し、前記
サブスプールには、前記第2絞りの圧力降下領域を含む
所定範囲における作動流体の圧力を導入する導入通路を
設け、同導入通路と、流量調整用スプールをバイパス通
路を閉鎖方向へ付勢するバネのバネ室とを連通する連通
路を設けたことを特徴とする動力舵取用作動流体の流量
制御装置を要旨とするものである。
は、ポンプから吐出される作動流体を供給通路を介して
作動流体導入室に導入し、その後第1絞り及び第2絞り
を介して動力舵取装置に送出し、前記第2絞りの通過前
後の差圧に応じて駆動する流量調整用スプール弁にてバ
イパス通路の開度を調整し余剰流を前記ポンプの吸入側
に還流するバイパス還流機構と、前記バイパス通路の上
流側にあってポンプ回転数に応じて生ずる第1絞り前後
の差圧で作動するサブスプールの作用により、前記動力
舵取装置への作動流体送出流量を減少させるドルーピン
グ機構を有する動力舵取用作動流体の流量制御装置にお
いて、前記サブスプールは、前記第2絞り下流側の圧力
降下領域を含む所定範囲を往復移動自在に配置し、前記
サブスプールには、前記第2絞りの圧力降下領域を含む
所定範囲における作動流体の圧力を導入する導入通路を
設け、同導入通路と、流量調整用スプールをバイパス通
路を閉鎖方向へ付勢するバネのバネ室とを連通する連通
路を設けたことを特徴とする動力舵取用作動流体の流量
制御装置を要旨とするものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1において、前
記サブスプールはポンプ回転数が低回転時には、前記導
入通路の作動流体入口が前記圧力降下領域のうち、最小
圧力値位置から所定の圧力値に復帰した位置に位置し、
高回転時には、略最小圧力値位置に位置する動力舵取用
作動流体の流量制御装置を要旨とするものである。
記サブスプールはポンプ回転数が低回転時には、前記導
入通路の作動流体入口が前記圧力降下領域のうち、最小
圧力値位置から所定の圧力値に復帰した位置に位置し、
高回転時には、略最小圧力値位置に位置する動力舵取用
作動流体の流量制御装置を要旨とするものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記第1絞りの上流側において、前記供給通
路に連なる作動流体導入室から前記サブスプールの肩部
に作動流体を導く通路を設けた動力舵取用作動流体の流
量制御装置を要旨とするものである。
において、前記第1絞りの上流側において、前記供給通
路に連なる作動流体導入室から前記サブスプールの肩部
に作動流体を導く通路を設けた動力舵取用作動流体の流
量制御装置を要旨とするものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれかにおいて、前記サブスプールには、前記
流量調整弁スプールにて流量が制御された作動流体を導
入して負荷側に吐出する導通孔を備え、前記導入通路
は、前記サブスプールの導通孔に、遮蔽部材を内嵌し、
遮蔽部材の外周面と導通孔の内周面との間に形成された
導入路を含む動力舵取用作動流体の流量制御装置を要旨
とするものである。
のうちいずれかにおいて、前記サブスプールには、前記
流量調整弁スプールにて流量が制御された作動流体を導
入して負荷側に吐出する導通孔を備え、前記導入通路
は、前記サブスプールの導通孔に、遮蔽部材を内嵌し、
遮蔽部材の外周面と導通孔の内周面との間に形成された
導入路を含む動力舵取用作動流体の流量制御装置を要旨
とするものである。
【0018】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ポンプが稼動を開始すると、作動流体が供給通路より作
動流体導入室内に導入され、この作動流体導入室に導か
れた作動流体は、第1絞りから第2絞りを介して動力舵
取装置に送出される。
ポンプが稼動を開始すると、作動流体が供給通路より作
動流体導入室内に導入され、この作動流体導入室に導か
れた作動流体は、第1絞りから第2絞りを介して動力舵
取装置に送出される。
【0019】そして、ポンプ回転が低回転数のときに
は、第1絞りの前後の差圧は大きくないため、その差圧
によって、サブスプールが、第2絞りの下流側における
圧力降下領域を含む領域において、比較的圧力が高い側
に位置する。このため、サブスプールの導入通路、連通
路を介して、流量調整用スプールのバネ室には、第2絞
り下流の圧力降下領域を含む領域において、比較的その
高い圧力が導入されている。その結果、第2絞りの前後
に生ずる圧力差は大きくないため、流量調整用スプール
弁にてバイパス通路との開口部が閉じられている。この
結果、前記バイパス通路へ流れるバイパス還流量は0と
なる。
は、第1絞りの前後の差圧は大きくないため、その差圧
によって、サブスプールが、第2絞りの下流側における
圧力降下領域を含む領域において、比較的圧力が高い側
に位置する。このため、サブスプールの導入通路、連通
路を介して、流量調整用スプールのバネ室には、第2絞
り下流の圧力降下領域を含む領域において、比較的その
高い圧力が導入されている。その結果、第2絞りの前後
に生ずる圧力差は大きくないため、流量調整用スプール
弁にてバイパス通路との開口部が閉じられている。この
結果、前記バイパス通路へ流れるバイパス還流量は0と
なる。
【0020】ポンプ回転数が上昇し、ポンプからの吐出
流量が増加すると、第2絞りの前後に生ずる圧力差の作
用により、流量調整用スプール弁が作動して、バイパス
通路との開口部面積が調整される。この結果、余剰の作
動油は前記バイパス通路へとバイパス還流されることに
なり、定流量制御が行われる。
流量が増加すると、第2絞りの前後に生ずる圧力差の作
用により、流量調整用スプール弁が作動して、バイパス
通路との開口部面積が調整される。この結果、余剰の作
動油は前記バイパス通路へとバイパス還流されることに
なり、定流量制御が行われる。
【0021】さらに、ポンプ回転数が上昇すると、前記
第1絞りによって、前記作動流体導入室内における作動
流体圧が回転数に応じて上昇する。この結果、作動流体
導入室からサブスプールに加わる圧力が上昇し、前記サ
ブスプールは、作動流体の流動方向とは反対方向に摺動
する。この結果、サブスプールの導入通路は、第2絞り
の下流側の圧力降下領域において、比較的圧力が高い位
置から圧力が低い位置へ移動するため、流量調整用スプ
ールのバネ室には、導入通路、連通路を介してポンプ回
転数が上昇する前の圧力よりも低い圧力が導入される。
この結果、流量調整用スプールによる第2絞りの前後に
生ずる圧力差が大きくなり、この差圧の作用により、流
量調整用スプール弁がさらに作動して、バイパス通路と
の開口部面積が大きく調整される。この結果、余剰の作
動油は前記バイパス通路へとバイパス還流は増大し、反
対に第2絞りを経て動力舵取装置に送出される作動流体
