JP2002069554A - 水素吸蔵合金、アルカリ二次電池、ハイブリッドカー及び電気自動車 - Google Patents

水素吸蔵合金、アルカリ二次電池、ハイブリッドカー及び電気自動車

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JP2002069554A
JP2002069554A JP2000270401A JP2000270401A JP2002069554A JP 2002069554 A JP2002069554 A JP 2002069554A JP 2000270401 A JP2000270401 A JP 2000270401A JP 2000270401 A JP2000270401 A JP 2000270401A JP 2002069554 A JP2002069554 A JP 2002069554A
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hydrogen storage
secondary battery
concentration
storage alloy
alloy
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JP2000270401A
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English (en)
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Hidenori Yoshida
秀紀 吉田
Masaaki Yamamoto
雅秋 山本
Isao Sakai
勲 酒井
Takamichi Inaba
隆道 稲葉
Junichi Takabayashi
純一 高林
Shuichiro Irie
周一郎 入江
Hideji Suzuki
秀治 鈴木
Kazuhiro Takeno
和太 武野
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Toshiba Corp
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素吸蔵速度が向上された水素吸蔵合金を提
供することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(1)で表わされる組成を有
する合金の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度よ
り低くしたことを特徴とする。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金、水
素吸蔵合金を含有する負極を備えるアルカリ二次電池に
関する。このアルカリ二次電池は、例えば、携帯電子機
器、ハイブリッドカーあるいは電気自動車に搭載され
る。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金は、安全に、かつ容易にエ
ネルギー源としての水素を貯蔵できる合金であり、エネ
ルギー変換及び貯蔵用の新規な材料として非常に注目さ
れている。機能性材料としての水素吸蔵合金の応用分野
は、水素の貯蔵・輸送、熱の貯蔵・輸送、熱-機械エネル
ギーの変換、水素の分離・精製、水素同位体の分離、水
素を活物質とした電池、合成化学における触媒、温度セ
ンサーなどの広範囲にわたって提案されている。とりわ
け、金属酸化物・水素二次電池の一例であるアルカリ二
次電池への応用・実用化が盛んに行われており、二次電
池の高容量化及び長寿命化を目指した研究・開発が進め
られている。
【0003】現行では、AB5型の希土類−ニッケル系
金属間化合物が実用に供されている。これに置き換わる
新規な水素吸蔵合金としては、Aサイトが希土類元素と
Mgで構成されたAB2型のLa1-xMgxNi2系合金が
水素吸蔵特性に優れるために将来を嘱望されている。し
かしながら、La1-xMgxNi2系合金は、気相水素吸
蔵における吸蔵速度が遅い。このため、La1-xMgx
2系合金を含む負極を備えたアルカリ二次電池は、立
ち上りが遅く、充放電サイクル初期に高い放電容量を得
られないという問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水素吸蔵速
度が向上された水素吸蔵合金を提供することを目的とす
る。
【0005】また、本発明は、充放電サイクル初期の放
電容量が向上されたアルカリ二次電池を提供することを
目的とする。
【0006】さらに、本発明は、走行性能に優れるハイ
ブリッドカー及び電気自動車を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水素吸蔵合
金は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する合金
