JP2001327708A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001327708A
JP2001327708A JP2000148213A JP2000148213A JP2001327708A JP 2001327708 A JP2001327708 A JP 2001327708A JP 2000148213 A JP2000148213 A JP 2000148213A JP 2000148213 A JP2000148213 A JP 2000148213A JP 2001327708 A JP2001327708 A JP 2001327708A
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昭治 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出球が、賞球か貸球であるかの区別を明瞭
にし、同時に総払出賞球数の計数を確実にする。 【解決手段】 排出機構は、単一の駆動源によって駆動
され、遊技球を下流方向へ送る球送り手段とを有し、球
送り手段は賞球払出用球送り手段及び貸球用球送り手段
であり、駆動源から、賞球払出用球送り手段又は貸球用
球送り手段のいずれかに対し、個別に駆動力を伝達する
伝達機構を備えた遊技機とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、賞球払出及び球貸
しを行なう排出機構を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】賞球払出及び球貸しを行なう排出機構に
関しては、さまざまな発明が出願され、また実施に至っ
ている。大まかに分けても、払出個数を一気に払い出す
もの、逆に一つずつ払い出すもの、払出の機構をソレノ
イドで駆動するもの、モータで駆動するもの、また複数
の球流路によりそれぞれ球送りするもの、等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら多くの様
式においては、賞球と貸球の区別が不明瞭であり、遊技
者に排出球が賞球であるのか貸球であるのかの事由報知
や、賞球累積数情報を報知したいと意図する場合に難点
があり、またホールの出球管理の上で必要な総払出賞球
数の計数に課題を有していた。
【0004】それらに関しては払出機構の制御時に出さ
れる信号から、ソフト的に計数管理する方法と、賞球と
貸球の払出流路を区別して検知するという機構的な方法
があるが、確実性に関する限り後者の機構的な方法が優
っていると考えられ、例えば特開平11−347211
号公報の発明のように、1つの球流路からの流下球を1
つの球送り機構によって賞球路と貸球路に振分けるもの
が開示されている。しかしこの構造では、球送り部に球
が入りかかったとき反転すると、球が分岐部の通路壁と
球送り部の間に噛み込まれることも考えられ、そのよう
な場合には払出の停止や機構の破損なども起こりかねな
い。
【0005】一方、タンクレールの末端などで球流路を
分流し、その2流路をそれぞれ球送りする機構も開示さ
れており、例えば特開平11−300000号公報など
では球流路を2つに分け、係止片をもって係止・貯留
し、ソレノイドの駆動によって払出しを行なっている。
しかしこの形態においては払出し個数を限定するような
機構を流路上流に設ける必要があり、またその部分での
該機構と球とのブリッジにも留意しなければならず、排
出機構全体としてみると必然的に大型化を免れないとい
う問題がある。そうした点の改善として、二条の球流路
をそれぞれ賞球払出しと球貸しに充当して歯車タイプの
払出し機構を有するものが特開平5−57052号公報
に開示されているが、二つの球送り機構の駆動をそれぞ
れ対応するモータを二つ備えて別駆動のものとしたた
め、結果的に装置はやはり大型化し、同時にコスト高が
問題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、賞球払出及び球貸しを行なう排
出機構を備えた遊技機において、排出機構は、単一の駆
動源と、該駆動源によって駆動され、遊技球を下流方向
へ送る球送り手段とを有し、球送り手段は賞球払出用球
送り手段及び貸球用球送り手段であり、駆動源から、賞
球払出用球送り手段又は貸球用球送り手段のいずれかに
対し、個別に駆動力を伝達する伝達機構を備えたことを
特徴とする遊技機として構成してある。
【0007】このようにすれば、単一の駆動源で賞球と
貸球の両方の排出をなすことができるため、排出機構全
体大型化も部品増によるコストアップも回避しつつ賞球
と貸球の確実な計数管理を実現することができる。
