JPH0814428A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPH0814428A
JPH0814428A JP6166255A JP16625594A JPH0814428A JP H0814428 A JPH0814428 A JP H0814428A JP 6166255 A JP6166255 A JP 6166255A JP 16625594 A JP16625594 A JP 16625594A JP H0814428 A JPH0814428 A JP H0814428A
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JP
Japan
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pressure chamber
spool
flow rate
pressure
discharge
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Application number
JP6166255A
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English (en)
Inventor
Masateru Yamamuro
雅輝 山室
Naomi Endo
尚美 遠藤
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Publication of JPH0814428A publication Critical patent/JPH0814428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量復帰量をポンプの吐出能力のいかんにか
かわらず少なくする。 【構成】 スプール3を、収容孔2内に摺接する有底筒
状で底部に貫通孔19が形成された外筒体12と、外筒
体12内に摺動可能に嵌挿され、端部に突設された小径
部13aが貫通孔19に摺接し外筒体12の底部との間
に制御圧室17を隔成する内筒体13とから構成し、小
径部13aの端面に一端が開口して他端が外周面に開口
するバイパス通路21を内筒体13に形成し、外筒体1
2の外周面に環状溝22を形成してドレンポート9に臨
ませ、環状溝22の底部から外筒体12の内周面に貫通
する連通孔23を形成し、内筒体13の摺動に応じ連通
孔23をバイパス通路21に連通するように構成し、外
筒体12の底部に制御圧室17と一次圧力室4を連通さ
せる導圧孔20を形成し、制御圧室17内に内筒体13
を外筒体12の底部から離間する方向に付勢する弾性部
材18を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両においてエンジ
ン等で駆動するポンプによりパワーステアリング装置等
アクチュエータに供給する作動油の流量を適正に制御す
る流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流量制御弁には、特開昭
62−283267号公報に記載されたものがある。こ
の流量制御弁は圧力感応型であり、ポンプハウジング
(ケーシング)に形成された弁収納穴(収容孔)に摺動
自在に収容されて該弁収納穴を第1弁室(一次圧力室)
と第2弁室(二次圧力室)とに隔成するスプール弁(ス
プール)と、前記ポンプハウジングに形成され、ポンプ
から吐出された圧力流体(作動油)を前記第1弁室に導
入する供給通路(流入ポート)と、前記第1弁室に固定
絞り(吐出オリフィス)を介して連通して系外の動力舵
取装置(アクチュエータ)側に圧力流体を供給する共
に、前記第2弁室に連通する送出口(吐出ポート)と、
前記スプール弁の摺動量に応じて前記第1弁室への開口
量が変化して、低圧側への圧力流体の排出量が制御され
るバイパス通路(ドレンポート)とを備え、ポンプ吐出
量の増大に伴う第1弁室の増圧に応じてスプール弁を駆
動し、第1弁室からバイパス通路への排出量を増大させ
て固定絞りから送出口への圧力流体の供給量を制御する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流量制御弁にあっては、ポンプの吐出流量が多くな
ったとき、第1弁室の増圧により第1弁室と第2弁室と
の差圧(=固定絞りの前後の差圧)が大きくなり、この
差圧に応じてスプール弁が移動して、バイパス通路と該
バイパス通路側のスプール弁の端面との間に間隙が発生
し、該間隙を介して高圧の第1弁室から低圧側のバイパ
ス通路に圧力流体が排出されることから、前記間隙を通