の送出流量は減少し、ドルーピング制御が行われる。
第1絞りによって、前記作動流体導入室内における作動
流体圧が回転数に応じて上昇する。この結果、作動流体
導入室からサブスプールに加わる圧力が上昇し、前記サ
ブスプールは、作動流体の流動方向とは反対方向に摺動
する。この結果、サブスプールの導入通路は、第2絞り
の下流側の圧力降下領域において、比較的圧力が高い位
置から圧力が低い位置へ移動するため、流量調整用スプ
ールのバネ室には、導入通路、連通路を介してポンプ回
転数が上昇する前の圧力よりも低い圧力が導入される。
この結果、流量調整用スプールによる第2絞りの前後に
生ずる圧力差が大きくなり、この差圧の作用により、流
量調整用スプール弁がさらに作動して、バイパス通路と
の開口部面積が大きく調整される。この結果、余剰の作
動油は前記バイパス通路へとバイパス還流は増大し、反
対に第2絞りを経て動力舵取装置に送出される作動流体
の送出流量は減少し、ドルーピング制御が行われる。
【0022】ここで、上記のドルーピング制御時のポン
プ内圧について説明する。又、図3,図4において、P
02はポンプ内圧、Paは配管による圧損、ΔPfsは流
量制御弁を制御するのに必要な差圧であり、ポンプ内圧
P02は下記の式の通りのPaとΔPfsとの合計値であ
る。
プ内圧について説明する。又、図3,図4において、P
02はポンプ内圧、Paは配管による圧損、ΔPfsは流
量制御弁を制御するのに必要な差圧であり、ポンプ内圧
P02は下記の式の通りのPaとΔPfsとの合計値であ
る。
【0023】P02=Pa+ΔPfs …(2) ポンプ回転数が低回転時、定流量制御が行われるときに
は、サブスプールが第2絞りの下流側の圧力降下領域に
おいて、導入通路の圧力導入口は比較的高い圧力の位置
に位置する。このとき、例えば、配管側の圧損Paと同
じ圧力P1H であるとする。このときには、流量調整用
スプールのバネ室の圧力Pbは、Pb=Paとなる。
は、サブスプールが第2絞りの下流側の圧力降下領域に
おいて、導入通路の圧力導入口は比較的高い圧力の位置
に位置する。このとき、例えば、配管側の圧損Paと同
じ圧力P1H であるとする。このときには、流量調整用
スプールのバネ室の圧力Pbは、Pb=Paとなる。
【0024】次にポンプ回転数Nが高回転になり、サブ
スプールの導入通路の圧力導入口が、第2絞りの下流側
の圧力降下領域において、比較的圧力が高い位置から圧
力が低い位置へ移動したときには、バネ室の圧力Pbは
例えばP1L であり、Pb<Paとなる。
スプールの導入通路の圧力導入口が、第2絞りの下流側
の圧力降下領域において、比較的圧力が高い位置から圧
力が低い位置へ移動したときには、バネ室の圧力Pbは
例えばP1L であり、Pb<Paとなる。
【0025】従って、バネ室の圧力P1H の状態である
ときに、作動する従来の流量制御弁(本願発明の流量調
整用スプールに相当)と比較すると、本発明の流量調整
用スプールは、バネ室の圧力PbがPa=P1H よりも
下がったときに作動され、流量調整用スプールによる還
流量を増やしてドルーピングを行なうことになる。
ときに、作動する従来の流量制御弁(本願発明の流量調
整用スプールに相当)と比較すると、本発明の流量調整
用スプールは、バネ室の圧力PbがPa=P1H よりも
下がったときに作動され、流量調整用スプールによる還
流量を増やしてドルーピングを行なうことになる。
【0026】このように、本発明においては第2絞りの
開口面積を減少させずにドルーピングを行なうので、還
流量が増加して第2絞りを通過する流量(制御流量)が
減少するのに伴い、第2絞りの前後差圧Pfsが減少す
る。
開口面積を減少させずにドルーピングを行なうので、還
流量が増加して第2絞りを通過する流量(制御流量)が
減少するのに伴い、第2絞りの前後差圧Pfsが減少す
る。
【0027】図3において、点線部分は、従来の場合の
圧力値を示している。従来の場合と本願発明とでの差が
省エネ効果分となる。このため、ポンプ内圧P02を従来
よりも低減できる。この結果、この動力舵取装置の流量
制御装置はポンプ内圧の上昇に伴うエネルギーロスを回
避する。
圧力値を示している。従来の場合と本願発明とでの差が
省エネ効果分となる。このため、ポンプ内圧P02を従来
よりも低減できる。この結果、この動力舵取装置の流量
制御装置はポンプ内圧の上昇に伴うエネルギーロスを回
避する。
【0028】請求項2に記載の発明によると、請求項1
の作用に加えて、サブスプールはポンプ回転数が低回転
時には、導入通路の作動流体入口が圧力降下領域のう
ち、最小圧力値位置から所定の圧力値に復帰した位置に
位置する。又、サブスプールは高回転時には、略最小圧
力値位置に位置する。
の作用に加えて、サブスプールはポンプ回転数が低回転
時には、導入通路の作動流体入口が圧力降下領域のう
ち、最小圧力値位置から所定の圧力値に復帰した位置に
位置する。又、サブスプールは高回転時には、略最小圧
力値位置に位置する。
【0029】請求項3に記載の発明によると、第1絞り
の上流側において設けた通路により、供給通路に連なる
作動流体導入室からの作動流体が、サブスプールの肩部
に作用する。
の上流側において設けた通路により、供給通路に連なる
作動流体導入室からの作動流体が、サブスプールの肩部
に作用する。
【0030】請求項4に記載した発明によると、導入路
は、遮蔽部材によって、異物の侵入が防止される。
は、遮蔽部材によって、異物の侵入が防止される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車の動力舵取
装置に使用される流量制御装置に具体化した一実施形態
を図面に従って説明する。
装置に使用される流量制御装置に具体化した一実施形態
を図面に従って説明する。
【0032】図1は流量制御装置1の断面を示す。流量
制御装置1はエンジンにて駆動される供給源としての油
圧ポンプのポンプハウジング2に設けられている。ポン
プハウジング2には、一端が閉塞された弁収納孔3が形
成されている。弁収納孔3は、その内部にエンジンにて
駆動される油圧ポンプの吐出ポートに連通する供給通路
R1が開口している。又、供給通路R1と離間した弁収
納孔3の内部には、前記油圧ポンプの吸入ポートに連通
するバイパス通路R2が開口している。
制御装置1はエンジンにて駆動される供給源としての油
圧ポンプのポンプハウジング2に設けられている。ポン
プハウジング2には、一端が閉塞された弁収納孔3が形
成されている。弁収納孔3は、その内部にエンジンにて
駆動される油圧ポンプの吐出ポートに連通する供給通路
R1が開口している。又、供給通路R1と離間した弁収
納孔3の内部には、前記油圧ポンプの吸入ポートに連通
するバイパス通路R2が開口している。
【0033】前記弁収納孔3の開口端にはユニオン5が
螺着されている。ユニオン5には軸線方向に貫通する貫