【0008】また、駆動源を順方向の駆動力と逆方向の
駆動力の、2方向の駆動力を発生する回転駆動源とすれ
ば、既存の部材や構成を好適に使用することが可能とな
る。
【0009】そして伝達機構を、上記順方向の駆動力と
逆方向の駆動力に対し、賞球用球送り手段に対し順方向
駆動力を伝達する順方向伝達機構と、貸球用球送り手段
に対し逆方向駆動力を伝達する逆方向伝達機構とすれ
ば、既存の構成にそれぞれの球送り手段に対する伝達機
構を付加するだけで良く、開発・製造のコストをアップ
させずに済むことができる。また回転駆動源と球送り手
段の位置関係の自由度が増し好適に各種の裏機構盤に対
応する形状とする効果も望める。
【0010】上記のような駆動力の伝達機構の具体的構
成として、駆動源が順方向に駆動される際は順方向駆動
力を賞球送り手段伝達する一方で貸球用球送り手段に対
しては順方向駆動力を伝達せず、駆動源が逆方向に駆動
される際は、逆方向駆動力を貸球用球送り手段に伝達す
る一方で賞球送り手段に対しては逆方向駆動力を伝達し
ないワンウェイ噛合構造の伝達機構を提示できる。これ
によって、順方向駆動力により賞球払出しが行われ、逆
方向駆動力により球貸しが行われるため、二つの流路に
分けられた賞球と貸球の排出を、モータの反転駆動のみ
で明確に区別して実行することができる。
【0011】ところで、ワンウェイ噛合構造は、駆動側
から被駆動側への伝達は、噛合する方向へは有効であり
逆向きは無効であるため、被駆動側が、逆方向即ち噛合
する方向へと自転しようとすることに対しては、駆動側
は噛合により係止するが、当然ながら、順方向すなわち
噛合しない方向へは強い係止力を持たない。そこで排出
機構に球送り制動機構を備えたものとすることが考えら
れる。これにより、排出機構の上流部分に貯留された球
の自重によって、被駆動部材である球送り機構が押し回
されるのを防止することができる。
【0012】また、賞球払出し数と貸球数を明確に把握
するために、駆動源が順方向駆動される際の賞球払出用
球送り手段を通る球数を検出する賞球センサ部と、駆動
源が逆方向に駆動される際の貸球用球送り手段を通る球
数を検知する貸球センサ部を備える構成も考えられる。
【0013】こうすれば課題の一つである、ホールの出
球管理に必要とされる賞球数把握の明確化を実現する効
果を兼ね備えた排出機構を有する遊技機とすることがで
きる。
【0014】そして上記のように構成された発明は、共
通のケースとそのケース内にそれぞれ組み込まれたモー
タ、球送り部材及び球排出センサ装置と、前記ケースと
一体的に形成された、賞球通路及び貸球通路となる二条
の遊技球通路とを含む一つのユニットとして形成された
排出機構を備えた遊技機とすることができ、装置の小型
化とともに交換や整備を容易にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例に基いて説明する。図1に示すように、
遊技機1は、裏面にガラス板が嵌められた前面枠2が中
枠3に開閉可能に軸着され施錠装置5により開閉可能と
なっており、また、この中枠3が本体枠4に開閉可能に
軸着されている。中枠3の下方には、上皿6及び下皿7
が配置されている。上皿6及び下皿7には、それぞれ
に、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口
6a,7aがそれぞれ開口している。上皿6には複数の
長孔を有するスピーカ面8が設けられており、その裏側
には遊技状態に応じた効果音や警報音を発するブザーと
しても兼用されているスピーカ(図示略)が装着されて
いる。上皿6の上表面の右側には、操作パネル10が配
置されている。操作パネル10にはプリペイドカードの
残高表示とエラー表示を行う表示部と、遊技球の貸球を
行う球貸しボタン10aやカード返却ボタン等各種操作
ボタンが備えられている。下皿7には、上皿6から供給
される遊技球を発射するための発射装置ユニット107
(図2参照)を操作する発射ハンドル11が設けられて
いる。この発射ハンドル11には遊技者がタッチしてい
ることを検出するタッチスイッチ11aが装着され、発
射ハンドル11の近傍には発射停止を一時的に指令する
発射停止スイッチ11bが設けられている。
【0016】前面枠2の上部には、枠飾りランプ12,
13,14,15が設けられ、これらに対応して、枠飾
りランプ基板16が設置されている。それらの左側上方
には、賞球表示LED17及び賞球表示LED基板18
が、右側上方にはストップ表示LED19及びストップ
表示LED基板20が位置しており、これらは中枠3に
装着されている。スピーカ面8の左方裏側には音量スイ
ッチ基板(図示略)さらに、下皿7の排出口7aの内部