過する圧力流体の排出流は高速となり、これによりスプ
ール弁の端面の前の圧力が低下して、スプール弁の前後
の圧力バランスが崩れ、スプール弁には間隙を縮小する
方向、つまりバイパス通路を閉じる方向に移動させよう
とする流体力が働き、この流体力によりスプールが移動
されて間隙が縮小する結果、バイパス通路からの排出流
量が減少して固定絞り、送出口からの送出流量が増大す
ることとなり、動力舵取装置に対する圧力流体の供給流
量が一定の状態から再び増加する流量復帰現象が発生す
る。また、ポンプの吐出能力によって第1弁室に圧力流
体を押し込む力には差があり、この押込み力が大きいほ
ど上記圧力流体の排出流速は速くなり、これに伴い前記
流体力も増加することとなる。従って、ポンプの吐出能
力が高いほど流量復帰量は多くなり、この点から、吐出
能力5Kg/mm2 のポンプの場合と吐出能力40Kg
/mm2 のポンプの場合とを比較してみると、図2
(2)に示すように、動力舵取装置に対する圧力流体の
供給流量に差が生じる。この差は、ポンプの吐出能力が
高くかつ吐出流量も多い大容量ポンプの場合には更に大
きくなる。
【0004】なお、前記圧力感応型流量制御弁とは別
に、ポンプ吐出圧力に左右されないで動力舵取装置に対
する圧力流体の供給流量を適正に制御することができる
流量制御弁として、特公昭63−37749号公報に記
載されたものがあるが、バイパス通路による流量制御の
構成は前記圧力感応型流量制御弁と同じであるので、同
様に流量復帰現象が生じる。
【0005】この発明は上記課題を解決するためになし
たもので、その目的は、流量復帰量をポンプの吐出能力
のいかんにかかわらず少なくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ケーシングに形成された収容孔に摺動
可能に収容されて該収容孔内を一次圧力室と二次圧力室
とに隔成するスプールと、前記ケーシングに形成され、
ポンプからの吐出作動油を前記一次圧力室に導入する流
入ポートと、前記一次圧力室に吐出オリフィスを介して
連通して系外のアクチュエータ側に作動油を供給すると
共に、前記二次圧力室に連通する吐出ポートと、前記ス
プールの摺動量に応じて前記一次圧力室への開口量が変
化して、低圧側への作動油の排出量が制御されるドレン
ポートとを備え、ポンプ吐出量の増大に伴う一次圧力室
の増圧に応じてスプールを駆動し、一次圧力室からドレ
ンポートへの排出量を増大させて吐出オリフィスから吐
出ポートへの作動油の供給量を制御する流量制御弁にお
いて、前記スプールを、前記収容孔内に摺接する有底筒
状で底部に貫通孔が形成された外筒体と、該外筒体内に
摺動可能に嵌挿され、端部に突設された小径部が前記貫
通孔に摺接して前記外筒体の底部との間に制御圧室を隔
成する内筒体とから構成し、前記小径部の端面に一端が
開口して他端が外周面に開口するバイパス通路を前記内
筒体に形成し、外筒体の外周面には周方向の環状溝を形
成して前記ドレンポートに臨ませると共に、前記環状溝
の底部から前記外筒体の内周面に貫通する連通孔を形成
して、前記内筒体の摺動に応じて前記連通孔を前記バイ
パス通路に連通するように構成する一方、前記外筒体の
底部には前記制御圧室と前記一次圧力室とを連通させる
導圧孔を形成し、かつ前記制御圧室内に、前記内筒体を
前記外筒体の底部から離間する方向に付勢する弾性部材
を配置したものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ポンプの吐出流量が多くな
ってスプールが移動し、ドレンポートとスプールの端面
との間に間隙が発生したとき、該間隙を介して高圧の一
次圧力室から低圧側のドレンポートに作動油が高速で排
出される。このドレン流によりスプールの端面の前の圧
力が低下し、スプールの前後の圧力バランスが崩れて、
スプールには間隙を縮小する方向に移動させようとする
流体力が働き、この結果、スプールがドレンポートを閉
じる方向に移動する。一方、前記ドレン流により導圧孔
内に負圧が発生することで制御圧室の圧力が低下して、
内筒体の前後の圧力バランスが崩れ、内筒体が弾性部材
の力に打ち勝って外筒体の端部に向けて摺動し、この結
果、内筒体に設けたバイパス通路は外筒体に設けた連通
孔に連通して、外筒体の外周に設けた環状溝を介してド
レンポートに連通することから、一次圧力室の作動油の
一部がバイパス通路を介してドレンポートに排出され
る。このため、前記間隙からのドレン流量が少なくな
り、これに伴いスプールに働く流体力が小さくなって上
記スプールの移動が抑制される。この結果、流量復帰量
が減少する。
【0008】また、ポンプの吐出能力が低いときは、ド