の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度より低くし
たことを特徴とするものである。
【0008】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0009】本発明に係る水素吸蔵合金は、下記一般式
(1)で表わされる組成を有する合金の表面におけるM
g原子比aを中心部のMg原子比aより低くし、かつ
0.01以上にしたことを特徴とするものである。
【0010】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0011】本発明に係るアルカリ二次電池は、正極
と、水素吸蔵合金粉末を含む負極と、前記正極及び前記
負極の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液と
を具備するアルカリ二次電池において、前記水素吸蔵合
金粉末は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する
合金粉末の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度よ
り低くしたものであることを特徴とするものである。
【0012】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0013】本発明に係るアルカリ二次電池は、正極
と、水素吸蔵合金粉末を含む負極と、前記正極及び前記
負極の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液と
を具備するアルカリ二次電池において、前記水素吸蔵合
金粉末は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する
合金の表面におけるMg原子比aを中心部のMg原子比
aより低くし、かつ0.01以上にしたものであること
を特徴とするものである。
【0014】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0015】本発明に係るハイブリッドカーは、電気駆
動手段と、前記電気駆動手段用の電源としてアルカリ二
次電池を具備したハイブリッドカーにおいて、前記アル
カリ二次電池は、正極と、水素吸蔵合金粉末を含む負極
と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセパレータ
と、アルカリ電解液とを備え、前記水素吸蔵合金粉末
は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する合金粉
末の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度より低く
したものであることを特徴とするものである。
【0016】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0017】本発明に係る電気自動車は、駆動電源とし
てアルカリ二次電池を具備した電気自動車において、前
記アルカリ二次電池は、正極と、水素吸蔵合金粉末を含
む負極と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセパ
レータと、アルカリ電解液とを備え、前記水素吸蔵合金
粉末は、下記一般式(1)で表わされる組成を有する合
金粉末の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度より
低くしたものであることを特徴とするものである。
【0018】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る水素吸蔵合金
について説明する。
【0020】この水素吸蔵合金は、下記一般式(1)で
表わされる組成を有する合金の表面におけるMg濃度を
中心部のMg濃度より低くしたことを特徴とする。
【0021】 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
れぞれ示す。
【0022】前記水素吸蔵合金の形態は、例えば、塊
状、粉末状等にすることができる。水素吸蔵合金粉末を
構成する粒子の形状は、例えば、球状、ほぼ球状、薄片
状(リボン状)等にすることができる。
【0023】以下、組成式(1)について説明する。
【0024】前記Rには、La、Ce、Pr、Nd及び
Smよりなる群から選ばれる2種以上、より好ましくは
3種以上を含有するものが望ましい。特に、希土類混合
物のミッシュメタルを使用することがより好ましい。前
記ミッシュメタルとしては、Ceがリッチなミッシュメ
タル(Mm)、Laがリッチなミッシュメタル(Lm)
を使用することが可能である。
【0025】前記R中のCe含有量は、20重量%未満
(0重量%を含む)にすることが好ましい。R中のCe
量を20重量%以上にすると、合金中にCaCu5構造