には下皿満タンスイッチ(図示略)が設けられており、
この下皿満タンスイッチは下皿7内の遊技球量が過度に
増えたことを検出する。
【0017】中枠3には、遊技盤24が背面側からが着
脱自在に固定されている。遊技盤には外レール53、内
レール54、ファール球防止部材52及び返しゴム56
によって遊技領域25が区画形成されている。遊技領域
25には、センター役物、普通図柄作動ゲート、液晶表
示盤を含み構成された特別図柄表示装置28、条件装置
として動作しアタッカーとも呼ばれる大入賞装置、第1
種始動口(普通電動役物)、普通入賞口などの各種入賞
口29、アウト口50などが設けられている。
【0018】次に遊技機1の裏側構造を、図2を参照し
て説明する。中枠3は本体枠4にヒンジ60により開閉
自在に支持されている。中枠3にはヒンジ61により機
構盤62が着脱自在に固定されている。機構盤62は、
中央部に特別図柄表示装置33を格納した角型の開口部
と、その特別図柄表示装置33を蔽う裏蓋102を備え
ている。裏蓋102の下側に主制御部140が設けられ
ている。主制御部140はユニット化されたもので、機
構盤62の下側の部位に外付けされている。主制御部1
40の左側に発射装置制御部103、発射制御集合中継
基板106が各々設けられている。発射装置制御部10
3には、タッチ感度調整つまみ104、球飛び強弱調整
つまみ105が設けられている。機構盤62の左下側に
発射装置ユニット107が設けられている。
【0019】機構盤62の上部左側には、遊技球の荷重
の有無によって遊技球の有無を検知するタンク球切れ検
知スイッチ63を有する賞球タンク64が備えられてい
る。この、賞球タンク64の下方にはタンクレール65
が装着され、そのタンクレール65の右端は球抜き通路
120に連通し(図3参照)、それを開閉する球抜きレ
バー66が設けられている。タンクレール65の右端の
開口部85は、球排出装置99などを含み上皿導入口6
8及び下皿導入口69に到る球流下部70を備えてい
る。(図3参照)
【0020】機構盤62の右側には枠状態表示器108
を備えた枠制御部150が設けられている。枠状態表示
器108は、補給球詰まり、下受け皿満タン、主電源電
圧異常、発射停止、主基板通信異常、球排出モータ異常
などを7セグメントLED表示器を用いて表示するもの
である。枠制御部150は主制御部140の右下に位置
している。
【0021】機構盤62の右上隅部には、外部情報端子
部111、電源ターミナル基板160及び電源ケーブル
116などが設けられている。枠制御部150から接続
ケーブル110が上方に延び出し、電源ケーブル115
を備えたプリぺイドカードユニット22に接続されてい
る。機構盤62の下側に下皿用球通路部材118が設け
られている。
【0022】なお、図2の機構盤62右側面の下端側に
は、枠制御部150に備えられた押圧式のリセットスイ
ッチ119が露出しているが、このリセットスイッチ1
19は一般的な自動復帰式の手動スイッチが採用されて
いる。また、上述した以外の構成についても一般的なも
のが採用されているため、ここではそれらの図示や詳細
な説明は省略する。
【0023】次に図3を参照して球流下部70の構成を
説明する。球流下部70には、賞球通路73及び貸球通
路74が形成されるとともに、球排出装置99が装着さ
れている。賞球通路73及び貸球通路74は機構盤62
の前後方向に区画された2条の樋からなり、上部では各
々上下にほぼ直線状に形成されて、互いにほぼ平行に延
びており、その上端は、タンクレール65の右端下部の
開口部85に接続されている。また、賞球通路73及び
貸球通路74の上端部近傍の流路途中には、機構盤から
着脱可能に嵌着された光センサ式の補給球切れ検知スイ
ッチユニット86が配設されている。補給球切れ検知ス
イッチユニット86は押え部材86aによって支持され
ている。なお、補給球切れ検知スイッチには、球切れス
イッチレバーの揺動によってON/OFFするような接
触式の補給球切れ検知スイッチを採用しても良い。ま
た、本実施形態においては、補給球切れ検知スイッチユ
ニット86の光センサは、賞球通路73及び貸球通路7
4毎に別個に設置されており、賞球通路73及び貸球通
路74の遊技球の球切れは個別に検出される。
【0024】一方、賞球通路73及び貸球通路74の下
方は、球排出装置99に接続されている。図4に示すよ
うに、上記球排出装置99は、直方体状のケース77内
に、球排出モータ80、球送り部材76、モータ回転角
検出歯車81、モータ回転角検出センサ82、賞球カウ
ントスイッチ78、貸球カウントスイッチ79(図5参
照)及び球排出装置センサ基板96を収容している。球