通孔6が形成され、その貫通孔6は弁収容部6a及び送
出口部6bが形成されている。オリフィス形成部材4
は、小径筒部と大径筒部とを備える段付き筒状に形成さ
れ、その小径筒部と大径筒部との底部は共通の内底壁が
形成されている。そして、オリフィス形成部材4の大径
筒部は前記弁収納孔3にに対して嵌装され、小径筒部は
前記ユニオン5の内端に圧入して内嵌されている。オリ
フィス形成部材4の大径部外周、ユニオン5の内端部、
及び弁収納孔3との間に形成された空間は作動流体導入
室としてのオイル導入室17とされ、前記供給通路R1
の開口部に連通されている。オリフィス形成部材4の前
記内底壁には環状にメータリングオリフィス8が形成さ
れている。前記メータリングオリフィス8は、本発明の
第2絞りを構成する。同オリフィス形成部材4の大径筒
部の内周面と外周面の間には軸線方向に対して直角に貫
通する複数の孔7が形成され、前記オイル導入室17に
連通されている。同孔7は、本発明の第1絞りを構成す
る。又、オリフィス形成部材4の大径部側内底壁から小
径部の外周面にかけて第1絞り下流圧力導入路16が透
設されている。
螺着されている。ユニオン5には軸線方向に貫通する貫
通孔6が形成され、その貫通孔6は弁収容部6a及び送
出口部6bが形成されている。オリフィス形成部材4
は、小径筒部と大径筒部とを備える段付き筒状に形成さ
れ、その小径筒部と大径筒部との底部は共通の内底壁が
形成されている。そして、オリフィス形成部材4の大径
筒部は前記弁収納孔3にに対して嵌装され、小径筒部は
前記ユニオン5の内端に圧入して内嵌されている。オリ
フィス形成部材4の大径部外周、ユニオン5の内端部、
及び弁収納孔3との間に形成された空間は作動流体導入
室としてのオイル導入室17とされ、前記供給通路R1
の開口部に連通されている。オリフィス形成部材4の前
記内底壁には環状にメータリングオリフィス8が形成さ
れている。前記メータリングオリフィス8は、本発明の
第2絞りを構成する。同オリフィス形成部材4の大径筒
部の内周面と外周面の間には軸線方向に対して直角に貫
通する複数の孔7が形成され、前記オイル導入室17に
連通されている。同孔7は、本発明の第1絞りを構成す
る。又、オリフィス形成部材4の大径部側内底壁から小
径部の外周面にかけて第1絞り下流圧力導入路16が透
設されている。
【0034】該孔7及びメータリングオリフィス8を介
してユニオン5に形成した貫通孔6は、前記供給通路R
1と連通する。従って、供給通路R1から弁収納孔3に
導入される作動流体としての作動油は、メータリングオ
リフィス8から送出口部6bへ導かれ、負荷側としての
図示しないパワーシリンダに供給されるようになってい
る。
してユニオン5に形成した貫通孔6は、前記供給通路R
1と連通する。従って、供給通路R1から弁収納孔3に
導入される作動流体としての作動油は、メータリングオ
リフィス8から送出口部6bへ導かれ、負荷側としての
図示しないパワーシリンダに供給されるようになってい
る。
【0035】貫通孔6の弁収容部6aは大径部と小径部
を有する段付孔であって、大径部と小径部間には係止段
部6cが形成されている。サブスプールとしての回転数
感応弁スプール9は弁収容部6aに対して一定量軸線方
向に摺動可能に嵌装されている。すなわち、回転数感応
弁スプール9は両端に第1小径部9a、第2小径部9b
を備え、中央に大径部9cが形成されている。そして、
回転数感応弁スプール9は第1小径部9aが弁収容部6
aの小径部に、第2小径部9bがオリフィス形成部材4
の小径筒部にそれぞれ嵌装され、大径部9cが弁収容部
6aの大径部に嵌装されている。前記回転数感応弁スプ
ール9は、後記するA位置と、大径部9cが係止段部6
cに当接係止するB位置間とを所定範囲として移動可能
とされている。又、前記オリフィス形成部材4の第1絞
り下流圧力導入路16は、孔(第1絞り)7の下流側の
圧力を導入し、回転数感応弁スプール9の大径部上流側
端面に印加する。
を有する段付孔であって、大径部と小径部間には係止段
部6cが形成されている。サブスプールとしての回転数
感応弁スプール9は弁収容部6aに対して一定量軸線方
向に摺動可能に嵌装されている。すなわち、回転数感応
弁スプール9は両端に第1小径部9a、第2小径部9b
を備え、中央に大径部9cが形成されている。そして、
回転数感応弁スプール9は第1小径部9aが弁収容部6
aの小径部に、第2小径部9bがオリフィス形成部材4
の小径筒部にそれぞれ嵌装され、大径部9cが弁収容部
6aの大径部に嵌装されている。前記回転数感応弁スプ
ール9は、後記するA位置と、大径部9cが係止段部6
cに当接係止するB位置間とを所定範囲として移動可能
とされている。又、前記オリフィス形成部材4の第1絞
り下流圧力導入路16は、孔(第1絞り)7の下流側の
圧力を導入し、回転数感応弁スプール9の大径部上流側
端面に印加する。
【0036】前記弁収容部6aの大径部にはバネ10が
配置され、同バネ10はオリフィス形成部材4の小径筒
部の端部に一端が係止され、他端が回転数感応弁スプー
ル9の大径部9cに係止されている。そして、ポンプ回
転数が低いときには同バネ10により回転数感応弁スプ
ール9は、弁収容部6aの大径部下流端側に付勢され、
B位置に位置する。回転数感応弁スプール9は導通孔1
1が形成されている。その導通孔11は前記オリフィス
8を介して導入された作動油を送出口部6bへ案内す
る。
配置され、同バネ10はオリフィス形成部材4の小径筒
部の端部に一端が係止され、他端が回転数感応弁スプー
ル9の大径部9cに係止されている。そして、ポンプ回
転数が低いときには同バネ10により回転数感応弁スプ
ール9は、弁収容部6aの大径部下流端側に付勢され、
B位置に位置する。回転数感応弁スプール9は導通孔1
1が形成されている。その導通孔11は前記オリフィス
8を介して導入された作動油を送出口部6bへ案内す
る。
【0037】前記導通孔11の上流側端部は拡径され、
その拡径部11aに対して遮蔽部材としてのリング部材
23が内嵌されている。前記回転数感応弁スプール9の
前記拡径部11aの内周面から外周面には通路12が貫
通されている。
その拡径部11aに対して遮蔽部材としてのリング部材
23が内嵌されている。前記回転数感応弁スプール9の
前記拡径部11aの内周面から外周面には通路12が貫
通されている。
【0038】前記リング部材23の外周面中央は縮径さ
れるとともに、図5に示すように上流側端外周面の一部
が軸線方向に沿って切欠部23aが形成されている。そ
して、リング部材23の上流側端部の切欠部23a及び
縮径されたリング部材23の外周面と、拡径部11aと
の間に導入路24が形成されている。導入路24の作動
流体導入口は、回転数感応弁スプール9の基端面側にお
いて、開口している。作動油は同導入路24を介して通
