JP2002066196A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JP2002066196A
JP2002066196A JP2000255058A JP2000255058A JP2002066196A JP 2002066196 A JP2002066196 A JP 2002066196A JP 2000255058 A JP2000255058 A JP 2000255058A JP 2000255058 A JP2000255058 A JP 2000255058A JP 2002066196 A JP2002066196 A JP 2002066196A
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JP
Japan
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air
absolute humidity
drying
clothes
difference
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Application number
JP2000255058A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Nakamoto
重陽 中本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JP2002066196A publication Critical patent/JP2002066196A/ja
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の使用者が乾燥機の運転時間を入力して
乾燥を終了するタイマー制御に代わり、自動的に乾燥を
終了させる終了方法を提供するものである。 【解決手段】 制御手段11は、衣類に当たる前後の空
気の絶対湿度の差を検知手段14によりとらえて、その
差が小さくなれば衣類の乾燥が進んでいるものとして、
自動的に乾燥を終了させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭の屋外や
屋内の専用庫内もしくは浴室内や室内で衣類を乾燥する
機能を有する衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衣類乾燥機は、図10のような構
造になっている。
【0003】すなわち、衣類などを入れるための乾燥庫
1と、乾燥庫1に空気を送る送風手段2と、空気を加熱
する加熱手段3と、各手段を制御する制御手段4を具備
して、乾燥庫1内への空気の吸気と排気が庫外に開口し
た吸気口5と排気口6で行われている。衣類乾燥時に
は、乾燥庫1内に衣類をハンガーに掛けて吊り下げ、制
御手段4に設けた、図には示していない入力手段の操作
部で使用者が乾燥機の運転時間を入力して、運転を開始
すると、制御手段4によって、送風手段2が作動し、加
熱手段3がオンとなる。庫外の空気が吸気口5から送風
手段2によって吸い込まれ、加熱手段3によって温風と
なって、乾燥庫1内に送られる。温風によって衣類は乾
燥される。水分を奪って湿気た空気が排気口6から庫外
に放出される。入力された運転時間が経過すると制御手
段4は送風手段2,加熱手段3を停止して、運転が終了
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の衣類乾燥機
は、使用者が乾燥機の運転時間を入力して乾燥を終了す
るタイマー制御であり、乾燥する衣類の量や季節、気象
条件によって変化する実際の乾燥時間に対して、これら
条件を考慮して運転時間を最適な時間に合わせるのは非
常に煩わしく、余分に長く運転したり、あるいは短くて
乾燥が不十分であったりする要因となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥時に衣類
から放出される水分によって増加する乾燥空気中の絶対
湿度に着目して、吸気と排気の間の絶対湿度の差をとら
えて、その差が小さくなれば衣類からの水分の放出が少
ない、つまり衣類の乾燥が進んでいるものとして、自動
的に乾燥を終了させる終了方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、衣類
を収容する乾燥庫と、庫外空気を乾燥庫内に吸気して衣
類に作用させて庫外に排気する送風手段もしくは該送風
手段と空気を加熱する加熱手段とからなる乾燥手段と、
吸気と排気の絶対湿度の差を検知する検知手段と、前記
絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段を終了す
