JP4512684B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、払出経路を切り換えることが可能な払出装置を備えた弾球遊技機に関し、詳しくは払出し先を遊技状態に応じて切換えることが可能な弾球遊技機に関わる。
【0002】
【従来の技術】
図10に示す、従来の弾球遊技機310における遊技盤裏面の構成は以下の通りである。
弾球遊技機310に取り付けられる遊技盤の裏面側は、遊技盤の裏面を保護する保護カバー361、ランプ制御基板を保護するランプ制御基板ケース362、主基板を保護する主基板ケース363、電源基板を保護する電源基板ケース364、ヒューズ364a、RAMの内容をリセットするRAMクリアスイッチ364b、弾球遊技機310の電源ON/OFFを切換えるための電源スイッチ364c、遊技球の発射を制御するための発射制御基板を保護する発射制御基板ケース365、発射制御基板の命令によって駆動する発射モータ365a、下皿内の遊技球の貯留量が満タンであることを知らせる下皿満タンスイッチ334、遊技球の入賞に応じて払出す賞球数などを払出装置330に指示する払出制御基板を保護する払出制御基板ケース366、弾球遊技機310に発生した異常について報知するエラー表示部366a、エラーを報知している状態から通常の遊技状態へと切換えるためのエラー解除スイッチ366b、ヒューズ366c、遊技機接続コネクタ366d、遊技を行っている最中の音楽、音声等を制御する音制御基板を保護する音声制御基板ケース367、遊技を行っている最中の音楽、音声等の音量の大小について操作する音量切換スイッチ367a、遊技者の購入に応じて遊技球を貸出す球貸機構部368、払出制御基板の命令によって賞球を払出す払出装置330から構成されており、他に、弾球遊技機310に電力を送るためのAC100V電源プラグ369a及びAC24V電源プラグ369bが外部電源に、外部接続アース369cが外部のアースへと接続可能に取り付けられている。
【0003】
上記の部品の弾球遊技機310における配置は以下の通りである。
遊技盤裏面の上部中央から左側にかけて保護カバー361が設けられている。保護カバー361のさらに上方には外部接続アース369cが設けられ、外部接続アース369cの右方にはAC24V電源プラグ369bが設けられている。上部右側で高さの概ね1/2の位置には払出装置330が設けられている。遊技盤裏面の中部中央から左側にかけて主基板ケース363が設けられている。中部右側には音声制御基板ケース367及び球貸機構368が近接する位置に設けられている。音声制御基板ケース367近傍には音声切換スイッチ367aが設けられている。遊技盤裏面の下部左側には電源基板ケース364が設けられており、さらに電源基板ケース364の下方には発射制御基板ケース365及び発射モータ365aが設けられている。電源基板ケース364近傍にはヒューズ364a、RAMクリアスイッチ364b、電源スイッチ364cが設けられている。遊技盤裏面の下部中央から右側にかけて払出制御基板ケース366が設けられており、払出制御基板ケース366と電源基板ケース364の中間に下皿満タンスイッチが設けらている。払出制御基板ケース366近傍にはエラー表示部366a、エラー解除スイッチ366b、ヒューズ366cが設けられている。また払出制御基板ケース366近傍の端子には遊技機接続コネクタ366dが取り付けられ、外枠318と連通している。外枠318にはAC100V電源プラグ369aが設けられている。
図10に示す通り、従来の弾球遊技機310においては遊技盤裏面の上部右側に設けられた払出装置330と、遊技盤裏面の下部中央から右側に設けられた払出制御基板ケース366との間は距離が開いており、払出装置330と払出制御基板とを結ぶためには相応の長さの配線を設けることが必要である。
【0004】
図11(a)〜(c)に示す、従来の弾球遊技機310の機構板311における遊技球の流下態様は以下の通りである。
黒い矢印Xは上皿へと至る遊技球流下経路を示している。球タンク313に貯留された遊技球Bはタンクレール313aを経てケースレール335内に入球する。ケースレール335内の屈曲した球通路を流下して、払出装置330若しくは球貸装置336に入球し、上皿へと至る球通路332へと誘導される。このとき上皿が満タンであった場合、遊技球は球通路332に流下しても溢れてしまう。斜線の矢印Yは上皿が満タン時の遊技球の球流下経路を示している。溢れた遊技球は溢れ球通路334に流下し、溢れ球通路334を経て弾球遊技機310下端に位置する下皿へと流下する。
【0005】
このような従来の弾球遊技機において上皿と下皿に払出しを振り分ける方法は、上皿が遊技球で満杯になり、上皿排出口の奥に設けられている溢れ球通路から遊技球が落下し下皿に払出す方法が一般的である。また回転可能な板によりその角度で下皿に払い出す方法、正逆回転可能なモータを使用した払出装置にて、回転方向により賞球と貸球を別々に上皿、下皿に払出す方法などがある。
【特許文献1】
特許第2817557号
特許文献1に記載の発明は、回転支持板が回転支軸を中心に景品球の重みで時計方向に回動し、回転支持板上の景品球は排出路を通って集合シュートを介して下皿25に排出されること等について記載している。
【特許文献2】
特開平11−347221
特許文献2に記載の発明は、正逆回転可能なモータを使用し、回転方向により賞球、貸球をそれぞれ上皿と下皿に払い分ける払出装置により遊技球の流下先を切換可能な構成を有し、その発明の実施形態において、各球流下路を別々の球受皿に通じる構成としても良い変更形態について記載している。
【0006】
出しに関しては遊技の興趣を向上させるための演出などとは皆無であり、ただ賞球を払出すだけであった。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、賞球払出しに遊技の興趣を付加した弾球遊技機を提供することである。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技盤面上に入賞口を備え、
