JP2002066060A - パチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置 - Google Patents

パチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置

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JP2002066060A
JP2002066060A JP2001224762A JP2001224762A JP2002066060A JP 2002066060 A JP2002066060 A JP 2002066060A JP 2001224762 A JP2001224762 A JP 2001224762A JP 2001224762 A JP2001224762 A JP 2001224762A JP 2002066060 A JP2002066060 A JP 2002066060A
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pachinko
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unit
safe
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JP2001224762A
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Shigeru Ichihara
茂 市原
Atsushi Saito
篤 斉藤
Kazutoshi Funahashi
和利 舟橋
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ球の払い出し装置を構成する機構を
ユニット化してその機構の組付けや修理を簡便化する。 【解決手段】 ケース体1には、タンクレールのパチン
コ球を受入れて下方へ誘導する球補給流路13と、球補
給流路13から送り出されたパチンコ球を送り出す球送
り部材22を有する払い出し球数設定ユニット20と、
払い出し球数設定ユニット20から送り出されたパチン
コ球が流入可能でかつ分岐状をなす払い出し流路5,3
6及び球抜き流路6,37と、払い出し流路及び球抜き
流路の分岐部に流入したパチンコ球を払い出し流路と球
抜き流路とのうち一方に振り分ける振り分け機構37
と、をそれぞれ設ける。払い出し球数設定ユニット20
を、ケース体1に分離可能に結合するとともに、ケース
体1を本体枠に着脱可能に装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパチンコ機におけるパ
チンコ球の払い出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては例えば特開平4−19
7373号公報中に賞品球ケースとして開示され、出願
人は特願平4−20306号として当該発明に関連する
発明を出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はパチンコ球の
払い出し装置を構成する各機構をそれぞれユニット化し
て各機構の組付けや修理を簡便化することを課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機にお
けるパチンコ球の払い出し装置は、パチンコ機の本体枠
に装着されるケース体には、タンクレール上から送り込
まれたパチンコ球を受入れて下方へ誘導する補給流路を
有する球補給ユニットと、この球補給ユニット内から送
り出されたパチンコ球を回転しながら遂次受取って回転
角度に相当する個数のパチンコ球を送り出す球送り部材
を有する払い出し球数設定ユニットと、パチンコ球を払
い出し流路および球抜き流路のうちの一方の流路へ振り
分ける振り分け機構およびセーフ球の受渡し動作によっ
て前記球送り部材を起動させる起動機構を有する球払い
出し制御ユニットとをそれぞれ分離可能に結合した構成
を有する。
【0005】
【作用】タンクレール上から送り込まれたパチンコ球を
ケース体に分離可能に結合された球補給ユニットの補給
流路内で待機させ、前記補給流路内で待機するパチンコ
球を、前記ケース体に分離可能に結合された払い出し球
数設定ユニットの球送り部材が回転しながら遂次受取っ
て前記球送り部材の回転角度の個数に相当する個数のパ
チンコ球を送り出し、送り出されたパチンコ球を、前記
ケース体に分離可能に結合された球払い出し制御ユニッ
トの振り分け部材によって払い出し流路および球抜き流
路のうちの一方の流路に振り分け、また、前記球払い出
し制御ユニットの起動機構がセーフ球を受渡しする受渡
し動作によって前記球送り部材を起動させる。
【0006】
【発明の効果】本発明は前記したように構成してあるの
で、パチンコ球の払い出し装置を構成する各機構や各部
材を機能別にユニット化して各ユニット毎に単独でケー
ス体に取付け、また、ケース体から取外すことができ、
各ユニットの修理や取付けを簡便化することができると
ともに、各ユニットをユニット毎に交換することができ
る。
【0007】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。パチンコ機の本体枠の裏面に分離可能に組付
けられるパチンコ球の払い出し装置Aにおいて、合成樹
脂製のケース体1は内外の垂直な側壁板1aと、水平な
上下壁板1bと、垂直な底壁板1cとを有し、縦長で後
方開放の方形箱形状に形成され、このケース体1に結合
された各部材とともに前記本体枠に着脱可能に装着され
る。
【0008】ケース体1の内側壁板1aの上端には球タ
ンク内から送り出されてタンクレール上を前後2列とな
って払い出し装置A側へ流下するパチンコ球群のうちの
前列のパチンコ球が1個づつ導入される前球入口2が開
口され、内側壁板1aの中央部の若干下方には賞品球若
しくは貸し球を球受皿へ向けて誘導する図示しない払い
出し球通路に連通された前球払い出し口3が開口され、
内側壁板1aの下部にはパチンコ球をパチンコ機外へ排
出する球抜き通路に連通された前球抜き口4が開口され
ている。
【0009】ケース体1の底壁板1cの内壁面の上部に
は上端縁が前球入口2の上開口縁および下開口縁に連接
された1対の上ガイド突条1d,1dがパチンコ球1個
分の間隙を隔てて突設され、この両ガイド突条1d間に
は前球入口2内へ導入されたパチンコ球をタンクレール
の延長方向へ誘導してから方向転換させて下方へ誘導す
る前補給流路5が形成されている。
【0010】底壁板1cの内壁面の中央部付近および下
部には下端縁が前払い出し球出口3の下開口縁に連接さ
れた下内ガイド突条1eと、下中ガイド突条1fと、下
端縁が前球抜き口4の下開口縁に連接された下ガイド突
条1gとが突設されている。
【0011】ケース体1の内側壁板1aと下内ガイド突
条1eとの間にはパチンコ球を前球払い出し口3へ誘導
して球受皿へ送り出す前払い出し流路6が形成され、下
中ガイド突条1fと下外ガイド突条1gとの間にはパチ
ンコ球を前球抜き口4へ誘導してパチンコ機外へ排出す
る前球抜き流路7が形成されている。
【0012】底壁板1cの下端には図示しない遊技盤面
に設けられたセーフ球入賞口や入賞装置で発生して遊技
盤裏面および払い出し装置A外のセーフ球誘導路を通り
抜けたセーフ球をケース体1内へ受入れる方形孔状のセ
ーフ球受口8と、このセーフ球受口8の斜め下方に配設
されてセーフ球入口球入口8に導入されたセーフ球をケ
ース体1外へ送り出し、パチンコ機の本体枠下部に設け
られたパチンコ球排出口を通じてパチンコ機外へ排出さ
せる方形孔状のセーフ球出口9が開口されている。
【0013】ケース体1内の上部にはケース体1の開口
部に重ね合わされた透明合成樹脂製のユニットベース1
1を有し、ケース体1にビスによって分離可能に結合さ
れた球補給ユニット10が密嵌状に収容されている。
【0014】球補給ユニット10のユニットベース11
の上内端には前球入口2の後側に隣設されてタンクレー
ル上の2列のパチンコ球群のうちの後列のパチンコ球が
1個づつ導入される後球入口12が開設されるととも