る制御手段を有して、絶対湿度差が所定値以下になれば
直ちに乾燥を終了する衣類乾燥機としている。
【0007】請求項2に記載した発明は、衣類を収容す
る乾燥庫と、庫外空気を乾燥庫内に吸気して衣類に作用
させて庫外に排気する送風手段と衣類に当てる前に吸気
した空気を加熱する加熱手段と排気の有する熱を回収す
るため排気と吸気の熱交換を行う熱交換器からなる乾燥
手段と、吸気と排気の絶対湿度の差を検知する検知手段
と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段
を終了する制御手段を有して、熱回収後の温度が吸気温
度近くまで下がった排気の絶対湿度と熱交換前の吸気の
絶対湿度との差が所定値以下になれば直ちに乾燥を終了
する衣類乾燥機としている。
【0008】請求項3に記載した発明は、衣類を収容す
る乾燥庫と、空気を吸気して除湿あるいは除湿と加熱を
行い低湿度高温度の空気として吐出して庫内の衣類に当
て、衣類から出た水分を含んで多湿となった空気を再び
吸気する送風手段と除湿手段、もしくは、送風手段と除
湿手段と加熱手段からなる乾燥手段と、該乾燥手段の吸
気と除湿後の空気との絶対湿度の差を検知する検知手段
と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段
を終了する制御手段を有して、絶対湿度差が所定値以下
になれば直ちに乾燥を終了する衣類乾燥機としている。
【0009】請求項4に記載した発明は、前記絶対湿度
差が所定値以下になれば所定時間の遅延後、前記乾燥手
段を終了する制御手段からなるものである。前記請求項
1から3においては、絶対湿度差が所定値になれば即乾
燥終了であり、このタイミングを決める絶対湿度差をき
わめて小さい値に設定する必要があり、検知手段の精度
を高める必要がある。本請求項4では乾燥終了のタイミ
ングに遅延を持たせ、実際の乾燥終了よりも事前に乾燥
終了の判断をするため、基準となる絶対湿度差をより大
きい値に設定することができ、通常の検知精度で容易に
最適な時間に乾燥を終了することができる衣類乾燥機と
している。
【0010】請求項5に記載した発明は、前記絶対湿度
差の経時変化を記憶して変化の速度に応じて前記遅延時
間の長さを決定し、乾燥手段を終了する制御手段からな
り、絶対湿度差の変化が速ければ遅延を短く、変化が遅
ければ遅延を長くするもので、遅延時間の設定がより精
度よくでき、最適な時間で乾燥を自動終了する衣類乾燥
機としている。
【0011】請求項6に記載した発明は、前記絶対湿度
差を検知する検知手段が、吸気風路に設けた第1の絶対
湿度検知手段と、排気風路もしくは吐出口に設けた第2
の絶対湿度検知手段と、両者の検知データから差を演算
する演算手段からなり、吸気と排気もしくは吐出空気の
絶対湿度差で庫内の衣類の乾燥状態を検知して自動終了
する衣類乾燥機としている。
【0012】請求項7に記載した発明は、前記絶対湿度
差を検知する検知手段が、1つの絶対湿度検知手段と、
該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気もしく
は吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路と排
気風路もしくは吐出口が近接する位置に設けた風路切換
手段と、切り換える時間を計時する計時手段と、検知デ
ータから差を演算する演算手段からなり、風路を吸気風
路側に切り換えて吸気の絶対湿度を所定時間で検知し
て、その後、風路を排気風路側もしくは吐出口側に切り
換えて排気もしくは吐出空気の絶対湿度を所定時間で検
知する。両者の値の差を前記演算手段で求めて絶対湿度
差とし、乾燥終了の判断基準として乾燥を自動終了する
衣類乾燥機としている。1つの絶対湿度検知手段で吸気
と排気もしくは吐出空気の絶対湿度を検知しており、絶
対湿度の差に対しては、2つの検知手段の間で生じる誤
差が発生しないため、容易に精度のよい検知もできる。
【0013】請求項8に記載した発明は、前記絶対湿度
差を検知する検知手段が、1つの絶対湿度検知手段と、
該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気もしく
は吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路と排
気風路もしくは吐出口の間をこの1つの絶対湿度検知手
段を移動させる移動手段からなり、吸気風路で吸気の絶
対湿度を所定時間で検知して、その後、絶対湿度検知手
段を移動して、排気風路もしくは吐出口において排気の
絶対湿度を所定時間で検知する。両者の値の差を前記演
算手段で求めて絶対湿度差とし、乾燥終了の判断基準と
して乾燥を自動終了する衣類乾燥機としている。