上皿及び下皿に至るように各々が連通された複数の球流下経路を有し、
前記複数の球流下経路の上部に遊技球の払出装置を連通した構成の弾球遊技機において、
所定の遊技状態、又は前記上皿の貯留量に応じて払出先を選択する選択手段と、
現在の賞球の払出先の受皿を示す払出先報知手段と
を備え、
記選択手段により前記払出装置が所定の入賞口の賞球のみを前記下皿に払出す場合は、
前記上皿と前記下皿のいずれに遊技球を払出すのかを、前記払出先報知手段が遊技者に報知を行う
ことを特徴とする。
このとき遊技状態とは、遊技の進行により、所定の入賞口へ入賞時、大当り確率が向上した状態いわゆる確率変動状態時、特別図柄の変動時間が所定変動回数の間短縮された状態になる変動時間短縮状態時、大当り乱数値取得又は所定の入賞口(例えば第3種遊技機ならば権利発生口)への入賞により開始される特別遊技状態時、リーチの発生率や信頼度が変化した状態時などを起因とすることが考えられる。
【0008】
定の入賞口への入賞による賞球のみを下皿に払出すことにより、遊技者に所定の入賞口へ入賞したことを報知する効果を発揮する。例えば大入賞口への入賞による賞球のみを下皿へ払出すことにより、大当り遊技で得られる純粋な賞球数を、遊技者が判別することができる効果を発揮し、一般入賞口への入賞による賞球のみを下皿へ払出すことにより、遊技に関わる主要な装置よりも離れたところに配置されやすいために遊技者も入賞を注意して見ておらず、そのうえ他の入賞口への賞球と共に一般入賞口の賞球が払い出される場合には、入賞による賞球を判別するのが難しい一般入賞口への入賞による賞球も、遊技者に判別しやすいよう報知することが可能な効果を発揮する。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
図柄表示手段を有し、入賞により図柄が変動表示されると共に前記入賞検出時に当否乱数値を取得する始動口を備え、
前記当否乱数値の当選確率が確率変動する確率変動状態と、
前記図柄の変動時間が所定期間短縮される変動時間短縮状態とを両方若しくはどちらか一方を有し、
前記確率変動状態若しくは変動時間短縮状態の時は前記始動口以外の入賞口により生じた賞球は前記下皿に払出すことを特徴とする。
大当り確率の確率変動中(以下、確変中と略す)や図柄の変動から停止までの時間の短縮中(以下、時短中と略す)などは始動口への入賞率が高くなるため、確変中の入賞による賞球だけで上皿の遊技球を遊技するのに充分な球数を維持することが可能である。そのため他の入賞口への入賞による賞球を下皿に払出すことにより、始動口以外の入賞口の入賞を報知することができる。また、賞球によって上皿が満杯になるのを待つことなく下皿へと賞球が払い出されるため、遊技者は速やかにドル箱へ賞球を移すことが可能となる効果を発揮する。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記始動口入賞で取得された前記当否乱数値が所定の値の時に、その入賞による賞球払出しにて、該賞球のうち何球が前記下皿に振分けて排出されたかで大当りの期待度を報知することを特徴とする。
始動口へ入賞した遊技球が大当たりなどの乱数値を取得した場合に、その始動口入賞による賞球を下皿に払出すことによって、大当たり予告やリーチ予告を報知する効果を発揮する。
このとき「所定の値」とは、大当りとなる値、大当りとはならないがリーチが発生する値を指し、これらの乱数値を取得した場合に、遊技者へと大当りの期待度を報知する機能である。また、「その入賞による賞球払出しにて」とは、上記乱数値を取得した入賞の払出し時に、賞球の振分け払出しを行うということである。例えば、始動口入賞による賞球数が4個の場合、4個下皿払出しで大当たり確定、2個下皿払出し(2個上皿)で50%の信頼度など、払出し先の払出し数によって遊技者にその始動口への入賞がどの程度期待できるかを報知することができ、下皿に払出される数が多いほど大当りの期待が持てることになる。無論逆の構成としても良い。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の弾球遊技機において、
賞球の払い出しを制御する払出制御基板が、図柄の表示を制御する図柄制御基板と電気的に接続されていることを特徴とする。
図柄制御基板と払出制御基板が電気的に繋がっていることにより、図柄の変動に応じた払出しを行うことが可能である。このため、図柄の変動と払出しとの関係性を遊技者が明確に判別することができ、遊技の興趣が増大する効果を発揮する。
【0016】
上記記載の本発明と特許文献2とは、球流下路27は賞球用の流下路を指し、球流下路28は貸球用の流下路を指していることから、賞球と貸球を上皿と下皿に振り分けて払出すと解釈することもできる。しかしながら本発明は、払出す遊技球を上皿と下皿とに振り分けて払出すものであり、賞球と貸球とで振り分けて払出してはいない点において特許文献2とは異なる。また、本発明は、払出装置の発明ではなく、払出し先を遊技状態に応じて切換えることが主題である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図1〜9を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得る。
【0018】
図1及び図2を参照して弾球遊技機10の概略構成を説明する。外周を外枠18(図2参照)で囲まれた弾球遊技機10の表面には、内枠15が取り付けられ、内枠15内には遊技盤面12と、遊技盤面12を保護する二重ガラス14が取り付けられている。弾球遊技機10の裏面上部には、遊技球Bを貯留するための球タンク13が設けられ、この球タンク13には、流出する遊技球Bを整列状態で流下させるタンクレール13aが接続されている。タンクレール13aの下端には、2条の球供給通路20a,20bが縦方向に設けられ、その球供給通路20a,20bの下端の球供給通路出口23a,23bに連通する位置には払出装置30が設けられている。払出装置30の下方には上皿16と連通している球通路32と、溢れ球通路34と、溢れ球通路34と連通し、下皿17へと遊技球Bを誘導する球通路33とが取り付けられている。球通路32,33及び溢れ球通路34の裏面には、球通路32,33を裏側から覆うように払出制御基板22が取り付けられている(図2参照)。以下に各部の詳細を説明する。