レン流速が遅く、制御圧室の圧力低下も小さいことか
ら、内筒体の移動量は小さく、連通孔へのバイパス通路
の開口面積も小さい。このため、流量復帰量が減少する
割合は小さいこととなる。また、ポンプの吐出能力が高
いときには、ドレン流速が速くなり、制御圧室の圧力低
下が大きいことから、内筒体の移動量が大きくなり、連
通孔へのバイパス通路の開口面積も大きくなる。このた
め、流量復帰量が減少する割合は大きいこととなる。従
って、ポンプの吐出能力に違いがあってもアクチュエー
タに対する作動油の供給流量に差が生じなくなる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0010】図1はこの発明の一実施例になる圧力感応
型流量制御弁を示す縦断面図である。
【0011】ケーシング1には収容孔2が形成され、該
収容孔2にはスプール3が摺動可能に収容されて、収容
孔2内が一次圧力室4と二次圧力室5に隔成されてい
る。
【0012】前記ケーシング1の一次圧力室4に臨む一
端にはコネクタが螺合され、該コネクタには吐出ポート
6及び吐出オリフィス7が形成されている。吐出ポート
6は、前記一次圧力室4に吐出オリフィス7を介して連
通して系外のパワーステアリング装置(アクチュエー
タ)側に作動油を供給するものであり、前記二次圧力室
5にフィードバック通路8を介して連通している。
【0013】また、前記ケーシング1には、ポンプ10
(ポンプ圧力室のみを図示)から吐出された作動油を前
記一次圧力室4に導入する流入ポート11と、前記スプ
ール3の摺動量に応じて前記一次圧力室4への開口量が
変化するドレンポート9とが形成されている。このドレ
ンポート9は低圧側(ポンプ10の吸入側)に連通して
いる。
【0014】このような流量制御弁において、前記スプ
ール3は、前記収容孔2内に摺接する前記一次圧力室4
側が有底筒状に形成された外筒体12と、該外筒体12
内に摺動可能に嵌挿された内筒体13とから構成されて
いる。尚、14は外筒体12用の戻しスプリング、15
は内筒体13用の戻しスプリング、16はリリーフバル
ブである。
【0015】前記外筒体12の底部12aには貫通孔1
9が形成されると共に、前記外筒体12の底部12aに
対向する前記内筒体13の端部には前記貫通孔19に挿
入されて摺接する小径部13aが突設されている。
【0016】そして、前記外筒体12の底部12aと内
筒体13の端部との間には制御圧室17が隔成されてい
て、該制御圧室17には、内筒体13を外筒体12の底
部12aから離間する方向に付勢するコイルスプリング
18(弾性部材)が配置されている。前記小径部13a
の先端は前記外筒体12の底部12aの外面に合致して
前記一次圧力室4に臨まされている。
【0017】前記内筒体13には、前記小径部13aの
端面に一端が開口して他端が外周面に開口するバイパス
通路21が形成されている。一方、外筒体12の外周面
には周方向の環状溝22が形成されて前記ドレンポート
9に臨まされると共に、前記環状溝22の底部から前記
外筒体12の内周面に貫通する連通孔23が形成されて
いる。そして、前記コイルスプリング18の力に打ち勝
って前記内筒体13が摺動したとき、該内筒体13の摺
動量に応じて前記連通孔23が前記環状溝22を介して
前記バイパス通路21に連通するように構成されてい
る。
【0018】また、前記外筒体12の底部12aには前
記制御圧室17と前記一次圧力室4とを連通させる複数
の導圧孔20が形成されている。
【0019】上記構成において、ポンプ10の吐出流量
が多くなって吐出オリフィス7の前後の差圧が大きくな
ると、この差圧に応じてスプール3が移動し、ドレンポ
ート9とスプール3の端面(外筒体12の底部12aの
前面)との間に間隙24が発生し、該間隙24を介して
高圧の一次圧力室4から低圧側のドレンポート9に作動
油が高速で排出される。このとき、前記内筒体13の端
部に設けた小径部13aの先端は前記外筒体12の底部
12aの外面に合致していて、一次圧力室4内を前記間
隙24に向かって流れる作動油の流れを乱すことがな
い。このことと相俟って、前記ドレン流によりスプール
3の端面の前の圧力が確実に低下し、スプール3の前後
の圧力バランスが崩れて、スプール3には間隙24を縮
小する方向に移動させようとする流体力が働き、この結
果、スプール3がドレンポート9を閉じる方向に移動す
る。しかし、前記ドレン流により導圧孔20内に負圧が
発生することで制御圧室17の圧力が低下して、内筒体
13の前後の圧力バランスが崩れ、内筒体13がスプリ
ング18の力に打ち勝って外筒体12の底部12aに向
けて摺動し、この結果、内筒体13に設けたバイパス通