送り部材76は賞球通路73に装着される賞球送り部材
76aと、貸球通路に装着される貸球送り部材76bで
ある。また、球排出モータ80は正逆回転可能なステッ
ピングモータであり、前述の主制御部140及び枠制御
部150の指令に基づいて動作する。
【0025】図5に示すように、ケース77には二条の
遊技球通路75が形成されている。この遊技球通路75
は上端部及び下端部で賞球通路73及び貸球通路74に
連通している。また図9に示すように遊技球通路75は
途中に屈曲部75aを経たのち、上流側通路の延長に近
い方向に戻りつつ、出口に通じ下流の賞球通路73及び
貸球通路74に通じている。
【0026】賞球送り部材76a及び貸球送り部材76
bの下流側通路直近には、図9に示すように、排出され
る球を捉えて検出するような位置に、賞球カウントスイ
ッチ78及び貸球カウントスイッチ79が装着され、球
排出装置センサ基板96によって、各々の球排出数をカ
ウントしている。賞球カウントスイッチ78及び貸球カ
ウントスイッチ79は略コの字型に形成され、両端凸部
に設けられた一対の投光器と中央凹部に設けられた受光
器とを有する光センサが用いられている。
【0027】球流下部70の右側には球抜き通路120
が形成されており、この球抜き通路120はタンクレー
ル65の下流側端部から分岐している。また、球流下部
70の下流領域には、下皿7に通じる下皿導入口69が
形成され、その途中に上皿6に通じる上皿導入口68が
開口している。流下球は上皿6に優先して排出され、上
皿6が満杯になると下皿賞球を下皿7に溢流させて、賞
球を振り分ける。
【0028】遊技球は、賞球タンク64、タンクレール
65を経て、球流下部70に供給される。球流下部70
において遊技球は、球切れ検知スイッチユニット86の
内部通路を経て賞球通路73及び貸球通路74を流下す
る。その後賞球通路73及び貸球通路74の屈曲部を通
過した遊技球は球排出装置99に達し、遊技球通路75
に流入して球送り部材76に接する。後続の遊技球は先
行の遊技球上に載置され、先行の遊技球の上に順に堆積
する。また、賞球通路73及び貸球通路74の長さは、
賞球送り部材76a及び貸球送り部材76bから球切れ
スイッチレバー90までの間の遊技球数が25個以上と
なるよう設定されている。この個数は単位貸球数(単位
球貸し金額(ここでは100円)を球単価(ここでは4
円)で除した値)に一致している。
【0029】図6は球送り部材76の正面図である。球
送り部材76は合成樹脂の成形品であり、ボス76cと
球送り羽根76dからなる。一方、球排出モータ80の
出力を伝達するワンウェイ駆動伝達部80eは、軸心8
0aと中間伝達部80cとそれぞれ大きさの異なる伝達
球80b、及び伝達球80bを収納して一端を狭く、他
端を広く形成し、広く形成した端には弾性部材を配した
伝達球収納部80dから構成されている。
【0030】このワンウェイ駆動伝達部80eは球排出
モータ80が右回りに駆動すると、軸心80aが中間伝
達部80cとともに回転し、大きさの順にならんだ伝達
球80aを狭い方の端に押し付け、それによってボス部
76cとの摩擦により球送り部材76を回転させる。逆
に球排出モータ80を左回りに駆動すると、伝達球は広
い方に転がされるとともに端部に備えられた弾性部材に
よって遊動するため、駆動力はボス部76cには伝達さ
れず球送り部材76は静止したままとなる。このような
構成のいわゆるワンウェイ歯車によって、賞球送り部材
76a球排出モータ80の順方向の駆動力だけを伝達さ
れるように、逆に貸球送り部材76bは球排出モータ8
0の逆方向の駆動力だけを伝達されるように球排出モー
タ80の出力軸に噛合装着されている。
【0031】また賞球通路73及び貸球通路74は球排
出装置99の直前において屈曲しているため、賞球通路
73及び貸球通路74に堆積した遊技球の重量は多方向
に分散され、球送り部材76に過度の負荷が作用するこ
とが防止されている。さらに球排出装置99内部の遊技
球通路75が球送り部材76と接触する直前で横向きの
通路形状とされているため、球は球送り部材76に接触
した時点では、図8(a)に示すような力を後続球と通
路壁及び球送り部材76から受けている。図8(b)は
これらの力の和を模式的に示したものである。このよう
に球送り部材に戴置された球が後続球と通路壁から受け
る力の合力によって、球送り部材を払い出し回転方向と
は逆に付勢するような通路形状として構成してあるた
め、球重量の負荷による球送り部材76を押し回しする
ことを防止している。なお、球送り部材の押し回しの防
止に関しては、球送り部材76に定常的に摩擦力を働か
せるなどの手法も可能であり、それらを単独で用いるこ
とも、本実施例の通路形状と併せて用いることも可能で