路12の内端開口へ導かれるようにされている。前記導
入路24と通路12とにより、導入通路が構成されてい
る。
れるとともに、図5に示すように上流側端外周面の一部
が軸線方向に沿って切欠部23aが形成されている。そ
して、リング部材23の上流側端部の切欠部23a及び
縮径されたリング部材23の外周面と、拡径部11aと
の間に導入路24が形成されている。導入路24の作動
流体導入口は、回転数感応弁スプール9の基端面側にお
いて、開口している。作動油は同導入路24を介して通
路12の内端開口へ導かれるようにされている。前記導
入路24と通路12とにより、導入通路が構成されてい
る。
【0039】ユニオン5の内周面の所定の箇所には、す
なわち、前記通路12が開口した回転数感応弁スプール
9の外周面に対応した箇所には、圧力導入路13が形成
されている。同圧力導入路13はポンプハウジング2に
形成された連通路14と接続されている。そして、通路
12を介して導入路24から導入された作動油の圧力
は、圧力導入路13及び連通路14を介して流量調整弁
15の後述するバネ室32に導入される。又、ユニオン
5の内端の周壁には、一端がオイル導入室17に開口す
る第1絞り上流圧力導入路18が形成されている。同第
1絞り上流圧力導入通路18の他端は、弁収容部6aの
大径部の下流側近傍に開口されて、前記係止段部6cに
臨むように配置されている。前記回転感応弁スプール9
の大径部9cの下流側はスプールの肩部とされている。
なわち、前記通路12が開口した回転数感応弁スプール
9の外周面に対応した箇所には、圧力導入路13が形成
されている。同圧力導入路13はポンプハウジング2に
形成された連通路14と接続されている。そして、通路
12を介して導入路24から導入された作動油の圧力
は、圧力導入路13及び連通路14を介して流量調整弁
15の後述するバネ室32に導入される。又、ユニオン
5の内端の周壁には、一端がオイル導入室17に開口す
る第1絞り上流圧力導入路18が形成されている。同第
1絞り上流圧力導入通路18の他端は、弁収容部6aの
大径部の下流側近傍に開口されて、前記係止段部6cに
臨むように配置されている。前記回転感応弁スプール9
の大径部9cの下流側はスプールの肩部とされている。
【0040】従って、回転数感応弁スプール9の、大径
部9c上流端側には、孔(第1絞り)7の下流側の圧力
が、同じく大径部9c下流側には、孔(第1絞り)7の
上流側の作動油の圧力が作用しており、これら圧力の差
圧が大きくなると、回転数感応弁スプール9はバネ10
の付勢力に抗してメータリングオリフィス8側のA位置
に移動する。
部9c上流端側には、孔(第1絞り)7の下流側の圧力
が、同じく大径部9c下流側には、孔(第1絞り)7の
上流側の作動油の圧力が作用しており、これら圧力の差
圧が大きくなると、回転数感応弁スプール9はバネ10
の付勢力に抗してメータリングオリフィス8側のA位置
に移動する。
【0041】前記弁収納孔3には、流量調整用スプール
弁としての流量調整弁スプール31が摺動可能に嵌装さ
れ、摺動することにより前記供給通路R1とバイパス通
路R2との開閉が行われる。この流量調整弁スプール3
1と前記弁収納孔3とで形成される閉塞壁3a側の空間
をバネ室32とし、そのバネ室32には流量調整バネ3
3が配設されている。このバネ33は前記流量調整弁ス
プール31をユニオン5側に移動させる弾性力を付与し
ている。前記バネ室32には、前記ポンプハウジング2
に形成した連通路14の他端が開口している。そして、
バネ室32には、メータリングオリフィス8を通過後の
作動油の圧力が、前記導入路24から通路12、圧力導
入路13及び連通路14を介して導入される。
弁としての流量調整弁スプール31が摺動可能に嵌装さ
れ、摺動することにより前記供給通路R1とバイパス通
路R2との開閉が行われる。この流量調整弁スプール3
1と前記弁収納孔3とで形成される閉塞壁3a側の空間
をバネ室32とし、そのバネ室32には流量調整バネ3
3が配設されている。このバネ33は前記流量調整弁ス
プール31をユニオン5側に移動させる弾性力を付与し
ている。前記バネ室32には、前記ポンプハウジング2
に形成した連通路14の他端が開口している。そして、
バネ室32には、メータリングオリフィス8を通過後の
作動油の圧力が、前記導入路24から通路12、圧力導
入路13及び連通路14を介して導入される。
【0042】従って、前記流量調整弁スプール31の、
図中左端側にはメータリングオリフィス8を通過前の作
動油の圧力が、同じく右端側にはメータリングオリフィ
ス通過後の作動油の圧力が作用しており、これら圧力の
差圧が大きくなると、流量調整弁スプール31はバネ室
32側に移動する。
図中左端側にはメータリングオリフィス8を通過前の作
動油の圧力が、同じく右端側にはメータリングオリフィ
ス通過後の作動油の圧力が作用しており、これら圧力の
差圧が大きくなると、流量調整弁スプール31はバネ室
32側に移動する。
【0043】前記流量調整弁スプール31の内部には、
圧力レリーフ弁34が設けられ、前記バネ室32内の圧
力が予め設定した設定圧以上になった時、そのレリーフ
弁34はバネ室32の圧力を流量調整弁スプール31に
形成した逃がし通路35を介してバイパス通路R2に逃
がすようにしている。
圧力レリーフ弁34が設けられ、前記バネ室32内の圧
力が予め設定した設定圧以上になった時、そのレリーフ
弁34はバネ室32の圧力を流量調整弁スプール31に
形成した逃がし通路35を介してバイパス通路R2に逃
がすようにしている。
【0044】そして、本実施形態では、メータリングオ
リフィス8、流量調整弁スプール31、流量調整バネ3
3とにより、流量調整弁15を構成している。又、流量
調整弁15とバイパス通路R2とにより、バイパス還流
機構が構成されている。
リフィス8、流量調整弁スプール31、流量調整バネ3
3とにより、流量調整弁15を構成している。又、流量
調整弁15とバイパス通路R2とにより、バイパス還流
機構が構成されている。
【0045】次に、上記のように構成した流量制御装置
の作用について説明する。ポンプが稼動を開始して吐出
油(作動油)が供給通路R1からオイル導入室17に導
入されると、前記作動油は孔7、メータリングオリフィ
ス8、送出口部6bからパワーシリンダ側に供給され
る。
の作用について説明する。ポンプが稼動を開始して吐出
油(作動油)が供給通路R1からオイル導入室17に導
入されると、前記作動油は孔7、メータリングオリフィ
ス8、送出口部6bからパワーシリンダ側に供給され
る。
【0046】図2は、ポンプ回転数が低回転数の場合を
示し、ここにおいて、ポンプ回転数が低回転であるた
め、孔7の上流、下流(以下、孔7の前後という)の差
圧P01−P02は小さいため、すなわち、回転数感応弁ス
プール9の大径部9c両端に作用する油圧推力差は小さ