のようなAB5型の結晶構造を有する相が多量に析出し
て合金の均質性が低下し、気相水素の脱蔵(放出)時末
期の平衡圧が著しく低下する恐れがある。Ce量の好ま
しい範囲は、18重量%以下で、更に好ましい範囲は1
6重量%以下である。
【0026】Mgの原子比aのより好ましい範囲は、
0.18以上、0.33以下であり、さらに好ましい範
囲は0.2以上、0.3以下である。
【0027】Coの原子比cを前記範囲に規定するのは
次のような理由によるものである。Coは、水素吸蔵合
金の充放電サイクルの進行に伴う微粉化を抑制すること
ができるものの、原子比cが1.5を超えると、水素吸
蔵量自体が低減すると共に、合金原料のコストが増大す
るという弊害を招く。よって、原子比cは、1.5以下
にすることが好ましい。より好ましい範囲は0以上、1
以下であり、さらに好ましい範囲は0以上、0.5以下
である。
【0028】元素Mは、合金の水素吸蔵・脱蔵(放出)
速度等の水素吸脱特性を向上させることができる。ま
た、元素Mは、平衡水素圧を適正な範囲に調整すること
ができる。これは、元素Mの存在により、合金内に侵入
した水素の拡散及び水素吸蔵合金の吸蔵・脱蔵が容易に
なることなどに起因するものと考えられる。但し、元素
Mの原子比dが0.2を超えると、高い放電容量を得ら
れなくなる。このため、原子比dは、0.2以下にす
る。より好ましい範囲は0以上、0.15以下であり、
さらに好ましい範囲は0以上、0.1以下である。
【0029】原子比b、c及びdの合計(b+c+d)
を前記範囲に規定する理由を説明する。原子比(b+c
+d)を2.9より低くすると、合金内の水素を安定化
するサイトが顕著に増加するため、合金の気相水素の脱
蔵時末期の平衡圧低下が著しい。原子比(b+c+d)
を2.9以上にすることによって、合金の水素吸蔵・放
出特性を十分に改善することができる。しかしながら、
原子比(b+c+d)を3.5以上にすると、熱処理に
よる均質化が困難となり、異相を生じて水素吸蔵時及び
脱蔵時の平衡圧の平坦性を損なう恐れがある。原子比
(b+c+d)のより好ましい範囲は3以上、3.4以
下であり、さらに好ましい範囲は3.1以上、3.3以
下である。
【0030】合金中心部のMg濃度に対する合金表面に
おけるMg濃度の比、つまり合金中心部のMg濃度を1
とした際の合金表面におけるMg濃度の値は、0.05
〜0.7の範囲内にすることが好ましい。これは次のよ
うな理由によるものである。本発明に係る水素吸蔵合金
は、表面におけるMg濃度が中心部のMg濃度より低い
ため、表面に希土類元素Rがリッチな領域が存在する。
表面のMg濃度を0.05未満にすると、合金表面近傍
と中心部の格子定数の差が大きくなって希土類元素リッ
チ領域(層)が剥離もしくは崩壊する恐れがある。一
方、表面のMg濃度が0.7を超えると、合金表面にお
ける希土類元素リッチ領域の割合が低下して高い吸蔵速
度及び初期容量を得られなくなる恐れがある。表面のM
g濃度のより好ましい範囲は0.15〜0.65であ
り、さらに好ましい範囲は0.25〜0.55である。
【0031】本発明に係る水素吸蔵合金では、表面にお
けるMg原子比aが中心部のMg原子比aに比べて低
く、その値を0.15以下にすることができる。但し、
表面におけるMg原子比aは、0.01以上にすること
が好ましい。合金表面の組成における原子比aを0.0
1未満にすると、合金表面近傍と中心部の格子定数の差
が大きくなって希土類元素リッチ層が剥離もしくは崩壊
する恐れがあるからである。合金表面の組成における原
子比aは0.04以上にすることがより好ましく、さら
に好ましい範囲は0.05以上で、最も好ましい範囲は
0.08以上である。
【0032】この水素吸蔵合金の製造法について説明す
る。
【0033】まず、各元素を秤量し、不活性雰囲気下、
例えばアルゴンガス雰囲気下で高周波誘導溶解し、金型
等に鋳造することにより前述した(1)式で表される組
成を有する合金インゴットを得る。あるいは、RNi5
系、R2Ni7系、RNi3系、RNi2系、Mg2Ni系
およびMgNi2系などの母合金を高周波誘導溶解にて
作製し、目的組成になるように各母合金を秤量して高周
波誘導溶解し、金型等に鋳造することにより前述した
(1)式で表される組成を有する合金インゴットを得て
も良い。また、単ロール法、双ロール法等の溶湯急冷法
あるいはガスアトマイズ法などの超急冷法により前述し
た(1)式で表される組成を有する合金を作製すること
も可能である。さらに、適切な還元剤を用いれば、マグ
ネシウム酸化物及び希土類酸化物を原料に使用すること
ができる。
【0034】ついで、得られた合金に不活性ガス中もし
くは真空中で750〜1050℃で1〜10時間の熱処
理を施す。この熱処理によって、鋳造により生成する
(La,R)(Ni,M)5相及び(La,R,Mg)
(Ni,M)2相等の異相の存在量を極力少なくするこ
とができる。
【0035】ひきつづき、前記合金を160〜240μ
mに粉砕した後、真空中で300〜500℃で0.1〜