【0014】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の構成を示す説明図で
ある。
【0015】図において、7は衣類を吊り下げて収容す
るための乾燥庫、8は乾燥手段であり、乾燥庫7に空気
を送るモータとシロッコファンなどからなる送風手段9
と空気を加熱するニクロムヒータやセラミックヒータな
どからなる加熱手段10を具備している。
【0016】11は各手段を制御する制御手段である。
乾燥庫7への空気の吸排は庫外に開口した吸気口12と
排気口13で行い、制御手段11に、吸気と排気の絶対
湿度差を検知する検知手段14が接続され、検知手段1
4からの絶対湿度差のデータに基づき、制御手段11
は、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段
8の動作を終了する。15は使用者が操作する操作部で
ある。
【0017】以下、本実施例の動作をフローチャート図
2を用いて説明する。図2において、操作部15を使用
者が操作して、運転を開始すると、制御手段11が作動
して、ステップ1から実行する。ステップ2では乾燥手
段8を作動させる。ステップ3で検知手段14から絶対
湿度差のデータを取り込み、ステップ4では絶対湿度差
が所定値以下になったかを判定する。所定値以下でなけ
ればステップ3に戻り検知を続ける。ステップ4で所定
値以下になれば、ステップ5に進む。ステップ5で乾燥
手段8を停止する。
【0018】次に、本実施例における作用について説明
する。運転を開始すると、制御手段11によって乾燥手
段8が作動する。庫外の空気が吸気口12を通って乾燥
庫7内へ流入する。低湿度高温度のように吸気の温湿度
条件によっては加熱手段10はオフのまま乾燥が続けら
れるが、通常は送風手段9と加熱手段10が動作する。
乾燥手段8を通って衣類に当たる空気は衣類から水分を
奪い、絶対湿度が上昇する。絶対湿度が上がった空気が
排気として庫外に排出される。衣類が濡れている時は衣
類を通過して排出される排気の絶対湿度は衣類に当たる
前の空気の絶対湿度よりも高く、差がある。衣類が乾燥
するにつれてこの差は小さくなり、乾燥終了間際では、
この差がほとんどなくなる。従って、乾燥運転開始後、
検知手段14によって絶対湿度差を検知して、所定値以
下になれば乾燥終了として自動的に乾燥手段8を停止す
ることができる。
【0019】なお、本実施例では、送風手段と加熱手段
を用いた温風式の衣類乾燥機を例に記載したが、浴室乾
燥機においても同様である。また、加熱手段として電気
ヒータだけでなくガスや石油の燃焼を利用したものやヒ
ートポンプ方式で加熱する場合にも適用されるものであ
り、実施例に記載の乾燥手段8に限定するものではな
い。
【0020】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図3は本実施例の構成を示す説明図で
ある。実施例1と共通の部分は同一の番号を付してい
る。乾燥庫7と、庫外空気を吸気して衣類に当て庫外に
排気する送風手段9と衣類に当てる前に吸気した空気を
加熱する加熱手段10と排気の有する熱を回収するため
排気と吸気の熱交換を行う熱交換器16とからなる乾燥
手段8と、吸気と排気の絶対湿度の差を検知する検知手
段14と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾
燥手段8を終了する制御手段11を有する。
【0021】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、操作部15で使用者が乾燥機の運転を開
始すると、制御手段11によって、送風手段9と加熱手
段10が作動する。庫外の空気が吸気口12から送風手
段9によって吸い込まれ、加熱手段10によって高温の
温風となって、乾燥庫7内に送られる。温風によって衣
類は乾燥される。衣類に熱を与えて温度を下げると共
に、衣類から水分を奪って多湿となった空気は排気口1
3から庫外に排気される。この時、熱交換器16で吸気
と排気が熱交換される。熱交換器16を通過後の排気
は、吸気温度に近い温度まで温度が下がる。衣類の乾燥
が進むと、排気の絶対湿度は少なくなる。乾燥終了間際
では、吸気の絶対湿度と排気の絶対湿度との差がほとん
どなくなる。
【0022】以上のように本実施例によれば、乾燥運転
開始後、検知手段14によって吸気と排気の絶対湿度差
を検知して、所定値以下になれば乾燥終了として自動的
に乾燥手段8を停止することができる。また、熱交換器
通過後の排気と通過前の吸気との間で検知することがで
き、両者の絶対湿度差を検知するには、吸気と排気で温
度領域が近い方が検知センサの温度特性の影響等を受け
にくい。さらに、熱交換器で排気の熱を回収しているの
で、乾燥効率がよくなる。
【0023】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図4は本実施例の構成を示す説明図