【0019】
図1及び図2の通り、球タンク13は島設備から供給される遊技球Bを貯留し、下方に連通するタンクレール13aを介して2条の球供給通路20a,20bに遊技球を誘導する。このとき、タンクレール13aは球供給通路20a,20bに対応する2条の球通路を有している。
【0020】
球供給通路20a,20bは縦方向に対して斜めに屈曲しながらタンクレール13aと払出装置30の間を連通しており、球供給通路20a,20bは夫々球有り検出スイッチ21a,21bを備えている。球有り検出スイッチ21は払出装置30との間に所定の個数分(例えば13個)の遊技球Bを貯留しているか否かを検出するため、球供給通路20a,20b内において払出装置30から所定の個数分(ここでは13個)の遊技球Bを貯留する位置に設けられている。このため球供給通路20a,20b内において1条につき13個、2条で26個の遊技球Bが貯留されているか否かについて検出することができる。26個の遊技球を貯留するのは、現行の機種の標準的な賞球数が4個または15個であり、双方同時に払出すことができる遊技球数を貯留するためであり、また、球貸しが100円につき遊技球25個であるため、球貸し100円分の遊技球を滞りなく払出すためである。
なお、球有り検出スイッチ21a,21bによって検出する遊技球Bの個数は、機種毎の賞球数によって変化するため、26個に限らず機種によって好適な貯留数とすることが好ましい。
【0021】
本構成の球供給通路20a,20bは従来の弾球遊技機に備えられる球通路と比較して払出装置が下方に配置されることにより球供給通路はそれだけ延びるため面積は増大しているが、従来の球通路より横幅は短くすることができる。そのため、遊技盤12裏面に多くのスペースを確保することが可能となる。空いたスペースには装置を追加することが可能となり、或いは巨大な装置を設けることが可能となり、遊技性の向上が望める。
【0022】
また、払出装置30を従来の弾球遊技機における払出装置よりも下方である上皿16の排出口16bの近傍に設け、球通路32を設けて払出装置30と上皿16の排出口とを連通することにより、入賞してから賞球を払出すまでの時間差(タイムラグ)を大幅に縮小することが可能となり、入賞口と賞球の関係性を明確にすることが出来る。
【0023】
続いて前述した弾球遊技機10の電気的構成を図3のブロック図を用いて説明する。弾球遊技機10の電気回路は、図示する通り、前述した主制御基板70、払出制御基板22、図柄制御基板72、発射制御基板73、ランプ制御基板74及び音制御基板75等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置などは記載していない。
【0024】
主制御基板70は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板70の入力側には、補給スイッチ13b、下皿満タンスイッチ34a、カウントスイッチ41,51、第1種始動口スイッチ80a、入賞検出スイッチ81a,82a,83a,84a、Vスイッチ85a、カウントスイッチ85b、普通図柄作動口スイッチ86,87等が接続されている。また、主制御基板70の出力側には、外部接続端子基板90、普通役物ソレノイド80b、大入賞口ソレノイド85c及びVソレノイド85dが接続されている。
【0025】
補給スイッチ13bは球タンク13内、上皿満タンスイッチ32aは上皿16内、下皿満タンスイッチ34aは下皿17内、カウントスイッチ41,51はそれぞれ払出装置40,50内、第1種始動口スイッチ80aは第1種始動口80内、入賞検出スイッチ81a,82a,83a,84aはそれぞれ入賞口81〜84内、Vスイッチ85aは大入賞口85内、同じくカウントスイッチ85bは大入賞口85内、普通図柄作動口スイッチ86,87は普通図柄作動口(図示略)内に、各々取り付けられている。
【0026】
ここで補給スイッチ13bは球タンク13内に遊技球が存在しないことを、上皿満タンスイッチ32aは上皿16内に遊技球が満タン状態になったことを、下皿満タンスイッチ34aは下皿17内に遊技球が満タン状態になったことを、カウントスイッチ41,51はそれぞれ払出装置40,50内、第1種始動口スイッチ80aは第1種始動口80内、入賞検出スイッチ81a,82a,83a,84aはそれぞれ入賞口81〜84内、Vスイッチ85aは遊技球が大入賞口内の特定領域を通過したことを、カウントスイッチ85bは大入賞口内に入賞する全ての遊技球を、普通図柄作動口スイッチ86,87は普通図柄作動口(図示略)に入賞したことを、各々検出するためのものである。
【0027】
また、主制御基板70の出力側に接続された普通役物ソレノイド80bは始動口80、大入賞口ソレノイド85cは大入賞口85、Vソレノイド85dは大入賞口85内の特定領域、の各々の開閉に使用されるものである。
【0028】
払出制御基板22は、出力側に玉切りモータ91が接続されている。またプリペイドカードユニット93及びCR精算表示装置92が双方向通信可能に接続されている。
【0029】
払出制御基板22は、主制御基板70及び図柄制御基板72からの指令コマンドに従って玉切りモータ91を駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット93及びCR精算表示装置92等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示装置92は、前述した下皿17の貸出釦、精算釦及び残高表示部(図示なし)等と接続されたものである。