10時間熱処理を施すことにより、前記合金の表面から
Mgを蒸散させ、表面におけるMg濃度が中心部のMg
濃度より低い水素吸蔵合金を得る。
【0036】水素吸蔵合金の粒径を前記範囲に規定する
のは次のような理由によるものである。粒径を160μ
m未満にすると、熱処理によるMgの蒸散が内部まで進
行し、高い水素吸蔵量を得られなくなる恐れがある。一
方、粒径が240μmを超えると、合金中に占める希土
類元素リッチ領域の割合が不足するため、水素吸蔵速度
を十分に改善することが困難になる恐れがある。粒径の
より好ましい範囲は、180〜220μmである。
【0037】熱処理温度を前記範囲に規定するのは次の
ような理由によるものである。熱処理温度を300℃未
満にすると、合金粒子表面からMgを蒸散させることが
困難になる恐れがある。一方、熱処理温度が500℃を
超えると、Mgの蒸散が内部まで進行して高い水素吸蔵
量を得ることが困難になる。
【0038】得られた水素吸蔵合金にさらに粉砕を施し
ても良い。但し、粉砕後の水素吸蔵合金粉末の粒径は、
10μm以上、100μm以下にすることが好ましい。
粒径を前記範囲より小さくすると、粒子表面にMg未蒸
散の領域が多く露出し、水素吸蔵速度を十分に改善する
ことが困難になる恐れがある。
【0039】前記水素吸蔵合金には、C,N,O,F
等の元素が不純物として合金の特性を阻害しない範囲で
含まれていてもよい。なお、これらの不純物は各々1wt
%以下の範囲であることが好ましい。
【0040】以上説明した本発明に係る水素吸蔵合金
は、前記一般式(1)で表わされる組成を有する合金の
表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度より低くした
ことを特徴とする。このような水素吸蔵合金は、表面に
希土類元素Rがリッチな領域が存在するため、特に気相
での水素吸蔵速度を高くすることができる。本願発明に
係る水素吸蔵合金により高い水素吸蔵速度が得られる理
由として、合金表面においてAサイト(希土類元素とM
g)に対するBサイト(Ni,Co及び元素M)の比率
が相対的に高くなるため、CaCu5型のような水素を
迅速に吸蔵する結晶構造が形成されたり、あるいは表面
に触媒能が付与されるなどが考えられる。
【0041】本発明に係る水素吸蔵合金において、前記
中心部のMg濃度に対する前記表面におけるMg濃度の
比を0.05〜0.7の範囲内にすることによって、高
い水素吸蔵量と水素放出速度を同時に満足することがで
きる。
【0042】本発明に係る水素吸蔵合金によれば、前記
一般式(1)で表わされる組成を有する合金の表面にお
けるMg原子比aを中心部のMg原子比aより低くし、
かつ0.01以上にすることによって、表面に希土類元
素Rがリッチな領域を存在させることができると共に、
この領域の剥離及び崩壊を抑制することができる。その
結果、水素吸蔵速度及び水素吸蔵・放出量が向上された
水素吸蔵合金を実現することができる。
【0043】次いで、本発明に係るアルカリ二次電池に
ついて説明する。
【0044】このアルカリ二次電池は、正極と、本発明
に係る水素吸蔵合金粉末を含む負極と、前記正極及び前
記負極の間に介在されるセパレータと、アルカリ電解液
とを具備する。
【0045】以下、前記正極、負極、セパレータおよび
電解液について説明する。
【0046】1) 正極 この正極は、例えば、活物質である水酸化ニッケル粉末
に導電材料を添加し、高分子結着剤および水とともに混
練してペーストを調整し、前記ペーストを導電性基板に
充填し、乾燥した後、成形することにより作製される。
【0047】前記水酸化ニッケル粉末は、亜鉛酸化物、
コバルト酸化物、亜鉛水酸化物及びコバルト水酸化物の
群から選択される少なくとも1つの化合物を含んでいて
も良い。
【0048】前記導電材料としては、例えば、コバルト
酸化物、コバルト水酸化物、金属コバルト、金属ニッケ
ル、炭素などを挙げることができる。
【0049】前記高分子結着剤としては、例えば、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリテトラフルオロエチレンを挙げ
ることができる。
【0050】前記導電性基板としては、例えばニッケ
ル、ステンレスまたはニッケルめっきが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体を挙げることができる。
【0051】2)負極 この負極は、本発明に係る水素吸蔵合金を含む。
【0052】前記負極は、例えば、前述した水素吸蔵合
金の粉末に導電材を添加し、結着剤および水とともに混
練してペーストを調整し、前記ペーストを導電性基板に
充填し、乾燥した後、加圧成形することにより作製され
る。
【0053】前記結着剤としては、例えば、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリテトラフルオロエチレンを挙げること
ができる。
【0054】前記導電材としては、例えば、カーボンブ