路21は外筒体12に設けた連通孔23に連通して、外
筒体12の外周に設けた環状溝22を介してドレンポー
ト9に連通することから、一次圧力室4の作動油の一部
がドレンポート9に排出される。このため、前記間隙2
4からのドレン流量が少なくなり、これに伴いスプール
3に働く流体力が小さくなって上記スプール3の移動が
抑制される。従って、流量復帰量が減少する。
【0020】また、ポンプ10の吐出能力が低いとき
は、ドレン流速が遅く、制御圧室17の圧力低下も小さ
いことから、内筒体13の移動量は小さく、連通孔23
へのバイパス通路21の開口面積も小さい。このため、
流量復帰量が減少する割合は小さいこととなる。また、
ポンプ10の吐出能力が高いときには、ドレン流速が速
くなり、制御圧室17の圧力低下が大きいことから、内
筒体13の移動量が大きくなり、連通孔23へのバイパ
ス通路21の開口面積も大きくなる。このため、流量復
帰量が減少する割合は大きいこととなる。従って、吐出
能力5Kg/mm2 のポンプの場合と吐出能力40Kg
/mm2 のポンプの場合とを比較してみると、図2
(1)に示すように、ポンプ10の吐出能力に違いがあ
ってもパワーステアリング装置に対する作動油の供給流
量に差が生じなくなる。
【0021】尚、上記実施例では、制御圧室18内に収
容する弾性部材としてコイルスプリング18を使用した
が、皿ばね等を使用しても良い。
【0022】また、上記実施例は圧力感応型流量制御弁
について説明したが、図3に示す圧力不感応型流量制御
弁についても同様である。この圧力不感応型流量制御弁
が圧力感応型流量制御弁と異なる点は、一次圧力室4と
吐出ポート6との間に開口面積が可変であるメインオリ
フィス25(吐出オリフィス)を設け、かつ流入ポート
11と一次圧力室4との間に開口面積が固定であるサブ
オリフィス26を設けると共に、該サブオリフィス26
の前後の差圧に応動して前記メインオリフィス25を可
変制御するサブスプール27をメインスプール28(ス
プール3に相当)とは別に設けたことにある。
【0023】前記圧力不感応型流量制御弁は上記点を除
いて圧力感応型流量制御弁と同一の構成を有しているこ
とから、ポンプ10の吐出流量が多くなり、メインスプ
ール28の移動によりドレンポートとメインスプール2
8の端面との間に間隙が発生し、該間隙を介して一次圧
力室4から前記ドレンポートに作動油が高速で排出され
るときには、圧力感応型流量制御弁と同様に、メインス
プール28が間隙を縮小する方向に移動すると共に、バ
イパス通路21が開いて、一次圧力室4の作動油の一部
がドレンポートに排出されることとなる。従って、前記
間隙からのドレン流量が少なくなり、これに伴いメイン
スプール28に働く流体力も小さくなって上記メインス
プール28の移動が抑制されることとなり、この結果、
流量復帰量は減少する。また、ポンプ10の吐出能力の
大きさが大きければ、それだけバイパス通路21の開口
面積が増加調整される。このため、ポンプ10の吐出能
力が大きい場合には流量復帰量も大きく減少することか
ら、吐出能力5Kg/mm2 のポンプの場合と吐出能力
40Kg/mm2 のポンプの場合とを比較してみると、
図3(1)に示すように、ポンプ10の吐出能力に違い
があってもパワーステアリング装置に対する作動油の供
給流量に差が生じなくなる。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、ケーシングに
形成された収容孔に摺動可能に収容されて該収容孔内を
一次圧力室と二次圧力室とに隔成するスプールと、前記
ケーシングに形成され、ポンプからの吐出作動油を前記
一次圧力室に導入する流入ポートと、前記一次圧力室に
吐出オリフィスを介して連通して系外のアクチュエータ
側に作動油を供給すると共に、前記二次圧力室に連通す
る吐出ポートと、前記スプールの摺動量に応じて前記一
次圧力室への開口量が変化して、低圧側への作動油の排
出量が制御されるドレンポートとを備え、ポンプ吐出量
の増大に伴う一次圧力室の増圧に応じてスプールを駆動
し、一次圧力室からドレンポートへの排出量を増大させ
て吐出オリフィスから吐出ポートへの作動油の供給量を
制御する流量制御弁において、前記スプールを、前記収
容孔内に摺接する有底筒状で底部に貫通孔が形成された
外筒体と、該外筒体内に摺動可能に嵌挿され、端部に突
設された小径部が前記貫通孔に摺接して前記外筒体の底
部との間に制御圧室を隔成する内筒体とから構成し、前
記小径部の端面に一端が開口して他端が外周面に開口す
るバイパス通路を前記内筒体に形成し、外筒体の外周面
には周方向の環状溝を形成して前記ドレンポートに臨ま
せると共に、前記環状溝の底部から前記外筒体の内周面