である。実施例1、2と共通の部分は同一の番号を付し
て詳しい説明を省略する。空気を吸気して除湿あるいは
除湿と加熱を行い低湿度高温度の空気として吐出して庫
内の衣類に当て、衣類から出た水分を含んで多湿となっ
た空気を再び吸気する送風手段9と除湿手段17と加熱
手段10からなる乾燥手段8と、該乾燥手段8の吸気と
除湿後の空気との絶対湿度の差を検知する検知手段14
と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段
を終了する制御手段11を有する。除湿手段17は、衣
類から水分を奪って多湿となった空気を庫外の空気で冷
却するための冷却送風手段20と熱交換器21とからな
る。
【0024】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、操作部15で使用者が乾燥機の運転を開
始すると、制御手段11によって、乾燥手段8の送風手
段9と加熱手段10と除湿手段17が作動する。庫内の
空気が乾燥手段8の吸気口18から送風手段9によって
吸い込まれ、除湿手段17で除湿され、加熱手段10に
よって高温の温風となって、吐出口19から乾燥庫7内
に送られる。高温で低湿の温風によって衣類は乾燥され
る。衣類に熱を与えて温度を下げると共に、衣類から水
分を奪って多湿となった空気は吸気口18から乾燥手段
8に吸気される。この空気はまだ温度が高く多湿なの
で、冷却送風手段20で吸気した庫外の比較的温度の低
い空気を用いて、熱交換器21で冷却すると結露して除
湿される。衣類の乾燥が進むと、吸気の絶対湿度は少な
くなる。乾燥終了間際では、吸気の絶対湿度と吐出空気
の絶対湿度との差がほとんどなくなる。
【0025】以上のように本実施例によれば、乾燥運転
開始後、検知手段14によって吸気と吐出空気の絶対湿
度差を検知して、所定値以下になれば乾燥終了として自
動的に乾燥手段8を停止することができる。また、除湿
手段17を用いることによって湿気を庫外に放出せず水
として回収することもできる。
【0026】なお、本実施例の除湿手段は、空冷式の熱
交換器による除湿であるが、水冷式の熱交換器による除
湿や、コンプレッサの冷凍サイクルを利用した除湿や、
ゼオライトやシリカゲルなど湿気を吸着する吸着剤を利
用した除湿など実施例に記載の除湿手段17に限定する
ものではない。
【0027】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て説明する。実施例1、2、3と共通の部分は同一の番
号を付して詳しい説明を省略する。前記検知手段14の
絶対湿度差が所定値以下になれば所定時間遅延後、前記
乾燥手段8を終了する制御手段11からなる。
【0028】以下、本実施例の動作をフローチャート図
5を用いて説明する。図5において、操作部15を使用
者が操作して、運転を開始すると、制御手段11が作動
して、ステップ11から実行する。ステップ12では乾
燥手段8を作動させる。ステップ13で検知手段14か
ら絶対湿度差のデータを取り込み、ステップ14では絶
対湿度差が所定値以下になったかを判定する。所定値以
下でなければステップ13に戻り検知を続ける。ステッ
プ14で所定値以下になれば、ステップ15に進む。ス
テップ15では遅延時間をカウントする。ステップ16
で遅延時間が経過すれば、ステップ17に進み、ステッ
プ17で乾燥手段8を停止する。
【0029】次に、本実施例における作用について説明
する。乾燥終了のタイミングに遅延を持たせ、実際の乾
燥終了よりも事前に乾燥終了の判断をするため、基準と
なる絶対湿度差をより大きい値に設定することができ、
通常の検知精度で容易に最適な時間に乾燥を終了するこ
とができる。
【0030】(実施例5)本発明の第5の実施例につい
て説明する。実施例1、2、3、4と共通の部分は同一
の番号を付して詳しい説明は省略する。前記絶対湿度差
の経時変化を記憶して変化の速度に応じて前記遅延時間
の長さを決定し、乾燥手段8を終了する制御手段11か
らなる。
【0031】以下、本実施例の動作をフローチャート図
6を用いて説明する。図6において、操作部15を使用
者が操作して、運転を開始すると、制御手段11が作動
して、ステップ21から実行する。ステップ22では乾
燥手段8を作動させる。ステップ23で経過時間をカウ
ントする。ステップ24で検知手段14から絶対湿度差
のデータを取り込み、ステップ25では絶対湿度差が所
定値以下になったかを判定する。所定値以下でなければ
ステップ24に戻り検知を続ける。ステップ25で所定
値以下になれば、ステップ26に進む。ステップ26で
は経過時間に応じて遅延時間の長さを決定して、遅延時
間をカウントする。ステップ27で遅延時間が経過すれ