に、ユニットベース11の内壁面にはケース体1の両上
ガイド壁1dにそれぞれ突合わせ状に対置された1対の
ガイド突条11a,11aが突設され、この両ガイド突
条11a間にはタンクレール上から後球入口12内へ導
入されたパチンコ球をタンクレールの延長方向へ誘導し
てから方向転換させて下方へ誘導する後補給流路13が
前補給流路5の後側に隣接して形成されている。
【0015】ユニットベース11の中央部付近には前後
補給流路5,13内でのパチンコ球の欠乏を検出する前
後1対の球切れ検出片14が内外方向への単独の搖動動
作可能に軸支されている。
【0016】両球切れ検出片14には前後補給流路5,
13の内外へ出没する検知部14aと、この検知部14
aの上端に連接されて内方へ横出された伝動部14bと
がそれぞれ形成され、両伝動部14bには検知部14a
を常には前後補給流路5,13側へ付勢するスプリング
15がそれぞれ掛装されている。
【0017】両球切れ検出片14の近傍にはユニットベ
ース11に上下スライド可能に支持された昇降片16が
設置され、この昇降片16にはその上下方向中央部付近
の両側方に横出されて両球切れ検出片14の伝動部14
bの凹部14cに係合された前後1対の受動部16a
と、昇降片16の下端に横出された押圧部16bとが形
成されている。
【0018】昇降片16の下方にはユニットベース11
にビス着された球切れ検出スイッチ17が設置され、両
補給流路5,13内の一方でパチンコ球が欠乏して両球
切れ検出片14の検知部14aが外方へ搖動すると、昇
降片16が球切れ検出片14の伝動部14bによって押
下げられて下降し、球切れ検出スイッチ17の触動片1
7aが昇降片16の押圧部16bによって押圧されて球
切れ検出スイッチ17がONとなり、球切れ信号が発信
される。両補給流路5,13内にそれぞれパチンコ球が
充満している場合には両球切れ検出片14の検知部14
aが共に内方へ搖動して両補給5,13外へ退避し、昇
降片16が上昇して球切れ検出スイッチ17がOFFと
なる。この球切れ検出スイッチ17は直接後記払い出し
モータ25やカム駆動モータ44の電源を断つ信号を発
信したり、貸し球禁示、球抜き禁示を含む払い出し禁示
信号を発信する。
【0019】ケース体1内の中央部付近にはケース体1
に分離可能に結合されて球補給ユニット10の下側に隣
接して設置された払い出し球数設定ユニット20のユニ
ットベース21が密嵌状に収容されている。
【0020】透明合成樹脂製のユニットベース21はケ
ース体1の底壁板1cの内壁面に添接された前壁板21
aと、ケース体1の開口部内に垂直状に設置された後壁
板21bと、前後壁板21a,21b間にそれぞれパチ
ンコ球1個分の間隙を隔てて垂直状に設置された中壁板
21cとによって形成されている。
【0021】ユニットベース21の前後板21aには前
後補給流路5,13内から送り込まれた前後2列のパチ
ンコ球群を回転しながら遂次受取って回転角度に相当す
る個数のパチンコ球を下方へ送り出す球送り部材22が
回転可能に支持され、この球送り部材22は後壁板21
bに取付けられた払い出しモータ25の出力軸25aに
結合されている。
【0022】球送り部材22の前後方向中央部には払い
出し球数設定用の円板状の回転盤23が形成され、この
回転盤23の前後両面には球送り部材22の回転軸の回
りに60°の回転対称状態で配列された各6個の歯部2
4aと、隣り合う歯部24a間にそれぞれ凹設された各
6個の球受部24bとをそれぞれ有し、前後対称状に形
成された前後の球切り歯24A,24Bが連接されてい
る。
【0023】球送り部材22の回転盤23の周縁部付近
には球切り歯24A,24Bの各歯部24aの各外方
と、隣合う歯部24a間の各中央部とにそれぞれ配設さ
れて球送り部材22の回転軸の回りに30°の回転対称
状態で配列された12個の透孔23aが貫設されてい
る。
【0024】両球切り歯24A,24Bの各歯部24a
はパチンコ球を受止め易く放出し易いように歯部24a
と球切り歯24の中心とを結ぶ線分に対して非対称状に
形成され、パチンコ球を放出する側の曲面の曲率はパチ
ンコ球を受取る側の曲面の曲率より緩やかとなってい
る。
【0025】ユニットベース21の前壁板21aの内壁
面には前補給流路5で待機するパチンコ球を球送り部材
22の前側の球切り歯24の各球受け部24bのうちの
1つの球受け部24b内へ誘導する内外1対の前ガイド
壁26が突設され、この両前ガイド壁26間には前球流
路29Aが形成されている。
【0026】ユニットベース21の後壁板21bの内壁
面には後補給路13内で待機するパチンコ球を球送り部
材22の後側の球切り歯24の各球受け部24bのうち
の1つの球受け部24b内へ誘導する内外1対の後ガイ
ド壁27が突出され、この両後ガイド壁27内には後球
流路29Bが形成されている。
【0027】外側の前ガイド壁26の先端縁は外側の後
ガイド壁27の先端縁よりパチンコ球1個分だけ上位に
配設され、両前ガイド壁26によって誘導されたパチン
コ球が受止められる前球切り歯24Aの球受部24bは
両後ガイド壁27によって誘導されたパチンコ球が受止
められる後球切り歯24Bの球受け部24bより1歯分
上位にずらされている。
【0028】球送り部材22の前後球切り歯24の各球
受け部24bによって受止められた前後2列のパチンコ
球はそれぞれ受止め位置から約180°旋回した時点で
前側の球切り歯24の球受部24b内および後側の球切
り歯24の球受部24b内から1個づつ交互に放出さ
れ、球送り部材22が1回転すると12個のパチンコ球
が両球切り歯24A,24Bによって6個づつ2列とな
って送り出される。
【0029】ユニットベース21の前壁板21aの下端
には回転盤23の透孔23aの通過を検出して透孔23
aの通過毎にパルス信号を発信するフォトセンサ28が
取付けられ、フォトセンサ28の投光部および受光部間
を通過してカウントされた透孔23aの数と、球送り部
材22が送り出すパチンコ球の数とが等しくなるように
設定されている。
【0030】後記賞品球払い出し検出スイッチ45がセ
ーフ球を検出すると、払い出しモータ25が起動されて
球送り部材22が回転駆動され、パチンコ球が前後球切
り歯24A,24Bによって払い出し球数設定ユニット
20から下方へ遂次送り出され、回転盤23の透孔23
aがフォトセンサ28の投光部、受光部間を通過する毎
に払い出し球数が1カウントされ、セーフ球の種別に対
応する払い出し球数分の透孔23aが通過してその透孔
23aの数がカウントされた時点で払い出しモータ25
が停止する。また、遊技盤面に設けられた各セーフ球入
賞口毎に異なる数の賞品球が払い出される構成のパチン
コ機では払い出し球数は各セーフ球入賞口に対設された
セーフ球検出スイッチの信号に基づいて個別に指定され
る。
【0031】払い出し装置Aがカード式パチンコ機に装
着されている場合には、カードに記録されたデータや貸
し球操作部への操作信号がカード球貸し情報処理部(カ
ード情報処理部、貸し球情報処理部)によって処理制御
された後、予め定められた球貸し球数分だけ払い出しモ
ータ25が回転駆動されて球貸し球数に相当する回転角
度だけ球送り部材22が回転し、所要個数の貸し球が払
い出し球数設定ユニット20から送り出される。
【0032】例えば、25個がパチンコ球の購入単位で
ある場合には100円で25個のパチンコ球を購入する
ことができ、貸し球スイッチへの操作回数により購入単
位が指定される場合には「1」球貸し操作すると(球貸
しスイッチを1回押した場合)、パチンコ球25個分を
フォトセンサ28と回転盤23の透孔23aとによって
検出してカウントし、25個のパチンコ球の球貸し動作
が完了するようにカード球貸し情報処理部が球貸し要求
信号に基づいて払い出しモータ25の回転量を制御す
る。操作回数が5回であれば回転盤23が25個単位で
5回連続して回転し、計125個のパチンコ球が貸し球
として払い出される。
【0033】ケース体1内の下部には払い出し球数設定
ユニット20の下方に隣接して設置され、ケース体1に
分離可能に結合された球払い出し制御ユニット30のユ
ニットベース31が密嵌状に収容されている。
【0034】透明合成樹脂製のユニットベース31の内
端にはケース体1の前球払い出し口3の後側に隣設され