【0030】
払出制御基板22は主制御基板70からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板70で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板70及び払出制御基板22の双方で行っても良い。また、賞球払出しによって大当たり信頼度の予告を行う場合、図3に示すように図柄制御基板72と払出制御基板22を繋ぐ構成が考えられる。始動口入賞に起因して主制御基板70から図柄制御基板72に送信されるコマンドパターンに予め始動口入賞の賞球を払出すパターンのデータを含めておくことによって図柄変動に合わせた多様な払い出しが可能となる効果を発揮する。このとき、図柄制御基板72と払出制御基板22とを繋げず、主制御基板70が判断して払い出しのパターンを直接払出制御基板22に命令する構成としても良い。
【0031】
発射制御基板73は、遊技者が操作する発射ハンドル73aの回動量に応じて発射モータ65aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ73bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル73aに内蔵されたタッチスイッチ73dがオン状態のときタッチランプ73cを点灯させるためのものである。
ここでタッチスイッチ73dは発射ハンドル73aに内蔵され、遊技者が発射ハンドル73aに触れていることを検知するためのもので、検知情報は発射制御基板73に入力される。
【0032】
特別図柄表示装置72bは、LCD72aを駆動制御する図柄制御基板72及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニット72eから構成されている。図柄制御基板72は、32ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。出力側には払出制御基板22が接続されている。払出し先による信頼度予告の報知をする際に払出制御基板22へと情報を遊技者に送信している。
【0033】
ランプ制御基板74は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板70からの指令を受けて、普通図柄保留記憶用LEDと普通図柄用LEDとを有する普通図柄表示装置94、エラーランプ等の各種ランプ95及び各種LED96等を点灯報知させるためのものである。また、音制御基板75は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板70の指令を受けてスピーカ97を駆動制御するためのものである。
【0034】
前述した、払出制御基板22、発射制御基板73、ランプ制御基板74及び音制御基板75への送信は、主制御基板70からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるように構成できる。
【0035】
図4を参照して払出装置30の構成を説明する。この払出装置30は手前側の払出装置40及び奥側の払出装置50が本体ケース46内で一体に重なって形成されている。図4(a)、図4(b)は球供給通路20aと連通する手前側の払出装置40であり、図4(c)、図4(d)は球供給通路20bと連通する奥側の払出装置50である。
【0036】
払出装置40,50は本体ケース46を有し、球供給通路20a,20bから一列に整列して本体ケース46の入球口48,58を遊技球Bが通過して流下するように構成されている。球供給通路20a,20bの鉛直方向にある入球口48,58の下方には、それぞれスプロケット43,53が配置され、入球口48,58がスプロケット43,53の回転軸43aの真上に位置している。スプロケット43,53と回転軸43aは一体に形成されている。スプロケット43の外周には、遊技球Bを受け入れる複数(例えば3個)の凹部43cが等間隔に形成され、両スプロケット43,53間で凹部43c,53cの位置が互い違いとなっている。これにより、例えば図4(a)に示すように、一方のスプロケット43の凹部43cが入球口48に対向しているときに、他方のスプロケット53は、図4(c)に示すように、凹部53c間の凸部53bが入球口58に対向した状態となる。
【0037】
図4に示すように、スプロケット43の回転軸43aは本体ケース46に回転自在に支持され、回転軸43aの他端が正逆回転可能なモータ45に嵌着されている。このモータ45は、ステッピングモータ等の回転角を制御できるモータにより構成され、本体ケース46内に保持されている。
【0038】
次に、手前側の払出装置40の動作について説明する。モータ45が停止している時には、一方のスプロケット43は、図4(a)又は図4(b)に示すように、凹部43cが入球口48に対向して、凹部43c内に遊技球Bを受け入れて落下を阻止する。このとき、他方のスプロケット53は、図4(c)又は図4(d)に示すように、凸部53bが入球口58に対向して入球口58の遊技球Bを受け支えて落下を阻止する。この際、凹部43c内に受け入れられた遊技球Bは、球受け部47で受け支えられる。
【0039】
その後、遊技球の払出しが発生すると、モータ45によりスプロケット43,53を反時計回り方向に回転させる。これにより図4(a)及び図4(c)に示すように、凹部43cが出口48に対向する毎に遊技球Bを凹部43cに受け入れ、その遊技球Bをスプロケット43の左側に位置する上皿用の球流下路42aに落下させる。スプロケット43が遊技球Bを球流下路42aに落下させているとき、スプロケット53は遊技球Bを凹部53cに受け入れ、モータ45の回転に伴ってスプロケット43と同じく、遊技球Bを上皿用の球流下路52aに落下させる。即ち、スプロケット43,53は遊技球を交互に1つずつ払出しを行っていることになる。この動作を所定の個数の遊技球を払出すまで繰り返す。このとき、遊技球が球流下路42a下方に設けられたカウントスイッチ41aを通過する毎に、カウントスイッチ41aから検出信号が出力され、払出した賞球の個数をカウントする。なお、球流下路42a,52aへと流下した遊技球Bは上皿16へ至る球通路32(図1参照)へと流下し、上皿16へ払出される。