ば、ステップ28に進み、ステップ28で乾燥手段8を
停止する。
【0032】次に、本実施例における作用について説明
する。絶対湿度差の変化が速ければ遅延を短く、変化が
遅ければ遅延を長くするもので、遅延時間の設定がより
精度よくでき、最適な時間で乾燥を自動終了する。
【0033】(実施例6)本発明の第6の実施例につい
て説明する。図7は本実施例の構成を示す説明図であ
る。実施例1、2、3、4、5と共通の部分については
同一の番号を付して詳しい説明は省略する。前記絶対湿
度差を検知する検知手段14が、吸気風路22に設けた
第1の絶対湿度検知手段23と、排気風路24に設けた
第2の絶対湿度検知手段25と、両者の検知データから
差を演算する演算手段26からなる。
【0034】次に、本実施例における作用について説明
する。吸気風路22および排気風路24に設けた2つの
絶対湿度検知手段23、25によって吸気と排気の絶対
湿度を検知して、検知手段14の演算手段26でその差
を求める。この絶対湿度差で庫内の衣類の乾燥状態を検
知して自動終了する。
【0035】なお、第1および第2の絶対湿度検知手段
23、24は、温度センサと相対湿度センサからなり温
度と相対湿度の値から絶対湿度を算出するものや、露天
温度計の露天温度で絶対湿度の代用をするものや、露天
温度から絶対湿度を算出するものなど、特定の絶対湿度
センサに限定するものではない。
【0036】(実施例7)本発明の第7の実施例につい
て説明する。図8は本実施例の構成を示す説明図であ
る。実施例1、2、3、4、5、6と共通の部分につい
ては同一の番号を付して詳しい説明は省略する。前記絶
対湿度差を検知する検知手段14が、1つの絶対湿度検
知手段27と、該絶対湿度検知手段27を通過する空気
を吸気と排気と交互に切り換わるように、吸気風路22
と排気風路24が近接する位置に設けた風路切換手段2
8と、切り換える時間を計時する計時手段29と、検知
データから差を演算する演算手段30からなる。
【0037】次に、本実施例の作用について説明する。
風路を吸気風路22側に切り換えて、計時手段29で所
定時間計時して、吸気の絶対湿度を検知する。その後、
風路を図示のように排気風路24側に切り換えて、計時
手段29で所定時間計時して、排気の絶対湿度を所定時
間で検知する。両者の値の差を前記演算手段30で求め
て絶対湿度差とし、乾燥終了の判断基準として乾燥を自
動終了する衣類乾燥機としている。また、1つの絶対湿
度検知手段27で吸気と排気の絶対湿度を検知してお
り、絶対湿度の差に対しては、2つの検知手段の間で生
じる誤差が発生しないため、容易に精度のよい検知もで
きる。
【0038】(実施例8)本発明の第8の実施例につい
て説明する。図9は本実施例の構成を示す説明図であ
る。実施例1、2、3、4、5、6、7と共通の部分に
ついては同一の番号を付して詳しい説明は省略する。前
記絶対湿度差を検知する検知手段14が、1つの絶対湿
度検知手段27と、該絶対湿度検知手段27を通過する
空気を吸気と排気と交互に切り換えるよう前記の吸気風
路22と排気風路24の間をこの1つの絶対湿度検知手
段27を移動させる移動手段31からなり、移動手段3
1は回転するモータ32とこれに取り付けて回転する風
路を仕切る仕切り板33とからなり、仕切り板33に絶
対湿度検知手段27が取り付けられている。
【0039】次に本実施例の作用について説明する。図
示のように吸気風路22で吸気の絶対湿度を所定時間で
検知した後、モータ32を回転すると、仕切り板33に
取り付けた絶対湿度検知手段27が回転移動して、排気
風路24側に向く。排気風路24において排気の絶対湿
度を所定時間で検知する。両者の値の差を前記演算手段
30で求めて絶対湿度差とし、乾燥終了の判断基準とし
て乾燥を自動終了する。1つの絶対湿度検知手段27で
吸気と排気の絶対湿度を検知しており、絶対湿度の差に
対しては、2つの絶対湿度検知手段で行うような誤差が
発生しないため、容易に精度のよい検知ができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、衣類を乾
燥する送風手段や加熱手段からなる乾燥手段と、吸気と
排気の絶対湿度の差を検知する検知手段と、前記絶対湿
度差が所定値以下になれば前記乾燥手段を終了する制御
手段によって、絶対湿度差が所定値以下になれば直ちに
乾燥を自動終了することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、衣類を乾燥
する送風手段と加熱手段と排気の有する熱を回収するた
め排気と吸気の熱交換を行う熱交換器からなる乾燥手段
と、吸気と排気の絶対湿度の差を検知する検知手段と、
前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段を終
了する制御手段によって、熱回収後の温度が吸気温度近