た後球払い出し口33と、前球抜き口4の後側に隣設さ
れた後球抜き口34とが開口されている。
【0035】ユニットベース31にはケース体1の下内
ガイド突条1e、下中ガイド突条1f、下外ガイド突条
1gにそれぞれ突合わせ状に対置された内カイド突条3
1a、中ガイド突条31b、外ガイド突条31cが突設
され、ケース体1の左側の側壁板1aと内ガイド突条3
1aとの間には前払い出し流路6の後側に隣設され、パ
チンコ球を後球払い出し口33へ誘導して球受皿へ送り
出す後払い出し流路35が形成され、中ガイド突条31
bと外ガイド突条31cとの間には前球抜き流路7の後
側に隣設され、パチンコ球を後球抜き口34へ誘導して
パチンコ機外へ排出する後球抜き流路36が形成されて
いる。
【0036】ユニットベース31の上端には払い出し球
数設定ユニット20内から前後2列となって送り出され
たパチンコ球を前後払い出し流路6,35若しくは前後
球抜き流路7,36へ振り分ける振り分け弁37が左右
方向への搖動可能に軸支されている。
【0037】振り分け弁37には支軸が挿通された軸挿
部37aと、前後1対の振り分け片37bと、連結片3
7cと、前側振り分け片37bの下端に連接されて下方
へ延出された規制片37dとが形成されている。
【0038】振り分け弁37の下方および斜め下方には
ユニット本体31にそれぞれ結合された振り分け弁保持
ソレノイド38と、起動スイッチ39とが近接して設置
されている。
【0039】振り分け弁37のプランジャ37aの上端
に共動可能に結合された伝動部材40には方形台状の基
片40aと、基片40aの内方へ突出された内突片40
bと、基片40aの外方へ突出された外突片40cと、
外突片40cの上面に連接されて起動スイッチ39に対
向して上方へ突出された押圧片40dと、基片40aの
上面に連接されて後方へ延出された連動片40eとが形
成されている。
【0040】伝動部材40の内突片40bと振り分け弁
37の前側の振り分け片37bとは連動杆43によって
連動可能に連繋され、また、伝動部材40の連動片40
eはケース体1外に露出された操作部41aが上端に形
成された連継杆41の下端の水平部41b上に配置され
ている。
【0041】連継杆41および伝動部材40が下動した
状態では起動スイッチ39がOFF状態で振り分け弁3
7が起立姿勢で保持され、前後払い出し流路6,35が
開路されて前後球抜き流路7,36が閉路された状態で
保持され、球受皿へのパチンコ球の払い出しが可能とな
る。
【0042】連継杆41はパチンコ機の故障等に際し、
払い出し装置A内と連通状態にある球タンク、タンクレ
ールに貯留されているパチンコ球を払い出し装置A外お
よびパチンコ機外へ排出除去するために設けられ、パチ
ンコ機の前側で操作される図示しない球抜き操作部材の
手動操作によって上下動する。連継杆41は払い出し装
置Aを本体枠から取外すときに前記球抜き操作部材から
離脱し、払い出し装置Aを本体枠に装着したときに前記
球抜き操作部材に連動可能に連継される。
【0043】連継杆41を引上げると、伝動部材40の
連動片40eが連継杆41の水平部41bによって押上
げられて伝動部材40が上動し、振り分け弁37が内方
へ傾倒し、前後払い出し流路6,35が開路されて前後
球抜き流路7,36が開路されるとともに、ソレノイド
起動スイッチ39の触動片39aが押圧片40dで押上
げられてソレノイド起動スイッチ39がONとなり、払
い出しモータ25が起動されると同時に振り分け弁保持
ソレノイド38が励磁されて連継杆41の作動が解除さ
れても振り分け弁保持ソレノイド38が励磁状態で保持
され、ケース体1内のパチンコ球が前後球抜き流路7,
36を通ってケース体1外へ送り出されてパチンコ機外
へ抜取られる。タイマ等によって設定した球抜き時間
(球タンク、タンクレール、球送り部材22上に保留さ
れているパチンコ球が振り分け弁37を通過するまでに
要する時間)が経過すると、払い出しモータ25が停止
しかつ振り分け弁保持ソレノイド38が消磁されてパチ
ンコ球の払い出しが可能な状態に復元する。
【0044】球払い出し制御ユニット30のユニットベ
ース31の下端には振り分け弁保持ソレノド38の下方
に設置されて常時回転駆動されるカム駆動モータ44が
ビス着され、このカム駆動モータ44の出力軸44aの
上方には賞品球払い出し検出スイッチ45が設置されて
いる。
【0045】カム駆動モータ44の出力軸44aにはケ
ース体1のセーフ球受口8の斜め下方に配設されてセー
フ球受口8を通り抜けたセーフ球を受止めてセーフ球出
口9を通じてケース体1外へ送り出し、セーフ球を受渡
しするセーフ球係動カム46が結合され、このセーフ球
係動カム46には1個のパチンコ球の受止めが可能な1
つの球受部46aが凹設されている。なお、セーフ球検
出手段をセーフ球受口8に対向して設け、このセーフ球
検出手段がセーフ球を検出した場合にセーフ球がセーフ
球受口8を通ってセーフ球係動カム46から解放される
までの一定時間だけカム駆動モータ44をタイマ手段に
よって駆動制御するようにしてもよい。
【0046】セーフ球係動カム46の若干上方にはユニ
ットベース31に左右方向への搖動可能に軸支され、セ
ーフ球が連続して発生してセーフ球受口8へ集合した場
合にセーフ球を分離させて1球づつセーフ球係動カム4
6の球受部46a内へ送り込む機能を有する球切り片4
7が設置されている。
【0047】球切り片47の上端には賞品球払い出し検
出スイッチ45に対置された押圧部47aが形成され、
球切り片47の下部にはセーフ球係動カム46側へ延出
された受動部47bが形成され、球切り片47の中央部
には上端が内方へ傾倒した振り分け弁37の規制片37
dの若干下方に配設された賞品球払い出し阻止杆48の
下端部が繋止されている。
【0048】ケース体1の下端の壁板の後側にはセーフ
球受口8よりセーフ球係動カム46の球受部46aに至
る案内路57が形成され、セーフ球受口8を通り抜けた
セーフ球は案内路57によって案内されて回転中のセー
フ球係動カム46に到来し、その球受部46aで受け止
められて球切り片47の受動部47bに当接し、受動部
47bを外方へ押動して搖動させながらセーフ球係動カ
ム46の球受部46aによってセーフ球出口9側へ旋回
移送され、球切り片47から離れた時点で球受部46a
内から放出されてセーフ球出口9を通じてケース体1外
へ送り出される。
【0049】球切り片47がセーフ球係動カム46の球
受部46内のセーフ球によって押動されて搖動すると、
球切り片47の押圧部47aが賞品球払い出し検出スイ
ッチ45の触動片45aを押圧して賞品球払い出し検出
スイッチ45がONとなり、賞品球払い出し起動信号が
発信されて払い出しモータ25および球送り部材22が
起動される。
【0050】セーフ球係動カム46の球受部46aはセ
ーフ球出口9に向って斜状に形成され、球受部46aが
回転中に受取ったセーフ球を前記壁板と協働して保持
し、球受部46aの位置がセーフ球出口9と合致する
と、セーフ球が前記壁板による拘束から解放されて自重
によりセーフ球出口9から転がり出る。セーフ球出口9
を通り抜けたセーフ球は払い出し装置A外へさらに排出
路を通ってパチンコ機外へ排出される。
【0051】セーフ球が連続して発生して案内路57の
前にダンゴ状となって待機している状態では、先ず最先
端のセーフ球のみがセーフ球係動カム46の球受部46
aに落入し、後続のセーフ球がこれに続こうとするが、
セーフ球が球切り片47を押動して賞品球払い出し検出
スイッチ45と賞品球払い出し阻止杆48を作動させる
と同時に球切り片47がセーフ球の係り止めが可能な状
態に自重によって瞬時に復帰して待機中のセーフ球が球
受部46aへ転出する動作がセーフ球係動カム46の回
転に伴う球受部46aの移動により阻止される。これに
より連続して発生したセーフ球に対する球切り作用が行
われる。
【0052】球抜き操作中で振り分け弁37が内方へ傾
倒して両球抜き流路7,36が開路された状態では、賞
品球払い出し阻止杆48の上動動作および球切り片47
の搖動動作が振り分け弁37の規制片37dによって阻
止されてセーフ球係動カム46の回転動作が阻止され、
セーフ球係動カム46がスリップ状態となり、賞品球払