【0040】
払出装置30が払出しを行っている最中に、上皿満タンスイッチ32aによって上皿16が満タンであることを検出した場合には、モータ45を逆方向に回転させ、スプロケット43,53を時計回り方向に回転させる。これにより図4(b)及び図4(d)に示すように、スプロケット43,53は遊技球Bを夫々のスプロケット43,53の右側に位置する下皿用の球流下路42b及び52bに落下させる。この動作を所定の個数の遊技球数を払出すまで繰り返す。このとき、遊技球Bが球流下路42b,52b下方に設けられたカウントスイッチ41b,51bを通過する毎に、カウントスイッチ41b,51bから検出信号が出力され、払出した賞球の個数をカウントする。なお、球流下路42b,52bへと流下した遊技球Bは下皿17へ至る球通路33(図1参照)を経て溢れ球通路34へと流下し、下皿17へ払出される。
【0041】
モータ45の正逆回転による払出先の振り分けは、図柄制御基板の指示による、賞球払出しによる大当たり予告のときにも行われ(図8参照)、その際には、例えば予告2のときモータ45は、反時計回りにスプロケット43,53を回転させることで2個の賞球を上皿16へ払出し、時計回りにスプロケット43,53を回転させることで残り2個の賞球を下皿17へと払出す。
【0042】
以上のようにして、上皿払出時と下皿払出時とで、スプロケット43,53の回転方向を切換えて、遊技球の流下先を上皿用の球流下路42a,52aと下皿用の球流下路42b,52bとの間で切換える。また、(1)上皿満タンスイッチ32a、下皿満タンスイッチ34a、カウントスイッチ41a,41b,51a,51b等の検出信号によって、上皿16及び下皿17の球受皿部16a,17a内の状態に応じて、遊技球の払出し先を好適に切換える、(2)遊技者の遊技状態(例えば確実に持ち玉遊技が可能となる特定の遊技状態)に応じて払出し先を好適に切換える、(3)遊技者の払出し先選択手段を操作することによって払出し先を切換えることが可能となる効果を発揮する。
【0043】
図4(e)に示す通り、払出装置30は手前側の払出装置40と奥側の払出装置50とが本体ケース46によって一体に取り付けられており、手前側の払出装置40,奥側の払出装置50を貫き、モータ45に枢着されている軸43aにスプロケット43,53の凹部43c,53cが夫々互い違いになるように固着されている。払出装置30はモータ45の一回転につき、スプロケット43,53の有する凹部43cの数(図では3つ)の遊技球Bを払出す。図では互い違いに設けられたスプロケット43,53夫々が3個ずつ、合計で一回転につき6個の遊技球Bを払出すことになる。このとき、手前側の払出装置を賞球用、奥側の払出装置を貸球用として夫々用いる構成も考えられる。奥側の払出装置を賞球用、手前側の払出装置を貸球用とする構成としても良い。
【0044】
カウントスイッチ41a,41b,51a,51bを設ける位置は、従来のように各々の球流下路42a,42b,52a,52bの出口44a,44b,54a,54b近傍に設けることが好ましいが、図4(f)に示す構成を採ることも考えられる。
図4(f)は払出装置30の変更形態で、球流下路42a,42b,52a,52bに取り付けたカウントスイッチ41a,41b,51a,51bを外し、球供給通路20a,20bの出口23a,23bと接する、手前側の払出装置40の入球口48及び、奥側の払出装置50の入球口58に夫々カウントスイッチ41,51を設ける構成としたものである。入球口48,58近傍にカウントスイッチ41,51を設けることによって半分のカウントスイッチ数で好適に払出した遊技球を計数することが可能となる。従ってスイッチの数が好適に低減できる効果を発揮する。なお、カウントスイッチ41,51を取り付ける位置は払出装置30の入球口48,58より上方であれば、球供給通路20a,20b内に取り付けても良い。
【0045】
図1、図2、図4に示すように、手前側の払出装置40,奥側の払出装置50の球流下路42a,52aの出口44a,54aに連通する位置には球通路32が取り付けられている。球通路32は上皿16と手前側の払出装置40とを連通し、払出装置30によって上皿16へ振り分けられた遊技球Bを上皿16の球受皿部16aへと誘導する。
球通路32内には、上皿16の球受皿部16aが満タンになったか否かを検出する上皿満タンスイッチ32aが設けられており、上皿16の球受皿部16a内に遊技球Bを貯留するだけの余裕があるか否かを適宜満タン検出信号として出力している。故に払出装置30は上皿16の球受皿部16aの状態に応じて好適に遊技球Bの払出し先を振り分けることができるという効果を発揮する。
【0046】
また、上皿16外側の所定の位置には払出先切換釦16eが設けられており、遊技者が払出先切換釦16eを押下することで、上皿払出しを下皿払出しに切換え、若しくは下皿払出しを上皿払出しに切換えることが可能である。払出先切換釦16eを操作することによって、遊技者の要望に柔軟に対応させて、払出装置40,50からの賞球の払出し先を上皿16か下皿17に切換えることが可能となる。なお、払出先切換釦16eを設ける位置は、遊技中の遊技者が操作するのに困難でなければ、上皿16の外側に限定されるものではない。払出先切換釦16eを上皿16など遊技機前面に設け、遊技者が遊技を行いながら直接選択できることで、払い出し先選択を容易に行えるようになる。なお、払出先切換釦16eの配置場所は特に限定されない。また、後述する通り、特定の遊技状態になると選択手段の操作が有効となるので、大当たり中や確変中、時短中など確実に持ち玉で遊技していると想定される遊技状態の時だけ払い出し先選択が有効となる。
【0047】