いため、回転数感応弁スプール9はバネ10のバイアス
作用によりB位置に保持される(図2のB位置参照)。
示し、ここにおいて、ポンプ回転数が低回転であるた
め、孔7の上流、下流(以下、孔7の前後という)の差
圧P01−P02は小さいため、すなわち、回転数感応弁ス
プール9の大径部9c両端に作用する油圧推力差は小さ
いため、回転数感応弁スプール9はバネ10のバイアス
作用によりB位置に保持される(図2のB位置参照)。
【0047】図4には、メータリングオリフィス8位置
近傍の圧力分布を示している。同図において、P02は孔
(第1絞り)7の下流側の圧力(ポンプ内圧)を示して
いる。同図に示すようにメータリングオリフィス8の上
流側は圧力P02であり、メータリングオリフィス8を作
動油が通過すると急激に圧力が降下し、そののち、圧力
がP1H に回復する。このP1H が、貫通孔6の送出口
6bの圧力Pa(配管による圧損)となる。
近傍の圧力分布を示している。同図において、P02は孔
(第1絞り)7の下流側の圧力(ポンプ内圧)を示して
いる。同図に示すようにメータリングオリフィス8の上
流側は圧力P02であり、メータリングオリフィス8を作
動油が通過すると急激に圧力が降下し、そののち、圧力
がP1H に回復する。このP1H が、貫通孔6の送出口
6bの圧力Pa(配管による圧損)となる。
【0048】そして、前記B位置以降は、圧力が回復
(復帰)した下流側のP1H の圧力が掛る領域である。
すると、B位置における回転数感応弁スプール9の導入
路24は圧力P1H を導入路24、通路12、圧力導入
路13、連通路14を介してバネ室32に導入するた
め、バネ室32の圧力Pbは、P1H となる。この場合
においては、従来においても同様にバネ室32の圧力P
bは、Pb=Paとなるため、省エネ効果はない。
(復帰)した下流側のP1H の圧力が掛る領域である。
すると、B位置における回転数感応弁スプール9の導入
路24は圧力P1H を導入路24、通路12、圧力導入
路13、連通路14を介してバネ室32に導入するた
め、バネ室32の圧力Pbは、P1H となる。この場合
においては、従来においても同様にバネ室32の圧力P
bは、Pb=Paとなるため、省エネ効果はない。
【0049】ここにおいて、ポンプ回転数が上昇して吐
出流量が増加すると、まず、メータリングオリフィス8
の上流、下流(以下、メータリングオリフィス8の前後
という)の差圧の作用を受けて、流量調整バネ33のバ
ネ力に抗して、流量調整弁スプール31がバネ室側32
側へ作動し、余剰の作動油をバイパス通路R2にバイパ
ス還流させることによって、定流量制御が行なわれる
(図3参照)。
出流量が増加すると、まず、メータリングオリフィス8
の上流、下流(以下、メータリングオリフィス8の前後
という)の差圧の作用を受けて、流量調整バネ33のバ
ネ力に抗して、流量調整弁スプール31がバネ室側32
側へ作動し、余剰の作動油をバイパス通路R2にバイパ
ス還流させることによって、定流量制御が行なわれる
(図3参照)。
【0050】その後、さらにポンプ回転数が上昇し、前
記オイル導入室17に供給される作動油の流量が増加す
ると、孔7の前後差圧P01−P02が大となり、すなわ
ち、回転数感応弁スプール9の大径部9c両端に作用す
る油圧推力差は大きいため、回転数感応弁スプール9は
バネ10の付勢力に抗してA位置に移動する(図1のA
位置参照)。このA位置は導入路24の作動流体導入口
がメータリングオリフィス8の下流側において、圧力降
下領域Dにおける最小圧力値位置Mの近傍に位置する位
置とされている(図4参照)。なお、最小圧力値位置M
はメータリングオリフィス8が位置するメータリングオ
リフィス位置である。
記オイル導入室17に供給される作動油の流量が増加す
ると、孔7の前後差圧P01−P02が大となり、すなわ
ち、回転数感応弁スプール9の大径部9c両端に作用す
る油圧推力差は大きいため、回転数感応弁スプール9は
バネ10の付勢力に抗してA位置に移動する(図1のA
位置参照)。このA位置は導入路24の作動流体導入口
がメータリングオリフィス8の下流側において、圧力降
下領域Dにおける最小圧力値位置Mの近傍に位置する位
置とされている(図4参照)。なお、最小圧力値位置M
はメータリングオリフィス8が位置するメータリングオ
リフィス位置である。
【0051】すると、A位置における回転数感応弁スプ
ール9の導入路24は最小圧力値位置Mの圧力P1L を
導入路24、通路12、圧力導入路13、連通路14を
介してバネ室32に導入するため、バネ室32の圧力P
bは、Pb(=P1L )<Pa(P1H )となる。この
ため、圧力Pbは低回転数の場合に比べ小さくなり、メ
ータリングオリフィス8の前後の差圧P02−Pbの増大
作用を受けて、流量調整バネ33のバネ力に抗して、流
量調整弁スプール31がバネ室側32側へ作動する。こ
の結果、バイパス通路R2の開度が大となって余剰の作
動油をバイパス通路R2にバイパス還流させることによ
り、ドルーピング効果が発揮され、図3に示すようにド
ルーピング制御が行なわれる。そして、この点に本実施
形態の大きな特徴がある。
ール9の導入路24は最小圧力値位置Mの圧力P1L を
導入路24、通路12、圧力導入路13、連通路14を
介してバネ室32に導入するため、バネ室32の圧力P
bは、Pb(=P1L )<Pa(P1H )となる。この
ため、圧力Pbは低回転数の場合に比べ小さくなり、メ
ータリングオリフィス8の前後の差圧P02−Pbの増大
作用を受けて、流量調整バネ33のバネ力に抗して、流
量調整弁スプール31がバネ室側32側へ作動する。こ
の結果、バイパス通路R2の開度が大となって余剰の作
動油をバイパス通路R2にバイパス還流させることによ
り、ドルーピング効果が発揮され、図3に示すようにド
ルーピング制御が行なわれる。そして、この点に本実施
形態の大きな特徴がある。
【0052】すなわち、従来、第2絞り49(図6参
照)の開口面積を減少させることにより、ドルーピング
制御を行なっていたのに対し、本実施形態では、メータ
リングオリフィス8(第2絞り)の開口面積を変化させ
ずにドルーピング制御を行なうようにしている。
照)の開口面積を減少させることにより、ドルーピング
制御を行なっていたのに対し、本実施形態では、メータ
リングオリフィス8(第2絞り)の開口面積を変化させ
ずにドルーピング制御を行なうようにしている。
【0053】これにより、ドルーピング効果によってメ
ータリングオリフィス8を通過する流量(制御流量)が
減少すれば、これにともなってメータリングオリフィス
8の前後差圧ΔPfsも減少する。この結果、図3に示
すように、送出口部6a側の圧力Pa(配管による圧
損)の減少分に差圧ΔPfsの減少分を加えた分、ポン
プ内圧P02が減少して、ポンプの仕事量を低減すること