い出し検出スイッチ45がOFF状態で保持されて賞品
球の払い出しが禁止される。
【0053】なお、賞品球の払い出し禁止手段としては
起動スイッチ39をカム駆動モータ44の回路に電気的
に接続し、起動スイッチ39がONになるとカム駆動モ
ータ44が停止し、起動スイッチ39がOFFになると
回転するようにしてよい。この場合には起動スイッチ3
9がONになるとセーフ球係動カム46および球切り片
47が静止した状態で保持されるので、賞品球払い出し
阻止杆48は不要となる。
【0054】ケース体1の下部にはユニットベース31
の後側にその全長にわたって重ね合わされた浅箱状の基
板収納ケース50が設置され、この基板収納ケース50
内には縦長の方形板状の払い出し制御基板51と、この
払い出し制御基板51の前側に重ね合わされて払い出し
制御基板51の制御回路を静電気ノイズおよび電磁ノイ
ズから防護する金属製のシールド板52とが密嵌状に嵌
め込まれている。
【0055】払い出し制御基板51の下端はシールド板
52とともに基板収納ケース50にねじ止めされ、払い
出し制御基板51の制御回路には払い出し装置内の各電
気部品および払い出し装置外の回路基板に接続されたリ
ード線がコネクタを介して接続される。
【0056】ケース体1の後側上部には前方および下方
開放の箱形状に形成されてケース体1の全長の約1/2
の長さおよびケース体1の幅と等しい幅を有し、ビスに
よってケース体1に分離可能に結合されて球補給ユニッ
ト10および払い出し球数設定ユニット20をその正面
位置でそれぞれカバーする透明合成樹脂製の上カバー体
54が重ね合わされている。
【0057】上カバー体54の上下端部付近には横方向
へ配列された適数個の放熱孔54aが貫設され、上カバ
ー体54の下端には係合縁54bが段差状に形成されて
いる。
【0058】ケース体1の後側下部には前方開放の箱形
状に形成されてケース体1の全長の約1/2の長さと、
ケース体1および上カバー体54の幅と等しい幅とを有
し、ビスによって器体1に分離可能に結合されて上カバ
ー体54の下側に隣設され、球払い出し制御ユニット3
0をその正面位置でカバーする透明合成樹脂製の下カバ
ー体55が重ね合わされている。
【0059】下カバー体55の上下端部には横1列に配
列された適数個の放熱孔55aが貫設され、下カバー体
55の上端には上カバー体54の係合縁54bの後側に
重ね合わされた係合縁55bが突出形成されている。
【0060】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果をもつ実施例の作用と効果を説明する。本例では
パチンコ機の本体枠に装着されるケース体1には、タン
クレール上から送り込まれたパチンコ球を受入れて下方
へ誘導する後補給流路13を有する球補給ユニット10
と、前後補給流路内5,13内および前後球流路29
A,29B内で待機するパチンコ球を回転しながら遂次
受取って回転角度に相当する個数のパチンコ球を送り出
す球送り部材22を有する払い出し球数設定ユニット2
0と、パチンコ球を前後払い出し流路6,35および球
抜き流路7,36のうちの一方の流路へ振り分ける振り
分け機構およびセーフ球の受渡し動作によって球送り部
材22を起動させる起動機構を有する球払い出し制御ユ
ニット31とをそれぞれ分離可能に結合してある。
【0061】このため、パチンコ球の払い出し装置を構
成する各機構や各部材を機能別にユニット化して各ユニ
ット毎に単独でケース体1に取付け、また、ケース体1
から取外すことができ、各ユニット10,20,30の
修理や取付けを簡便化することができるとともに、各ユ
ニット10,20,30をユニット毎に交換することが
できる。
【0062】また、各ユニット10,20,30の各ユ
ニットベース11,21,31および上下カバー体5
4,55をそれぞれ透明合成樹脂材で形成してあるの
で、払い出し装置を本体枠に組付けたままの状態で各ユ
ニット10,20,30の故障、改変、異常等を外部か
ら透視して各ユニット10,20,30の故障、改変、
異常等に対処することができる。
【0063】さらに、球補給ユニット10および払い出
し球数設定ユニット20を上カバー体54によってカバ
ーし、払い出し制御ユニット30を下カバー体55によ
ってカバーしてあるので、上下カバー54,55のうち
の一方を取外すだけで各ユニット10,20,30を個
々にケース体1に取付け、また、ケース体1から取外す
ことができる。
【0064】また、球送り部材22を回転制御すること
によってパチンコ球を払い出すので、パチンコ球の払い
出し制御態様を合理化および円滑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す払い出し装置の要部の
正面図である。
【図2】払い出し装置の側面図である。
【図3】ケース体および上下カバー体の分解斜視図であ
る。
【図4】球補給ユニットの正面図である。
【図5】払い出し球数設定ユニットの要部の正面図であ
る。
【図6】払い出し球数設定ユニット付近の縦断面図であ
る。
【図7】払い出し球数設定ユニットの分解斜視図であ
る。
【図8】パチンコ球の払い出し動作を説明する要部の正
面図である。
【図9】パチンコ球の払い出し動作を説明する要部の正
面図である。
【図10】球払い出し制御ユニット付近の分解斜視図で
ある。
【図11】球払い出し制御ユニットの正面図である。
【図12】球切れ検出片付近の斜視図である。
【図13】振り分け弁駆動機構の斜視図である。
【図14】セーフ球の受渡し動作を説明する起動機構の
正面図である。
【符号の説明】
1 ケース体 5,36 払い出し流路 6,37 球抜き流路 10 球補給ユニット 13 後補給流路 20 払い出し球数設定ユニット 22 球送り部材 30 球払い出し制御ユニット 37 振り分け弁 45 賞品球払い出し検出スイッチ 46 セーフ球係動カム
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月30日(2001.7.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ機におけるパチンコ球の払い
出し装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパチンコ機におけるパ
チンコ球の払い出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては例えば特開平4−19
7373号公報中に賞品球ケースとして開示され、出願
人は特願平4−20306号として当該発明に関連する
発明を出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はパチンコ球の
払い出し装置を構成する機構をユニット化してその機構
の組付けや修理を簡便化することを課題とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るパチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置は、
ース体には、タンクレールのパチンコ球を受入れて下方
へ誘導する球補給流路と、前記球補給流路から送り出さ
れたパチンコ球を送り出す球送り部材を有する払い出し
球数設定ユニットと、前記払い出し球数設定ユニットか
ら送り出されたパチンコ球が流入可能でかつ分岐状をな
す払い出し流路及び球抜き流路と、前記払い出し流路及
び球抜き流路の分岐部に流入したパチンコ球を前記払い
出し流路と前記球抜き流路とのうち一方に振り分ける振
り分け機構と、をそれぞれ設け、前記払い出し球数設定
ユニットを、前記ケース体に分離可能に結合するととも
に、前記ケース体を本体枠に着脱可能に装着した。した
がって、請求項1に係るパチンコ機におけるパチンコ球
の払い出し装置において、ケース体に対し、球補給流路
と、球送り部材を有する払い出し球数設定ユニットと、
分岐状をなす払い出し流路及び球抜き流路と、分岐部に
流入したパチンコ球を前記払い出し流路と前記球抜き流
路とのうち一方に振り分ける振り分け機構と、をそれぞ
れ設けることによって、払い出し装置が構成される。ま
た、タンクレール上から送り込まれたパチンコ球は球補