手前側の払出装置40,奥側の払出装置50の球流下路42b,52bの出口44b,54bに連通する位置には球通路33が取り付けられている。球通路33は上皿16から溢れた遊技球Bを下皿17に誘導する溢れ球通路34に連通するように設けられており、払出装置30によって下皿17へ振り分けられた遊技球Bを溢れ球通路34を介して下皿17の球受皿部17aへと誘導する。
溢れ球通路34内には下皿17の球受皿部17aが満タンになったか否かを検出する下皿満タンスイッチ34aが設けられており、下皿17の球受皿部17a内に遊技球Bを貯留するだけの余裕があるか否かを適宜満タン検出信号として出力している。故に払出装置30は下皿17の球受皿部17aの状態に応じて好適に遊技球Bの払出し先を振り分けることができるという効果を発揮する。なお、上皿満タンスイッチ32a及び下皿満タンスイッチ34a共に満タン信号の検出がある場合には払出装置30は払出しを停止する構成としても良い。
【0048】
図1、図2に示すように、本実施形態における払出装置30は、従来の払出装置330(図10、図11参照)よりも下方に配置されている。そのため、払出制御基板22との距離が近く、従来の弾球遊技機310よりも短い配線で払出制御基板22と払出装置30とを結ぶことができ、配線も容易であるという効果を発揮する。
【0049】
図5は払出装置30の回転変化の基本的な流れを説明するフローチャートで、払出制御基板22のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。以下ステップは単にSと略記する。
遊技盤面上の入賞口に遊技球が入賞し、賞球の払出しが発生すると(S100)、モータ45は正回転し(S110)、上皿16に遊技球Bを払出す(S120)。上皿満タンスイッチ32aによって上皿16の球受皿部16aが満タンであると検出された場合(S130)、モータ45は逆回転し(S140)、下皿17に遊技球Bを払出し(S150)、リターンに抜ける。このとき、S130において、上皿16の球受皿部16aが満タンになったことを検出し、モータ45が逆回転して下皿17へと払出しを行うまでの間に、上皿16に払出されてしまった遊技球Bは、図11の斜線の矢印Yが示す球流下経路と同様に、溢れ球通路34を経て下皿17に流下する構成となっている。
このように遊技状態、例えば上皿16及び下皿17内部の遊技球Bの貯留状態に応じて遊技球Bの払出し先を振り分けることができるので、常に好適な払出し先を選択することができるという効果を発揮する。複数の経路に振り分けて払い出すことが可能な払出装置にて、遊技状態に応じて上皿16と下皿17に遊技球払い出しを振り分ける。さらに単なる払出装置40,50ではない新たな機能を生じさせることが可能となる。
【0050】
図6に示すのは、第2実施形態の弾球遊技機10の遊技盤12の正面図である。遊技盤中央には始動口80が設けられ、始動口80の左右隣に普通入賞口81,82,83,84が設けられ、始動口80の下方には大入賞口85が設けられ、遊技球の入球に応じて賞球を払出す箇所は7箇所となる。始動口80、普通入賞口81,82,83,84及び大入賞口85は夫々遊技球の入球を検知するための第1種始動口スイッチ80a,入賞検出スイッチ81a,82a,83a,84a,Vスイッチ85a,カウントスイッチ85bを備えている。
【0051】
始動口80、普通入賞口81,82,83,84及び大入賞口85に遊技球が入賞し、賞球が発生したとき、上皿16又は下皿17に払出先を振り分けるための賞球排出処理について示したのが図7のフローチャートである。以下ステップは、単にSと略記する。
まず、図7のS200において、始動口及び各普通入賞口の入球検出センサ80a,81a,82a,83a,84a,85a,85bに検出があったか否かが判定される。入球検出センサに検出がなかった場合には(S200:no)、リターンに抜ける。入球検出センサに検出があった場合には(S200:yes)、検出のあったセンサが入球検出センサ80aであるか否かについて判定される(S205)。入球検出センサ80aであるならば(S205:yes)、上皿16への賞球排出処理を行って(S210)、リターンに抜ける。入球検出センサ80aではないならば(S205:no)、下皿17への賞球排出処理を行って(S215)、リターンに抜ける。
【0052】
S210における上皿排出処理とは、賞球を上皿16に払出すよう、払出制御基板22に指示する処理である。S215における下皿排出処理とは、賞球を下皿17に払出すよう、払出制御基板22に指示する処理である。
【0053】
上記の処理を行うことによって入球検出センサ80a、即ち始動口80への入賞についての賞球は上皿16へと払出し、普通入賞口81,82,83,84及び大入賞口85への入球は下皿17へと払出すことで、従来は判別することが難しい一般入賞口への入賞数についても、遊技者が明確に判別することが可能となる。また、前記賞球排出処理を時短中、確変中などの特定の遊技状態中に限定して実行することで、特定の遊技状態においての純粋な賞球数を遊技者が明確に判別することが可能となる。なお、図7に示すフローチャートは入賞口によって、払い出しを上皿16と下皿17に振り分ける場合の一例であり、図7のフローチャートに示す構成に限定されない。
【0054】
以上の処理により、始動口80の賞球のみを下皿17に払い出すので、遊技者にその入賞口へ入賞したことを報知する役割を持たせることが可能になる。
【0055】
上記の構成では、始動口80への賞球のみを下皿17に払い出すが、一般入賞口81〜84への入賞による賞球のみ下皿17へ払い出す構成でもよい。入賞確認が難しい一般入賞口のみ払い分けることにより入賞報知をし、入賞確認し易くする。これにより、遊技に関わる主要な装置よりも離れたところに配置されやすく、遊技者も一般入賞口81〜84への入賞を注意して見ていないため、下皿17への払い出しによって遊技者に報知することができる。
【0056】