くまで下がった排気の絶対湿度と熱交換前の吸気の絶対
湿度との差が所定値以下になれば直ちに乾燥を自動終了
することができる。また、両者の絶対湿度差を検知する
には、吸気と排気で温度領域が近い方が検知センサの温
度特性の影響等を受けにくい。絶対湿度差を検知する精
度が上がる。さらに、熱交換器で排気の熱を回収してい
るので、乾燥効率がよくなる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、空気を吸気
して除湿あるいは除湿と加熱を行い低湿度高温度の空気
として吐出して庫内の衣類に当て、衣類から出た水分を
含んで多湿となった空気を再び吸気する送風手段と除湿
手段、もしくは、送風手段と除湿手段と加熱手段からな
る乾燥手段と、該乾燥手段の吸気と除湿後の空気との絶
対湿度の差を検知する検知手段と、前記絶対湿度差が所
定値以下になれば前記乾燥手段を終了する制御手段によ
って、絶対湿度差が所定値以下になれば直ちに乾燥を終
了することができる。また、除湿手段を用いることによ
って湿気を庫外に放出せず水として回収することもでき
る。
【0043】請求項4記載の発明によれば、前記絶対湿
度差が所定値以下になれば所定時間の遅延後、前記乾燥
手段を終了する制御手段によって、乾燥終了のタイミン
グに遅延を持たせ、実際の乾燥終了よりも事前に乾燥終
了の判断をするため、基準となる絶対湿度差をより大き
い値に設定することができ、通常の検知精度で容易に最
適な時間に乾燥を終了することができる。
【0044】請求項5記載の発明によれば、前記絶対湿
度差の経時変化を記憶して変化の速度に応じて前記遅延
時間の長さを決定し、乾燥手段を終了するもので、絶対
湿度差の変化が速ければ遅延を短く、変化が遅ければ遅
延を長くするもので、遅延時間の設定がより精度よくで
き、最適な時間で乾燥を自動終了することができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、前記絶対湿
度差を検知する検知手段が、吸気風路に設けた第1の絶
対湿度検知手段と、排気風路もしくは吐出口に設けた第
2の絶対湿度検知手段と、両者の検知データから差を演
算する演算手段からなり、吸気と排気もしくは吐出空気
の絶対湿度差で庫内の衣類の乾燥状態を検知して自動終
了することができる。
【0046】請求項7記載の発明によれば、前記絶対湿
度差を検知する検知手段が、1つの絶対湿度検知手段
と、該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気も
しくは吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路
と排気風路もしくは吐出口が近接する位置に設けた風路
切換手段と、切り換える時間を計時する計時手段と、検
知データから差を演算する演算手段からなり、両者の値
の差を前記演算手段で求めて絶対湿度差とし、乾燥終了
の判断基準として乾燥を自動終了することができる。ま
た、1つの絶対湿度検知手段で吸気と排気もしくは吐出
空気の絶対湿度を検知しており、絶対湿度の差に対して
は、2つの検知手段の間で生じる誤差が発生しないた
め、容易に精度のよい検知もできる。
【0047】請求項8記載の発明によれば、前記絶対湿
度差を検知する検知手段が、1つの絶対湿度検知手段
と、該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気も
しくは吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路
と排気風路もしくは吐出口の間をこの1つの絶対湿度検
知手段を移動させる移動手段からなり、吸気風路で吸気
の絶対湿度を所定時間で検知して、その後、絶対湿度検
知手段を移動して、排気風路もしくは吐出口において排
気もしくは吐出空気の絶対湿度を所定時間で検知する。
両者の値の差を前記演算手段で求めて絶対湿度差とし、
乾燥終了の判断基準として乾燥を自動終了することがで
きる。また、1つの絶対湿度検知手段で吸気と排気もし
くは吐出空気の絶対湿度を検知しており、絶対湿度の差
に対しては、2つの検知手段の間で生じる誤差が発生し
ないため、容易に精度のよい検知もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図2】本発明の第1の実施例の衣類乾燥機の制御手段
が有する制御プログラムを示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図4】本発明の第3の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図5】本発明の第4の実施例の衣類乾燥機の制御手段
が有する制御プログラムを示すフローチャート