給流路を経て払い出し球数設定ユニットの球送り部材に
よって球払い出し制御ユニットに送り出される。また、
払い出し流路と、球抜き流路との分岐部に設けられた振
り分け機構によって、分岐部に流入したパチンコ球が前
記払い出し流路と球抜き流路とのうち一方に振り分けら
れて送り出される。
【0005】また、請求項2に係るパチンコ機における
パチンコ球の払い出し装置は、タンクレールのパチンコ
球を受入れて下方へ誘導する球補給ユニットと、前記球
補給ユニット内から送り出されたパチンコ球を送り出す
球送り部材を有する払い出し球数設定ユニットと、前記
払い出し球数設定ユニットから送り出されたパチンコ球
が流入可能でかつ分岐状をなす払い出し流路及び球抜き
流路並びにこれら流路の分岐部に流入したパチンコ球を
前記払い出し流路と球抜き流路とのうち一方に振り分け
る振り分け機構を有する球払い出し制御ユニットと、の
各ユニットを1つのケース体に対しそれぞれ分離可能に
結合し、前記ケース体を本体枠に着脱可能に装着した。
したがって、請求項2に係るパチンコ機におけるパチン
コ球の払い出し装置において、1つのケース体に対し球
補給ユニットと、球送り部材を有する払い出し球数設定
ユニットと、球払い出し制御ユニットと、がそれぞれ装
着されることによって、払い出し装置が構成される。ま
た、タンクレール上から送り込まれたパチンコ球は球補
給ユニット内で待機される。この球補給ユニット内のパ
チンコ球は、払い出し球数設定ユニットの球送り部材に
よって球払い出し制御ユニットに送り出される。また、
球払い出し制御ユニットにおいて、その払い出し流路
と、球抜き流路との分岐部に設けられた振り分け機構に
よって、球払い出し制御ユニットに流入したパチンコ球
が前記払い出し流路と球抜き流路とのうち一方に振り分
けられて送り出される。
【0006】請求項3に係るパチンコ機におけるパチン
コ球の払い出し装置は、請求項2に記載のパチンコ機に
おけるパチンコ球の払い出し装置であって、球払い出し
制御ユニットは、セーフ球の検出によって作動しかつ球
送り部材を起動させて所要数のパチンコ球を払い出す起
動機構を備えている。したがって、請求項3に係るパチ
ンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置において、セ
ーフ球の検出によって球送り部材が起動され所要数のパ
チンコ球が払い出される。
【0007】請求項4に係るパチンコ機におけるパチン
コ球の払い出し装置は、請求項2又は3に記載のパチン
コ機におけるパチンコ球の払い出し装置であって、前記
払い出し装置には球補給ユニット、払い出し球数設定ユ
ニット及び球払い出し制御ユニットの各ユニットをカバ
ーするカバー体が設けられ、前記カバー体は、前記各ユ
ニットの各境界部のうち、少なくとも1つの境界部にお
いて分割されている。したがって、請求項4に係るパチ
ンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置において、球
補給ユニット、払い出し球数設定ユニット及び球払い出
し制御ユニットのうち、所望とするユニットを着脱する
場合には、払い出し装置の分割されたカバー体のうち、
前記ユニットに対応するカバー体のみを取り外すことに
よって、そのユニットの着脱を容易に行うことができ
る。
【0008】請求項5に係るパチンコ機におけるパチン
コ球の払い出し装置は、請求項1〜4のいずれか一項に
記載のパチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置で
あって、前記払い出し装置の電気部品に接続される払い
出し制御基板を備え、本体枠に対し、1つのケース体を
着脱したときには、前記払い出し制御基板が前記ケース
体と一体状をなして着脱される構成にしてある。したが
って、請求項5に係るパチンコ機におけるパチンコ球の
払い出し装置において、その払い出し装置内で、その電
気部品と払い出し制御基板との電気的な接続が行われ
る。また、本体枠に対し、ケース体を着脱操作すること
で、そのケース体と一体状をなして払い出し制御基板を
着脱することができる。
【0009】請求項6に係るパチンコ機におけるパチン
コ球の払い出し装置は、請求項1〜5のいずれか一項に
記載のパチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置で
あって、払い出し球数設定ユニットの球送り部材は回転
動作によって所要数の球を送り出す構成にしてある。し
たがって、請求項6に係るパチンコ機におけるパチンコ
球の払い出し装置において、払い出し球数設定ユニット
の球送り部材が回転動作することによって所要数の球が
球払い出し制御ユニットに送り出される。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ケース
体に対しパチンコ球の球補給流路、球送り部材を有する
払い出し球数設定ユニット、分岐状をなす払い出し流路
及び球抜き流路、振り分け機構をそれぞれ設けて払い出
し装置を構成するとともに、その払い出し装置全体をユ
ニット化することがでるため、修理や取付けを簡便化す
ることができる。しかも、本体枠からケース体を取り外
した状態において、そのケース体に対し、払い出し球数
設定ユニットを単独に着脱して、その払い出し球数設定
ユニットの修理・交換を行うことができる。また、請求
項2に記載の発明によれば、パチンコ球の払い出し装置
を構成する各機構や各部材を機能別にユニット化して各
ユニット毎に単独で1つのケース体に取付け、また、
ケース体から取外すことができ、各ユニットの修理や取
付けを簡便化することができるとともに、各ユニットを
ユニット毎に交換することができる。しかも、本体枠か
ら前記1つのケース体を取り外した状態において、その
ケース体に対し、各ユニットを単独に着脱して、これら
各ユニットの修理・交換を行うことができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。パチンコ機の本体枠の裏面に分離可能に組付
けられるパチンコ球の払い出し装置Aにおいて、合成樹
脂製のケース体1は内外の垂直な側壁板1aと、水平な
上下壁板1bと、垂直な底壁板1cとを有し、縦長で後
方開放の方形箱形状に形成され、このケース体1に結合
された各部材とともに前記本体枠に着脱可能に装着され
る。
【0012】ケース体1の内側壁板1aの上端には球タ
ンク内から送り出されてタンクレール上を前後2列とな
って払い出し装置A側へ流下するパチンコ球群のうちの
前列のパチンコ球が1個づつ導入される前球入口2が開
口され、内側壁板1aの中央部の若干下方には賞品球若
しくは貸し球を球受皿へ向けて誘導する図示しない払い
出し球通路に連通された前球払い出し口3が開口され、
内側壁板1aの下部にはパチンコ球をパチンコ機外へ排
出する球抜き通路に連通された前球抜き口4が開口され
ている。
【0013】ケース体1の底壁板1cの内壁面の上部に
は上端縁が前球入口2の上開口縁および下開口縁に連接
された1対の上ガイド突条1d,1dがパチンコ球1個
分の間隙を隔てて突設され、この両ガイド突条1d間に
は前球入口2内へ導入されたパチンコ球をタンクレール
の延長方向へ誘導してから方向転換させて下方へ誘導す
る前補給流路5が形成されている。
【0014】底壁板1cの内壁面の中央部付近および下
部には下端縁が前払い出し球出口3の下開口縁に連接さ
れた下内ガイド突条1eと、下中ガイド突条1fと、下
端縁が前球抜き口4の下開口縁に連接された下ガイド突
条1gとが突設されている。
【0015】ケース体1の内側壁板1aと下内ガイド突
条1eとの間にはパチンコ球を前球払い出し口3へ誘導
して球受皿へ送り出す前払い出し流路6が形成され、下
中ガイド突条1fと下外ガイド突条1gとの間にはパチ
ンコ球を前球抜き口4へ誘導してパチンコ機外へ排出す
る前球抜き流路7が形成されている。
【0016】底壁板1cの下端には図示しない遊技盤面
に設けられたセーフ球入賞口や入賞装置で発生して遊技
盤裏面および払い出し装置A外のセーフ球誘導路を通り
抜けたセーフ球をケース体1内へ受入れる方形孔状のセ
ーフ球受口8と、このセーフ球受口8の斜め下方に配設
されてセーフ球入口球入口8に導入されたセーフ球をケ