ラック等を挙げることができる。
【0055】前記導電性基板としては、例えば、パンチ
ドメタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネット等
の二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ状
金属基板などの三次元基板を挙げることができる。
【0056】3) セパレータ このセパレータとしては、例えば、ポリプロピレン不織
布、ナイロン不織布、ポリプロピレン繊維とナイロン繊
維を混繊した不織布のような高分子不織布等を挙げるこ
とができる。特に、表面が親水化処理されたポリプロピ
レン不織布はセパレータとして好適である。
【0057】4) アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)の水溶
液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaOHとLiOHの混
合液、KOHとLiOHの混合液、KOHとLiOHとNaOHの混合液等
を用いることができる。
【0058】本発明に係る二次電池の一例である円筒形
アルカリ二次電池を図1に示す。
【0059】図1に示すように有底円筒状の容器1内に
は、正極2とセパレータ3と負極4とを積層してスパイ
ラル状に捲回することにより作製された電極群5が収納
されている。前記負極4は、前記電極群5の最外周に配
置されて前記容器1と電気的に接触している。アルカリ
電解液は、前記容器1内に収容されている。中央に孔6
を有する円形の封口板7は、前記容器1の上部開口部に
配置されている。リング状の絶縁性ガスケット8は、前
記封口板7の周縁と前記容器1の上部開口部内面の間に
配置され、前記上部開口部を内側に縮径するカシメ加工
により前記容器1に前記封口板7を前記ガスケット8を
介して気密に固定している。正極リード9は、一端が前
記正極2に接続、他端が前記封口板7の下面に接続され
ている。帽子形状をなす正極端子10は、前記封口板7
上に前記孔6を覆うように取り付けられている。ゴム製
の安全弁11は、前記封口板7と前記正極端子10で囲
まれた空間内に前記孔6を塞ぐように配置されている。
中央に穴を有する絶縁材料からなる円形の押え板12
は、前記正極端子10上に前記正極端子10の突起部が
その押え板12の前記穴から突出されるように配置され
ている。外装チューブ13は、前記押え板12の周縁、
前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被覆して
いる。
【0060】本発明に係る二次電池は、前述した図1に
示すような円筒形アルカリ二次電池の他に、正極と負極
とをセパレータを介して交互に積層した構造の電極群
と、アルカリ電解液とが有底矩形筒状の容器内に収納さ
れた構造の角形アルカリ二次電池に同様に適用すること
ができる。
【0061】以上説明した本発明に係るアルカリ二次電
池は、本発明に係る水素吸蔵合金を含む負極を備える。
このような二次電池によれば、初期活性を高くすること
ができるため、充放電サイクル初期の放電容量を向上す
ることができ、充放電サイクル初期から高容量を得るこ
とができる。
【0062】次いで、本発明に係るハイブリッドカー及
び電気自動車について説明する。
【0063】本発明に係るハイブリッドカーは、外燃機
関もしくは内燃機関と、例えばモータからなる電気駆動
手段と、前記電気駆動手段用の電源とを具備する。前記
電源には、本発明に係るアルカリ二次電池が用いられ
る。
【0064】ここでいう“ハイブリッドカー”には、外
燃機関もしくは内燃機関が発電機を駆動し、発電した電
力と前記二次電池からの電力により電気駆動手段が車輪
を駆動するものと、外燃機関もしくは内燃機関ならびに
電気駆動手段の双方の駆動力を使い分けて車輪を駆動す
るものとが包含される。
【0065】本発明に係る電気自動車は、駆動電源とし
て二次電池を具備する。前記二次電池には、本発明に係
るアルカリ二次電池が用いられる。
【0066】本発明に係るアルカリ二次電池が搭載され
たハイブリッドカー及び電気自動車によれば、燃費等の
走行性能を高くすることができる。
【0067】
【実施例】(実施例1〜14) <水素吸蔵合金の作製>下記表1に示す組成となるよう
に各元素を秤量し、アルゴン雰囲気下で高周波誘導炉で
溶解し、水冷銅鋳型に注湯・固化して合金インゴットを
作製した。得られた合金に不活性ガス雰囲気もしくは真
空中で1000℃で5時間熱処理を施した。次いで、2
00μmに粉砕し、真空中において400℃で5時間熱
処理を施した。この合金を粉砕、篩い分けして粒径が2
0μm以上、150μm以下の水素吸蔵合金粉末を得
た。
【0068】(比較例1〜3)下記表1に示す組成とな
るように各元素を秤量し、アルゴン雰囲気下で高周波誘
導炉で溶解し、水冷銅鋳型に注湯・固化して合金インゴ
ットを作製した。得られた合金に前述した実施例1〜1
4で説明したのと同様な条件で熱処理を施した。この合