【図6】本発明の第5の実施例の衣類乾燥機の制御手段
が有する制御プログラムを示すフローチャート
【図7】本発明の第6の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図8】本発明の第7の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図9】本発明の第8の実施例である衣類乾燥機の構成
を示す説明図
【図10】従来の衣類乾燥機の構成を示す説明図
【符号の説明】
7 乾燥庫 8 乾燥手段 9 送風手段 10 加熱手段 11 制御手段 12、18 吸気口 13 排気口 14 検知手段 15 操作部 16、21 熱交換器 17 除湿手段 19 吐出口 20 冷却送風手段 22 吸気風路 23 第1の絶対湿度検知手段 24 排気風路 25 第2の絶対湿度検知手段 26、30 演算手段 27 絶対湿度検知手段 28 風路切換手段 29 計時手段 31 移動手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収容する乾燥庫と、庫外空気を乾
    燥庫内に吸気して衣類に作用して庫外に排気する送風手
    段もしくは該送風手段と空気を加熱する加熱手段からな
    る乾燥手段と、吸気と排気の絶対湿度の差を検知する検
    知手段と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾
    燥手段を終了する制御手段を有する衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 衣類を収容する乾燥庫と、庫外空気を乾
    燥庫内に吸気して衣類に作用して庫外に排気する送風手
    段と衣類に当てる前に吸気した空気を加熱する加熱手段
    と排気の熱を回収するため排気と吸気の熱交換を行う熱
    交換器からなる乾燥手段と、吸気と排気の絶対湿度の差
    を検知する検知手段と、前記絶対湿度差が所定値以下に
    なれば前記乾燥手段を終了する制御手段を有する衣類乾
    燥機。
  3. 【請求項3】 衣類を収容する乾燥庫と、空気を吸気し
    て除湿あるいは除湿と加熱を行い低湿度高温度の空気と
    して乾燥庫内に吐出して庫内の衣類に当てて衣類の水分
    を含んで多湿となった空気を再び吸気する送風手段と除
    湿手段の組合せもしくは送風手段と除湿手段と加熱手段
    の組合せからなる乾燥手段と、前記乾燥手段の吸気と除
    湿後の吐出空気との絶対湿度の差を検知する検知手段
    と、前記絶対湿度差が所定値以下になれば前記乾燥手段
    を終了する制御手段を有する衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、絶対湿度差が所定値以下に
    なれば所定時間遅延後、乾燥手段を終了する請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、絶対湿度差の経時変化を記
    憶して変化の速度に応じて遅延時間の長さを決定し、乾
    燥手段を終了する請求項4に記載の衣類乾燥機。
  6. 【請求項6】 検知手段は、吸気風路に設けた第1の絶
    対湿度検知手段と、排気風路もしくは吐出口に設けた第
    2の絶対湿度検知手段と、両者の検知データから差を演
    算する演算手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の衣類乾燥機。
  7. 【請求項7】 検知手段は、1つの絶対湿度検知手段
    と、該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気も
    しくは吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路
    と排気風路もしくは吐出口が近接する位置に設けた風路
    切換手段と、切り換える時間を計時する計時手段と、検
    知データから差を演算する演算手段からなる請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  8. 【請求項8】 検知手段は、1つの絶対湿度検知手段
    と、該絶対湿度検知手段を通過する空気を吸気と排気も
    しくは吐出空気と交互に切り換えるよう前記の吸気風路
    と排気風路もしくは吐出口との間を1つの絶対湿度検知
    手段を移動させる移動手段からなる請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の衣類乾燥機。
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