ース体1外へ送り出し、パチンコ機の本体枠下部に設け
られたパチンコ球排出口を通じてパチンコ機外へ排出さ
せる方形孔状のセーフ球出口9が開口されている。
【0017】ケース体1内の上部にはケース体1の開口
部に重ね合わされた透明合成樹脂製のユニットベース1
1を有し、ケース体1にビスによって分離可能に結合さ
れた球補給ユニット10が密嵌状に収容されている。
【0018】球補給ユニット10のユニットベース11
の上内端には前球入口2の後側に隣設されてタンクレー
ル上の2列のパチンコ球群のうちの後列のパチンコ球が
1個づつ導入される後球入口12が開設されるととも
に、ユニットベース11の内壁面にはケース体1の両上
ガイド壁1dにそれぞれ突合わせ状に対置された1対の
ガイド突条11a,11aが突設され、この両ガイド突
条11a間にはタンクレール上から後球入口12内へ導
入されたパチンコ球をタンクレールの延長方向へ誘導し
てから方向転換させて下方へ誘導する後補給流路13が
前補給流路5の後側に隣接して形成されている。
【0019】ユニットベース11の中央部付近には前後
補給流路5,13内でのパチンコ球の欠乏を検出する前
後1対の球切れ検出片14が内外方向への単独の搖動動
作可能に軸支されている。
【0020】両球切れ検出片14には前後補給流路5,
13の内外へ出没する検知部14aと、この検知部14
aの上端に連接されて内方へ横出された伝動部14bと
がそれぞれ形成され、両伝動部14bには検知部14a
を常には前後補給流路5,13側へ付勢するスプリング
15がそれぞれ掛装されている。
【0021】両球切れ検出片14の近傍にはユニットベ
ース11に上下スライド可能に支持された昇降片16が
設置され、この昇降片16にはその上下方向中央部付近
の両側方に横出されて両球切れ検出片14の伝動部14
bの凹部14cに係合された前後1対の受動部16a
と、昇降片16の下端に横出された押圧部16bとが形
成されている。
【0022】昇降片16の下方にはユニットベース11
にビス着された球切れ検出スイッチ17が設置され、両
補給流路5,13内の一方でパチンコ球が欠乏して両球
切れ検出片14の検知部14aが外方へ搖動すると、昇
降片16が球切れ検出片14の伝動部14bによって押
下げられて下降し、球切れ検出スイッチ17の触動片1
7aが昇降片16の押圧部16bによって押圧されて球
切れ検出スイッチ17がONとなり、球切れ信号が発信
される。両補給流路5,13内にそれぞれパチンコ球が
充満している場合には両球切れ検出片14の検知部14
aが共に内方へ搖動して両補給5,13外へ退避し、昇
降片16が上昇して球切れ検出スイッチ17がOFFと
なる。この球切れ検出スイッチ17は直接後記払い出し
モータ25やカム駆動モータ44の電源を断つ信号を発
信したり、貸し球禁示、球抜き禁示を含む払い出し禁示
信号を発信する。
【0023】ケース体1内の中央部付近にはケース体1
に分離可能に結合されて球補給ユニット10の下側に隣
接して設置された払い出し球数設定ユニット20のユニ
ットベース21が密嵌状に収容されている。
【0024】透明合成樹脂製のユニットベース21はケ
ース体1の底壁板1cの内壁面に添接された前壁板21
aと、ケース体1の開口部内に垂直状に設置された後壁
板21bと、前後壁板21a,21b間にそれぞれパチ
ンコ球1個分の間隙を隔てて垂直状に設置された中壁板
21cとによって形成されている。
【0025】ユニットベース21の前後板21aには前
後補給流路5,13内から送り込まれた前後2列のパチ
ンコ球群を回転しながら遂次受取って回転角度に相当す
る個数のパチンコ球を下方へ送り出す球送り部材22が
回転可能に支持され、この球送り部材22は後壁板21
bに取付けられた払い出しモータ25の出力軸25aに
結合されている。
【0026】球送り部材22の前後方向中央部には払い
出し球数設定用の円板状の回転盤23が形成され、この
回転盤23の前後両面には球送り部材22の回転軸の回
りに60°の回転対称状態で配列された各6個の歯部2
4aと、隣り合う歯部24a間にそれぞれ凹設された各
6個の球受部24bとをそれぞれ有し、前後対称状に形
成された前後の球切り歯24A,24Bが連接されてい
る。
【0027】球送り部材22の回転盤23の周縁部付近
には球切り歯24A,24Bの各歯部24aの各外方
と、隣合う歯部24a間の各中央部とにそれぞれ配設さ
れて球送り部材22の回転軸の回りに30°の回転対称
状態で配列された12個の透孔23aが貫設されてい
る。
【0028】両球切り歯24A,24Bの各歯部24a
はパチンコ球を受止め易く放出し易いように歯部24a
と球切り歯24の中心とを結ぶ線分に対して非対称状に
形成され、パチンコ球を放出する側の曲面の曲率はパチ
ンコ球を受取る側の曲面の曲率より緩やかとなってい
る。
【0029】ユニットベース21の前壁板21aの内壁
面には前補給流路5で待機するパチンコ球を球送り部材
22の前側の球切り歯24の各球受け部24bのうちの
1つの球受け部24b内へ誘導する内外1対の前ガイド
壁26が突設され、この両前ガイド壁26間には前球流
路29Aが形成されている。
【0030】ユニットベース21の後壁板21bの内壁
面には後補給路13内で待機するパチンコ球を球送り部
材22の後側の球切り歯24の各球受け部24bのうち
の1つの球受け部24b内へ誘導する内外1対の後ガイ
ド壁27が突出され、この両後ガイド壁27内には後球
流路29Bが形成されている。
【0031】外側の前ガイド壁26の先端縁は外側の後
ガイド壁27の先端縁よりパチンコ球1個分だけ上位に
配設され、両前ガイド壁26によって誘導されたパチン
コ球が受止められる前球切り歯24Aの球受部24bは
両後ガイド壁27によって誘導されたパチンコ球が受止
められる後球切り歯24Bの球受け部24bより1歯分
上位にずらされている。
【0032】球送り部材22の前後球切り歯24の各球
受け部24bによって受止められた前後2列のパチンコ
球はそれぞれ受止め位置から約180°旋回した時点で
前側の球切り歯24の球受部24b内および後側の球切
り歯24の球受部24b内から1個づつ交互に放出さ
れ、球送り部材22が1回転すると12個のパチンコ球
が両球切り歯24A,24Bによって6個づつ2列とな
って送り出される。
【0033】ユニットベース21の前壁板21aの下端
には回転盤23の透孔23aの通過を検出して透孔23
aの通過毎にパルス信号を発信するフォトセンサ28が
取付けられ、フォトセンサ28の投光部および受光部間
を通過してカウントされた透孔23aの数と、球送り部
材22が送り出すパチンコ球の数とが等しくなるように
設定されている。
【0034】後記賞品球払い出し検出スイッチ45がセ
ーフ球を検出すると、払い出しモータ25が起動されて
球送り部材22が回転駆動され、パチンコ球が前後球切
り歯24A,24Bによって払い出し球数設定ユニット
20から下方へ遂次送り出され、回転盤23の透孔23
aがフォトセンサ28の投光部、受光部間を通過する毎
に払い出し球数が1カウントされ、セーフ球の種別に対
応する払い出し球数分の透孔23aが通過してその透孔
23aの数がカウントされた時点で払い出しモータ25
が停止する。また、遊技盤面に設けられた各セーフ球入
賞口毎に異なる数の賞品球が払い出される構成のパチン
コ機では払い出し球数は各セーフ球入賞口に対設された
セーフ球検出スイッチの信号に基づいて個別に指定され
る。
【0035】払い出し装置Aがカード式パチンコ機に装
着されている場合には、カードに記録されたデータや貸
し球操作部への操作信号がカード球貸し情報処理部(カ
ード情報処理部、貸し球情報処理部)によって処理制御
された後、予め定められた球貸し球数分だけ払い出しモ
ータ25が回転駆動されて球貸し球数に相当する回転角
度だけ球送り部材22が回転し、所要個数の貸し球が払
い出し球数設定ユニット20から送り出される。
【0036】例えば、25個がパチンコ球の購入単位で
ある場合には100円で25個のパチンコ球を購入する
ことができ、貸し球スイッチへの操作回数により購入単
位が指定される場合には「1」球貸し操作すると(球貸
しスイッチを1回押した場合)、パチンコ球25個分を