金を粉砕、篩い分けして粒径が20μm以上、150μ
m以下の水素吸蔵合金粉末を得た。
【0069】<水素吸蔵合金の評価>得られた実施例1
〜14及び比較例1〜3の水素吸蔵合金粉末について、
EPMA(X線マイクロアナライザ)で、電子線の直径
10μm、電子線の加速電圧20keVにて、合金表面
の任意の5箇所及び合金の中心部分の任意の5箇所につ
いて組成分析を行い、合金表面及び中心部における組成
を決定した。合金表面におけるMgの原子比a、中心部
におけるMgの原子比a並びに中心部のMg濃度を1と
した際の表面のMg濃度を下記表1に併記する。
【0070】また、実施例1〜14及び比較例1〜3の
水素吸蔵合金粉末について、ジーベルツ式水素吸蔵装置
を用い、70℃で10気圧の水素圧下における平衡に達
するまでに要する時間を測定した。この際、活性化処理
は行わずに、10気圧の水素を容積が75ccの試料容
器に導入し、平衡に達するまでに要した時間を比較し
た。その結果を表2に示す。
【0071】次いで、実施例1〜14及び比較例1〜3
の水素吸蔵合金から以下に説明する方法でアルカリ二次
電池を組み立てた。
【0072】各合金粉末100重量部に対してスチレン
・ブタジエンゴム(SBR)を1重量部、ポリアクリル
酸ナトリウム0.2重量部、カルボキシメチルセルロー
ス0.2重量部、ケッチェンブラック粉末を0.5重量
部、ニッケル粉0.5重量部、水50重量部を添加し、
これらを攪拌することによりペーストを調製した。表面
にニッケルメッキが施された鉄製穿孔薄板に得られたペ
ーストを塗布し、乾燥することにより塗工板を得た。得
られた塗工板にロールプレスを施すことにより厚さ調節
を行った後、所望の寸法に裁断し、水素吸蔵合金を含む
負極を作製した。
【0073】一方、セパレータとして、アクリル酸がグ
ラフト共重合されたポリオレフィン系不織布を用意し
た。
【0074】この負極と、1400mAhの公称容量を
有する公知技術によって作製されたペースト式ニッケル
正極とを、その間に前記セパレータを介在させて渦巻き
状に捲回することにより電極群を作製した。
【0075】得られた電極群を有底円筒形の金属缶に収
納した後、6mol/LのKOH、1mol/LのNa
OH及び0.5mol/LのLiOHを含むアルカリ電
解液を注入し、封口することにより、公称容量が140
0mAhで、AAサイズの密閉形ニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0076】<二次電池の評価>得られた実施例1〜1
4及び比較例1〜3の二次電池について、室温において
140mAhの定電流で13時間充電した後、電池電圧
が1.0Vに低下するまで放電した際の放電容量を測定
し、その結果を比較例1の二次電池の放電容量を1とし
て下記表2に併記する。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】表1及び表2から明らかなように、表面に
おけるMg濃度が中心部に比べて低い実施例1〜14の
水素吸蔵合金は、Mg濃度が均等である比較例1〜3の
水素吸蔵合金に比べて、水素吸蔵速度が速いことがわか
る。また、実施例1〜14の二次電池は、比較例1〜3
の二次電池に比べて、初回の放電容量を高くできること
がわかる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る水素吸
蔵合金によれば、水素吸蔵速度を向上することができる
等の顕著な効果を奏する。また、本発明に係るアルカリ
二次電池によれば、充放電サイクル初期から高容量を得
ることができる等の顕著な効果を奏する。さらに、本発
明に係るハイブリッドカー及び電気自動車によれば、燃
費等の走行性能を向上することができる等の顕著な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリ二次電池の一例である円
筒形アルカリ二次電池を示す部分切欠斜視図。
【符号の説明】
1…容器、 2…正極、 3…セパレータ、 4…負極、 5…電極群、 7…封口板、 8…絶縁ガスケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雅秋 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 酒井 勲 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 稲葉 隆道 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 高林 純一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 入江 周一郎 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀治 群馬県高崎市小八木町307−2 東芝電池 株式会社内 (72)発明者 武野 和太 群馬県高崎市小八木町307−2 東芝電池 株式会社内 Fターム(参考) 5H028 CC12 EE01 EE05 HH01 5H050 AA08 BA14 CA03 CB16 DA03 HA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる組成を有