上記の構成では、始動口80への賞球のみを下皿17に払い出すが、大入賞口85への入賞による賞球のみ下皿17へ払い出す構成でもよい。これにより、大入賞口85のみ下皿17へ払い出されることにより、大当り遊技で得られる純粋な賞球数が判別することができる。
【0057】
上記の構成で、確変中や時短中などの遊技状態の時は、始動口80以外の入賞口81〜85による賞球は下皿17に払い出す構成でもよい。確変中などは始動口80への入賞率が高くなるので、その賞球だけで上皿16の球の維持をおこなえるため他の入賞口81〜85の賞球を下皿17に払い出すことにより始動口80以外の入賞口81〜85の入賞を報知することができる。
【0058】
図8は、始動口80への入賞によって賞球が発生した場合に、始動口80への入賞に対する賞球(実施例では4個)の中から所定数の賞球を下皿17へと振り分けることによって、始動口80への入賞についての大当たり信頼度を予告する構成について示し、図8(a)は予告信頼度と賞球下皿排出処理との関係を示している。
【0059】
予告1は大当たり信頼度が5%のときに行われるものである。予告1に対する処理1は上皿16へ3個の賞球を払出し、下皿17へ1個の賞球を払出すものである。
予告2は大当たり信頼度が15%のときに行われるものである。予告2に対する処理2は上皿16へ2個の賞球を払出し、下皿17へ2個の賞球を払出すものである。
予告3は大当たり信頼度が50%のときに行われるものである。予告3に体する処理3は上皿16へ1個の賞球を払出し、下皿17へ3個の賞球を払出すものである。
予告4は大当たり信頼度が100%のときに行われるものである。予告4に対する処理4は上皿16へは賞球を払出さず、下皿17へ4個の賞球を払出すものである。
【0060】
払出装置41,51から上皿16又は下皿17への払い出し先の切替条件が、大当たり又はリーチが発生する場合に切り替わる構成でもよい。例えば、図8(b)は賞球排出処理について示したフローチャートがこれである。以下、ステップは、単にSと略記する。
まず、S300において、始動口80に入賞検出があるか否かについて判定する。入賞検出がないならば(S300:no)、リターンに抜ける。入賞検出があるならば(S300:yes)、始動口80への入賞に起因して取得した乱数が所定乱数値であるか否かについて判定する(S305)。所定乱数でないならば(S305:no)、通常の賞球排出処理を行い(S310)、リターンに抜ける。所定乱数であるならば(S305:yes)、予告信頼度が予告1であるか否かについて判定する(S315)。予告1であるならば(S315:yes)、賞球下皿排出処理1を行い(S320)、リターンに抜ける。予告1でないならば(S315:no)、予告信頼度が予告2であるか否かについて判定する(S325)。予告2であるならば(S325:yes)、賞球下皿排出処理2を行い(S330)、リターンに抜ける。予告2でないならば(S325:no)、予告信頼度が予告3であるか否かについて判定する(S335)。予告3であるならば(S335:yes)、賞球下皿排出処理3を行い(S340)、リターンに抜ける。予告3でないならば(S335:no)、賞球下皿排出処理4を行い(S345)、リターンに抜ける。なお、S305は、変動パターンに賞球排出による大当たり信頼度の予告が有るか無いかについて判定するものである。
【0061】
上記の処理を行うことによって、始動口80へ入賞した遊技球が大当たりなどの乱数値を取得した場合に、その払い出しを下皿17に払い出すことにより大当たり予告やリーチ予告の意味を持つようになる。4個の賞球ならば、4個の賞球を下皿17へ払出しで大当たりが確定し、2個の賞球を下皿17に払い出し(2個は上皿16である)で50%の信頼度など、払い出し先の払い出し数によって遊技者にその始動口80への入賞がどの程度期待できるかを報知することができる。これにより、遊技者は始動口80へ入賞したときに、その入賞がどれほどの信頼度が有るかについて、明確に判別することが可能となり、遊技者が始動口80への入賞への期待感を持ち、遊技への興趣が増大する。
【0062】
なお、払出制御基板22が図柄制御基板72と電気的接続されていることにより、図柄の変動に応じた払い出しが行える効果がある。
【0063】
図9は本実施例における弾球遊技機10のLCDパネルユニット(以下LCD)72aでの払出先表示について示した図である。
図9(a)においてLCD72aの中央にて3桁の特別図柄(図では732)が変動停止する。その上方に「下皿払い出しOK!!」との排出先選択可能表示がなされて遊技者が払出し先の受皿を選択可能であることが報知され、その右隣などに、現在の賞球の払出先の受皿を示す「上」という表示が丸枠の中になされ、現在の払出先が上皿16であることを示している(下皿17ならば「下」となる)。図9(a)に示す払出先表示を用いるときには、弾球遊技機10に払出先を切換える選択手段(本実施形態では払出先切替釦16e)を設け、遊技者が任意のタイミングで払出先を切換えることが可能な構成とすることが好ましい。また任意のタミングとは、遊技者が確実に持ち玉遊技を行っていると考えられる確変、時短などの特定の遊技状態での図柄変動中であることが考えられる。なお、払出先の表示については専用の表示装置を設けて行ってもよく、また表示装置を設置する位置などについても遊技者に認識可能であれば良く、LCD72aに限定されるものではない。
【0064】
図9(a)の払出先表示を行うことによって、確変、時短等の遊技者が確実に持ち玉遊技をしていると思われる場合には下皿17へと遊技球を払出し、上皿16の貯留量が少なくなったときには、上皿16へと払出す。これにより、特定の遊技状態における上皿16と下皿17の遊技球の貯留状態を好適に調節することが可能となり、且つ遊技者は持ち玉遊技を継続するのに下皿17から上皿16へと遊技球を移動させる必要がなくなるのでより遊技に集中できるという効果がある。
【0065】