フォトセンサ28と回転盤23の透孔23aとによって
検出してカウントし、25個のパチンコ球の球貸し動作
が完了するようにカード球貸し情報処理部が球貸し要求
信号に基づいて払い出しモータ25の回転量を制御す
る。操作回数が5回であれば回転盤23が25個単位で
5回連続して回転し、計125個のパチンコ球が貸し球
として払い出される。
【0037】ケース体1内の下部には払い出し球数設定
ユニット20の下方に隣接して設置され、ケース体1に
分離可能に結合された球払い出し制御ユニット30のユ
ニットベース31が密嵌状に収容されている。
【0038】透明合成樹脂製のユニットベース31の内
端にはケース体1の前球払い出し口3の後側に隣設され
た後球払い出し口33と、前球抜き口4の後側に隣設さ
れた後球抜き口34とが開口されている。
【0039】ユニットベース31にはケース体1の下内
ガイド突条1e、下中ガイド突条1f、下外ガイド突条
1gにそれぞれ突合わせ状に対置された内カイド突条3
1a、中ガイド突条31b、外ガイド突条31cが突設
され、ケース体1の左側の側壁板1aと内ガイド突条3
1aとの間には前払い出し流路6の後側に隣設され、パ
チンコ球を後球払い出し口33へ誘導して球受皿へ送り
出す後払い出し流路35が形成され、中ガイド突条31
bと外ガイド突条31cとの間には前球抜き流路7の後
側に隣設され、パチンコ球を後球抜き口34へ誘導して
パチンコ機外へ排出する後球抜き流路36が形成されて
いる。
【0040】ユニットベース31の上端には払い出し球
数設定ユニット20内から前後2列となって送り出され
たパチンコ球を前後払い出し流路6,35若しくは前後
球抜き流路7,36へ振り分ける振り分け弁37が左右
方向への搖動可能に軸支されている。
【0041】振り分け弁37には支軸が挿通された軸挿
部37aと、前後1対の振り分け片37bと、連結片3
7cと、前側振り分け片37bの下端に連接されて下方
へ延出された規制片37dとが形成されている。
【0042】振り分け弁37の下方および斜め下方には
ユニット本体31にそれぞれ結合された振り分け弁保持
ソレノイド38と、起動スイッチ39とが近接して設置
されている。
【0043】振り分け弁37のプランジャ37aの上端
に共動可能に結合された伝動部材40には方形台状の基
片40aと、基片40aの内方へ突出された内突片40
bと、基片40aの外方へ突出された外突片40cと、
外突片40cの上面に連接されて起動スイッチ39に対
向して上方へ突出された押圧片40dと、基片40aの
上面に連接されて後方へ延出された連動片40eとが形
成されている。
【0044】伝動部材40の内突片40bと振り分け弁
37の前側の振り分け片37bとは連動杆43によって
連動可能に連繋され、また、伝動部材40の連動片40
eはケース体1外に露出された操作部41aが上端に形
成された連継杆41の下端の水平部41b上に配置され
ている。
【0045】連継杆41および伝動部材40が下動した
状態では起動スイッチ39がOFF状態で振り分け弁3
7が起立姿勢で保持され、前後払い出し流路6,35が
開路されて前後球抜き流路7,36が閉路された状態で
保持され、球受皿へのパチンコ球の払い出しが可能とな
る。
【0046】連継杆41はパチンコ機の故障等に際し、
払い出し装置A内と連通状態にある球タンク、タンクレ
ールに貯留されているパチンコ球を払い出し装置A外お
よびパチンコ機外へ排出除去するために設けられ、パチ
ンコ機の前側で操作される図示しない球抜き操作部材の
手動操作によって上下動する。連継杆41は払い出し装
置Aを本体枠から取外すときに前記球抜き操作部材から
離脱し、払い出し装置Aを本体枠に装着したときに前記
球抜き操作部材に連動可能に連継される。
【0047】連継杆41を引上げると、伝動部材40の
連動片40eが連継杆41の水平部41bによって押上
げられて伝動部材40が上動し、振り分け弁37が内方
へ傾倒し、前後払い出し流路6,35が開路されて前後
球抜き流路7,36が開路されるとともに、ソレノイド
起動スイッチ39の触動片39aが押圧片40dで押上
げられてソレノイド起動スイッチ39がONとなり、払
い出しモータ25が起動されると同時に振り分け弁保持
ソレノイド38が励磁されて連継杆41の作動が解除さ
れても振り分け弁保持ソレノイド38が励磁状態で保持
され、ケース体1内のパチンコ球が前後球抜き流路7,
36を通ってケース体1外へ送り出されてパチンコ機外
へ抜取られる。タイマ等によって設定した球抜き時間
(球タンク、タンクレール、球送り部材22上に保留さ
れているパチンコ球が振り分け弁37を通過するまでに
要する時間)が経過すると、払い出しモータ25が停止
しかつ振り分け弁保持ソレノイド38が消磁されてパチ
ンコ球の払い出しが可能な状態に復元する。
【0048】球払い出し制御ユニット30のユニットベ
ース31の下端には振り分け弁保持ソレノド38の下方
に設置されて常時回転駆動されるカム駆動モータ44が
ビス着され、このカム駆動モータ44の出力軸44aの
上方には賞品球払い出し検出スイッチ45が設置されて
いる。
【0049】カム駆動モータ44の出力軸44aにはケ
ース体1のセーフ球受口8の斜め下方に配設されてセー
フ球受口8を通り抜けたセーフ球を受止めてセーフ球出
口9を通じてケース体1外へ送り出し、セーフ球を受渡
しするセーフ球係動カム46が結合され、このセーフ球
係動カム46には1個のパチンコ球の受止めが可能な1
つの球受部46aが凹設されている。なお、セーフ球検
出手段をセーフ球受口8に対向して設け、このセーフ球
検出手段がセーフ球を検出した場合にセーフ球がセーフ
球受口8を通ってセーフ球係動カム46から解放される
までの一定時間だけカム駆動モータ44をタイマ手段に
よって駆動制御するようにしてもよい。
【0050】セーフ球係動カム46の若干上方にはユニ
ットベース31に左右方向への搖動可能に軸支され、セ
ーフ球が連続して発生してセーフ球受口8へ集合した場
合にセーフ球を分離させて1球づつセーフ球係動カム4
6の球受部46a内へ送り込む機能を有する球切り片4
7が設置されている。
【0051】球切り片47の上端には賞品球払い出し検
出スイッチ45に対置された押圧部47aが形成され、
球切り片47の下部にはセーフ球係動カム46側へ延出
された受動部47bが形成され、球切り片47の中央部
には上端が内方へ傾倒した振り分け弁37の規制片37
dの若干下方に配設された賞品球払い出し阻止杆48の
下端部が繋止されている。
【0052】ケース体1の下端の壁板の後側にはセーフ
球受口8よりセーフ球係動カム46の球受部46aに至
る案内路57が形成され、セーフ球受口8を通り抜けた
セーフ球は案内路57によって案内されて回転中のセー
フ球係動カム46に到来し、その球受部46aで受け止
められて球切り片47の受動部47bに当接し、受動部
47bを外方へ押動して搖動させながらセーフ球係動カ
ム46の球受部46aによってセーフ球出口9側へ旋回
移送され、球切り片47から離れた時点で球受部46a
内から放出されてセーフ球出口9を通じてケース体1外
へ送り出される。
【0053】球切り片47がセーフ球係動カム46の球
受部46内のセーフ球によって押動されて搖動すると、
球切り片47の押圧部47aが賞品球払い出し検出スイ
ッチ45の触動片45aを押圧して賞品球払い出し検出
スイッチ45がONとなり、賞品球払い出し起動信号が
発信されて払い出しモータ25および球送り部材22が
起動される。
【0054】セーフ球係動カム46の球受部46aはセ
ーフ球出口9に向って斜状に形成され、球受部46aが
回転中に受取ったセーフ球を前記壁板と協働して保持
し、球受部46aの位置がセーフ球出口9と合致する
と、セーフ球が前記壁板による拘束から解放されて自重
によりセーフ球出口9から転がり出る。セーフ球出口9
を通り抜けたセーフ球は払い出し装置A外へさらに排出
路を通ってパチンコ機外へ排出される。
【0055】セーフ球が連続して発生して案内路57の
前にダンゴ状となって待機している状態では、先ず最先
端のセーフ球のみがセーフ球係動カム46の球受部46
aに落入し、後続のセーフ球がこれに続こうとするが、
セーフ球が球切り片47を押動して賞品球払い出し検出
スイッチ45と賞品球払い出し阻止杆48を作動させる