    する合金の表面におけるMg濃度を中心部のMg濃度よ
    り低くしたことを特徴とする水素吸蔵合金。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
  2. 【請求項2】 前記中心部のMg濃度に対する前記表面
    におけるMg濃度の比は、0.05〜0.7の範囲内に
    あることを特徴とする請求項1記載の水素吸蔵合金。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)で表わされる組成を有
    する合金の表面におけるMg原子比aを中心部のMg原
    子比aより低くし、かつ0.01以上にしたことを特徴
    とする水素吸蔵合金。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
  4. 【請求項4】 前記Rは、La、Ce、Pr及びNdを
    含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の
    水素吸蔵合金。
  5. 【請求項5】 正極と、水素吸蔵合金粉末を含む負極
    と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセパレータ
    と、アルカリ電解液とを具備するアルカリ二次電池にお
    いて、 前記水素吸蔵合金粉末は、下記一般式(1)で表わされ
    る組成を有する合金粉末の表面におけるMg濃度を中心
    部のMg濃度より低くしたものであることを特徴とする
    アルカリ二次電池。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
  6. 【請求項6】 前記中心部のMg濃度に対する前記表面
    におけるMg濃度の比は、0.05〜0.7の範囲内に
    あることを特徴とする請求項5記載のアルカリ二次電
    池。
  7. 【請求項7】 正極と、水素吸蔵合金粉末を含む負極
    と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセパレータ
    と、アルカリ電解液とを具備するアルカリ二次電池にお
    いて、 前記水素吸蔵合金粉末は、下記一般式(1)で表わされ
    る組成を有する合金の表面におけるMg原子比aを中心
    部のMg原子比aより低くし、かつ0.01以上にした
    ことを特徴とするアルカリ二次電池。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
  8. 【請求項8】 前記Rは、La、Ce、Pr及びNdを
    含むことを特徴とする請求項5〜7いずれか1項記載の
    アルカリ二次電池。
  9. 【請求項9】 電気駆動手段と、前記電気駆動手段用の
    電源としてアルカリ二次電池を具備したハイブリッドカ
    ーにおいて、 前記アルカリ二次電池は、正極と、水素吸蔵合金粉末を
    含む負極と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセ
    パレータと、アルカリ電解液とを備え、 前記水素吸蔵合金粉末は、下記一般式(1)で表わされ
    る組成を有する合金粉末の表面におけるMg濃度を中心
    部のMg濃度より低くしたものであることを特徴とする
    ハイブリッドカー。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
  10. 【請求項10】 駆動電源としてアルカリ二次電池を具
    備した電気自動車において、 前記アルカリ二次電池は、正極と、水素吸蔵合金粉末を
    含む負極と、前記正極及び前記負極の間に介在されるセ
    パレータと、アルカリ電解液とを備え、 前記水素吸蔵合金粉末は、下記一般式(1)で表わされ
    る組成を有する合金粉末の表面におけるMg濃度を中心
    部のMg濃度より低くしたものであることを特徴とする
    電気自動車。 R1-aMgaNibCocd …(1) 但し、前記Rは、Yを含む希土類元素から選ばれる2種
    以上の元素、前記MはMn、Fe、V、Cr、Nb、A
    l、Ga、Zn、Sn、Cu、Si、P及びBからなる
    群より選ばれる1種以上の元素であり、原子比a,b,
    cおよびdは、0.15<a<0.35、0≦c≦1.
    5、0≦d≦0.2、2.9<b+c+d<3.5をそ
    れぞれ示す。
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