になり、従来以上の省エネ効果を得ることができる。
ータリングオリフィス8を通過する流量(制御流量)が
減少すれば、これにともなってメータリングオリフィス
8の前後差圧ΔPfsも減少する。この結果、図3に示
すように、送出口部6a側の圧力Pa(配管による圧
損)の減少分に差圧ΔPfsの減少分を加えた分、ポン
プ内圧P02が減少して、ポンプの仕事量を低減すること
になり、従来以上の省エネ効果を得ることができる。
【0054】次に、上記のように構成された本実施形態
の流量制御装置の他の特徴を以下に記載する。 (1) 本実施形態では、ポンプ回転数に応動して、回
転数感応弁スプール9がメータリングオリフィス8下流
側の作動油の圧力降下領域Dを含む所定範囲(A位置,
B位置間)を往復摺動とした。この結果、回転数感応弁
スプール9は、ポンプ回転数に応じてメータリングオリ
フィス8下流側の圧力降下領域Dを含む所定範囲内を変
位するため、導入路24はそのときに位置した場所にお
ける圧力を導入することができる。そして、導入された
圧力は流量調整弁スプール31のバネ室32に導入され
るため、同流量調整弁スプール31は、メータリングオ
リフィス8通過前の圧力と、ポンプ回転数に応じて変位
したときに導入路24を介して導入された圧力との差圧
に応じて駆動することができる。
の流量制御装置の他の特徴を以下に記載する。 (1) 本実施形態では、ポンプ回転数に応動して、回
転数感応弁スプール9がメータリングオリフィス8下流
側の作動油の圧力降下領域Dを含む所定範囲(A位置,
B位置間)を往復摺動とした。この結果、回転数感応弁
スプール9は、ポンプ回転数に応じてメータリングオリ
フィス8下流側の圧力降下領域Dを含む所定範囲内を変
位するため、導入路24はそのときに位置した場所にお
ける圧力を導入することができる。そして、導入された
圧力は流量調整弁スプール31のバネ室32に導入され
るため、同流量調整弁スプール31は、メータリングオ
リフィス8通過前の圧力と、ポンプ回転数に応じて変位
したときに導入路24を介して導入された圧力との差圧
に応じて駆動することができる。
【0055】(2) 本実施形態では、回転数感応弁ス
プール9は、ポンプ回転数が高回転時には導入路24の
作動流体導入口が前記圧力降下領域D内の最小圧力値位
置M近傍のA位置に位置させるようにしたため、大きな
差圧にて流量調整弁スプール31を駆動することができ
る。なお、本発明では略最小圧力値位置とは、本実施形
態のように、最小圧力値を示す位置に近傍の位置と、最
小圧力値位置Mとを含む趣旨である。
プール9は、ポンプ回転数が高回転時には導入路24の
作動流体導入口が前記圧力降下領域D内の最小圧力値位
置M近傍のA位置に位置させるようにしたため、大きな
差圧にて流量調整弁スプール31を駆動することができ
る。なお、本発明では略最小圧力値位置とは、本実施形
態のように、最小圧力値を示す位置に近傍の位置と、最
小圧力値位置Mとを含む趣旨である。
【0056】(3) 本実施形態では、導入路24は、
遮蔽部材としてのリング部材23の切欠部23aと導通
孔11の内周面間の狭い通路にて形成した。この結果、
作動流体中の異物の侵入は、このリング部材23によっ
て防止することができる。
遮蔽部材としてのリング部材23の切欠部23aと導通
孔11の内周面間の狭い通路にて形成した。この結果、
作動流体中の異物の侵入は、このリング部材23によっ
て防止することができる。
【0057】(4) 本実施形態では、回転数感応弁ス
プール9に設けた導入路24を、流量調整弁スプール3
1のバネ室32に連通するように設け、同回転数感応弁
スプール9の導入路24の作動流体導入口をポンプ回転
数に応動して変位するようにした。この結果、ポンプハ
ウジング2に大幅な変更が必要でなく、その構成も簡単
であるため、容易に実現することができる。
プール9に設けた導入路24を、流量調整弁スプール3
1のバネ室32に連通するように設け、同回転数感応弁
スプール9の導入路24の作動流体導入口をポンプ回転
数に応動して変位するようにした。この結果、ポンプハ
ウジング2に大幅な変更が必要でなく、その構成も簡単
であるため、容易に実現することができる。
【0058】(5) 本実施形態では、ポンプ回転数が
高いときには、流量調整弁スプール31は、図4に示す
ように差圧ΔPH(=P02−P1L )により、すなわ
ち、バネ室32の圧力が低下することにより、流量調整
弁スプール31がバイパス通路R2をより開く方向に変
位され、供給通路R1から供給された作動油はより多く
バイパス通路R2にバイパスされて前記ポンプの吸入側
に環流するようにした。この結果、パワーシリンダ側に
供給される作動油の流量を低減して、省エネを図ること
ができる。すなわち、適度な操舵力の重さを付与するこ
とができ、又、油圧ポンプ駆動力を軽減でき、車両の燃
費を向上を図ることができる。
高いときには、流量調整弁スプール31は、図4に示す
ように差圧ΔPH(=P02−P1L )により、すなわ
ち、バネ室32の圧力が低下することにより、流量調整
弁スプール31がバイパス通路R2をより開く方向に変
位され、供給通路R1から供給された作動油はより多く
バイパス通路R2にバイパスされて前記ポンプの吸入側
に環流するようにした。この結果、パワーシリンダ側に
供給される作動油の流量を低減して、省エネを図ること
ができる。すなわち、適度な操舵力の重さを付与するこ
とができ、又、油圧ポンプ駆動力を軽減でき、車両の燃
費を向上を図ることができる。
【0059】なお、この発明の実施形態は前記実施形態
に限定されるものではなく、下記のように実現してもよ
い。 ○上記実施形態では、導入路24の作動流体導入口を回
転数感応弁スプール9の基端面側に設けたが、この代わ
りに、回転数感応弁スプール9に内嵌したリング部材2
3の基端内周面側に開口するように設けてもよい。
に限定されるものではなく、下記のように実現してもよ
い。 ○上記実施形態では、導入路24の作動流体導入口を回
転数感応弁スプール9の基端面側に設けたが、この代わ
りに、回転数感応弁スプール9に内嵌したリング部材2
3の基端内周面側に開口するように設けてもよい。
【0060】○上記実施形態では、リング部材23を設
けて、同リング部材23の外周面と、回転数感応弁スプ
ール9の内周面との間に導入路24を設けたが、回転数
感応弁スプール9の基端に対して導入路を直接穿設して
もよい。 ○上記実施形態では、第1絞りとして孔7を
形成したが、図6に示す従来例の第1絞り45の形状と
してもよい。
けて、同リング部材23の外周面と、回転数感応弁スプ
ール9の内周面との間に導入路24を設けたが、回転数
感応弁スプール9の基端に対して導入路を直接穿設して
もよい。 ○上記実施形態では、第1絞りとして孔7を
形成したが、図6に示す従来例の第1絞り45の形状と
してもよい。