ある。また、被駆動部が駆動に因らず自転してしまうこ
とを防止できるワンウェイ噛合構造を採用した場合に
は、これら球送り部材76が球による押し回されるのを
防止する構造を省略することもできる。
【0032】なお、図10は球排出モータ80、賞球な
らびに貸球流路に装着される球送り部材76を流路上方
から見た模式図である。本実施例においては(a)の形
態となっているが、(b)のように外接する歯車機構を
経て駆動力を伝達する機構や、(c)のように、単一の
球送り歯車を正逆回転して二つの排出装置を択一駆動す
る機構、さらには(d)のように、球送り部材の軸部に
ワンウェイの伝達機構を設けるのでなく、球排出モータ
80と軸着する2本の駆動軸をワンウェイ噛合とし、球
排出モータ80の正逆回転にそれぞれ対応して駆動する
ように構成するなど、さまざまな例が考えられるが、こ
れらは装着すべき機構盤等に応じて適宜対応して設計製
作することが可能である。
【0033】次に払出し動作について説明する。賞球排
出が行われる場合には、球排出装置99の球排出モータ
80は、枠制御部150により正方向に駆動され、賞球
送り部材76aが図7(a)に示すように反時計回りに
回転する。賞球送り部材76aの回転に伴い、賞球通路
73の遊技球は払出し機構の下流の賞球通路73に放出
される。放出された遊技球は、その直後に賞球カウント
スイッチ78を通過して個々に検出される。そして、こ
れらの遊技球は、球流下部70から流出して上皿導入口
68から上皿6に放出される。
【0034】ところで、上記の払出し動作時において、
制御は次のようになされている。まず主制御部140が
各種入賞口29への入賞球を検知すると、賞球数情報を
枠制御部150へ送信し、所定数の賞球の排出を要求す
る。この時、主制御部140から取得されたコマンドに
より、6個、15個の順で払い出すべき賞球数が確認さ
れて、6個、15個、10個のいずれかの賞球数に対応
したメモリが「1」加算される。枠制御部150は、主
制御部140から要求された賞球数に応じて、球排出モ
ータ80を正方向に駆動させる。排出された賞球は賞球
カウントスイッチ78によって検出され、検出結果が主
制御部140へ送られる。主制御部140は、賞球カウ
ントスイッチ78の計数値に基づいて、要求通りの数の
賞球が排出されたか否かを確認し、処理を終了する。枠
制御部150も排出数を確認し、排出数が主制御部14
0からの要求数に対して不足している場合は、枠制御部
150は球排出モータ80を、排出数管理情報に従っ
て、図7(a)のように順方向に再試行動作させ賞球送
り部材76aだけを駆動して、不足分の賞球排出を行
い、処理を終了する。その排出数管理は具体的には、賞
球スイッチ情報がONになっているか否かを判断し、O
Nであれば排出総個数メモリを「1」減算し、排出カウ
ンタが「0」になったか否かが判断され「0」になって
いれば、排出数が主制御部140からの要求数に対して
充足している事を意味し、賞球排出中フラグがクリアさ
れて処理を終了する。またモータ回転角検出センサが検
出するモータ回転角検出歯車81の回転を検出して、そ
の結果とも照合している。
【0035】一方、球貸しが行われる場合には、操作パ
ネル10の球貸ボタン10aが押下されると、枠制御部
150が球貸要求を受信する。枠制御部150は、25
個の貸球が排出されるよう、球排出モータ80を逆方向
に駆動させる。排出された貸球は貸球カウントスイッチ
79によって検出され、枠制御部150は貸球カウント
スイッチ78の計数値に基づいて、要求通りの数の貸球
が排出されたか否かを確認する。検出された貸球数が2
5個に満たない場合には、枠制御部150は球排出モー
タ80を、図7(b)のように賞球払出しとは逆方向に
回転し、賞球払出しの場合と同様に排出数が主制御部1
40からの要求数に対して不足している場合は、枠制御
部150は球排出モータ80を排出数管理情報に従って
再試行動作させ、貸球送り部材76bの方だけで貸球を
排出して不足分の貸球排出を行い、処理を終了する。例
えば500円分の球貸しが行われる場合は、上述の動作
が5回繰返される。検出された貸球数が25個以上の場
合には、処理を終了する。なお、球貸しの場合は、球排
出モータ80の回転量は単位貸球数(ここでは25個)
に応じて決定される。さらに、100円分を越える球貸
しが行われる場合には、25個の球貸しを一単位とした
複数単位の球貸しが行われる。
【0036】このように賞球排出及び球貸しの制御は、
主制御部140によって行われ、球貸処理は賞球排出処
理に優先して行われる。つまり、例えば複数の入賞球が
記憶されるとともに、記憶された入賞球に対応する賞球
排出が行われている最中に球貸しの必要が生じた場合に