と同時に球切り片47がセーフ球の係り止めが可能な状
態に自重によって瞬時に復帰して待機中のセーフ球が球
受部46aへ転出する動作がセーフ球係動カム46の回
転に伴う球受部46aの移動により阻止される。これに
より連続して発生したセーフ球に対する球切り作用が行
われる。
【0056】球抜き操作中で振り分け弁37が内方へ傾
倒して両球抜き流路7,36が開路された状態では、賞
品球払い出し阻止杆48の上動動作および球切り片47
の搖動動作が振り分け弁37の規制片37dによって阻
止されてセーフ球係動カム46の回転動作が阻止され、
セーフ球係動カム46がスリップ状態となり、賞品球払
い出し検出スイッチ45がOFF状態で保持されて賞品
球の払い出しが禁止される。
【0057】なお、賞品球の払い出し禁止手段としては
起動スイッチ39をカム駆動モータ44の回路に電気的
に接続し、起動スイッチ39がONになるとカム駆動モ
ータ44が停止し、起動スイッチ39がOFFになると
回転するようにしてよい。この場合には起動スイッチ3
9がONになるとセーフ球係動カム46および球切り片
47が静止した状態で保持されるので、賞品球払い出し
阻止杆48は不要となる。
【0058】ケース体1の下部にはユニットベース31
の後側にその全長にわたって重ね合わされた浅箱状の基
板収納ケース50が設置され、この基板収納ケース50
内には縦長の方形板状の払い出し制御基板51と、この
払い出し制御基板51の前側に重ね合わされて払い出し
制御基板51の制御回路を静電気ノイズおよび電磁ノイ
ズから防護する金属製のシールド板52とが密嵌状に嵌
め込まれている。
【0059】払い出し制御基板51の下端はシールド板
52とともに基板収納ケース50にねじ止めされ、払い
出し制御基板51の制御回路には払い出し装置内の各電
気部品および払い出し装置外の回路基板に接続されたリ
ード線がコネクタを介して接続される。
【0060】ケース体1の後側上部には前方および下方
開放の箱形状に形成されてケース体1の全長の約1/2
の長さおよびケース体1の幅と等しい幅を有し、ビスに
よってケース体1に分離可能に結合されて球補給ユニッ
ト10および払い出し球数設定ユニット20をその正面
位置でそれぞれカバーする透明合成樹脂製の上カバー体
54が重ね合わされている。
【0061】上カバー体54の上下端部付近には横方向
へ配列された適数個の放熱孔54aが貫設され、上カバ
ー体54の下端には係合縁54bが段差状に形成されて
いる。
【0062】ケース体1の後側下部には前方開放の箱形
状に形成されてケース体1の全長の約1/2の長さと、
ケース体1および上カバー体54の幅と等しい幅とを有
し、ビスによって器体1に分離可能に結合されて上カバ
ー体54の下側に隣設され、球払い出し制御ユニット3
0をその正面位置でカバーする透明合成樹脂製の下カバ
ー体55が重ね合わされている。
【0063】下カバー体55の上下端部には横1列に配
列された適数個の放熱孔55aが貫設され、下カバー体
55の上端には上カバー体54の係合縁54bの後側に
重ね合わされた係合縁55bが突出形成されている。
【0064】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果をもつ実施例の作用と効果を説明する。本例では
パチンコ機の本体枠に装着されるケース体1には、タン
クレール上から送り込まれたパチンコ球を受入れて下方
へ誘導する後補給流路13を有する球補給ユニット10
と、前後補給流路内5,13内および前後球流路29
A,29B内で待機するパチンコ球を回転しながら遂次
受取って回転角度に相当する個数のパチンコ球を送り出
す球送り部材22を有する払い出し球数設定ユニット2
0と、パチンコ球を前後払い出し流路6,35および球
抜き流路7,36のうちの一方の流路へ振り分ける振り
分け機構およびセーフ球の受渡し動作によって球送り部
材22を起動させる起動機構を有する球払い出し制御ユ
ニット31とをそれぞれ分離可能に結合してある。
【0065】このため、パチンコ球の払い出し装置を構
成する各機構や各部材を機能別にユニット化して各ユニ
ット毎に単独でケース体1に取付け、また、ケース体1
から取外すことができ、各ユニット10,20,30の
修理や取付けを簡便化することができるとともに、各ユ
ニット10,20,30をユニット毎に交換することが
できる。
【0066】また、各ユニット10,20,30の各ユ
ニットベース11,21,31および上下カバー体5
4,55をそれぞれ透明合成樹脂材で形成してあるの
で、払い出し装置を本体枠に組付けたままの状態で各ユ
ニット10,20,30の故障、改変、異常等を外部か
ら透視して各ユニット10,20,30の故障、改変、
異常等に対処することができる。
【0067】さらに、球補給ユニット10および払い出
し球数設定ユニット20を上カバー体54によってカバ
ーし、払い出し制御ユニット30を下カバー体55によ
ってカバーしてあるので、上下カバー54,55のうち
の一方を取外すだけで各ユニット10,20,30を個
々にケース体1に取付け、また、ケース体1から取外す
ことができる。
【0068】また、球送り部材22を回転制御すること
によってパチンコ球を払い出すので、パチンコ球の払い
出し制御態様を合理化および円滑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す払い出し装置の要部の
正面図である。
【図2】払い出し装置の側面図である。
【図3】ケース体および上下カバー体の分解斜視図であ
る。
【図4】球補給ユニットの正面図である。
【図5】払い出し球数設定ユニットの要部の正面図であ
る。
【図6】払い出し球数設定ユニット付近の縦断面図であ
る。
【図7】払い出し球数設定ユニットの分解斜視図であ
る。
【図8】パチンコ球の払い出し動作を説明する要部の正
面図である。
【図9】パチンコ球の払い出し動作を説明する要部の正
面図である。
【図10】球払い出し制御ユニット付近の分解斜視図で
ある。
【図11】球払い出し制御ユニットの正面図である。
【図12】球切れ検出片付近の斜視図である。
【図13】振り分け弁駆動機構の斜視図である。
【図14】セーフ球の受渡し動作を説明する起動機構の
正面図である。
【符号の説明】 1 ケース体 5,36 払い出し流路 6,37 球抜き流路 10 球補給ユニット 13 後補給流路 20 払い出し球数設定ユニット 22 球送り部材 30 球払い出し制御ユニット 37 振り分け弁 45 賞品球払い出し検出スイッチ 46 セーフ球係動カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟橋 和利 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 Fターム(参考) 2C088 BA13 BA17 BA32 BA57 BA62 BA79 DA09 DA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機の本体枠に装着されるケース
    体には、タンクレール上から送り込まれたパチンコ球を
    受入れて下方へ誘導する補給流路を有する球補給ユニッ
    トと、この球補給ユニット内から送り出されたパチンコ
    球を回転しながら遂次受取って回転角度に相当する個数
    のパチンコ球を送り出す球送り部材を有する払い出し球
    数設定ユニットと、パチンコ球を払い出し流路および球
    抜き流路のうちの一方の流路へ振り分ける振り分け機構
    およびセーフ球の受渡し動作によって前記球送り部材を
    起動させる起動機構を有する球払い出し制御ユニットと
    をそれぞれ分離可能に結合したことを特徴とするパチン
    コ機におけるパチンコ球の払い出し装置。
JP2001224762A 2001-07-25 2001-07-25 パチンコ機におけるパチンコ球の払い出し装置 Pending JP2002066060A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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