に貫通する連通孔を形成して、前記内筒体の摺動に応じ
て前記連通孔を前記バイパス通路に連通するように構成
する一方、前記外筒体の底部には前記制御圧室と前記一
次圧力室とを連通させる導圧孔を形成し、かつ前記制御
圧室内に、前記内筒体を前記外筒体の底部から離間する
方向に付勢する弾性部材を配置したため、ドレンポート
とスプールの端面との間に間隙が発生したとき、該間隙
を介して一次圧力室からドレンポートに作動油が排出さ
れる高速のドレン流を有効に利用して、一次圧力室の作
動油の一部をスプールに設けたバイパス通路を介してド
レンポートに流し、前記間隙からのドレン流量を少なく
して、これに伴いスプールに働く流体力を小さくし、こ
の流体力によるスプールの移動を抑制することができ、
この結果、流量復帰量を少くすることができる。また、
ポンプの吐出能力が高いほど前記バイパス通路の開口面
積を増加調整して、ポンプの吐出能力に応じて流量復帰
量を調整することができる。従って、流量復帰量をポン
プの吐出能力のいかんにかかわらず従来より少くするこ
とができ、これによりアクチュエータに対する作動油の
供給流量特性の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になる圧力感応型流量制御
弁を示す縦断面図である。
【図2】(1) 図1に示す流量制御弁における流量特
性図である。 (2) 比較例としての従来例の流量制御弁における流
量特性図である。
【図3】この発明の他の実施例になる圧力不感応型流量
制御弁を示す縦断面図である。
【図4】(1) 図3に示す流量制御弁における流量特
性図である。 (2) 比較例としての従来例の流量制御弁における流
量特性図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 収容孔 3 スプール 4 一次圧力室 5 二次圧力室 6 吐出ポート 7 吐出オリフィス 9 ドレンポート 10 ポンプ 11 流入ポート 12 外筒体 12a 底部 13 内筒体 13a 小径部 17 制御圧室 18 コイルスプリング(弾性部材) 19 貫通孔 20 導圧孔 21 バイパス通路 22 環状溝 23 連通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに形成された収容孔に摺動可
    能に収容されて該収容孔内を一次圧力室と二次圧力室と
    に隔成するスプールと、前記ケーシングに形成され、ポ
    ンプからの吐出作動油を前記一次圧力室に導入する流入
    ポートと、前記一次圧力室に吐出オリフィスを介して連
    通して系外のアクチュエータ側に作動油を供給すると共
    に、前記二次圧力室に連通する吐出ポートと、前記スプ
    ールの摺動量に応じて前記一次圧力室への開口量が変化
    して、低圧側への作動油の排出量が制御されるドレンポ
    ートとを備え、ポンプ吐出量の増大に伴う一次圧力室の
    増圧に応じてスプールを駆動し、一次圧力室からドレン
    ポートへの排出量を増大させて吐出オリフィスから吐出
    ポートへの作動油の供給量を制御する流量制御弁におい
    て、前記スプールを、前記収容孔内に摺接する有底筒状
    で底部に貫通孔が形成された外筒体と、該外筒体内に摺
    動可能に嵌挿され、端部に突設された小径部が前記貫通
    孔に摺接して前記外筒体の底部との間に制御圧室を隔成
    する内筒体とから構成し、前記小径部の端面に一端が開
    口して他端が外周面に開口するバイパス通路を前記内筒
    体に形成し、外筒体の外周面には周方向の環状溝を形成
    して前記ドレンポートに臨ませると共に、前記環状溝の
    底部から前記外筒体の内周面に貫通する連通孔を形成し
    て、前記内筒体の摺動に応じて前記連通孔を前記バイパ
    ス通路に連通するように構成する一方、前記外筒体の底
    部には前記制御圧室と前記一次圧力室とを連通させる導
    圧孔を形成し、かつ前記制御圧室内に、前記内筒体を前
    記外筒体の底部から離間する方向に付勢する弾性部材を
    配置したことを特徴とする流量制御弁。
JP6166255A 1994-06-24 1994-06-24 流量制御弁 Pending JPH0814428A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103104732A (zh) * 2012-12-14 2013-05-15 陈银康 一种热敏消防角阀
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