は、その時点で排出中の単位賞球数の賞球排出が終了し
た後に球貸しが実行され、球貸し完了後に、残りの入賞
球に対応する賞球排出が再開される。
【0037】
【発明の効果】上述のように構成された排出機構を備え
た遊技機においては、単一の回転駆動源で賞球と貸球の
両方の排出をなし、排出機構全体の大型化も部品増によ
るコストアップも回避しつつ賞球と貸球の確実な計数管
理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】裏機構盤の球流下部を示す図である。
【図4】球排出装置の分解斜視図である
【図5】球排出装置の垂直断面図である。
【図6】球送り部材の正面図である。
【図7】球送り動作に関する説明図である。
【図8】球と球送り部材に働く力を模式的に説明した図
である。
【図9】球送り部材とカウントスイッチとの位置関係を
示す模式図である。
【図10】球排出モータと球送り部材との位置関係を上
方から見た模式図である。
【符号の説明】
1 遊技機 10 操作パネル 10a 球貸しボタン 70 球流下部 73 賞球通路 74 貸球通路 76 球送り部材 76a 賞球送り部材 76b 貸球送り部材 78 賞球カウントスイッチ 79 貸球カウントスイッチ 80 球排出モータ 80 ワンウェイ駆動伝達部80e 99 球排出装置 140 主制御部 150 枠制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 賞球払出及び球貸しを行なう排出機構を
    備えた遊技機において、 前記排出機構は、単一の駆動源と、該駆動源によって駆
    動され、遊技球を下流方向へ送る球送り手段とを有し、
    前記球送り手段は賞球払出用球送り手段及び貸球用球送
    り手段であり、前記駆動源から、前記賞球払出用球送り
    手段又は前記貸球用球送り手段のいずれかに対し、個別
    に駆動力を伝達する伝達機構を備えたことを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記駆動源は回転駆動源であり、順方向
    の駆動力と逆方向の駆動力の、2方向の駆動力を発生す
    ることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記伝達機構が、前記賞球払出用球送り
    手段に対し順方向駆動力を伝達する順方向伝達機構と、
    前記貸球用球送り手段に対し逆方向駆動力を伝達する逆
    方向伝達機構とであることを特徴とする請求項2に記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記伝達機構は、ワンウェイ噛合構造を
    有し、このワンウェイ噛合構造は、前記駆動源が順方向
    に駆動される際は順方向駆動力を前記賞球払出用球送り
    手段に伝達する一方で前記貸球用球送り手段に対しては
    順方向駆動力を伝達せず、前記駆動源が逆方向に駆動さ
    れる際は、逆方向駆動力を前記貸球用球送り手段に伝達
    する一方で前記賞球払出用球送り手段に対しては逆方向
    駆動力を伝達しないものであり、前記順方向駆動力によ
    り賞球払出しが行われ、前記逆方向駆動力により球貸し
    が行われることを特徴とする請求項2または3に記載の
    遊技機。
  5. 【請求項5】 前記排出機構は、前記賞球払出用球送り
    手段及び前記貸球用球送り手段が伝達機構から伝達され
    た駆動力以外の力によって回転させられることを防止す
    る球送り制動機構を、備えたことを特徴とする請求項1
    乃至4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記駆動源が順方向駆動される際の前記
    賞球払出用球送り手段を通る球数を検出する賞球センサ
    部と、前記駆動源が逆方向に駆動される際の前記貸球用
    球送り手段を通る球数を検知する貸球センサ部を備えた
    ことを特徴とする請求項2乃至5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技
    機において、前記排出機構は、共通のケースとそのケー
    ス内にそれぞれ組み込まれた前記単一の駆動源としての
    球排出モータ、球送り部材及び球排出センサ装置と、前
    記ケースと一体的に形成された、賞球通路及び貸球通路
    となる二条の遊技球通路とを含む一つのユニットとして
    形成されたことを特徴とする遊技機。
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