図9(b)は払出先報知手段を備えた場合のLCD72aである。図9(b)においてLCD72aの中央にて3桁の特別図柄(図では732)が変動停止する。その中央上方に現在の遊技球の払出先である「下」との表示が四角の枠内になされ、現在の払出先が下皿17であることを示している(上皿16ならば「上」である)。
【0066】
図9(b)の払出先表示を行うことによって、賞球払出が行われるときに、どちらの受皿へ賞球を払出すかを遊技者に報知することが可能となるので、遊技者を混乱させることなく賞球の払出しを行うことが可能である。このとき、遊技者に払出先を報知することが可能ならば、報知手段はLCD72aに限定されず、専用の表示装置を設けても良いし、ランプの色や払出音等で報知する構成としても良く、配設位置についても遊技者に認識可能であれば、特に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における弾球遊技機10の裏面図である。
【図2】本実施形態における弾球遊技機10の側面断面図である。
【図3】本実施形態における弾球遊技機10の電気的構成を示したブロック図である。
【図4】手前側払出装置40の動作図(a),(b)及び奥側払出装置50の動作図(c),(d)、払出装置30の側面断面図(e)、払出装置30の変更形態の正面図(f)である。
【図5】払出装置30の払出しの振り分けについて示したフローチャートである。
【図6】本実施例の変更形態における弾球遊技機10の遊技盤12の正面図である。
【図7】入賞口によって払出し先を振り分ける賞球排出処理について示したフローチャートである。
【図8】賞球払出し先を振り分けることで信頼度予告する構成において、予告信頼度と賞球下皿排出処理の関係について示した表(a)及び賞球排出処理について示したフローチャート(b)である。
【図9】本実施例における弾球遊技機10の画像表示装置について、遊技者が賞球払出し先を選択できる構成についての画面表示について示した図(a)及び遊技状態に応じて払出し先を振り分ける構成についての画面表示について示した図(b)である。
【図10】従来の弾球遊技機310裏面の構成図である。
【図11】従来の弾球遊技機310の機構板311における遊技球の流れを示す、平面図(a)、裏面図(b)及び側面断面図(c)である。
【符号の説明】
10…弾球遊技機 12…遊技盤 16…上皿 16e…払出先切換釦
17…下皿 20a…(手前側)球供給通路 20b…(奥側)球供給通路
21a…(手前側)球有り検出SW 21b…(奥側)球有り検出SW
22…賞球制御基板 23a…(手前側供供給通路の)出口
23b…(奥側供供給通路の)出口 30…払出装置 32…(上皿へ至る)球通路
32a…上皿満タンSW 33…(下皿へ至る)球通路 34…溢れ球通路
34a…下皿満タンSW 35…ケースレール 36…球貸装置
40…(手前側)払出装置 41…手前側カウントスイッチ
41a…上皿用カウントスイッチ 41b…下皿用カウントスイッチ
42a…上皿側球流下路 42b…下皿側球流下路 43…スプロケット
43a…(スプロケットの)回転軸 43b…(スプロケットの)凸部
43c…(スプロケットの)凹部 44a…(上皿側)出口
44b…(下皿側)出口 45…モータ 46…本体ケース
47…球受け部 48…(払出し装置の)入球口 50…(奥側)払出装置
51…奥側カウントスイッチ 51a…上皿用カウントスイッチ
51b…下皿用カウントスイッチ 52a…上皿側球流下路 52b…下皿側球流下路
53…スプロケット 53b…(スプロケットの)凸部 53c…(スプロケットの)凹部
54a…(上皿側)出口 54b…(下皿側)出口 57…球受け部
58…(払出し装置の)入球口 70…主制御基板 72…図柄制御基板
72a…LCDパネルユニット 72b…特別図柄表示装置 73…発射制御基板
74…ランプ制御基板 75…音制御基板 80…始動口 80a…始動口の入球検出センサ
81,82,83,84…一般入賞口 81a,82a,83a,84a…入賞検出センサ
85…大入賞口 85a…Vスイッチ 85b…カウントスイッチ

Claims (4)

  1. 遊技盤面上に入賞口を備え、
    上皿及び下皿に至るように各々が連通された複数の球流下経路を有し、
    前記複数の球流下経路の上部に遊技球の払出装置を連通した構成の弾球遊技機において、
    所定の遊技状態、又は前記上皿の貯留量に応じて払出先を選択する選択手段と、
    現在の賞球の払出先の受皿を示す払出先報知手段と
    を備え、
    記選択手段により前記払出装置が所定の入賞口の賞球のみを前記下皿に払出す場合は、
    前記上皿と前記下皿のいずれに遊技球を払出すのかを、前記払出先報知手段が遊技者に報知を行う
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    図柄表示手段を有し、入賞により図柄が変動表示されると共に前記入賞検出時に当否乱数値を取得する始動口を備え、
    前記当否乱数値の当選確率が確率変動する確率変動状態と、
    前記図柄の変動時間が所定期間短縮される変動時間短縮状態とを両方若しくはどちらか一方を有し、
    前記確率変動状態若しくは変動時間短縮状態の時は前記始動口以外の入賞口により生じた賞球は前記下皿に払出すことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
    前記始動口入賞で取得された前記当否乱数値が所定の値の時に、その入賞による賞球払出しにて、該賞球のうち 何球が前記下皿に振分けて排出されたかで大当りの期待度を報知することを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機において、
    賞球の払い出しを制御する払出制御基板が、図柄の表示を制御する図柄制御基板と電気的に接続されていることを特徴とする弾球遊技機。
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