【0061】○上記実施形態では、回転数感応弁スプー
ル9の移動範囲を圧力降下領域Dの境界間としたが、境
界間に限定する必要はなく、圧力降下領域を一部含む範
囲であっても、全部含む範囲であってもよい。
ル9の移動範囲を圧力降下領域Dの境界間としたが、境
界間に限定する必要はなく、圧力降下領域を一部含む範
囲であっても、全部含む範囲であってもよい。
【0062】○上記実施形態では、ポンプ回転数が高回
転時には略最小圧力値位置Aに位置させたが、ポンプ回
転数が高回転時には図4に示す最小圧力値位置に位置さ
せるようにしてもよい。この場合、最も大きな差圧が得
られるため、最も大きなバイパス通路R2の開度を得る
ことができる。
転時には略最小圧力値位置Aに位置させたが、ポンプ回
転数が高回転時には図4に示す最小圧力値位置に位置さ
せるようにしてもよい。この場合、最も大きな差圧が得
られるため、最も大きなバイパス通路R2の開度を得る
ことができる。
【0063】次に、上記実施の形態から把握できる特許
請求の範囲に記載された発明以外の技術的思想をその効
果とともに記載する。 (1)請求項2において、前記サブスプールはポンプ回
転数が高回転時には、最小圧力値位置に位置するもので
ある動力舵取用作動流体の流量制御装置。こうすること
により、最も大きな差圧が得られるため、最も大きなバ
イパス通路R2の開度を得ることができる。
請求の範囲に記載された発明以外の技術的思想をその効
果とともに記載する。 (1)請求項2において、前記サブスプールはポンプ回
転数が高回転時には、最小圧力値位置に位置するもので
ある動力舵取用作動流体の流量制御装置。こうすること
により、最も大きな差圧が得られるため、最も大きなバ
イパス通路R2の開度を得ることができる。
【0064】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「ポンプ: 作動流体を圧送するための作動流体圧送手
段の一種であって、例えば油圧ポンプ等がある。」
語を次のように定義する。 「ポンプ: 作動流体を圧送するための作動流体圧送手
段の一種であって、例えば油圧ポンプ等がある。」
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4に記載の発明によれば、ポンプ回転数が高回転時に
おいて、従来よりもさらに、ポンプ内圧を低減でき、す
なわち、ポンプの仕事を小さくして省エネ効果を高くす
ることができ、車両燃費の向上を図ることができる。
項4に記載の発明によれば、ポンプ回転数が高回転時に
おいて、従来よりもさらに、ポンプ内圧を低減でき、す
なわち、ポンプの仕事を小さくして省エネ効果を高くす
ることができ、車両燃費の向上を図ることができる。
【図1】本発明の一実施形態の動力舵取用作動流体の流
量制御装置の断面図。
量制御装置の断面図。
【図2】同じく作用説明のための流量制御装置の断面
図。
図。
【図3】同じく流量制御装置の特性図。
【図4】制御オリフィス付近の圧力分布を示す説明図。
【図5】サブスプール及び遮蔽部材の断面図。
【図6】従来の流量制御装置の断面図。
【図7】同じく従来の流量制御装置の特性図。
1…流量制御装置、3…弁収納孔、4…オリフィス形成
部材、5…ユニオン、6…貫通孔、6a…弁収容部、6
b…送出口部、6c…係止段部、7…孔(第1絞りを構
成する。)、8…メータリングオリフィス(第2絞りを
構成する。)、9…回転数感応弁スプール(サブスプー
ルを構成する。又、孔7、バネ室32、導入通路)、1
0…バネ、11…導通孔、12…通路、13…圧力導入
路、14…連通路、15…流量調整弁(流量調整用スプ
ール弁を構成する。)、16…第1絞り下流圧力導入
路、17…オイル導入室(作動流体導入室を構成す
る。)、18…第1絞り上流圧力導入路(回転数感応弁
スプール9、第1絞り下流圧力導入路16、孔7、通路
12、導入路24、連通路14、バネ室32、流量調整
弁15等とともにドルーピング機構を構成する。)、2
3…リング部材(遮蔽部材を構成する。)、24…導入
路(通路12とともに導入通路を構成する)、32…バ
ネ室、D…圧力降下領域、R1…供給通路、R2…バイ
パス通路(流量調整弁15とともにバイパス還流機構を
構成する)。
部材、5…ユニオン、6…貫通孔、6a…弁収容部、6
b…送出口部、6c…係止段部、7…孔(第1絞りを構
成する。)、8…メータリングオリフィス(第2絞りを
構成する。)、9…回転数感応弁スプール(サブスプー
ルを構成する。又、孔7、バネ室32、導入通路)、1
0…バネ、11…導通孔、12…通路、13…圧力導入
路、14…連通路、15…流量調整弁(流量調整用スプ
ール弁を構成する。)、16…第1絞り下流圧力導入
路、17…オイル導入室(作動流体導入室を構成す
る。)、18…第1絞り上流圧力導入路(回転数感応弁
スプール9、第1絞り下流圧力導入路16、孔7、通路
12、導入路24、連通路14、バネ室32、流量調整
弁15等とともにドルーピング機構を構成する。)、2
3…リング部材(遮蔽部材を構成する。)、24…導入
路(通路12とともに導入通路を構成する)、32…バ
ネ室、D…圧力降下領域、R1…供給通路、R2…バイ
パス通路(流量調整弁15とともにバイパス還流機構を
構成する)。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポンプから吐出される作動流体を供給通
路を介して作動流体導入室に導入し、その後第1絞り及
び第2絞りを介して動力舵取装置に送出し、前記第2絞
りの通過前後の差圧に応じて駆動する流量調整用スプー
ル弁にてバイパス通路の開度を調整し余剰流を前記ポン
プの吸入側に還流するバイパス還流機構と、前記バイパ
ス通路の上流側にあってポンプ回転数に応じて生ずる第
1絞り前後の差圧で作動するサブスプールの作用によ
り、前記動力舵取装置への作動流体送出流量を減少させ
るドルーピング機構を有する動力舵取用作動流体の流量
制御装置において、 前記サブスプールは、前記第2絞り下流側の圧力降下領
域を含む所定範囲を往復移動自在に配置し、 前記サブスプールには、前記第2絞りの圧力降下領域を
含む所定範囲における作動流体の圧力を導入する導入通
路を設け、 同導入通路と、流量調整用スプール弁をバイパス通路を
閉鎖方向へ付勢するバネのバネ室とを連通する連通路を
設けたことを特徴とする動力舵取用作動流体の流量制御
装置。 - 【請求項2】 前記サブスプールはポンプ回転数が低回
転時には、前記導入通路の作動流体入口が前記圧力降下
領域のうち、最小圧力値位置から所定の圧力値に復帰し
た位置に位置し、高回転時には、略最小圧力値位置に位
置するものである請求項1に記載の動力舵取用作動流体
の流量制御装置。 - 【請求項3】 前記第1絞りの上流側において、前記供
給通路に連なる作動流体導入室から前記サブスプールの
肩部に作動流体を導く通路を設けたことを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の動力舵取用作動流体の流量
制御装置。 - 【請求項4】 前記サブスプールには、前記流量調整弁
スプールにて流量が制御された作動流体を導入して負荷
側に吐出する導通孔を備え、 前記導入通路は、前記サブスプールの導通孔に、遮蔽部
材を内嵌し、遮蔽部材の外周面と導通孔の内周面との間
に形成された導入路を含むものである請求項1乃至請求
項3のうちいずれかに記載の動力舵取用作動流体の流量
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193929A JP2000025628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 動力舵取用作動流体の流量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193929A JP2000025628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 動力舵取用作動流体の流量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000025628A true JP2000025628A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16316101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10193929A Pending JP2000025628A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 動力舵取用作動流体の流量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000025628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002365800A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Hitachi Chem Co Ltd | アルカリ可溶型アクリル樹脂組成物、感光性透明絶縁膜形成材料、カラーフィルタ保護膜の製造法、反射下地層の製造法、着色画像形成材料、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ |
JP2009286379A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Jtekt Corp | パワーステアリング装置 |
CN114992015A (zh) * | 2022-06-20 | 2022-09-02 | 青岛双瑞海洋环境工程股份有限公司 | 氨燃料供给系统及控制方法 |
-
1998
- 1998-07-09 JP JP10193929A patent/JP2000025628A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002365800A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Hitachi Chem Co Ltd | アルカリ可溶型アクリル樹脂組成物、感光性透明絶縁膜形成材料、カラーフィルタ保護膜の製造法、反射下地層の製造法、着色画像形成材料、カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ |
JP2009286379A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Jtekt Corp | パワーステアリング装置 |
CN114992015A (zh) * | 2022-06-20 | 2022-09-02 | 青岛双瑞海洋环境工程股份有限公司 | 氨燃料供给系统及控制方法 |
CN114992015B (zh) * | 2022-06-20 | 2024-01-23 | 青岛双瑞海洋环境工程股份有限公司 | 氨燃料供给系统及控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5471838A (en) | Power steering apparatus for a vehicle | |
US4445818A (en) | Apparatus for supplying hydraulic fluid | |
JPS60259569A (ja) | 可変容量制御装置 | |
US6296456B1 (en) | Positive displacement pump systems with a variable control orifice | |
US6959639B2 (en) | Hydraulic booster brake system | |
JP2000025628A (ja) | 動力舵取用作動流体の流量制御装置 | |
US5474145A (en) | Hydraulic power steering apparatus | |
JPS6337749B2 (ja) | ||
WO1997018983A1 (fr) | Regulateur de debit destine a une direction assistee | |
JP3355866B2 (ja) | 動力舵取装置 | |
JP3237457B2 (ja) | 動力舵取装置における流量制御装置 | |
JP2569367Y2 (ja) | 流量制御弁 | |
JP2005112280A (ja) | パワーステアリング装置 | |
JPS6365544B2 (ja) | ||
JP3659702B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP3094172B2 (ja) | 流量制御装置 | |
JPH0814428A (ja) | 流量制御弁 | |
JP3404685B2 (ja) | 流量制御弁 | |
JP3028662B2 (ja) | 動力舵取装置用流量制御装置 | |
JP3596298B2 (ja) | 動力舵取装置における流量制御装置 | |
JP2600568Y2 (ja) | 動力舵取装置用流量制御装置 | |
JP2591373Y2 (ja) | 流量制御弁装置 | |
JP3596299B2 (ja) | 動力舵取装置における流量制御装置 | |
JP2525715Y2 (ja) | パワーステアリング装置用流量制御弁 | |
JP2002070749A (ja) | ポンプ吐出圧制御装置 |